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【新政酒造】瑠璃(ラピス) 2019 -Lapis Lazuli- 別誂中取り 生酛木桶純米

大晦日に開けたお酒です。いやね~、これはなかなか手に入らないやつですよ。お店に1本だけあり、思わず手が伸びてしまいました。

【新政酒造】瑠璃(ラピス) 2019 -Lapis Lazuli- 別誂中取り 生酛木桶純米

新政酒造のColorsの瑠璃(ラピス)ですが、ただの瑠璃ではありません。
なかなか手に入らない、別誂(べつあつらえ)中取りです。

【新政酒造】瑠璃(ラピス) 2019 -Lapis Lazuli- 別誂中取り 生酛木桶純米

お酒は、上槽で醪(もろみ)を酒袋に入れて搾る際に、搾って最初に出る部分を「あらばしり」、その中間を「中取り」、そして最後に圧力をかけて搾る部分が「責め」と呼ばれます。
一般に、中取り部分が、最もそのお酒の最もバランスの良い味が取れるところと言われています。

瑠璃(ラピス)は、新政の特約店で手に入りますが、その中でも別誂中取りは、数が少なく、あまり見かけない。新政が好きなら、見つけたら抑えておく、といった感じですかね。

新政は人気故に転売されることが多いためか、特約店名入り(購入店は非公開とします)

きちんと特約店名がラベルに印刷されています。
近年、ネットで転売されることも多い新政、転売を重ねて途方も無い値段になることもありますが、正規の価格で買いましょう。転売過程で温度管理も不十分だと、本来の味になりませんので。

酒米は美山錦、精米歩合55%、協会系6号酵母使用。

さて、木桶にこだわっている新政です。が、今回はちょっと木桶の香りと味を強く感じました。
独特の酸味やラピスらしさもありますが、やや木桶の癖が強いため、好みが分かれそうです。個人的には、もう少し木桶の味は抑えても良いかも。まだ桶が若いからかな?
生酛造りから感じさせる、コシの強い昔ながらの日本酒らしさよりも、乳酸菌による酸を感じさせる作りです。ちょっと物足りないかな、という気もしました。

ところが温度が上がると、甘みが出てきて、同時に軽快かつしっかりとした米の味も感じられるように。冷えた状態では、木桶の味がやや主張しすぎているように感じましたが、温度を上げるにつれ、バランスが整ってきた印象。

【新政酒造】瑠璃(ラピス) 2019 -Lapis Lazuli- 別誂中取り 生酛木桶純米

ちょっと難しいタイプの日本酒かも。温度でかなり印象が変わります。加えて、少し空気に触れて時間が発つと、より甘みも増す印象。
癖はそこそこあって、それでも妻はうまいうまいと呑んでいたので、この癖は個性が強すぎ主張し過ぎの癖、とはまた違うのでしょうね。

これは同じラピスのノーマルも呑んでみたいな。まだお店にあるといいけど。
結局大晦日に開けて、日をまたいですぐに呑みきってしまいました。


我が家のおせち

今回はここ何年かでは、初めて帰省しないお正月となったので、おせちも自宅で。この位の量がちょうどよいですね。

帰省しないで、のんびり過ごしています。

【新政酒造】亜麻猫 2019

たまには新政酒造の酒が飲みたい、ということで調達してきました。

【新政酒造】亜麻猫 2019

新政といえば協会6号酵母から名前をとった、No.6シリーズが有名ですが、亜麻猫(あまねこ)は、それとは別系統のPRIVATE LABシリーズの1つ。

酒米はあきた酒こまち、酵母は6号酵母とそこはNo.6シリーズと変わりませんが、PRIVATE LABシリーズは実験的なお酒をリリースしていて、この亜麻猫は焼酎でおなじみの白麹を使用することで、酸味の強いお酒になっています。私、個人的に酸味のあるお酒が大好きなんですよね。子供の頃から、実家で酢の物が多く出ていたからなんですかね?

【新政酒造】亜麻猫 2019

2019の亜麻猫、以前飲んだものより更に酸味が強め。もちろん日本酒なので、お酢のような酸っぱさまでは行きませんが(中にはお酢みたいに酸っぱい日本酒もありますが…)、木樽の風味も強めに出ているため、少し乳酸菌飲料を思わせます。米の風味もその後ついてくるので、もちろん日本酒感もあります。アルコール度数は日本酒としてやや低めの13度ですが、それでも以前の亜麻猫よりは高くなっていますね。よって、どっしり感もそれなりにでています。が、飲みやすいことに変わりはないですね。

昨年度(2018-2019年醸造)の亜麻猫は、アルコール度数が度数が9度と低く、その味は賛否両論だったそうですが、今期はラベルと見ると、13度と上がっているため、低すぎる度数はリキュールとしてみれば良いかもしれませんが、日本酒としてみるとやや足りなかったのかもしれません。そこはPRIVATE LABシリーズということで、温かく見守りましょう。

木樽の風味も強く、酸味系のお酒で、はっきり言って好みはかなり分かれそうなお酒でしょう。
私みたいに木樽の風味や酸味系大好きな人には好まれるでしょうが、そうでない人はナンジャコリャとなるかもしれません。

ラベルにあるように、次期「亜麻猫」は、扁平精米を用いるとあり、また風味が変わってくるでしょう。さてどうなるか楽しみですね。


この日の料理は、妻が借りてきたホットクックで作ったアクアパッツァでした。

ホットクックで作ったアクアパッツァ

本当は鯛を入れるようですが、お金もかかるので他の白身魚。美味しかったですよ。油を使っていないので、こってりしていない。ワインと合わせる料理ですが、日本酒との相性も良いですね。

【新政酒造】新政 Colors 生成(エクリュ)2018 別誂中取り

昨年末買ってきたお酒。新政の生成(エクリュ)は、新政では火入れをしない、また酒米非公表の生酒のNo.6シリーズと違い、火入れをするColorsシリーズのボトムラインとなっています。

秋田産の酒米「酒こまち」を使用しています。今回のものは、生産量の少ない中取りです。

精米歩合65%ですが、はっきり言って新政については、スペックを気にせず飲んだほうがよいなと思います。

【新政酒造】新政 COLORS 生成(エクリュ)2018 別誂中取り

Micro 60mm f/2.8Dは寒色系の写りですね…。娘が見切れていますがお気になさらずw

生酛造りの新政、前回飲んだNo.6のR-Typeと比べると、木桶の香りは少なめ。そして米の香りが押し付けがましくないくらいにきれいに香ります。

冷えた状態では、非常に複雑な味です。

百合 S/N:228/516

数年の熟成がより高い完成度へと導くだろう。

無理~! 既に新政は 陽乃鳥(ひのとり) を我が家の冷蔵庫で貯蔵中なので、これ以上は無理です。

中取りは、熟成させることでより味の深みが増すそうですが、難しいですね。

それはともかく、タグにあるようにミネラリーな香りとありますが、実際に苦味は感じられますが、それがただ苦いのではなく、柑橘系の酸味、そして甘みと複雑に絡み合います。とにかく形容し難いです。もちろん美味しいです。

温度が上がると、甘みも増しますが、酒らしいどっしりさも増す印象。より濃厚差を感じさせます。

なるほど、これは寝かせてみるのも面白そうですが、もうこのロットは手に入らないでしょうから、私は飲んじゃいますけどね(笑

【新政酒造】新政 No.6 R-type

新政酒造と言えば、日本酒業界では、今や一目置かれる存在となっている酒造です。

8代目の 佐藤祐輔氏は、東大卒で元ジャーナリストという、酒蔵業界では異色の経歴の持ち主ですが、一時は傾きかけていた酒蔵を、見事に復活させました。こだわりと試行錯誤で、良い製品を生み出す、というのはどの業界にも当てはまることですが、こと日本酒に関しては、元来伝統にとらわれがちで(それが悪いこととは一概には言えないですが)、時代に合わせた好みの変化について来れてない酒蔵も多い中、気鋭の酒造りをしているのが新政だと個人的には思っております。

新政では、今は販売をしていない、大学とコラボしたあのお酒は、私の好みでした。よく行きつけで飲んだなぁ…

ま、過去の話はおいておいて、No.6シリーズは、協会系6号酵母と秋田県産の酒米のみを使用するという方針のもと、作られている、現在の新政酒造の主力製品です。

【新政酒造】新政 NO.6 R-type

その中でも、R-typeは、RegularのRの頭文字で、つまりは最もレギュラーなもので、酒蔵の方針により4合瓶のみの販売となっています。

さてそのお味ですが、今年度のものは木桶の風味が強く感じられました。以前から新政は生酛仕込で木桶を使っているようですが、今回は特にそれを感じさせました。

アルコール度数は14度と、原酒でありながらやや低めですが、決して軽やかな感じではなく、しっかりとした日本酒感があります。精米歩合65%という、日本酒好きにはちょうどよい精米歩合で、米の旨味、膨らみを感じますし、マスカットらしい甘みも出ています(ただ以前飲んだものより甘みは少なめな感じも)。

それでいてフレッシュさもあるのだから不思議。微発泡感もあり、ただやや独特の苦味や、木桶の味が今回はやや強い感触もあり、その辺り好みが分かれそうな感じはしました。

【新政酒造】新政 NO.6 R-type

“当蔵作品は…”という注釈が書かれているように、製品ではなく”作品”なのだそうです。正規特約店でお買い求め下さい、とあるように、人気なお酒ですが、獺祭のようにどこでも買えるものではないため、定価より高値で販売しているお店は、正規特約店ではありませんのでご注意を。個人的には、ネット通販は避けたほうが無難だと思います。

酒米は銘柄は未公表で、秋田県産ということのみ公表されています。なので、仕込みの時期によって味も変わります。なので、一概にこの味と言えないのが、No.6の面白いところでもあります。

R-typeはNo.6の定常酒ですが、何だかんだでこれが一番コスパがよく、安心して飲めるお酒となっていると思います。

手に入りにくいとは言え、日本酒の得意なお店で、かつ銘柄を多く扱っている店では、地方でもそれなりに買いやすくもなってきています。ぜひ飲んでみてほしい1本ですね。