NIKKOR Z 180-600mmのファームウェアVer1.01

今、一番月間撮影枚数が多いレンズと言っても過言ではないNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR、導入からまだ1年は経っていませんが、ファームウェアアップデートが発表されました。
Ver1.01の更新内容は以下のとおりです。

お? ということは、温度センサーで無限遠の位置を修正するということでしょうか? カメラボディ側には温度の過昇防止のために温度センサは入っていますが、これを利用したものなのかな? それともレンズ側にも温度センサが入っているのでしょうか?

望遠レンズは筐体が大きいため、温度変化でボディの伸縮により撮影結果に影響があると言われていますが、それをファームウェアで修正できることもあるんですね。
元々望遠レンズは温度変化による筐体伸縮で無限遠位置が微妙に変化するため、オーバーインフ(Over Infinityの略)という無限遠を超えてどこにもピントが合わなくなる領域までフォーカスを移動できるようになっているレンズが多いです。
撮影時には位相差またはコントラストAFにより適切にフォーカシング出来るはずなのですが、温度変化により、例えば動体予測フォーカスなどで未来のフォーカス位置をカメラ側が予測しながら撮影している場面で、本来無限遠と設定している位置よりもオーバーしてしまう可能性はあるため、温度変化による無限遠位置をファームウェアである程度制御する、ということなのかな?

ここまでの話はあくまで憶測です。詳しく確認したい方はニコンに問い合わせてみてください。

レンズのFW更新方法

これはボディのFW更新と同じで、メモリカードに更新用のファームウェアをまずコピーします。

NIKKOR Z 180-600mmのファームウェアVer1.01、ファイルサイズは約2MBでボディのFWよりはるかにサイズは小さい

あとはカードをボディに挿入し、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRをボディに装着し、セットアップメニューのファームウェアバージョンから更新します。
Nikon Zの場合、全てのZマウントボディでレンズのFW更新が可能です。

ファイルサイズは約2MBと、ボディのFWよりも遥かにサイズは小さいので、短時間で更新は完了しました。

LFが1.01になった

実際、寒い時期に無限遠が出ないと感じたことはなかったですが、相当寒い場所でのシビアな状況で発生したのかな?
自分にとっては、Zレンズで初めてのFW更新でした。


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