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まさかのチェッカーYS-11を捉えた!

Twitterには上げましたが、PCでRAW現像して改めて。

昨日、なんと自宅から、入間基地飛行点検隊所属のYS-11FC(52-1151)が飛んでいるのが見えました!

YS-11FC(52-1151)

戦後初の国産旅客機として知られるYS-11も、既に民間、海上保安庁、海上自衛隊からは引退して久しく、残すは航空自衛隊の7機(執筆時点)となっています。

その中でも、写真の151号機は、1965年(昭和40年)導入の、最古の機体で、初期型の機体で採用されたロールスロイスのダート10を現在も使用する機体です。

飛行点検隊(通称:チェッカー)は、基地の航空保安施設、航空管制施設などの点検、強化をする部隊で、YSの151号機は、同部隊最後のYSで、今年度内に退役すると言われています。既に後継機のU-680A(セスナサイテーション680)が納入されていて、これが正式運用されれば、いよいよYSの引退となります。

最近入間基地は行っていないので、航空祭前に引退すると思われるこのYSも、飛んでいる姿を撮影する機会も多分ないのだろうなぁ…と思っていましたが、まさか自宅から撮れるとは! この時間、まだエアコンを付けず窓を開けていてよかった…。窓を閉めたら音に気づかないですからね。

そしてきっかり1時間後、今度は逆方向にまた飛んでいるところを捉えることが出来ました!

2,3枚目は陽炎の影響で解像度出てませんが、記録写真ということで。いずれの写真も850mmからDXクロップした上に、更に鬼トリミングしていますが、そんなのでもWebに載せる程度なら問題ない画質で撮れてしまうのが、Nikon D850の良いところですね。

いや、まさかチェッカー機を自宅で見れるなんて! また来てねw


昨日は珍しく色々収穫がありまして、他にもこんな機体が。

東邦航空 AS350(JA9878)

初めて見た黄色の東邦航空のAS350、旧阪急航空(廃業)から引き継いだ機体で、1990年製ですから、ヘリコプターとしてはだいぶ古い機体です。
なにか四角い箱をぶら下げていますが、観測機器なんでしょうか?
ご存知の方いらっしゃいましたら、コメントお願いします。


夜、娘が「飛行機飛んでるよ~」と見つけてくれた機体。

この時間、ちょくちょく見かける米空軍横田基地所属と思われるC-130Jの4機編隊。遠方で旋回して、多分この後横田に降りたんでしょうね。
2枚めは久しぶりにロクヨンにつけっぱなしだったTC-14EII(1.4倍テレコン)を外して撮影。

これから湿度が上がり暑くなって、望遠撮影は陽炎と霞との戦いになりますが、我が家の上空に飛行機が来るのは歓迎ですから(笑)、是非撮られに来ていただきたいです。

エアコン使うようになってテレ(望遠)ワークが難しくなってきた

本業の方のテレワークはまだしばらく続きそうですが、自宅窓からのテレ(望遠)ワークの方はと言うと、ここ最近の30℃超えの気温もあって、昼前くらいからはエアコンを付けるようになったので、めっきり減ってしまいました。

Flightrader24などを参考にすたりもするけど、やっぱりエンジン音が聞こえないとタイミングは難しいですし、自衛隊機など軍用機は、基本的に飛行機の現在位置をリアルタイムで示すADS-Bの電波を発しない(場合によっては発信する場合もあり)ので、Flightrader24に表示されません。

民間機や官公庁の航空機はADS-Bの電波を発している(ただし日本はADS-Bの搭載は義務化されていないため、表示されない機体や、一分表示がされない機体もあり)ので、比較的接近が分かりやすいですが、それでも電波がキャッチされていないと位置精度が出ないこともあるので、やっぱり音と目視は重要ですね。

警視庁のAB139(JA14MP)はADS-Bを発信

羽田新航路で着陸する旅客機は、2パターンあって、大回りしていく場合は、我が家からも撮影できます。

Luminar 3で画像編集したJAL B-777-200(JA010D)

この機体は、元日本エアシステム(JAS)がレインボーカラーで導入し、2004年のJAS消滅後は日本航空ジャパンの機体となっています。
1999年導入の機体なので、そろそろ退役も近いかもしれません。

最近は、COVID-19の影響で観光客が殆ど乗らないためか、飛んでくる便数も少なく、機体もB737-800やE-170とか、850mmレンズでも大幅トリミングしないと大きく撮れないので、たまに来るB787やB777を少し撮るくらいですね。
さらに、湿度も上がってきて霞がかることも多くなったので、よく撮れないことも多いです。

ということで、そろそろ戦闘機も撮りたいなぁ。今年度いっぱいで退役のファントム、撮りに行きたいです。県またぎ移動自粛解除されたら、撮影に行きたいですね。ただ梅雨時期なのが微妙ですけどね。

Lowepro レンズトレッカー 600 AW IIIがアウトレット価格だったでポチった

ロクヨンとカメラボディをバラで運ぶのは面倒なので、レンズ装着状態で運ぶためのカメラリュック、前から欲しかったのですが、マンフロットの楽天公式アウトレット店に、アウトレット品としてタイトルの品が発売されました。


安い! 通常価格より3割以上安い。
アウトレット品ですが、新品。箱か何かに潰れがあるのかな? そんなことは特に気にしませんので、楽天スーパーセールの開始と同時に購入しました。2万円以上で2000円引きのクーポン使ったので、1万8千円強。お買い得でした。

※執筆現在、完売のようです。自分が買ったあとしばらくはまだ売っていたので、複数在庫はあったようです。在庫がまた復活するかもしれないので、要チェックですね。

一昨日の夜届きました。

ロクヨンGとLowepro レンズトレッカー 600 AW III

写真のロクヨンは、テレコンTC-14EIIを装着しているので、少しレンズが長くなっていますが、これを外したとしても、レンズフード組み込み状態ではレンズは入りません。レンズフードは逆付けすることになります。

2段式フードの1段だけの逆付けでは入らなかった

ひょっとしたら、2段式フードの1段だけの逆付けなら入るかな…とおもって入れてみたら、やっぱり入りませんでした(汗
面倒なんですよね2段式フード、そして三脚座も、旧ロクヨンGだとレンズ先端側に寄っていて高さもあるので、そのままでははみ出してしまいます。え~。

あ、もしかしてボディの向き逆なのか…

正しい向き?

ボディの棟梁部が手前になるように入れてみました、それでも、位置関係ってあまり変わらないですかね。レンズをホールドするクッション、レンズの太さに対して外径が小さいため、残念ながらピッタリははまりません。レンズトレッカーの写真を見ると、Canonのレンズを入れていますが、Canonのほうが根本は細い?
Nikon Fマウントのほうが、Canon EFマウントより径が小さいので、レンズも根本は少し細いのかと思っていましたが、そうでもなさそうですね。

とりあえず、この状態でもバッグの蓋は閉められるので、実用上は問題なさそうです。

三脚座は斜めにしないと入らなかった

ただ、三脚座は結局カメラの向きをどうしようが、こんな感じで斜め位置にしないとバッグに入りませんでした。
Nikonの旧型のロクヨンGもそうですが、現行のE型は三脚座がマウント側に後退しましたが、G型以前は、Nikonのロクヨンは三脚座がレンズの鏡胴の中央に近い位置にあり、そのせいもあってか三脚座も高さがあって、色々納まりが悪いですね。
この点、Canonは進んでいると言うか、レンズの軽量化、重心位置などの考慮がされている感じです。

他のメーカー、例えばNikonも同様のレンズリュック600IIIがありますが、これも最新のロクヨンE型に最適化されている印象で、Loweproよりも内寸が小さいため、ロクヨンG型だと合わない可能性もあります。

Nikon レンズリュック600III D5+AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR

ロクヨン用のカメラバッグは、レンズ自体がそう数が出ないでしょうから、選択肢もそれほど多くないですね。私が他のカメラバッグで愛用しているVanguardや、Manfrottoで出ている程度でしょうか。

あとは、サブのボディや他のレンズをどう運ぶかですね。もう1つカメラバッグを持っていくか、ロクヨンのレンズリュックにサブバッグを取り付けるか。荷物はできるだけ増やしたくないですが、ロクヨン用のカメラバッグ、ロクヨンとボディ以外は案外入るスペースはなさそうなので、そのあたりどう運用するかは考えないとですね。



この価格見ると、これより1万円近く安く手に入ったので、やっぱりアウトレット+楽天スーパーセールクーポンはお買い得でしたね。

闇夜の写真は救済できる?

シリーズ化した…というわけじゃないですが、ネタブログということで。

自宅ベランダからのテレ(望遠)ワーク、夜もたまにヘリや飛行機が飛んで来たるするのですよね。ただ、夕暮れなら映えてくれていいですが、夜だと基本真っ暗で、航空灯火しか見えないってことがほとんどです。機種も肉眼で判別できない。

そんな状況でも、Nikon D850のAF、中央は-4EVに対応するため、テレコンをつけたロクヨンでもビシッと合います。まあ灯火類があるので、純粋に真っ暗な被写体ではないですけど…。で、撮れるには撮れるけど、まあ真っ暗ですから、結局はなんだかわからない真っ暗写真になったりします。

撮って出しのまま出力 ISO25600で撮影

そこで、RAW現像で救えないか試してみました。ある程度なら、センサ側にわずかにでも情報が残っていますし。ただ今回は本当に真っ暗。果たして。

Capture NX-Dで+1.0EV露出補正

Capture NX-D(+1.0EV補正)

ピクチャーコントロールはフラットに、+1.0EV程度では全くヘリのディテールがわかりませんね。暗部が持ち上がっただけです。

Capture NX-Dで+3.0EV露出補正

Capture NX-D(+3.0EV補正)

では+3.0ではどうかというと、ノイズが増えただけでした。ノイズリダクションは特にいじっていないので、残念ながら、今データにはまったくもって機体の輪郭が分かるような情報は残っていないですね。

ここには載せませんが、Capture NX-Dは、+5.0EVまで露出補正が可能ですが、+5.0EVでも、もっとノイズがひどくなっただけで、機体の輪郭は見えませんでした。合唱?

Capture One Expressで+1.0EV補正と微調整

Capture One Express(+1.0EV補正と微調整)

無償のCapture One Expressも、Capture NX-Dのようなゴミ消しツールや字コントロールポイントはないものの、純粋にRAW現像での画像調整項目が多く、なかなか優れたソフトです(カタログファイル作成はうざいですが)。

自動調整ではノイズだらけになってしまったので、手動で+1.0EVに露出補正し、微調整してみましたが、ノイズもデフォルトでは結構多めなんですね。イマイチな結果でした。

Luminar 3ではもはや遊んでみるしかなかった

Luminar 3で闇夜に太陽を追加してみたが…

無償公開され話題のLuminar 3ですが、もはやどのソフトでも救済困難な画像なので、AI Image Enhancerをベースに、露出+1.0EV、闇夜に太陽光を追加。あれ、太陽光なのに光芒だけで、太陽そのものはどこに? 色々調整していると、中心に星(というかノイズ)が現れて、もはや何が何やら(笑

お迎えが来そうな画像になりました。


こちらも、元の画像が良くないと、どうしようもないね、という良い見本となりました。シャッター速度は、ブレを恐れて1/200秒でしたが、もう少し落としても良いかな。ただロクヨンにテレコンで850mmのレンズを、手持ちで撮っているのですから、あまりシャッター速度を下げられない。いくら手ブレ補正があっても、動く被写体では限度があります。

早くまともに飛行機を撮りに行きたいですね。

霞みすぎた写真は救済できる?

テレワークも今月いっぱいは続きそうな感じですが、そろそろ出社する日も出てきたりと、少しずつ日常に戻っていくのかな、といったところです。
COVID-19の影響は、仕事でも大きな変化をもたらし、中止の業務、それに伴う人事異動とかもあり、あまり良い状況でないことは確かです。まあ、どう転んでもそれが人生、なんとかやっていくしかないですけどね。

愚痴はこのくらいにして、本題。テレワーク中のテレ(望遠)ワークも板についてきた感じですが、6月になってから暑くなって湿度も上がってきました。梅雨が近づいてきて、晴れていても霞がかることも多いです。写真的には映えないですよね。

撮って出しだと霞みすぎた失敗写真に

こんな感じです。せっかくP-3Cが飛んでいたのに~。

なんとか救えないかな? ということで、3つの現像ソフトで現像して、なんとかしてみました。いずれもトリミングしていますので、若干機体の位置は変わっています。

Capture NX-D

Capture NX-D

トーンカーブをいじって、彩度マックスにしてみても、色が乗ってこない。モノクロっぽい感じです。が、期待のディテールは割と見えている感じです。

Capture One 20 Express

Capture One 20 Express

まずは自動調整をかけて、その後微調整。色は少し出ていますが、全体的に青っぽいですね。
これが一番よく現像できたような?

Luminar 3

Luminar 3

Aerial AI Enhancerをベースに、霞除去を強めにかけてみました。これが一番不自然ですかね。シャープさも乏しいです。ただ、もう少し詰めて修正すれば、よくなるとは思います。が、それはLuminarの使い方としては外れ気もしますが…。

この写真、RAWですが、14bitではなく、12bit非可逆圧縮のため、細部のディテールはもしかしたら失われっているかもしれません。次回は14bitRAWで撮るとして、やはり写真は基が悪ければ、いくら化粧してもだめですね。

どのソフトも、もっと詰めて編集すれば、もう少しマシになるかとは思いますが、やはり気象条件は重要ですね。

遠いけど見えた! ブルーインパルスの航過飛行

2020年5月28日、航空自衛隊の公式Twitterで発表された、ブルーインパルスの飛行展示。

29日は金曜日なので、テレワークでしたが、エアバンドのラジオ(航空無線)くらいは聞きたいし、願わくば、家から見えるといいなと、VR-160の周波数メモリ設定をソレ用に設定。

↑エアバンドだけではないですが、各種周波数が聞けます。

でもってベランダにカメラと望遠レンズをスタンバイ。

恐らく都心で飛ぶだろうとカメラはセットしましたが、我が家はベランダの方角からは都心方向はあまり見えないのです。家と言ってテレワーク中ですし、緊急事態宣言が解除されたと言っても、まだまだ外出自粛は継続なので、おとなしく自宅から楽しみます。

そしてついに公式からも飛行ルートが発表されました。
まあ、フライングでツイートしちゃった方もいるようですが…。機密情報ではないにしろ、報道機関向けに事前に配られたと思われるものを公表するのは…ねぇ。

展開している入間基地から、都心までの移動の過程で、我が家の近くも通りそうということで、実際通ったようですが、残念ながら我が家からは飛行機の音だけで、機体は見えず。YouTubeの生配信は全然見れず。

そうこうしているうちに、航過展示は始まっていたようで、慌ててベランダに。するとしばらくして…見えた! 遠いけど見えた!

わかります?

こちらはAF-S 70-200mmの望遠側、200mmで撮影。航路的に、恐らく品川区から中原区辺りを飛行しているのだと思います。
天気は良いけど、それだけに陽炎の影響も出ていますね。

高度も割とあるので、このアングルからは建物と絡めれとるのも難しい、そもそも建物がないw

ということで、AF-S 600mmにテレコンTC-14EIIで850mmで撮影したのがこちら。

いやぁ、850mmでこれか…。でも見られただけありがたい。
よく見ると、ブルーインパルスの横には、管制と写真撮影担当の全般統制機のT-4 も見えますね。全般統制機については、山本防衛副大臣のツイートにこう書かれています。

思い切りコントラストと彩度を上げて、ホワイトバランスも調整しましたが、写真的には映えなかったけど、記録としては何とか撮れたといったところです。

ブルーインパルスと医療従事者の皆様、ありがとうございます!

【テレワーク】JALの五輪塗装機とかUHナイトとか

私、本日からGW連休ですが、外出自粛な現在、お家でできることをしていくしかないかなぁと。掃除とか衣替えとかですかねぇ。急に暑くなってきましたし。

夕方、日々降りてくる飛行機を撮るのも、本当のテレワーク中の息抜きになっていますが、日に日にフライト数も減っているように感じますし、機体も小型のB737系が多いですね。

そんな中、降りてきたのが東京五輪の特別塗装機。初めて見ました。
去年の4月から運行していて、今年の10月末までの運行予定だそうです。

この塗装、来年また見られるのだろうか? COVID-19、早く収束して欲しいですね。


で、今度は夜になって飛んできた自衛隊のUH-1J。

なんか光ってる! 何なんでしょう? ISO感度はD850の常用感度最大のISO25600まで上げてますが、シルエットしか写っていないですね。

しばらくして、今度は2機編隊で飛んできた。肉眼でもライトしか見えない。ISO25600ではもはや機影もわからないですね。
それでも、テレコン着けて開放でf5.6にもかかわらず、AFがちゃんと合っているっぽいのはさすがです。

ところで、普段って夜はこんなに光っているのかな?
今度はもう少し感度上げて撮ってみますか。

Luminar 3で弄るなら、ベース写真もしっかりしていないとダメだ

Luminar 3、よくできているけど、やっぱり魔法のソフトではない。ダメ写真はやっぱダメ、ということで、ダメではないであろうこの写真を弄ってみました。

Capture NX-Dのビビッドで出力

まずはベース写真。ビビッドで仕上げてみました。
もしCapture NX-Dだけで完結するなら、ここからコントロールポイントで夕焼け雲の部分の彩度アップとか、影の雲の部分の露出を落としてコントラストアップとか、そんな感じで仕上げるかな。

では、Luminar 3で仕上げてみましょう。

個人的にはAerial Dramaticが好きかなぁ。Aerial AI Enhancerはちょっとやりすぎ感が強いですが、これも適用率をもう少し下げれば、わざとらしさが軽減されるかな。
最近あまり聞かなくなってきた(飽きてきた?)インスタ映えなんかも、こういうソフトをわざとらしくなく使えるようになれば、良い手助けにはなるでしょうね。

やっぱり、ベース写真がある程度しっかりと撮れていれば、Luminarで弄ろうが弄るまいが、良いってことですね。

というわけで、今後当ブログでも気が向いたら、Luminar 3で編集した写真を人知れず?アップしたいと思います。まあExif見たらバレバレですけどね。


さて、明日からGW休みになりますが、基本、外出るのは子供たちを連れて散歩するくらい、そこでちょこちょこ写真が撮れればいいかなと思っています。

皆様も、自粛疲れにめげずに、3密を避けて行動しましょう!

ダメ写真はLuminar 3で救済できるのか?

写真撮っていると、誰しもが経験する「映えない写真」
構図はトリミングする以外救済しようがないですが、色やコントラスト、これは最近のソフトウェアの能力で、何とかなるかも。

というコンセプトなのかな? Luminar。
先日無償提供されたLuminar 3ですが、果たしてダメ写真は救済できるのか?

家から飛行機を撮っていますが、天候、時間、飛行機の高度、いろいろな要素が重なります。殆どの写真は、ただの記録写真、映えないものばかりですね。まあ、半分は、外で撮影ができないことで、望遠レンズを振り回す腕を落とさないためのリハビリみたいな感覚で撮っているわけですが…

撮って出し、霞がかっていてイマイチ…

これは撮って出しのある1枚。青空と雲はあれど、微妙に霞がかってしまっています。NikonのCapture NX-Dで、頑張ってコントラスト、彩度、明瞭度を上げて、まあ多少はなんとかなるかな…と言う感じですが、そこまでして救済したいか、というほどの写真でもないしね。
ではここで、Luminar3に頼ってみましょう。

個人的には、Mistic Landが好みかな? 無理やりコントラストと彩度を上げたようなAerial AI Enhancerも、もう少し調整すれば不自然さはなくなりそうです。

Aerial AI Enhancerをベースに調整してみたが…

で、調整してみたけど、なんでしょう、あと一歩で不自然さが残りますね。無理やりなんとかした感は、如何ともし難い。

やはり、弄るにしろ、ベースがしっかりしていないとダメだなぁと思った次第。

あれですよ、ファミリーカーをどんなにカリカリにチューニングしても、スポーツカーにはならないのと同じことですかね。

PC-Nikkor 28mm F3.5の遠景テスト

【製品画像】PC Nikkor 28mm F3.5
PC Nikkor 28mm F3.5

PC-Nikkor 35mm F2.8(New)から置き換えたPC-Nikkor 28mm F3.5ですが、今回これを遠景撮影テストしてみました。

個人的に、シフトレンズとしては画角が中途半端と感じた35mmに対し、パースが付きやすい広角で、シフト機構は真価を発揮するのかなと思います。そういや現行のPCレンズ、広角は19mm24mmですからね。

シフトせずそのまま撮影、シフトしての撮影、絞りは開放とf11で比較してみました。RAWで撮影、ホワイトバランスは晴天に固定、明るはさなるべく揃えています。
三脚を使用せず横着して撮ったので、微妙にずれていますが、そこはご勘弁を。

シフトせず撮影

1980年代に発売開始された設計の古いレンズですが、さすがPCレンズ、元々シフトさせることが前提ですから、イメージサークルが極めて大きいため、シフトさせない状態では余裕があります。

まず、絞り開放ですが、中央は解像力が高いですし、色乗りもよい。
左下の等倍切り抜きの画像を見てもらうと、一見ぼやっとしていますが、これは収差による影響で、ピントの芯自体は出ています。ゴルフ練習場のネット用の鉄塔も、線がきちんと描けているのがわかります。絵的には、開放から十分使えるレンズだと思います。

一方、f11まで絞ると、隅までしっかりコントラストが出てきます。よりカリッとした描写になりますが、やや硬めの描写とも言えます。
個人的には、開放のコマ収差が若干出ている描写も嫌いではないですけどね。つまり、このレンズはシフトさせずに使うということは、レンズの美味しい部分を使っているという意味で、絞り開放から安心して使えるレンズです。

普段の撮影は、絞り開放だけで十分よい描写が得られそうです。
フルマニュアルのPCレンズは、絞りは実絞り、プリセット絞りとなり、絞って撮る場合、絞るほどファインダも暗くなります(一眼レフの場合)。これがミラーレスなら、あるいは一眼レフでもライブビューなら、ある程度絞っても同じ明るさになるので、利便性は高いでしょう。マニュアルレンズは、今の時代になって再び脚光を浴びているのもうなずけますね。

ところで、マニュアルのPC-Nikkorの場合、ボディに絞り値は伝達できないため、ボディ側でレンズの焦点距離と開放f値を指定しても、ボディは常に絞り開放と認識します。Exifには実絞り値は反映されないのでご注意を。

シフトして撮影

上方にシフトしてみました。

まず全体としては、シフトしたことにより、周辺減光低下、上方にシフトなので、作例では画像の上方が減光しているのがわかります。これを逆手に取って、部分NDフィルタにように撮ることも可能でしょう。

左下の等倍切り抜きでは、ゴルフ練習場の鉄塔が真っ直ぐに立っているのがわかります。これがシフトレンズの効果です。シフトさせないで水平にすると、本当は画面下にはご近所さんが写ってしまうところです。
そして、ここでも絞りの違いは、主にコマ収差の出方とコントラストので方で差が出てきます。

高画素なD850でここまでわかりますが、1600~2400万画素クラスであれば、この作例の撮り方だと、ここまでの違いは出ないでしょうか?


というわけで、個人的な見解としては、絞り開放から安心して使えるレンズ、ちょっと絞ればコントラストも高く、十分高い解像力を得られる、しかも逆光にも結構強い、という評価になります。

プリセット絞りが面倒なマニュアルPCレンズですが、絞り開放でガンガン撮るなら、普通のマニュアルレンズと変わらないですかね。

昔は28mmの画角な苦手でしたが、最近は慣れてきたというか、この画角も苦手ではなくなってきました。ピントも広角なのでそこまでシビアでもないですし、積極的にスナップで持ち出したいですね。