「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」タグアーカイブ

JJCのアイピース付カメラレインカバーを買ってみた、が…

雨だった先月の木更津航空祭の実績を踏まえ、元々レインカバーは持っていますが使い勝手の良くないビニールのタイプのため、標準レンズや高倍率ズーム、70-200mm f/2.8クラスまでのレンズをボディ用にレインカバーを購入しました。

サイズは余裕があり、望遠レンズ以外であればほぼこのカバーで対応できそうです。

JJC カメラレインコート カメラレインジャケット Nikon DK-17 DK-19 互換

アイピースの部分に穴が空いていて、そこにアダプタを噛ますことで、ファインダのみカメラ本体のものが直接見られるタイプで、両サイドから手をいれる穴もあります。

専用のアイピースアダプタでカバーをファインダに固定できます

が、買って気付きました。これはNikon Zミラーレスには非対応ということに!
勝手な思い込みで、丸窓のNikonのアイピースは一眼レフもミラーレスも同じだと思っていました。しかし、ミラーレスのZの場合、アイセンサーがある関係でファインダ丸窓の上にアイセンサーの窓もあるんですね。このためアイピースの形状が異なっています。って調べてから返って話です。

とりあえず、一眼レフ丸窓アイピースのD850なら使えるので、試してみましょう。
純正を外して、JJCのアダプタを取り付け、その上からレインカバーを被せ、最後にカバーの上からもう一つのアイピースアダプタでカバーの上から固定します。

今まで使ったレインカバーでも結構使いやすい部類に入ります。使い勝手が悪化するカバーも多い中、このカバーはあまり嵩張らず、質感も悪くないです。

が、Z 8で使いたかったんですよ…。ってことでJJCさん、早くNikonのミラーレス機対応のレインカバー作ってください!

【大納川】大納川 天花 純米吟醸スパークリング

妻チョイスのお酒です。基本甘くてシュワシュワが好きだからね~。

【大納川】大納川 天花 純米吟醸スパークリング

開栓したのはちょっと前のハロフィンだったので、娘がおばけチップを手にしています。
吹き出し系ではないようですが、スパークリングかつ濁り系ですね。秋田のお酒なのでまず間違いないはず。
意外にも大納川ブランドのお酒を買うのは初めてです。関東でも比較的よく見かけるお酒ではあります。

【大納川】大納川 天花 純米吟醸スパークリング

秋田県産酒こまちを精米歩合55%で醸す。アルコール度数はわずかに低めの15%、酵母はとある酒屋のサイトに蔵付き酵母D-29とありました。蔵付き酵母だけにオリジナリティが期待できます。
寒い日が続きますね、という書き出しからのラベル、北国の人らしく寒い日はガンガン暖房で暖めた部屋でさっぱりした冷たい飲み物を飲む!ってのがわかりますね(笑

強めではない爽やか発泡系、うすにごり

スパークリングですから冷やした状態で。
上立香は、「天花」の名にふさわしい、果実と言うより何かの花の香を連想させます(花は全然知りませんw)。あ、天花は雪が降るイメージの言葉なのだそうです。
口に含むと、ふわっと押し寄せる爽やかな甘味、これがどんどん膨らみます。だけど甘いだけでなく、その後に辛さが来ます。思ったよりアタックはありますね。このバランスが、ただ甘いだけではない、飽きのこない味を醸していますね。スパークリングらしい発泡感による爽やかさと程よい酸味もなかなか。

そして開栓後数日でかなり甘みが増しました。不思議ですね。でも辛さもちゃんと残っているので、やっぱり甘いだけのお酒ではないというのが良いです。なので日本酒好きにも初心者にもオススメですね。鍋をつつきながら飲むのも良さそうです。


スパークリングではない「天花」は通販でも買えます。

【冷蔵便】大納川 純米大吟醸 無濾過生原酒 天花 山田錦 720ml

【吉川醸造】雨降 AFURI 桃色かすみさけ KASUMI

妻チョイスのお酒です。雨降(AFURI)、最近良く見かけるようになりましたね。

【吉川醸造】雨降 AFURI 桃色かすみさけ KASUMI

日本酒も飲みやすい低アルコールタイプが増えてきました。この「桃色かすみさけ」もアルコール度数は8度です。

【吉川醸造】雨降 AFURI 桃色かすみさけ KASUMI

公式HPによると、低精白製法による精米歩合90%と、ほとんどコメを削っていないお酒です。酒米は雄町。硬度150という超硬水である雨降山地下水を使用し、酵母は協会系の天然赤色酵母をしようしています。ご覧の通り、日本酒でありながら桃色のお酒になるというわけです。このあたりは群馬の「流輝」のももいろと同様ですが、精米歩合が90%というのがこの「雨降」の特徴ですね。

ももいろでうすにごり

瓶内二次発酵しているので、開栓は慎重に。吹き出しはしませんが、ガスは割とありますね。ポンと開栓。
冷やした状態でいただきました。上立香はフレッシュなマスカット系。口に含むと、まず酸味は穏やかに、そして甘みも想像よりは控えめ(と言っても普通の日本酒からしたら甘い)ですね。まず爽やかな甘みが口いっぱいに広がり、続いて柑橘系の酸味、穏やかな苦みが調和します。後味はさっぱり。

面白いことに、2日目以降、更に甘みが増してより濃厚な味わいに。ジューシーで酸味も程々にあり、なおかつ甘い~。これは氷を浮かべて飲むのも良さそうです。
どちらかと言うと辛口が苦手な人向けですが、たまにはこういうさっぱりしたお酒もよいですね。


雨降の桃色かすみさけは大手通販にはなさそうですが、こんなのもありました。これ飲んだことないな~


Manfrotto MVM500A ビデオ一脚を購入…じゃなくレンタルしてみた

スチル撮影だけでなく動画撮影もしだすようになると、切っても切れない関係なのが三脚や一脚です。
Manfrottoのビデオ三脚とビデオ雲台のナイトロテックN8も導入しました。重たいですが、とても安定した撮影が可能です。

子供たちの運動会など各種イベントで使っていますが、今回の運動会、コロナ過が明けて初めて、全学年合同(今までは学年別だった)となり、今までのように三脚を据えて撮影が難しい状況となりそうです。
そこで一脚なら場所も取らないし、移動もスムーズかなと思ったのですが、手持ちの一脚は学生時代に買った四半世紀前のSLIKのザ プロポッド スポーツ、何と今でも現行品として販売されている息の長い商品です。

https://www.kenko-tokina.co.jp/slik/monopod/pro/4906752204238.html

この一脚自体は今でも特段不満なく使えているものですが、高さが1600mm、少し高いところにカメラを上げての撮影が出来ない。元々自分の身長で立った状態でカメラがアイレベルまで上がる程度の物を買ったので良いのですが、ビデオ撮影には何度か使って、もうすこし高さが欲しいなと思いまして。
購入も考えたのですが、一脚に小さな三脚が付いたタイプもいくつかあり、Manrottoのフルード ビデオ一脚ベースがついたものを今回、買うのではなく使い勝手の確認も含めて、マップレンタルでレンタルしてみることにしました。

Manfrotto MVM500Aをマップレンタルでレンタルしてみました

現行機種ではないですが、どんな具合かな?といったところです。

これ自体は一脚を安定させるためのもので、これをもって一脚を自立させるものではないですが、一脚を支える手の力を抑えられるものですね。
高さは200.5cm、雲台の耐荷重は最大5kg、カウンターバランスは2.4kgまでとなっています。Z 8 + Z 24-200mmの重量であれば何とかなりそうです。
今回はそこに外部ビデオモニタとスマホも括りつけます。スマホはSnapBridgeによるワイヤレスリモコン代わりです。

今日はこんな構成で運動会の撮影します。
一脚自体の自重はけっこうありますね。雲台が大きく重いからでしょうね。でも三脚が使えない以上、これで頑張ってみます。

Radeon RX 7800XTのために1000W電源のANTEC NE1000G M ATX 3.0を買ってみた

自作PCの電源の話です。
今や自作PCにコスト的メリットはないと言われて久しいですが、全て一気に買い替えるのではなく、パーツ単位で購入できるので、出費を分散させることが出来るというメリットがあるのと、PCショップのBTOだと、電源はコストを抑えられることが多いので、自作マニアではないけど、やっぱりそれなりにパーツにはこだわりたかったりもします。これでも自作歴は四半世紀ですから。

ふと思い立って、電源容量足りているのかなと思って、PCの構成から必要な電源を割り出せるドスパラのページを見てみると、最近入れたGPUのRadeon RX 7800XTが結構電力食いであることが判明。

うちのPCは、他にHDD3台、M.2 SSD2枚、BD-Rドライブ1台、USB3.0拡張ボード1枚と、割と電力は使っているようです。
ただドスパラの計算は、必要容量の2倍に設定されていて、これは少々やりすぎかなと思っています。
1.7~1.8倍で計算させているサイトが多いようなので。
実際のところ、すべての電源を最大消費電力で食うシチュエーションはそうそうないですから。

実際のところ、今の750Wで容量は足りているから使えているわけですが、余裕はあまりないのと、使っているドスパラとENERMAXのコラボ電源750Wも、購入から5年以上経過しているので、リプレースを兼ねて電源容量UPすることにしました。
750Wの上となると850Wか1000Wです。今750Wで特に不安定になることはなく動いていますが、もう少し余裕を見ると850W、さらに余裕を見て1000Wでもよいかなと。
ただ1000Wを超えると2万円越えになるんですよね。コスパでいうと850Wなら1.5万円から。ただ将来余裕を見越し、マザボとCPUのリプレースも2年後と考えると、先に電源は整えておいてよいかなと思いました。
色々調べて選んだのがこちらです

ANTEC NE1000G M ATX 3.0

電源はここ何台か、ENERMAXを使っていたのですが、最近日本国内の販売代理店での扱いが休止(執筆2024年10月時点)となっていて、以前ほどの勢いはないようですね。
今回は初めてANTECです。自作ユーザーにとっては老舗のパーツメーカーですね。電源も昔から評判は良いです。
今回選んだ理由としては、価格コムに書かれていた情報で、中身がSeasonicの80Plus Platinumを謳っている電源と同じらしいということです。

そういや確かに着脱式コネクタの辺りのデザイン、確かにSeasonicの電源と似てるんですよね。OEM製造元が同じ、なるほどです。
この製品自体は電源効率の認証が80Plus Goldですが、実は変換効率は限りなくPlatinumに近いのだとか。
個人的にも電源効率は80Plus Goldあれば十分効率が高いので、それ以上の物は必要ないと思っています。十分効率が高いと言って差し支えないです。この認証はあくまで変換効率であって電源品質ではないです。品質が良いと思ってPlatinum認証のものを買うのはあまり意味がないかもしれません。ほんの僅かな効率アップのために高いものを買う必要性はあまりないでしょうね。
あと、保証期間が10年と長いのも選択理由でした。今回Amazonで購入しましたが、ちゃんとANTECの国内代理店であるLinksの10年保証シールが貼られていました。
部品の品質も良くなり、10年戦えるぞという意気込みを感じます。

1000Wはやや過剰かもしれませんが、電源の負荷率を下げるという点で、今回1000Wをチョイス。1000Wだとフル出力なら電子レンジ並みですが、実際にはフル稼働させてもせいぜい500Wと見積もってはいます。
PCIe5.0で定義された12VHPWRケーブル付属でATX3.0準拠、電源自体はそうそう規格は頻繁に変わらないので、10年保証と相まって、長く使えることを優先しました。
現時点で12VHPWRを使うのはGeForce RTX 40xxシリーズの中上位機種のみで、Radeon RXシリーズは従来からあるPCIeの8ピンコネクタ(1コネクタ150WまでなのでRX 7800 XTでは2コネクタ使用)ですが、将来的には使うかもしれませんしね。
電源を変えたからと言って、性能が上がるわけではありませんが、より安定性が増すと考えればよいでしょう。

交換中、PCデスク周辺の埃がすごいことに気づき、その掃除もし始めたので、思いのほか交換に(というより掃除に)時間がかかりました。
今までのENERMAXの電源は、マザボに供給するATX20ピンやCPU8ピン電源はケーブルが電源筐体から直に出ていたのですが、ANTECの今回の電源は全て着脱コネクタになっていて、これが地味に面倒でした。そう頻繁に着脱しない箇所かつ必ず使用するので、着脱式じゃなくてよいのですけどね。
とにかくケーブル地獄!

無事PCも起動、UPSで消費電力が見られるのですが、ベンチマークソフトをぶん回しても、300Wも消費していないようです。しかもこれはディスプレイ込みの消費電力です。つまり、元々そこそこ余裕はあったわけで、850W電源でも良かったかもですね。まあ余裕があるに越したことはないということで。

CPUフル稼働させた状態でも、ディスプレイの電源込で300Wも消費していないのね…

そもそも繋いでいるUPS(APC RS1000)、1000VAで出力は600Wまでなので、仮に電源がフル出力状態ならUPSの供給能力が足りないですね…。まあ実際に600Wどころか300Wも使っていないですけど。

意外と長いATX電源の歴史

1995年にIntelがATX規格を制定して以来、現在に至るまで長い事使われています。
それまでのAT電源は、PCをシャットダウンする際に、OSを終了させた後、手動で電源を切る必要がありました。ATX電源では、今では当たり前ですが、電源のシャットダウンが自動化されています。
Windows95と共に、ATX電源もPCを普及させた陰の立役者と言ってよいと思います。

自作PCをやっていると、CPUやメモリ、ストレージはこの四半世紀でどんどん規格が変わっていきましたが、電源だけはATX電源の規格はほぼ変わらず、追加されたもの(SATA電源, PCIe6or8ピン, 12VHPWR)と消えていったもの(FDD4ピン,ペリフェラル4ピン←まだコネクタは電源に付属しているけどもう使わないでしょう)はあれど、中身は大きく変わっていなくて、壊れなければ長く使えるものでもあります。
頻繁にパーツを変える自作PCマニアでも、電源は長い事使い回しという人も多いと思います。

その昔、20世紀と21世紀の狭間くらいの自作PCでは、ケースを買うと電源が付属するのは当たり前でした。このため、あえて単体で電源を買おうとするのは、品質と安定性を求める人とか、周辺機器を多くつないでいる人が多く、だいたいはケース付属のどこの馬の骨ともわからないメーカーの電源を使っていました。
が、やはりPCの性能が上がるにつけ、電源品質もシビアになり、安物電源は不安定、あるいはファンの音がうるさいといったことも言われるようになり、次第に電源は別売りのを買う、というのが徐々に浸透していったかと思います。2000年代も半ばになると、ケースに電源が付属しないようになってきました。
まあ今考えたら、1万円もしないケースに電源が付属していたのだから、そりゃ電源にコストかけられないのも納得ですね。

2008年11月に買った自作PCパーツ、懐かしい。電源はENERMAX EMD425AWTでたったの425W!

そしてActive PFC回路搭載(これによりずいぶん安定した電源が増えた)がトレンドになり、灰色の地味なケースから装飾が施されたりFANが光ったり、着脱式ケーブルが主流になり、と変わってきましたが、箱の規格は変わらないので、ちゃんとどのケースにも収まります。

2008年11月に買った電源はたったの425W!今の半分以下です。この頃はグラボを使わずオンボードで頑張っていたと思うので(Radeon HD3300のオンボード)、消費電力は少なかったですね。

どこそこのメーカーの電源は品質が良いだのFANが静かだのコスパがいいだの、昔はいろいろ言われましたが、今はどこのメーカーのを買っても安定してますね。
日本製コンデンサを使用して品質の良さを謳うのも当たり前になりました。保証期間もずいぶん長くなった1年から3年だったのが、5年、そして7,8年や10年、12年も出てきました。それだけ品質が安定した証拠ですね。
もう電源品質で悩む時代ではなくなりました。昔は電源やメモリ、グラボのドライバとか色々相性問題が多かったなぁ(遠い目)

【長澤酒造】高麗王 秋の詩 純米ひやおろし

横須賀のオータムフェア2024の写真は編集中、ということで、編集の都合上、先にこちらをご紹介。

鎌北湖の撮影の帰りに見つけた酒蔵で買ったお酒の第2弾。

【長澤酒造】高麗王 秋の詩 純米ひやおろし

ひやおろしの時期です。ってことで購入。仕込んだお酒を火入れしたうえで貯蔵、その後は火入れをせず瓶詰めして、夏を過ぎて秋になる9月から出荷されるお酒です。

高麗王のお酒はこの時買った2本が初めてなので何とも言えませんが、関東圏でもあまり見かけないだけに、色々試したくなっています。紅葉が始まった頃、鎌北湖は良さげなのでまた行きたいですね。

【長澤酒造】高麗王 秋の詩 純米ひやおろし

情報は少なめ、純米であること、精米歩合70%であること。アルコール度数は15度と一般的。他のサイトによると、酒米は埼玉県産の飯米である「彩のかがやき」で、飯米ですが最近酒造りにもよく使われているようですね。

ほんのり黄色、長瀞蔵のおちょこですみませんw

酒蔵の売店で冷蔵状態で売られていたので、冷蔵保管状態から開栓。
上立香はザ・日本酒らしいコメの甘みを感じさせます。口に含むと、お、どっしり感がありますね。アルコール感が強いと言うよりも、旨味と辛さがぐっと押し寄せますね。
ところが驚いたことに、2口目をいただいたところ、甘みがパッと広がるではないですか! びっくりしました。2口目なんてまだそんなに時間が経っていないのに。スッキリした甘みが口いっぱいに広がり、適度に酸味と苦味があとからくる、そして先程よりはどっしり感は和らぎ、余韻はやや長いかな。
とにかく1口目と2口目でこんなに印象が変わる不思議。食べ合わせたものが特段味の濃いものではないのに。

少し温めてみました。ああ、いいね、この酒は温度が上がるほどに素直に甘みが増していきますね。やや辛口系ではあるけど、最初の甘みが押し付けがましくなくふわっと押し寄せるのが、飯米だけど甘すぎないで良い印象です。

また買いに行きたいな~

【長澤酒造】高麗王 浮氷

先日鎌北湖の撮影に行った帰りにたまたま酒造を見つけまして、せっかくなので新規開拓ということで寄ってみました。

長澤酒造

この長澤酒造のお酒は初めて。「君が旗」「高麗川(こまがわ)」というブランドのお酒を展開しているようです。小さいながら、直売店が併設されていました。

買ってきたお酒第1弾がこちら。

【長澤酒造】高麗王 浮氷

最近、日本酒を炭酸で割るという飲み方もありますが、こちらのお酒は「氷を浮かべて呑むお酒」とラベルにあるように、オンザロックで飲むを提唱しているようですね。
そろそろ涼しくなってくる季節ですが、まだジメジメした日も少なからずあるので、こういうお酒もたまには良いでしょう。

【長澤酒造】高麗王 浮氷

氷を浮かべる前提のため、アルコール度数が19度と日本酒としてはかなり高いのが特徴です。醸造アルコール添加なので、これでアルコール度数を上げているのでしょうね。
醸造アルコールも色々種類があり、居酒屋飲み放題で提供されるような安価な「日本酒もどき」では、この醸造アルコールの質が悪かったりしますが、ちゃんとした酒造であれば、米由来の醸造アルコールを使っています。ようは米焼酎を添加している感じでしょうか。

精米歩合は70%と程々に削っています。その他のスペックは一切不明で、そもそも検索してもこのお酒の情報は何もないんですよね。公式も含め、ネット販売もないようです。
同じ「日本酒ロック」のコンセプトで、酒米に「彩のかがやき」を使用した高麗王の純米無濾過生原酒はHPに掲載されています。このお酒はもしかして直売所限定販売なのかな?

わずかに黄色みがかったほぼ透明なお酒

白州のグラスに氷を入れて、注いでみました(笑) オンザロックのウイスキーみたいに飲みます。
上立ち香はカラメルがかった香ばしい甘みを感じます。古酒にある「ひね香」の方向ですね。口に含むと、ああ強い!ぐっとアルコールのアタックが来ますが、すぐにカラメルのような甘みがぐっと押し寄せます。
そしてその後に酸味と苦味が押し寄せますね。余韻は長くもなくスパッと切れるでもない標準的な感じ。
感触としては、カラメル米焼酎でしょうか。氷が溶けて行くほどに、アタックは弱くなりますが、カラメルを貴重とした味のベースはそのままです。
個人的には氷を入れて数分くらいのバランスがとても良く感じました。まだまだ暑い日も多いので、そんな日に良いお酒ですね。

【仁井田本家】にいだしぜんしゅ 生酛 にごり

割とよく飲んでいるお酒で、家でも何度か買ったことがあったような気がしていたのですが、実は初めてだったり!? お店で比較的よく飲んでいるからでしょうね。

【仁井田本家】にいだしぜんしゅ 生酛 にごり

「しぜんしゅ」の名の通り、自然米100%仕様とのこと。農薬・化学肥料を一切使用せず、肥料も有機肥料のみで、その原料も事細かに決めているそうです。
そんな福島さんのお米を使用し、米はあまり磨かず精米歩合は85%です。

【仁井田本家】にいだしぜんしゅ 生酛 にごり

とことん自然にこだわり、酵母も蔵付き酵母の生酛造りです。
写真の通りものすごい澱が沈殿しています。上澄みを楽しむという手もありますが、私は混ぜた本来の味が好きなので、撹拌します。

初回は冷や(常温)で。上立ち香はヨーグルトのような酸味とコメの甘味を感じます。
口に含むと…ヨーグルトドリンクのような酸味、甘みとともに、割と苦みもフワ~っと訪れますね。苦み旨味があり、また甘みとともに引いていく。余韻は長めです。
この手の濁りにありがちな、苦みや旨味主体ではありつつも、きちんと甘さも出しているのが面白いです。

そして数日経過後は、より甘みが増しました。やや苦みが後退し、酸味と甘味と旨味、これらが主体となります。生酛系におおい力強い酸味ではなく、穏やかで味わいのある酸味なのですよね。
冷やしてもその基調は大きく変わらず、一般に冷やすと甘みを感じづらくなるのですが、このお酒は冷やしてもバランスのよい甘みと酸味が広がります。
燗にしても美味いはず、が、その前に空けてしまいました…。次は燗も試したいですね。


福島のお酒、大好きです。どこの酒蔵も美味いんですわ。ぜひ味わってください。

【油長酒造】風の森 試験醸造酒 ver.3

試験醸造酒、最近色々な酒造で少量販売していますが、今回は「風の森」でおなじみの油長酒造試験醸造酒です。

【油長酒造】風の森 試験醸造酒 ver.3

風の森シリーズは精米歩合(お米を精米する際の削る割合)をガッツリ削ったものからほぼ削らないものまで、各種販売していますが、こちらは風の森の中でも特に削らない部類で、何と精米歩合は90%です。10%しか削っていないということになります。

【油長酒造】風の森 試験醸造酒 ver.3

普段硬水を使ってで仕込む所、このver.3では軟水と、追水に超硬水と、水を分けているのがポイントのようです。深層地下水を使っている!
そして酒米は奈良県産秋津穂、長期低温発酵醪を使用しています。
アルコール度数はやや低めの14度。さてどんなお酒に仕上がっているかな?

ガス感のあるお酒

開栓注意のラベルが蓋にあったので慎重に開栓。生酒なので冷やした状態でいただきます。
上立ち香はラムネとも瑞々しい葡萄とも思えるなんとも芳醇な甘みを感じます。口に含むと、爽やかなガス感とともに、香りに違わぬラムネ、葡萄の甘みと共に、結構な複雑味と旨味も出てきますね。酸味も適度にありますが、何と言っても複雑味がこれまで飲んだ風の森の中でも引き立っています。複雑味は、苦みとも酸味とも渋みが織りなすハーモニーで、これは今まで飲んだことがない味わい。それでいてちゃんと芳醇な甘みもあるので、決して飲みづらいお酒ではないのですが、上立ち香の芳醇な甘さからはちょっと想像がつかない感覚です。
まさに試験醸造らしい試みです。個人的に、この複雑味をあと少し抑えるだけで、かなり好みのバランスになりますね。


風の森、開発力も素晴らしいですね。日本酒発祥の奈良県を代表する酒蔵と言っても過言ではないでしょう。見つけたら買いですよ!

【久保本家酒造】生酛のどぶ 生 (2023BY 仕11号 +14)

このお酒も先日行った飯田酒店で購入したものです。

このお酒、最近行っていない通勤ルートにある酒屋さんでいつも置いてあり、またこちらも最近行っていないご近所の居酒屋さんに置いてあるので、最近は飲んでいなかったのですが、今回買ったのは、飯田酒店のオススメもありましたが、なんといっても珍しく「生酒」であること。
通常、「生酛のどぶ」は火入れ酒なのですが、こちらは火入れしていない生酒となります。このため、蓋には通気口が設けてあります。

【久保本家酒造】生酛のどぶ 生 (2023BY 仕11号 +14)

醪を目の荒いザルで濾しています。ということで澱が沈殿しているのがこのお酒の特徴です。
酒米は阿波山田錦・日本晴を、精米歩合65%で。日本酒度はラベルに判子が押されていて、今回は+14とかなり辛口です。
ちなみに、以前は無加水の生原酒として販売していたようですが、こちらは加水はしているそうです。

澱が沈殿

酒屋のご主人には、まずは澱を絡めないで飲んでみて、とアドバイスがありました。いつもすぐ混ぜたがるYamaroですが(笑)、今回はこのアドバイスに従います。

上立ち香はやはり仄か。まずは上澄みのみ。口に含むと、ああ、ドライでさっぱりとした印象ですね。甘みは薄めですが、旨味が膨らみますね。渋みもほどほど。

そして澱を絡めて飲んでみると…ああ、自分はやっぱり澱を絡めたほうが好き。ドライさが際立つ上澄みから一転、クリーミーな澱の柔らかさと苦みと、そして甘みも出てきますね。生酛らしい酸味はややクリーミーな澱に隠れた印象ですね。いわゆる生酛っさはあまり感じません。

そしてこのお酒は、やっぱり燗が良いかなと思い、ぬるめの燗に。ああ、これが正解かも。ややドライだった感触が、甘みが引き立ってきました。辛口の酒ですが、甘みが顔を出してきました。これがまたクリーミーな澱と絡んで絶妙。生酒なので保管は冷蔵ですが、ぜひ燗にしてみてください。
かなり温度を上げても、燗酒にありがちなむせ返る酒臭さが出ないのも、この生酛のどぶの美点です。どの温度帯でも美味しいですが、ベストはやっぱり燗酒。
まだ暑い時期ですが、たまには燗酒もよいですよ。


生酛のどぶの生酒、通常の火入れと大きく味わいに差はありませんが、よりフレッシュさを感じました。通販でもどうぞ。

久保本家酒造 生もとのどぶ 生酒加水 2024年醸造 1.8L
ノーブランド品