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【清水清三郎商店】作(ZAKU) IMPRESSION H

いつもの酒屋、ここは三重県鈴鹿市の清水清三郎商店の作(ZAKU)を常においているお店ですが、IMPRESSIONシリーズはなかなかないんですよね。
珍しくあったので、買わずにはいられませんでした(笑

【清水清三郎商店】作(ZAKU) IMPRESSION H

実は行きつけの串焼き屋ではよく飲んでいたりするIMPRESSION Hですが、買ったのはいつぶりだろうか?

火入れながら生酒のようなフレッシュな味わいを実現している「作(ZAKU)」ですが、より生酒らしいフレッシュさを実現したのがIMPRESSIONシリーズです。
全4種類のうち、IMPRESSION Hは穂乃智をベースとしています。
NとMは自社酵母、Gは協会7号酵母、Hは協会14号酵母です。Hで使われる14号酵母は、「金沢酵母」の中から吟醸香を生成する能力が高い株として選択されてきた酵母、とのことです。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) IMPRESSION H

極微発泡です。火入しつつも微発泡を実現するのがすごいですね。酒米はラベルには書かれていませんが、複数の米をブレンドしているようです。
さあ開栓しましょう。

プチプチ微発泡で黄色みは少ない

ゆっくり開栓、ポンとガスが抜ける音。ゆっくり注ぐと、わずかにシュワシュワしますね。
そして鼻が悪い自分でも開栓しただけでわかる素晴らしい吟醸香。もうほんのり香る甘味と酸味感がたまりませんね。
口に含むと、すっと抜ける爽やかな吟醸香、プチプチ微発泡の爽快さとともに、押し付けがましくないきれいな透き通った甘み、酸味、そして苦みと旨味、このバランスが見事です。
IMPRESSION Hはシリーズの中でも割とさっぱりした味わいですが、飲むほどに味わいが深く感じられますね。どの料理にでも合わせられる押し付けがましくない透き通った、それでいて味わい深いお酒です。特別なひとときに向いたお酒です。って普通の日に飲んでいますけどねw


IMPRESSIONシリーズは、定常販売されているため、買おうと思えば比較的安定して買えるお酒でもあります。是非どうぞ。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸

久しぶりに行った酒屋、Yamaroが大好きな「作 ZAKU」がいつもより多めに揃っている! 店主曰く、10月より値上がりするとのことなので、その前に多く仕入れたそうで、その仕入れももう10月まではないとのこと。
ということで、少し奮発してみました。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸

三重県の日本酒といえば私の一押し、清水清三郎商店ですが、今回は少々お高めですが、作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸を購入しました。
悔いの残らないよう?、一升瓶です。

何度も書いていますが、作 ZAKUシリーズは味の安定性を求めるため、火入れ酒を原則としていますが、火入れでありながら、生酒のようなフレッシュな味を追求しています。
雅乃智(みやびのとも)は、作 ZAKUシリーズの中でもバランスの取れた甘みと酸味、苦味、味の膨らみが特徴ですが、さらに「中取り」は、醪を搾る過程の最初の「荒走り」と、絞りの最後部分である「責め」の部分を取り除いた、中間の最もクリアな部分のみを瓶詰めしたものです。
もちろん、それらを混合した通常の雅乃智も美味しいのですが、中取りはどうでしょう?

【清水清三郎商店】作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸

酒米は定番の山田錦、精米歩合50%の純米大吟醸、アルコール度数は16%と一般的です。その他の情報はありません。
火入れ酒なので常温保存は可能ですが、酒屋の店主曰く、火入れだけどフレッシュなお酒ゆえ、できれば冷蔵保存がおすすめとのことです。

わずかに黄色みがかっているがクリアに近い

冷酒でいただきました。上立ち香は爽やかな吟醸香、それも上質な香りです。

口に含むと、甘みをことさら強調しないけど、ふわり洋梨のような上質な甘味と酸味、そしてごく僅かに苦味、そしてほどよく辛さもでます。
そのすべてが押し付けがましくなく上質、これは日本酒好きでも酒は飲むけど日本酒にこだわりはない人向けにも合いますね。
上質な味なので、贈答品にも良さそうです。

温度が上がると、甘みの膨らみが増してきます。少し温度が上がったほうが、バランスが良いなと感じました。
とにかくフレッシュさもありながら、上質さも兼ね備えていて、これこそ高級なお酒、という味わいです。値段も少し高めですが、べらぼうに高価ではありません。
特別な時にぜひ飲みたいお酒ですね。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

購入したのは1月、しばらく置いておいたお酒を、ついに開栓します。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

三重県といえば作(ZAKU)です。大好きなブランドですが、なかなか手に入りません。こちらは正規取扱店にたまたまあったものを購入。
もったいなくてしばらく置いてありました。
日本酒好きならご存知でしょうが、作(ZAKU)ブランドのお酒は、品質変化の大きい生酒は一切出さず、すべて火入れとなっています。火入れ酒は、熱により酵素の働きを止めるため、生酒のような、時間の経過や温度変化による味自体の変化を抑えることが出来ます。
しかし、生酒の魅力である若々しいフレッシュな味、というのが出にくいのですが、作(ZAKU)は火入れ酒でありながら、フレッシュな感覚を残しているお酒です。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

「神の穂」の名前は、使用する酒米に由来します。2007年に登場した新しい銘柄です。精米歩合は55%の純米吟醸、アルコール度数は一般的な16度です。

作にしては少し薄黄色みがかっているお酒

常温保管していましたが、飲む前に冷蔵庫で冷やしてから開栓。
上立ち香は、何て爽やかでフルーティな吟醸香でしょう! 口に含むと、マスカットのような膨らみのある甘みと酸味、そしてその後に来るちょっと大人びた苦味によるハーモニーが素晴らしい。そしてスーッと引いていく。後味も良いです。今まで飲んだ玄乃智や穂乃智とはテイストが違います。
確かに作(ZAKU)らしいフレッシュな感覚もありつつ、少し熟成した苦味が織りなす落ち着きが、この神の穂2021の持ち味です。

口に入れてから飲み干すまでの調和がなんと美しい! これを火入れ酒で実現しているのだから、物凄い技術です。

うん、やっぱり作(ZAKU)は鉄板の酒です。飲み飽きないし、常に新たな提案もある。
お酒解禁の若者に最初に飲んで欲しい日本酒の1つです。ほんと、飲み放題の安酒の日本酒ってなんなの?ってなるくらい別物ですから。