【清水清三郎商店】作 ZAKU 愛山 純米吟醸 2024

大好きな作 ZAKUの「米違い純米吟醸シリーズ」がいつものお店にありまして、これは外せないということで購入しました。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 愛山 純米吟醸 2024

〇乃智シリーズとは違う、酒米の名前を全面に出した純米吟醸、今回手に入ったのは「愛山」です。酒米の「愛山」は酒米のダイヤモンドとも称される、有名な山田錦とともに、特に日本酒に適したお米とされています。だた、山田錦よりも生産量はぐっと少ないため(それでも生産量は山田錦の次に多いようですが)、よくスーパーで売っているような大量生産されるお酒には、あまり採用されていない酒米でもあります。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 愛山 純米吟醸 2024

兵庫県産の愛山です。愛山は兵庫県で最も生産されているそうです。この愛山を精米歩合55%で醸しています。酵母は非公開です。
作 ZAKUは味が安定しない生酒は一切販売せず、全て火入れ酒です。Impressionシリーズは火入れ酒ながら、特に生酒のようなフレッシュさを基調としていましたが、このお酒は果たして?

ほぼ無色透明に近い淡い黄色

特に指定はありませんが、冷蔵保管推奨。冷やした状態で開栓。
ガス感はほぼ無し。上立ち香は華やかな吟醸香。口に含むと、やはりガス感はほぼ無し、広がる瑞々しい甘みはメロンのよう、酸味はパインを彷彿とさせます。
華やかで膨らみのある味わい、そして旨味はまさに作 ZAKUの王道を行きますね。これぞ作 ZAKUの魅力です。ただ甘いだけではなく、少しどっしりさも残しつつ、スーッと切れる後味、さすがとしか言いようがありません。
食前~食中酒として最適です。

わかりやすいジューシーさと生酒感はImpressionシリーズですが、こちらは作 ZAKUの銘柄とはこういうものか、という味わいを全身で表している気がしますね。是非他の酒米のしりーずものんでみたいですね。


通販でも買えます。この時期はクール便がオススメです。

Zenfone 11 UltraではAmazon Music HDがfs96kHzで再生できない?

この10年ほどずっとスマホはSONYのXperiaを使っていたため、それが当たり前と思っていたことが、Zenfone 11 Ultraで出来ない?

何かというと、普段SONYのLDAC対応のポータブルスピーカーでお風呂で音楽を聞いているのですが、Amazon Music HDでハイレゾ音源を再生した時、「Ultra HD」で例えばfs96kHzの音源であっても、スマホ側が最大fs48kHzとなってしまうことです。

fs96kHz音源もデバイス側で48kHzにダウンコンバートされてしまう

調べると、AndroidはOS側で音声をミキシングして再生させる際にSRC(サンプリングレートコンバーター)でfs48kHzに変換してしまうようなのです。
何だか昔のWindowsみたいだな…。今でこそWindows10や11はWASAPI排他モードにより、OSのオーディオミキサーを通さずにオーディオ再生が可能になりましたが、昔はASIOなどを使わない限り、必ずOSのオーディオミキサーを通していたため変換処理が入り、ビットパーフェクトに再生できないという問題がありました。
このあたりが、プロミュージシャンがそういった処理を昔からしないMacを使ってきた理由でもありますが、今のWindowsはカラープロファイルも含め、そういった問題点は改善しつつありますね。

それがまさか、Androidでもそんなことを行っているとは…。
実はAndroid端末でも、一部メーカーの製品は、こうしたSRCを通さないで再生できるものがあり、今まで私が使っていたSONYのXperiaがまさにそうなんですね。他にもOPPOなど一部メーカーもそうみたいですし、AmazonのFire HDもSRCを持たないそうです。
8年前のXperia ZXからBluetoothのLDACコーデックに対応し、ハイレゾ音源をワイヤレスでも当たり前に再生できていたため、それが当たり前と思っていました…。盲点でしたね。
そういやXperiaに拘っていた理由はオーディオサポートの良さだったというのを思い出しました。

ところで、Android 14では、OSレベルでついにSRC回避が出来るようになった(排他モードに対応)…そうなのですが、どうも調べていくと、あくまでそれはOS側で対応できるようになったにすぎず、しかもUSBオーディオでの話のようです。
SONYのXperiaは昔からそう言った部分をメーカーとして拘って対応してきたわけで、そこはさすが老舗オーディオメーカーだけありますね。

Amazon Music HDは、XperiaではLDAC接続で最大24bit fs96kHzのUltra HD音源を再生できていたので、恐らくアプリレベルではfs96kHz再生は問題ないでしょう。
つまり、スマホメーカーがAndroid OSのSRC機能を有効にするかしないか、なんでしょうね。

さらに調べると、Zenfone 9でUltra HD音源でfs96kHz再生できていることが分かりました。
どうやら「開発者向けオプションの使用」から、Bluetoothのサンプルレートを変更できるようです。

開発者向けオプションを開いてみる

まずは、設定から「システム」を開き、「デバイス情報」を開きます。

システム→デバイス情報を開く

「デバイス情報」の下にある「ソフトウェア情報」を開きます。

デバイス情報→ソフトウェア情報を開く

「ソフトウェア情報」の下にある「ビルド番号」を7回連打する。

ソフトウェア情報下のビルド番号を7回連打する

すると「システム」の項目に「開発者向けオプション」が表示されるようになります。

システムに開発者向けオプションが表示される

ここで、LDAC対応のBluetoothスピーカーとペアリングさせます。
ペアリングさせた状態で「開発者向けオプション」を開いてずっと下の方までスクロールすると、Bluetoothオーディオ関連の設定項目が出てきます。

Bluetoothオーディオ関連の表示が出てくる

ただ、もうこの時点で「Bluetooth オーディオ サンプルレート」はfs96kHzに設定されているんですよね。

既に96kHzに設定されている

つまり、LDACの通信自体はfs96kHzになっているものの、Amazon Music HDのストリーミング再生では、Android OS側でSRC(サンプリングレートコンバーター)を通してしまうことに変わりはないわけで、いくらBluetooth側の設定を変えたところで、その前段階でfs48kHzに変換されているので意味がないということか…

XperiaではAmazon Music HDのストリーミングでもfs96kHzまで対応できていることを考えると、ここはもうZenfone側で対応してもらわないことにはどうしようもないのかな…

Zenfone 11 UltraでAmazon Music HDをfs96kHz再生するにはダウンロードするしかない

Amazon Music HDには、ストリーミングだけでなくダウンロード機能もあります。よく聞く楽曲ならダウンロードするのも一考です。
そしてダウンロードした状態でAmazon Music HDを再生すると、LDAC接続時にもちゃんとfs96kHzで再生できるんですね。

ダウンロードした楽曲ならBluetooth LDAC再生でfs96kHzにも対応する

この他、Zenfoneに取り込んだハイレゾ音源なら、LDACによるfs96kHz再生に対応するようです(ここはまだ未確認)。
最近屋外でスマホ経由で音楽を聞く機会があまりないので、あまり気にはならないものの、音楽もガンガン聞く人なら、やっぱりXperia一択なのかなと思った次第。


Xperia 1 VI、やっぱりいい値段しますよね。ただ、やっぱりいいですね。オーディオもカメラも。

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Zenfone 11 Ultraは現時点でAntutu Benchmarkでトップクラスの実力。さすがにストレスなく使えますね。自分の使い方だとゲームはしないのでちょっと過剰スペックかもsれないけど、アプリを多く立ち上げるのでメモリを多く使っていて、8GBでは不足だったようです。16GBなら不満ないですね。

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

ちょっと前に買って冷蔵保管しておいたとっておきのお酒を、先日娘の誕生日にかこつけて開栓しちゃいます。

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

これは…後ろからライティングすべきお酒…、この瓶素敵。
三重県の清水清三郎商店、作(ZAKU)のImpressionシリーズでも純米大吟醸中取り、雅乃智(みやびのとも)の中取りをベースとしていますが、恵乃智(めぐみのとも)が既に「Type M」となっているため、この酒は中取りの「Type N」なんだそうです。

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

火入れ酒でありながら、生酒のようなフレッシュさを持ったImpressionシリーズの最高峰、純米大吟醸の原酒、無濾過直汲、心躍りますね。
極微発泡、開栓注意ですが、このシリーズで吹き出すことはまれです。が、十分注意しましょう。

十分冷やして開栓。吹き出しはないですが、ポンという音でそれなりにガスは溜まっています。
上立ち香は爽やかな吟醸香。注ぐとプチプチ泡立ちます。微発泡です。口に含むと爽快なガス感と共に、ライチのような甘みと酸味、そして苦みが調和します。そして後味は他のInpressionシリーズよりもどっしり感はありますね。日本酒度などスペックは一切公開されていませんが、何となく感覚的に、他のIpmpessionシリーズの中でも日本酒度は高そうです。と言っても辛口までは行かないでしょうけど。
温度が上がるに連れ、口に広がる甘みがましてより広がりのある味わい。冷蔵状態からほんの僅か温度が上がったくらいが、個人的にベストバランスに感じました。

Impressionシリーズでも最も大人な雰囲気を持っていますね。ベースとなった雅乃智の中取りも飲んだことがありますが(2年前のブログ参照)、あちらも上品な味わいでしたが、Impressionではそれに爽快かつフレッシュな味わいと付与した感じですね。

どちらも美味しいお酒ですが、なかなか手に入りづらいお酒でもあります。Impressionシリーズは、いつもよく行く酒屋では扱っていなくて、伊勢五本店で購入しています。
また都心に行く機会があったら買ってこようと思います。


特別な時に飲みたいImpression Type-N、通販で扱うお店もいくつか。伊勢志摩サミットでも首脳陣へ提供された「作」をぜひお楽しみください。

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ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024 その3 SH-60Kのデモと帰投

午前中UH-60Jのラストフライトを見たので、あとはのんびりと。


腹ごしらえにお弁当を買ってきました。時間もあるのでゆっくり並びながら、撮った写真の選定(レーディング割当)を。この辺りはNikon Z 9以降とても楽になりました。プレビューが速いのも良いですね。

隊内の喫茶「無番地」で購入した唐揚げ弁当、海苔が「ロクマル!」

海苔がロクマルなんです。手が出ますね

午後はいつものSH-60Kのフライトデモを観覧。

今回は1機のみ、時間も短め。救難のロクマルが今回主役だったので、哨戒機のK型は脇役だったかな? いつもの洗浄シャワーを見てフライトイベントは終了でした。

客が少なくなって来たのを見計らって、ラストフライトを終えたUH-60Jを見学。


コックピットの計器は古いだけに、CRTとアナログ計器が主体です。陸自のUH-60JAや空自のUH-60Jとほぼ同じ仕様となっているようです。原型機のシコルスキーUH-60AやSH-60Bといった米軍の機体を踏襲しているようですね。
同じ海自のロクマルでも哨戒機のSH-60Kは、2000年代初頭からの機体ですがグラスコックピット化され、アナログ計器はほぼなくなりディスプレイ主体となっているのと対照的です。UH-60J/JA型は2010年代前半までの機体は計器類は古い仕様のままとなっているようです。
哨戒機のSH-60Kは、日本の独自改良が多く、ローター形状からコックピット、キャビン拡張に対潜システムと、米軍機とは違った発展をしているのに対し、救難や輸送主体のUH-60Jは、機体は大きく変更を加えてないのでしょうね。
陸自のUH-60JAはこの10年調達予算が付いておらず、今後後継機をどうするかが不透明な状況です。
空自のUH-60Jは、順調に機体入替を行っているようで、現在生産されている機体は、非公式にUH-60JIIと呼ばれる近代改修型になっているようです。そのうちこの近代化仕様のコックピットを見てSH-60KやLと比較してみたいですね。

そして帰投。
今回はロクマル主体となったため、その他のゲスト機は少なめでした。

相変わらず暴れっぷりを披露して帰投する空自UH-60J。いいねぇ~

OH-1は今回はあまり目立たぬ存在でしたが、最後は素晴らしい機動を見せてくれました。この軽快にループ上昇できる機体も、後数年で退役の予定、後継機はないと思うと、技術の継承ができずにもったいないですね。不祥事がなければ…エンジン不具合がなければ…UH-2に繋げられたかもしれないのに。
見られるのは今のうちですよ。

そして最後は滑らかに上がっていく陸自のUH-60JA。

いやそれにしても暑かった。
息子のサッカー用の小型クーラーボックスにペットボトルとパックのアクエリアスを凍らせて持って行って正解でした。命の水でしたね。

持っていってよかったミニクーラーボックス

ついでに日焼け止めも頻繁に塗り直していました。去年はだいぶ日焼けしてしまったので、今回はやけど状態にならずに済みました。日焼けにが弱いもので。
事前の準備が役に立ちました。7月の撮影、もう対策無しじゃいられないですね。

お疲れ様でした。


夏の撮影に冷たいものは必須ですね。1人にちょうどよい小型クーラーボックス↓

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ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024 その2 救難ヘリコプターUH-60J 2機のラストフライトと除籍式

ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024の目玉イベントとして前面に押し出されていたのが、海自の救難ヘリコプターUH-60J 2機のラストフライトと除籍式でした。

陸海空3自衛隊が所有するUH-60J(陸自はJA型)のうち、海自と空自のJ型は救難ヘリコプターとして運用されています。
このうち海自では1990年代から2000年代初頭にかけて19機を導入しましたが、救難ヘリコプターは空自に一本化するという中期防衛力整備計画に基づき、機体更新をせず徐々に数を減らしています。
ただ、一本化という方針だったのが、なぜか第21航空隊硫黄島航空分遣隊の機体に関しては、UH-60JからSH-60Kの対戦機材を外した救難仕様(元の哨戒機仕様に戻すことも可能)に更新する事となりました。つまり硫黄島のみ救難ヘリは海自が引き続き運用することになります。これは中期防衛力整備計画が廃止され、新たに防衛力整備計画が策定された中で決められたのかは不明です。
今回、立山航空基地に来たUH-60J 2機は、このSH-60K救難仕様との入れ替えで除籍するため、花道として今回のイベントの目玉となりました。
海自のUH-60Jは元々機体数が少なく、あまりお目にかかれるチャンスがなかっただけに、このオレンジ色の機体が飛ぶ姿を見られる最後のチャンスです。
このイベントもあって、じゃあ全てのタイプのロクマルシリーズを集結させようとなったそうです。

ここからは動画です。
エンジンスタートからローター回転、タキシングからの上昇までを動画で撮ってみました。※着陸~エンジン停止まで一括で編集しちゃいました

この白とオレンジ色の派手な機体は、途中で洋上迷彩になった空自のUH-60Jと違い、運用当初から変わらない目立つ色です。
コンバットレスキューに指向した空自に対し、最後まで平時の救難重視の目立つ色にこだわった海自、とも言えそうです。

この後はスチル撮影。救難展示を披露しました。

編隊で戻った2機は着陸後、所定位置に戻り、エンジンを停止、最後のフライトを終えました。もう二度とエンジンがかかることはない、空に上がる事もないのです。
大勢の命を救った機体は、今観衆に見守られ、その役目を終えました。

そして、この日がパイロットとしてラストフライトだった有川3等海佐、スピーチの後は後輩からのサプライズで花束贈呈がありました。
機体と共にパイロットとしての仕事を終えるのは感慨深いですね。

これにて、海自の救難ヘリUH-60Jは、最終号機の残り1機のみとなっていて、これも今年度中には除籍される見通しです。

ラストフライトを終えたUH-60Jはこのあと見学もしましたが、その写真はまた。

ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024に行ってきた その1 「3世代のSHを眺める」

先週末の撮影が立て込んで編集が進んでいませんが、千葉県は海上自衛隊館山航空基地で行われたヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024に行ってきました。

いつものように百里基地からUH-60J (08-4591)が飛来

入場は何段階化に分けて、徐々に入口に近づく感じでしたが、その待ち時間、上の写真の場所に確かに去年まであった展示機が全て撤去されていることが確認できました。
ここにはかつて、SH-60JやHSS-2B、南極観測船で使われたS-61Aなどが展示されていましたが、今年の3月に全て撤去・解体されてしまいました。
特に希少なS-61Aの解体は残念ですね。

去年まであった入口の展示機はすべて撤去されていました

館山航空基地のヘリコプターフェスティバルは、都心からやや遠いためか、航空祭などと比べると混まないので、個人的にはゆっくり見られる穴場的なお祭りなんです。
ガチで並ばなくても、ほぼ最前列の2列目からちゃんと見えるので。

ただこの時期の暑さは堪えますね。今回は熱中症対策で息子がサッカーで使っている小型のクーラーボックスを持ち込みましたが、これは正解でしたね。
こんな暑さなので行こうか迷ったのですが、今回は「ロクマル」まつり、なんと3自衛隊の全タイプのロクマル(H-60シリーズ)が集結するということと、海上自衛隊の救難ヘリUH-60Jのラストフライトがあるためにやってきました。

哨戒ヘリSH-60J/K/Lの3世代が展示される

これはもう二度とないことかもしれませんね。海上自衛隊の哨戒ヘリは、対潜水艦や水上艦を見つけ出す、攻撃を行う、救難などの任務を主体としたヘリコプターです。
1991年に部隊配備が開始された最初のSH-60Jは、ベースとなったのは米シコルスキーのH-60シリーズのうち、対潜型のSH-60Bシーホークをベースとし、対潜機材の一部は国産のものが搭載されています。
103機生産されたSH-60Jの2024年3月末時点での現役機は、令和6年度の防衛白書によるとわずか7機、それでもより新しいSH-60Kも退役が始まっていることを考えると、古いほうがまだ7機残っているのは不思議に思うかもしれません。
これは多数製造されたSH-60Jが、予算の関係で後継機のK型で全て更新できなかために、一部機体は機体寿命延命措置により5年程度の寿命を延ばしているからだそうです。
初期のK型は寿命延長されていないため、先にK型が退役するという流れになったようです。

基本的には米軍のSH-60Bベースですが、元々吊り下げ式ソナーを搭載しないB型に、SH-60Fオーシャンホークに搭載されているソナーを一部国産部品を使用して登載すると言った部分は、海自向けJ型の特徴です。米軍のSH-60Bと60Fの両方の機能を持たせたため、機体内部はかなり狭く、移動も大変とのこと。
前任のHSS-2Bがかなり大型で、内部も立って歩けるくらい広かったことを考えると、この狭さは移住性が悪く致命的ですね。
部品とか大丈夫なのかなと質問したら、退役した機体から使えるものを取り外して使えるので、むしろ最近まで作っていたK型のより在庫も豊富とのことでした。
K型は今一番数が多く、まだ退役機も少ないため、部品も基本新品、そうなると部品調達は予算に限りがありますからね。

後2,3年で退役すると思われ、飛べるのがわずか7機の貴重なJ型を見られる時間も、残り少ないです。

続いて今主力のSH-60Kです。
こちらは21世紀に生産されただけあり、J型より洗練されています。特にJ型の機体の狭さが指摘されていたため、キャビンのサイズを大きくしたのが特徴で、移住性は改善されています。

キャビンが広くなった(それでもHSS-2Bよりは狭いけど)のが一番乗員にとっては良いことのようですね。2005年から配備され、2024年までに81機製造されましたが、生産期間の長さに対して製造数はSH-60Jよりも少ないため、前述のJ型の寿命延長があったわけですが、K型はそれをやらないのは、最新のL型配備に予算をかけたほうが良いという判断からのようです。

とにかく現時点での機体数は73機(令和6年度防衛白書記載)と主力ヘリであることに違いはなく、展示機の8477号機は2024年製造ですから、今後も20年近く使われる予定です。

そして最後にSH-60L。現時点で最新の哨戒ヘリですが、現在量産型はまだ配備されておらず、展示機は先行テストを行っていた飛行試験機となっています。
このため銘板にはSH-60Lではなく「回転翼紹介機(能力向上型)飛行試験機」となっています。
K型でも米軍のMH-60Rとは違ったディスプレイのコックピットでしたが、L型はより大型のディスプレイで、これは米軍のMH-60Rよりも更に大型なんですね。
J型がB型ベースで大きくは違わなかったのに対し、K型とL型は日本独自のものになっているのが興味深いですね。

多めに写真を撮りました。ぱっと見はK型と大きくは違いはないのですが、ローターのトランスミッションの改良によりエンジン出力の伝達効率が向上したほか、最大のトピックは、マルチスタティック化により複数の機体や護衛艦からのデータを統合して処理できるようになったことでしょうね。
最新の12式魚雷にも対応しています。
量産機の配備はまだですが、今後はこの機体が主力となっていくので、見分けポイントなんかはじっくり研究したいですね。

続く…

炎天下でのサッカーの試合でした

先週土曜日、息子のサッカーの試合がありまして、早朝から行ってきました。

最高気温36℃、朝の時点でも30℃はあったので、芝生の上とは言え、それはそれはもう暑かったです。
見ているだけでも暑いのだから、全力で走っている子供たちはもっと暑いだろうと。不要不急の外出を避けろとのお達しが出ていても、サッカーの試合はあるわけです。チームでも1人頭痛で休む子も。

もうそろそろ、この時期の屋外スポーツは、気温と湿度によって実施見合わせを検討しなければならないのではないかと思います。
スケジュールが年間で組まれて、なかなか変えられないのかもしれません。が、雨だったら試合は中止になるのに、気温がどれだけ上がっても、晴れていれば中止にはならないんですよね。
もう気温は昔の常識が通用しないくらいに上昇しています。スポーツで命を落とすようなことはあってはならないですからね。
外出を避けろとスマホが通知している中でスポーツやっているんですからね。

と思うぐらい暑かった…。

息子のチームはこの日、1試合目は勝ったけど2試合目で負けたので、トーナメントはここで終了。今まで公式戦で勝てたことがなかったから、先週との1勝と合わせて2勝まで行けたのは、とりあえず成長したということですね。


上の3枚の写真はPanasonic LUMIX GX7 MarkIIIで、下の3枚はNikon Z 9だけど、色の出方が違いすぎますね。芝生の緑の出方が。もちろん撮影時間が異なるので、太陽の当たり方も違うのもありますが、GX7MK3は少し緑が出にくい、逆にZ 9は緑が出すぎている感じはありますね。彩度は落としていますが、同じLightroomでRAW現像しても、これだけ色の出方は違うわけです。
本当は同じ色が出せるNikon Z 8を持っていきたいけど、サッカーの撮影は焦点距離標準域はほぼスナップ程度にしか撮らないからなぁ。

【百里基地】2024年7月19日の記録 フランス航空宇宙軍来日!

防衛省からの発表通り、「パシフィック・スカイズ24」によるフランス・ドイツ・スペインの各空軍部隊が訓練のため、19日、日本を訪れました。
この内ドイツとスペインは千歳基地に、フランスが百里基地に来日しました。

いつもの通り、こうした事前広報される訓練では、多数のギャラリーが基地周辺を訪れるため、自分は人混みを避けたポジションから撮影を行いました。
航空祭以外では、撮影であまりに人混みの多いところで撮るのが苦手なもので。
あと自分の場所でしか撮れない写真を撮りたいな、というのもあります。

百里基地にはフランス句航空宇宙軍(Armée de l’Air et de l’Espace Française)のラファール戦闘機2機、給油機のA330 MRTTが2機、輸送機のA400Mが3機飛来しました。

まずはエスコートとフォトミッションのため(三沢周辺海域で撮影を行ったのが報道公開されていますね)F-2戦闘機が上がったようですが、自分の撮影ポジションからは遠巻きに上がるのを目視したのみ。
まずはADS-Bに表示される機体として、A300 MRTTが1機、9時に飛来しました。

そして待つこと1時間以上、入間基地からのゲスト機としてC-2輸送機が。そして上がったF-2もまず2機が先行で降りてきました。
ラファールはいつ現れるのか? フォトミッションが結構時間を押したようで、お昼手前の11時47分、ついに2機のラファールが姿を表しました。

自分にとっては初のラファール! 残念ながら、時間が押してこの撮影ポジションからはやや逆光気味、天気も湿度が高く上空も霞んでいたようです。光線状態が悪かった…。ここは悔やまれますね。
基地周辺で撮っていた方は、なんと転がりでウエスト側滑走路をわざわざ通った上に、一旦停止して撮影タイミングをわざわざ作ってくれるという大サービスだったようです。
羨ましいけど、あの人混みに行きたいかと言うと…

そして残りのF-2、A330 MRTTが降りてきました。

A330 MRTTは、エアバスのA330旅客機ベースで、日米が運用するB767-200LRFベースのKC-46A給油機よりも一回り大きいんですよね。
なるほど、欧州で老朽化したKC-135給油機の後継機としてA330 MRTTが主力なのもうなづけると言うか、最近のボーイングの開発能力や品質がダメダメなのも後押ししているのかな?

午後は撮影ポジションを移動。
残りのA400Mが飛来。転がりは陽炎の影響がひどいね。この時期は仕方ないですね。

更に残りの2基のA400Mはどセン(どセンター)で撮ろうと自分次回ないポジションへ移動。

直前に嗅ぎつけた2人がさっと撮影したので、自分1人とは言えないけど、このアングラからしか撮れないものが撮れたので良しとします。午後は少し晴れて、この天気がラファールの降りの時だったらなぁと。

土曜日は午後にラファールと一行が帰ったようですが、そこは息子のサッカーの試合で行けず。
撮影仲間と話をしていましたが、いつか海外の渓谷で撮りたいなぁと。ラファールを撮るチャンス、またあるといいですね。

今回の撮影は、ラファールにZ 9とAF-S 600mmにTC-14EIIIで850mm、輸送機系はZ 8に180-600mmで。この組み合わせは航空機撮影に最適でした。

Nikon D810の10年

2014年7月17日にNikon D810が発売されました。あれからもう10年です。今でも現役稼働中です。

今もD810はAI AF Micro Nikkor 60mm f/2.8Dとの組み合わせで撮影しています

今も手放さずに使っていますし、何ならほぼ毎日何かしらを撮影しています。1回の撮影枚数は主力機だった頃より減りましたが、時々タイムラプス用のインターバル撮影にも使うので、気がつけばシャッター回数は公称20万回の3倍を超えてしまいました。

ちょうど購入した頃、娘が1歳の誕生日が近かったんですね。妻が誕生日の用意をし、妻の実家では一升餅をもたせました。

ミリタリ系な撮影のシェイクダウンは、今は一般人が観ることはできなくなった、陸上自衛隊の富士総合火力演習でした。
2014年当時はまだ超望遠レンズを持っていなくて、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIにTC-20EIIという組み合わせで撮影していました。
この時の総火演は、とある陸自の地本の退院募集ポスターの写真に自分が撮った写真が採用され、その御礼として招待され、招待者席に座れたの思い出です。

D810は、その前のモデルのD800よりも若干連写速度は改善されたものの、FXフォーマット時秒5コマ、DXクロップして秒6コマと、最初に買ったD300よりも連写速度が遅いのは結構ネックでしたが、あらゆるD800のネガを潰したカメラでした。
D800と比較すると、以下の点が改善されました。

  • D800で問題となったメカの振動による微ブレを徹底的に排除し歩留まりが良くなった
  • 若干の連写速度向上(秒4コマから5コマへ/FXフォーマット時)
  • ノイズが改善
  • オートホワイトバランスの精度が向上
  • 撮って出しのカラーバランスが向上
  • 1080/60p動画に対応

D800のマイナーチェンジというよりも、ほぼフルモデルチェンジに近い改善がなされています。
この時代はまだ3600万画素は高画素機だったので、やれ無駄に画素数が大きとか言われたものですが、今となってはなかなか絶妙な画素数かなと思っています。

D810初の百里基地ローカル撮影

色々懐かしいな…

2014年の入間基地航空祭は外から撮りましたね。

連写速度が遅い分、ちゃんと構図を決めて撮る、という撮り方を学んだカメラでもあります。
今はほぼお家での物撮りとインターバル撮影用ですが、もう処分しようという感じもなくなりましたので、使い倒したいと思います。
現時点でオーバーホールは出来そうなので、出そうかどうか迷いどころですが、このままシャッターの限界にチャレンジしたい気持ちもありますね。