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Nikon Z 9 C:Ver.4.00公開開始!

Nikon Z 8登場から半月、Z 8で新規追加された機能がNikon Z 9にも反映される? と思いや、Z 8で搭載されたHEIFや飛行機専用被写体認識モードの追加はありませんでした。
とはいえ、メジャーバージョンアップでVer3.10から4.00になり、さらなる機能追加と改善がありました。

とてもたくさんあって追いきれないくらいです。

オートキャプチャーがFW C:Ver4.00最大の目玉かな?

■ 静止画撮影関連

  • 静止画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
    キャプチャー条件としてモーション距離被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。
    ※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
  • ハイスピードフレームキャプチャー撮影時でプリキャプチャー機能を使用する場合に、プリキャプチャー機能がキャンセルされるまでの時間を 30 秒から 300 秒に延長しました。
  • 静止画撮影メニュー[スロット2 の機能]で[JPEG+JPEG 分割記録]選択時の画像サイズ設定に[サイズ L]を追加しました。
  • オートブラケティング撮影時に選択できる補正ステップ幅を追加しました。
    ※ [オートブラケティングのセット]を、[AE・フラッシュブラケティング]、[AE ブラケティング]、または[フラッシュブラケティング]に設定している場合です。この変更は、[インターバルタイマー撮影]>[オプション]>[AE ブラケティング]>[補正ステップ]にも適用されます。
    ■ 動画撮影関連
  • 動画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
    キャプチャー条件として、モーション距離被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で動画記録を行います。
    ※ キャプチャー条件[距離]はNIKKOR Zレンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Zレンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
  • N-Log 動画撮影時に[ISO 感度設定]>[M モード時の ISO 感度]に低感度を追加しました。
  • ハイレゾズーム速度の設定内容を変更しました。
  • スローモーション動画機能を追加しました。
    ■ 再生関連
  • 再生時の i メニュー項目[送信指定(PC)]、[送信指定(FTP)]の機能を変更しました。また、同メニュー項目に[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加しました。

    ■ 操作関連
  • レンズのパワーズームに対応しました。
  • [カスタムメニュー]に d6[露出ディレーモード]を追加しました。
  • 以下の[カスタムメニュー]に割り当て可能なボタン、割り当てられる機能を追加しました。また、設定のリセット機能を追加しました。
  • f2[カスタムボタンの機能(撮影)]
  • f3[カスタムボタンの機能(再生)]
  • g2[カスタムボタンの機能]
    ※ f2[カスタムボタンの機能(撮影)]と g2[カスタムボタンの機能]に割り当てられる機能に追加した[瞳の切り換え]を割り当てると、左右の瞳を切り換え可能になります。
    ※ f3[カスタムボタンの機能(再生)]に割り当てられる機能に追加した[画像送り時の拡大位置]>[ピント位置優先]に設定すると、拡大再生してコマ送りする際、各画像の撮影時のフォーカスポイント位置を中心に拡大表示できるようになります。
  • [セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
  • IPTC プリセットの[Category]で登録できる最大文字数を変更しました。
  • [セットアップメニュー]の[電子音]のメニュー構成を変更して、電子シャッター音の音量や音の種類を選べるようになりました。
    ■ 表示関連
  • マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。
  • [セットアップメニュー]の[ファインダー表示サイズ(静止画Lv)]を[ファインダー表示サイズ]に名称を変更し、動画モードや再生モードにも適用される様にしました。
    ■ ネットワーク関連(NX Field にも関連)
  • [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]に機能の変更と追加をしました。
  • 連動レリーズモードの設定方法を変更して、登録できるグループ数を 20 に増やし、グループ内でマスターカメラから制御できるリモートカメラの台数を 16 台に増やしました。
  • [ネットワークメニュー]の[カメラと接続]に[著作権情報の上書き]を追加しました。
    ■ アプリケーション関連
  • NX MobileAir との組み合わせで機能を追加しました。
  • カメラの静止画ライブビューに NX MobileAir の状況を表示する様にしました。
  • カメラの[メニュー設定の保存と読み込み]でメモリーカードに保存したカメラの設定データをスマートフォン(NX MobileAir)に保存したり、スマートフォンからカメラのメモリーカードに送信したりできる様にしました。
    ■ その他
  • [3D- トラッキング]において、[AF 時の被写体検出設定]で[オート]、[人物]、[動物]、[乗り物]を選択し、かつ被写体が検出できていない場合における小さく動きの速い被写体の捕捉精度を向上しました。
  • 低輝度・低コントラストの被写体のフォーカス精度を向上しました。
  • 低速連写でフリッカー検出時の AF ロックオンを改善しました。
  • これら以外のオートフォーカスの動作や安定性も改善しました。
  • 人物撮影時のオートホワイトバランス性能を向上しました。
  • [ファインダーの明るさ]が[オート]の時に再生モードのファインダー表示が暗くなる場合がある現象を改善しました。
  • インターバル撮影において、輝度差のあるシーンや、スターライトビューを使うような暗いシーンでも 1 枚目から適正露出で撮影されやすくなりました。
  • スターライトビューが ON の時は、ヒストグラムを表示しないようにしました。
  • 動画記録可能な残り時間が少なくなった場合の警告表示を、残り時間が 1 分未満のときに残り時間表示部が赤背景に白文字となるよう変更しました。また、動画記録中でない場合でも警告表示が出るようにしました。
  • 動画の再生画面で、タッチ操作によるプログレスバーの再生位置変更時により細かく送れるように改善しました。
  • メニュー項目などの「キャプチャ」を「キャプチャー」に変更(長音を追加)しました。
  • 以下の不具合を修正しました。
  • [モニターモード]を[ファインダー優先 1]または[ファインダー優先 2]に設定し、[レリーズモード]をハイスピードフレームキャプチャーに設定した状態で半押しタイマー OFF から復帰すると、カメラが操作を受け付けなくなる場合がある。
  • カメラで RAW 現像する時にピクチャーコントロールの調整を行うと、操作を受け付けなくなる場合がある。
  • 連続撮影中にファインダー内のフォーカスポイントの表示がまれに異常になる場合がある。
  • [画像サイズ設定]>[画像サイズ(DX)の適用]>[ON]に設定した状態で、DX フォーマット対応レンズ装着時に QUAL ボタン+サブコマンドダイヤルで[画像サイズ]の変更ができない。
  • スピードライト SB-800 を装着して発光禁止で撮影した後に、SB-800 が操作を受け付けなくなる。
  • [ヴィネットコントロール]を[しない]以外に設定した時、周辺光量低下に対する補正が適切でない場合がある。
  • 動画のフレームレートを 120p または 100p に設定して Camera Control Pro 2 で撮像範囲を DX に変更すると、FX に戻すことができない。
  • [カスタムメニュー]>[フォーカスリングの角度設定]を[ノンリニア]以外に設定している場合、[カスタムメニュー]>[AF 設定時のフォーカスリング操作]の設定が[無効]でも、フォーカスリングを操作するとピント位置が移動する。
  • [ネットワークメニュー]>[スマートフォンと接続]の[Bluetooth 通信機能]と[電源 OFF 中の通信]をいずれも[OFF]に設定して[Wi-Fi 接続]が[ON]の時、カメラの電源を OFF にしている間に通常よりも電池残量が早く減少してしまう。
  • ドイツ語、韓国語のメニュー項目やヘルプの一部に誤記がある。
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/494.html

とにかく機能追加と改善項目の多さに驚くとともに、ならZ 8の機能も入れてよ~と思わなくもないですが、これを見ると、ほぼ同じような性能と思われるZ 9とZ 8も、全く同一のFWではないことから、ロジック回路の違いもそれなりにあるのかなと思われます。

動画から切り出したFWアップデート中のZ 9、ピンボケやん…

実は昨日Z 9のFWアップデート前後のAF挙動や、アップデート中の動画をZ 8で撮ったのですが、見事にピンボケ…
いや正確に言うと、絞りを開きすぎて、背面モニタの「Nikon」ロゴにはちゃんちピントが合っているのですが、そこにしか合っていない…被写界深度が浅すぎた。大失敗でした…。動画撮影に使ったNIKKOR Z 40mm f/2自体、最短撮影距離付近だと、やや球面収差が多めになるのも影響していますね。
ただし、Z 9自体でFWアップ前後で、やや暗い場面でのAF挙動比較動画を撮ったので、それは後日アップしたいと思います。

何やってるんだオレ…

Nikon Z 8 + AF DC-Nikkor 135mm f/2Dでまったり撮る

Dタイプのレンズを、マウントアダプタのFTZ IIを使ってNikon Z 8に装着。

AFが使えないZボディでも使いたくなるAF DC-Nikkor 135mm f/2D

周知の通り、旧来のボディ駆動AFのFマウントレンズは、FTZ / FTZ II経由ではAFが使用できない。けれど、フォーカスエイドは使えるので、フォーカスポイントを被写体に合わせておいて、レンズのフォーカスリングを回すと、フォーカスが合った際にフォーカスポイント枠が赤から緑に変化します。
何故かNikon Zマウントボディでは、このフォーカスエイドはCPU内蔵レンズでのみ機能します。CPUのないレンズでは、このフォーカスエイドが機能しないのです。
AFのFマウントボディなら、CPUのないレンズであっても、フォーカスエイドが機能します。何故なんでしょうね? 像面位相差AFは、一眼レフの位相差AFセンサほど検出力がないから? 
とはいえ、CPU搭載レンズなら、フォーカスエイドが使用できるため、あとはAF駆動させるモータをマウントアダプタに内蔵すれば、スピードや精度はともかく、AFは使えると思うのですが、AFモータ内蔵FTZ、過去のメーカーインタビュー記事などを見ても、Nikonにはあまり作る気はなさそうです。実際作っても高価で売れない、と危惧しているかもしれません。実はこっそり開発中とかなら嬉しいのですが。

SONYのAマウントアダプタも制約はある

SONYでは、MINOLTAやSONYのAマウント時代のボディ駆動AFレンズを、EマウントボディでAF使用可能なマウントアダプタ、LA-EA5が存在します。

このサイズでモータ内蔵するのはさすがSONY

マウントアダプタ内にAFモータとカップリングを搭載して、旧来のMINOLTA時代のレンズもAFで使えます。
ただし、全てのEマウントボディでAFが使えるわけではなく、制約も存在します

例えば、Aマウントのテレコンバーターは使用不可能です。(NikonのFTZ / FTZ IIはテレコンバーター使用可能)
また、α9やα9II、α7SIIIなど、一部のボディではモータ非内蔵レンズのでAFが使用できません。せっかくマウントアダプタにAF用モータを内蔵していても、それを事実上使用できないボディも存在するのです。
こうした、ボディによりできる出来ないがあるのも、Nikonも同様な商品を発売するのが難しい理由の1つなのかもしれませんね。

ミラーレスの像面位相差AF、あるいはコントラストAFは、一眼レフ内蔵の位相差AFセンサと同じではないため、AFのアルゴリズムなどカメラボディに合わせてマッチングさせなければならず、こうした特定のボディで使える、使えないと言った差が出てくるものと推察します。もちろん、将来ファームウェアアップデートでAFが使えるようになる可能性も残されていますが、今SONYのEマウント機ユーザーで、MINOLTAやSONYのAマウント時代のAFレンズを現役で使用する人が果たしてどの程度いるのか?
MINOLTA時代の一眼レフは、シェアで言えばCanonやNikonよりは低かったため、こうした旧来のレンズを現在でも所有するユーザーはそれほど多くない印象です。

そんな状況でも、アップデートを重ねてマウントアダプタを進化させているSONYには脱帽です。開発力があるからこそ出来ることですね。

動態を撮らないなら、MFだって苦にならない

そんなわけで、NikonもAFモータ内蔵のマウントアダプタ作ってくれないかなと思いつつ、現状はそうした古いレンズはMFで使っていますが、前述の通り、CPU搭載レンズならフォーカスエイドも使えますし、何よりミラーレスなら、確認したいポイントで一発で拡大表示できます。
私はカスタム設定で、MFする際にAF-ONボタンを100%拡大表示に割り当てているので、これを使えばバッチリピント合わせは可能です。まあ、拡大しなくても、大体のピントは見えますけどね。

ちょっとノスタルジックに仕上げました。この辺りは田んぼがまだ残っていて、その奥にマンションが立ち並ぶのが印象的。
ただただ絞り開放で撮るのが楽しいDC-Nikkor。AFはZボディで現状使えないけど、それでもいいのよ、楽しいレンズだから。

Nikon Z 8 + AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D

SmallRig Nikon Z 8専用L型ブラケット 3942 アクセサリポートも使いやすくなった

私はカメラより先に予約して購入できましたが、執筆時点で在庫切れ、今買うと第3段の予約受付中で、7月末発送予定だそうです。

こういうアクセサリが、日本のアクセサリメーカーではなくチャイナから一番に出ることに、製造業を仕事としている身としては複雑な気持ちを抱かざるを得ませんが…
それだけチャイナが工業大国になった証です。そして下請けさせていた日本のメーカーが、今や風前の灯となっている所も多いですね。

着けっぱなしで違和感ないデザイン

このブラケットはバッテリグリップなしボディに適合しますが、バッテリグリップ付き用のケージも存在します。ホント、恐れ入ります。

ブリップ部分(バッテリが入っている箇所が底上げされるので握りが良くなった

Nikon Z 8は、Z 6/7シリーズよりグリップも大きくなっていますが、それでも若干手の方が大きいので、ホールディングではもう少しグリップの高さが欲しいと思っていました。
このL型ブラケットを取り付けることで、実質グリップの高さが11mmほど嵩上げされるので、ホールディングが良くなりました。
ブラケット、着けっぱなしでも問題ないですね。三脚ネジとローテーション防止ピンの2箇所で取り付けで、剛性も問題なしです。

何のレバーかと思ったら、バッテリの蓋が干渉するので、避けるためのもの

若干バッテリは取り出しづらいです。レバーは蓋を開けた時の干渉避けのためでした。

アクセサリポート側はスライドできるので、蓋を開けやすくなった

個人的に良いと思ったのは、アクセサリポート側をスライドできるようになり、ポートカバーを開けやすくなったこと。Z 9のL型ブラケットは固定式(ボルト固定で取り外しは可能)なので、アクセサリポートのカバーが開けづらかったのです。これは地味に改良ポイントですね。

ということで、Z 8ユーザーに広くおすすめしたいアクセサリです。現状は在庫切れで予約販売なので、すぐには買えませんが…。


錆びついた煙突がジブリ感を引き立たせる、某廃工場の煙突

埼玉県某所。東北道沿いに古い煙突が存在します。
東北道を通るたびに気にはなっていましたが、行ってみることにしました。

埼玉県東北自動車道沿いの廃工場の煙突

天気はどんよりしていますが、幸い雨は降らず。関東も梅雨入りしたので、この時期は撮影が難しいですね。

監視カメラの電源配線は切断されていた

川と廃煙突、東北自動車道はこの向こう側にあります。廃工場は不法投棄も多いせいか、監視カメラが設置されていたようですが、電気メーターボックスのメーターは外され、現状は通電されていない模様。
実は東北自動車道をまたいでここへアプローチする橋は、廃止が決定されたようです。この廃工場と煙突も、いずれ撤去されるのでしょうか?

いいサビ具合です。ジブリアニメにに出てきそうな錆びっぷりです。
レンズをお気に入りのAF DC-Nikkor 135mm f/2Dに切り替えました。Nikon Z 8ではMFでしか使えませんが、サビの質感がよく出ています。

流石に中に入ってまで見ようとは思わなかった、というかこの煙突で十分楽しめます、わたし的に。

東北自動車道と川に挟まれた場所に佇む廃工場と廃煙突、一体何の工場だったのでしょうか。ぱっと周辺を見た限り、名前も工場のジャンルも不明でした。鉄くず処理工場だったとの話もありますが、詳細不明です。
さていつ頃出来て、何時廃墟になってしまったか? 国土交通省の国土地理院の航空写真で大まかに調べてみました。

70年代に作られ90年に煙突が出来た?

こうやって掘り下げていくのが楽しいですね。まず1969年。この時点では、まだ東北自動車道はなく、川に掛かる橋は既に存在しています。

1975年には、既に現在と同じ東北自動車道が出来ています。ほんの数年でこんなに道路ができてしまうとは! 用地買収とか、ほんと早かったのでしょうね。東北自動車道が出来たため、高速道路をまたぐ橋も建造されたようです。この橋は前述の通り、今年の5月に廃橋となり、通行止めとなっています。

1979年には、廃工場のある土地が開拓されていて、この時点で何かしらに使用されている形跡がありますね。

そして1990年、ついに煙突と工場が出来ているのが確認できました。ということで、この煙突と工場は80年代半ばから1990年までに建造されたようです。業務拡張したのか、会社が変わったのかは定かではありません。

しかし21世紀に入った2003年には、1990年のように敷地がフルで利用されている感じがなく、緑が増えていますね。この時点で既に使用されていない可能性がありそうです。
バブル末期に工場を設置したけど、バブル崩壊で今来立ち行かなくなった? そんなストーリーを想像させます。

2007年以降は、産廃置き場(不法投棄?)のような感じになっていて、2019年にはついに緑に覆われて、廃棄置き場としてすら機能していない感じがありますね。

この周辺はあまり開発がされていないのも面白いです。この航空写真の外側はかなり開発されている場所もありますが、現在も田んぼが多い地域です。
こうやって、あまり注目されていない建造物を掘り下げるのも、なかなか面白いですね。


よこすかYYのりものフェスタ2023に行ってきた【スチル編】

よこすかYYのりものフェスタは初めてだったりしますが、着いたのが13時半過ぎ。そこから昼ごはんを食べての会場入りだったので、見学は海上自衛隊横須賀基地の護衛艦ひゅうがに的を絞りました。

会場の奥の艦艇のほうが空いているらしいというのと、一緒の息子は物心がついてから初めて乗るヘリコプター護衛艦、エレベーターに乗せとけば楽しめるしね。

お隣の護衛艦やまぎりも見たかったけど、時間の関係で断念。こちらも艦齢がかなり古いので、見られるうちに見ておきたいという気持ちです。
ということで、護衛艦ひゅうがに乗艦しました。

案の定(笑)息子はエレベーターが気に入ったみたいです。
ということで、エレベーターで甲板へ。

「ひゅうが」型護衛艦は、サイズの成約でF-35B搭載はしないので、ファランクスCIWSも甲板に設置されています。光学照準器のコーティング、結構剥げていますね。
機関砲部分は住友重工がライセンス生産しているようです。

ひゅうが甲板は高い場所にあるので、周りがよく見えてよかったです。
一番のトピックは、昨日の記事にある、潜水艦入港と哨戒ヘリの飛行がセットで見られたことですね。
激混みということもなく、前世紀のこの手のイベントってこのくらいの込み具合だったよなぁ…という感じでした。見学時間ギリギリだったのが返って良かったです。

ひゅうがの甲板から見えたこの潜水艦、一見「そうりゅう」型と区別がつきにくいですが、船体の切り欠きの形状から、最新の「たいげい」型のようです。
そして、たいげい型はまだ2番艦までしか就役していないのと、2番艦は呉に配置されていることから、この写真の潜水艦は、ネームシップの「たいげい」(SS-513)であると推察されます。

たいげい型潜水艦「たいげい」(SS-513)

下艦して、その他の艦艇も外から観察。

特に潜水艦をこんなに間近で見られる機会はあまりないので、じっくり見てきました。
吸音タイルがかなり多くの面に貼られています。アメリカやイギリスの潜水艦の吸音タイルは、水圧による船体伸縮の影響なのか、結構剥がれている写真を見たことがありますが、海上自衛隊の潜水艦の吸音タイルは、剥がれているのを見たことがないです。剥がれないような付け方をしているのでしょうね。
そして、海上自衛隊の潜水艦は、就役直後や練習艦となったもの以外の現役艦艇は、艦番号や艦名を表記せず、どの艦艇がどこで作戦行動を行っているかがわからないようになっていますが、展示の潜水艦は艦名「せいりゅう」と銘板が掲げられていました。
そうりゅう型潜水艦の9番艦で、まだ新しい潜水艦ですね。

横須賀基地を出て、ベルニー公園で息子とベンチでおやつを食べつつ、艦艇を眺めて帰路につきました。

このくらいのんびり見られるなら、また来年も行こうかな?

よこすかYYのりものフェスタ2023に行ってきた【動画編】

子どもたちの週末が、テストで忙しくなってきて、なかなか家族で遊びに行ける機械が少なくなってきましたが、なんとか時間を作って、今回も息子と2人で横須賀に行ってきました。
予想通り渋滞はしていたけど、なんとか護衛艦の見学のラストに間に合いました。というか、ラストに護衛艦ひゅうがに乗れたのは運が良かったです。
今回は、スチルより先に、動画を編集してみました。
動画は護衛艦ひゅうがの甲板上から撮影。

Nikon Z 8の動画も、Z 9譲りで非常にきれいです。動画からのスチル切り出しでこのクオリティです。もちろん動画ならではの欠点は無きにしもあらず(露出など)ですが。
4Kなので800万画素ですが、むしろスチル化してブログに掲載する際にはフルHDに落としているという矛盾(笑
今や動画のほうがクオリティが高いというのもおかしな話ですが、Webで未だ主流のJPGが前世紀からのものなので、仕方ない部分はありますね。

実は展示されていた哨戒ヘリSH-60Kが15時半に離陸するのは事前に公表されていたので、ちょうどその時間前に護衛艦ひゅうがに乗れたら、甲板上から見ることが出来るだろうとは踏んでいたけど、まさかそのタイミングに合わせて、そうりゅう型潜水艦が入港してくるとは思いもよらず、ラッキーでした。
なかなか航行中の潜水艦を、高い視点から、しかも艦尾のX舵の動きも見ることは出来ないので、貴重な体験でした。

動画、手ぶれ補正の設定が課題だな…

Nikon Z 8の1週間使った所感

導入翌日にいきなり北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影で実践投入してみたNikon Z 8
レビューするほどNikon Z 9との相違が少なく、性能的にほぼZ 9と同じ。“Z 9ジュニア”と呼ばれていますが、実際はジュニアと呼ぶのはおこがましい位、Z 9とほぼ同一の性能、部分的には越えていたりもします。

かつて90年代後半、フィルム一眼レフのフラッグシップ機のNikon F5が登場し、その2年後にはミドルクラスでF5ジュニアと呼ばれたF100が登場しました。
F5とF100は、その操作系やAF性能は似ていますが、明確に違ったのはファインダの性能(視野率と倍率の違い)や、連写速度(F5が8コマ/秒、F100+バッテリパックMB-15で5コマ/秒)でした。
ファインダ交換式のF5に対し、交換不可能なF100、といったように明確に差がありました。

予約していたSmallRigのL字プレートも届いたので装着したNikon Z 8

ところが、Z 8は連写速度も8.3KのRAW動画対応も、ファインダの性能もZ 9と同一です。限りなくZ 9に近いのがZ 8です。
Z 9とほぼ同じカスタム設定をして実際に3千枚ほど撮影した限り、全く迷うこともなくZ 9と併用して使えることがわかりました。これぞ究極のサブ機です。もちろんこれをメイン機にしても、殆のケースに於いて、Z 9と遜色なく使えると思います。
とは言え、もちろん違いがあります。
いきなり実践投入したので、実際の良く撮るシチュエーション、自分の使い方で、Z 9と比較することが出来ました。その一部を紹介します。
似た性能の2機種ゆえに、どちらを買ったらよいか迷う人も多いと思います。あるいはZ 9ユーザーでも、Z 8に置き換えたい人も少なからずいるはずです。Z 9デビュー当時、これに匹敵あるいは近い機種はなく、縦グリ一体型の大型ボディを渋々買った人も多いからです。Z 9も中古でそれなりの数が出回り始めそうですね。
私のようにZ 9にプラスしてZ 8を運用するユーザーも多そうです。

●Z 9とZ 8、ボディサイズの違い・バッテリの違い

もっとも明確な差がこのボディサイズの違いです。
Nikon Z 9は、一眼レフのフラッグシップ機D一桁シリーズと同形状で容量をアップしたバッテリのEN-EL18d(10.8V 3,300mAh)を使用するため、バッテリはボディ下部への収納となり、そのでっぱりが大きくなっています。
この部分はグリップとなり、縦位置シャッターボタンやコマンドダイヤル、AF ONボタンなどが配置され、ボディと一体であることから剛性も高くなっていますし、バッテリ電圧が高く容量の大きいバッテリを搭載できることで、長時間の撮影が可能となっています。

一方Z 8は、これまでのZ 6/7シリーズやミドルクラスの一眼レフで使用されているEN-EL15シリーズの大容量版、EN-EL15c(7.0V 2,280mAh)を採用しています。
バッテリはボディのサイドグリップ内に搭載しています。サイズ的には、Z 6/7シリーズより一回り大きく、一眼レフのD850よりわずかに小さめとなっています。

また、バッテリの差については、電圧と容量から、Z 9とバッテリEN-EL18dの組合せに対し、Z 8とEN-EL15cは計算上概ね半分程度でしたが、これは実際に使用した感じでもほぼ同じでした。
連写多様の撮影をした場合、おおよそ2500コマの撮影でバッテリ残量は20%以下となりました。

また、この後バッテリ交換し、連写せずの撮影では、350枚程度で残量30%以下となりました。これもZ 9の半分程度、という感触です。
個人的な感触としては、予備バッテリは1本は必ず携帯したい感じです。幸い、EN-EL15cは純正バッテリとしては比較的安価で、EN-EL18dと比較しても1/3の価格ですから、2,3本揃えておくと安心です。
もちろん、PD給電可能な外部バッテリや電源でも動作するので、雨天荒天時の撮影でなければ、それを使うのもアリでしょう。

大きさの点、自分にとって明確に違ったのは、超望遠レンズのハンドリングでしょうか。やはりここはグリップの大きいZ 9のほうが、重いけどトータルバランスが良かったです。
AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRが5kg超えという、NikonのAF望遠レンズ屈指の最重量クラスであることを加味しても、望遠レンズは重心がカメラ側にあるほど扱いやすいのです。手持ちの場合は。
D810でもD850でも、望遠レンズ撮影は常にバッテリグリップを付けて撮影していたので、Z 8ボディ単体のグリップは握りやすいとは言え、3kgを超えるレンズの場合はZ 9、あるいはZ 8でもバッテリグリップがあったほうが使いやすいです。
特に望遠レンズを縦位置撮影したときのZ 8は…腕がつりそうになりました…

この撮影はAF-S 200-500mm f/5.6E(2,300g)でしたが、望遠の縦位置撮影継続は結構きつかった…

●熱耐性

現時点でまだ6月故に、また発売から時間も経過していないことから、熱耐性についてはまだ語れるほどではないですが、簡単に。

ミラーレス一眼としては、他メーカーの同クラスと比較しても大き目のボディですが、特にもっとも発熱しやすい動画の連続撮影時間がZ 8では圧倒的に長いのは、ボディが大きい分、ボディのフレームに熱を逃がしやすいというのは大きいでしょう。
ただし、さらに大きなZ 9と比較すると、またZ 8はボディの一部を炭素繊維強化熱可塑性樹脂Sereebo® Pを使用して軽量化をしており、マグネシウム合金の使用量はZ 9より少ないため、放熱の面ではZ 9と比較して不利になっているのは確かです。
数時間の撮影では、ほんのりボディが熱くなりました。
5月の気温でもボディが熱くなったことから、真夏だとどうなるかは気になるところです。

この表示自体は、メモリーカードが熱くなっているので取り出し時に注意、ということで、撮影ができなくなるというわけではないですが、暑いということはメモリカード自体に負担をかけることに違いはないため、真夏の撮影では、連写など使い方次第では影響があるかもしれません。
Z 9は真夏に1時間道が長回しして何ら問題なかったのですが、Z 8は夏に向けてどうなるか、何かあれば報告したいと思います。何もなければ良いですけど。

●操作性

フロントのFnボタンが1つ少ないとか、ボイスメモボタンがないとか細かい違いはあります。が、少なくとも背面のボタンレイアウトは、Z 9のバッテリグリップ付近のボタンの有無はあれど、ほぼ同じです。

Nikon Z 9とZ 8の主要なボタンレイアウトは同じ

その中で細かな違いがここ。

スチルと動画の切り替えレバーの向きが変更されて、Z 8ではグリップを握ったまま親指で素早く変更可能となりました。
Z 9ではレバーが上向きのため、切り替えようとすると、親指を移動させなければならず、使いづらかったので、地味ながら良い改良。
もっとも、他メーカーのように、切り替えレバーがなくても、動画撮影ボタンを押せば動画が、スチルはシャッターボタンを押せば使える、といった具合に、切り替え不要で使えてほしいと思っています。

連写切り替えのダイヤル、これも長年Nikonの中級機以上の定番でした。Z 9はダイヤルでも設定でき、また同軸上の四葉ボタンでも切替可能で、両方使えるのは便利だけど迷いやすいというのもあります。
Z 8はダイヤルをなくしてペタンとなり、四葉ボタンのみとなりました。元々この操作系は、古くはF-801シリーズやF90シリーズなどでも採用されていて、自分はむしろこの方が使いやすいので、ダイヤルはなくなってOKです。視覚的にどのモードになっているかわかりやすいという利点がダイヤルにはありますが、そう頻繁に切り替えるものではないので、Z 8のダイヤルなしで個人的にはOK。この感じは、手持ちのF90Xに通じるものがあるので、個人的に入りやすかったです。

Z 9ではフラッシュモード切り替えボタンだった位置に、Z 8はWB(ホワイトバランス)切り替えボタンとなっています。
Nikonは四葉ボタンのレイアウトを機種ごとに地味に変えてくるので、そろそろ統一して欲しいところ。

●連写バッファ やはりSDカードはネックになる

連写を多用する方は気になると思います。ここからは、CFexpressカード(以下CFe)、SD UHS-IIカードともに最速クラスのものを使用しているという前提での話です。
私は元々普段の戦闘機撮影など航空機撮影では、秒10コマに制限して撮影しています。フィルム一眼レフ時代から連写切り替えモードでCL(低速連写)とCH(高速連写)の2段階の切り替えがあり、CLモードの存在意義がさっぱり分からなかったのですが、Z 9で秒20コマ撮れるようになり、実際そこまで必要ないなと思って、普段はCLモードで秒10コマ設定にしています。
そんなわけで、先日の北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影でも、Z 8はCLモード、秒10コマ制限とし、CFeカードに高効率RAW、SDカードにJPGを割り当てて撮影していましたが、バッファが詰まることはありませんでした

これでは実力は変わらないので、テストで秒20コマ連写してみたところ、40コマ程度から連写速度低下が始まりました。ちなみに、CFeだけにRAWのみ書き込む設定で連写したところ、140コマ程度でわずかに連写速度が低下することもあるものの、概ね継続して連写可能でした
Z 9ではダブルスロットのどちらもCFeカードとなり、どのモードでも基本的に7,8秒連写してもバッファは詰まらないので、ここは明確にZ 9とZ 8での差が出るところです。

Z 8でCFeのみの使用で連写しても、140コマあたりからやや速度低下することもあるのは、Nikonの中の人が言っていた、Z 9よりZ 8のほうがバッファは小さい、という説明を裏付けていると言えます。
とはいえ、バッファの差はCFeの、しかも高速書込みが継続できるカードであれば、書き込みによりバッファが開放されるスピードも速いので、実際にはCFeにのみ書き込む設定での連写であれば、Z 9とのバッファの差は大きくは感じないかと思います。

SDカードはUHS-II規格は、既に6年近く前に搭載されたD850で限界に達していて、D850でもSDカードが連写性能をスポイルする場面が多々ありました。
もし連写を多用するなら、SDカードへの書込みは控えたほうが良いかもしれません。
一方で、私のように普段は秒10コマ連写までしか使わない何秒もシャッターボタンを押し続けるような連写はしない、というのであれば、SDカード同時書込みでも問題なかったです。


ということで、簡単なレポートでしたが、ほんとZ 9とほぼ同じ感覚で使えるZ 8ってすごいですわ。メイン機もZ 8で十分という人も多いでしょう。
ただ、バッテリの差やカードスロットの差など、明確に差もあるため、撮影継続性

【北宇都宮駐屯地】開設50周年記念行事を見てきた その3

北宇都宮駐屯地記念行事のラスト、ゲスト機の帰投です。 この時間にもなると、好きな場所からどこでも最前列で見れるくらいの人しかいないので、ゆっくり楽しむことができました。

栃木県消防防災航空隊、今回はかなり見せ場を作ってくれました。
これは良い広報活動になったのでは? このヘリコプターは、普段は栃木県の芳賀町芳賀台の栃木ヘリポートに常駐しています。

栃木県警察と米陸軍はちょっとおとなしめでしたね。

案外見る機会が少ないのがLR-2、そして最近やたら見るのがU-680A、といった感じですね。どちらも元は民間機で所要の改造をした機体です。

民間機も次々と帰投します。共通しているのは、皆さん楽しそうで、航空機好きなのが伝わる感じですね~。最後に上がったホンダジェットは民間ビジネスジェットながら、とても機動性が良いですね。上昇性能もかなり高い! 一度乗ってみたいですね。

個人的にはアパッチも飛んでくれたら…と思いましたが、今回はたまたま点検でスバルに入っていた機体を展示したそうなので、来年こそはぜひ飛んで欲しいですね。 アパッチも削減対象となって早期退役が決定したことで、今後あと何年見られるかわからないですからね。

この帰投の撮影は、望遠レンズをNikon Z 9、高倍率ズームのZ 24-200mmをZ 8に付け替えて撮影。これが本来の形態ですね。やはり重量級の望遠レンズとの組み合わせは、Z 9のほうがしっくり来ます。
航空機専用認識モードはないZ 9ですが(自動認識で乗り物は認識できる)、被写体が航空機だけなら問題ないですね。ただ被写体自動詞認識モードで、人と航空機両方が写るようなシーンでは、人が優先して認識される傾向にあります。
またZ 8で航空機認識モードにしていても、航空機が画面内にないと、普通の被写体自動認識モードとしての挙動でした。個人的に、この手のモードは適宜使い分けかなと。なのでカスタム設定で、中央1点にすぐ切り替えられるようにもしています。

ということで、Z 8のデビュー戦は、Z 9とほぼ同等の使い勝手により、何ら迷うことなく撮影できて快適でした。これぞ究極のサブ機(もちろんメイン機としても素晴らしい)です。
今度は戦闘機で試したいと思いますが、やっぱり超望遠はグリップなしじゃきついな。

【北宇都宮駐屯地】開設50周年記念行事を見てきた その2

北宇都宮駐屯地の記念行事、終始のんびりした雰囲気で、展示機もゆっくり眺めることが出来ました。

SECOMのS-76D(JA756D)は、警備会社大手の所有するヘリコプターで、主に従業員の輸送に使用しているそうです。例えば、離島のなど遠隔地にあるサーバーの保守のために移動、ビルの警備のための視察飛行などに使用しているそうで、事業用ではなく、あくまで社内使用専用機というのがすごいですね。
ただ、年間飛行時間は百数十時間と少ないそうです。飛ばすだけでも金がかかりますからね。
また、警備のために使用することはないそうです。

陸自の固定翼機と言えば、連絡機のLR-2。前任のLR-1と比べて圧倒的に大きな機体となりました。空自のチェッカーのU-680Aもすっかり航空機イベントの顔となりましたね。

TH-480B練習ヘリ。前任OH-6Dもシンプルな卵型のヘリでしたが、こちらも元々米陸軍の練習ヘリとして開発された機体(採用はされなかった)だけに、非常にシンプルな感じですね。特にローターヘッド、機体から生えているのは1本の棒です(笑)。通常、メカニカルリンクが露出しているのですが、この機体はシャフトの中に入っているのでしょうね。竹とんぼのように外観はシンプルです。
エンジン出力が前任のOH-6Dより低いので、逆に小回りは効くのだとか。
来年こそブルーホーネットの演目を見たいですね。

希少なAH-64Dアパッチ・ロングボウ、ただしこの機体はロングボウレーダーは搭載していないですね。
旧式化したAH-1Sコブラとともに、まだ新しいアパッチも陸上自衛隊の装備の削減対象となっていて、将来的には戦闘ヘリが陸上自衛隊からなくなる方向だそうです。
陸自のアパッチはD型のBlockIIで、既に同型を導入した各国は、BlockIII、AH-64Eに改修を進めていますが、陸自のアパッチはこの改修をせぬまま引退するのでしょうね。
機体はまだ新しいので、アメリカなどに売却するのでしょうか?

民間機の展示も充実していました。一番上のかっこいい機体は、Diamond DA42 NG TwinStar(JA51WC)、塗装も良いですね。ホンダジェットも、先日の横田基地で展示されていた機体と同じで、積極的に航空イベントに参加しているようです。
栃木県のドクターヘリ、これもホンダロゴが入っていますが、ホンダがヘリ自体を作っているのではなく(機体はエアバス・ヘリコプターズのEC135P2)、本田航空という本田技研工業の子会社が運用している機体です。ローターヘッドの形状がなめらかで先進的な感じですね。

車両の展示も。個人的に気に入ったのが、日産サファリ・ピックアップの航空電源車。サファリ・ピックアップ自体は1994年までの生産のようですが、名盤には1996年とあるため、車両はそれ以前に取得されて改造後の登録が1996年なのかはよくわかりませんが、27年も使用されているようです。こうした駐屯地内の使用だと、走行距離も伸びないし、長く使われるのでしょうね。
もちろんマニュアル車でした。

背景のCH-47JAは体験搭乗でお昼に来た機体

地上展示機もゆっくり見れて、後はゲスト機の帰投を残すのみ。続きはまた。

【北宇都宮駐屯地】開設50周年記念行事を見てきた その1

更新が滞ってしまいましたが、色々忙しくって…

ということで、週末は栃木県は宇都宮に出向いてきました。4年ぶりに一般公開された、陸上自衛隊の北宇都宮駐屯地、開設50周年記念行事を見てきました。
最後に見に行ったのは7,8年前、その時はすでに栃木から東京に転勤で引っ越していたので、なかなか見に行くタイミングが無く、そしてコロナ禍により一般公開中止、今年久々の一般公開となりました。

4年ぶりですし、混むかな…と思ったけど、案外すんなり入れましたね。航空祭だと開催地によっては激混みで、ちょっとギスギスした雰囲気もありますが、なんとものんびりした雰囲気です。
展示機も、民間機も混じっているのが良いですね。北宇都宮駐屯地はスバルの航空機部門が併設されていて、ここからスバル製の航空機が飛び立ちます。
SUBARUロゴの入ったモデル205B(JA6181)が牽引されている様子も。この機体はSUBARUの子会社が所有している機体です。陸上自衛隊の主力汎用ヘリUH-1Jのベースになった機体でもあります。
入場待ちの間に、SECOMのS-76Dなどゲスト機も降りてきました。

一方、今回陸自のUH-60JAは展示はなく、期待していた最新のUH-2もまだなく、UH-1Jがメインでした。一方入間基地のチェッカーのU-680Aがいたり、AH-64Dアパッチも展示されていました。アパッチはたまたま整備で入っていた機体を展示したようですね。

電源車の日産サファリ・ピックアップ。軽く30年近く使っている?

2代目に日産サファリのピックアップがまだ現役! 航空電源車です。この型にピックアップは、3代目にモデルチェンジ後も90年代まで継続生産されていたようで、この車両も30年近く現役のようです。

今回飛行展示する機体は、練習ヘリの青い機体TH-480Bが5機と、UH-1Jヘリが3機、後はゲストの消防・警察のヘリとやや寂しい感じでした。途中、米陸軍のUH-60L(M?)もゲストとして登場。UH-60系、しかも米陸軍機ともなると、自衛隊機とはまた違った迫力がありますね。

久々の一般公開、しかも節目の開設50周年記念行事とあってか、来賓挨拶も何とも気合が入っていまして…、まさか出席者一人ひとり名前まで読み上げられるとは…偉い人たちは大変ですね。
そのせいか、航空展示までの時間調整が入っていました。
編隊での上空通過は、ちょっと寂しい感じだったな。やっぱりCH-47JAやUH-60JA、アパッチやコブラも飛んでほしかったな。

ヘリの撮影は戦闘機よりずっと難しく、シャッタースピード上げられない(ローターが止まって写ってしまう)、動きが戦闘機より複雑、速度が戦闘機より遅いからと舐めてかかると、まともに撮れない相手です。そしてUH-1Jヘリから2台の偵察バイクが展開、バイクもまた動きが速いので難しい被写体です。

続いて災害救助展示。
ここでは、陸上自衛隊機だけでなく、ゲストの栃木県警のベル429(JA15TP)と栃木消防防災航空隊のAW139(JA09TR)も参加、トラックの荷台に要救助者が居て、着陸せずスリングして救助していました。

そして最後にUH-1JとTH-480Bによる機動飛行、残念ながら、TH-480Bでの曲芸飛行「ブルーホーネット」としての演目はありませんでした。出せる機体が少なかった、あるいは練習する時間がなかったのかもしれません。来年は復活することの願います。

湿度が上がってきて、空の色がくすんで難しいですね。
ちなみに今回は、RAW現像はNX Studioです。Lightroom Classicであれば、空を選択肢て色を変えることも可能でしたが、今回はNikon Z 8本来の色味を確かめたく、あまり大きくいじらないため、純正ソフトのNX Studioを使用しています。
また、Nikon Z 8のバッテリの持ちた使い勝手を試すため、ここまでの撮影は望遠をZ 8、Z 24-200mmをZ 9と、本来ならその逆のほうが良いんじゃない?という組み合わせで撮っています。
結果的に、AF-S 600mm f/4Gとの組み合わせでは、やはりZ 9のほうが快適です。
これはAF-S 600mmが2世代前の旧型で、AF世代で最大級に重い、5kg超えのレンズというのもあり、Z 8の重量が比較的軽くグリップの縦の長さが短いのもあり、カメラのグリップを握るための把持力は、Z 9より逆に大きくなってしまうからです

Z 8にグリップ無しで使うなら、望遠はZ 100-400mmやZ 400mm f/4.5 S辺りまでかなと個人的な感想です。
いきなり実践でZ 8デビューさせましたが、Z 9のカスタム設定とほぼ同じにして持っていったこともあり、Z 9ユーザーでも何ら迷いがなく撮影できたことは付け加えておきたいと思います。
その他、ヘリでも有効な被写体認識の飛行機モードの使い心地などは、別途レポートしたいと思います。

午前中にて航空行事は終了。お昼は屋台で買いましたが、さほど並ばず快適でした。このくらいのんびりした駐屯地行事がたまには良いですね。
午後はゆっくり地上展示を見れたので、続きはまた。