「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」タグアーカイブ

荒川彩湖公園で子供を遊ばせつつ飛行機を撮ってみた

GW連休も半ばに入りました。
看護師の妻も仕事復帰しましたので、5月3日は子供らを連れて、荒川彩湖公園へ。ここはGWであっても、駐車場が広いので、絶対に満車になることはなく、確実に停められます。が、流石にGWだけあって、行くまでの道路が渋滞していました。

Nikon Z 9を手に入れてから、明るいレンズよりむしろ、暗いけど便利なズームレンズばかり多用しています。
特にスナップにNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは重宝しますね。高倍率ズームの弊害である画質のネガを殆ど感じず、むしろ一眼レフの標準ズームよりも画質は安定しています。
これを知ってしまうと、一眼レフの標準ズームってずいぶん設計に苦労してたんだな、となってしまいます。

息子も、自転車に補助輪無しで乗れるようになってきました。ここはサイクリングロードも広くとってあるので、自転車の練習にも最適なんですよね。

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR + TC-20EIIIで撮る

一眼レフ用のAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRに、2倍テレコンのTC-20EIIIで撮影してみました。この組み合わせは、合成f値がf11となるため、一眼レフではファインダも暗くなり、AFでも撮影できません。
が、ミラーレスのZ 9であれば、ファインダも普通の明るさで見れますし、AFで撮影可能。もちろん、レンズが暗くなるほど、AFも遅くなりますが、コントラストAF主体となるので、AF精度は落ちない(テレコンによる画質低下は別として)、ピント精度は悪くはないのですよね。

ただし、AF-S 200-500mmに2倍テレコンでは、明確に画質が落ちます。特に画面周辺は、収差が多くかなり画質低下します。中心はそこそこの解像力はあります。1段絞っても、大きくは改善しません。今回は0.7段ほど絞って撮るのが多かったですが、画質はそれなり。
400-1000mmの超望遠ですし、本来2倍テレコンでの撮影はあまり想定されていないでしょう。
いずれ出るであろう、Z 200-600mmに期待したいです。

今回、公園から羽田空港にアプローチする鬼滅の刃 じぇっと -壱-(JA616A)と -弐-(JA608A)も撮れました。JA616Aは内回りアプローチだったので、かなり遠方なのが残念でした。

流石に公園でAF-S 600mm f/4Gを振り回すのは何なので、AF-S 200-500mmならお手軽に望遠撮影できて便利ですね。

動画や日常スナップ用にNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを導入

レンズやアクセサリ類を売却し、新たに導入したのが、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR。Zマウント用の高倍率ズームレンズです。
既に先月より、本ブログの写真でも、このレンズを使っています。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR ブラック 01
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

高倍率ズームは、これまでマイクロフォーサーズ用のLUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.や、FマウントDXフォーマット用のAF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIは使用経験がありますが、フルサイズ用は、フィルム時代からを含めて初めての導入となります。
高倍率ズームは、フィルム一眼レフがAF全盛期に入った1992年に発売したTamronの28-200mm(Model 71D)が有名ですが、実はNikonは1985年にMFレンズでAi Zoom Nikkor 35-200mm F3.5-4.5S、という高倍率ズームを発売しています。しかも解放f値はF3.5-4.5と、高倍率ズームにしてはかなり明かるめです。なので、案外Nikonにとって高倍率ズームは歴史が長いのですね。

Zマウントレンズは、安価なものから高級レンズまで、どれも評価が高く、S-Lineではない本レンズも例外ではないようです。
Twitterのフォロワーさんの作例や、いろいろなブログを見て、これまでの高倍率ズームとは一線を画す画質、そして軽量コンパクトというのが決め手となりました。
動画撮影にも高倍率ズームがあれば便利かなと思いまして。
スナップ写真でも、純粋な記録写真の場合、明るい解放f値も必要ないですし、それよりもレンズ1本で様々な画角をパッパッと撮れることを第一とした場合、こういうレンズは便利ですからね。
それでも今までFマウントでこの手の高倍率ズームを使わなかったのは、やっぱり画質に対するネガが大きいのと、暗いズームでファインダが見づらくなるのが嫌だったからで、ミラーレスのZならその点を払拭してくれると期待した上での購入です。

新しいZ 24-120mm f/4Sも気になりましたが、まだ出たばかりでややお値段高め(それでも予想よりは安かった)のと、VR(手振れ補正)非搭載(フルサイズのZならボディ内手振れ補正があるのでまず問題なさそうだけど)、せっかくなら高倍率ズームを試したかった、ので、見送りました。どうせ標準ズームを買うなら、頑張ってf2.8が欲しいですし。

軽量コンパクトなレンズ

Fマウントの大三元の標準ズーム、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRと並べてみました。


それぞれ設計思想が異なるので、単純に比較はできませんが、24-200mmの方が二回り位コンパクトなのがわかります。AF-S 24-70mm f/2.8Eは、ミラーボックスがあり、かつ口径の小さいFマウントで、最高の性能を得るために、光学性能を最優先で設計されているため、ちょっとした望遠レンズ並みに大きくなっていますが、Zマウントの24-200mmでは、大口径のマウントを生かしつつ、f値を抑えて軽量コンパクトに仕上げています。
両者の設計思想はだいぶ異なるといってよく、この両者で優劣を決めることはできませんが、望遠端200mmまで使えて、これだけコンパクトなのは、レンズ1本で済ませなければならない場合には重宝します。
AF-S 24-70mmが1,070gもあるのに対し、Z 24-200mmは半分近い570g! この差は大きいですね。
Z 9がそこまで軽くないので、全体としてのバランスはややカメラ側に重心が行く感じですが、バランスは思ったほど悪くないですね。

光学断面図を見ると、レンズマウントギリギリまで後玉があり、かつ径も大きく、このレンズはZマウントだからこそ出来たレンズと言えます。

逆に、それだけFマウントは光学的に制約が多かったということでもあります。

特にライバル他社と比較して、ズーム倍率を若干抑えた24-200mm(CanonやSONYは24-240mm)としているのも、小型化と高画質化に寄与しているように思います。

速くはないが静かで滑らかなAF

AF-S 24-70mmf/2.8Eは、超音波モータを採用し、従来のG型の超音波モータより1.5倍にAF速度がアップ、爆速AFを実現していますが、Z 24-200mmは、Zマウントの殆どのレンズで採用されている、STM(ステッピングモータ)をフォーカス駆動に使用しています。
STMはパルス制御により、回転速度を自在に変えるのが得意なモータです。このため、動画撮影も重視されるミラーレス一眼用のAF用モータとして採用例が多く、特にNikonはNikon 1シリーズやZシリーズでは、多くのレンズにSTMを採用しています。
ただしSTMは、超音波モータより瞬発力は劣るようで、超望遠レンズのような大型のフォーカシングユニットを駆動するモータには、超音波モータやリニアモータの採用が多いようです。

この焦点距離くらいだと、STMでもAF速度に問題はなさそうです。無音でスーッと合います。動画も滑らかに被写体を追従する印象ですね。
動作音もほぼ無音です。スパッと切れの良いAFではないです。ここは価格なりです。
AFは、速くもなく遅くもなく、といったところですが、滑らかにスーッと合う印象です。特に動画撮影では、ウォブリング(AFが行ったり来たり)もなくスーッと合うので、不自然さがありません。
Fマウントの超音波モータの場合、スチル撮影前提なので、動画撮影しようとすると、カメラ側で速度を抑える設定にしても、AFが不自然に速くて行ったり来たりを繰り返すのと、カタカタ動作音も発生するので、このレンズのAFの滑らかさは動画撮影にも向いていますね。

S-Lineレンズではないため、レンズ鏡胴部にAF/MF切り替えスイッチがないのが不満ですが、このレンズでMFが必要なのは、かなり周辺が暗い状況でAFが合わないとき、位でしょうね。
もちろん、コントロールリングのフォーカス割り当てで、フルタイムMFが可能です。

ズームリングも適度な重さがあり滑らか

スチルと違って、動画ではズーミングしながらの撮影も多くなります。
これまで、動画はLUMIX GX7MK2/3にG.VARIO 14-140mmを使用してきましたが、ズームリングの動きがぎこちなく、グリスが抜けたような印象で引っ掛かりがあったりします。値段なりと言えば値段なりの作りですし。
その点、Z 24-200mmは、完ぺきとは言わないまでも、ずっと滑らかにズーミングできます。重さも適度で、引っ掛かりもありません。重心移動も少ないのもよいですね。
広角端でズームロックするスイッチがありますが、ロックせずカメラを下に傾けても、自重でレンズが伸びてしまうこともないです。

最大5段分の手振れ補正はよく効くが、動画では少し不満も

Nikonの24mmからのズームレンズでは、今のところ唯一、手振れ補正(VR=Vibration Reduction)を搭載。
一般にレンズ内蔵の手振れ補正は、望遠側ほど効果が大きいため、200mmまでの本レンズでは、ボディ側の手振れ補正では不十分と判断したのでしょう。
今のところ、その他のZマウントの標準ズームには、VRは搭載されていません。
5段分の手振れ補正は、望遠側ほど補正能力の高さを感じる一方、広角側はもう一歩と思うことも。
他メーカーなら、ボディとレンズ双方の手振れ補正を協同させる機能がありますが、現時点で、NikonはZ9とのシンクロVRは24-200mmは非対応で、レンズ側のVRに依存します。
特に望遠側では効きを実感できますが、広角側ほど弱くなる印象です。ここは、早くシンクロVRにも対応してほしいところです。

また、動画撮影時は、手振れ補正がよく効く分、補正の範囲を超えると、いきなり大きくフレーミングするような挙動をすることもあります。
Z 9は4K60pまでなら、電子手振れ補正も併用できるため(そのぶん画角は狭くなります)、併用ならそのあたりもう少し滑らかに動作します。
手振れ補正はCanonに後れを取っている感じがあり、シンクロVRはぜひ早めに対応して欲しいですね。

外装は値段なりだが防塵防滴

見た目は正直…、高級感はないです。安っぽくもないですが。ただし、防塵防滴(に配慮)となっているのはよいですね。

フードも大三元レンズのようなガッチリさはなく、そこまで剛性のないごく普通のタイプです。もっともこの値段だとこんなものでしょうね。
かつての一眼レフ用AF-S 28-300mmよりも定価では若干安くなっていて、コスパもよいです。

画質インプレ

外れレンズがない、どのレンズも画質が驚くほど良いZマウントとは言え、所詮高倍率ズーム、便利さや動画撮影優先で考えていました。
撮りました→ナニコレ本当に高倍率ズームなの!? となりました。絞り開放でも抜けが良いですね。

逆光でもなかなか抜けが良い描写

f値が暗く、f5~f6.3とは言え、過半数のズーム域で開放f値はf6.3となる、かなり暗いレンズです。Fマウントではまずあり得ないスペックです。
こんなに暗いレンズだからなのか、f値を欲張らなかったからなのか、開放で撮って割と立体感が出ます。もちろん暗いので大してボケませんが、ボカす必要のない被写体ならこれで十分です。
暗いレンズなので、殆ど開放か、せいぜい絞ってもf8までしか使わないので、絞りはほぼ開放でも問題なさそう。
広角側も中間も望遠側も、どの焦点距離でも絞り解放からしっかり解像力があるのが良いです。基本高倍率ズームは、望遠側ほど1段絞って使いたいな、と思わせる位の解像力低下と収差があるものですが、このレンズはどの焦点距離でも、画質が安定しています。

歪曲は、Z 14-30mmと同様、自動補正が入っていて、切ることはできません。なので、素の状態では、恐らく歪曲はあるでしょうけども、補正をされていても画質や解像力はほとんど気にならないですね。

湾曲補正により画質低下は殆ど感じない

最短撮影距離は広角側で50cm。これだけ聞くと、あまり寄れないな、という印象かもですが、望遠端での最短撮影距離は70cmで、望遠にしては寄れます。撮影倍率は0.28倍で、実際にはこのスペックはNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S(最大撮影倍率0.22倍)より大きく、テーブルフォトのように被写体からあまり離れられない、という状況以外では、実用上はほぼ問題ないレベルです。実際使っていて、不便さは感じません。

f8に絞ればほぼ解像力はピークに

解像力は、絞り開放から結構よいね。私が好きな繊細な描写とは違う方向ですが(それをこのクラスのズームレンズに求めるのは酷)、被写体や光線状態によって、やや線が太い描写になることもあれど、どの焦点距離でも安定しています。
特にこの手の高倍率ズームの望遠は、コマ収差や非点収差が多めで、解像力低下とはまた違った画質低下がありますが、本レンズはそういったネガもほとんどないです。なので安心して200mmも使えますね。

望遠側も不満のない画質

そんなわけで、想像していたより遥かによく写るレンズで、日常スナップ用に常用決定です。
ここぞというときには、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRですが、通常撮影では、この1本で事足りますね。
便利と引き換えに画質のネガな部分があって、避けてきた高倍率ズームでしたが、、本レンズはごくごく一般の標準ズームのように使えるので、使用機会が増えそうです。これに明るい単焦点が1,2本あれば、もうそうそう不満なく撮影できてしまいそうですね。

手持ちのAF-S 200-500mm f/5.6E ED VRとこのレンズの2本で、広角から超望遠まで、2本で撮れてしまうのはかなりメリットが大きいです。
実は、この組み合わせで、先日のYOKOSUKA軍港めぐりで撮影しましたが、いやはや便利。Z 9とD850を使ったので、レンズ交換なしでこの2本で撮れるのは便利です。
良いレンズです。Zマウントの望遠も、200-600mmの開発が予告されていますが、それが発売されれば、幅広い焦点距離をカバーできて完璧ですね。

まとめると、

●良い点

・小型軽量
・全域絞り開放から高倍率ズームを意識させない、抜けの良い画質
・逆光耐性もそこそこ良い
・24mmからのズームレンズで唯一手振れ補正(VR)内蔵で望遠側の手振れに強い
・上級レンズほどではないにしろ、防塵防滴に配慮

●いまいちな点

・開放f5-6.3と暗いf値で、50mm辺りからf6.3なので、絞りのコントロール幅は狭い
・外観は値段なり
・AFは遅くはないが速くもない

と言ったところでしょうか。

あと、Z 9との組み合わせでは、ボディの方がオーバースペックな気もします。
せっかくレンズが小型なので、ボディもそれに見合ったものが欲しくなります。値段もこなれてきた初代のZ 6もよいし、クロップ耐性やZ 9と同じ画素数ということで、Z 7系も良いかななんて思います。
Z 6/7系はいろいろダメ出ししてきましたが、サブ機として使う分には問題ないかな。
ただ、やはりブラックアウトフリーのZ 9に慣れてしまうと、ちょっとそれ以外のミラーレスはもどかしい気もしますし。

というわけで、どちらかというと動画のために買ったレンズなのに、スチルも結構いけるぞ、となってうれしい誤算です。Zマウントユーザーなら1本持っておいて損はないレンズですね。

アウトレットパーク木更津やら温泉やらに行ってきた

妻リクエストにより、千葉県は三井アウトレットパーク木更津へ行ってきました。
4月最初の週末だからか、高速道路はレンタカー率高い! そしてアクアラインも大渋滞。到着に3時間もかかってしまいました…。

自分はお目当てのジーンズ(今どきで言うとデニムらしいですが)買えたので良し。息子も、LEGOを買ってもらえました。

どうせ夜遅くなるとわかっていたので、買い物帰りに温泉へ。お隣の袖ヶ浦に「天然温泉 湯舞音(ゆぶね)」(名前がいかにもチバラギっぽいw)ができたらしい。ショッピングモール内なので、便利ですね。

息子はアトピーなので、温泉効果で肌も良くなると期待して。しかしこの手の温泉、最近は温泉入ったあとの漫画コーナーやら食堂も充実していていいですね。1日居られますね。時間があれば、ゆっくり漫画を読んでいたいですね。

そんな息子はと言うと…

アウトレット価格で割引(アウトレットのお店でも通常定価が多い)となっていた、ルイージをママに買ってもらって、本日朝からタブレットを見ながらあっという間に完成させていました。彼はやたらLEGOが得意なので、もうすぐ6歳なのに、誰にも教わらずに完成させました。
ルイージも、マリオと同様、専用アプリでBluetoothで接続可能です。

Fire HDのFire OSでも、LEGOのアプリがあるので、結構遊べますね。ただタブレットの性能がそろそろ限界なので、買い替えたいところです。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その4

ダラダラ引きずってきましたが、これにてラストの、YOKOSUKA軍港めぐりで見てきた艦艇のご紹介。

地味ですが、海上にあるこちらは横須賀消磁所の消磁装置です。

横須賀消磁所の消磁装置

一般に目にすることはあまりないであろう設備で、鋼鉄で出来ている艦艇は、地磁気の影響を受けて、ごく僅かながら磁化されます。
磁気を帯びると、磁気機雷や対潜哨戒機の磁気探知で探知されやすくなることから、定期的に消磁を行っています。
ここは海上自衛隊とアメリカ海軍の共用施設です。
ロシアなんかは、艦艇を消磁用の導線でグルグル巻きにして消磁するそうですが、ここでは艦艇がここに停泊し消磁します。この施設内に消磁コイルが入っているのでしょうね。

自衛艦隊司令部側の艦艇

長浦堤防におやしお型潜水艦2隻、対岸の自衛艦隊司令部側に世代違いの汎用護衛艦が停泊。
汎用護衛艦、やはり世代の新しい「てるづき」(DD-111)と、「ゆうぎり」(DD-153)ではデザインがだいぶ異なりますね。
30年以上前の「あさきり」型と、2010年代就役の「あきづき」型では、四半世紀の世代差があるので、ここは仕方のないところですね。

海洋観測艦は海洋の情報収集に当たる艦艇で、見た目は地味ですが、対潜作戦上重要な艦艇です。同様の中国艦艇が、近年日本周辺を頻繁に航行するようになったのも、やはり対潜作戦上の海洋データが重要だからですね。

潜水艦は、今回は2世代前の「おやしお」型のみで、「そうりゅう」型は見かけませんでした。たまたまでしょうけど。

それでは、狭い新井掘割水路を通って戻ります。

横須賀警備隊側の艦艇

水中処分母船3号(YDT03)は、掃海のための水中処分部隊を輸送する船です。
特務艇「はしだて」(ASY-91)は、自衛隊の船としては異色の白を主体とした、別名迎賓艇とも呼ばれる船です。


YOKOSUKA軍港めぐりの船を降りました

ということで、約45分の船旅ですが、案内人の絶妙トークと解説を交えての航海なので、船に詳しくなくても、飽きずに楽しむことが出来ると思います。
ちょうどこの時間、雲が出てしまって天気は少々残念(このあと晴れたw)でしたが、その時々でしか見られない艦艇もあったりするので、何度乗っても楽しいですね。
なお、YOKOSUKA軍港めぐりに乗ると、案内所があるコースカベイサイドストアーズの駐車場2時間無料券が発見されるほか、ストアーズで買い物をすれば、金額に応じてさらに駐車場の○時間無料券ももらえますので、ぜひお食事やお買い物もされることをお勧めします。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その3

YOKOSUKA軍港めぐりでは、主に海上自衛隊横須賀基地や米海軍の艦艇を見ることができます。
もちろん何が見れるかはその時次第なので、何度か乗ったことがあっても、結構楽しめます(艦艇ファン的には)

昨日は護衛艦「くまの」(FFM-2)をダイジェストでお送りしたので、今回はそれ以外の艦船をご紹介。

おやしお型潜水艦


軍港めぐりで一番最初に目にするのが、第2潜水艦郡司令部側に停泊中の潜水艦です。
もちろんその時々で全く何もいない時もありますし、2隻停泊していることもありますが、今回は、おやしお型1隻のみ。
ちなみに、新造直後、および練習潜水艦を除き、どの艦が行動しているか把握できないよう、潜水艦については艦名は記載されていません。
また、最大潜航深度が把握されないよう、耐圧殻の厚みがわからないように、ハッチには緑色のカバーがされています。
機密の塊が潜水艦であり、地味ながら、日本の海上防衛の砦でもあります。

護衛艦「いずも」(DDH-183)


空母化工事第1段を終えて、2021年10月にはF-35Bの着艦と発艦に成功しています。
近くで見ると、やっぱり大きいですね。それでも米海軍の空母より二回り小さいのだから、通常の空母が如何に大きいかですね。

米海軍

米海軍は多くの艦艇が停泊中で、空母ロナルド・レーガン(CVN-76)も定期メンテナンス中です。
最新のイージス駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(DDG-115)は、アーレイバーク級のフライトIIAリスタートと呼ばれていて、一度建造終了したフライトIIA型の再建造版になります。この艦は、AN/SPQ-9Bレーダーの搭載はないようです。
3隻並んだタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦も、既に艦齢はほぼ30年を越えているため、向こう数年内には退役となる予定です。その後釜は、最新のアーレイバーク級フライトIIIになるのかな?

吉倉桟橋の自衛艦

こちらは「くまの」と共に某公園から眺めていた護衛艦と補給艦です。

ージス艦「はぐろ」(DDG-180)は、新鋭まや型イージス艦の2番艦で、イージス艦では初めて、カスタービン電気推進(COGLAG)方式を採用しています。
「はぐろ」は、新造時に、本来搭載するはずだった対水上レーダーAN/SPQ-9Bが、諸般の事情により納入が間に合わず、後日装備とされていましたが、今回見たところでは、AN/SPQ-9Bも装備されており、どうやら今月の点検時にやっと装備できたようです。
このレーダーはアクティブフェーズドアレイ2面の回転式で、イージス艦のSPY-1Dレーダーを補完し、特に低空や潜水艦の潜望鏡探知に優れているとされています。

護衛艦「やまぎり」(DD-152)は、近くで見ても、やはり錆が目立ちますね。既に昨年末にはこの状態で、錆びた状態のまま長くいるのは、自衛艦では珍しいことです。
そろそろ定期修理が近いから、そのままにしているのかもしれません。
この艦も1989年(平成元年)就役で、既に33年経過していますが、護衛艦不足もあり、「もがみ」型がある程度数がそろうまでは、しばらく現役になりそうです。既に艦齢伸長工事を実施し、戦闘システムもOYX-1に更新しています。

まだまだ紹介したいですが、ここで時間切れ。次回でラストにします。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その2

続きです。今度は海上から護衛艦「くまの」(FFM-2)を拝もうと、実は前日に予約していました、YOKOSUKA軍港めぐりを。

乗船待ちに撮影。やはり護衛艦「くまの」目当てで来ているカメラマンも結構いましたね。
それまで晴れていたのですが、ちょうど乗船前辺りから雲が広がってしまいました。こればっかりは仕方ないですね。

護衛艦「くまの」ディテールをダイジェストで

YOKOSUKA軍港めぐり、何度か乗りましたが、今回のメインは護衛艦「くまの」ということで、今日はディテールをダイジェストでお届けします。

やはり、従来の護衛艦と一線を画す印象です。ここまでステルス対策に踏み込んだ護衛艦は初めてで、さらに海上自衛隊初の乗員のクルー制を導入(予定)する艇です。
艦橋の窓も従来の護衛艦よりフラットで、開口部は狭い印象です。
レーダーは新型のOPY-2を採用、Xバンドのレーダーで、対水上・対空・電子線を統合したものとなり、それらを補間する電子光学センサとして、OAX-3光学複合センサーが艦橋の上部に搭載されています。
後部を見ると、ヘリ格納庫シャッター右横にもレーダーらしきものがありますが、これも航海レーダーなのかな?
艦尾は大きな扉があり、ここから掃海関連の無人機雷排除システム用水上無人機(USV)と機雷捜索用無人機(UUV)を展開すると思われます。
主機はディーゼルとガスタービンの複合CODAG方式で、これも護衛艦では初めてです。特に低回転のディーゼルと、高速回転のガスタービンを同時につないで動かすために、減速機の製造が難しいとされている方式です。
ディーゼルを巡航機として使うことで、経済性も重視しています。

現時点では、VLS(ミサイル垂直発射装置)は未搭載で、これまでの護衛艦の標準対潜装備たるVLアスロックは搭載されておらず、対空兵装もSeaRAMのみで、現時点では中射程のシースパローなどのミサイルも非搭載。今後、国産のアクティブレーダーホーミングの対空ミサイルを搭載するとも言われています。
このため、現時点ではどちらかというと、掃海よりの護衛艦、と言えますね。
ともあれ、今後アップデートを繰り返しつつ、22隻というこれまでの護衛艦では最多の建造が計画されており、古い護衛艦「あさぎり」型や「あぶくま」型を代替していくと思われます。

今後の発展に期待したいところです。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その1

2022年3月25日、最新型のもがみ型護衛艦の2番艦「くまの」(FFM-2)が横須賀にやってきました。同基地の掃海隊群配備のようです。
護衛艦でありながら、掃海隊群という異例の配備ですが、もがみ型護衛艦は、従来の護衛艦と比較して、より多用途任務をこなす艦艇として、掃海機能も付与されています。
従来の掃海艇が削減される代わりとして、掃海のための無人機雷排除システム用水上無人機(USV)と機雷捜索用無人機(UUV)の運用能力が付与されているのが最大となっています。

例の公園から観察する

公園から横須賀基地の艦艇を望む

朝、横須賀基地の艦艇を見ることが出来る、艦艇ファンならおなじみの、とある公園でまず撮影してきました。
写真右側にヘリコプター護衛艦「いずも」(DDH-183)、左側から護衛艦「やまぎり」(DD-152)イージス護衛艦「はぐろ」(DDG-180)補給艦「ときわ」(AOE-423)、そして中央にお目当ての最新鋭艦「くまの」が見えます。

護衛艦は、それぞれ艦種記号が異なる4種類が並んでいて、護衛艦と名がつくも、空母に近い「いずも」、掃海機能が付与された「くまの」と、任務の幅が広がる海上自衛隊の現状を示していますね。

護衛艦「くまの」を観察

護衛艦より高い視点から見る機会は、なかなか少ないです。じっくり観察しました。

これまでの護衛艦は、対レーダーステルス対策として、壁面の傾斜こそ着けていたものの、突起部が多く、諸外国の戦闘艦と比較すると、あまり積極的ステルス対策がされていないように(少なくとも外観上は)見えましたが、もがみ型護衛艦では、これまでの護衛艦で最も進んだ対レーダーステルス対策がされているように見えます。
まず艦首を見ると、艦を係留させるためのロープの巻取り部やボラードが一切見当たらず、ツルンとしています。これらはすべて艦内に設置されているようです。

VLS(ミサイル垂直発射機)は予算の都合上、未搭載で、主砲の後方の搭載予定部分は、これまたツルンとしています。
かなり傾斜がついた壁面ゆえ、斜めになっている扉を開くのは一苦労に見えますね。

煙突も隠れていますし、対艦ミサイルもまだ未搭載なのか、それとも隠れて見えないのか、写真ではよくわかりません。

TACANなどのアンテナ類は筒型の中に設置されています。OPY-2レーダーはやや小ぶりですね。回転式のレーダーはもはや搭載しないかと思ったら、航海レーダーらしきものがマスト前方に設置されていますね。護衛艦とて、通常航行中は一般船舶と同様なので、ここは民生品のレーダーを搭載しているようです。

それにしても、ここまで徹底したステルス対策、欧州の艦艇のようでもあり、従来の護衛艦離れしていますね。将来的なシリーズ化、輸出も視野に入れているように感じました。

その他艦艇

手前の護衛艦「やまぎり」、かなり錆びていますね。海自の護衛艦は割ときれいにしているだけに、これだけ錆びている護衛艦は長期任務のあと、そしてこれから定期修理に入る直前なのかなと思われます。
艦齢33年の古参護衛艦で、従来ならとうに退役している艦齢ですが、予算不足から護衛艦の入れ替えが進まず、しばらく現役に留まると思われます。もがみ型がある程度揃ってからの退役になるでしょうね。

そして、イージス護衛艦「はぐろ」、マストに新造時搭載されていなかったレーダー、AN/SPQ-9Bもやっと搭載されたようですね。アメリカからの納品が遅れていたわけですが、紆余曲折あってやっと搭載されたようです。この辺りの話は、色々ありますが、ここではあえて書きますまい。

それでは、今度は海上から観察しましょう。続く…

AF-S 200-500mm用にレンズケースJJC DLP-7IIを買ってみた

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを、AF-S 600mm f/4G用のカメラバッグのサイドに取り付けるために、レンズケースを買ってみました。


たまたま楽天で割引していたので、買ってみました。何種類かあるサイズのうち、上から2番めに大きいサイズです。
内寸144 x 316mmということで、AF-S 200-500mm以外に、Tamronの150-600mmクラスにも適合するようです。

発注してからしばらくして、チャイナポストで届きました。Amazonだと、その時の在庫状況によりますが、執筆時点では国内在庫があるので、もう少し早く届くかも?

ものは結構しっかりしていて、ペナペナという感じは一切なく、衝撃からしっかり守ってくれそうです。純正のレンズポーチた薄っぺらな袋なので、こんなペラペラな袋ならむしろ、付属しなくていいという程度のものなので、他のレンズとともに持ち出す機会が多い場合は、この手のレンズポーチはあったほうが良さそうですね。

AF-S 200-500mmにはギリギリサイズかも

サード製、しかもチャイナブランドなので、ちゃんと入るかな…と思ったら入らない! じつは、三脚座にアルカスイスプレート取り付けており、またレンズキャップ代わりのレンズハットも装着していたので、これらを装着したままでは入りませんでした。
アルカスイスプレート、レンズハットともに外した状態で入りました。

寸法ギリギリでしたね…。もしも、レンズハットや三脚座にプレート装着のままで収納したい場合は、ワンサイズ上のケースを使うほうが無難かもしれません。
ケースを絞るストラップも上下2箇所にあり、これを使ってカメラバッグのサイドベルトに取り付けも可能です。汎用性も高いですね。
別途、肩がけできるベルトも付属していました。

Loweproのレンズトレッカー 600 AW IIIにとりつけてみました。

しっかりととりつけできました。ベルト2本で締め付け出来るので、隙間無く取り付けできています。
これで、AF-S 600mmとAF-S 200-500mm、Z 24-200mmの3本に、ボディ2台(Z 9とD850)、テレコン、バッテリ類を入れて運べます。が、重量がものすごいです。バッグの重量も含めると15kgはあるんじゃないかな…。何かの訓練か…。無謀ですね。
今年航空祭があるとしたら、カート併用しないと、夕方まで体力持たないかも。

Hondaのウェルカムプラザ青山に行ってきた

HondaのASIMOと言えば、ヒューマノイドロボットの先駆者ですが、2022年3月末で展示終了ということ、また先日3月16日に逝去された、Hondaの2輪・4輪レースなど日本のモータースポーツ界に貢献したレジェンド、高橋国光氏の追悼展示を見に、港区のHondaウェルカムプラザ青山に行ってきました。

息子と一緒にHondaウェルカムプラザ青山へ

高橋国光氏の追悼展示

中央には、1961年のロードレース世界選手権の第2戦、西ドイツGPで日本人として初めて、高橋国光氏が優勝となった際のマシン、「RC162」が、右の赤いマシンは1995年のル・マン24時間レースで、GT2クラス優勝を獲得した「NSX-GT2」、左の青いマシンは2018年ににスーパーGT500クラスのシリーズタイトルを獲得したTEAM KUNIMITSUの「RAYBRIG NSX-GT」が展示されていました。
晩年まで日本のレース界で活躍した高橋国光氏のご冥福をお祈りいたします。

ASIMO開発の歩み

以前はツインリンクもてぎ(最近名前が「モビリティリゾートもてぎ」に変わったらしい)に展示されていましたが、歴代のHondaロボットが展示されていました。

最初は足だけのロボットだったのが、大きくなって胴体が着いて、2000年にASIMOがデビューしました。当時まだ学生でしたが、ASIMOのデビューは衝撃的でしたね。初めて実物を見たのは、2004年のここ青山でしたが、感動したものです。
そのASIMOも、3月いっぱいて展示終了だそうです。

息子氏、何だか気に入ったようで、2回連続でASIMOのデモを見ていました。

車・バイク・パワーショベル

ショールームだけに、Hondaの車やバイクも展示されています。

シビック、サイズ感が良いですね。ミニバンに慣れていると、視点もぐっと低いです。いいのだけれど、ちょっとお値段高いよね。シビックで300万円台後半って、昔乗っていたアコードより100万円も高い!
N-BOXはさすが売れているだけあります。軽にしては質感も良いし、後席も広い。
ヴェゼルは、デザイン優先なのかな? 天井が低くてガラスの高さが狭くて、チョッパーみたいな車な印象。内装はおしゃれでいいのにね。

面白いのは小さなパワーションベル、もちろんHonda製ではなくKOMATSU製なのですが、バッテリがHondaの電動バイクなどに使用するモバイルパワーパックを採用しているそうです。息子はこれがお気に入りで、ずっと乗っていました(笑)

というわけで、割と楽しんできました。

そして写真編集していて気づいた、ずっとZ 9の設定、DXフォーマットにクロップしていた…。広角レンズも使っているのに、何だか画角狭いよな~って思ったら(笑)。これ何とかしないとなぁ。

2022国際ロボット展に行ってきた その3

もう1週間以上経過してしまったけど、2022国際ロボット展の残りを。

お昼をホール8で食べていたら、明和電機のスペシャルステージが始まったので、思わず見てしまいました。

15分と長いです

全部見ていたら、昼食食べる時間なくなっちゃった…
ということで、ホール東7へ。

結構時間が押してしまって、サラッと見ただけですが、気になるブースではお話を聞いて名刺交換したりと、少しだけお仕事モードに。
技術展に子供が行ってOKということで、最終日だった土曜日は、割と家族連れも来ていましたね。

Hondaの新しい乗り物、UNI-ONEは、残念ながら募集いっぱいとなっていて、乗って動かすことは出来なかったけど、子供たちが座ってみたり、実演は見ることが出来ました。

Honda UNI-ONE

Hondaのロボットハンド、器用に色々掴んでいました。

そして、再び西ホールへ移動、予約していたVIVITAロボコンのブースで遊んだりと、結局子供たちは割と楽しんでいましたので、帰ったのも16時過ぎとなりました。

大人は見たいブースには全然行けませんでしたが、子供たちが思いの外楽しんだので良かったとします。