「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」タグアーカイブ

ついに登場 Tamron 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD 純正とどっちが良いかな?

一眼レフ用のModel F017が早々に販売終了に、ミラーレス前世に鳴ってからも音沙汰がなかったTamronの90mmマクロレンズ、通称「タムキュー(タムQ)」ですが、待ち焦がれて3年、ついに「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」が発表されました。

Tamro 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (Model F072)

いや~待ちました。今レンズは純正以外にあまり興味はない(ZマウントはAFのサードレンズが少ないというのもあるけど)のですが、このレンズだけは指名買いしたいサード製のレンズです。
SONY EマウントとZマウントが同時発売というのも嬉しいですね。Zマウント版ですが、予約価格は10万円強といったところです。

Nikonの純正であるNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sは13万円弱であることから、価格差はさほど大きくはないと言ったところです。

NIKKORとタムキュー、どっちを選ぶ?

甲乙つけがたい2本です。タムキューのほうが2.5万円ほど安価ですが、NIKKORも中古良品だと価格的に差がなくなります。
中望遠マクロですが、焦点距離が違います。NIKKOR Z MC 105mmに対し、Tamronは90mmです。この差は割とあります。
最短撮影距離はNIKKORが0.29mに対し、Tamronは0.23mと、6cmの差があります。もちろんどちらも等倍なので、写せる大きさは同じですが、最短撮影距離は被写体までの距離、すなわちワーキングディスタンスに関わります。なるべく距離を離したいならNIKKORですし、そこまで求めないならTamronです。

次に手ブレ補正の有無。NIKKORは手ブレ補正搭載で、かつ対応ボディではレンズとの協同補正も可能です。Tamronは一眼レフ時代のはあった手ブレ補正を無くしています。ミラーレスではボディ内手ブレ補正を搭載した機種が多く、それがあればレンズ側は不要(協同補正はなかなか難しいというのもある)と考えているようですね。もちろんコスト面も重視したと思われます。

最後に操作性。Tamronはフォーカスリング1つに対し、NIKKORはコントロールリング2つで、カメラ側の設定により機能を自由に割り当て可能です。手前のコントロールリングを絞り操作に設定することも可能です。
Tamronは専用ソフトを使ってパソコンやスマホとUSB接続することで、MFのレスポンスやA-Bフォーカスといった任意のフォーカスに移動させることが可能です。

なかなか甲乙つけがたい2本。後は実際に手にとって、かなぁ。作例も多くみたいですね。
とりあえず、現物が出て手にとって確かめてから検討したいです。が、そうして待っていると最近はなかなか買えなかったりするんだよなぁ…

2本のNIKKOR Z MC発表 いよいよFマウントのマイクロも終焉か?

以前よりZマウントのロードマップに載っていた、2本のマイクロニッコールレンズ、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sが発表されました。

2020年末公開のNIKKOR Zレンズロードマップ

ロードマップのうち、同時に発表が噂されていた200-600mmの発表はなし。現時点で、NIKKOR Zのレンズは、望遠レンズが200mmまでと、他メーカーに遅れを取っている状況。
SONYが200-600mmを出した時点で、少しずつ航空機撮影でもSONY使いの方が増えてきました。戦闘機撮り界隈は、今でも一眼レフ優勢ですが、そろそろミラーレス陣営もシェアを増やしていきそう。積層CMOSセンサなど、メカシャッターを使わずとも、ローリングシャッター歪の少ない絵が撮れるカメラがぼちぼち登場してきていますからね。

とまあ望遠レンズの話はおいておいて、今回はマイクロニッコールです。
Nikonでは、他メーカーで言うところの「マクロ」レンズのことは、「マイクロ」(Micro)と呼称しています。

※ マクロレンズは本来、原寸大以上の倍率が得られる顕微鏡のような拡大光学系のレンズを指します。このためニコンは定義の厳密性をより重要視し、各社が「マクロレンズ」と呼ぶ縮小光学系で等倍撮影ができるレンズを「マイクロレンズ」と呼んでいます。

https://www.nikon-image.com/products/nikkor/zmount/nikkor_z_mc_105mm_f28_vr_s/

昔から、この辺りの名称はこだわっていますが、今回のレンズは、名称がMicroではなく略称で「MC」としているようです。別に略さなくても、文字数的にそんなに使わないのだからと思うけど、こだわるならちゃんと名称もMicro表記にすべきかな、と個人的に思いました。

やっとNIKKOR Zにマイクロレンズが加わり、いよいよFマウントのマイクロニッコールも終売になりそうな雰囲気です。
執筆時点(2021/6/3)では、まだNikonのHPでは生産終了になっていませんが、私が先日購入したAF‐S Micro NIKKOR 60mmF2.8G EDについては、ヨドバシカメラでは既に販売終了となっています。

ヨドバシカメラでは既にAF-S Micro 60mmは販売終了に

遠からず、NikonのHPでも販売終了表示となるでしょう。

【21/6/4追記】
AF‐S Micro NIKKOR 60mmF2.8G EDはNikonのHPでも「旧製品」となりました。

21/6/3 旧製品hhyひょひょうひょひ表示に


更に古いAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDは2006年発売で15年も前からの販売となっているため、こちらもいつ生産終了になってもおかしくなさそうですが、ヨドバシカメラでは現在お取り寄せで、入荷は2021年9月上旬を予定とありました。
生産量は絞っているのかもしれません。


マイクロニッコールでは初めての50mm

Fマウントでは、55mmや60mmがマイクロニッコールで最も焦点距離の短いレンズ(DX Micro-Nikkor 40mmを除く)だったので、Zマウントで、初めてそれより焦点距離が短くなったマイクロニッコールです。

面白いのは、フィルタ径が46mmと、従来のレンズより小さくなっていることです。

こんな感じで、外装より一回り細い鏡胴が繰り出してくるようです。前玉が非常に小さいのが特徴ですね。

こんなに小さい前玉とフィルタ径故に、レンズフードもバヨネット式ではなく、最近のレンズでは珍しいフィルタ枠に取り付けるねじ込み式のHN-41が採用されています。

HN-41 ブラック
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8用のねじ込み式フード、HN-41

あまりレンズフードとしての効果はなさそうな…
ともあれ、50mmも105mmも、どのZマウントレンズにも言えますが、画質はかなり良さそうです。
このレンズもぜひ使ってみたいですね。50mmは、Fマウントの60mmと値段もそう変わらないので、買いやすそうです。
新旧撮り比べしてみたいですね。
ということで早くボディを!