連日35度を超える猛暑が続きますが、今年は6月から7月にかけてが梅雨が長引いて、冷夏になるという話だったのが、猛暑です。
そろそろ熱中症対策はしっかりしないとなぁと思い、先月買ったのがこちら。
最近流行りのモバイルファンです。ここ数年、随分見かけるようになりました。首にかけるタイプや首からぶら下げるタイプなど、色々出ていますが、買ったのは写真のようなオーソドックスなタイプです。
ただ、特徴としては、カラビナリング付きで、カバにゃベルトなどにぶら下げられるのと、スタンドも付属していて、置型のファンとしても使用できるところでしょう。
メーカーは、置き時計で有名なリズム時計工業で、わけのわからない中華ブランドよりは品質も安心だろうと思いまして。
中二病の男心くすぐる二重反転ファンだ!
そうなんです。二重反転ファンなんですよ。
二重反転と言えば、2つの同軸上のプロペラが、それぞれ正解点と逆回転方向に動くことで、
- ねじれ方向のエネルギー損失を減らせるため、小口径プロペラでも風量を稼げる
- 回転トルク(モーメント)を相殺できる
といったメリットがある反面、構造が複雑になり重くなると行ったデメリットも存在します。主にこの構造が採用されているのは航空機分野で、特にロシア機では採用例が多いです。
例えば、冷戦時代はよく日本に飛んできて、通称「トーキョーエクスプレス」などとも言われた、Tu-95爆撃機は、ターボプロップ最速の爆撃機で、二重反転プロペラを4基積んでいます。写真のTu-95は、有名な写真で、アメリカ空軍のF-4Eに迎撃されている写真です。
あとはやはりロシアで有名な、カモフスキーのヘリコプターでしょう。写真はロシアの対潜ヘリKa-27の輸送機型Ka-29です。
ヘリコプターの場合、メリットとしては回転モーメントが相殺されるため、一般のヘリのようなテイルローターが不要になることで、エンジンパワーを全て浮力に回せること、テイルローターが後ろにないことで、人員に対する安全性が増す、といったことが上げられます。
反面、機体の高さが高くなって格納庫に収まりづらいとか、整備性が悪い、コストがかかると行ったデメリットがあるため、一般的なヘリではあまり採用されていないですね。
話をUSBファンに戻すと…
航空機と二重反転ペラの話をしたら、長くなりすぎる(既にもう長いw)ので、ここで話を戻すと、一般的なUSBファンよりプロペラ径がが小さい割に、風量が結構あるということです。
一番弱い風に設定しても、そこそこの涼しさを感じます。一番強いターボ(何故か日本人はターボと言う表記が好き)だとちょっと強すぎるくらいの(流石に音もうるさい)風量です。
屋外で使う限り、風量は「中」で十分涼しいですね。風量が変化する「リズム」もあるけど、あまりこの手のファンでは意味がないかな。
ちなみに、バッテリの持ちは、リズム:11時間、弱:8時間、中:4時間、強:1.5時間、ターボ:0.5時間で、実質「中」で十分なので、1日屋外で使う分には、4時間は妥当なところでしょう。常時ファンを回す使い方をすることはないですし、あまり容量の大きいバッテリだと重くなりますし。小型でこれだけ使えて、風量も十分なので、良い塩梅かと思います。
モバイルバッテリとして使える機種もありますが、モバイルバッテリはモバイルバッテリで別に持てばいいし、そのために重量が重くなるとかは本末転倒ですしね。
安いファンだと、手持ち前提で、案外ぶら下げられないものが多いのですが、これはカラビナリングがあるため、ベルトでもバッグやリュックの金具でも、そこでもぶら下げておけます。ストラップをつけてもいいですし、良いアイディアです。
お値段はAmazonも楽天も、大きく変わらないですね。
猛暑はまだ続きそうなので、お出かけに1つ如何でしょうか?