「Nikon Z 8」タグアーカイブ

【夏休み】家族で栃木県の足尾に行ってきた その1

もう先週の話をつらつら綴っていきます。

栃木県出身の妻、足尾に行ったことがないという。娘が修学旅行で足尾銅山観光に行ってきて、妻も行ってみたいということで、お盆休み中に行ってきました。

途中寄った群馬県の草木ドライブインで、まんじゅうやらを購入。

ここはレトロな昔ながらのドライブイン(ようはお土産屋+食堂)ですが、ここで買うよもぎまんじゅうやくるみまんじゅうが絶品(作ってい売っているおっちゃんも面白い)ので、ぜひ古き良きドライブイン、行ってみてください。
息子は瓶のコーラの自販機、初めて見たようです。

北上して足尾へ入ります。
この日の天気は曇り時々雨でしたが、運よく雨は降っていないので、観光バスでは行かないであろう足尾鉱山の遺跡を見てきました。

足尾の良いところは、ちゃんと解説の看板が立っていること。そして最近はQRコードも付いていて、更に詳しい解説も見られる…はずなのですが、電波がないwww、携帯電波が届かないんですよね

かつてこの斜面に建物があったとか、今となっては森に戻りコンクリの壁や階段が残っていてかろうじて分かる程度ですが、かつては栄えていたんですよね。
時代の移り変わりは早いものです。

続いて鉱山施設として今も稼働中のものと使われなくなったシックナーをご案内。

わたらせ渓谷鐵道の車両に、隠れ鉄オタの妻は興奮していましたが、ここが唯一、足尾でも近くで稼働している様子が見られるシックナーです。

続いて、自分も何度も足尾に通っているけど行くのは初めての足尾銅山観光へ。

トロッコに乗る、というのは知っていましたが、あくまでトロッコは鉱山内へ入るためのもので、通洞坑に入ったら、後は歩きながら見学なんですね。

トロッコの走行距離は意外と短いです。帰りは歩きです(笑) 

人形が…リアルすぎないところが返って良い味を出しています。よくぞこんなに掘ったものです。
そして明治から大正時代はほぼ人力、徐々に機械化されていくも、だんだん銅の産出量が減り、閉山に至るまでがよくわかります。

もっと早く来ればよかった

鉱山を出た後は資料館も見学できます。そして、長年この廃墟は何だったのか、ここにちゃんと資料がありました。

中央川沿いの今はない建物は溶接工場だった

こういう資料、先に見ておけば…昔の足尾の様子のジオラマ、手前の川沿いの赤い建物、あまり触れられているHPもなくなんだかよくわからなかったのですが、しっかり「溶接工場」と書かれていますね。

ここで2005年、今から20年前に撮影した溶接工場の写真をご覧ください。

この後この建物は老朽化による倒壊が進み、ついに取り壊されてしまいました。
ストリートビューには、2014年、半壊している様子が写っていますね。

現在取り壊された後には何かを建造している様子でした。写真、撮っておいてよかったです。まさに資料なんですよね。

お土産屋さんのは行っている建物はかなり古かったけど、賑わっていました。息子はアメジストを買ってもらいました。

なかなかレトロな食堂も併設されていましたが、それとは別に大食堂はすでに閉鎖されていました。

色々時代を感じさせますね。古い施設だけど、思ったより見応えはありました。
足尾は交通アクセスが良くないため、外国人観光客がほぼいないのが印象的でした。日本人で賑わっているのも今となっては面白い光景です。
外国人観光客がほぼいない理由の1つに、車がないとアクセスが難しい、日光のさらに奥で遠い、そして何よりも食堂など食べるところが皆無なんですよね。ほぼないんです。
この日も当てにしていた唯一の食堂が休みでした。コンビニも離れている上に、今年(2025年)の8月いっぱいで閉店だそうです。

そんなわけで、足尾に行く際は、食料は持っていったほうがいいですね。

続く…


2005年撮影の足尾の写真、他にもありますのでよろしければどうぞ↓

横須賀で英空母プリンス・オブ・ウェールズを見てきた(その2)

予約していたYOKOSUKA軍港めぐりの11便に乗りました。
お盆休みに英空母来港とあって、この日の便はすべて満員御礼だったようです。

本当は右舷側に座りたかったけど、まあよいか。
この日は風が強く、動画撮影も試みたのですが、風圧でカメラがブレにぶれてだめだったので、船上では写真中心です。

フネは動くので、パッパッと撮っていきますが、なにせ風が強くって体が持っていかれる…。

ファンネルや船体に紋章やイラストが描かれたフネは海外に多いですが、主砲に描かれているのは珍しいですね。

ノルウェーとイギリス艦艇、停泊後の式典か何かがあったのかな、ずらりと人が並んでなにかの準備中でした。
海上自衛隊の艦艇は右から護衛艦まや(DDG-179)、護衛艦くまの(FFM-2)、そして護衛艦あまぎり(DD-154)、新旧入り乱れていますね。特に古いあさぎり型護衛艦は、まだ数年以上使われるようで。ご苦労さまです。

そして英空母HMSプリンス・オブ・ウェールズです。しっかりアメリカ海軍横須賀基地のバースに収まっていました。

艦載機も見えますね。いずれ高い場所から拝みたいですが、さて行けるかな? 実は8月末に抽選で見学ができるということで申し込みしましたが、執筆時点では結果が出ていません。当たったら見学、当たらなかったら松島基地航空祭かな、なんて思っています。

そしてさらに珍しいのが、何と攻撃原潜が停泊していたこと。

米海軍のヴァージニア級攻撃原潜「ミズーリ」(SSN-780)で、ヴァージニア級は初めて見ました。コネチカット州グロトンのニューロンドン海軍潜水艦基地所属ですが、横須賀に来ている目的は不明。船体にワイヤー状のものが巻かれているようで、消磁作業中でしょうか? 吸音タイルの継ぎ目が見えていて、それなりに痛みはあるようです。
この艦はヴァージニア級のBlockIIで2010年就役、15年経過していますが、現在アメリカでは原子力潜水艦の整備拠点が減って整備が間に合っておらず、ずっと整備待ちの艦艇があるくらいなので、こちらは酷使されていそうですね。

遠方に米海軍補給艦が。1隻離れて停泊中の潜水艦は「たいげい」で、最新型にも関わらず、試験潜水艦となっていて、新装備品のテストの従事しているそうです。
なぜ名前がっわかったかと言うと、ハッチの横に建てられた隊員の名簿が入った看板に「たいげい」と書かれていました。
もちろん作戦に従事する艦艇ではないから、見えても問題ないんでしょう。

掃海母艦「うらが」の窓に貼られた海将補旗(左の桜2つ)と第一代表旗(司令不在の意)

掃海母艦「うらが」(MST-463)の窓には、海将補旗(左の桜2つ)と第一代表旗が、第一代表旗は、司令不在を意味し、港内停泊時のみ使用されるものだそうです。
お盆ですしお休みなのか、陸でのお仕事があるのでしょうね。
この掃海母艦「うらが」、当初は機雷破壊用に退役艦から外した76mm砲を搭載する予定だったのが、砲の状態が悪く見送りとなり、以後搭載予定のまま28年を迎えます。
おそらく今後10年程度で退役するでしょうけど、後継艦の話は聞かないですし(なさそう?)、砲を搭載することも恐らくないでしょう。そのための人員と予算を確保してまで、といったところなんでしょうね。

新井堀割水路を通って戻ります。

その時時で見られる艦艇は違いますし、何なら入出港するタイミングのものも見られたりしますので、ぜひYOKOSUKA軍港めぐりを体験してみてください。

賑やかで観艦式のようでした。ノルウェーのフリゲートは、8月19日から22日にかけて東京国際クルーズターミナルを訪れる予定。行きたかったけど平日なんですよね。近くで見たいのですが。

横須賀で英空母プリンス・オブ・ウェールズを見てきた(その1)

2025年8月12日、横須賀にイギリス海軍空母「プリンス・オブ・ウェールズ」と随伴の45型駆逐艦「ドーントレス」、そしてノルウェー海軍のフリチョフ・ナンセン級フリゲート「ロアール・アムンセン」が入港しました。

ということで、前日は栃木県の足尾や日光東照宮に出向いていたのですが、その話はまた今度にするとして、先に横須賀の写真を。3時間睡眠で夜のうちに出発し、夜明けの横須賀へ。

天気は曇り、時々雨もぱらつく。東京湾へ入ってくる英空母プリンス・オブ・ウェールズをどこで撮るか悩みました。観音崎あたりか、馬堀海岸か。ただ天候が悪く、視程もいまいちかもしれないと思い、安牌のヴェルニー公園へ。ただ、ここからだと、英空母はどうせ米海軍側に停泊するだろうから、頭しか見えないかなと。
かといって某公園は既に脚立で場所を占領している輩がいて治安悪い。そこで撮りたくはない。煩わしいことは嫌なのでね。

日も昇り、と言っても曇りですが、先に護衛艦「ゆうぎり」が出港。かなり船体にサビが出ていて、任務が忙しいんだろうなと。昔はこんなにサビサビの状態の護衛艦にお目にかかることはまずなかったのですが。

朝撮った護衛艦「おおなみ」では真っ白の制服を着た隊員が登檣礼のスタンバイ。

そして午前8時、やっと英空母プリンス・オブ・ウェールズが入港しました。

予想通り、頭しか見えませんね。これは数年前に来た英空母クイーン・エリザベスと同様ですが、さすが空母だけあって船体が大きいので、米艦艇や建造物の隙間から、艦載機はよく見えました。統合電気推進の通常動力空母で、アイランドを前後に分けているのが独特ですね。
英国の艦艇はかっこいいですね。

動画はXにNikon Z9のN-RAWで撮ったときに同時生成されるHDプロキシ動画を貼っておきました。N-RAWの動画データは後で編集してYoutubeにアップしますね。

1時間弱経過後、随伴艦である英駆逐艦ドーントレスが入港。こちらは空母を守るための艦隊防空を任務として、日米のイージス艦と同様、長射程の防空ミサイルアスター30を搭載しています。

こちらは海上自衛隊側のバースに入っていきました。

こちらもXにプロキシ動画を貼っておきました。

英45型駆逐艦は防空艦ですが、既に各国トレンドになっている3~4面固定アレイではなく、回転式のレーダーを搭載しています。
でも船体が今どきのステルス艦型なので、古臭さは感じないのが不思議です。

煙突部分に入っているマークについては、軍事評論家の岡部いさく先生が解説されています。

こういうマークは欧州の艦艇ではよく見られます。

続いてノルウェー海軍のイージスフリゲート、ロアール・アムンセンが入港。

主砲には熊のマークが。こちらも岡部いさく先生が解説されています。

こちらはあまり詳しくはわからなかったようです。どなたか取材で明らかにしてください(笑

フリチョフ・ナンセン級フリゲートはスペインのイージス艦をベースとしているものの、レーダーがフリゲート用の小型のSPY-1Fを搭載していて、他のイージス艦よりも探知距離は低下しています。採用例はこの艦型のみです。既にAESAレーダーが主流の中、古いPESAはあまり魅力に写らなかったのでしょうね。
搭載ミサイルもSM-2のような長射程の艦隊防空用ではなく、個艦防空レベルのESSMとなっています。

こちらも簡易に入港シーンを。

小型化したSPY-1Fレーダーとはいえ、パッシブなので内部は導波管でそれなりにスペースをとっていると思われます。結構頭でっかちなマストです。

これらの海外艦艇のホストシップだった護衛艦「てるづき」も入港しました。

この後はあらかじめ予約していたYOKOSUKA軍港めぐりの船に乗ってきましたが、その写真は次回に。
この日の軍港めぐりは全席満員御礼だったようです。夏休み期間ですしね。

ヴェルニー公園で米駆逐艦マイケル・モンスーアや体験航海の護衛艦あさぎりの出入港を動画撮影した

先月2025年7月20日、横須賀のヴェルニー公園で米ミサイル駆逐艦「マイケル・モンスーア」や体験航海を行う護衛艦「あさぎり」と特務艇「はしだて」を撮影してきましたが、動画でも撮っています。

だら~っと長回ししたのをかいつまんでいますが、それでも27分もあるので、ながら観でどうぞ。

色域情報、何かバグっているかなぁ。環境によって色が濃く見える場合は、色域がズレているかもしれません。本当はHDRでアップしようと思ってBT.2020に設定したけど、どうもうまく行かなくって。動画関係は本当に難しいと言うか、あまりに色々な方式が乱立しすぎていますからね。
書き出した動画はうちの環境では正常に見えるのですが、Youtubeにアップしたものは全画面にすると色域が変わってしまいますね。

【追記】HDR版アップしました

色がおかしい件は、やはり色々設定に不備があったようです。こちらで記事にしています。

今度はHDR版再生可能です。再アップロードしたものがこちらになります。

【百里基地】25/7/25 「レゾリュート・フォース・パシフィック」の記録 その2

午後の部、ですが微妙に午前も入っています。
ということで25日の1stの上がり、3SQのF-2は捻ったけど、三沢のF-16は捻らず…。なんでも28日(月)はF-16もかなり低い位置で捻ってくれたそうで、やっぱり月曜にすればよかったかなぁと思いつつ、まあこれは運次第なので仕方ないですね。

珍しく2ndの上がりは12時ちょい前に、しかもR/W21上がりでライトターンは珍しいですね。3SQのF-2だけでF-16の動きなし。
この日時のこの時間だと、この捻りをアップで撮るのは難しいですね。

さらに13時には先に上がった機体が降りてきたり、また別の機体が上がったり。

この日は3SQ捻ってくれましたねぇ。気合入っていますね。
ここで撮影ポイント移動します。

金曜日だし、まさかもう米軍に動きなし?と思ったら、ついにKC-135T (59-1462/91462) が動き出しました。これが撮りたかったんだよ~!

後継のKC-46Aがトラブっていてなかなか引退できないKC-135、まだしばらくは見られそうです。
そして3rdと言っていいのかな? 3SQのF-2B (43-8128) にプラスして、ついに米軍のF-16も上がりました! ただし2機だけです。

F-2もF-16も離陸からアフターバーナー全開です。

15時半、先に3SQのT-4 (16-5670)とF-2B (43-8128) が帰ってきました。

何度かタッチアンドゴーを実施。色々上がりと戻りがバラバラなんですね。上空ではどんな訓練を行っているんだろう?

そしてこの後1時間以上動きなし。なかなか帰ってこない。いつもより訓練時間が長いですね。17時過ぎにやっと帰ってきました。まず先に戻ってきたのは3SQのF-2です。

続いて、やっとF-16も帰ってきたよ~。タッチアンドゴーを実施してタッチダウン。

ちょっとこの日のF-16は大人しかったなぁ。

更に30分経過し、やっとKC-135も戻ってきました。

やっぱり4発機はダイナミックで良いなぁ。これでも全長はB767ベースで双発のKC-767やKC-46より短いんですよね。
F-16やKC-135のように古い機体はそろそろ引退に近づいています。F-16ですらもう結構な年数が経過しているんですよね。

ってことで、F-16の機動はいま一歩でしたが、暑い中来た甲斐はあったかなと。
30日までの訓練ですが、日中はかなり暑く、2Lの水筒を持っていったけど空になったくらいです。本当に水分・塩分補給はしっかりと行って、少しでも頭痛や目眩を感じるようなら、涼しい場所に避難しましょう。紐付きの帽子は必須ですね。

ヴェルニー公園からマイケル・モンスーアや体験航海の護衛艦あさぎりを眺めてきた

横須賀早朝撮影を終えた後、ヴェルニー公園へ移動。午前6時でもかなり明るく既に暑い!

この週末(19・20日)は32歳以下を対象とした護衛艦「あさぎり」と特務艇「はしだて」での体験搭乗が行われていました。

まずは朝日を浴びた米駆逐艦「マイケル・モンスーア」をじっくり観察。

TACANアンテナに足場が組まれていて、もうしばらく改修作業を行っているのかな?と思いましたが、執筆現在(22日)足場が外されているようです。もしかしたら出港が近いかもしれなく、この日に見られてよかったです。
やっぱり特異なデザインですよね。ただその分、不具合も多く、ステルス重視で砲身が隠れたAGSも、砲弾が高価過ぎて開発中止となり、今後取り外される予定。
新造時にはない衛星関係のアンテナやTACANなどのマストも、すべて平面アンテナだけで構成できずやむを得ない措置のようですね。

新旧潜水艦はおやしお型とそうりゅう型。背景にマイケル・モンスーア、やっぱり特異感半端ないですね~

そして護衛艦「あさぎり」(DD-151)は体験航海に向けて準備中。真後ろから見ると、煙害を避けるためにオフセットされた後部マストや射撃指揮装置2型のレドームが特徴的です。

ヘリコプター格納庫にはお起きは旭日旗をモチーフとした横断幕?が張られていました。
執筆時点で現役の護衛艦としてはもっとも古い1988年就役。一度練習艦となったものの、護衛艦不足により護衛艦籍に戻されました。2番艦「やまぎり」は2度目の練習艦となっていますが、本艦は古すぎるからなのか、現在も護衛艦籍のままです。2027年度までにあさぎり型護衛艦は1,2隻の退役が予定されています。
おそらく本艦も向こう2年で退役するでしょう。
ちなみに本艦は舞鶴所属で、なぜ舞鶴所属艦が横須賀で体験航海を行ったかは謎です。

午前8時頃から、体験搭乗者が乗艦し始め、8時半にはタグボートがぐるっと回ってきました。いよいよ出港です。
先に特務艇「はしだて」が出港。こちらはタグボート無しで行けるみたいです。

こちらは動画も撮りましたので、編集したらアップします。

1時間ほど経過し、先に護衛艦「あさぎり」が戻ってきました。
航行し、真正面を撮れる機会はなかなかないので。何なら動く「あさぎり」を見られる機会も今後ないかもしれないので。

個人的に優美なデザインが多い海上自衛隊の護衛艦の中で唯一、あさぎり型は野暮ったい感じであまりデザインは好きではないのですが、今や希少なVLS(ミサイル垂直発射装置)ではない、古典的な箱型発射機の護衛艦も良いですね。

そして特務艇「はしだて」も戻ってきました。こちらのほうが公開時間が結果的に長かったですね。YOKOSUKA軍港めぐりの船もちょうどそれに合わせたかのように戻ってきました。この時間の乗客はラッキーですね。

ということで、出港と入港を楽しめました。
もう体験航海なんて年齢はとうに超えてしまったので(笑)、こうして外野から眺めています。
今年(2025年)は観艦式の年ですが、既に艦艇不足で作戦任務が多く、観艦式の訓練に割く時間がないということから、中止が検討されているようです。
こればっかりは時代や情勢から仕方ないですね。

最後にもう一度、マイケル・モンスーアを眺めて帰りました。この艦艇も今後見る機会は少ないだろうな。

横須賀の早朝

現在横須賀に来ている米海軍の斬新なステルスデザインを採用したズムウォルト級ミサイル駆逐艦2番艦マイケル・モンスーア(USS Michael Monsoor DDG-1001)を見たいと思っていてなかなかチャンスが無いなぁと思っていましたが、この週末珍しく子供たちの予定がなく、妻のお出かけしたらのお言葉に甘え、早朝の横須賀に行ってきました。

日の出の時間、例の場所から。

ギリギリ日の出に間に合った。結構早起きしたんですけどね。

少しずつ空が明るくなってきました。
カメラを少し右に振ると…

遠方に

遠方にマイケル・モンスーアが見えますね。特異なデザインです。手前は海上自衛隊のもがみ型FFMまや型イージスDDG、いずれもこの数年で登場した新世代の艦艇です。

露出を上げてマイケル・モンスーアをクローズアップ。ほぼ平面で構成された徹底したステルスデザイン。そしてタイコンデロガ級イージス巡洋艦すら凌駕するサイズです。

足場が組まれているのを見ると、しばらくここで改修工事を行うと思われ、もうしばらく横須賀にとどまると他所されます。
元々就役当初はもっと出っ張りや露出するアンテナがない、平面アンテナだけで構成された艦でしたが、衛星用レドームやらTACANらしきアンテナが付いているのを、すべて平面アンテナで構成出来ないとか、追加装備でやむを得ない、といった感じなのでしょうね。
そして砲塔が露出しないAGS 155mm砲2基は、搭載砲弾があまりに高価であることから、結局搭載されたものの実用化できず、今後撤去が予定されています。
したがってこの姿を見られるのはお志らくこれが最後じゃないかな?

一方海上自衛隊のもがみ型は、ズムウォルト級ほどではないにしろ、現実的な船体と上部構造物の徹底したステルスデザインを採用しています。元々は低コストで数を揃えるために兵装を削った護衛艦でしたが、今までの護衛艦より徹底したステルスデザインで、急に先進的に見えてしまうから面白いですね。
ただ兵装は貧弱で、今までにないUAVやUUVによる掃海機能を持たせていることからも、単独行動より後方支援を主体とした艦であることがわかります。正面を切っていく戦闘艦ではないということですね。

さて日の出の時間です、太陽が顔を出しましたので、このために持ってきたPC-Nikkor 28mm F3.5にレンズを切り替えました。1980年発売の古いシフトレンズですが、実は2005年まで販売されていた息の長いレンズ。HPにも情報が残っているくらいです。
カメラがミラーレスになり、絞り込みのままでのファインダの確認が容易になったので俄然使いやすくなりました。

午前4時51分

日の出時間はもう少し早いのですが、ちょうど雲があり、そこの切れ間から顔を出した瞬間を撮影。光芒も出ています。これが撮れてよかったと思う瞬間。
日の出は夕暮れと同じマジックアワーですね。
この日は前日にも行った体験航海のため、最古の護衛艦「あさぎり」と、特務艇「はしだて」が停泊し既に出向準備していました。

早起きしてよかったな~


PC-Nikkor 28mm F3.5は発売期間が25年と長かったからか、比較的中古でもよく見ます。ただそれだけに状態はピンキリです。専用レンズフードは当時別売りだったために数が少なくプレミアが付いています。が、フードがなくても割と逆光フレアに強いレンズです。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDで光が丘公園をスナップ

Fマウント最新にして最後になるであろう35mmのAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED。2014年に発売、もうデジタルカメラ全盛期ですから、当然画質もそれにふさわしいものになっています。
F90Xsの時代から長年使い続けたAI AF Nikkor 35mm f/2Dの代替としてずっと待ち望んでいた1本だったので、当時このレンズが発表されてて喚起したのを覚えています。初めて予約して買ったレンズでもあります。

購入から11年経過しましたが、その性能はいささかも古びていないのは、4本のNIKKOR 35mmを比較した上で確認済みです。
もちろんミラーレス一眼のNikon Zシリーズでも、マウントアダプタFTZ/FTZ IIを使用することでAF撮影が可能。被写体認識などすべての機能がNIKKOR Zと同様に使用可能です。

f1.8

絞り開放で。このレンズの光学設計者はかの有名なあの方で、絞りなどいらんのです(意訳)と仰るくらいですから、絞り開放からしっかり写るのは言うまでもなく。
フォーカスは画面中央付近の木に合わせています。ブログ掲載サイズだとちょっと分かりづらいですが、手前の木からピント面の中央の木、そして背景がなだらかににボケていくのがわかります。解像力は画面の隅々まで高く、破綻がほぼありません。さすが最新(と言ってももう11年たっていますが)のレンズです。

この頃は既に三次元ハイファイを提唱し、OPTIAというカメラ用交換レンズのすべての収差を測定できる計測装置も開発していたので、当然このレンズもその測定機を用いた評価がされているのでしょうね。

露出を落としてf3.5で。ここまで絞ると、もうほぼ全面解像します。なのでこのレンズは遠景でもそんなに絞る必要がないですね。AI AF以前がf8やf11まで絞るところ、このレンズはせいぜいf5.6まで絞れば無限遠に関しては何ら問題ありません。

並木をスナップしていたら飛行機が飛んでいたので、見上げた状態でも1枚。f5.0まで絞ると、木の葉の1枚1枚、上空の雲もしっかりと解像。ピントの線も太くなることがなくバランスを保っています。

少しだけ絞ったf2.8、背景がボケすぎないのが良いです。少しだけボケに線が出てしまうのが残念ですが、ちょっと絞ったほうが目立たなくなります。このあたりの絞りも美味しいレンズですね。

いつも人が多い光が丘公園のこのあたり、ふと人が少なくなった瞬間を撮影。飛行機も飛んでいますね。
この絞りだと、画面の隅は屋はアウトフォーカス気味ですが、等倍で分かる程度、ブログ掲載サイズならパンフォーカスに近いですね。
わずかに周辺減光しているのですが、RAW現像時にLightroomの周辺減光補正はONの状態です。やりすぎないこのくらいがちょうどよいです。

こちらもやや露出を落として。木漏れ日あたりの木の葉の縁には若干の色づきが。もっとも目立つほどではないですね。

見上げた空に飛行機、よく見ると中央付近に羽田に着陸しようとする機体の他に、飛行機雲をたなびかせる遠方の飛行機も。
f5.0ですが、手前の木にフォーカスを合わせているので、実は空や飛行機は微妙に被写界深度から外れています。

絞りはもう被写界深度コントロールのための存在ですかね。f5.6まで絞れば、ほぼパンフォーカスです。発色もよいですね。カリカリしない描写も魅力。

木漏れ日に太陽を入れてみました。この条件だと流石に新しいレンズでも少しフレアとゴーストが発生します。保護フィルタの影響は多少あるかも(marumiのWater Proofのです)。
ナノクリスタルコートは採用されていませんが、この程度のフレアなら許容かな?

こういう空を入れたスナップが好き。このレンズに関してはAI AFよりも一回り大きくなったものの、今でもコンパクトな単焦点として1本持っておけば大抵何でも文句なく撮れるレンズだと思います。
ミラーレスの時代となった今でも、一眼レフも使っているなら持っておいて損はないレンズです。
Nikonも一眼レフやFマウントレンズ、アクセサリ類をどんどんディスコンにしているので、新品で買うなら今しかないと思いますよ。
D500、D3x00やD5x00、D7x00のようなDX機にもオススメです。はっきり言うと、DX専用以外同じスペックに見えるAF-S DX Nikkor 35mm f/1.8Gとは写りは別物ですよ。

created by Rinker
Nikon
¥63,799 (2025/11/16 09:13:18時点 Amazon調べ-詳細)

AI AF Nikkor 35mm f/2Dで光が丘公園をスナップ

4本のNIKKOR 35mmを比較する写真を撮ったついでのスナップ撮影。今回はAI AF Nikkor 35mm f/2D

Nikonは一眼レフがAF時代となった80年代以降、Ai AF Nikkor 35mm F2Sを1989年に発売し、それを同じ光学系のままDタイプ化(距離エンコーダ内蔵)したAI AF Nikkor 35mm f/2Dを1995年に発売して以降、2010年にAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを発売するまでの15年間、AFレンズはずっとこのDタイプ1本だけでした。もっともその時代にもまだMFのAI Nikkor 35mm f/2Sf/1.4Sをラインアップしていたというのもありますが。

というわけで、長きにわたりAFレンズとしてはこの1本だけで頑張ってきたレンズ、Yamaroが一眼レフのNikon F90Xsを買ってから初めて自分で買ったNikkorレンズでもあり、思い入れのある1本です。このレンズとともに写真を続けてきたので。

見た目はプラスチッキーで質感は必ずしも高くなく、使い込むほど表面はテカり、AFカプラーを使うボディ内AFモータ駆動のレンズゆえ、AF時もフォーカスリングは回転するし、MFレンズ時はフォーカスリングはスカスカ(AF時に回転するのでMFレンズのようなネットリ感を出すとAF駆動に支障が出る)と、今となっては古さを感じます。

が、このレンズの後継としてAF-SやNIKKOR Zを買った後に改めて使ってみると、なかなか写りは悪くないです。オートニッコールほど球面収差が出るわけでもなく、かといって周辺まできっちり解像するわけでもないのですが、この時代のレンズらしい性能と写りは、今見ても悪くないんですよ。

なによりコンパクトで軽量なのがこのレンズの持ち味。フィルム時代ならこれで十分すぎる性能、今時の4500万画素のデジタルでもそつなくこなせます。D300時代のカメラより、今使っているD850やZ8で撮ったほうがよく写るんですよね。イメージセンサの光学フィルタも進化しているということかな?

撮影はNikon Z8にFTZ II経由で行っています。AFは使えない以外は、CPUレンズなのでコマンドダイヤルで絞り操作も可能ですし、フォーカスエイドも使用可能です。

f5.6だと、本当に画面の四隅が僅かに像が流れるものの、他はほぼ問題なく解像し、収差の影響も見られないです。このレンズはまだフィルム時代の発売なので、四隅が僅かに解像しないのは、当時プリントで四隅が切られてしまうことを考えると、全く問題とならなかったです。
そつなく写るので、ともすると面白みにかけるレンズですが、それが返ってレンズの個性に頼らないで、ちゃんとフレーミングしようよ、被写体とその前後の位置関係考えよう、となるわけです。じゃ、自分がそれが出来ているかと問われると、多分あまり出来ていない(笑) いいんです、趣味なんで楽しければ。

上の写真はf4です。こういう近距離風景のスナップなら、f4に絞る程度で十分写ります。D300だとシャキッと写らなかったのが、D810以降のカメラでは割とよく写るんです。同じレンズでも、デジタルだと世代で描写が変わるのは、イメージセンサも光学系の一部となっているからなのかなと。

絞り開放だと、このレンズはフォーカス距離によってはご覧のように背景がやや硬めのボケになります。フィルム時代は開放より絞って使っていましたね。
今時のレンズのように、ピント面がシャキッとは解像していないけど、これはこれで好き。

f5.6で。このレンズはこういう撮り方が一番合っているな。ちょっと絞って撮る、昔ながらの撮影スタイル。
光が丘清掃工場の煙突はどうしても撮りたくなります。

f5.6で。このくらいの絞りで撮るのが、このレンズの持ち味が出て良いですね。落ち着いたトーンで暗部もしっかり粘ります。

中古でもそこそこ数のあるレンズです。値段も安いので、スナップに1本いかがでしょう?

NIKKOR-S Auto 35mm F2.8で光が丘公園をスナップ

4本のNIKKOR 35mmを比較する写真を撮ったついでに、せっかくなのでスナップ撮影も。
そりゃスナップ撮影のほうが比較撮影なんかよりずっと楽しいですからね。

手持ちのNIKKOR-S Auto 35mm F2.8は、1970年に親父がNikon Photomic FTNと一緒に買ったレンズで、2018年にNikonの期間限定旧製品のメンテナンスサービスを行っていた際にPhotomic FTNと共にメンテナンスに出しています。

カビ跡、拭き傷ありのレンズでしたが、この整備で見た目にはほぼ問題のないくらいにきれいになり、スカスカだったヘリコイドもしっとりと粘りがでてMFしやすくなりました。
無限遠がオーバーインフになるのは調子部品払底でしたが、キィートス辺りならありそうな気もするのですが、どうなんでしょうね?

ということでスナップです。いきなりこんな写真ですが、撮影時6月半ばとはいえもう夏の天気でした。

最新レンズではありえないくらいに、フレア、ゴーストが出ますね。漫画やアニメでよく見かける夏らしい描写は、こうしたオールドレンズのコーティングがまだ未熟だった時代ならではです。
比較はしていないですが、これがNIKKOR Zならフレアもゴーストもほとんどないスカッと抜けた写真になるでしょうね。

あまり絞っていない撮影、だったはず。シャッタースピード1/250秒なので、多分開放かf4くらいかな? 残念ながら非CPUレンズでAIガイドもないAuto Nikkorゆえ、絞りはExifに記録できません。
中心部はしっかり解像していますが、周辺は少し緩くなります。でもこの時代のレンズはあまり絞らないとこんなものです。
こういう撮影ではある程度絞るのがセオリー。たまたま飛んでいた飛行機をおさめたく、絞りを気にせずフォーカスだけ合わせてとっさに撮った写真でした。

そして少し絞った写真。

ここは古いレンズゆえ、少し絞った程度では周辺部はあまり解像しませんね。とはいえ、このレンズ発売当時の1950年代60年代のフィルムでなら十分でしょう。
そして中心部はしっかり解像していますし、シャドーの落ち込みがないのも良いですね。

逆光の木漏れ日をあまり絞らずに撮影。フォーカスは画面奥に置いたので、手前はボケています。Webの解像度だと分かりづらいかな。

木漏れ日のこの葉の部分はフリンジが発生していますが、パープルではないのでそんなに嫌な感じはないかな。
周辺は一見解像していないように見えて、実は球面収差による影響で、等倍で見ると割とちゃんと描写は出来ています。もちろん最新レンズと比較しちゃ駄目ですよ。

遠近がわかる撮影を。フォーカスは画面中央の椅子に合わせて、絞りは1段絞ったf4だったかな?

このレンズの良いところは、前ピンも後ピンも、良い感じに球面収差がまとわりつくことで、柔らかな描写になっていること。古いNIKKORレンズは硬いボケ、なんて言われることもありますが、このレンズはあまりそういう印象はないですね。このくらいのフォーカス距離の撮影は本当に得意です。
ピント面は収差もほぼないので、線もスッキリ出ていますし、線の描写も割と細いのが好感持てます。

露出を落として撮影。
少しだけRAW現像でシャドーを持ち上げた程度で、撮って出しに近いですが、シャドーの潰れがなくちゃんと階調が出ています。絞りはf5.6だったかな?

いいですね。最新レンズとは違って解像力は周辺ほど落ちていきますが、なだらかに落ちていくのと、適度な球面収差が木の葉の描写に好印象を与えている、と思いました。
最新レンズならしっかり描写できるところ、この適度な緩さが返って良いこともあるんですね。

そしてf11に絞ったときの写真。
四隅の解像力は上がっていますが、全体的に決してカリカリにはならないのが良いですね。とはいえ、細かい描写はやはり最新レンズには劣りますね。

同じf11で撮影。木漏れ日のハイライトの色づきはゼロではないけど、あまり気にならないくらいに少ない。このレンズの良いところですし、Nikon Zの4500万画素センサとの相性もよいです。

Webの解像度程度の写真なら、まずもって不満のない描写です。これだけ見る限り、55年前のレンズとは思えないですね。

最後に、光が丘公園ならやっぱり入れたい光が丘製造工場の煙突。絞りはf11。

色の出方は最新レンズとはちょっと違うかな? 発色はややあっさりですかね。ま、一昔前のNikonらしいでですね。

久しぶりのMFレンズ、こういうスナップの撮影テンポにちょうどよいですね。やれ被写体認識だ何だってのも関係ないですし。
AF-ONボタンへの拡大表示割当で、MFも快適そのものです。この便利さは一眼レフにないので助かります。

このレンズを持ち出して撮影、またやりたいな。