「Nikon Z 9」タグアーカイブ

WindowsでProRes動画を再生する方法

動画編集の世界では、業界標準的に用いられているAppleのProRes 422 HQコーデックは、ビデオ編集用途向けの高画質の圧縮フォーマットです。
高画質である分、一般的なデジカメで用いられているコーデックのH.264(MPEG4/AVC)よりも圧縮率が低く、かつ編集用途が前提の形式であるため、そのまま再生する用途には不向きです。

Windows環境では標準で再生ができません。
もともと、ProResで撮って未編集で再生、と言う用途向けではない上に、ProResはAppleが開発した形式のため、Windows環境では以前はAppleの再生ソフト、QuickTimeで再生できたものの、Windows向けのQuickTimeの開発終了に伴い、現在のWindows環境では再生が難しくなってしまいました。

VLCメディアプレイヤーで再生できる!?

Windows標準のプレイヤーでは再生できないProResですが、VLCメディアプレイヤーであれば再生できる、という情報を得たので、久しぶりにインストールしてみました。昔はよくお世話になった再生ソフトです。

Windows10や11ではMicrosoft Store経由でもインストール可能です。
再生してみました。が、音声は流れるものの、映像は3,4コマで停まってしまい、それっきりでした。
PCはRyzen 9 5900XにビデオはGeForce RTX 3060ですが、まともに再生できないようです。

Davinci Resolveなら再生できる

Davinci Resolveは動画編集ソフトで、当然ながらProRes 422 HQにも対応しています。編集しなくとも、Davinci Resolveで読み込ませることで、再生可能でした。

Davinci Resolveならコマ落ちなく再生可能だった

特にカクつくこともなく、再生可能でした。
ただし、4K60pのProResだと、200MB/s以上のデータとなっているため、HDDでは読み出し速度が追いつかずカクつきます。SSDからの読み込みが不可欠ですね。
元々ポストプロダクション用のProRes 422 HQなので、撮って出しには不向きですが、編集しなくともDavinci Resolveのような動画編集ソフトに投げれば、再生は可能です。Davinci Resolveの無料版でも、素人には十分高度な編集もできるので、インストールしていて損はないでしょう。

【カメラにも給電可能】CIO モバイルバッテリ SMARTCOBY Pro 30Wを買ってみた

Amazonのブラックフライデーセールも12月1日までですが、ブログでも紹介した物の中で、自ら購入したのが、PD給電対応モバイルバッテリ、CIO MARTCOBY Pro 30Wです。ブラックフライデー期間中、23%割引の¥3,720で販売中です。

国内ブランドのPD3.0対応30W出力のモバイルバッテリ

モバイルバッテリといえば、人気なのはAnkerですが、CIOという日本のメーカーの商品も、人気が出てきているようです。
近年、USBのType Cを使ったUSB給電規格のPD(Power Delivery)を採用したノートPCやカメラ、タブレットも増えてきました。PD給電は、従来のUSB3.0の最大4.5Wの出力を大幅に超える、最大100Wまでの出力を可能にしています(最大値は規格上であり、最大出力や入力は機器やケーブルに依存します)。

CIO モバイルバッテリ SMARTCOBY Pro 30W

CIOのSMARTCOBY Pro 30Wは、比較的リーズナブルでありながら、最大30WのPD給電に対応しています。
30Wの出力は、一部のノートPC(30Wだと充電や給電できない機種もある)やタブレットに対応し、カメラであれば大抵は十分な出力と思います。

PD給電対応ケーブル付属。大阪生まれの企業です

PD給電対応のUSB Type Cケーブルも付属するので、とりあえず追加購入するものはないですね。

充電量は1%刻みの7セグで表示されるのが嬉しい

数個のLED点灯数で充電残量を大まかに示すモバイルバッテリが多いですが、このバッテリは7セグ表示による1%刻みでの細かい残量表示に対応しているのが嬉しいです。

Nikon Z 9に充電と給電が可能

Nikon Z 9はPD給電と充電に対応しています。早速接続してみました。

PD急速充電時は7セグの右上に緑色のマークが点灯する

7セグ表示の右上に緑色の表示があり、これが点灯していると、PDによる急速充電を行っているということです。
写真だとボケていますが、カメラ本体の左側面にオレンジのLEDが点灯しており、充電できていることを示します。
このあと1時間経過後には、30%程度だったカメラのバッテリは80%まで充電され、モバイルバッテリの残量は50%まで低下しました。
もし、屋外などで長時間撮影を行う場合は、より上位の20000mAh対応のバッテリが望ましいでしょう。充電メインであれば、10000mAhでもZ 9のバッテリをほぼフル充電可能です。
※追記、最終的にZ 9のバッテリは30%から100%まで充電でき、SMARTCOBY Pro 30Wの残量は100%から6%となりました。

PD充電対応のカメラなどをお持ちなら、PD給電対応バッテリをオススメしたいですね。以前はP給電対応は高価でしたが、やっと手が届き安い価格になりました。
Amazonのブラックフラーデーセールは、12月1日までです。

【小澤酒造】澤乃井園に行ってきた

あまり天気は良くなかったけど、ふと思いつきで家族を連れて、東京都は奥多摩の小澤酒造に行ってきました。

小澤酒造

子供らからは、「えーお酒買いに行くの~」「いかな~い」と言われたけど、そこはなんとか説き伏せ(笑)、まんじゅうも売っているから、って連れていきました。
実際、小澤酒造には、澤乃井園という軽食や売店もあり、何より多摩川沿いの風景が良い場所だったりします。
ちょうどこの辺りは紅葉が始まる時期というのもあります。
ということで、お酒を買いがてら、ゆったりと2本のレンズ、NIKKOR Z 40mm f/2AF DC-Nikkor 135mm f/2Dで撮影するのも良いかなと思いまして。単焦点でぶらりスナップするもの良いですしね。

もうちょっと広角のレンズも持ってきてよかったな、と思うけど、今回持ってきた2本とも良いレンズです。Z 40mmは3万円レンズとしては本当に優秀です。Z 9のボディが大きすぎるので、このレンズにふさわしい軽量ボディ、欲しいですね。
一方、DC-Nikkor 135mmは、ZではAFが使えませんが、フォーカスエイドが使えるのと、何よりZボディの手ぶれ補正もしっかり効くのが利点です。今となってはライバル他社より少し補正が弱めな気もしますが、5段分効けば御の字です。ああ、これでAFが使えたら文句ないのだけどなぁ。

吊り橋を渡って寒山寺とその周辺も散策

思いの外子供らも乗り気(こういう場所でも割りと楽しんじゃうのがウチの子供達の良いところ)で、多摩川にかかる吊り橋を渡った先も散策してきました。

天気が、これから雨が降りそう、という感じったのが残念。でも、曇天なりの雰囲気で撮れたので良しとしましょう。

見事の紅葉中の澤乃井園

どうです? なかなか雰囲気の良い場所でしょう。運転手でなければ、お酒を買って軽食コーナーでおつまみでも買いつつ、ゆっくり紅葉を見ながら酒を飲むのも乙ですね。

最後に売店でお酒を調達。迷いましたが予算の都合上、2本だけ買いました。

売店でお酒も調達

お酒は追々紹介しましょう。


NIKKOR Z 40mm f/2、月次な言い方ですが、撒き餌レンズですね。1本持っていて良いレンズです。軽いボディと組み合わせたいですね。

Nikon Z 9とWireless Transmitter Utilityを使ってカメラから直接PCへ画像データを転送する方法

Nikon Wireless Trasnmitter Utility

以前、Nikon Z 9からFTPサーバーに直接画像を転送する方法を記載しましたが、Nikonの場合、無線LAN経由でFTPサーバーへ転送できるボディが限られるため、より多くの機種で使える方法として、無線LAN経由で直接PCに画像データを転送できる「Wireless Transmitter Utility」というソフトを使った方法があります。
対応機種は以下のとおりです。

  • Z 9、Z 7、Z 7II、Z 6、Z 6II、Z 5、Z fc、Z 50、Z 30、D780(カメラ内蔵の Wi-Fi に対応)
  • D6(カメラ内蔵の Wi-Fi / 有線 LAN に対応)
  • D5、D4S、D4(カメラ内蔵の有線 LAN に対応)
  • ワイヤレストランスミッター WT-7
    (対応カメラ:Z 7、Z 7II、Z 6、Z 6II、D850、D810、D810A、D780、D750、D500、D7200)
  • ワイヤレストランスミッター WT-6
    (対応カメラ:D6、D5)
  • ワイヤレストランスミッター WT-5
    (対応カメラ:D5、D4S、D4)
  • ワイヤレストランスミッター WT-4
    (対応カメラ:D4S、D4、D3X、D3S、D3、D800、D800E、D700、D300S、D300、D7000)
  • 通信ユニットUT-1 (WT-5 装着時も含む)
    (対応カメラ: D4S、D4、D810、D810A、D800、D800E、D750、D7200、D7100、D7000)

ミラーレスのZシリーズはすべて無線LANを搭載しており、かつオプションのワイヤレストランスミッターなどをを導入する必要なく、無線LAN経由による画像転送が可能です。
一眼レフでは、D780とD6が本体の無線LANのみで対応しますが、それ以外の機種は有線LAN、または別売りのワイヤレストランスミッターを導入する必要があります。
ワイヤレストランスミッターは業務用と前提のためか、10万円前後と高価で、一般的な使い方では現実的ではないでしょう。他メーカーはもっと早くからボディだけで実現していただけに、ちょっと遅れているNikonですが、ミラーレスになって全機種対応しているので、まあ良しとしましょう。
WiFi内蔵のD850で、別売りのワイヤレストランスミッターを買わないとPCに無線LAN転送で出来ないのが悔やまれますが(WiFi転送はスマホのSnapBridge経由のみ対応)。

Z 9でのWireless Transmitter Utility設定方法

まず予め、PCにはWireless Transmitter Utilityをインストールしておきます。(Windows/Mac対応) インストールしたら、まだ起動せず、先にカメラ側で設定を開始します。

Z 9のメニューを開き、ネットワークメニューから、「PCと接続」を選択します。なお、スマホとSnapBridgeでBluetooth接続している場合は、スマホとのBluetooth接続は切断となります。

ネットワークメニューの「PCと接続」を選択

次に「接続設定」を選択します。

PCと接続から「接続設定」を選択

接続設定から「新規追加」をクリックします。

接続設定から「新規追加」をクリック

任意の接続設定名を入力します。私はすでに「Home」で設定していました。デフォルトだと「WLAN1」となります。

任意の接続設定名を入力

設定名を決定すると、接続ウィザードが表示されます。

接続ウィザードで接続方法を選択

家庭内など無線LAN環境がある場合は、上記の「Wi-Fi接続先を検索」を選択します。下記の「PCと直接接続」は、ノートPCのように無線LANを内蔵しているPCと直接アドホック接続する際に選択します。
ここでは無線LANアクセスポイント経由でPCに転送するので、上記を選択します。

無線LANのSSIDリストが表示されるので、接続したいSSIDを選択します。ちゃんと2.4Gと5G帯の表示も出ます。
屋外で使用する場合は、5G帯は使用NGなので、2.4G帯を選択しますが、屋内であれば電波干渉の少ない5G帯がベターです。

無線LAN SSIDがリストアップされるので、接続するSSIDを選択する

SSIDを選択すると、無線LANの暗号キー(パスワード)入力画面になるので、暗号キーを入力します。

暗号キー(パスワード)を入力

無線LANに無事接続できると、IPアドレスの設定方法が表示されます。通常は「自動取得」で問題ないでしょう。
ここでは自動取得を選択しました。IPを固定したい場合などは、手動設定してください。

IPアドレス取得方法を選択、通常は自動取得で問題ない

自動取得を選択すると、自動で割り当てられたアドレスが表示されます。

DHCPで自動設定されたIPアドレスが表示される

次へを押すと、下記のように、Wireless Transmitter Utilityを起動するように促されますので、PC側で起動します。

カメラ名は機種名とS/Nで表示されます

ここでPC側のWireless Transmitter Utilityを起動します。すると下記の画像が表示されます。

ペアリングするカメラがリスト表示される

次へを押すと、「カメラに表示される認証コードを入力してください」と表示されます。ここでカメラに戻ると、カメラの液晶に認証コードが表示されます。

カメラ側で認証コードが表示される

表示されている4桁の認証コードを、PCのWireless Transmitter Utilityに入力します。
ちなみに認証コードは設定のたびに変わります。

カメラに表示された認証コードを入力

認証コードを入力すると、ペアリングは完了です。

カメラとWireless Transmitter Utilityの接続が完了

最後に、画像を転送するフォルダと、転送後の表示アプリケーションを選択します。
NX Studioを選択すると、転送するたびにNX Studioがアクティブになります。もしPCですぐに編集したい場合は、NX Studioに設定すると便利ですが、例えばインターバル撮影して常時転送の設定にした場合、転送されるたびにNX Studioの画面がアクティブになって、他の作業をPCで行いたい場合に、いちいちNX Studioがアクティブに画面で出るため、面倒です。
このため、うちの環境ではエクスプローラーに設定しました。

転送先フォルダと転送後表示設定を選択

以上で設定は完了です。

あとは、Wireless Transmitter Utilityの画面を閉じても、PCが起動していれば、カメラの画像が転送されます。

なお、カメラ側でオプションの項目に入ると、転送方法の設定が変更可能です。
「撮影後自動送信」をONにすると、取ったそばから自動的に転送されます。OFFでは、カメラ側で転送設定した画像のみ転送されます。
RAW+JPEG撮影で、JPEGファイルのみ転送するといった方法や、JPEG+JPEGの設定の場合は、2つのカードスロットのどちらか任意の方のみ転送もできたりもします。
便利ですね。
これがボディ単体で出来ないD850、何とかならんかねぇ。

画像の転送設定は色々変更できます

写真を撮ると、自動転送されるように設定すると、PCにデータがポンポン入ってきます。これは楽で良いです。家で物撮り、スタジオ撮影に便利ですね。

こうした便利機能が、Zボディはどの機種も使えるので、早く2台目のZボディがほしいところ。ワイヤレストランスミッターWT-7は中古でも高いですしね。

【萬乗醸造】醸し人九平次 La Maison 山田錦

醸し人九平次(かもしびとくへいじ)、「櫂入れを辞めた」と連想してしまう酒蔵です。そんな酒蔵のお酒が何故か、酒屋でなく埼玉県内のヤオコーで買えてしまうという、ヤオコーの仕入れを行っている中の人に酒好きがいるに違いない、と思う今日このごろ。
ヤオコーは日本酒もそうですが、ワインやウイスキーも充実していますからね。

そんなヤオコーで買ってきた醸し人九平次のLa Maison(ラ・メゾン)、前回買ったLa Maisonは2年前で、酒米は雄町でしたが、今回はタイトルの通り、山田錦に変わっています。

【萬乗醸造】醸し人九平次 La Maison 山田錦

ラベルも雄町の時の紫からピンクへ。La Maisonはフランス語で「家」の意味で、コロナ禍で家飲みしようというコンセプトで作られたブランド、スーパーで売られているのも、気軽に宅飲みを、ということでしょうね。

【萬乗醸造】醸し人九平次 La Maison 山田錦

スペックは山田錦を使っていることと、アルコール度数15度、ということ以外は非公開となっています。
1回火入れのお酒ですが、要冷蔵となっています。

透明に近い淡い黄色、口開けはほんのりガス感あり

実は要冷蔵ですが、手違いで常温で3日置かれていました。開戦時は結構ガスっぽく、ポンと栓が開きました。
上立ち香はわりと芳醇な果物に感じたのは、常温保存で熟成させてしまったからかな?
注ぐと少しプチプチシュワシュワなガス感。口に含むと、ほんのりガス感とともに、案外あっさりとした口当たり。酸味のバランスが良く、なめらかなマスカット系の味わいです。そこまで複雑系ではなく、スーッと浸透する感覚は、前回飲んだ雄町のLa Maisonに共通するのかな? スーパーに置くお酒として、万人に飲みやすさを追求しているように思います。
あとから少しどっしり感と苦味も来ますが、総じて飲みやすさとバランスが追求されています。

落ち着きのある味わいで、食中酒に良いですね。

城ヶ島からの風景

国際観艦式撮影で行ってきた城ヶ島のこぼれ写真です。

個人的に、結構このスポットから撮影は悪くなかったです。もちろん、視程は厳しく、艦艇をくっきり撮ることは出来なかったし、航空機もそれほどこの周辺は飛ばなかったので、その点は残念だったけど、単純に写真を撮るスポットとしてよかったのと、逆光でシルエットになる艦艇、という絵も悪くないなと思いました。
岩場なので、重い機材を持って移動は骨が折れるけど、三脚を据えても迷惑がかからない広い場所で、ゆっくり撮れるのは良かったですね。

こうしてみると、左下の護衛艦「もがみ」型はやはり独特のシルエットで、新世代の艦艇だなと言う印象です。

写真データに埋め込まれたGPSデータの確認

ところで、もう10年ほど前から、カメラで撮影した画像にGPSデータを埋め込んでいます。
かつてNikonのNX Studioやその前進のViewNX-iなどには、埋めこんだGPSのマップを表示できる機能がありましたが、Google MapsのAPIの仕様の問題? 契約の問題なのか、現在この機能が削除されてしまいました。
そこで最近使っているのがこのソフトです。

画像位置情報取得ツール https://www.osadasoft.com/software/getgpsinfo/

画像位置情報取得ツールを使っています。ただこのソフト、1つのフォルダにある複数の画像の位置をすべて表示する機能はないようです。1つのファイルを選択して表示、という感じです。
また、Googleマップも表示はできますが、APIの契約の関係か、”For developmnent purposes only”と表示されてしまいます。Nikonもこれがあって表示機能をやめたのでしょうね。

かつてのViewNX-iで表示した2015年の観艦式で撮影した画像のGPSポイント、乗艦した護衛艦「きりしま」の航跡がわかります

↑Googleマップでなくて良いので、こうした機能はNX Studioに復活してほしいですね。

Manfrotto 468MGRC3を三脚につけてみた

ベランダに設置しっぱなしの三脚、タイムラプス用の撮影の合間を見つけて、Manfrottoのボール雲台 468MGRC3を取り付けてみました。

出来心でつい…

出来るのか試したくなってやってみました。
ボール雲台に重量級望遠レンズは危険ですオススメしません!

最大耐荷重:16kgとは書いてありますが、緩んだ瞬間レンズが傾いて倒れる危険性大です!
個の組み合わせではおおよそ6.5kg程度ですが、三脚座のある超望遠は重心高も高くなるため、耐荷重的に問題なくともおすすめはしません。

ただ、きちんと調整すれば、フリクションである程度の角度まではその体勢を維持できます。
あくまで、特定の角度までなら維持できる、というだけです。逆に言うと、この組み合わせでホールドできるので、200-500mmクラスの3kg未満の重量の望遠レンズであれば、使えそうな感じです。

このあたりは自己責任で。個人的にこのクラスの重量級望遠レンズは、ビデオ雲台、もしくはジンバル雲台が理想と考えています。

ちょうど陸自のUH-1Jが飛んでいたので、この組み合わせで撮影。x2テレコンで1200mm、更にクロップもしています。

遠い…でもシャッタースピード1/320sで、ブレなく撮影はできました。ただ、フリクションでレンズ位置をホールドできるとは言え、ある角度からは維持できずカメラがカックンしそうなので、常にカメラをホールドできる環境でないと、ちょっと怖いですね。

タイムラプス用のD810と、AI Zoom-Nikkor 100-300mmだとちょうどよいです。

このくらいのの組み合わせちょうどよい

耐荷重ギリギリとか、ある程度余裕があっても、組み合わせは慎重にしなければなりません。
そういえば、先日観艦式の撮影に行った際に、お隣のおじいちゃんは、EOS 7DIIにEF 100-400mmでしたが、恐らく1万円もしない細い三脚に、セットで付いてきたと思われる小さなボール雲台据えていたんですよね。
いくらなんでも…あれちょっとしたことで倒れるか、雲台がカックンして終了するぞ…と思いました。カメラに金をかけていても、三脚や雲台がペナペナな人、意外と多いです。特に高齢の方はそういう組み合わせだったりします。三脚重いのでしょうけど、機材壊しちゃいますよ…

【MNG…】再びManfrotto 468MGRC3を買う

実は前回買ったManfrottoのボール雲台、468MGRC3、試しているうちにバキッと音がして、締め付けが出来ない不具合が発生し返品となりましたが…
再びManfrottoアウトレットストアで半額以下で出ていたので、懲りずに再購入しました。

Manfrotto 468MGRC3
再びManfrotto 468MGRC3

今度こそ、色々試してみて、締め付け不具合が発生しないことを確認。ちゃんと使えればガッチリ感はさすがに良いです。
↓これの半額以下なら、まあ損じゃないでしょう。


スライディングプレート357PLV付属

付属品のプレートは357PLVで、最近多いアルカスイス互換のものより幅広の4.4cmのプレートです。

スライディングプレート357PLVが付属

スライディングプレートとあるように、アルカスイス互換プレートのように上からはめ込むのではなく、横からスライディングさせて挿入します。

スライディングプレートなので横から挿入する

このプレートは横から挿入して、中央の真鍮のロックを通過すると、そこからは外れなくなる構造で、あとは位置を決めてプレートを固定できます。
ちょうどこれをつけるべき三脚を使用中なので、使用感はまた別途試すとして、問題はこのプレートなんですよね。
同じManfrottoでも、先日買ったビデオ雲台のナイトロテックN8のものと互換性はないんですよね。この357PLVのほうが幅が広いんですよ。

このように、RC3をアルカスイスクランプに変換するプレートは存在しますが、割と高価で(雲台より高い!)選択肢も少ないです。もう少し探してみるとして、かと言って上のクランプをアルカスイスに変えてしまうというのも、せっかく安く買った雲台なのに本末転倒だったりします。

とりあえずは、このままで使ってみたいと思いますが、Nikon Z 9だけはアルカスイスのL字プレートをつけっぱなしなので、着脱が面倒ですね…

令和4年度国際観艦式を見てきた(遠くから)

令和4年度(2022年度)の観艦式は、一般募集はなく、代わりに観艦式初のYoutube配信となりました。
最後に行われた観艦式は2015年で、運良くイージス護衛艦「きりしま」に乗艦できました。
2019年の観艦式は抽選から漏れてしまいましたが、台風の影響により中止となったため、観艦式としては7年ぶり、国際観艦式としては日本は20年ぶりの実施となりました。

さてどこから何を見ようか? 結構迷いました。
当初の案は、百里基地から観艦式へ向かうF-35Aを撮影後、千葉へ移動して観艦式帰りの艦艇を撮影する、というものでした。
これは安牌ですが、千葉への移動が距離が長く時間がかかるのと、今回の観艦式は一般客を乗せないために、従来までとの変化もあるだろうと思いました。スケジュール的に。ちょっと読めない。
結局、観艦式が行われる相模湾を拝める場所に行くことにしました。

8時、周辺は釣り客で賑わっていますが、同業者はまだ来ていない? ここから撮るのは初めてです。ここまで来るのに、ゴツゴツした岩場を、600mmと200-500mmに24-200mmレンズ、カメラボディ2台に三脚、かなりの重量の荷物を持って上がるのは結構きつかった…。
まあ、距離的にもあまり良い絵が撮れるとは期待していませんが、近場で見られるのは良いな。
無線は、観艦式用にプリセットをカスタマイズしていきましたが、これがビンゴ! よく入りました。

相模湾で準備に入る艦艇。先日木更津で見学してきた護衛艦「もがみ」型は、遠方でもそのシルエットが分かりやすいですね。
かなり遠方、かつ600mmの望遠レンズだと、視程はこんな感じ。なので雰囲気を楽しみましょう。

米軍のヘリやP-1哨戒機、鳶を撮りつつ、観閲艦となる、護衛艦「ひゅうが」と「いずも」が現れました。

動画も少し。この時、Z 24-200mmも使いたく、それが使えるボディはZ 9のみなので、AF-S 600mm f/4GにはD850を取り付けていました。なので動画もD850で撮りました。

4Kですが、元々視程が良くないので、あまり意味は無いか…。

この後観閲艦が受閲艦隊の列へ向かい、Youtubeの配信と無線を聞きつつ撮影はしましたが、何せ遠方過ぎる故に、目視では状況がよくわからないですが、そこはYoutubeの配信と無線で楽しみました。

国際観艦式の配信はアーカイブでも見られます

観閲艦内の放送も、無線でそのまま流していましたね。
航空機も小さく…小さすぎやね(苦笑 まあ見えたことは見えた。F-35Aらしき機体や、受閲を終えて帰投するV-22オスプレイも。
陸自の飛んでいるオスプレイは初めて見ました。しかもJG-1701は初号機ですね。
AH-64Dアパッチ・ロングボウも久しぶりに見ることが出来ました。陸自はE型にはアップグレードしないのかな?

受閲を終えた艦艇が横須賀に戻っていきます。

受閲を終え横須賀に向かうインド海軍フリゲート「シヴァリク」(F47)

インド海軍の艦艇、フリゲート「シヴァリク」、インドは武器システムをロシアからも西側からも導入して、政治的にはうまいことやっている(でもインテグレーション的に問題もありそう)感じですね。この艦も、ロシア系のレーダーや対空ミサイルを搭載する一方、イスラエル製のレーダーだったり、主砲がOTO76mm砲と言った具合に、西側の装備もあったりします。政治的に複雑な事情があるんでしょうね。就役が計画通りに進まないのはインドの常識です。

ブルーインパルスの展示

お待ちかねのブルーインパルスの登場! こちらも無線でバッチリ状況は聞けましたが…、やっぱり遠すぎた。観閲艦は、どんどんこちらから離れていくため、ブルーインパルスの距離も必然的にここからは遠くなります。
こちらも記録的写真にしかなりませんでした。

いやぁ遠い! おまけにお昼になり気温が上がったので、海上の水蒸気も増えたのでしょうね。視程も悪化しました。
受閲艦に向けての展示なので仕方ないですね。

恒例!?呼ばれていない米空母が見切れる件

以前も、呼ばれていない米空母が見切れる事案がありましたが、今回もでした。ロナルド・レーガンが現れた!

逆光ですが、護衛艦「いずも」と意図せず並走(望遠レンズの圧縮効果で近いように見えますが、実際は両艦の距離は離れています)しているように見えました。

さて帰るとしましょう。
周辺の記念撮影。岩がすごいですね。長年の波の力でこうなったんでしょうね。

最後に横須賀で艦艇の入校を見ようと思ったけど…疲れた。時間もアレだし、帰ろうか~ってなりました。

インド海軍フリゲート「シヴァリク」(F47)とオーストラリア海軍補給艦「ストルワート」

最後に横須賀港を眺めて、この1枚を撮って本人も帰投しました。

次回は3年後ですが、そのときはまた一般客が乗れるようになっているといいですね。何しろ、動く艦艇に乗れて、しかも皮下の艦艇もたくさん見られるチャンスは観艦式だけですからね。

【3年ぶりの開催】令和4年度入間航空祭に行ってきた

コロナウイルスの流行で、2020年と21年は中止となっていた航空祭ですが、2022年は各地で復活し開催となりました。
ただし、基地によっては抽選入場となるなど、コロナ過以前と同様にはならないようで、入間基地についても、2022年は入場は抽選制となりました。
最初の抽選は外れてしまいましたが、敗者復活戦?キャンセル待ちを何とか取ることができたので、行ってまいりました。

3年ぶりの入間基地、まずかつての花形だったC-1輸送機の数がかなり減っていました。この日見ることができたのはわずか3機、029,030.031号機のみ。生産最後の3機のみとなっていました。
既に現役機は7機のみとの情報もあります。
うち岐阜の飛行開発実験団の機体や電子戦訓練機EC-1(021号機)を除けば、現役輸送部隊の機体はこの最後の3機のみなのでしょう。
輸送部隊のC-1を見られるのも、あと1,2年程度かもしれませんね。そしてC-2が主力輸送機となっていきます。


YS-11も、入間基地に残っている機体は、電子線訓練機のEA型と電子情報収集機(ELINT機)のEB型のみで、機密度の高い機体ゆえに展示されることはないため、この日は見ることはできませんでいた。
YS-11EB後継機であるRC-2は遠方に見ることが出来ました。

まずはCH-47J(LR)の展示から。

今回は消火バケットではなく、3つの貨物のスリングでした。

飛行点検隊では、退役したYS-11FCや事故で損失したU-125の代替として導入された、U-680Aが、入間航空祭初展示となりました。

入間基地、午前中は逆光なんですよね…ちょっと映えませんが。流石に飛行点検隊の機体、そんなに冒険はしませんね。

そして飛行展示のために中部航空方面隊司令部支援飛行隊(中司飛)のT-4″シルバーインパルス”、U-4多用途支援機、第2輸送航空隊のC-1, C-2輸送機が上がります。

まずはシルバーインパルスの展示飛行から。

今回、隊長機の赤いT-4を操縦した中司飛の隊長、渡辺信行2佐のラストフライトで、着陸後に消防車の放水アーチでお祝いでした。

ラストフライト後の放水。このアングルからは機体が見えなかったな…

続いて、C-1, C-2, U-4の飛行展示。

陸自の空挺部隊の展示は例年通りですが、最後に降りた隊員さんも、空挺降下が今回でラストだったそうです。空自のイベントですが、陸自にもこうして華を添えるよい機会となりましたね。

例年キレッキレの高機動を披露するC-1ですが、C-2も負けじと高機動を披露。
そして029号機はこの日野展示飛行を持ってラストフライトとなることがアナウンスされました。感無量ですね。

放水アーチをくぐるC-1 (98-1029)

飛行展示は例年より規模をやや縮小、飛行展示もお昼で終了(基地内食事NGのためかな?)でしたが、C-1の029号機もラストフライトで、演目終了後の消防車の放水アーチを浴びるといった演出もありました。人も機体も、何時かは引退するのです。

そして12時過ぎには展示も終了し、ゲスト機の帰投準備が開始されました。

まずは、百里基地3SQのF-2A (43-8530)と、小松基地306SQのF-15J (72-8963)がENGスタート。

Nikon Z 9の動画、H.265ですが、非常に綺麗です。4K60pでオーバーサンプリング対応、流石に良いですわ。でも望遠レンズ手持ちで撮るのはキツイ…。

入間基地は戦闘機部隊がないだけに、こうしたゲスト機の帰投がまた、楽しみの一つです。F-2!派手にかましたね! これぜひ百里基地航空祭でも頼みますよ🙏

Xperia 1でも4K動画は撮れるけど、画質がアレ。Xperia 1 IIIがもう少し安くなったら買い替えかなぁ。もう3年半使っていますし。

最後に、ラストフライトを終えたC-1 (98-1029)を拝んで帰路につきました。
先に引退した、2018年の入間航空祭で歌舞伎塗装を披露した026号機のエンジンカバーが使われていました。
1979年(昭和54年)製造の機体で、総飛行時間17,880時間、029号機に因んで通称”ONIKU”の愛称だった機体の引退に立ち会えたのが、今回最大の収穫でした。

お疲れ様でした~