【写研埼玉工場】跡地の現状(21/4/21)

記事のタイトルが果たしてこのままでよいか悩む所ですが、かと言ってヤオコー建造記というのも違う気がするし、最初に書いた「写研埼玉工場が解体されるとのことで見に行ってきた」は、今でも記事のプレビューが多いので、やっぱり写研で検索されてくる方は多いようです。

ということで、タイトルは暫くこのままで行こうと思います。ヤオコーが完成しても、ここが元写研埼玉工場であったことは事実ですしね。

ヤオコー和光丸山台店建造中

こうしてみると、2週間前と比べて建造も進んでいるのが見て取れますね。

撮影場所から左手、建物かなと思っていたけど、それにしては狭いしなんだろうと思っていましたが、足場が段差になっていて、奥に行くほど高くなっているから、恐らくスーパーの屋上駐車場へのスロープなのかな?
スーパーの建物は、その奥にできるのでしょうね。

朝礼中の場所は平面駐車場でしょう。奥にはコンクリの壁ができています。

ヤオコー和光丸山台店

大手の積水ハウスが手掛ける、ヤオコー和光丸山台店。この秋に開店予定です。買い物も便利になりそうです。

ここからの眺めは大きな変化なし

笹目通りから下って行く途中からの眺めは、まだ大きな変化はありません。店舗は恐らくこの写真の中央から左奥付近にできるのでしょうね。
かつて写研埼玉工場の看板があった場所には、ヤオコーの看板ができるのでしょうか?


写研のHP開設されていた

すっかり見落としていたのですが、先月3月8日、長らくドメインのみの取得で開設されていなかった、写研のHPが開設されてました。

書かれている情報はまだ少ないですが、今後アーカイブの公開が5月に予定されていることが書かれています。
そして興味深い情報もわかりました。

埼⽟⼯場を取り壊し、跡地を大手食品スーパー・株式会社ヤオコーへ賃貸開始

沿⾰ https://sha-ken.co.jp/about/

土地を売却したのではなく、ヤオコーへ賃貸開始とあります。となると、今後写研は、土地の賃借による利益や、モリサワとの提携により、会社自体はこれからも事業継続していきそうな感じです。
HPも開設されたことですし、今後の動きに注目です。

画素数以上に繊細さとDレンジが向上したLUMIX GX7MK3

先日手に入れたPanasionic LUMIX GX7MK3ですが、先代のGX7MK2の1620万画素から、2000万画素に画素数は少しアップしています。
ただ、この程度の画素数アップは、実際の解像感向上は殆どないはずです。そう思っていました。

ところが、実際撮影してみると、画像の精細さは明らかにGX7MK2から向上しているように思います。
例えばこういう写真。

Panasionic LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

最近お気に入りのフォトスタイル、「シネライクV」で撮影しています。
こうした木の葉の用に、細かく周波数の高い描写の場合、これまでのGX7MK2では、細部がモヤモヤになって破綻していました。マイクロフォーサーズってこんなものか~と思っていました。これは、それ以前に使っていた、OLYMPUS PEN E-P5でも同様でした。やや小さめな4/3型センサの限界かなとも思っていましたが、GX7MK3では、細部までよく解像しています。

Panasionic LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

接写でも、繊細さとボケのつながりが良くなっている気がします。

Panasionic LUMIX GX7MK3 + LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

ダイナミックレンジも向上しているように感じました。
こうした逆光では、太陽の周辺の画像も飛び気味になって破綻していたのですが、フレアやゴーストはレンズの特性なので別として、逆光部分の木の葉や幹の描写も、以前のGX7MK2より諧調表現が良くなっているように感じました。

これは画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」が向上したのが、はたまたイメージセンサが1世代新しくなったからかわかりませんが、とにかく、今までマイクロフォーサーズで感じていたネガな部分が払拭されました。

Panasonicは今フルサイズ一眼も販売しており、GX7MK3は販売終了して後継機はなく、また他の機種も長らくモデルチェンジもなく、元々販売シェアは低いのもあり、今後の機種展開に不安が残りますが、こういうコンセプトのカメラは続けてほしかったな。EVFが出っ張っている一眼は、小さなかばんに入らず、普段持ちには若干大きいのです。
OLYMPUSもPENシリーズはもう廉価機しかないですし、レンズ交換式カメラも、機種の淘汰が進んでいますね。

魚眼でスナップする

週末、子どもたちと公園へ行き、LUMIX GX7MK3とSAMYANG 7.5mm 1:3.5 UMC Fish-eye MFTでスナップしてみました。

歪みの効果をどう使うかが鍵

魚眼レンズ、周辺になるほど、盛大に直線が歪むので、その使い勝手は一筋縄でいかない。単調な絵になりがちとも言われますが、そんなレンズだからこそ、歪みをどう活かすか? 何処に直線を持ってくるかとか、色々考えさせられます。
特に、アングル、アイレベルの撮影は単調になりがちで、少しローアングルから撮るとか、思いっきりハイアングルで仰ぐとか、そういう撮り方が楽しいです。
こういうのって、一般的なレンズでの撮影でも活かされるわけで、いわばトレーニングとしても魚眼レンズ、1本あると便利です。
幸いM4/3は、OLYMPUSのフィッシュアイボディーキャップレンズや、この撮影でも使っているSAMYANGのような安価な魚眼もあるので、入りやすい世界でもあります。

晴れた日の魚眼レンズ、スナップだと空が入ります。なにせ超広角ですから。この日はもう少し雲があれば、更に印象的な絵になったのになーと思うけど、スカッと晴れた空もそれはそれで。

寄って遠近感を強調する

魚眼レンズの場合、寄ることで特に遠近感と背景の歪みを強調して、印象的に撮ることも出来ます。
SAMYANGの7.5mmの場合、最短撮影距離はわずか0.09m = 9cmとかなり寄ることも可能です。

寄って撮ると、魚眼のような超広角でも、絞り開放だと背景がボケます。ただ、ぼかしすぎると、ちょっと不自然な感じもありますね。適度に絞ったほうが良いかな?

とにかく、色々考えて撮るのも楽しい魚眼レンズ。個人的には、PanasonicのLUMIX G FISHEYE 8mm / F3.5も手に入れてみたいな、と思ってます。出物があれば、ですかね。

Nissinの

ストロボやライティングメーカーのNissinで、アウトレットセールが先日17日にありましたので、タイヤ交換した後に行ってきました。

高円寺にあるNissinへ

タイヤ交換の後そのまま車で行きましたが、高円寺周辺ってちょっと中に入ると道路が狭いですね。
セブンイレブンの入っているビルの2階が会場でした。思ったよりも小さな会社なんですね。

そして買ってきたのはこちらです。

Nissin コマンダーAir 1

Nissin DIGITAL コマンダー AIr 1

ストロボの電波式ワイヤレスコマンダー、Air 1です。商品的には2018年に販売終了のモデルで、3年前に販売終了したモデルの在庫があるのにちょっとびっくりですが、その分お安かったです。現在は後継のAir 10sが販売されていて、通信距離が大幅に長くなり、調光ステップも1/3に、照射角も自動、TTLとマニュアル発光混在可能など、機能は進化しています。

■Air10sとAir1の主な仕様の比較

Air10sAir1
最長通信到達距離100m30m
調光ステップ(TTL)1/3EV
(対応機種以外は1/2EV)
1/2EV
調光幅・調光ステップ(M)1/256〜1/1光量
(対応機種以外は1/128〜1/1光量)
1/3EVステップ
(対応機種以外は1EVステップ)
1/128〜1/1光量・1EVステップ
制御グループ8グループ(うちアドバンスグループは4グループ)
(対応機種以外は3グループ)
3グループ
照射角ズームオート・マニュアル(24・28・35・50・70・85・105・135・200mm)マニュアルのみ
(24・35・50・70・85・105・135・200mm)
モデリングランプ制御機能あり(対応機種のみ)なし
オープンモード
(複数コマンダーで制御が可能なモード)
あり(対応機種のみ)なし
TTLメモリー機能
(TTL発光量をマニュアルモードで記憶)
ありなし
TTL/マニュアル発光モード混在
(アドバンスモード)
可能(対応機種のみ)不可
NissinのHPの比較表

現在使っているストロボは、NikonのSB-900とNissinのDi866 MarkIIです。どちらも、Nikonのアドバンストワイヤレスライティングシステムで、赤外線式のワイヤレス発光に対応します。
カメラ側も、フラッシュ内臓のD810は、内蔵フラッシュをコマンダーにして、ワイヤレスでストロボの発光は調光制御が可能で、重宝しています。

ただし、赤外線式ワイヤレスは、外光など設置場所の影響が出やすく、正しく発光しない場合もあります。コマンダーとレシーバーが離れていたり、直接光が届かない場所へ設置だと、制御できません。
このため、近年はより安定したワイヤレス発光が行える、電波式が主流になっています。
電波式の場合、電波法に基づき認証が必要なため、これを使用しない赤外線式のほうがメーカーにとっても楽だったのですが、やはり安定した電波式のほうが求められているようで。

NissinのAir 1は、電波式コマンダーの先駆け的な感じでしたが、最近はGodoxのワイヤレスコマンダーが、プロアマ問わず、かなり幅を利かせてきている状況で、Nissinは少し影が薄いかな?
少しデザインや表示が垢抜けない印象が否めないですが、国内メーカーというのもあり、応援の意味も込めて、Nissinを選んでみました。
実は、Di866 MarkII購入時に(これもアウトレット購入)、Air Rというレシーバー付きでの購入で、長らくAir Rは死蔵させていましたが、これを気に使ってみようと思います(Nissinに行ったついでに、ファームウェアのアップデートも実施済みです)。

Air 1をD850に装着してみました。D850はストロボは内蔵していないので、ワイヤレス発光させるには、コマンダー内蔵ストロボか、コマンダー単体を取り付ける必要があります。Nikonにも電波式コマンダーはありますが、現状対応するストロボがSB-5000のみで汎用性が低いため、ワイヤレス発光は社外品コマンダーを使用するのが主流です。

Air 1は、調光が1/2EVステップで、ストロボのズーム制御も手動ですが、どうせワイヤレス発光させる状況は、マニュアルが基本なので、そんなに問題ないかなと。
ということで、暖かくなってきた季節なので、またストロボ撮影も屋内外で楽しんでみたいと思います。

嫁車エスティマのタイヤをYOKOHAMA ADVAN dBに交換した

去年スタッドレスタイヤのまま、COVID-19の影響でタイヤを保管している妻実家に帰れず交換できなかったノーマルタイヤ、先月やっと交換できたものの、溝の残量が4mm以下になっている上に、1本はスローパンクと来たもので、楽天スーパーセールで早々にタイヤを購入、購入先のショップで交換となりました。

で、今回選んだのはYOKOHAMAのADVAN dB V552です。

ADVAN dB V552
YOKOHAMAのミニバン用タイヤの性能表

これまで履いていたのは、MICHELINのPRIMACY3、これはなかなか良いタイヤでして、突出した性能はないものの、減った現状でもロ^ーどノイズは比較的静かで、ウェット性能も高く、高速走行もエスティマ純正OEタイヤのYOKOHAMA dBより全体的にレベルアップを感じていました。
今回は、同じMICHELINで1世代新しいPRIMACY4にするか迷いましたが、前から履いてみたかったYOKOHAMAのADVAN dBをチョイスしてみました。YOKOHAMAのHPのチャートによれば、最もコンフォートかつプレミアムなタイヤになります。


このお店、かなり安い! 考えていたより安く買えるということで、ここに決めました。通販でも購入できて、このショップでの交換対応も可能です。場所もそれほど遠くなかったのと、ここで交換するとバルブも廃タイヤ処理も込で4本4400円とお安い!(17インチまでの場合)。

そして交換してきました。

やすいお店だからかな? かなり混んでいまして、1時間半ほど待って、作業開始。もっとも作業はきちんと行っている感じで、好感が持てました。

ファーストインプレッション

皮むき出来ていない新品タイヤの場合、スポーツタイヤでも静かなので、判断は難しいですが、まずは静粛性。最初は思ったほど静かではないかな? PRIMACY3より高音系のノイズがあるな、という感じでしたが、舗装の良い場所を走ると、PRIMACY3よりワンランク静粛性が高い感じです。ただ、PRIMACY3も静かだったので、あくまで両者を比較したらですが。

乗り心地ですが、減ったPRIMACY3と単純比較できませんが、段差を乗り越えたときのショックが大幅に軽減されました。
道路の継ぎ目で「ドン」、ときていたところが、「トン」に変わった印象ですね。
皮むきで来てからが本番ですが、なかなか上質なタイヤでした。ただ、コスパで言うと、ADVAN dBより少し安いPRIMACY4も良いのかなという印象です。

タイヤは履き心地を試せないですからね。難しいですね。まあ、今回は履きたかったタイヤが履けたので良かったですし、ミニバンに向いているコンフォートタイヤなので、広くおすすめ出来ると思います。

2011年4月17日茨城県大洗にて

今からちょうど10年前、茨城県は大洗市に行っていました。

東日本大震災の発生から1ヶ月程度たち、物流も回復し始めて、震災以来初めて遠出しました。杜氏住んでいた栃木県の宇都宮市は、もう桜が散りっていましたが、大洗はちょうど満開でした。

大洗リゾートアウトレット(当時)は、東日本大震災による津波被害を受けて、この時閉店中。
この時代は、八ヶ岳リゾートアウトレットを運営する会社がこの場所を運営していました。
現在は色々あって運営が変わり、大洗シーサイドステーションに名前が変わっています。

大洗は、家屋の流出するほどの津波ではなかったものの、海岸部を中心に広範囲で被害を受けました。アウトレットモール周辺も、当然ながら被害を受けていました。

FNNの大洗市の津波映像

当然、周辺の樹木も津波により塩水をかぶったはずですが、まるで何事もなかったかのように咲いているのが印象的でした。

大洗タワーと桜

もうしばらく大洗は行っていません。COVID-19の影響で、まだ暫くはいけないでしょうけど、たまには海もみたいですし、あんこう鍋も食べたいし、行きたいですね。

黒い酒粕? 黒粕で甘酒を作ってみた

黒い酒粕こと黒粕(くろかす)

先日お酒を買いに行った某酒店で、子どもたちがレジの横に置いてある酒粕を発見して「なにこれ~?」って指差して、店員さんから「よかったらお持ちしますか?」とタダで頂いた酒粕です。
帰り際で、詳細を聞き忘れてしまいましたが、黒粕と書いていたのだけ覚えていました。

調べると、酒づくりの際に使用する米麹の麹菌の種類によっては、このように茶色や黒に米の色が変わるそうです。
これはチロシナーゼ(酵素)がチロシン(アミノ酸)と反応してメラニンになるためだそうです。
メラニンは、お肌が日焼けしてメラニン色素により黒くなるように、それそのものが黒いため、そのメラニンの色素の状況によって、茶色や黒色の斑点が出来るのだとか。
その辺りのお店で売っている酒粕も、ものによっては茶色っぽいですが、あれもメラニンによるものなのですね。

力強い麹菌ほど、このように黒い斑点ができやすいそうで、良いお酒の証でもあるようです。
その良いお酒の酒粕(具体的にどの銘柄の酒粕か聞きそびれた…)ですから、香りもなかなか良いですね。甘く、ほんのり酒感のある香りが漂います。

黒粕で甘酒を作ってみた

甘酒にしてみました。酒粕なので、少々アルコールは残っているので、温めると酒っぽい香り。その辺りで売っている酒粕よりもずっと香りが芳醇です。そりゃ、安酒の酒粕とは品質も違うでしょうね。
甘酒にしても香り豊かです。酒粕の場合、砂糖は添加しなければ甘みは殆どありませんが、砂糖は少なめにして、酒粕感を楽しんでみましたが、ちょっと濃い目に作ってこれがなかなか良いですね。
ついつい飲みすぎてしまいますが、少量とはいえアルコール分は残っているので、車の運転などする場合はご注意を。

【新谷酒造】わかむすめ 純米吟醸無濾過原酒 秘色(ひそく)

【新谷酒造】わかむすめ 純米吟醸無濾過原酒 秘色(ひそく)

いきなり写真から載せましたが、どうです? 今流行のマンガのアレにそっくりでしょう!?

というわけで、なかなかに鬼滅柄(言っちゃったw)なラベル。ここでは著作権云々はあえて言いません(ちなみに炭治郎の来ているこれを買いに行った酒店で子どもたちが見つけて、これだ、というので買ってみました。

山口県は新谷酒造、杜氏は女性で、この酒造はなんと夫婦だけで酒造りと販売を行っている、小さな酒蔵だそうです。日本一小さな酒蔵を自負しているそうです。
とにかく小さな酒蔵ゆえ、醸造量が少なく、流通量が少ないようです。そんな山口県酒を東京都で手にれるのは、なかなかにして難しですね。出会えてよかったですね。

「秘色」という名前のこのお酒、秘色とは何か調べると、

秘色(ひそく)とは、青磁の肌の色のような浅い緑色のことで、焼き物の青磁の美しい肌色を模した色名です。青磁は釉薬に含まれる鉄分により独特の灰みを帯びた青緑色になりますが、その色が神秘的な美しさであることから『秘色』の色名がつきました。 襲の色としては、「表・瑠璃色、裏・薄色」を配した色目です。青磁の肌色は淡い微妙な青色で、濃淡にも違いがありますが、襲の色目の『秘色』は表が『瑠璃色』となっています。

https://irocore.com/hisoku/

とのこと。
炭治郎柄ですが、よく見るといろいろな模様が入っていて(子どもたちは指差しながら鬼滅の○○の柄だーとか言っている)、凝っていますね。
最近出来た銘柄なので、これは明らかに狙っているのでしょうけど、大手の酒造じゃないからできることですね。

【新谷酒造】わかむすめ 純米吟醸無濾過原酒 秘色(ひそく)

この酒造は、淡麗辛口ではなく、甘口の酒造りを目指しているようですが、これがまた特徴的と言うか、個性的な甘さを出しています。

まず、青りんご基調とした、酸味を伴う甘さがぐっと来るのですが、そこから旨味と苦味が出つつ、スーッと切れていきます。甘口だけど切れが良いですね。なので、飲み飽きないですね。
精米歩合60%の純米吟醸、酒米や日本酒度などスペックは非公開です。

温度が上がるにつれ、より青りんご感は強くなりますが、スパっと切れる感覚は変わらず。甘口なのに後味がさっぱりしているというのは、なかなかない感覚です。

このお酒は四季醸造のようなので、この蔵の定番となるお酒ですが、実力は相当ありますね。他の銘柄も試したいです。

フォトスタイルのシネライクVとD

ディスコンになってしまった機種、Panasinic LUMIX GX7MK3ですが、GX7MK2からフォトスタイルが増えていて、「シネライクD」と「シネライクV」という2種類の動画向けフォトスタイル(動画なのにフォトスタイルというのも変だけど)が追加されています。

元々、動画機として定評のあったPanasinicのマイクロフォーサーズですが、GX7シリーズでもこれが使えるようになったのはありがたいです。GX7シリーズが終わってしまったのが悔やまれますが、やはりこの形状のカメラ、OLYMPUSのPEN FやE-P5の後継機が出なかったのと同様、売れないのでしょうね。EVFがレンズ同軸上にあって、ペンタプリズムのように盛り上がった一眼レフスタイルのほうが、撮りやすいし一般受けしやすいということなのかな?
SONYは、同じような形状のα7cを出して売れているみたいなので、マイクロフォーサーズのシェアが狭いのも一因なのでしょうけど。

2種類のシネライク

シネライクには、シネライクVとシネライクDの2種類が用意されています。
Panasonicのサイトにはこう書かれています。

【シネライクV】
シネライクVはコントラストを重視しており、簡単な編集作業だけでテレビやSNSで美しく再生できます。初心者に向いたフォトスタイルといえるでしょう。

【シネライクD】
シネライクDはパソコンなどで色や画質を調整することを前提に開発された、ダイナミックレンジ優先のモード。編集に向いており、中級者以上が使用するフォトスタイルといえるでしょう。

https://panasonic.jp/life/entertainment/260005.html

Vは恐らくVIDEOのVでしょう。ビデオガンマに近い特性なのでしょう。

一方Dは何の略? Dynamic rangeなのかな? こちらは、V-Logに近い特性と言えそうですが、他のサイトなんかを見ると、ビデオガンマとLogの中間的な特性、とも書かれています。

ちなみに、フォトスタイルということで、動画だけでなく、スチル写真にも適用可能です。
RAWで撮影したスチル写真を、SILKYPIX Developer Studio 8 SEで現像してみました。
比較として、フォトスタイルのスタンダードとナチュラルも掲載してみます。

スチルの場合、動画と求められるものが違います。
両者を比較すると、スタンダードとナチュラルは、どちらもシネラ行くよりは、デフォルトのコントラストは高めです。

シネライクVとスタンダードを比較すると、シネライクVのほうがコントラストはやや控えめな印象で、特にグレーディングを行わない通常の動画撮影には、シネライクVが良さそうな印象です。

シネライクDは、ナチュラルよりさらにコントラスト浅めで、特にシャドーのトーンが上がっているのがわかります。ハッ庶務もナチュララルよりあっさりめ、かつやや暖色で、こちらはまさにグレーディングで調整するためのモードでしょう。

GX7MK3はV-Logに対応していませんし(ファームウェアをいじるとできるらしいですが…)、カメラのコンセプト的にも、ガチな動画機ではなく、気軽に撮れるボディを目指しているので、個人的には動画はシネライクVを常用したいし、スチルでも結構好みの発色かもしれません。スタンダードよりはコントラストが狭くない印象です。

GX7MK3のL.モノクロームD

Panasonic LUMIX GX7MK3からLUMIXシリーズに搭載され始めたフォトスタイル、L.モノクロームD。従来のモノクロームや、L.モノクロームとどう違うのか?

フォトスタイルのモノクロームは、単純にRGBのカラー信号を取り除いたモードです。
L.モノクロームは、”L”が示しように、Panasonicがデジカメで提携しているLeicaのモノクロームを模したものと言われ(PanasoinicはあえてLeicaとは言いませんが、どう考えてもLeicaのLでしょうね)、より深みのあるトーンを再現しています。

ではL.モノクロームDはというと、「ハイライトとシャドウを強調し、絶妙にディテールを残した味わい深いモノクローム写真を撮影することが可能」とのこと。よりハイコントラストのモノクロと言えます。

比較のため、ここではGX7MK3でRAW撮影したデータを、SILKYPIX Developer Studio 8 SEで、それぞれのフォトスタイルを適用させてみました。

比較してみると、最もコントラストが高いのは、実は素の「モノクローム」ですね。

「L.モノクロームは」それと比較すると、ハイライトは抑え気味で、シャドーはより深みを増しています。露出を抑え気味にして、ややローキーに振っている感じです。

「L.モノクロームD」はというと、ハイライトとシャドーのトーンは素の「モノクローム」に近いものの、中間のトーンを落として深みを増している印象です。

個人的には、晴れている作例のような状況では、あまりコントラストを上げすぎない「L.モノクローム」が好みです。L.モノクロームDは、少しコントラストが強すぎるかもしれません。

いずれにしろ、中間のトーンの描写が、Lのつくモノクロームは絶妙ですね。
この辺りは、Nikonのピクチャーコントロールのモノクロームでは出せないですから(カスタムすれば近づけることは可能)。

さて、GX7MK3では、フォトスタイルの「シネライクD」「シネライクV」が選べるように。こちらも次回比較してみたいと思います。

アサブロから移転して、2020年よりこちらをメインとします