日本名門酒会が扱っているお酒、というのを買ってみました。
日本の三大米どころは、新潟、北海道、そして秋田です。その秋田も酒造が多くありますが、この鈴木酒造店のお酒は初めての購入です。
日本酒は、酒税法上「清酒」と書かれています。醪(もろみ)を濾さずにそのまま瓶詰めしたものは、いわゆる「どぶろく」と称されるお酒で、米の粒が大きく残っており、酒税法上は「濁酒(だくしゅ)」となりますが、目が荒くても濾したものは「清酒」になります。にごり酒と渉しているものは、この濾す過程で目の粗いものを使用しています。
練り上げにごり酒、とあるように、このお酒は醪(もろみ)を粗いザルで濾して上槽(醪を絞って原酒と酒粕に分けること)した後、米の粒が見えなくなるくらい業務用のミキサーで細かく練り上げているそうです。
酒米は秋田県産「めんこいな」、精米歩合65%、酵母はAKITA雪国酵母(UT-2)とのことです。
生貯蔵酒とあり、出荷前火入れとのことでしたが、購入した酒屋さんでは冷蔵庫で売られていました。
澱は瓶の1/3位沈殿しているので、よく撹拌して開栓。
上立ち香は爽やか。注いだ段階でまさに「とろとろと」した感触。口に含むと、どぶろくのような米の甘みと酸味が広がるとともに、割りとアタックが強めのどっしり感を感じます。全体として濃厚で芳醇、そしてアタック強め。滑らかな絹のような舌触り。ついつい酒が進みますが、どっしり感も結構あるので、スイスイ入る感じではないですね。じっくり飲みたいお酒です。
さすが原酒だけあって濃厚です。
火入れ酒ですが、味の変化も楽しめそうですね。