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【コラム】LUMIX GX7 MarkIIIの後継機がなぜ出ないのかと、M4/3の将来

Panasonic LUMIX GX7 MarkII + G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 ASPH.

昨年末、ちょっと時間があったときに書いていたお話です。
書きっ放しも何なので、放出。
文章が年末のままですが、あえてそのままにしておきます。


2024年も間もなく終わりですが、今年買ったカメラ関連のものは、アクセサリ類を除けば、ZマウントレンズのNIKKOR Z 35mm f/1.8Sの1本のみでした。
子供も大きくなって、だんだん子供と遊びに行く機会が減りつつあり、どちらかというと息子のサッカーの試合に飛行機撮影と、望遠レンズ主体が多かったですね。
娘の塾代も高額だし、将来に向けて貯蓄もしないととなると、カメラ関連はしばらく現状維持かなといったところです。あ、Nikon最後の純正スピードライトになるかもしれないSB-5000は抑えておきたいです。

一方、マイクロフォーサーズ(以下M4/3)のカメラはOLYMPUS E-P5が気に入り、その後PanasonicのLUMIX GX7 MarkIIに乗り換えてこれまた気に入り、次の世代のGX7 MarkIII(以下GX7MK3)はモデル末期になって後継機が出ないと知り慌てて購入しました。これが2021年4月の話です。

あれから3年半以上経過し、今でも愛用していますし、後継機がないので、これからも壊れるまで使うのかなとは思っています。
バッテリの蓋が外装の微妙な変形で開きづらくなっていますが、こういうところが華奢なのがLUMIXの欠点かなと個人的に思っていますが、このコンパクトなボディに操作性の良さが気に入っていて、動画画質もよいので、特段大きな不満はなかったりします。

GX7 MarkⅣが出たとして、果たして商品力はあるだろうか?

LUMIX GX7 MarkIII

これが結局のところ、GX7 MarkIVが出ない最大の理由であると思います。GX7シリーズは、M4/3でも一眼レフのようなEVFのでっぱりがないコンパクトな機種としては高機能で、2コマンドダイヤルによる操作性の良さがありました。
しかし、値段を上げられない、値段を上げると売れない、これが販売上不利になる要因でした。
商品力とは単純に商品の魅力や性能だけではなく、切っても切れない販売価格も含まれます。そうなったときに、GX7シリーズのような高機能でコンパクト、だけど価格を上げるとAPS-C機と比較されてしまう、かといってGHシリーズほどの高機能は入れられない、このジレンマこそがGX7シリーズの最大の障壁でしょう。
現在、GX7シリーズに近い立ち位置にあるカメラはOMDS(旧OLYMPUS)のPEN E-P7で、これはかつて持っていたE-P5の実質的な後継機ですが、EVFはなく(オプションの外付けEVFもなし)、機能的にGX7MK3より優れている部分もないため、GX7MK3が壊れてどうしようもない場合の代替機かな、といったところです。
執筆時点でボディで8万円台、恐らくこの価格だと現在の資材高騰の時代に於いてあまり利益は出ないのかなと思います。かといって値上げしたらますます売れないでしょう。
今、そこそこコンパクトなAPS-Cミラーレス一眼がボディ単体で13万円前後で買えるので、値上げはE-P7にとっては不利でしかないわけです。

こんな状況から見ても、GX7MK4が12、3万円で出たところで、かなり厳しい戦いになるのが予想されます。値段を上げるにはそれなりの価値を正当化させる必要がありますが、動画機としてはセミプロ機としても使えるGH7が強いものの、GX7シリーズにそれを求めるにはいかず、かといって望遠レンズで撮るようなカメラでもない、となるとAPS-Cだけでなくスマホ相手でも不利な状況です。
加えて、今PanasonicのLUMIXのラインナップにはフルサイズミラーレスのSシリーズがあり、これもDC-S5初代では十数万円です。GH7はセミプロ機とも言える動画性能とスチル連写撮影の強みであの価格を正当化できていますが、それでも厳しい戦いです。
M4/3は商売的にもかなり難しい局面に来ています。小型さだけで売りになる時代ではなく、付加価値が求められます。そういった中で、GX7シリーズは機能はミドルクラスながら小型さはもはや売りとはならず、販売価格は上げられず、高級コンパクトに振るにもLEICA程の高級品ブランド力はない、だから売れない、売らない、となってしまっているのでしょうね。

仮にGX7MK4を出すとしても、実はそれほどやれることはない?

望みの限りなく薄いGX7MK4ですが、仮に出るとしたら、どういったスペックになるでしょう?
これはあくまで”僕が考えた最強のGX7 MarkIV”であり、こんなカメラが出るのは期待薄なので、戯言としてお読みください。

・2,520万画素像面位相差センサ搭載
2024年に発売されたG99M2は、イメージセンサは従来の2,030万画素センサで、このタイプのセンサは古く、像面位相差AFは搭載されていません。
しかしGX7シリーズの立ち位置からすると、さすがにGH7等に搭載される新世代の2,520万画素センサは欲しいです。これを搭載することで、4K120p動画も撮影可能となります。RAW動画はなくてもよいでしょう。H.265、あるいは新しいCodecであるAV1で撮影できればそれでよいと思います。
像面位相差AFを搭載することで、動態撮影、とくに動画AFはかなり改善されるはずです。イメージセンサを変えないと、MK3と代り映えしなくなってしまいますしね。

・EVFは据え置きでよいと思う
ここはコストのかかる部分です。GX7シリーズのアイデンティティとして、EVFを省くのは感心しませんが、下手に光学系の改善でコストアップも考え物です。
GX7シリーズのEVFはあくまで逆光など緊急時用、金をかけてしまうと上位機と値段が変わらなくなり、サイズも大きくなるので、ここ据え置きが妥当でしょう。
確かに光学系に金がかかっていないため、見づらいとか像が歪む、収差があるとかはあります。改善してほしい声も結構見かけましたが、改善して20万円になったらだれも買わないでしょう?

・USB Type-CとUHS-II対応は必須
Type-C化は時代の流れで避けられません。それでも、MarkIIIまでのMicroUSBで充電は出来ました。Type-Cになりさらに給電もできるとうれしいですね。
UHS-IIは、動画で4K60pを安定して撮るなら必要でしょう。連写によるバッファ開放もかなり速くなると思います。

・できれば外部マイク入力を
専用マイク端子でなくても、Type-Cにアダプタを経由する形であるとうれしいです。
TASCAMあたりに専用マイクやレコーダーを作ってもらうというてもあるでしょう。
これがあるとコンパクトながら、かなり動画機としても有利になります。

・Bluetoothで画像転送
Nikonと同様、WiFiにつながずBluetoothで転送できるようになれば、わずらわしいWiFi接続の工程を省けます。
GX7MK3はBluetoothがどうもつながりにくいため、そういった点も改善をして欲しいところです。

こうして挙げてみると、案外MarkIIIから大きく変わる部分は像面位相差AFが入る点くらいなんですよね。
だんだんとカメラの性能は頭打ちになりつつあるのがわかりますね。

M4/3の将来

M4/3アライアンスに加盟しているメーカーは、純粋な民生用カメラはOMDSとPanasonicの2社。日本国内での販売はないですが、スマホと組み合わせて使うカメラが海外に1社のみです。
あとはBlackmagic Designなどのシネカメラ、ライブカメラ、ハイスピードカメラ、小型カメラヘッドといった業務用になります。

Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2

そしてレンズは、かつてはサードメーカーからもいくつか販売されていたものの、そのほとんどが生産完了となってしまいました。今後サードメーカーからの販売は期待できなさそうです。
M4/3マウントのカメラが売れなければ、レンズも売れないわけで、サードメーカーは早々に手を引いてしまった感があります。
OMDSとPanasonicも、近年あまりレンズは多く出していません。
OMDSはOLYMPUSからの名称変更によるレンズの表示切替が主体で、2024年はM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISを出したのみ。しかもこのレンズはSIGMAのフルサイズ用のレンズの光学系を流用しているために大きく重く、M4/3に最適化された設計とは言えない上に、オリジナルのSIGMAよりも2.5倍も高額なためか、あまり売れていないようです。
OMDSはOLYMPUSから独立したものの、現状レンズの会社名表記変更に手いっぱいで、新規レンズの開発リソースがあまりないのでしょうね。
それでもボディはOM-1 MarkIIを頑張って出しました。

PanasonicもフルサイズのSシリーズの拡張を進めているところで、2024年にボディはGH7の1機種を出しましたが、レンズは出していないですね。2025年2月20日にG99M2の販売が予定されています。

今のところM4/3はすぐにはなくならないし、恐らくこれからも低空飛行で存続はすると思いますが、今後もレンズ交換式カメラの主流になることはないと思われます。
デジタルに最適化されたミラーレスマウントとして登場したM4/3でしたが、今はAPS-Cやフルサイズもミラーレスが主流となり、デジタルに最適化されたマウントという優位性も失われています。
業務用も採用されているため、そうした道で生きるというのも1つでしょうけど、趣味のカメラと考えた場合に、小さなセンサは難しいものがありますね。

OMDSは今年はOM-3の噂もありますし、盛り上げてほしいですけどね。


赤塚植物園に行ってきた

息子の病院のため仕事をお休みしていってきましたが、午後時間があったので、また赤塚植物園に行ってきました。

ちょっと暑いくらいの気温でしたが、日陰はそれなりにいられる気温になってきましたね。そうなると蚊が活発になってくるようで、真夏よりこの時期のほうが蚊に刺されやすいという…。

ここには農業園もあり、近所の幼稚園や小学校が野菜などを育てています。

栗や柿はまだ少し青かったな。でももう秋が近づいてきている感じですね。

【写研埼玉工場】跡地の現状(21/7/16)

前回から短いスパンでの更新です。

旧厚生棟

解体が進む旧厚生棟、全体を防音壁に囲われているため、中の様子は見えないものの、トラックが解体した廃材を運び出している際に、ちらっと中が見えるので、写真は撮れませんが、すでに屋根は解体され、床もほぼなくなり、建物の壁のみの状態であることは、この一週間でわかりました。

【写研埼玉工場】跡地の現状(21/7/16)旧厚生棟

昨日の仕事帰りに立ち寄ってみると、正面の出入り口のカバーが少しめくれて、中が少しだけ見える状態でした。

空が見えます。屋根は完全に撤去済み、床もほぼない感じですね。
鉄骨が切られていて、底にかつて屋根を支えていた部分があったのでこのペースで行くと、お盆休み前までには解体は終わりそうですね。

2021年6月解体直前の旧厚生棟

防音壁が外されても、もうそこにはかつての建物は存在しないのです。儚いものですね。

旧メインビル・工場地区

こちらは、工事現場の入り口が開いていたので、ヤオコーの建造の様子がよく見えました。

建造中のヤオコー和光丸山台店

サッシが取り付けられ、一部は外壁工事も進みつつあります。
こちらも1年前はこんな様子でした。

2020年6月、足場を組まれた写研埼玉工場旧メインビル

1年でこれだけ変わるものなのですね。

Panasonic LUMIX DG-GX7MK3が生産終了とのことで買ってみた

はい、今年度初カメラです。もとい、今年初カメラですね。

Panasinic GX7MK3(左)とGX7MK2

2017年12月に、Twitterのフォロワーさんより安く譲っていただいたGX7MK2も導入から3年半経過しました。普段持ちのサブ機は、割とテンポよく入れ替えていますが、ここまで長く使うのは久しぶりです。
それだけデジタルカメラも熟成してきて、進歩もゆっくりになってきたとも言えます。

また2018年2月には後継のGX7MK3が発売されて早3年、当初はあまり代わり映えしないモデルチェンジで、特に気にしていなかったのですが、一向に後継機のアナウンスも噂もなく、まさかこのまま消えてしまうのでは…と思っていたら、やっぱり後継機はなく生産完了表示となったのがこの3月、気に入っているシリーズなので、在庫が亡くならないうちに入れ替えることに。

今回は展示機のアウトレット品でした。打痕とかあるけど、そんなに気にしない質なので。一応新品扱いですから、1年保証も付きます。ボディだけで良かったのですが、標準レンズキットでLUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.(名前長い!)付きでボディのみより安いので、そちらにしてみました。

大きな違いはイメージセンサと可動式EVF

大きな変化点は、まず見えない部分では、イメージセンサの画素数がGX7MK2の1600万画素に対し、GX7MK3は2030万画素に若干増えて、現行の他のマイクロフォーサーズはどれもこの画素数です。恐らく同じセンサを使っているのでしょう。
もう1つの見えない変化点としては、従来のWiFi接続とともに、Bluetooth接続にも対応したことです。スマホのImage AppとBluetooth接続することで、画像の自動転送や、GPSデータ取得、シャッターの遠隔操作が可能です。特にGPSのデータ自動付与は、個人的にありがたいですね。

そしてお起きは変化としては、EVF(電子ビューファインダ)が可動式になったこと。実は、初代GX7も可動式だったのが、MK2で固定式になってしまいました。
可動式になったことで、より使い勝手が良くなっていると思います。

露出補正ダイヤル、いらないです

GX7MK3で搭載された露出補正ダイヤル

露出補正ダイヤルが、GX7MK3になって搭載されました。
が、個人的にいらないです。
GX7シリーズは、もともとボディ前後にコマンドダイヤルを搭載していて、コマンドダイヤルで露出補正は設定できる上に、カスタム設定すれば、電源入れ直しで露出補正値もリセットされます。
これは、Nikonの一眼カメラと同じ操作系なので、個人的に好みなのです。
なので、勝手にダイヤルが動いてしまって、補正値が変動してしまうリスクがある露出補正ダイヤルは不要なのです。
なので、すぐカスタム設定で、露出補正はコマンドダイヤルに割り当てて、この専用の露出補正ダイヤルを無効化しました。よって無用の長物な上に、同軸上にあるモードダイヤルが回しづらいという、余計なお世話だったりします。
これは、過去に同機種を持っていたTwitterのフォロワーさんも同じような感想を持っていました。
露出補正ダイヤルは、コマンドダイヤルが1つしか無いカメラには良いかもですが、過去の遺物だと思っています。

大きな変化はないので、GX7MK2はハイコスパ機

結局、GX7MK2の出来が良くて、MK3の恩恵は、イメージセンサが次世代の2030万画素になったのと、Bluetooth搭載程度が大きな目玉、というのもあって、かつMK2は市場在庫が生産完了からだいぶ経ってもあったことが、GX7MK3があまり売れなかった一因でもあるかもしれません。
GX7MK2は、今中古ならボディのみで3万円前後で買えて、GX7MK3との差も少ないです。
もちろん細かな部分ではMK3が勝っていますが、MK2で十分なんですね。
ただ、今後もう少し長く使うことを考えると、このクラスのカメラの耐久性も考えて、MK3を選ぶのは悪くない選択でしょう。
あまり値下がりせず、中古もMK2程は流通がないですからね。

ローパスフィルタ非搭載非搭載
画像処理エンジンヴィーナスエンジンヴィーナスエンジン
基本感度ISO200-25600ISO200-25600
拡張感度ISO100-25600ISO100-25600
連写速度9コマ/秒(メカ・電子/AF-S)
6コマ/秒(AF-C)
9コマ/秒(メカ・電子/AF-S)
6コマ/秒(AF-C)
40コマ/秒(電子SH)
測光方式マルチ測光/中央重点測光/スポット測光マルチ測光/中央重点測光/スポット測光
AF測距点全画素(手動49点)全画素(手動49点)
AF方式コントラスト(空間認識AF)コントラスト(空間認識AF)
ボディ内蔵手ブレ補正4段(Dual I.S.)4段(Dual I.S.)
液晶モニタ3型/124万ドット3.2型/104万ドット
シャッター速度60-1/4000秒(メカ)
1-1/16000秒(電子)
シンクロ:1/200秒
60-1/4000秒(メカ)
1-1/16000秒(電子)
シンクロ:1/160秒
動画2160(4K)/30p・1080/60p2160(4K)/30p・1080/60p
動画ハイライト表示対応対応
動画電子手振れ補正対応対応
記録媒体SDXC(UHS-I UHS Speed class 3)SDXC(UHS-I UHS Speed class 3)
撮影可能コマ数モニター時:260枚
ファインダー時:250枚
モニター時:290枚
ファインダー時:270枚
質量(本体のみ)407g383g

レビューはまた次回に。

久しぶりにLuminar3を使ってみた

重たいRAW現像ソフト、Luminar3ですが、最近使っていないなぁと思い、久しぶりに起動してみました。
GPUもQuadro K2200からP2000に強化したのですが、このソフトの重たさは、相変わらずですね。

まずは冴えないw写真を用意します。

Panasinic LUMIX GX7MK2 + Carl Zeiss Planar T* 1.4/50ZF.2 

こちらは、SILKYPIX Developer Studio 8 SEで「風景」モードでRAW現像。
ちょうど15時過ぎになって、羽田新航路で降りてくる、多分デルタ航空のB777と思われる機体を撮ってみたもの。換算100mmでは遠すぎますね。

Luminar3のAI Aerial Enhancerを使用

Luminar3だと、空の青さ、やや色温度が高い感じになりがちですね。
また、コントラストと彩度マシマシになるので、センサノイズも目立ちます。センサゴミも気になりますね。って消し忘れただけです。

黄砂や花粉の影響か、空が濁って映る時期になってきました。
こういう空は、Luminar3では不自然さが増すだけですね。
Luminar4だと、AIで空そのものを差し替えてしまうようですが、これから画像編集ソフトがどんどんAIで改ざんしていくと、そのうち何が現実なのか区別がつかなくなりそうです。

Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2をM4/3で使ってみた

最近良く通う、荒川彩湖公園で、子供の自転車の練習させたり遊ばせたりですが、こういう機会にカメラで遊びながら子どもたちをスナップするのが日課です。

この日の課題(?)は、マウントアダプタ遊び。久しぶりに、Fマウントをマイクロフォーサーズに変換するK&F CONCEPTのマウントアダプタで、Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2をLUMIX GX7MK2につけてみました。

 
Panasonic LUMIX GX7MK2にFマウントのCarl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2を装着

LUMIX GX7MK2は、CPU接点なしのレンズの場合は、レンズなしレリーズを許可すれば、撮影可能です。
もちろんミラーレス機らしく(一眼レフのライビビューでも可能ですが)、ピント合わせの拡大表示も可能、また拡大しなくても、MFレンズではフォーカスピーキングができるのですが、残念ながらCarl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2は開放での球面収差が多く、フォーカスピーキングが難しいレンズのようです。これは位相差センサでも同様で、一眼レフのフォーカスエイドもあまりあてになりません。
AI Nikkor 50mm f/1.2Sは、球面収差はあれど、ピントの芯もしっかり出るため、比較的MFしやすいのに対し、Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2はそのピントの芯も見づらいのです。
ですから、画面の拡大によるピント合わせが不可欠です。それでも見づらいのですが。

そんな気難しいレンスですが、何もビシバシ解像させようだなんて意図はなく、遊びですから。

娘の遅い自転車なら何とかMF可能

やっと娘も自転車に乗れるようになってきましたが、まだスピードを出すのが怖いらしい。
そのくらいのゆっくりの自転車なら、MFでもピント合わせ可能です。もっともMFレンズですから、フォーカスリングの回転角も大きく、素早くピント合わせは、ひしゃたいがちかづくほどこんなん。ちょっと遠目なら何とかと言ったところです。

このレンズ、後ボケは輪郭があってやや騒がしいです。その代わり、前ボケは柔らかく、光学的には球面収差の過剰補正気味、DC NIKKORであればDCリングF側に回したときの特性、とでもいいましょうか。前ボケ主体に撮るのが良い感じですが、なかなか前ボケって難しいですよね、写真に取り入れるのは。
フィルム時代の、京セラCONTAX時代のPlanarは、大学時代の友人が使っていたので、よく写真を見せてもらい、もう少し柔らかな印象を持っていましたが、COSINA製Planarは少々気難しいレンズですね。導入当時は、Carl ZeissがFマウントで使える時代が来るなんてと喜んでいましたが、やっぱりCONTAX時代のPlanarには未だ憧れてしまいますね。


菜の花を、LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.でも撮ってみましたが、さすがにこちらは後ボケもきれいですね。少し輪郭はあるものの、ザワザワした感じがなく素直です。

LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.


準広角レンズながら、なかなかの雰囲気。いわゆるパナライカレンズですが、この線の細い描写が、最近は好きになりました。昔はLEICAのレンズ、どこか独特で線が細くて不思議だなぁくらいにしか思っていなかったのですが、最近やっとその良さがわかるようになってきました。
ただ、個人的にはLEICAのカメラには興味があまりなく、パナライカで十分だなと。
Lマウント機も気になりますが、アレは導入したらお高いのは目に見えていますからね。

サクラ サクラ

今年の桜は、例年よりも早く咲いているようで、東京と埼玉の境目あたりは、すでに満開ですかね。

ってことで、仕事帰りに桜を撮ってきました。
ただ撮るのもつまらないと思って、LUMIX GX7MK2にSUMYANGの7.5mm FISHEYE、魚眼レンズで撮影してきました。

魚眼は楽しいけど難しい。パンフォーカスのようで、絞り開放だと案外そうでもないのです。
SAMYANGのFISHEYEは、CPU非内蔵のMFレンズなので、絞りも実絞りとなり、夜だと絞りを絞るとEVFで見る像も暗くなってしまいます。利便性は、やっぱりCPU搭載の純正レンズですね。
Panasonicだと、LUMIX G FISHEYE 8mm / F3.5がありますが、外観が値段の割に安っぽい、ちょっと古い世代のレンズなんですよね。

それはともかく、難しいけど楽しい、魚眼でのサクラ撮影でした。

サクラ、本来の色は白に薄いピンクです。それが、周辺の照明で、良い感じのピンクになっています。決してRAW現像でピンクにしたわけでなく、肉眼でも周辺光の影響で良いピンクになっていました。
信号機の赤、街灯の影響ですね。まあそれはそれで、あえて補正しませんでした。

双体道祖神とサクラ

嫁車エスティマのタイヤをチョイス、今度は…

妻の実家に1年3ヶ月ぶりに行って、去年履きっぱなしだったスタッドレスからノーマルタイヤに履き替えしたものの…溝の残量が4mmほど。
まだ乗れなくはないけど、雨の日なんかを考えると、そろそろ交換したい。

法的には、1.6mm以上溝があればOKですが、現実としては3mm程度になってしまうと、特に雨の日は滑りやすくなります。

MICHELINのPRIMACY3ですが、この溝の状態で、先日日曜日、大雨の中、栃木から東京に戻ってきましたが、やはりスタッドレスタイヤがどんなに性能が良くなっても、ノーマルタイヤのウェット走行の安心には勝てないね、と実感。幸い、ハイドロプレーニングもなく、安心して走れましたが、やっぱり溝の状態は気になるもので、昨日、仕事休みで、予定していた子供の病院が早く終わったので、何件かタイヤ屋巡りしました。

同じMICHELINのPRIMACY4だと、エスティマの215/55R17サイズで、交換と廃タイヤ費用込で概ね9万円強といった所。
実は、妻の実家近くのタイヤショップでは8万円台の見積もりをもらっていたので、それに比べるとちょっと高いなぁと。
ただ、PRIMACY3の乗り味が、そこそこ静かで、コーナリングも踏ん張ってスムーズ、というミニバンにも実に良い塩梅だったので、この感触はキープしたいなと。安価なアジアンタイヤなど以ての外です。

ショップでは、ミニバン専用設計のYOKOHAMAのBluEarth RV-02も見積もってもらって、こちらは7万円と比較的安価ですが、もし高速走行が多いならMICHELINのほうがおすすめですと。やっぱりそうなりますよね。

色々見て回ったけど、飛び込みでその辺のショップは、やっぱり高め、あるいは在庫なし、ということが多いですね。

結局楽天で購入、購入先のお店で交換することに

ちょうど楽天のスーパーセール期間中だったこともあり、ネット購入も考えてみました。
ネット購入の場合、タイヤは自分でショップに持ち込み交換となるので、一度自宅に配送されるのが厄介。特に戸建てならともかく、マンションとなると置き場所が厳しい。駐車場も離れているし。

でも、今はネットで頼んで、その購入先のショップで交換、あるいは提携先のショップに配送されて、そこで交換もできるのですね。それなら運ぶ手間がない。

今回は、前者、楽天の購入先のショップで交換にしました。
お値段も、その辺のタイヤ屋より安い。おかげで、ワングレードアップして、前から使ってみたかったタイヤに出来ました。
銘柄は交換してからのお楽しみということで。MICHELINから、次は国産になります。交換はしばらく先だけど、ちょっと楽しみですね。

1年3ヶ月ぶりに栃木の妻実家へ

東京周辺もようやくCOVID-19の緊急事態宣言が解除になりますが、もはや緊急事態宣言、飲食業界だけの制限と化している感が。
営業時間制限しても、一定数の感染者数は出ていますし、もう個人がそれぞれ対策する以外なく、本気で対策するならロックダウンなんでしょうね。それができない以上、自称「専門家」が何を言っても無意味な気もしますが。

という前置きはともかく、去年の正月以来、1年3ヶ月ぶりにの妻実家へ。

しかし道路はどこも渋滞がひどかったですね。国道4号線に入っても渋滞気味。年度末で、引っ越しやら異動の時期ですしね。途中腹ごしらえで、国道4号線沿いの「天下一うどん 味亭(あじわいてい)」へ。

ここのうどんはコシが強くて、のどごしがいいですね。
子どもたちは流しうどん。電動流しそうめん機で流しうどん(笑

ここは三船敏郎ゆかりの建物が立派で、大きな池もあって、鯉に餌やりができます。鯉がわんさかいて、ちょっと怖いw 立派な鯉が沢山います。


嫁者エスティマのタイヤ、一昨年の寒くなった時期にスタッドレスに交換して以来、去年は実家に行けなくて、ノーマルタイヤに戻す機会を失っていましたが、1年半ぶりにノーマルタイヤに戻せました。

去年使っていなくて、実質6年ですが、7年目のタイヤもそろそろ限界ですね。1本は空気圧が低下していて、ご近所の方にエアポンプを借りて事なきを得ましたが、溝残量は4mm、そろそろ交換が必要です。
同じMICHELINのPrymacy4が候補かな? あるいはBRIDGESTONEのPlays辺りかな。タイヤも情報仕入れて、早めに交換しないとですね。

都内の空き家、もったいないよねぇ

都内の住宅地、土地代高いんだろうなぁと思いつつ、ふと目をやると、長いこと人が住んでいない、放置された空き家、ポツポツ見かけます。

この空き家も、公園のすぐお隣にありました。築年数は30~40年くらい? 遠目には、リフォームすれば、まだ使えそうな感じなのですが。

手前には物置?として使っていたような場所が。

大きな木桶、そしてお釜まで転がっています。

1階窓から室内のものが溢れている

しかし、よく見ると1階の窓から、室内にあったであろうものが溢れ出ています。
引っ越したと言うより、夜逃げしたかのように、室内にあったであろうものが、かろうじて網戸で抑えられている感じでした。
何があったのだろうか? やっぱり夜逃げ?

雨戸は全て閉じられている

お庭も、ゴミ屋敷のようには荒れていないけど、しばらく手は入っていない様子。
実はこのお隣も空き家になっていました。
場所的には、隣が公園ですが、大きな通りから奥に入った閑静な住宅街で、立地も日当たりも悪くない場所です。
もしここで建売住宅が売られていたら、5千万円台後半、といったところかな?

こうした住宅は、チラホラ見かけます。日本の空き家率は、2018年時点で14%程度だそうで、7件に1件は空き家ということになります。
今後、人口が減っていって、団塊の世代(ちょうどウチの親世代)が亡くなると、更に空き家は増えると言われています。
ウチの実家だって、妻の実家だって、10年後に人が住んでいるか、分かりませんからね。

以前は、空き家でも家さえ建っていれば、固定資産税はただの土地の状態よりも安くなりましたが、2015年以降、空き家対策特別措置法が制定され、長期間放置され、荒れた状態であったり、衛生状態が悪い、あるいは倒壊の危険性のある建物は、「特定空家等」に認定される場合があります。
それでも改善されない場合は、是正勧告がなされ、固定資産税の優遇特例が外れてしまいます。つまり、空き地と同等の、最大6倍の固定資産税が課せられます。

こうした空き家は、様々な事情により、空き家のままであったりしますが、特に所有者が行方不明、あるいは連絡がつかないといった空き家では、是正勧告を出しても、そもそも固定資産税すら納税されていない場合も多いようです。
もったいないですよね。


と、ここまで書いて、栃木の自宅の固定資産税を払う時期がもう少しで来るなぁとと思いだしたり、今年の年末には築10年になるので、屋根と壁を塗らなきゃとか、色々費用が嵩むわけですね。家って色々大変です。