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【3年ぶりの開催】令和4年度入間航空祭に行ってきた

コロナウイルスの流行で、2020年と21年は中止となっていた航空祭ですが、2022年は各地で復活し開催となりました。
ただし、基地によっては抽選入場となるなど、コロナ過以前と同様にはならないようで、入間基地についても、2022年は入場は抽選制となりました。
最初の抽選は外れてしまいましたが、敗者復活戦?キャンセル待ちを何とか取ることができたので、行ってまいりました。

3年ぶりの入間基地、まずかつての花形だったC-1輸送機の数がかなり減っていました。この日見ることができたのはわずか3機、029,030.031号機のみ。生産最後の3機のみとなっていました。
既に現役機は7機のみとの情報もあります。
うち岐阜の飛行開発実験団の機体や電子戦訓練機EC-1(021号機)を除けば、現役輸送部隊の機体はこの最後の3機のみなのでしょう。
輸送部隊のC-1を見られるのも、あと1,2年程度かもしれませんね。そしてC-2が主力輸送機となっていきます。


YS-11も、入間基地に残っている機体は、電子線訓練機のEA型と電子情報収集機(ELINT機)のEB型のみで、機密度の高い機体ゆえに展示されることはないため、この日は見ることはできませんでいた。
YS-11EB後継機であるRC-2は遠方に見ることが出来ました。

まずはCH-47J(LR)の展示から。

今回は消火バケットではなく、3つの貨物のスリングでした。

飛行点検隊では、退役したYS-11FCや事故で損失したU-125の代替として導入された、U-680Aが、入間航空祭初展示となりました。

入間基地、午前中は逆光なんですよね…ちょっと映えませんが。流石に飛行点検隊の機体、そんなに冒険はしませんね。

そして飛行展示のために中部航空方面隊司令部支援飛行隊(中司飛)のT-4″シルバーインパルス”、U-4多用途支援機、第2輸送航空隊のC-1, C-2輸送機が上がります。

まずはシルバーインパルスの展示飛行から。

今回、隊長機の赤いT-4を操縦した中司飛の隊長、渡辺信行2佐のラストフライトで、着陸後に消防車の放水アーチでお祝いでした。

ラストフライト後の放水。このアングルからは機体が見えなかったな…

続いて、C-1, C-2, U-4の飛行展示。

陸自の空挺部隊の展示は例年通りですが、最後に降りた隊員さんも、空挺降下が今回でラストだったそうです。空自のイベントですが、陸自にもこうして華を添えるよい機会となりましたね。

例年キレッキレの高機動を披露するC-1ですが、C-2も負けじと高機動を披露。
そして029号機はこの日野展示飛行を持ってラストフライトとなることがアナウンスされました。感無量ですね。

放水アーチをくぐるC-1 (98-1029)

飛行展示は例年より規模をやや縮小、飛行展示もお昼で終了(基地内食事NGのためかな?)でしたが、C-1の029号機もラストフライトで、演目終了後の消防車の放水アーチを浴びるといった演出もありました。人も機体も、何時かは引退するのです。

そして12時過ぎには展示も終了し、ゲスト機の帰投準備が開始されました。

まずは、百里基地3SQのF-2A (43-8530)と、小松基地306SQのF-15J (72-8963)がENGスタート。

Nikon Z 9の動画、H.265ですが、非常に綺麗です。4K60pでオーバーサンプリング対応、流石に良いですわ。でも望遠レンズ手持ちで撮るのはキツイ…。

入間基地は戦闘機部隊がないだけに、こうしたゲスト機の帰投がまた、楽しみの一つです。F-2!派手にかましたね! これぜひ百里基地航空祭でも頼みますよ🙏

Xperia 1でも4K動画は撮れるけど、画質がアレ。Xperia 1 IIIがもう少し安くなったら買い替えかなぁ。もう3年半使っていますし。

最後に、ラストフライトを終えたC-1 (98-1029)を拝んで帰路につきました。
先に引退した、2018年の入間航空祭で歌舞伎塗装を披露した026号機のエンジンカバーが使われていました。
1979年(昭和54年)製造の機体で、総飛行時間17,880時間、029号機に因んで通称”ONIKU”の愛称だった機体の引退に立ち会えたのが、今回最大の収穫でした。

お疲れ様でした~

【観艦式2022】フリートウィーク 木更津新港で護衛艦を見学してきた2

10月30日(日)の国際観艦式2022のフリートウィークの第1弾として開催された、木更津新港での護衛艦展示。
最新鋭の「もがみ」型護衛艦に続き、護衛艦隊の防空、そして弾道ミサイル防衛の任務も追加付与された、イージス艦も見学してきました。

イージス護衛艦「あたご」(DDG-177)

イージス護衛艦「あたご」(DDG-177)は、海上自衛隊で5番目に就役した、イージスシステムを搭載する護衛艦です。2007年就役当初は、イージスシステムのバージョンはベースライン7.1でしたが、現在はベースライン9.0とアップグレードされるとともに、就役時になかった弾道ミサイル防衛のBMD5.0も付与されました。
就役から15年たち、従来の概念いえば、艦齢半ば、といったところですが、折からの予算不足により、1993年にに就役したイージス護衛艦「こんごう」も、まだ後継艦の話は聞かないことから、「あたご」もまだまだ長く使われることでしょう。

「こんごう」型よりも踏み込んだレーダーステルス対策がされていますが、最新鋭の「もがみ」型護衛艦を見たあとでは、ステルス対策はもう一歩というところです。
最も、戦闘艦のステルス対策は、敵レーダーやミサイルからの探知を遅らせることが目的なので、やりすぎると使い勝手の悪いフネとなるので、そのあたりのトレードオフが難しいですね。

それにしても、久しぶりに近くで見るイージス艦、やはり大きいですね。重厚感が違います。いかにも強そうです。

乗艦してすぐに、前甲板で62口径5インチ砲と高性能20mm機関砲ファランクスの動作展示がありました。

5インチ砲の旋回、ちょっと油切れっぽい音がしますが、こんなものなのかな?
ファランクスは、ちょうど見づらい位置で、空発射したとき見えなかったのが残念(音だけで楽しみました)。

22隻と大量建造予定で、今後の護衛艦隊のワークフォースとなる「もがみ」型護衛艦、防空の要として今後も長きにわたって活躍するであろうイージス護衛艦「あたご」を両方見られるのは、なかなかないだけに、木更津の展示は非常に良かったと思います。
横須賀より交通アクセスが限られる分、並んだとは言え30分掛からない程度でしたので、じっくり見学できました。

され今週末はいよいよ国際観艦式。今回は一般非公開となってしまったのは残念ですが、どこからか眺めたいなとは考えています。

【観艦式2022】フリートウィーク 木更津新港で護衛艦を見学してきた1

先週末、妻が腹痛で救急搬送となって、本当は土曜日に行こうと思っていた、国際観艦式2022のイベントの一環である、フリートウィークはパスしようと思っていましたが、日曜日、ある程度回復してきてお出かけして問題なさそうな感じだったので、息子を連れて木更津新港に行ってきました。

駐車場430台、混むだろうけど止められるだろうと甘く見ていたら、なんと駐車待ち1時間以上と言われ、結局近隣駐車場に停めてからの移動となりました。
同日横須賀でも艦艇公開を行っていて、そちらよりは人は少ないのですが、それでも大盛況でしたね。

護衛艦「もがみ」(FFM-1)を見学

個人的に横須賀をパスして木更津に向かったのは、最新鋭の護衛艦「もがみ」型2艦が来ているから。横須賀の護衛艦「いずも」は見学したことがあるし、並びの列もすごそうですからね。

見学の列に並びつつ、最新鋭の護衛艦のディテールを外から眺めるとします。
就役直後、横須賀に配備されてすぐに、軍港めぐりの観光船から眺めたりしましたが、今回は乗艦できるとあって楽しみです。

2022年に就役した護衛艦「もがみ」(FFM-1)と「くまの」(FFM-2)

一見して、これまでの護衛艦よりもステルス性を重視した、外壁を大幅に傾斜させ、かつ突起物を減らした外観が印象的です。
これまでもステルス対策は護衛艦も行っていたものの、欧州のものと比べると控えめでした。単純に船としての使い勝手や取り回しも悪くなるため、トレードオフとなる点も多いようです。
「もがみ」型は、係留具なども極力船体に格納しているため、整備性や使い勝手は気になるところです。

やはり従来の護衛艦とは一線を画すデザインです。かなり欧州のステルスフリゲートを意識している感じがあります。
特徴的な複合空中線「ユニコーン」は、内部に複数のアンテナを搭載し、メーカーもうこれを海外に売りたい感じですね。もう専守防衛、国内専売の時代ではない感じですね。
「ユニコーン」アンテナの根本を見ると、カメラが6方向に搭載されています。これで360度周りの状況をCICのスクリーンに映し出して確認できるようです。その上にあるものは、光学複合センサーでしょうか?
とにかくアンテナ周りは色々興味が湧きます。

それでは乗艦します。2艦のうちのどちらに分散乗艦となり、今回は1番艦「もがみ」を見学できました。

最新鋭の護衛艦とあって、艦内の撮影は禁止でした。ステルス性重視のため、多くの装備を艦内に収めていますが、まだ装備されていないものや、艦内壁の材質など、従来うと結構違うな、という印象でした。
旧型の汎用護衛艦「あさぎり」型と比較しても、実際には排水量が大きく、見た目も中身も、乗ってみると思ったより大きいという印象。それでも、この後に乗ったイージス護衛艦「あたご」と比べると、艦内の通路などやや狭く、このあたりはイージス艦の余裕のある大きさと比べると、ギリギリのサイズなのかなという感じもしました。

とにかく随所に、これまでの護衛艦とは違う流れを感じさせ、これは自衛隊だけでなく海外にも売りたい、という考え方が現れているようにも感じました。

続いてイージス護衛艦「あたご」を見学しましたが、その話はまた。

運動会、無事開催

天気が危ぶまれた息子氏の保育園最後の運動会、見事に晴れて、無事開催されました。

買ってよかったビデオ雲台

今回、動画は撮りっぱなしで1時間近く、ビデオ雲台が安定してパン、ティルト動作できて、買ってよかったなと。
安定性がものすごく良いです。

最前列の人たち、しゃがんでよ…

動画切り出しですが、息子がかけっこで1等賞担った瞬間がこれ。手前の人の頭にピントが来てしまいました。
後ろに人がいるのだからしゃがんでほしいよね…。

結局スチル撮影でバックアップ。
かけっこはピンボケになったけど、リレーのアンカーで1等賞になった瞬間は、スチルでも撮りました。

リレーでアンカー頑張った!

人の間から撮れた。しかし、最前列、しゃがんでほしいよ。後ろにも人がいるんだ。

でも、息子の晴れ姿が見れたので良かった良かった。

息子の運動会、準備中!(親が)

昨日夜も雨だったので、やきもきしていました。

早朝5時半過ぎ、雨は止んだけど曇天。
しかし、8時過ぎには晴れ間も少し出てきました。

ということで、本日息子の保育園の運動会、2週間前が雨で流れて予備日のほんじつも、天気が危ぶまれたけど、開催決定です。
色々準備中。

今回の撮影機材

Nikon Z 9は動画撮影。今回はこれに専念し、動きが少ない場面ではスチルでD850も併用します。
ビデオ雲台も活躍してくれると良いな。
何せ息子も年長さん、保育園最後の運動会ですからね~。

Mafrottoのビデオ雲台にアルカスイスL字プレート付きカメラを取り付ける

Manfrottoのビデオ雲台、ナイトロテックN8504HDなどに標準で装備されているクイックリリースプレートは、504PLONGというタイプのプレートで、最近多いアルカスイス互換ではなく、Manfrotto独自の規格となっています。
アルカスイスタイプよりも幅広で、大型の望遠レンズやムービーカメラに適したものとなっています。

Manfrottoのビデオ雲台には、基本的にこのManfrotto規格のプレートが付属しています。
近年、アルカスイス互換のクイックプレートが普及してきて、スチル向けの雲台やプレートは、アルカスイス互換が増えていますが、ビデオ雲台についてはまだManfrotto規格のものが使われています。

ナイトロテックN8で、Nikon Z 9を使ってスチルやビデオ撮影をしたいけど、Z 9にはSmallRig Nikon Z 9専用L型プレート3714を取付けっぱなしで、このL字プレートはアルカスイス互換のクイックシューに取付出来るため、出来ればアルカスイス互換で統一したいのです。

望遠レンズを付ける場合は、Manfrottoプレートで良くても、カメラ本体を直接雲台に取り付ける際は、アルカスイス互換が良いな、と思い調べると、あるんですね、こんな商品が。Haoge CP-MA90 クイックリリースプレート QRクランプアダプターコンバーターという商品です。

ご丁寧に、Manfrottoプレートの取付面に対して、90度向きを変えたアルカスイス互換クランプが付いているため、雲台の使い勝手はそのままに、カメラを直接正面に向けて取り付け可能です。これは非常に便利、というか、純正でもあっていいんじゃないかと思うくらい。

ということで買ってみました。

中華製ですが、精度も問題ありません。最近は中華製も品質の良いものが多いですね(もちろん偽物やセンスのない商品も多々ありますが)。

Manfrotto ナイトロテックN8雲台にHaoge CP-MA90 を取付けてた

取付けてみました。ガタつきなく取付出来ます。
心配していた雲台とCP-MA90のダイヤルとの干渉もありません。

カメラに直接Manfrottoプレートを付けるより、カメラにL字プレート、クイックシューにこの変換プレートを使ったほうが、格段に安定性が良いですね。
これで、通常のスチル撮影も簡単にガッチリカメラを固定できるようになりました。
こうなると、D850にもL字プレート、欲しくなってきますね。

動画撮影用に揃えましたが、どれもしっかりしたもので剛性も高いので、スチル撮影にも十分有用そうです。

これで、Z 9 + Z 24-200mmでのビデオ撮影準備が整いました。
あとは本番の息子の保育園の運動会、晴れてくれよ~

【千葉】東京ドイツ村に行ってきた

グランピングの後、東京要素ゼロ(笑)、ドイツ要素多少あるかな?の東京ドイツ村に行ってきました。
都民の日とやらで、月曜日だったけど娘の小学校はお休み、こういう時にテーマパーク行くのが吉。名前は知っていたけど、行くのは初めてです。

入園料+駐車料金…だけではない

まず入り口ゲートで、入園料(人数分)と駐車料金普通車1000円かかります。

初めての場所なんで、とりあえず子どもたちを遊ばせられそうな、広いわんぱく広場で遊びました。
が、これだけで入場料+駐車料金ってのは…もったいない(笑)
結局別料金のアトラクションで遊ぶことになりますが…

結局これを買うのがお得

1つのアトラクション、300~600円、回数券もあるけど、結局家族で1日楽しむなら1dayパスポートが良いな、ってことで買っちゃいました。
4人で8,000円、そして現金払い、きついぜ…

観覧車とか乗ったの何年ぶりだろ?

平日なので、基本混んでないです。存分に遊べます。逆に、土日とか混んでいる日だと、どの程度遊べるんだろう?

ドイツ要素は?

ドイツ要素、一体どこにあるかと思ったら、観覧車の色とか、立て看板とか、微妙にドイツ国旗カラー(笑)
そしてレストランのあるエリアの建物や食べ物がドイツっぽいです。

昼食、普通に美味しかったです。ビールはもちろんノンアルコール(ちなみにサントリーのオールフリー)。

スワンボートとか、何十年ぶりだろう?

池にしらさぎ発見! しかもめっちゃ近くで見れました。

その池には鯉もいて…

子供ら、餌やりが好き。鯉を見つけると必ず餌やりする(笑

そんなこんなで、写真にはないアトラクションも大体遊びました。1日遊べたので良いかなと。もう帰りにはクタクタに疲れて、皆さん車に乗って5分後にはお休み。パパは運転です。お疲れ様でした~

去年に引き続き、高滝湖グランピングリゾートに行ってきた

ちょうど1年前に行ってきた高滝湖グランピングリゾート、今年も行ってきました。

小学校の廃校を改装したグランピングリゾートと言うことで、体育館もあり、子どもたちも気に入っていたので、また行こうということになりました。

去年は当日台風が直撃していましたが、今年は晴れ! やっぱり晴れじゃないとね。
また、去年はなかった貸切風呂やサウナ(別料金)もあり、少しずつ設備も充実しているようですね。

体育館で遊ぶ!

ここは小学校時代の体育館がそのまま残されていて、中で遊べます。チェックインは15時からですが、体育館は14時から開放しているので、チェックイン前から遊びました。

トランポリン、楽しいよね。でもね、大人が5分もやるとね、疲労困憊なんだよ…

さて夕暮れになってきたので、ぼちぼちBBQの準備をはじめます。やっぱり晴れていると気持ちが良いですね~。

タイムラプス用にNikon D850 + AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8Dをセット!

夕飯はBBQ、今年は外で!

去年は台風の影響で、夕飯時に雨は止んだけど、風もあったので夕飯BBQは小屋で楽しみました。

今年は晴れ! 10月とは言え日中はまだそこそこ暑い、夕方は涼しいのでちょうどよい気温かな?

グリルとテーブルを小屋から出して屋外に設置。

グリルはガスですが、ガスホースが長いので、屋外でも使えます。こんな感じで設置しました↓

外で焼くと旨いですね!

BBQのあとは肝試しとキャンプファイヤー

今年は天気が良かったので、台風で何も出来なかった去年と違い、季節柄のハロフィンの飾り付け、キャンプファイヤー、肝試しもありました。

子どもたちは肝試しでギャーギャー怖がってました(主に娘氏)

あとはまったりとキャンプファイヤーでマシュマロなんかを焼いたり、酒を飲んだり、花火を楽しんでいるお客も。

キャンプファイヤーは21時半で終了、後は各々お風呂やら寝る準備ですね

おやすみ~

小学校に上がって初めての公開運動会に行ってきた

2020年に小学校入学だった娘氏、2020年といえば日本国内でもCOVID-19コロナウイルスが広がりつつあり、会社も100%在宅勤務に切り替わり、外出も最小限とされました。
当然、あらゆる行事は中止となり、小学生初の運動会もありませんでした。
去年は運動会は非公開実施、親はプロ?が撮った固定カメラで顔の判別すら出来ない低解像度動画を見るだけで終了。
そして今年は学年別ですが、初めての公開となりました。

動画をZ 9、スチルをD850で

Nikon Z 9で初の子供の行事撮影です。Z 9はもちろんスチルでも歩留まりがよく撮影できることが期待できますが、それよりも動画の性能が良いので、Z 9は動画撮影で、D850をスチルに専念。Z 9の動画設定はは4K H.265 10bit SDRとしました。ProRes 422だと、いきなりデータ容量をH.265の数倍食ってしまうので、落とし所が難しいですね。一般には、H.265の10bitでまず問題ない品質で撮ることが可能ですし。

体は1つなので、スチルと動画の両方に力を入れるのは無理です。ということで今回は動画メイン、スチルは被写体(娘氏)の移動の少ない場面で、三脚で動画撮りっぱなししながらD850でスチル撮影、ということにしました。

露出失敗!? -1.3EV補正になっていた

最初に撮ったのがかけっこで、被写体が動くので、スチルは妻に任せて動画に専念しました。
が、撮影場所が逆光にならざるをえないところだったのもありますが、カメラにモニタフードを買おうと思ってすっかり忘れていて、画面が暗くて見づらいな~なんて思いながら撮っていました。
ところが、かけっこが終わって気づいたんですよ。「露出補正-1.3」になっていることに…

あちゃー、そりゃ暗いわけです。大失敗した~!
が、こちらは家に帰って動画を見たところ、全く使い物にならない訳では無いな~となりました。

露出補正-1.3のまま撮ってしまった動画の静止画切り出し

真っ黒に潰れてはいませんね。このくらいなら救済できそうです。10bitで撮っているので、諧調にも余裕があります。
親に動画を送るつもりだったので、Davinci Resolveでトーンカーブを調整してみました。

Davinci Resolveのカーブ・カスタムで高輝度側を詰めて、中間を少しだけ持ち上げた

高輝度(ハイライト)がないので、ピークを詰めて(右上の点を左側に少しずらした)、中間(中央の点)を少しだけ持ち上げました。
やり過ぎは禁物ですが、10bit動画なので、8bitのJPGよりは諧調に余裕がありますしね。2bit余裕があるということは、4倍細かいわけですから、最終的に8bitの動画として出力する分には、過度に調整しなければ問題ないでしょう。

トーンカーブ補正後、このくらいなら問題ないでしょう

これを見ると、ゴリゴリに編集するつもりはなくても、HDRで撮るつもりはなくても、最低限H.265 10bit SDRで撮ったほうが良いな~と思いました。
本音でいうと、Davinci Resolveで編集するなら、少なくともProRes 422で撮りたいのですが、何せデータを食うし、その上にはProRes RAWやN-RAWもあり、どんどんデータを食います。スチルのRAWでもヒーヒー言っているのに、動画のRAWだなんて空恐ろしいですわ…。もちろん得られるものは大きいし、ゴリゴリに編集するならRAWが良いのは言うまでもないですけどね。

調整前後の比較

動画切り出し静止画が普通に使える時代

それよりも今回、動画を見ていて思ったのは、4Kであれば800万画素もあるわけで、動画から静止画を切り出しても、本当に余裕があるということです。いや、4K自体なら、もう数年前からカメラに搭載され始めていますが、動画の圧縮性能そのものが向上していますね。

例えば、これまでの我が家で4K 動画が撮れるカメラ、Nikon D850Panasonic LUMIX GX7MK3は、4K動画のフォーマットはH.264/MPEG-4 AVC 8bitでした。
Nikon Z 9は、従来からのH.264に加えて、H.264よりさらに画質を維持したまま高圧縮を実現できるH.265/HEVC 8bit/10bitにも対応できますし、より高画質のApple ProRes 422 HQ、さらに2種類のRAW動画、Apple ProRes RAW HQとN-RAW(いずれも12bit)に対応します。

H.265は画質を圧縮率を高められる、ということは、その分ビットレートに余裕を持たせることで、より高画質に撮ることが出来るわけですね。

Nikon Z 9の4K H.265 10bit動画からの切り出し、露出が最適なら静止画として何ら文句ない画質

上の写真は、露出補正を戻して撮った動画をそのまま切り出したもので、JPG化に際しては色域の設定と(sRGBに最適化)、Web用に解像度をHDに落としただけですが、Web掲載用で十分な画質が得られています。
H.264では、細かい部分で圧縮の影響により、ああ動画から切り出したのだな、とわかる画室の劣化が見られました。これは動画では動いているのであまり気にならなくても、静止画にすることで、圧縮による影響がJPGそのものよりもはっきり出てしまうからでしょうね。もちろん、H.264でもビットレートに余裕を持たせればその限りではないですが、そうなると、今度は記録メディアへの書き込み速度が影響してきます。

Z 9のH.265 10bit動画が、スチル切り出しにも問題なく使えることがわかったので、もう少し積極的に動画は撮りたいなと思います。問題はデータ容量だけですね。

KENWOODのチューナー KT-1100Dの調整を行った

久しぶりにオーディオネタを連発しています。

カセットデッキのPIONEER T-03SRのベルト交換をしたついでに、その下に設置していたFM/AMチューナーのKENWOOD KT-1100Dの調整を行いました。

KENWOOD KT-1100D

元々はチューナーの老舗

今、KENWOODのイメージはと言うと、一般にはカーナビ、かろうじてミニコンポを売っている、というイメージしかありませんが、元々はFMチューナーなどの受信機の会社として設立し、旧社名のTRIO(トリオ)で、チューナやアンプなどオーディオ機器、そして無線機のメーカーでもありました。また、オシロスコープのような測定器も販売していました。
TRIOはかつてはオーディオ御三家として、SANSUI(現在は法人格が消滅し、ブランド名のみ海外に切り売りされている)、PIONEER(カーナビなどを売るパイオニア本体から切り離され、オーディオブランド名が存続中)と供に、1960年代から70年代の日本のオーディオ界を席巻しましたが、今や御三家で本体から切り離しや倒産せずに生き残っている唯一のブランドだったりします。名前はKENWOODになり、会社自体はVictorと合併しましたけどね。

このKT-1100Dが販売される1年前の1986年に、KENWOODに社名変更されていますが、既にKENWOODブランドは1984年辺りから使われているようですね。
チューナーとしてもバブル期故に贅沢な設計となっており、音質も素晴らしく、同社の高級機Lシリーズほど贅沢な作りではないにしろ、当時の定価が¥74,800とかなり高額な部類です。90年代に入ると、バブル崩壊し、贅沢なアナログ回路の極みであるチューナーは低価格化し、単体オーディオ機器では下火になっていったので、この時代の機種は今や希少なFMを高品質で楽しめるチューナーです。

私はと言うと、学生時代に友人の祖父が使っていたものを処分する、と言うことでタダで頂いたものです。その友人の祖父からはBRONICA S2ももらったので、今でもこの2台が現役なのは、何と物もちが良いというか(笑)

末永く大切にしたいと思います。

経年でずれた同頂点の調整

チューニング自体はデジタル表示ですが、アナログ回路故に経年でどうしてもズレが生じます。

同調点がずれて中央の白いバーではなく、右に1つずれた赤いバーが表示されている

チューニングシグナルバー、周波数が一致すると中心に電波強度が表示され、左右の赤いバーは中心周波数からずれていることを示します。90年代以降はこうしたチューニングバーを搭載する機種はほぼなくなってしまいました。これも贅沢なチューナーの1つの機能でした。
さて、不具合としては、このバーがチューニングを合わせても中心に表示されません。
この部分は何度か調整していますが、数年でズレが発生してしまいます。ズレてしまうと、ステレオ受信ができなくなってしまいます。
今回はこの調整を行いました。調整のやり方や技術的なお話は、こちらのHPが参考になります。大昔から見ていて、今でも参考になります。こうした情報が長く残ることこそ、HPの醍醐味なんですけどね。HP全盛期から消えてしまった情報は多いですから。

同頂点L9を調整する

精密ドライバで、L9を回して同調点を調整します。今回調整するのはここだけですが、これで同頂点ズレが解消され、ステレオ受信可能になります。
実は、ラックから引っ張り出すのが億劫で、この数年、殆どRadikoで過ごしていたので、ちゃんと調整して、再びメインオーディオで聴けるのが楽しみです。

周波数表示自体のズレは直らなかったけど、ステレオ受信が可能に

残念ながら、他の部分の調整が必要なのかな? 本来の周波数に対して0.1MH低い表示で、同調点が白表示になり、ステレオ受信可能になりました。

受信感度も下がってしまったけど、ノイズレスでステレオ受信できるので、とりあえずこれでよし

うちはマンションのケーブルテレビでFMは再送されているため、一般的なアンテナ受信とは周波数が異なっていますが、本来の周波数より0.1MHz低いところで同調点が合ってしまいます。周波数自体の調整が必要ですが、オシロスコープや発振器などがないと、これ以上の調整は難しいので、深追いせずに、ラジオがきれいに聞こえればそれで良しとしました。ちゃんとステレオ受信も可能になりました。
ただ、感度がずいぶん下がってしまいました。受信感度がDIRECTだと、バーの表示が低いのです。以前はインジケーター7つくらいでていたのが、2~4つしか出ません。感度を上げるDISTANCEにすると改善しますが、ノイズも増えるので、DIRECTでノイズレスで聞けている分にはこれで十分でしょう。

音が良い! Radikoとは雲泥の差

最近radikoばかりで聴いていたので、久しぶりにKT-1100DでFMを聴いてみたら…いやぁ、別格です。当たり前ですが、radikoがHE-AAC v2 48kbpsの高圧縮低ビットレートで配信されているのに対し、FMチューナーはアナログ波をそのまま受信していますから、電波環境さえ良ければ、音質は単体FMチューナーを使用するほうが圧倒的に優れています。
MP3とCDとの差、以上に違いますね。音の厚みが全く別物です。ああ、radikoではこんなに失われていた音があったのか、と痛感。

しかし、オーディオの下火とともに、現在は高品質なチューナーは、AccuphaseのT-1200MacintoshのMR87くらいしかなくなってしまいました。もはや1,2万円台のチューナーすらないのです。ちょっと前まで、もう少し低価格でYAMAHAが頑張っていたのですが、それも生産完了となってしまいました。
カーナビではFM/AMチューナーが搭載されていますが、将来的にはradikoになってしまうのかな? 便利なような、そうでないような時代になってきましたね。