久しぶりに車ネタ。
カムリと言えば、昔から日本よりもアメリカで売れているセダンですね。初代モデルはセリカのセダン版として、カリーナの姉妹車的な扱いで、販売期間も2年と短かったわけですが、2代目以降はFF化され、このモデルの印象は結構強いですね。それでも、ずっとFRだったマークIIのほうが日本では売れていましたが、カムリはFF化したことで、室内空間がマークIIより広く、これが体格の大きいアメリカにマッチしたのでしょうね。
ちなみにアメリカでは、2022年上期で最も売れたセダンがカムリだそうです。(販売ランキング5位、セダンとしてはトップ)
日本ではどうしてもマークII三兄弟(マークII・チェイサー・クレスタ)に勝てず、3代目以降はどんどん印象が薄くなっていった感じがあります。
ただ、現行の10代目は、国内向けとしては、マークXが販売終了することもあってか、かなりアグレッシブなイメージで登場しました。何となく、ギラついたオヤジが乗っている印象です。
TRD仕様の覆面パトカーとしても導入されていて、スポーティな印象が有りますね。
ただ、日本ではセダン需要が大幅に低迷し、クラウンですら現行モデルはSUVが先行販売され、セダンは後回しになっています。
執筆時点でのトヨタのセダンラインアップは、カローラ・カローラアクシオ・プリウス・カムリ・センチュリー・MIRAIとかつてに比べると大幅に減っています。カムリが消えると、5モデルだけになりますが、クラウンのセダンが販売予定となっています。
Yamaroもかつて乗っていたホンダ・アコードは?
アメリカでは、カムリと人気を二分するのが、ホンダ・アコードです。
Yamaroは6代目のCF4 SIRと、7代目のCL7 ユーロRに乗っていました。DOHC-VTEC、楽しかったな~。
残念ながら、アメリカではカムリの後塵を拝しているアコードですが、それでもミドルクラスセダンとしては売れている方です。
日本ではと言うと、カムリ以上に見かけることのない車になってしまいました。特に10代目はモノグレードでハイブリッドFFモデルが465万円!もします。
国内向けカムリが、全てハイブリッドながら、最も安価なモデルで349.5万円から、最上級の4WDで468.2万円と比較しても、あまりに高すぎ、これで売れるわけがないですね。売る気もないのでしょう。
ちなみに、日本向けの10代目アコードはタイ生産、輸入車でした。でした、と書いたのは、この10代目は2023年1月で販売を終了したからです。
11代目は北米でまず販売され、日本でも販売予定とされてはいますが、トヨタがカムリですら国内販売終了とする中で、カムリよりも売れていないアコードが、果たして日本国内で販売されるのか? 販売されるにしても、海外輸出向けの片手間で売る程度なんでしょうね。
ちなみに、10代目販売終了と、売るかどうかわからない11代目との間で、現状ホンダのセダンラインアップはゼロとなっています。普通車の国内シェア5割を超えるトヨタですら6モデルのみの現状では、、シェアが1割前後のホンダがセダンをラインアップするのは難しいかも知れませんね。
12年前に撮った元愛車の7代目アコードユーロR、この2002年式のアコードは、ナビなしの新車価格が265万円でした。自分が買ったのはディーラー車上がりの中古でしたが、この時代のアコードは、20代の若者も頑張れば買えたのです。今や、シビックですら300万円台ですから、車は高くなったものです。ずっと給料の上がらなかった日本も、やっと賃上げの兆しが出てきましたが、今や軽自動車が新車の半分を占める日本、その軽自動車も上級モデルは200万円を超える時代ですから、今の賃金が倍にでもならない限り、日本ではセダンの復権は難しいでしょうね。