「Nikon Z 9」タグアーカイブ

サクッとアトラス航空を撮ったり

所要があり、ついでなのでちょこっとだけ横田基地で撮ってきた。

アトラス航空のB767-300ER。B767は中型旅客機のベストセラーで、1980年代から2000年代にかけてのボーイングの主力販売機種の1つでした。
現在は、後継機種のB787シリーズにその座を譲り、既に旅客機型は製造されていませんが、軍用型としては、航空自衛隊が運用する早期警戒管制機のE-767や給油機のKC-767、KC-46はB767-200ERをベースとして製造されています。
特にKC-46は最新の給油機で、これから一定数製造されるので、まだまだB767は現役なんですね。

さてアトラス航空のこの機体は、コンチネンタル航空の機体として1995年に登録されたものの、恐らく運用されずにベトナム航空で運用され、その後いくつかの航空会社を経て、現在のアトラス航空が運用しています。アトラス航空は米軍の輸送業務も請け負っているので、こうしてよく横田基地に飛来します。
機齢は28年になるので、そう遠くない将来引退するかもしれませんね。

これだけサクッと撮ったら雨が降ってきたので避難。そうしているうちにKC-135給油機が飛んでいきました…。取り逃しました。KC-135もどんどん引退するから、撮りたいんですけどね。

羽田に降りる旅客機、海外の機体も増えてきたかな

撮ったのは先月ですが、自宅ベランダから技量維持のため、AF-S 600mm f/4GにテレコンバーターTC-20EIIIを装着し、1200mm相当で撮影した、羽田空港に降りる旅客機を撮影。
ちょうどうちからは、15時以降南風の場合、東京都上空に入り旋回して羽田空港のA滑走路に降りる機体を見ることが出来ます。

この日は天気が悪く、RAW現像で明瞭度などを調整したのでちょっと画質はいまいちです。

カナダエア B787-8 (C-GHPT)

へぇ、カナダ航空も羽田に来るんですね。羽田~トロント間の定期便は今年の5月から再開とのことだったので、多分それでしょう。

ハワイアン航空 A330-200(レジ番号見えず)

ハワイアン航空、ホノルルから来ているのでしょうね。少しずつ日本からの観光客も増えてきているのでしょうか?

ANA 鬼滅の刃 じぇっと -壱- B767-300(JA616A)

なかなか近くで見る機会がない鬼滅の刃じぇっと、DHC-800型ターボプロップ機でも鬼滅版が出るようなので、それも撮ってみたいですね。やっぱりちゃんと空港に出向かないとだめですね。

久しぶりに1200mmを手持ちで撮ると、まあ難しいのなんの(笑
定期的に撮らんとだめですね。

Nikon Z 9 FW:C Ver4.00の暗所AFを試す

動画AFにて、Nikon Z 9とFW Ver3.10と4.00の暗所でのAFを比較してみました。

確かに今回は、かなり安定して合焦するようになりました。
それでもまだ一眼レフのD850ほどスパッとは合わないですね。暗くなるほどAFはゆっくりです。

それでも合わないで行ったり来たり、という頻度がかなり減ったので、やっとそれなりにまともになってきた印象です。
ところでZ 8も同じ感じなのかな? 今度テストしてみたいと思います。
ホント暗所AFはZシリーズの鬼門ですね。一眼レフのDシリーズは本当に暗所に強かったのに…

サクッと編集してアップしました

Nikon Z 9 C:Ver.4.00公開開始!

Nikon Z 8登場から半月、Z 8で新規追加された機能がNikon Z 9にも反映される? と思いや、Z 8で搭載されたHEIFや飛行機専用被写体認識モードの追加はありませんでした。
とはいえ、メジャーバージョンアップでVer3.10から4.00になり、さらなる機能追加と改善がありました。

とてもたくさんあって追いきれないくらいです。

オートキャプチャーがFW C:Ver4.00最大の目玉かな?

■ 静止画撮影関連

  • 静止画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
    キャプチャー条件としてモーション距離被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。
    ※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
  • ハイスピードフレームキャプチャー撮影時でプリキャプチャー機能を使用する場合に、プリキャプチャー機能がキャンセルされるまでの時間を 30 秒から 300 秒に延長しました。
  • 静止画撮影メニュー[スロット2 の機能]で[JPEG+JPEG 分割記録]選択時の画像サイズ設定に[サイズ L]を追加しました。
  • オートブラケティング撮影時に選択できる補正ステップ幅を追加しました。
    ※ [オートブラケティングのセット]を、[AE・フラッシュブラケティング]、[AE ブラケティング]、または[フラッシュブラケティング]に設定している場合です。この変更は、[インターバルタイマー撮影]>[オプション]>[AE ブラケティング]>[補正ステップ]にも適用されます。
    ■ 動画撮影関連
  • 動画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
    キャプチャー条件として、モーション距離被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で動画記録を行います。
    ※ キャプチャー条件[距離]はNIKKOR Zレンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Zレンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
  • N-Log 動画撮影時に[ISO 感度設定]>[M モード時の ISO 感度]に低感度を追加しました。
  • ハイレゾズーム速度の設定内容を変更しました。
  • スローモーション動画機能を追加しました。
    ■ 再生関連
  • 再生時の i メニュー項目[送信指定(PC)]、[送信指定(FTP)]の機能を変更しました。また、同メニュー項目に[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加しました。

    ■ 操作関連
  • レンズのパワーズームに対応しました。
  • [カスタムメニュー]に d6[露出ディレーモード]を追加しました。
  • 以下の[カスタムメニュー]に割り当て可能なボタン、割り当てられる機能を追加しました。また、設定のリセット機能を追加しました。
  • f2[カスタムボタンの機能(撮影)]
  • f3[カスタムボタンの機能(再生)]
  • g2[カスタムボタンの機能]
    ※ f2[カスタムボタンの機能(撮影)]と g2[カスタムボタンの機能]に割り当てられる機能に追加した[瞳の切り換え]を割り当てると、左右の瞳を切り換え可能になります。
    ※ f3[カスタムボタンの機能(再生)]に割り当てられる機能に追加した[画像送り時の拡大位置]>[ピント位置優先]に設定すると、拡大再生してコマ送りする際、各画像の撮影時のフォーカスポイント位置を中心に拡大表示できるようになります。
  • [セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
  • IPTC プリセットの[Category]で登録できる最大文字数を変更しました。
  • [セットアップメニュー]の[電子音]のメニュー構成を変更して、電子シャッター音の音量や音の種類を選べるようになりました。
    ■ 表示関連
  • マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。
  • [セットアップメニュー]の[ファインダー表示サイズ(静止画Lv)]を[ファインダー表示サイズ]に名称を変更し、動画モードや再生モードにも適用される様にしました。
    ■ ネットワーク関連(NX Field にも関連)
  • [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]に機能の変更と追加をしました。
  • 連動レリーズモードの設定方法を変更して、登録できるグループ数を 20 に増やし、グループ内でマスターカメラから制御できるリモートカメラの台数を 16 台に増やしました。
  • [ネットワークメニュー]の[カメラと接続]に[著作権情報の上書き]を追加しました。
    ■ アプリケーション関連
  • NX MobileAir との組み合わせで機能を追加しました。
  • カメラの静止画ライブビューに NX MobileAir の状況を表示する様にしました。
  • カメラの[メニュー設定の保存と読み込み]でメモリーカードに保存したカメラの設定データをスマートフォン(NX MobileAir)に保存したり、スマートフォンからカメラのメモリーカードに送信したりできる様にしました。
    ■ その他
  • [3D- トラッキング]において、[AF 時の被写体検出設定]で[オート]、[人物]、[動物]、[乗り物]を選択し、かつ被写体が検出できていない場合における小さく動きの速い被写体の捕捉精度を向上しました。
  • 低輝度・低コントラストの被写体のフォーカス精度を向上しました。
  • 低速連写でフリッカー検出時の AF ロックオンを改善しました。
  • これら以外のオートフォーカスの動作や安定性も改善しました。
  • 人物撮影時のオートホワイトバランス性能を向上しました。
  • [ファインダーの明るさ]が[オート]の時に再生モードのファインダー表示が暗くなる場合がある現象を改善しました。
  • インターバル撮影において、輝度差のあるシーンや、スターライトビューを使うような暗いシーンでも 1 枚目から適正露出で撮影されやすくなりました。
  • スターライトビューが ON の時は、ヒストグラムを表示しないようにしました。
  • 動画記録可能な残り時間が少なくなった場合の警告表示を、残り時間が 1 分未満のときに残り時間表示部が赤背景に白文字となるよう変更しました。また、動画記録中でない場合でも警告表示が出るようにしました。
  • 動画の再生画面で、タッチ操作によるプログレスバーの再生位置変更時により細かく送れるように改善しました。
  • メニュー項目などの「キャプチャ」を「キャプチャー」に変更(長音を追加)しました。
  • 以下の不具合を修正しました。
  • [モニターモード]を[ファインダー優先 1]または[ファインダー優先 2]に設定し、[レリーズモード]をハイスピードフレームキャプチャーに設定した状態で半押しタイマー OFF から復帰すると、カメラが操作を受け付けなくなる場合がある。
  • カメラで RAW 現像する時にピクチャーコントロールの調整を行うと、操作を受け付けなくなる場合がある。
  • 連続撮影中にファインダー内のフォーカスポイントの表示がまれに異常になる場合がある。
  • [画像サイズ設定]>[画像サイズ(DX)の適用]>[ON]に設定した状態で、DX フォーマット対応レンズ装着時に QUAL ボタン+サブコマンドダイヤルで[画像サイズ]の変更ができない。
  • スピードライト SB-800 を装着して発光禁止で撮影した後に、SB-800 が操作を受け付けなくなる。
  • [ヴィネットコントロール]を[しない]以外に設定した時、周辺光量低下に対する補正が適切でない場合がある。
  • 動画のフレームレートを 120p または 100p に設定して Camera Control Pro 2 で撮像範囲を DX に変更すると、FX に戻すことができない。
  • [カスタムメニュー]>[フォーカスリングの角度設定]を[ノンリニア]以外に設定している場合、[カスタムメニュー]>[AF 設定時のフォーカスリング操作]の設定が[無効]でも、フォーカスリングを操作するとピント位置が移動する。
  • [ネットワークメニュー]>[スマートフォンと接続]の[Bluetooth 通信機能]と[電源 OFF 中の通信]をいずれも[OFF]に設定して[Wi-Fi 接続]が[ON]の時、カメラの電源を OFF にしている間に通常よりも電池残量が早く減少してしまう。
  • ドイツ語、韓国語のメニュー項目やヘルプの一部に誤記がある。
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/494.html

とにかく機能追加と改善項目の多さに驚くとともに、ならZ 8の機能も入れてよ~と思わなくもないですが、これを見ると、ほぼ同じような性能と思われるZ 9とZ 8も、全く同一のFWではないことから、ロジック回路の違いもそれなりにあるのかなと思われます。

動画から切り出したFWアップデート中のZ 9、ピンボケやん…

実は昨日Z 9のFWアップデート前後のAF挙動や、アップデート中の動画をZ 8で撮ったのですが、見事にピンボケ…
いや正確に言うと、絞りを開きすぎて、背面モニタの「Nikon」ロゴにはちゃんちピントが合っているのですが、そこにしか合っていない…被写界深度が浅すぎた。大失敗でした…。動画撮影に使ったNIKKOR Z 40mm f/2自体、最短撮影距離付近だと、やや球面収差が多めになるのも影響していますね。
ただし、Z 9自体でFWアップ前後で、やや暗い場面でのAF挙動比較動画を撮ったので、それは後日アップしたいと思います。

何やってるんだオレ…

【百里基地】23年6月7日の記録

ちょうど仕事の谷間があったので、有休をねじ込んで行ってきました。ま、その仕事はトラブル発生で結局大忙しですが、もう有休取ったので(笑

それにしても、相変わらず3SQは1stが遅いですね。結構早めに行ったけど、割と待ち時間がありました。それでも、一発目に大胆に捻ってくれた!

近い! 鋭いツッコミだ!しかも1機目が一番ベイパーが出てくれました。ただし、上がったのは3機のみ。
600mmにテレコン無しでこんなに近いとは、はみ出ましたよ。
実はこれには訳がありました…

実は、Nikon Z 9がDXクロップになっていました。そしてこの撮影時点でまだ気づいていません。今日は近いなぁ…くらいにしか思っていません。
これはZ 8もそうですが、Nikonのミラーレス、DXにクロップしていても、右上に小さな文字で「DX」と表示されるだけです。これ気づかないんですよね。ミラーレスの利点は、クロップしてもファインダいっぱいに表示できることですが、同時に、クロップしていることに気づかないという欠点もあります。
先日のZ 8のトライで新宿のニコンプラザに行った際にも、中の人に要望はしておきました。クロップしていることが分かりづらい。動画録画中のように、画面にグレーの透過フレームを入れてくれないかと。
ファームアップでなんとかしてほしいですね。

午後の上がり。久しぶりにあの場所から撮りましたが、この日も気温が高く、陽炎でどうにもなりませんな。

だんだん撮影が厳しい時期になってきました。気温が上がれば体力消耗するし、陽炎の影響も大きいし。
上がったのは、救難U-125Aと、そしてまたしてもF-2は3機のみ。この日は低調でしたね。

お、入間の司令部支援飛行隊のT-4が。またこの日は浜松基地の第1航空団のT-4もいました。写真は撮っていないけど、陸自のUH-1Jも来ていたので、外来機が多かったですね。

3SQはこの後夕方も飛んだのかしら? 午前の機動が撮れて満足だったので、早めに帰途に就きました。その分、寄り道もしたので、その話はまたの機会に。

今更ですが…横田基地日米友好祭でKC-10を見学した動画

今後退役が進むKC-10給油機を見学できる機会はなかなかなくなってきそうなので、動画も撮ってみました。

KC-10給油機を見学

しかし、動画って難しいな…。もっとパンとかゆっくりしたほうがいいなと、撮った後いつも思ってしまいます。

手ぶれ補正、もう少し効いてくれたらなぁと思うことも。OM SYSTEMみたいに効きすぎて画面が貼り付いちゃうのも何だしなぁ…。
もっと練習しないとですね。

Nikon Z 8の1週間使った所感

導入翌日にいきなり北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影で実践投入してみたNikon Z 8
レビューするほどNikon Z 9との相違が少なく、性能的にほぼZ 9と同じ。“Z 9ジュニア”と呼ばれていますが、実際はジュニアと呼ぶのはおこがましい位、Z 9とほぼ同一の性能、部分的には越えていたりもします。

かつて90年代後半、フィルム一眼レフのフラッグシップ機のNikon F5が登場し、その2年後にはミドルクラスでF5ジュニアと呼ばれたF100が登場しました。
F5とF100は、その操作系やAF性能は似ていますが、明確に違ったのはファインダの性能(視野率と倍率の違い)や、連写速度(F5が8コマ/秒、F100+バッテリパックMB-15で5コマ/秒)でした。
ファインダ交換式のF5に対し、交換不可能なF100、といったように明確に差がありました。

予約していたSmallRigのL字プレートも届いたので装着したNikon Z 8

ところが、Z 8は連写速度も8.3KのRAW動画対応も、ファインダの性能もZ 9と同一です。限りなくZ 9に近いのがZ 8です。
Z 9とほぼ同じカスタム設定をして実際に3千枚ほど撮影した限り、全く迷うこともなくZ 9と併用して使えることがわかりました。これぞ究極のサブ機です。もちろんこれをメイン機にしても、殆のケースに於いて、Z 9と遜色なく使えると思います。
とは言え、もちろん違いがあります。
いきなり実践投入したので、実際の良く撮るシチュエーション、自分の使い方で、Z 9と比較することが出来ました。その一部を紹介します。
似た性能の2機種ゆえに、どちらを買ったらよいか迷う人も多いと思います。あるいはZ 9ユーザーでも、Z 8に置き換えたい人も少なからずいるはずです。Z 9デビュー当時、これに匹敵あるいは近い機種はなく、縦グリ一体型の大型ボディを渋々買った人も多いからです。Z 9も中古でそれなりの数が出回り始めそうですね。
私のようにZ 9にプラスしてZ 8を運用するユーザーも多そうです。

●Z 9とZ 8、ボディサイズの違い・バッテリの違い

もっとも明確な差がこのボディサイズの違いです。
Nikon Z 9は、一眼レフのフラッグシップ機D一桁シリーズと同形状で容量をアップしたバッテリのEN-EL18d(10.8V 3,300mAh)を使用するため、バッテリはボディ下部への収納となり、そのでっぱりが大きくなっています。
この部分はグリップとなり、縦位置シャッターボタンやコマンドダイヤル、AF ONボタンなどが配置され、ボディと一体であることから剛性も高くなっていますし、バッテリ電圧が高く容量の大きいバッテリを搭載できることで、長時間の撮影が可能となっています。

一方Z 8は、これまでのZ 6/7シリーズやミドルクラスの一眼レフで使用されているEN-EL15シリーズの大容量版、EN-EL15c(7.0V 2,280mAh)を採用しています。
バッテリはボディのサイドグリップ内に搭載しています。サイズ的には、Z 6/7シリーズより一回り大きく、一眼レフのD850よりわずかに小さめとなっています。

また、バッテリの差については、電圧と容量から、Z 9とバッテリEN-EL18dの組合せに対し、Z 8とEN-EL15cは計算上概ね半分程度でしたが、これは実際に使用した感じでもほぼ同じでした。
連写多様の撮影をした場合、おおよそ2500コマの撮影でバッテリ残量は20%以下となりました。

また、この後バッテリ交換し、連写せずの撮影では、350枚程度で残量30%以下となりました。これもZ 9の半分程度、という感触です。
個人的な感触としては、予備バッテリは1本は必ず携帯したい感じです。幸い、EN-EL15cは純正バッテリとしては比較的安価で、EN-EL18dと比較しても1/3の価格ですから、2,3本揃えておくと安心です。
もちろん、PD給電可能な外部バッテリや電源でも動作するので、雨天荒天時の撮影でなければ、それを使うのもアリでしょう。

大きさの点、自分にとって明確に違ったのは、超望遠レンズのハンドリングでしょうか。やはりここはグリップの大きいZ 9のほうが、重いけどトータルバランスが良かったです。
AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRが5kg超えという、NikonのAF望遠レンズ屈指の最重量クラスであることを加味しても、望遠レンズは重心がカメラ側にあるほど扱いやすいのです。手持ちの場合は。
D810でもD850でも、望遠レンズ撮影は常にバッテリグリップを付けて撮影していたので、Z 8ボディ単体のグリップは握りやすいとは言え、3kgを超えるレンズの場合はZ 9、あるいはZ 8でもバッテリグリップがあったほうが使いやすいです。
特に望遠レンズを縦位置撮影したときのZ 8は…腕がつりそうになりました…

この撮影はAF-S 200-500mm f/5.6E(2,300g)でしたが、望遠の縦位置撮影継続は結構きつかった…

●熱耐性

現時点でまだ6月故に、また発売から時間も経過していないことから、熱耐性についてはまだ語れるほどではないですが、簡単に。

ミラーレス一眼としては、他メーカーの同クラスと比較しても大き目のボディですが、特にもっとも発熱しやすい動画の連続撮影時間がZ 8では圧倒的に長いのは、ボディが大きい分、ボディのフレームに熱を逃がしやすいというのは大きいでしょう。
ただし、さらに大きなZ 9と比較すると、またZ 8はボディの一部を炭素繊維強化熱可塑性樹脂Sereebo® Pを使用して軽量化をしており、マグネシウム合金の使用量はZ 9より少ないため、放熱の面ではZ 9と比較して不利になっているのは確かです。
数時間の撮影では、ほんのりボディが熱くなりました。
5月の気温でもボディが熱くなったことから、真夏だとどうなるかは気になるところです。

この表示自体は、メモリーカードが熱くなっているので取り出し時に注意、ということで、撮影ができなくなるというわけではないですが、暑いということはメモリカード自体に負担をかけることに違いはないため、真夏の撮影では、連写など使い方次第では影響があるかもしれません。
Z 9は真夏に1時間道が長回しして何ら問題なかったのですが、Z 8は夏に向けてどうなるか、何かあれば報告したいと思います。何もなければ良いですけど。

●操作性

フロントのFnボタンが1つ少ないとか、ボイスメモボタンがないとか細かい違いはあります。が、少なくとも背面のボタンレイアウトは、Z 9のバッテリグリップ付近のボタンの有無はあれど、ほぼ同じです。

Nikon Z 9とZ 8の主要なボタンレイアウトは同じ

その中で細かな違いがここ。

スチルと動画の切り替えレバーの向きが変更されて、Z 8ではグリップを握ったまま親指で素早く変更可能となりました。
Z 9ではレバーが上向きのため、切り替えようとすると、親指を移動させなければならず、使いづらかったので、地味ながら良い改良。
もっとも、他メーカーのように、切り替えレバーがなくても、動画撮影ボタンを押せば動画が、スチルはシャッターボタンを押せば使える、といった具合に、切り替え不要で使えてほしいと思っています。

連写切り替えのダイヤル、これも長年Nikonの中級機以上の定番でした。Z 9はダイヤルでも設定でき、また同軸上の四葉ボタンでも切替可能で、両方使えるのは便利だけど迷いやすいというのもあります。
Z 8はダイヤルをなくしてペタンとなり、四葉ボタンのみとなりました。元々この操作系は、古くはF-801シリーズやF90シリーズなどでも採用されていて、自分はむしろこの方が使いやすいので、ダイヤルはなくなってOKです。視覚的にどのモードになっているかわかりやすいという利点がダイヤルにはありますが、そう頻繁に切り替えるものではないので、Z 8のダイヤルなしで個人的にはOK。この感じは、手持ちのF90Xに通じるものがあるので、個人的に入りやすかったです。

Z 9ではフラッシュモード切り替えボタンだった位置に、Z 8はWB(ホワイトバランス)切り替えボタンとなっています。
Nikonは四葉ボタンのレイアウトを機種ごとに地味に変えてくるので、そろそろ統一して欲しいところ。

●連写バッファ やはりSDカードはネックになる

連写を多用する方は気になると思います。ここからは、CFexpressカード(以下CFe)、SD UHS-IIカードともに最速クラスのものを使用しているという前提での話です。
私は元々普段の戦闘機撮影など航空機撮影では、秒10コマに制限して撮影しています。フィルム一眼レフ時代から連写切り替えモードでCL(低速連写)とCH(高速連写)の2段階の切り替えがあり、CLモードの存在意義がさっぱり分からなかったのですが、Z 9で秒20コマ撮れるようになり、実際そこまで必要ないなと思って、普段はCLモードで秒10コマ設定にしています。
そんなわけで、先日の北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影でも、Z 8はCLモード、秒10コマ制限とし、CFeカードに高効率RAW、SDカードにJPGを割り当てて撮影していましたが、バッファが詰まることはありませんでした

これでは実力は変わらないので、テストで秒20コマ連写してみたところ、40コマ程度から連写速度低下が始まりました。ちなみに、CFeだけにRAWのみ書き込む設定で連写したところ、140コマ程度でわずかに連写速度が低下することもあるものの、概ね継続して連写可能でした
Z 9ではダブルスロットのどちらもCFeカードとなり、どのモードでも基本的に7,8秒連写してもバッファは詰まらないので、ここは明確にZ 9とZ 8での差が出るところです。

Z 8でCFeのみの使用で連写しても、140コマあたりからやや速度低下することもあるのは、Nikonの中の人が言っていた、Z 9よりZ 8のほうがバッファは小さい、という説明を裏付けていると言えます。
とはいえ、バッファの差はCFeの、しかも高速書込みが継続できるカードであれば、書き込みによりバッファが開放されるスピードも速いので、実際にはCFeにのみ書き込む設定での連写であれば、Z 9とのバッファの差は大きくは感じないかと思います。

SDカードはUHS-II規格は、既に6年近く前に搭載されたD850で限界に達していて、D850でもSDカードが連写性能をスポイルする場面が多々ありました。
もし連写を多用するなら、SDカードへの書込みは控えたほうが良いかもしれません。
一方で、私のように普段は秒10コマ連写までしか使わない何秒もシャッターボタンを押し続けるような連写はしない、というのであれば、SDカード同時書込みでも問題なかったです。


ということで、簡単なレポートでしたが、ほんとZ 9とほぼ同じ感覚で使えるZ 8ってすごいですわ。メイン機もZ 8で十分という人も多いでしょう。
ただ、バッテリの差やカードスロットの差など、明確に差もあるため、撮影継続性

【北宇都宮駐屯地】開設50周年記念行事を見てきた その3

北宇都宮駐屯地記念行事のラスト、ゲスト機の帰投です。 この時間にもなると、好きな場所からどこでも最前列で見れるくらいの人しかいないので、ゆっくり楽しむことができました。

栃木県消防防災航空隊、今回はかなり見せ場を作ってくれました。
これは良い広報活動になったのでは? このヘリコプターは、普段は栃木県の芳賀町芳賀台の栃木ヘリポートに常駐しています。

栃木県警察と米陸軍はちょっとおとなしめでしたね。

案外見る機会が少ないのがLR-2、そして最近やたら見るのがU-680A、といった感じですね。どちらも元は民間機で所要の改造をした機体です。

民間機も次々と帰投します。共通しているのは、皆さん楽しそうで、航空機好きなのが伝わる感じですね~。最後に上がったホンダジェットは民間ビジネスジェットながら、とても機動性が良いですね。上昇性能もかなり高い! 一度乗ってみたいですね。

個人的にはアパッチも飛んでくれたら…と思いましたが、今回はたまたま点検でスバルに入っていた機体を展示したそうなので、来年こそはぜひ飛んで欲しいですね。 アパッチも削減対象となって早期退役が決定したことで、今後あと何年見られるかわからないですからね。

この帰投の撮影は、望遠レンズをNikon Z 9、高倍率ズームのZ 24-200mmをZ 8に付け替えて撮影。これが本来の形態ですね。やはり重量級の望遠レンズとの組み合わせは、Z 9のほうがしっくり来ます。
航空機専用認識モードはないZ 9ですが(自動認識で乗り物は認識できる)、被写体が航空機だけなら問題ないですね。ただ被写体自動詞認識モードで、人と航空機両方が写るようなシーンでは、人が優先して認識される傾向にあります。
またZ 8で航空機認識モードにしていても、航空機が画面内にないと、普通の被写体自動認識モードとしての挙動でした。個人的に、この手のモードは適宜使い分けかなと。なのでカスタム設定で、中央1点にすぐ切り替えられるようにもしています。

ということで、Z 8のデビュー戦は、Z 9とほぼ同等の使い勝手により、何ら迷うことなく撮影できて快適でした。これぞ究極のサブ機(もちろんメイン機としても素晴らしい)です。
今度は戦闘機で試したいと思いますが、やっぱり超望遠はグリップなしじゃきついな。

【北宇都宮駐屯地】開設50周年記念行事を見てきた その1

更新が滞ってしまいましたが、色々忙しくって…

ということで、週末は栃木県は宇都宮に出向いてきました。4年ぶりに一般公開された、陸上自衛隊の北宇都宮駐屯地、開設50周年記念行事を見てきました。
最後に見に行ったのは7,8年前、その時はすでに栃木から東京に転勤で引っ越していたので、なかなか見に行くタイミングが無く、そしてコロナ禍により一般公開中止、今年久々の一般公開となりました。

4年ぶりですし、混むかな…と思ったけど、案外すんなり入れましたね。航空祭だと開催地によっては激混みで、ちょっとギスギスした雰囲気もありますが、なんとものんびりした雰囲気です。
展示機も、民間機も混じっているのが良いですね。北宇都宮駐屯地はスバルの航空機部門が併設されていて、ここからスバル製の航空機が飛び立ちます。
SUBARUロゴの入ったモデル205B(JA6181)が牽引されている様子も。この機体はSUBARUの子会社が所有している機体です。陸上自衛隊の主力汎用ヘリUH-1Jのベースになった機体でもあります。
入場待ちの間に、SECOMのS-76Dなどゲスト機も降りてきました。

一方、今回陸自のUH-60JAは展示はなく、期待していた最新のUH-2もまだなく、UH-1Jがメインでした。一方入間基地のチェッカーのU-680Aがいたり、AH-64Dアパッチも展示されていました。アパッチはたまたま整備で入っていた機体を展示したようですね。

電源車の日産サファリ・ピックアップ。軽く30年近く使っている?

2代目に日産サファリのピックアップがまだ現役! 航空電源車です。この型にピックアップは、3代目にモデルチェンジ後も90年代まで継続生産されていたようで、この車両も30年近く現役のようです。

今回飛行展示する機体は、練習ヘリの青い機体TH-480Bが5機と、UH-1Jヘリが3機、後はゲストの消防・警察のヘリとやや寂しい感じでした。途中、米陸軍のUH-60L(M?)もゲストとして登場。UH-60系、しかも米陸軍機ともなると、自衛隊機とはまた違った迫力がありますね。

久々の一般公開、しかも節目の開設50周年記念行事とあってか、来賓挨拶も何とも気合が入っていまして…、まさか出席者一人ひとり名前まで読み上げられるとは…偉い人たちは大変ですね。
そのせいか、航空展示までの時間調整が入っていました。
編隊での上空通過は、ちょっと寂しい感じだったな。やっぱりCH-47JAやUH-60JA、アパッチやコブラも飛んでほしかったな。

ヘリの撮影は戦闘機よりずっと難しく、シャッタースピード上げられない(ローターが止まって写ってしまう)、動きが戦闘機より複雑、速度が戦闘機より遅いからと舐めてかかると、まともに撮れない相手です。そしてUH-1Jヘリから2台の偵察バイクが展開、バイクもまた動きが速いので難しい被写体です。

続いて災害救助展示。
ここでは、陸上自衛隊機だけでなく、ゲストの栃木県警のベル429(JA15TP)と栃木消防防災航空隊のAW139(JA09TR)も参加、トラックの荷台に要救助者が居て、着陸せずスリングして救助していました。

そして最後にUH-1JとTH-480Bによる機動飛行、残念ながら、TH-480Bでの曲芸飛行「ブルーホーネット」としての演目はありませんでした。出せる機体が少なかった、あるいは練習する時間がなかったのかもしれません。来年は復活することの願います。

湿度が上がってきて、空の色がくすんで難しいですね。
ちなみに今回は、RAW現像はNX Studioです。Lightroom Classicであれば、空を選択肢て色を変えることも可能でしたが、今回はNikon Z 8本来の色味を確かめたく、あまり大きくいじらないため、純正ソフトのNX Studioを使用しています。
また、Nikon Z 8のバッテリの持ちた使い勝手を試すため、ここまでの撮影は望遠をZ 8、Z 24-200mmをZ 9と、本来ならその逆のほうが良いんじゃない?という組み合わせで撮っています。
結果的に、AF-S 600mm f/4Gとの組み合わせでは、やはりZ 9のほうが快適です。
これはAF-S 600mmが2世代前の旧型で、AF世代で最大級に重い、5kg超えのレンズというのもあり、Z 8の重量が比較的軽くグリップの縦の長さが短いのもあり、カメラのグリップを握るための把持力は、Z 9より逆に大きくなってしまうからです

Z 8にグリップ無しで使うなら、望遠はZ 100-400mmやZ 400mm f/4.5 S辺りまでかなと個人的な感想です。
いきなり実践でZ 8デビューさせましたが、Z 9のカスタム設定とほぼ同じにして持っていったこともあり、Z 9ユーザーでも何ら迷いがなく撮影できたことは付け加えておきたいと思います。
その他、ヘリでも有効な被写体認識の飛行機モードの使い心地などは、別途レポートしたいと思います。

午前中にて航空行事は終了。お昼は屋台で買いましたが、さほど並ばず快適でした。このくらいのんびりした駐屯地行事がたまには良いですね。
午後はゆっくり地上展示を見れたので、続きはまた。

【横田基地】日米友好祭2023 その2

飲み会が続いて写真編集が進んでいませんが…続きです。

今回の横田基地で乗りたかったのがKC-10給油機。今や希少になりつつある3発機。昔は旅客機で散々飛んでいたDC-10型(JALも運用していました)をベースとした機体です。
KC-10は老朽化により、後継機であるB767旅客機ベースのKC-46に代替されることになっていて、早ければ2024年度にその多くの退役が見込まれています。
なので、来年の日米友好祭で、もう近くで見ることは出来ない可能性もあるのです。今年がラストチャンスになるかもしれないし、そうでなくても来年行ける保証もないので、ここは息子に拝み倒して、なんとか見学の並ばせてくれました。

給油機、中は全部燃料タンクではないのです。乗り込むと、前方は旅客機と同様のギャレーや座席があります。違うのは、旅客機のような窓がないこと。なので輸送機と同様、外の景色を楽しめないですね。
そして後ろの方は貨物室になっていて、大きなカーゴドアが全開にされて、日米の国旗が掲げられていました。国旗を尊重するアメリカらしいですね。
操縦席は、アナログ計機主体で、70年代に設計された機体らしいですね。この辺りは古い自衛隊のC-1輸送機と同様ですね。航空機関士席もあるのが昔の機体らしいですね。
カーゴドア全開のお陰で、飛行機に乗った状態で外の景色を窓越しでなく楽しめたのは貴重な経験です。窓越しではなく外を眺めるなんて、旅客機では無理ですから。

とにかく見学できてよかったです。

目的を果たしたので、あとは航空機展示エリア閉鎖までゆっくり展示機を眺めていました。

F-35戦闘機、どのアングルから撮るとカッコよいか、やっぱり正面ですね。真横はずんぐりむっくりしていて、イマイチですね。
オスプレイも乗りたかったけど、これは今後乗る機会はいくらでもあるでしょう。

結局、せっかく来たのだから最後の花火まで見て帰るか、ということになって、息子と2人で花火をを見て帰りました。なにげに息子7歳、物心ついたときにはコロナ禍になっていて、こうした打ち上げ花火を見るのは初めて。打ち上がるたびに「お~!」って感動していました。

帰宅したのは23時になってしまいましたが、偶にはこういうお祭りも良いですね。
さて来年は行けるかな?