【追記】2022年11月3日にCobaltBlue3が起動できなくなり、Google Playでもインストール出来ないようです
車ネタが続きますが、ご容赦を。
嫁車エスティマに装着しているナビは、carrozzeriaのサイバーナビAVIC-ZH09CSという、2011年モデルの古いものを使っています。
起動や検索が超絶遅い、挙句の果てには検索など負荷が大きいと勝手に落ちて再起動するなど、そろそろガタが来ている感じですが、地図の更新もまだ可能ですし、壊れるまでは使いたいかなと。
さて本題ですが、このナビは、carrozzeriaのナビでは十年以上前からおなじみの、渋滞情報やCDDBなど情報取得できる、スマートループを搭載しています。専用の通信モジュールND-DC1で、docomoの3G回線でデータを取得しますが、docomoの3G回線は2026年3月で終了します。まだ6年あるわけですが、専用のUIMカード(SIMカード)であるND-DC1の契約が昨年末で切れたため、これを機にスマホ経由に切り替えようと思います。
しかし、2011年のサイバーナビですから、現行サイバーナビのように、WiFiにつながるでもなく、当時はまだスマホも普及しだした頃で、ガラケーからダイヤルアップまたはBluetoothで通信するようになっています。
当然もうガラケーの時代ではないですし、かといってDUN(Dial-up Networking Profile) はほとんどのスマホで非対応です。
CobaltBlue3のインストール
そこで出番となるのが、AndroidスマホにDUNを追加するアプリ、CobaltBlue3です。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.cane.android.cobaltblue3&hl=ja
早速インストールしてみました。
未課金状態でも接続できますが、1回通信が終わる毎にOFFの設定となります。スマホやナビによって相性があるようなので、必ず最初に接続できるのが確認できたら、課金しましょう(*^^*)
サイバーナビ側の設定
ナビ側は、一度スマホとのBluetooth接続を削除し、CobaltBlue3が起動した状態で、再度ナビとペアリングを行い、CobaltBlue3のスイッチをONにします。
ペアリングが済んだら、Bluetoothの設定からマニュアル設定で、接続先を設定します。うちはスマホは格安SIMのBIC SIM(IIJmio)を使用していますので、IIJmioのAPNの設定を入れています。
マニュアル設定画面までたどり着いたら、以下の項目をそれぞれ設定します。
接続先名称 | IIJmio | ここは分かりやすいよう任意の名前でOK |
接続先電話番号 | *99***1# | CIDの番号(ここでは#の前の1)は任意でよいようですが、この番号でだめなら*99***2#~ *99***9#まで試してみてください |
ID | mio@iij | 使用している回線業者から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります |
パスワード | iij | 使用している回線から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります |
プライマリDNS | 未入力 | DNS(Domain Name Server)を指定したい場合は入力 ※通常は未入力でOK |
セカンダリDNS | 未入力 | 上記と同様 |
Proxyサーバー | 未入力 | 回線業者から指定されている場合は入力 ※通常は未入力でOK |
これで準備OKです。あとは、Bluetooth経由で、ナビが自動的にダイヤルアップ通信を開始します。
スマホはSONYのXperia 1(SO-03L)ですが、無事通信できました。
ただうちの環境では、通信を開始してから実際にデータが落ちてくるまではかなり時間がかかりました。
例えば、 通信モジュールND-DC1 では1分程度位でスマートループの情報取得をしていたのが、CobaltBlue3経由では数分以上かかってしまいます。通信できることはできるのですが、相当時間がかかってしまう状況です。
とは言え、2年契約で¥13,200もするUIMカードを更新するくらいなら、全然安上がりです。
【追記】Bluetoothオーディオとの併用は注意が必要
これは懸念していたことですが、CobaltBlue3がONの状態だと、同じスマホからBluetooth Audioを使用する際に、接続エラーが出てしまいます。
このような表示が出て接続できない場合は、一度、CobaltBlue3のスイッチをOFF→スマホのBluetoothをOFF→スマホのBluetoothを再度ON→Bluetooth Audioが通常接続・再生されることを確認→CobaltBlue3のスイッチをON にすることで、Bluetoothオーディオでスマホから再生しながら、CobaltBlue経由でスマートループデータの取得が可能となります。
少し面倒な手順を踏む必要がありますが、イレギュラーな使い方なので、多少の不便は仕方ないでしょうね。