【飛良泉本舗】飛良泉 山廃純米大吟醸 マル飛 別誂

飛良泉でも「マル飛」はいろいろな酒米や酵母を使って醸しているシリーズですが、今回のは山廃づくりだそうです。

【飛良泉本舗】飛良泉 山廃純米大吟醸 マル飛 別誂

日本酒で時々聞く「山廃」「山廃仕込」とは何か? WikiPediaにはこう書かれています。

山廃仕込み(やまはいしこみ / – じこみ)とは、単に山廃とも称され、生酛系(きもとけい)に属する日本酒の製法の一つ。 「山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)」が正式名称で、その酛で醸造した酒のことも一般に「山廃(仕込み)」と呼ばれる。

山廃仕込み

引用の文章だけでは分かりづらいので、詳しくはWikiPedia、またはSAKETIMESの解説が詳しいですが、日本酒の作り方に置いて、明治時代に開発されたもので、非常に手間のかかる工程を経て醸されるだけに、山廃仕込みを用いる酒蔵は現代では減ってしまいました。

山廃仕込みのお酒でよく言われるのは、アミノ酸度が高く、辛口でどっしりしたお酒になる、いわゆる昔ながらの日本酒好きには受けるけど、最近流行のフルーティで軽やかな日本酒とは真逆のもの、とされているところでしょうか。
確かに、一昔前までは、山廃仕込の日本酒のイメージはそんな感じでした。

【飛良泉本舗】飛良泉 山廃純米大吟醸 マル飛 別誂

ところが、今回の飛良泉、ラベルには

山廃造りではありながら、香り高くキレイでなめらかなお酒に仕上げました。

とあるように、昔ながらの山廃のイメージではなさそう。

さて開栓初日ですが、香りはたしかに豊か、ただしもっとキレイに香るお酒もあるので、山廃にしては…と付け加えておきます。メロンの香りはたしかにあります。口に含むと、アタックは弱めで、ほんのり甘いけど、すぐに独特の風味とともに、後味は山廃っぽいどっしりさが出てくる。
うーん、ちょっと落ち着きすぎているかな。日本酒度-1.0と言う割に、辛さのほうが立つな、そんな印象。

ところが開栓2日目、味が激変。まず香りと甘みが増した。びっくりした。同じお酒なのか!? 開栓からわずか1日だけの経過なのに。ボケていた味がしっかり出てきた感じです。
甘みが出てきたことで、その後のどっしりさとのつながりが良くなりました。キレイにつながります。
これはと思って、ぬる燗にしてみました。いい! ぬる燗もいいです。押し付けがましくない甘みが少し濃厚になり、後味の辛さまでよりしっかり出ています。

このお酒は、断言します! 開栓後1日は最低置きましょう。初日のぼやけた感じが嘘のようにしっかり味に変わります。ぜひ!

遠いけど見えた! ブルーインパルスの航過飛行

2020年5月28日、航空自衛隊の公式Twitterで発表された、ブルーインパルスの飛行展示。

29日は金曜日なので、テレワークでしたが、エアバンドのラジオ(航空無線)くらいは聞きたいし、願わくば、家から見えるといいなと、VR-160の周波数メモリ設定をソレ用に設定。

↑エアバンドだけではないですが、各種周波数が聞けます。

でもってベランダにカメラと望遠レンズをスタンバイ。

恐らく都心で飛ぶだろうとカメラはセットしましたが、我が家はベランダの方角からは都心方向はあまり見えないのです。家と言ってテレワーク中ですし、緊急事態宣言が解除されたと言っても、まだまだ外出自粛は継続なので、おとなしく自宅から楽しみます。

そしてついに公式からも飛行ルートが発表されました。
まあ、フライングでツイートしちゃった方もいるようですが…。機密情報ではないにしろ、報道機関向けに事前に配られたと思われるものを公表するのは…ねぇ。

展開している入間基地から、都心までの移動の過程で、我が家の近くも通りそうということで、実際通ったようですが、残念ながら我が家からは飛行機の音だけで、機体は見えず。YouTubeの生配信は全然見れず。

そうこうしているうちに、航過展示は始まっていたようで、慌ててベランダに。するとしばらくして…見えた! 遠いけど見えた!

わかります?

こちらはAF-S 70-200mmの望遠側、200mmで撮影。航路的に、恐らく品川区から中原区辺りを飛行しているのだと思います。
天気は良いけど、それだけに陽炎の影響も出ていますね。

高度も割とあるので、このアングルからは建物と絡めれとるのも難しい、そもそも建物がないw

ということで、AF-S 600mmにテレコンTC-14EIIで850mmで撮影したのがこちら。

いやぁ、850mmでこれか…。でも見られただけありがたい。
よく見ると、ブルーインパルスの横には、管制と写真撮影担当の全般統制機のT-4 も見えますね。全般統制機については、山本防衛副大臣のツイートにこう書かれています。

思い切りコントラストと彩度を上げて、ホワイトバランスも調整しましたが、写真的には映えなかったけど、記録としては何とか撮れたといったところです。

ブルーインパルスと医療従事者の皆様、ありがとうございます!

【土田酒造】土田 麹九割九分

先日買ってきたお酒。群馬県は土田酒造の「土田」。
その名も「麹九割九分」

【土田酒造】土田 麹九割九分

通常、日本酒は酒米と麹米で作りますが、麹米は2,3割程度のところ、99%を麹米としたお酒です。
ここまで来ると、1%の酒米は何なのだろうと思いますが(笑)、100%麹米を使ってしまうと、清酒(日本酒)と表記できなくなってしまうという事情があるからだそうです。

いやーこれは面白い! 濃厚な旨味。甘さも濃厚ですが、くどさはない。面白いことに、ちょっと古酒っぽいテイストも感じます。独特の酸味があり、Yamaroの好き系です。色も黄色みがかなり強いです。

901号酵母ですか。あまり見ない酵母ですね。
アルコール度数も少し低い15度で、飲みやすいですが、好みは分かれるかもしれません。
甘いけど割とどっしりさもあります。燗もよしとあるので、次は燗にしてみようと思いますが、もうかなり飲んでしまいまして…。残りわずか…。


追記:土田酒造の方からコメントを頂きました! 実際に作っている方からの反応、嬉しいですね。

これは少し置いておいたほうが良さそう。もう残り1合もなさそうですが(笑

RaspberryPi 4B用のケースが届いたので組立て起動してみた

先日購入したRaspberry Pi 4Bですが、まだ起動すらしていません…。

発熱が結構厳しいのでヒートシンクとかファンが必要かなー、とか、ケースを3D CADで設計して3Dプリントしようかなーとか色々調べたりしていると、結局あれこれ単体で買うより、セットのものを買ったほうが安上がりだし、きれいに仕上がる…と言う結論に達しまして(汗

とりあえず、Amazonで良さげなケースとファン・ヒートシンクに電源がセットになったものを買ってみました。

RasTecと言うブランドのケースだけど、中身はVemicoと言うブランドでした

届いたのがこちら。AmazonではRasTecと言うブランドでしたが、中身はVemico、と言うブランドのものが入っていて、販売店と製造元が別なんでしょうね。中華系ではよくあることですが…。
セット内容は、ファンとヒートシンク、アクリルケース、USB Type-CのACアダプタとコードです。

まずはヒートシンク取り付け

ヒートシンクは色違いの3つを、それぞれCPUやメモリに貼り付けます。熱伝導シートっぽいのがついているので、そこそこ効果は期待できそう。

ケースは、透明アクリルと黒のアクリルの多層構造で、一層づつ重ねていきます。それ自体は簡単なのですが、Amazonのレビューにもあるように、アクリルの保護シートが強固に貼り付いていて剥がしづらく、これを剥がすのにものすごく時間がかかるという…。傷らだけよりはマシですが、ちょっと保護シートのフィルムの粘着力が強固すぎです。

ファンとカメラを付けて出来上がり

ラズパイのカメラは、一番上のアクリルのスリットにFFCを通して、ラズパイの基板上にあるコネクタに接続しますが、爪をあげようとするとケースに当たるので、ケースを重ねる前に爪を上げて差し込む必要あり。この辺りはアクリル板を重ねたケースということで、少々面倒。
冷却ファンは、ラズパイボードのGPIOのピンアサインを確認して、5Vの出力に接続。
ちなみにケース同梱の説明書きにはそういった指示は一切ありませんので、Amazonの商品ページやネット上で検索して組立を行いました。

カメラスタンドは、先日出社した際に、職場の3Dプリンタで作成。データはネットで拾ったものをそのまま採用。後で使い勝手を見ながら自分で改良版を作成してみたいと思います。

ありあわせのキーボードとマウスを接続して起動

うちに転がっていた小型キーボードと、使っていなかったマウスを接続。無事起動しました。

とりあえず、OSはRaspbianでインストールして、無事起動しました。
が、とりあえず設定はここで時間切れ。
次回は、カメラの起動と撮影を行ってみます。
色々遊びたいのですが、なかなか時間が取れないですね…。

 【タイムラプス】五色唐辛子の花の開花

Nikon D810とTamron SP AF 90mm F/2.8 MACROでタイムラプス用インターバル撮影
※写真は撮影開始前、もちろん三脚は使いました

先日から、ベランダの五色唐辛子(ゴシキトウガラシ)の花が次々と開花しています。
冬に葉っぱが全て落ちて枯れてしまったかと思っていたら、春には葉っぱが映え始めて見事復活。凄まじい生命力ですね。

ということで、開花の様子をタイムラプス撮影してみることに。
例によって、Nikon D810で静止画をインターバル撮影し、それをDaVinci Resolve16に入れてタイムラプス化します。

開花は夜中にも始まるのと、どうしてもベランダだと、部屋の明かりの影響が被写体にも出てしまって、均一な色や露出で撮るのが難しく、かなり失敗しましたが、今回はまあまあ上手くいきました。

五色唐辛子の開花をタイムラプスで

面白いことに、夜中から昼にかけて花が開き、その後夕方4時位から少しすぼみ始めるのですね。

今回はドンピシャで花をど真ん中に収めることが出来ました。露出も、マルチパターン測光ではなく、輝度優先のスポット測光とし、白い花なので露出補正で+1.0にしました。これが結構良い感じでしたね。

タイムラプス用のインターバル撮影は、時間帯で自然光の状況は変わるので、いつも露出に悩まされます。以前はLEDライトも使ってみましたが、完全に環境光の影響がなくなるわけではないですからね。今回は環境光のみの撮影でした。

タイムラプスは色々試行錯誤ですね。

【山口酒造場】鶯の庭 鶯印のどぶろく

妻がずーっとどぶろく飲みたいどぶろく飲みたいと申すものですから、通年酒のどぶろくを調達してまいりました。

Wikipediaには、どぶろくについて、以下のように書かれています。

どぶろく(濁酒、濁醪)とは、日本の伝統的なのうち、米麹と水を原料として発酵させただけで漉す工程を経ていない[1][2]

もろみ酒濁り酒(にごりざけ)、濁酒(だくしゅ)、白馬(しろうま)ともいう[3][4][5]濁醪(だくろう)、どびろく(酴醿醁)の転化とも言われる[5]。ただし、「濁り酒」は広義には清酒メーカーの販売している「濁り酒」のように漉す工程を含むものがあり法令などの分類上「どぶろく」とは異なるものもある[2]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%81%B6%E3%82%8D%E3%81%8F

初歩的なお酒で比較的簡単に作れるため、大昔は米所ではよく作られていたそうですが、明治時代に酒税法が出来て自家醸造禁止となり、現在に至ります。

一般的に、新米が出来たら、それで作られるため、出回るのは冬から春先までが多いですが、今回のどぶろくのように、通年製造されているものもあります。

【山口酒造場】鶯の庭 鶯印のどぶろく

どぶろくは、物によってアルコール度数は大きく変わり、今回購入した「鶯印のどぶろく」は、6度とかなり低く、飲みやすいお酒になっています。
グイグイ飲めてしまうので、四合瓶ではなく一升瓶で調達しました。

開栓初日は、思ったよりは甘さは控えめで、程よい酸味、苦味はほとんどなく若々しい感じです。火入れしてあるため、ガス感はなく、蓋にもガス抜き穴などはありません。

酒米は、山口酒造場のある福岡県産の「夢一献」、精米歩合は60%と割と削っていますね。そのせいか、スッキリした味わいになっているのかな?

開栓後、2, 3日経過後は、甘さが出てきました。火入れしているのに不思議。そして、冷蔵庫から出した直後より、少し時間が立って温度が上がったほうが、当然ながら甘みも増します。

とにかく、度数が低いので飲みすぎ注意なお酒です。冷蔵庫のスペースが許す限り、一升瓶がおすすめです。すぐなくなってしまいますから(笑

Raspberry Pi 4 Model Bを買ってみた

4月上旬からのテレワーク、本日中に関東も段階的に緊急事態宣言が解除される見通しではあるものの、だからといってCOVID-19の脅威が収まったわけでなく、むしろ緊急事態宣言解除でまた感染者が増えそうな感じもあります。
インフルエンザと同じで、今後も流行と収束を繰り返すのではないかな…。

そんな感じで、私の職場は6月以降もテレワーク継続です。今週、テレワークでは出来ない実務のため、1日だけは出勤ですけど。
部署によってはCOVID-19に関わらず、永続的に何割かの社員はテレワークをするようで、働き方改革とやらも、こうした脅威によって初めて本腰を入れる、というのは良くも悪くもいつもの日本ですね。

そんなわけで、テレワークが続くのもあり、今後の勉強の課題(半分は興味。お遊びですが)ということで、Raspberry Pi 4 Model B(通称ラズパイ)を買ってみました。

1万円しない、小さなシングルボードコンピュータですが、キーボードとマウスを繋げば、ラズパイ標準のRaspbianやUbuntuといったLinuxベースのOSや、このモデルだとWindows 10 IoTなどを走らせて、色々遊べます。
イギリスで開発され、CPUもARM系、カメラなどいろいろなアクセサリがつながるので、ファイルサーバにもなるし、AIカメラやオーディオのUSB-DAC、ロボットに搭載するなど、小型なので色々な使い方ができます。最近では、くら寿司の注文端末にも採用されているとか。

ラズパイはネットのいろいろな場所で購入できますが、今回購入したのは、XSHELLと言う会社のツクレルという教材付きの特別販売のものです。

ケースやカメラベースは3Dプリンタで作ればいいし、色々遊べそうです。AI見守りカメラの作り方の教材もついていて、今回は環境構築から、見守りカメラを作ってみようと思います。教材で一通り学んだら、オーディオ端末とかファイルサーバを作ってみようと思いますが、その辺りはぼちぼちかな。


メモリは2GBと4GBモデルが有りましたが、オンボードなので迷わず大きい方を。今回のはスターターキットなので、OSのRaspbianが書き込まれたmicro SDカード付きです。

microSDカードは基板裏側のスロットに差し込む

ラズパイの基板裏に、micro SDカードスロットがあるので、そこに差し込むだけ。

電源はUSB Type-Cで供給、マウスやキーボードは一般のものが使えます。
さて起動しようか…と思ったら、忘れていました。ディスプレイを繋ぐHDMI、端子がmicroだった…。というわけで、この日は立ち上げできず終了。HDMIケーブルはあるので、microから標準に変換するアダプタ、買わないとです。

カメラは別途発注。ケースもCADで作らないと。とまあ色々ネタはあるので、ぼちぼち環境構築していこうと思います。

MINOLTA AUTO MATER IIIFを買ってみた

自粛生活中に、不用品を色々整理して、まとめてハードオフに売りに行きまして。売ったものは、古いUSB無線LANアダプタとか、IEEE1394のボードとか、まあパソコン関係のですかね。まとめても買取価格80円…いやせめて2, 300円で買ってくれよ。

買取待ちしているときに、当然ながら色々見て回りましたが、そこで露出計がビックリな安さで売られていたので、思わす買ってみました。

MINOLTA AUTO MATER IIIF

実は、MINOLTA製品は、これが人生初だったりします。今までMINOLTAのカメラも買ったことはないのです。その昔、MINOLTAの高級コンパクトカメラTC-1は一時期欲しかったのですが、結局高級コンパクトカメラには未だ縁がなく。

MINOLTAは、ご存知のようにKONICAと合併し、コニカミノルタとして現存しますが、カメラ関連部門はSONYに売却、サポート部門はケンコー・トキナーに移管されています。今ではオフィス向けのプリンタ、産業用の光学機器、医療機器のメーカーとなっていますね。

ま、それはともかく、元々露出計は、SEKONICの簡易な針式の反射光式は持っていますが、前から入射光式は欲しいと思っていたんですよね。ただ、入射光式のものは今でも中古も含めて高額ですし、年に何回かしか使わないのに…と買わずじまい。ところがこいつは中古で2千円、さらにハードオフアプリの割引券で500円引き、そら買いますわ(笑

電池は4SR44または4LR44

買って、さあ試すぞ…と蓋を開けたら、電池がこの型式…。ボタン電池のLR44またはSR44を4つ重ねたもののようで、実際その4つを束ねて使っている人、また専用のアダプタもあるみたいですが、Amazonで検索したら、海外製(香港)で買えるものがあったので、注文しました。

ボタン電池重ねるよりは良いかな? その辺で買えない電池もネットで買える、便利な時代になったものです。1枚目の写真は、その買った電池と一緒に撮ったもの。

無事通電

元々ハードオフの3ヶ月保証付きで、動作確認はしていたようですが、ちゃんと動きました。ただ、個人的には、針式の簡便なもので十分ですが。これのすごいところは、フラッシュメーターにもなり、2箇所の測定の平均も出せるところ。製品的には80年代のもののようですね。

ケンコー・トキナーのHPには、残念ながらAUTO MATERの、これの1つ後の機種からの説明書しかありませんでした(とはいえ90年代の説明書もスキャンしてPDF化してくれるのはありがたい)。

多機能っぽいですが、個人的にはその場の露出が図れれば、特に問題ないです。さて、精度的なものは、手持ちのSEKONICのや、スマホアプリのとも比較してみたいと思います。

早く近所のDPE復活しないかな?

【尾鈴山蒸溜所】尾鈴山 山ねこ 芋

日本酒ばかり飲んでいますが、元々は芋焼酎が好き。ただ、日本酒のようなよりどりみどりな味に比べると、焼酎はそこまで大きくは変わらないのも事実…。ですがやっぱり美味い焼酎は旨い!

今こういう状況なので行けていませんが、日本酒の旨い行きつけのお店には焼酎もあって、同僚が飲むのをたまに飲ませてもらっていますが、やっぱいいんですわ。

ただ焼酎って、割って飲んだりとなかなかとっかえひっかえ飲み比べが自宅でやりづらいのも事実で。とはいえ、コスパは日本酒より良いですしね。

【尾鈴山蒸溜所】尾鈴山 山ねこ 芋

行きつけの酒屋で買ってきました。山ねこ、前飲んだことあるなぁと思って。

正解!良かったです。ちゃんと芋の甘さが濃縮されていますが、後味はすっと引いていくので、しつこくない。美味しい芋焼酎はロックで飲みたくなります。このお酒はロックがいいです。水割りだと、少し後味に物足りなさというか、引きすぎてしまう感じもあります。でも水割りでも飲みやすくていいです。香りが水割りでも保たれています。

【尾鈴山蒸溜所】尾鈴山 山ねこ 芋

酵母は自社培養、木樽で2年貯蔵するそうです。焼酎は冷蔵保存しなくてもいいし、扱いは楽です。これからは焼酎も色々飲んでみたいと思います。

護衛艦「はたかぜ」を見学(2014年1月)

昨日のブログでは、護衛艦から練習艦に艦種変更された「はたかぜ」(TV-3520)が、横須賀から呉に向けて旅立った話題と、去年撮った護衛艦時代の写真を掲載しました。
あまり「はたかぜ」を撮っていないなと思っていましたが、実は中も見ていたことがわかりました。記憶というものは曖昧ですね。

今から6年前の2014年1月、海上自衛隊横須賀基地にて、ミサイル護衛艦「はたかぜ」(DDG-172)を見学する機会がありました。
今回は、その時の写真を再編集してお送りします。

この日のバースには、イージス護衛艦「きりしま」(DDG-174)や、ヘリコプター護衛艦「ひゅうが」(DDH-181)など、自衛隊を代表する艦艇も停泊していました。

ミサイル護衛艦「はたかぜ」(DDG-171)と退役護衛艦「旧さわゆき」(exDD-125)

見学する「はたかぜ」と、その手前には2013年に退役した護衛艦「さわゆき」。「さわゆき」はこの時点で退役から9ヶ月、やや塗装が薄くなってきていました。

メザシ係留されている「はたかぜ」に乗り込むためには、退役艦「さわかぜ」経由で乗り込まなければならないので、じっくりディテ0るを観察。遠目にはまだきれいでしたが、よく見ると塗装にクラックが入り始めている他、主砲は砲身が取り外され、対艦ミサイルやCIWS(高性能20mm機関砲)も取り外されていました。
レーダー類は取り外されておらず、これはこの撮影の後、2015年に解体されるまでそのままだったようです。

なぜ退役後すぐ解体されなかったか、中の人に聞いたところ、解体にも入札など手続きが色々必要で、それが決まらないと解体できないのことでした。未だ現役の同型艦もいるので、機密の観点からも、解体業者はどこでも良いというわけには行かないですしね。


ここからは、ミサイル護衛艦「はたかぜ」に乗艦、まずは外観ディテールを。

乗り込んだ状態での撮影の為、どうしても全景というよりは、部分部分のディテール撮影になってしまいます。

「はたかぜ」は、イージス艦登場以前の、最後のターターDシステム搭載の艦隊防空のための護衛艦です。そのため、主兵装は、Mk.13発射機から発射されるスタンダードSM-1MR対空ミサイルで、イージス艦のように同時に複数目標対処は難しいため、イージス登場後は一気に陳腐化してしまったという経緯があります。とはいえ、この撮影時点では、前護衛艦隊にイージス艦は配備されておらず、まだ第一線の防空艦、そして現在も、「はたかぜ」型2番艦の「しまかぜ」は、「まや」型イージス護衛艦の2番艦が就役するまでは、第一線の防空艦として運用されます。

Mk.42 127mm単装砲も、かつて護衛艦の主力でしたが、現在では「はたかぜ」型2隻を残すのみとなりました。

現在、ミサイルはVLS(垂直発射装置)が主流ですが、専用発射機が残っているのも、80年代の古い護衛艦らしいですね。ASROCランチャの後ろ、艦橋の下には、ASROCの自動再装填装置が組み込まれています。

ハープーン対艦ミサイルは、このときは初期型のRGM-84Aと、Block1Cとも呼ばれるRGM-84Dが混載されていました。初期型はもう相当古いはずですが、まだ維持できているようです。最近でも、より新しい「むらさめ」型護衛艦が、RGM-84Aを搭載している事例もあるようで。


このあとはいよいよ艦内へ。まずは環境からです。

対潜コンソール?には、おそらく昔はCRT出会ったであろう表示装置、2014年時点で液晶モニタに。ソーナー(一般にソナーと言われている潜水艦の音響探知は、自衛隊ではソーナーと表記します)とCDS(Conbat Direction System:戦闘指揮装置)の表示があり、それぞれのデータから目標の方向や深度などが表示されるのかな? その下には、魚雷発射管とアスロック発射機の装填表示もありますが、赤丸は装填されているのでしょうね。ただ赤丸が訓練弾なのか実弾なのかは不明です。

フィンスタビライザーは、商船に搭載されているものと基本的に同じものでしょう。革巻きの操舵輪は、最新の護衛艦と比べると、なんとも古めかしい感じです。

速力表示版は、護衛艦でおなじみのもの。ちなみに、”一杯”とは、定格出力を超えて出力させるもので、例えば魚雷などから逃れるなど、万一の場合、機関に損傷を与えても、とりあえず出しうる最大のパワーで逃げるときのみ使うそうです。

係留図は、この日の横須賀基地の係留艦を掲示していました。お隣は「退役艦」、退役すると艦名も消されるため、名無しさんなんですね。

FURUNO FA-150 AISは、民間船舶にも搭載される船舶自動識別装置で、今では船舶の位置はインターネットでも船舶位置が表示可能ですね。


続いて艦内。ダメコン室と機関室を見せていただきました。

1枚目は、応急監視制御盤、いわゆるダメージコントロール(ダメコン)を行う場所で、艦内の火災や浸水状況を把握し、対応を行う場所で、戦闘艦では重要な区画の1つとなっています。

2,3枚目は機関室の制御盤です。「はたかぜ」型は、ミサイル護衛艦としては初めて(オールガスタービン艦は汎用護衛艦のはつゆきが最初)のオールガスタービン艦ですが、現在のような高度に電子制御された…という感じはなく、モニタも小さなものが最小限、主に計器と表示ランプで構成されていて、流石に古さを感じます。

3枚目はまさに速力を調整するための制御盤と速力レバーです。
ご丁寧に、速力の表示と速度、エンジン回転数とプロペラピッチの相関表を掲示してありましたが、「原速」12ノット(22.2km/h)までは主軸75rpmで、可変ピッチプロペラのピッチ角で速度調整し、それ以上はピッチ角固定で、軸速度を上げていくようです。
5戦速で30ノット(55.5km/h)、最大戦速で30ノット+α(32ノット程度までは行ける?)、一杯で「限界突破」だそうです。
前述の通り、最大戦速は、機関の損傷リスクを承知で、出しうる最大出力で逃げ切るためのものとなります。
さり気なく置かれているストップウォッチが、いかにも現場といった雰囲気です。

6年前の撮影ですが、なんだか懐かしいですね。
この時はNikon D800で撮影しましたが、やはり古いニコン、RAW現像でもちょっと苦労するタイプです。ハイライトが暴れるし、AWBはいまいち出し。画質自体は今の目で見ても良いのですけどね。
D800に比べると、後継のD810は本当に色の出方が良くなり、RAW現像で苦労することもなくなりました。

さて、護衛艦から練習艦となった「はたかぜ」、寿命延長されているので、あと4,5年は練習艦として活躍するのかな?
また観艦式など機会があれば見てみたい艦艇ですね。