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網戸がすぐ外れるので戸車を修理してみた

築20年近いマンション、いろいろガタが出てきています。
分譲マンションの賃貸を、社宅として借りて9年住んでいますが、この数年はガスコンロに食洗機、先日はトイレのウォッシュレット交換となりました。
20年も経てば、色々不具合が出てきますね。

さて今回は網戸。ベランダの網戸、ここ何年か外れやすくなっていて、そのたびにつけ直して調整をしていたのが、ついにどうやってもすぐに外れるようになったので、戸車をチェックすることにしました。

戸車とは、編みやサッシ窓をレールでスライドさせるための車輪が組み込まれた部品です。
網戸をひっくり返してみました。

豊和工業網戸 

少し見づらいですが、ここに車輪(ローラー)が着いています。表側からネジ回すことで、車輪の高さを調整することが出来ます。戸車を外してみました。

車輪の調整ネジを回すことで、車輪が下がり、これで本来は網戸が外れなくなる構造です。が、このネジ部分が壊れていて、高さがすぐに戻ってしまいます。

高さ調整ネジ取付部にクラック(ひび割れ)あり

よく見ると、高さ調整ネジの取り付け部分にクラック(ひび割れ)が発生しています。これで負荷がかかった時にネジが効かなくなってしまうようです。

交換部品を調べてみると…

部品廃番でした

ネットで調べてみたところ、同じ形状と思われる、豊和工業のE型?の部品は廃番のようです。他に、Amazonや楽天などいろいろ調べても出てきませんでした。残念ながら、もう買えないようです。
別に社宅扱いの賃貸マンションなので、不動産屋に言えばいい話ですが、とにかく不動産の対応が遅いので、とりあえず自分でなんとかしてみます。

プラリペアで割れた部分を補強する

クラック部分をV字にカット

まずはクラックの入った部分を、V字にカットします。

プラリペアを使用

ここで登場するのがプラリペア。以前も当ブログで登場しましたが、プラスチックを形成できる粉末と溶剤のセットです。強固なプラスチックを造形できるので、こうした補修にぴったりです。

V字カットした部分にプラリペアを流し込む

V字カットした部分に、プラリペアを流し込みます。これで、クラックした部分の広がりを防いで、ネジがしっかりかかるようにします。
念の為、ネジ山部分にもプラリペアを流し込みました。固まる前にネジを入れておきます。
プラリペアは5分で硬化完了するのも良いです。接着剤だと、丸1日かかるし、ベースが劣化しているので、そこまで強固にはなりません。

これで修理完了。ただ、車輪の取り付け部分自体もたいぶガタが来ていて、対処療法でしかないのは確か。補修部品が手に入らない以上、今後外れやすくなったら、網戸毎交換ですね。その際は大家さんにご相談となりますね。
自衛隊に小銃も納品している豊和工業さん、補修部品、使いたい頃に廃番にしないで~と強くお願いしたいです。

【第一酒造】開華 特別純米 生もと 原酒

先日、第一酒造の量り売りで買ってきたお酒です。

開華 特別純米 生もと 原酒
【第一酒造】開華 特別純米 生もと 原酒

量り売りは、瓶を購入(2回目以降は洗った瓶を持っていって購入も可能)して、その場でタンクから詰めてくれます。なのでラベルはその場で貼るシンプルなものです。

開華 特別純米 生もと 原酒
【第一酒造】開華 特別純米 生もと 原酒

今回は生もと造りのお酒です。生もと造りは、日本酒の原点とも言える昔ながらの製法で、蔵付き、あるいは自然に存在する乳酸菌を取り込んで、酒造りに不要な雑菌を死滅させていきます。乳酸菌が雑菌を死滅させた後に、酵母菌を投入し、その中でも強い酵母だけが生き残って酒の元となる酒母となります。
酒母を作るのにもっとも時間がかかり、かつ腐敗などのリスクも高い製法ゆえに、他のリスクの低い製法が開発されると、生もと造りのお酒は少なくなりました。が、現代でも酒造りの基礎として、生もと造りを継承する酒蔵も増えてきました。
生もと造りのお酒は、一般的に酸味があり、全体的に力強い味となるものが多いですね。

酒米はラベルにはありませんが、別途お店でもらったチラシによれば、自社水田産の「ひとごごち」、精米歩合は59%です。
今回の量り売りは開華の「特別純米 生もと」の貯蔵用原酒です。原酒なので無加水、更に力強い味とのことです。

香りからして酸味を感じる、よく言われるフルーティとは対照的な伝統的日本酒の香り、なにかに例えるのは難しい…。

口に含むと、生もとらしい力強い豊潤な米の旨味、そして酸味が絶妙なバランスです。決してお互いが主張しすぎることなく、良いバランスを保っています。冷酒で飲むのがおすすめだそうですが、個人的には常温になった時に甘みがぐっと増して、辛さと甘さの更にバランスが良くなるのが好みです。
原酒ゆえ、酒蔵ではオンザロックで飲むのもオススメとしています。今度はロックで飲んでみようと思います。

開華、東京近郊ではなかなか売っているところがないですが、コレ良いお酒ですよ。COVID-19が落ち着いたら、佐野のアウトレットに行きがてら、第一酒造に寄るのも良いと思います。
アイスや甘酒、お菓子なども売っているしね。

購入から10年近いREGZA ZG2のタイムシフトHDDの改装を試みる

家電、人生の転機に買うことって多いですよね。
我が家のテレビも、ちょうど家を新築した際に購入したものです。現在栃木の自宅は、転勤で賃貸として、年末には10年目を迎えるのでメンテナンス(壁と屋根塗り)に入る予定ですが、家電にとっては10年は節目ですよね。だいたい不具合が出て、買い替えのタイミングですね。

10年前、タイムシフトHDDはテレビ内蔵だった

今や本家東芝の手を離れてしまって、ブランドのみとなったREGZAですが、当時は他社を抜きん出たマニアックなメーカーでした。
タイムシフトマシン機能は、HDDに最大6チャンネルの地上波放送を同時録画でき、過去にさかのぼって視聴できる機能です。録画忘れしても、タイムシフトのHDD内のデータが上書きされない限り、過去にさかのぼって視聴することが出来ます。そのため、チューナーも多数積んでいて、我が家のREGZA ZG2も、タイムシフト用に6チューナー、裏録画用に2チューナー、通常視聴用に1チューナーという構成で、当時としては相当な高性能機でしたね。当時、スマホアプリとも連携できましたね(現在アプリは公開終了)。
妻はこのタイムシフトを気に入って、よく使っていました。

ZG2 SERIES 〈レグザ〉の最高峰。タイムシフトマシン搭載。プレミアムハイエンドモデル 55V型・47V型・42V型
購入投資はCELL REGZAを超える画質と高機能も売りだったZG2シリーズ

が、HDDは寿命があります。録画用のHDDは、テレビ購入4年でクラッシュして、延長保証交換しています。
逆に稼働率の高いタイムシフト用HDDは、壊れることなく使い続けられてきました。が、去年から、タイムシフト録画を再生しようとすると、再生できない不具合が。HDDを初期化してみても、6チャンネルのうち3チャンネル分が再生できなくなってしまいました。

REGZA ZG2シリーズは、タイムシフト用に750GBのHDDを2台内蔵していて、HDD1台あたり3チャンネル分を録画しているようです。そのうちの1台がクラッシュしてしまったようで、3チャンネル分しかタイムシフト再生できない状況でした。

現在の殆どのテレビは、録画用HDDは内蔵ではなく、USB接続の外付となっているのは、恐らくHDD内蔵時代、不具合修理が多かったせいでしょうね。HDDの管理は個人でやってね、となったのもうなずけます。外付けなら、クラッシュしても自分で交換できますから。

単純にHDD交換しても初期化出来ないZG2

さてREGZA ZG2シリーズですが、内蔵HDDを単純に交換できない機種です。これまで、いろいろな方が交換にチャレンジし、失敗してきました。というのも、単純にHDDを入れ替えても、テレビ側がHDDを認識しないのです。どうやら、内蔵HDDには特殊なパーティションと記録方法が用いられていて、それがないと、テレビ側で初期化しても、初期化に失敗するようです。

既にメーカーも去年(2020年)の時点で、販売から時間がたった機種なので、修理対応不可との連絡がありました。まあ4K の時代ですしね…。

ところが、2021年に入って、価格コムの掲示板に、HDD改装成功の書き込みがありました。そんなわけで、自分もチャレンジすべく、ジャンクのHDDを調達。

ジャンクのWD7500BPVT 750GB 2.5in HDD

REGZA ZG2の内蔵HDD、耐久性の低い2.5インチのHDDなんですよね。恐らくスペースの関係でしょう。
ジャンクのHDDも同じ750GBを購入。これがネットではなかなかないし、あっても妙に高かったりだったので、これは秋葉原のジャンクショップで購入。

ジャンクのWD7500BPVT 稼働時間も少なく問題なし

HDDの状態も、CrystalDiskInfoで調べたところ、仕様時間も344時間と少なく、問題なく使えそうです。

まずはZG2のタイムシフトHDDを取り出してみる

価格コムの掲示板の情報では、まず元のHDDのデータダンプが必要とのことなので、幸い片側のHDDは生きているので、これをコピーすることに。
ではテレビの外装を外します。
※ブラウン管テレビほど危険ではないですが、部分的に高圧がかかっています。技術者以外は真似しないように!

きったねぇ!

10年分(録画HDD交換時に清掃しているとすると6年分?)のホコリがぎっしりです。特に空冷ファンは見るも無残にホコリで埋まっています。デジタル時代になって、テレビもいわばパソコンと同じ。空冷ファンが付いていても、ホコリが後も堆積しては、冷却もままならないでしょう。よく動いていたなという印象。これだもの、10年も経てば、不具合も発生しておかしくないです。
まずは清掃から入りました。これだけでも、裏蓋を開けた価値がありますね…

液晶パネルはLG製、今やLGパネルが世界を席巻しています。日本がブラウン管とプラズマに固執した結果ですね。有機ELパネルも、LGが優位に立っています。
HDDはタイムシフト用の日立の2.5インチ 750GB HDDが2台、重ねて設置されています。何故重ねたのか…コレでは奥のHDDは放熱厳しいですね。

取り外したタイムシフト用HDD 日立HCC547575A9E380

かつて日立もHDDを生産していました。懐かしいですね。その後HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)となり、さらにWD(ウェスタンデジタル)の参加となり、今はHGSTブランドのHDDは消滅してしまいました。
さて外した2台のどちらかが不具合なので、調査してみます。

あれ、2台共読めています。1台はクラッシュしたかと思いきや、代替処理済みのセクタは出ていますが、これは読み書きできないセクタを飛ばしているので、現時点では使えているとうことになります。
ということは、このHDD、近い将来本当にクラッシュして読めなくなる可能性はありますが、現時点では読めているようです。

未割り当ての128MBにモデル名やシリアル情報などが書かれているらしい

やはり特殊な書き方をしているっぽいことは、HDDのパーティションが区切られていない領域に、モデル名やシリアル情報を参照している領域があるようです。しかし、面倒なことをしてくれるものですね。

工場出荷時設定で復活

というわけで、今回はあえてHDDは交換せず、そのまま戻して、工場出荷時設定にテレビを初期化してみました。設定を一からやり直したところ、問題なく両方のHDDでタイムシフト録画が出来ているようです。
時々再生までにもたつくのは、恐らく代替処理済セクタのあるHDDが、やはり不調と思われます。そう長くないうちに、本当クラッシュするかもしれないし、このまま使えるかもしれない。
どちらのHDDも、使用時間は5万時間近くに達していて、熱耐久の厳しい2.5インチHDDとしては、そろそろ寿命が来てもおかしくない頃です。

HDDの寿命は、はっきり言って運次第ですから、とりあえずはこのまま使って様子見したいと思います。自分は殆ど今テレビを使わないですし(子どもたちがメインかな)。

とりあえず、今回は改装せず終わりましたが、今後クラッシュした際に、価格コムの情報を元に、改装してみたいと思います。HDDも買ってあるしね。

我が家のアサガオがやっと咲いたのでタイムラプス化した

去年もやっていましたが、去年採取した種でまたアサガオを育ててみました。
今年は我が家のアサガオ、成長が遅く、5月ぐらいに発芽したアサガオの芽は途中で枯れてしまって、諦めた頃に遅く生え始めた芽が成長して、やっと蕾ができました。

今回のタイムラプスは…失敗しました。絞り、絞ったつもりが開放になっていたようです。

風も強くて、ブレブレのコマで動画生成したので、全体的に4K編集したのにボヤけてしまいました…。しかも絞り開放になっていたので、被写界深度も稼げていません。
今回は失敗ですね。備忘録として残しておきます。
風のない日に、ちゃんとライティングして撮らないとですね。

素材に使った写真。ボケてますね…。そりゃ絞り開放だもんね。コントラストが薄いのは、動画編集時の調整のため。測光はハイライト重点測光を使っています。色域はAdobe RGBです(上の写真はsRGBに変換しています)。

今度はもう少しうまく撮れるといいな~
そんなこんなで夏休みももう中盤。

あまり成長しない我が家のアサガオをタイムラプス化

細々と続けているインターバル撮影で、ベランダのアサガオを取り続けるシリーズ(シリーズ?)。

この1ヶ月、Nikon D810はベランダに出しっぱなしです。シャッターカウント数は22万を超えています。オーバーホールするか迷いどころです。Z 9の出方も気になるし。ただ、こうした撮影にD810は重宝するんですよね。

うちのアサガオ、ベランダは南側ですが、マンションなので、陽が直接差し込みにくいせいか、どうも成長が遅いです。
もうこの時期なら、蔦も伸びていておかしくないですが、まだ葉っぱの段階です。これから梅雨があければ一気に成長するのかな?

10分ごとのインターバル撮影から生成しました。
PCがパワーアップしたので、Davinci Resolveでの書き出しも速くなりましたね。
ただ、GPUがQuadro P2000というのは少しネックかも知れませんね。かといって、GoForce RTX 3xxxを入れるほどの予算もないし、ガチでやるわけでもないし。

アサガオの発芽のタイムラプス

本当は手前の芽をインターバル撮影していたのですが、偶然別の場所からアサガオの芽が生えてきました。
今まで発芽してからのタイムラプスはあったけど、運よく発芽する瞬間を捉えることが出来ました。

発芽の様子

ベランダで撮っているので、洗濯物を干したりしているので、どうしても三脚撮影でも多少のズレが生じてしまいますが、そこはご愛嬌ということで。

今回はインターバル撮影の「露出平滑化」を使用せず。ただ、逆に夜間は暗すぎる気がします。
絞り優先オート、ISO感度もシャッタースピード30秒を超える場合は感度を上げる設定でしたが、ISO感度はせいぜいISO1100までしか上がっていないのです。

深夜0時、F13 30秒 ISO1100、もう少し明るく撮れて欲しいかな

本当は光源で照らし続けるのが良いのでしょうけど。難しいですね。

今年も五色唐辛子の花が咲きました

3年前に買った五色唐辛子、冬には葉っぱが全て落ちて枯れかかっているかと思いきや、春には葉っぱが復活して、いつの間にやら花が咲いて…となります。

もともと南アフリカが原産のようで、寒いのは苦手。
園芸サイトによれば、日本の気候で育てる場合、冬を越せないので1年草扱いみたいですが、関東の冬は最近それほど寒くないからなのか、マンションベランダで育てているのが良いのか?

ともあれ、1年草扱いだけど、3年持っているのだから、何となく愛着がわきますね。伸び放題で水と栄養やるくらいしか管理していないけど(笑

例によって、インターバル撮影して、タイムラプス化してみました。

今回は10分ごとの撮影にしましたが、思いの外開花が早かったので、60pだと尺が短すぎるので、4K30pで作成しました。

インターバル撮影の悩み

インターバル撮影は長時間に及び、数日から長くて1ヶ月もあったりします。
昼夜問わずなので、露出は固定に出来ず自動露出、ホワイトバランスなども同様にすべて自動。固定しているのはフォーカスのみ。
自動露出は、単純にインターバル撮影すると、条件でコロコロ変わるので、Nikon D810には「露出平滑化」という設定があり、露出変動に鈍感になることで、コマ感の露出が大きく変わることを防いでいます。

が、「露出平滑化」が必ずしも良いわけではなく、例えば日の出、日の入りでは、明るさが大きく変動するのに、平滑化で露出が変わるのに時間がかかり、白飛び、黒つぶれが発生します。

明け方、日の出の時間は、露出平滑化では白飛びが発生する

上の写真のように、日の出直後は白飛び気味なのがわかります。
また、このインターバル撮影はベランダで行っていて、部屋の明かりによっても露出が左右されます。
もちろん天候その他にも左右され、長期間になればなるほど、露出が難しいです。
かと言って、枚数が多すぎるので、1枚1枚明るさを整えるのも現実的ではないですし、さてどうしたものか。
測光を「ハイライト重点測光」にすることで、ある程度白飛びは回避できますが(上の写真もハイライト重点測光に設定)、そうするとアンダー目の写真が多くなります。難しいですね。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDを導入した

まもなくNikon ZマウントのMicro NIKKORが発売されるとの噂も出ている中、今あえてFマウントのMicroを導入しました。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

2008年にナノクリスタルコートを搭載して発売された、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDです。

60mmのマイクロ(Nikonでは等倍までのレンズはマクロレンズではなくマイクロレンズと呼んでいます)は、古くからあったAI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dを既に持ています。
なのに、同じ60mmのマイクロを導入したのは、ひとえに使用頻度が一番高いからです。
当ブログの物撮り写真は、ほぼDタイプの古い60mmのマイクロで撮影しています。一週間のうち使わない週はないので、一番使っているレンズと言っても良いでしょう。
故に、タイムラプス用での長期間撮影に使うと、他の撮影に使えないというジレンマがありまして。

タイムラプス用のインターバル撮影で使い始めると、半月このまま撮り続けていることも

ということで、今回は買い替えではなく買い増しです。


20年の進化を感じるマイクロニッコール

AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dは、Dタイプ化される前、1989年に発売され、Dタイプ化を経て2020年頃まで販売されていたレンズです。Dタイプ化以前を含めると、光学系は同じなので、30年売られていたレンズです。
故に流通量も多く、中古でも比較的よく見るレンズです。ただ、前期型になるほど、カビ等程度の悪いレンズも多く流通していたりしますが。
なので、AF-S化され、ナノクリスタルコートをまとった新しいマイクロには、興味はあれど、なかなか買うまでには至っていませんでした。
しかし、Dタイプレンズがすべて廃番になり、Zマウントレンズの足音も近づいた現在、せっかくなので、Fマウント最後になるであろうこの60mmマイクロも使ってみようと思った次第。

実際に使ってみると、ボディ内蔵モータによるAFよりも精度が高くて合焦速度も速く(AF-Sレンズとして見ると決して速い方ではないけれど)、かつ画質も向上していることがわかりました。
よく言われる、旧60mmマイクロがやや寒色系の写りをすると言われているのに対し、相対的に新しいGタイプの方は暖色寄り、いやこれがニュートラルなのかな、と感じる写りです。ボケ味も描写が柔らかくなりました。
決して解像力重視ではないというのも好感が持てます。カリカリの描写のレンズは、実は収差が多いレンズ、とも言われていますが、そういうピント面だけがカリカリになるピーキーな感じがないのも、このレンズの良さで、特にピント面とボケのつながりは、旧Dタイプより良くなっていると感じました。

インターナルフォーカス採用により、旧Dタイプのように全長が伸びないのも利点です。

ワーキングディスタンスが短い

一方、インターナルフォーカス化のための弊害なのかはわかりませんが、旧Dタイプよりもワーキングディスタンスが短くなっているのはマイナスポイントです。

下記スペック表を比較すると、最短撮影距離が34mmも短くなっているのが分かります。撮影倍率は両者とも1.0倍(等倍)なので、同じ大きさで撮影する場合、新型は撮像面から34mm多く近づかなければなりません。
これは、旧型は1.0倍にするとレンズが伸びることを考慮しても、少々撮りづらい印象。レンズフードを付けていると、被写体に接触してしまいます。
等倍付近は旧Dタイプが使いやすい、というレビューがあるのも納得です。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDAI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
レンズ
型式ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-SマイクロレンズニコンFマウントCPU内蔵Dタイプ、AFマイクロレンズ
焦点距離60mm60mm
最大口径比1:2.81:2.8
レンズ構成9群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコート)7群8枚
画角39°40′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
26°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)

DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
90mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
39°40′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
26°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)

DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
90mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報カメラへの撮影距離情報を出力可能カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせIF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能ボディ内蔵モータによる
撮影距離目盛∞~0.185m、8in(併記)∞~0.219m、8 3/4in(併記)
最短撮影距離0.185m(等倍)0.219m(等倍)
最大撮影倍率1.00倍1.00倍
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)7枚
絞り方式自動絞り自動絞り
最大絞りf/2.8f/2.8
最小絞りf/32f/32
測光方式開放測光CPU・AI方式のカメラでは開放測光、従来方式のカメラでは絞り込み測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ)62mm(P=0.75mm)62mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否AF駆動可MF
寸法約73mm(最大径)×89mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)約70mm(最大径)×74.5mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)、全長約82.8mm
質量約425g約440g
新旧マイクロ60mmのスペック比較(ニコンのサイトより引用し一部記述を補足)

作例

というわけで、先日ベローズを使って撮影したお花AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED撮ってみました。

ややボケ味の硬かった旧Dタイプと比較すると、柔らかいボケ味になっているのと、色味も良くなっているように感じます。
ということで、等倍付近を多用しない撮影であれば、新型に軍配が上がりますね。これからガンガン使っていきます。

ギガビットHubを13年ぶりにリプレースしてみた

ギガビットイーサが普及したのっていつ頃だったかな? うちの環境で言うと、確か2006~7年辺りにギガビットイーサ内臓のマザーボードのPCを導入して、その後機器が増えたので、2008年頃にスイッチングHubを導入しています。

その時代のHubを13年位使い続けていましたが、最近、特定のサイトでネットが遅くなることがあったり、レコーダーからのDLNA配信が突然切れたり、テレビ→レコーダーへのLAN経由でのダビングに失敗と、何かとネットワークに不具合を感じることがあって、まずは13年使った古いHubをリプレースしてみることにしました。

LSW6-GT-8NS/BK
Buffalo LSW6-GT-8NS/BK

Hubも2台使っているので、リプレースも一気に2台です。
しかし安くなりましたね。これいくらすると思います? 1台たったの2200円(笑)

Amazonでも3千円弱です(執筆時点)

買ったのはバッファローダイレクト。自社サイトなのにアウトレット品を売っていて、今回買ったのも整備済み品、初期不良などで返品された製品を修理して再販しています。整備済み品も新品と同様の保証が付きます。新品と違って、パッケージが簡易で、取説もありませんが、そもそも必要もないですしね。

買ってから気づいたけど、8ポートあるので、これだけあれば必要十分でしょう。今どきのは、使わないポートには電気を流さないので、省エネ性能も十分です。

最近は2.5~10GbのHubも出回り始めていますが、まだ価格が高く、対応機器も去年買った無線LANルータのWXR-5950AX12くらいしかないので、今回は従来どおりの1000BASE-TのHubにしました。
もう2,3年後には、2.5GbのLANも少しは安くなってくるでしょう。その頃には、ネット環境も10Gbのフレッツ光クロスもマンションプランが出てくるかな?(2021年5月現在戸建てプランのみ)

お役御免のHub

どちらも13年ほど使ったHubです。左のCoregaなんかは、もうブランドが消失(業務用向けのメーカーのアライドテレシスに統合消滅)、右のNETGEARも、もうHubはコンシューマ向けの製品は作っていませんね。
もう民生用Hubは、Buffaloか、チャイナメーカーか、という感じですね。

【松本酒造】澤屋まつもと 守破離 試験醸造 五百万石(2020)

1791年(寛政3年)創業の京都の老舗酒造、松本酒造の「澤屋まつもと」。その試験醸造酒となります。

「日本酒の可能性を模索するシリーズ。毎年何種類か一本ずつ試験的に仕込むロットの限定出荷です。」

https://sawayamatsumoto.com/detail

というお酒、酒米に五百万石を使用した2020年醸造版です。
「守破離」シリーズはお店で何度か飲んだことがありますが、自分で購入するのは初めてです。

【松本酒造】澤屋まつもと 守破離 試験醸造 五百万石(2020)

ラベルには、「発酵した際の自然な炭酸ガスが少量含まれています」とあるように、微発泡のようです。

【松本酒造】澤屋まつもと 守破離 試験醸造 五百万石(2020)

開栓時に少しシュッと音がしましたが、吹き出し系ではありません。吟醸香は爽やかに香ります。
冷えた状態で口に含むと、ほのかな米の甘味と酸味、ぷちぷちとしたガス感、そしてその後にどっしりとした落ち着いた辛さが来ます。芳醇さよりも淡麗さ、キレの良さが持ち味ですね。
少し温度が上がると、米の甘みも豊かになりますが、決して甘口ではないですね。
個人的には、常温よりちょっとだけ冷えた状態辺りが、バランスが良いと感じました。
開栓後3日置いたら、少し辛さが後退して、甘みと酸味とのバランスが良くなりました。このくらいのバランスが絶妙ですね。


母の日ディナー

行きつけの小料理屋さん、COVID-19によりお持ち帰りを充実させてくれているので、お刺身と酒の肴セット、このお店の売りの天ぷらの盛り合わせを、母の日に注文しました。

日本酒と合わせるのが最適ですね。酒の肴うまいんだな~