「Nikon Z 8」タグアーカイブ

積層型CMOSセンサのローリングシャッターの限界を見た?

7月6日(土)の関東の豪雨、すごかったですね。1時間あたりの降水量が60mm! ちょうど車に乗っていましたが、ワイパーが効かない(むしろワイパー動かない方が撥水で見える!?)くらいの大雨。そして雷も凄まじかったですね。

自宅に帰ってきて、その雷をベランダからNikon Z 8のC120モード(秒120コマ, プリキャプチャーON)で撮影してみました。
どこに閃光が走るかわからずなので、やや広角のNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sで撮影したので、撮れた閃光はちょっと小さいのですが、なかなか面白い結果になりました。

※手前に住宅が写っているのでぼかしを入れています

落雷した瞬間は空が明るくなりますが、その明るくなった部分とそうでない部分の境界線が出来てしまっています。
当然これは実際こう見えるのではなく、電子シャッターの幕速の関係でこう写ってしまったのです。この3枚はシャッタースピードは1/500秒です。

Nikon Z 8はメカシャッターレスとなっていて、電子シャッターのみですが、その幕速は上級機のメカシャッターとほぼ同等の速度となっているために、メカシャッターを廃しています。
積層型CMOSセンサとしては幕速が現時点で最高速の部類に入るわけですが、最高速とは言え、画面の上から下を順番に走査しスキャンしているため、幕速1/200秒(画面の上から下までスキャンする時間)よりも速い閃光時間では、このような状態になってしまいます。シャッタースピードがもっと遅ければ問題ないはずです。

上の写真の左側は、稲妻が左下に見え、空がその影響で光っていますが、明るくなっている部分は画面の1/3程度。幕速1/200秒とすると、閃光の発光時間はおおよそ1/600秒です。閃光時間は概ね1~1/1000秒と割と差があるようです。

ちなみにこの撮影中にEVFで稲妻が見えることはなく、空全体が明るくなったのが分かる程度でしたが、こうしてしっかり写っていますし、1秒間のプリキャプチャの恩恵でもありますね。

速いシャッタースピードで全体が明るくなっている状態をしっかり撮るにはグローバルシャッターのカメラが必要

メカシャッターであれ、積層型CMOSセンサーの電子シャッターであれ、このシチュエーション、1/500秒のシャッタースピードでは上の写真のような結果になってしまいますが、これが全画素読み出し可能なグローバルシャッターのカメラであれば、シャッタースピードをより速くしたとしても、幕速の概念なく一気に撮影できます。

グローバルシャッターのカメラは、従来業務用・産業用の高速度CCDカメラで採用されていて、初期の民生用デジカメでも採用されていましたが、近年CMOSセンサが主流となったため、民生用カメラでCCDセンサはほぼなくなってしまいました。これはCCDカメラでは発熱が大きく消費電力も大きいためです。

ところが、SONYからα9IIIが発売され、このカメラは積層型CMOS「Exmor RS」を搭載しお、全画素を同時に露光できるグローバルシャッター方式となっています。このカメラであれば、プリキャプチャー+全画素同時読み出しで雷の閃光と空の光の反射がきれいに撮れると思われます。
そうしたシチュエーションはなかなかないですが、いずれ高速読み出しが売りのカメラはグローバルシャッターのセンサが主流になるかもしれませんね。

※シャッタースピードの観点が抜けていたため補足追記しました。


執筆時点では民生用唯一無二のグローバルシャッターCMOSセンサ搭載のカメラです。この流れはNikonやCanonに波及するのか、興味深いですね。

【齋弥酒造店】雪の茅舎 山廃 純米

普段は食卓からお送りするお酒レビューですが、今回は週末旅行のBBQで、いつもと違った雰囲気で撮影しています。

【齋弥酒造店】雪の茅舎 山廃 純米

いつもは60mmのマイクロニッコールで撮りますが、今回はNIKKOR Z 35mm f/1.8Sなので、ややパースがついた写真ですね。

こんな感じで撮っています

今回は御殿場の地元スーパーで調達しました。去年も食材調達で行ったお店ですが、お酒が充実しているんですよね。
地元のお酒もと思ったのですが、久しぶりに雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)が飲みたくなりまして。

【齋弥酒造店】雪の茅舎 山廃 純米

山廃の純米、雪の茅舎の定番商品です。ザ・スタンダードです。
酒米はラベルにはありませんが、「山田錦」と「秋田酒こまち」を使用しているようです。酵母は非公開。精米歩合65%と吟醸ではありませんが、程々に削っています。

ほぼ無色透明なお酒

今回は少し冷やしていただきました。ちなみに温度帯は燗まで行けるので、どの温度帯でも美味しいくいただけるようです。
上立ち香は爽やかな甘味を感じさせます。口に含むと…山廃らしい力強さよりもまず米の旨味と甘味、そして酸味がふわっと広がり、後にどっしりさが出てきます。辛さもややあるものの、全体としては滑らかさとゆったりした味わいを醸しつつ広がりを見せ、スーッと余韻が引いていく印象で、これぞ定番の日本酒、定常酒としてふさわしい味わいです。ことさら華やかさを強調するでもなく、辛さだけを強調するでもない、こういうのこそ居酒屋の定番酒としておいてほしいですね。


値段も比較的安価なこのお酒、定番のお酒として、ぜひ飲んでいただきたいです。迷ったらこれ、みたいな。いわゆるフルーティとか華やかさはないけど、飲み飽きないお酒の筆頭ですね。

富士山が見え…なかった離れでBBQとか

週末の話、去年も泊まった、御殿場の富士山の見える宿泊地にて。が、今回は曇り時々雨、ということで富士山は残念ながら拝めず。
いつも通りホテル棟ではなく「離れ」を予約したので、BBQが出来ました。
火を点けるのも、後片付けも全部やってくれるので、こちらは焼いて食べるだけ、なので楽でいいんです。

そしてこの時期の御殿場なので、まだ夕方以降は真夏ほど暑くないので、過ごしやすいのです。これが真夏だと、BBQやっていると暑いし、繁忙期で行き帰りが激混みですし、この時期の旅行っていいんですわ。

たらふく食べて、妻と子供たちはマシュマロを焼いていました。

ワイはというと…

現場でも酒を撮っています(笑

こちらはまた別途記事として(笑

そして子供らのリクエストで、温泉入ったあとはカラオケを。

1時間マイクを離さず

なかなか家族でカラオケという時間はとれないので、たまにはこういうのも良いですね。
そんなこんなな週末でした。天気は残念だったけど、こればっかりは梅雨時期に予約したので仕方ないですね。

【山梨】ほうとうの小作に行ってきた

山梨に行ったら必ず寄るのが小作ですね。山梨で一番大きなほうとうのお店です。

小作河口湖店へ

河口湖店に行ってきました。混むので早目の時間に入るのがおすすめです。

小作はどこの店舗も広いので、結構混んでいてもそこそこ回転率は良い感じですね。
ほうとうだけでなく、馬刺しや穴子天ぷら、おざらにすいとんと、和食充実なのもよいです。山梨でお店選びに迷ったら、まずはここですね。

量は多めなので子供にはシェアがおすすめ

ほうとうは基本的にかぼちゃが入っているのと、じゃがいもに里芋など、とにかく腹にたまる具材が多いので、みんなでシェアがおすすめです。今回はかぼちゃほうとうに、鴨肉ほうとう、たこの唐揚げを頂きました。美味しかったです(^o^) 味噌仕立てで野菜多めなのでヘルシーですね。

【山梨】富士大石ハナテラスに行ってきた

週末家族旅行に行ってきました。5年前と同じ行程です。まず行ってきたのは大石公園、富士大石ハナテラスです。

大石公園にある河口湖自然生活館

ちょうどこの時期はラベンダーが見頃の時期のようです。子供たちはと言うとソフトクリームを頂いていまして。花より団子ですな。

しかし天気はどんよりでした。お陰で気温はそれほど高くなかったのが幸いでしたが。

どんより河口湖

ハナテラスだけに、様々な花が咲いていました。そして何より外国人観光客の多さ! 日本人より多い印象。コロナ禍以前は中国人観光客ばかりが目立っていたけど、今はアジア系全般(東南アジア系が多い印象)、欧米人かなと思う方々も多かったですね。

コスモスってこの時期に咲くんだね、とまあぐるっと花を見て巡ったわけですが、私、昔山梨県民だった頃、まだハナテラスはなくて、こういうのばっかり撮っていたような、ってのがテラスのお隣りにありまして。

なかなかのテイストのアパート。実はここは20年以上前から知っていまして、当時からこんな印象でしたが、今もあるとはね。そして廃墟ではなく現役です。よく見るとサッシは新し目だったりします。建物外装はリフォームしていないけど、住人は各々リフォームしている感じかな?

ハナテラス自体は、花だけでなくお店も結構充実していました。飲食店やお土産屋さんもあるんですね。
そしてもうすぐ七夕、短冊が飾られていて、お願い事を書いてみました。
私も一筆、家族のことを。


早目の時間に行ったハナテラスでしたが、11時過ぎに移動しようと駐車場に戻ったら、もうお客さんも車もわんさか、入口は大渋滞していました。午前の早目の時間がおすすめですね。

何ヶ月ぶりかの百里基地へ

前回行ったのが2月なので、実に4ヶ月ぶりに百里基地へ行ってきました。

ああ、日米共同訓練のときね。
仕事が忙しいのと、子どもの病院やらで、平日休みをなかなか取りづらかったのですが、今丁度仕事が一段落しているので、梅雨の間の晴れ間を狙って行ってきました。

朝、茨城空港公園内のファントムを見てきました。

うん、塗装し直して以来、綺麗さを保てていて何より。朝イチのこの情景がいいね。

まだ格納庫は閉じたまま。
ただ、ピットファイヤー訓練(リンク先は入間基地ですが、内容は同等です)を実施していました。
モクモクと煙が上がるので、知らない人は何事かと思うかもですが(見ていた隣のおじさんは知らなかったらしい)、消火訓練です。

ピットファイヤー訓練の煙

で、肝心の戦闘機写真ですが、現像中なのでしばしお待ちを。

よこすかYYのりものフェスタ2024に行ってきた【動画編】

まず始めに断っておきます。めちゃくちゃブレブレです(汗
よこすかYYのりものフェスタ2024で、海上自衛隊横須賀基地公開にて、処分艇に乗る機会を得ました。
処分邸とは、水中処分員(ダイバー)が移動するためのモーターボートです。

まさか各種艦艇をこんなに近くから見ることが出来るとは!

上の動画の切り出しは既に掲載積みですが、あらためて。
ここはGoPro並にブレに強いカメラが欲しいですね。

動画を見た息子が乗りたいというので、来年は息子を連れていければいいなと思います。

よこすかYYのりものフェスタ2024に行ってきた【スチル編】 その4

よこはまYYのりものフェスタ2024の続きです。スチル編はこれがラスト。というか動画、ブレブレで使い物になるのか…

ヴェルニー公園で食事を終えて、防衛大製生の儀仗隊を公園から眺めました。

儀仗隊の演目を眺める

さらに護衛艦「あきづき」によるMk45 Mod4 5インチ砲の動作展示が。

62口径だけに砲身長いですよね

そして締めは海上自衛隊の曳船(タグボート)による放水展示です。
高速起動艇も周辺警戒のため出動?


まずは自衛散水装置が作動。曳船は船の入出港支援だけでなく、船で火災が発生した際の消火活動も行います。火災源に近づくため、自らにも散水して自衛できるようになっています。

続いて放水銃から発射。くるくる回りながら有終の美を飾りました。

状況終了! この日YOKOSUKA軍港めぐりの船に乗れた人はラッキーでしたね

アメリカ海軍も周辺警戒中でした。

お疲れ様でした!

よこすかYYのりものフェスタ2024に行ってきた【スチル編】 その3

横須賀基地開放、色々初体験できて満足でしたが、時間もあるので水上艦も2隻見学。まずはあきづき型護衛艦「てるづき」から。

メザシ状態で停泊中の3隻、手前から護衛艦「てるづき」「あきづき」、そして試験艦「あすか」です。

手前から護衛艦「てるづき」「あきづき」試験艦「あすか」

見学できるのは「てるづき」のみ。いつか試験艦「あすか」も乗ってみたいですね。

あきづき型護衛艦から、対潜水艦用のデコイなど自衛策がより強化された他、射撃指揮装置FCS-3Aに構成された4面固定のアクティブフェーズドアレイレーダーを装備し、こんごう型イージス艦護衛艦が弾道ミサイル防衛(BMD)中はその他の対空戦闘のリソースがなくなるために、僚艦防空機能を持たせています。
これは従来の汎用護衛艦が自艦の防空しか対応できなかったのに対して、艦隊の他の護衛艦への防空も担当できるようになっています。ミサイルの誘導が、自艦の防空のみと僚艦防空とでは、計算処理やレーダー波の指向の仕方などが異なるからです。より高度な防空機能を有した汎用護衛艦です。さらに対潜能力も今後強化される予定です。

あきづき型は初めてでしたが、甲板通路の多くがカバーされ露天していない点では、対レーダーステルス対策は後のもがみ型に通じるものがありますね。
ミサイルが格納されているセルについて、発射時はものすごいロケット炎にさらされるため、後の掃除とかは大変か質問すると、清掃して後でペンキを塗り直したり、ミサイルが入っているコンテナは交換が必要とのこと。セル式、発射は簡単でもその後は結構大変そうですね。
セルの全長は7.7mと記載されていて、これはMk.41垂直発射装置で最も長いStrike-Lengthというタイプであることがわかります。
全長の長いミサイル、例えばトマホークも搭載可能で、現時点ではイージス艦のみに搭載が決まっていて汎用護衛艦には搭載されていないものの、今後搭載される可能性もなきしにもあらず?かな。

もがみ型護衛艦1番艦「もがみ」も見学。

もがみ型の見学範囲はヘリ甲板と格納庫のみでした。

お土産も買って、おなかもすいたので、これにて海上自衛隊よ降下基地を離れて、ヴェルニー公園で昼食をしました。

続く…

よこすかYYのりものフェスタ2024に行ってきた【スチル編】 その2

よこはまYYのりものフェスタ2024の続きです。

海上自衛隊横須賀基地一般公開で、処分艇の搭乗で十分満足しましたが、せっかくなので艦艇も見学します。

まずは潜水艦「うずしお」(SS-592)です。実はこう見えて(どう見えて?)潜水艦の甲板に乗るのは初めてだったりします。

現役潜水艦は動向把握できないよう船体に艦名は書かれないため、公開時は立派な看板が立てられます

ところで見学待ちで並んでいる最中に、「うずしお」で潜望鏡と潜舵の動作デモンストレーションがありました。
待ち時間にこういうのは嬉しいですね。

潜水艦、割と中に入って見学できると思っている人が多いのですが、潜水艦は高く狭い場所をタラップで降りて乗り込まなければならないのと、最高機密の塊なので、不特定多数に見学してもらうのは困難です。
なので甲板に乗るだけですが、一般の水上艦艇と違って、潜水艦は甲板が完全に平らではないため(それでも輪切り状態では丸い涙滴型よりはマシですが)、船体の端に行くほど傾斜があります。
もちろん柵は設置してありますが、気を付けないと落っこちそうです。

実は潜水艦「うずしお」は、現役の「おやしお」型では練習艦となった潜水艦を除くと、最古参の潜水艦です。
潜水艦の定数が就役当時16隻だったのが22隻に増えたため、当初の予定よりは長く現役を務めています。それでも諸外国の潜水艦よりはかなり早めの退役なのですが、古参だけに、アクリル整?の舷灯カバーはひびが多く入っていました。
「おやしお」型潜水艦は、自衛隊では初めてセイル部分に水中吸音材を貼り付けています。米英の潜水艦では、この吸音材が剥離してしまった写真を見かけますが、海自潜水艦ではこうした剥離は長年の運用で見受けられないので、接着だけでなくリベットかボルト留めしているっぽいですね。

水上艦とは全く別物の船体、面白かったです。
今年、まだ新しい潜水艦「たいげい」が試験艦となったため、作戦可能な潜水艦22隻を維持すべく、1年現役も延長される見込みで、退役は来年度末(2026年3月?)になるでしょうね。

続く…