Microsoftから、次期WindowsのWindows11が正式発表されました。
Windows10のマイナーチェンジ版と思いきや、結構Windows10からは動作環境要件が多くなっているようです。
- 64bit版のみ(Win10は32bit版もあり)
- 2コア以上の64bit対応CPU
- メインメモリ4GB以上(Win10は64bit版で2GB以上)
- DirectX12以上のグラフィックカード
- UEFI必須(従来BIOSは非対応)
- TPM2.0以上推奨(TPM1.2以上必須)
他にもありますが、主要な部分はこんなところなようです。
古いPCで引っかかりそうなのは、DirectX12以上、UEFI、TPM2.0以上(実質1.2以上)でしょうか。
手持ちのPCで最も古い、2006年製のDELL XPS M1210は、購入時はWindows XP、その後Win7→Win10とアップデートできましたが(流石にWin10は重すぎたので、現在はubuntu studio)、こうした骨董PCは、ついに切り捨てられる模様。
また、TPMも厄介ですね。intelのCPUだと、Core第4世代以降であればCPUファームウェアで実装されているようですが、問題はメーカー製の場合、内蔵TPMに固定されている場合もあり、うちのあるCore i7 4710MQの東芝Dynabook R73/PBは、CPUとしてはギリギリ対応していますが、アップデートできるかは微妙な感じです。
メインPCはWindows11に対応できるかチェック
さて現在のメインPC 、自作機でマザーはASUS Prime X470-PROは問題ないとは思うけど、MicrosoftのチェックツールでWindows11に対応できているか試してみました。
名称が正常性チェックって…だめだと異常なのか?
あれれ、そんなに古くないPCなのに、「Windows11を実行できません」と表示されました。詳細情報をクリックすると…
要件を満たしていないことはわかったけど、肝心の何が悪いかが表示されない。エラー表示のだめな見本ですね。
Windowsセキュリティを調べてみる
何が悪いか調べるため、まずはWindowsセキュリティを見てみると…
「標準ハードウェアセキュリティはサポートされていません」と表示されています。
更に踏み込んで、TPMバージョンを調べるべく、セキュリティプロセッサの詳細を表示させると、仕様のところが何も表示されていません。あれれ? TPMは無効にしていないはずなのですが。
UEFIの設定を再チェック
そこで、Windowsを一旦終了して、UEFIの設定を見てみました。すると、TPMは「Discrete TPM」に設定されています。これはマザーボード内蔵TPMを使用する設定ですが(そもそもTPMを無効に設定はできなかった)、とりあえずこれを「Firmware TPM(fTPM)」に切り替えてみます。これは、ハードウェア実装TPMではなく、CPU内臓のTPMを使用する設定です。
解決!
fTPMに設定し、再度Windows10を起動して確かめると…
セキュリティプロセッサの詳細の、仕様の表示が出来ました。なぜだかわかりませんが、マザーボード側のTPMだとデータが取得できないようです。
仕様バージョン2.0と出るのは、TPM2.0という理解で良いのだろうか?
下にTPMの仕様サブバージョンが1.38となっているのですが、よくわからないですね。
再度Windows11が実行できるかのPCの正常性チェックを実行したところ、実行できるとの表示になりました!
自作機は、UEFIの設定が色々あるので、こうしたケースもあるようですね。
というわけで、ここ数年のPCであれば、Windows11にはほぼ対応できるとは思いますが、特に自作機で実行できないと表示された場合は、UEFIの設定を再度チェックしてみてください。