【百里基地】2015/2/16の記録

今から10年前の撮影です。航空自衛隊創立60周年記念スペシャルマーキングを施した、305SQのイーグルを撮りに多分行ったんだと思いますね。

スペマイーグルを撮りたくて来たんだと思います当時

この時代はまだ第305飛行隊(305SQ)は百里基地にいた時代。更に302SQと501SQのファントムもいたので、それはそれは賑やかでしたね。

501SQのRFファントムが降りてきて、春秋航空が降りてきて格納庫の扉は閉ざされ(笑)、スペマのイーグルが上がります。
2月とはいえ陽炎がひどいので、記録程度の転がりを。

この時代の撮影機材はNikon D810に、レンズはまだ超望遠がなくて、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIに1.4倍テレコンのTC-14EIIでした。

なのでイーグルの上がりもこんな単調な絵ばっかりです(笑) トリミングはしています。
でもって、この日事件が起きました。

この写真を撮った瞬間、異変に気づきました

上の写真、T-4が珍しくR/W21Lに降りたんですよね。手前でお手振りしてくれました。が、このとき異変に気づきました。

AFが動かない!

実はこの撮影のしばらく前から、AF時にレンズからキーキー異音が出る事があったんですよ。NikonのAF-Sレンズ(超音波モータレンズ)でよく出る持病ですが、これが出ていると超音波モーター不調の兆候です。
まさにこのシャッター切った瞬間からAFが動かなくなりました(泣

これ以降、AFが使えません。ただ撮影はできるので、MFでの撮影となりました。

当時のブログはコチラ→https://yamaro.asablo.jp/blog/2015/02/16/7574088

やっぱり歩留まりは落ちますね。それでもまだテレコンつけても300mmないくらいなので、何とかMFでも撮れると行ったところでした。
MFフィルム一眼レフの時代、本当にこうした航空撮影は大変だったでしょうね。その時代の写真で600mmクラスの望遠撮影なんてのはまずお目にかからないのは、手持ち撮影ががそもそも無理だったからですね。

この日、何故かもう1本望遠レンズを持ってきていたんですね。NIKKOR-H Auto 300mm f/4.5 Ai改という古いレンズを。
もうヤケクソで、このレンズでも撮影してみました。

f11まで絞っていますが、やっぱりフレアがかっていて単焦点といえど、AF-S 70-200mm + TC-14EIIにすべての面で劣る結果に。
Lightroomである程度補正はしてみたんですけどね。AF-S 70-200mmも当時まだ現行品のレンズだったので、やっぱり最新レンズはスゴイな~なんて思った次第です。

この後、どうやら早々に撮影を切り上げて、そのまま新宿のNikonのサービスセンターに行ったようです。

新宿エルタワーのNikonのSSがあるフロアより

その場で修理はできないので、レンズは修理預けとなり、修理センターの診断でAFの不具合、超音波モータ交換となりました。
あれから10年、このレンズは問題なく動いていますが、稼働率はこの時代よりは減ったかな。

ちなみに2025年2月現在、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIは修理対応対応なオートフォーカスレンズ一覧に入っています。もう生産完了して9年ですが、まだまだメンテナンスできるのは安心ですね。

なぜ復活? Nikon COOLPIX P1100 巨大コンデジのニッチな需要

2018年9月に販売開始された、35mm判換算24-3000mmという光学125倍ズームレンズを搭載するNikon COOLPIX P1000ですが、長い事販売され続け、2024年2月末頃に販売終了、後継機は発表されず、NikonのコンパクトデジカメシリーズのCOOLPIXも残すところP1000の弟分のCOOLPIX P950(24-2000mmの高倍率ズーム搭載)のみとなってしおまい、いよいよNikonのCOOLPIXも幕を閉じるのか…と思われました。

コンデジなのにコンパクトじゃない、巨大コンデジ(笑)のCOOLPIX P1000

2025年2月、突如P1100として復活

そして2025年2月、1年間のブランクを経てCOOLPIX P1100として復活しました! もうCOOLPIXは新規開発することもなく、P950がシュリンクしていけば終了と思われただけに、この復活は興味深いものがあります。
というのも、COOLPIX P1000と後継のP1100はほとんど同じだからです。

COOLPIX P1100の公式画像、上のP1000との違いは…画像ではわからない

ではP1000は6年近く販売されたあとディスコンとなり、1年後なぜP1100として復活したのか? という個人的な考察です。

光学ズームで換算3000mmは唯一のカメラ

元々コンパクトデジカメでは、こうしたスタイルのカメラは「ネオ一眼」とよばれ、レンズ交換は出来ないものの、一眼レフカメラのような見た目でそう呼ばれていました。
そして特徴として、コンパクトデジカメと言われつつも、搭載レンズが大きくレンズ交換式一眼カメラに迫るサイズ、物によってはレンズ交換式のほうがコンパクトではないかというくらいに大きなものも存在しました。

搭載レンズが大きいので、見た目は標準ズーム搭載のレンズ交換式一眼カメラよりむしろ大きいくらいのP1000


コンパクトデジカメに分類される由縁は、レンズ固定式であること、イメージセンサが小型であること(概ね1インチ以下)で、イメージセンサが小さいということは、レンズも小型化や大口径化、高倍率ズーム化が図れるということになります。その中で高倍率化に振ったのが、COOLPIX P1000やその後継となるP1100です。
かつてはこうした高倍率ズームを搭載したコンデジは各社から発売されていましたが、スマホのカメラの高画質化によるコンパクトデジカメの販売減少に伴い、カメラメーカー各社は次第にラインアップを減らしていき、Nikonは最近までP950の1機種のみ、他社も数機種を残すのみで、どれも発売から年月を経た製品が多くなっています。

そして、「ネオ一眼」コンデジの中でも高倍率ズームでは、望遠側は2000mmまで、と言う製品が多かった中、P1000では3000mmの超望遠撮影が可能となりました。
では3000mmというとどんな写真が撮れるのか? 下はP1000やP1100ではなく、1インチセンサのNikon 1とAF-S 600mmに2倍テレコンで35mm判換算3240mm相当で我家のベランダから撮影した富士山山頂付近で、登山ルートや山頂の建物が見えます。参考として、600mmで撮った写真が右側です。

Nikon 1 J3 + FT1 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR

これだけの写真を撮るのはレンズ交換式では価格的にもサイズ的にも容易ではなく、これを1台のカメラで完結できるCOOLPIX P1000やP1100はたしかにインパクトが有りますね。
更に動画撮影となると、家庭用ムービーでもある程度は撮れたのですが、現在はスマホに押されて需要が減り、機種も少なく風前の灯です。今はテレコンを使っても換算1200mm程度ですね。

SONY FDR-AX60

センサや処理エンジンが古く、4K30pまでとはいえ、P1100で超望遠動画が撮れるのも魅力ですね。

現物は写真で見るより大きいですホント…

実際、撮影現場でP1000を使っている人ってちょくちょく見かけるんですよね。
航空祭でも必ず見かけますし、それでスチル撮っている人もいれば、外部マイクつけて動画を撮っている人もいます。3000mmの超望遠動画ってなかなか撮れないですから。しかも単焦点ではなくズームレンズで。
野鳥撮影で使っている人も多いですね。PHOTOHITOでCOOLPIX P1000の写真を見ると、野鳥の写真が多いのがわかります。

早くも初期販売分は予約が埋まった模様

現時点で、ニコンダイレクトでは、初期販売分の予約は埋まってしまったのか、最近新発売でよく見るお知らせが出ています。

「COOLPIX P1100【クーポン配布中】」は想定を超える大変多くのご注文をいただいているため、お届けまでお時間をいただく場合がございます。 予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

だそうです。(2025年2月執筆時点)
既にP1000を持っている人も、年式的にそろそろ古くなってきているので、買い替え需要もそれなりにあるでしょうね。

こういうカメラは一定の需要はあれど、数が出る商品でもない、でも必要な人は欲しい、そういう商品なので、去年販売終了、中古価格は値上がりし、どこかのフリマではものすごい価格になっていました。

ちょっと前の新品価格を超える某フリマ価格

もちろん、後継機が出ない状態だったので、欲しい人は欲しい、けどフリマでしか買えないのでこんな状態でしたが、P1100の発表で一気に死亡するでしょう。今すぐどうしても欲しいとかでない限り、P1100の新品価格のほうが安いですから。
近年のフリマはこんなのばっかでしたので、Nikonさん、P1100はグッジョブでした!

変わったのはUSB Type-C採用などごく僅か

ほとんど進化していないP1100ですが、これで十分との判断なんでしょう。すべて新規開発となると、開発工数、各種認証試験が必要で、恐らくそこまでしてまで新規開発して売っても開発費を取り戻せない程度にしか売れないからなんでしょうね。
P1000からP1100へのモデルチェンジに当たって変化している点を掻い摘むと以下の通りです。

  • 本体のUSB端子がMicro-BからType-Cに変更(欧州では充電ポートをType-Cへ統一する条例が施行されたことによる)
  • BluetoothがVer4.1から5.2に(LEのデータ通信速度高速化と通信範囲増加)
  • 内蔵フラッシュがの調光範囲がやや近場寄りに(広角側で0.5mから0.3mに)
  • 無線LANの認証方式がWPA3-SAEに対応(ただし無線規格は802.11b/gのまま)
  • 手ブレ補正効果が5.5段(CIPA規格準拠)から4.0段(CIPA2024規格準拠)に変更 ※規格が変わったことによる測定方法の変更による影響でVR機構に変更はないと思われます
  • 比較明合成に [夜景と光跡 ] [星軌跡] [花火] が追加
  • 「鳥」モードで、AFエリア選択が可能
  • 本体充電ACアダプター付属から別売りへ(これも欧州の充電器のType-C統一による影響と思われる)

重量の微妙な変化はType-C化による端子周りの変化とかでしょうね。連続撮影枚数も微妙に変わっていますが、これも誤差範疇でしょう。
ほぼマイナーチェンジ程度の改良しかないですが、必要な人には必要な唯一のカメラというのは、同じコンデジでカテゴリは違えど、RICOHのGRシリーズやFujifilmのX100シリーズのようにオンリーワンなものが日本のブランドのコンデジでは今後も支持されていくのでしょうね。


【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色(ももいろ) 無ろ過生 06BY

ここ最近行けていなかった酒屋に久しぶりに行ってきまして。ここに来たら妻が大好きなこれを買ってしまいます。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色(ももいろ) 無ろ過生 06BY

去年は買えていなかった流輝(るか)の「ももいろ」です。酒米が五百万石ver.です。
実は製造元の松屋酒造では悲しい事故があったそうです。

なんと!タンクのホースが外れて酒こまちver.の流輝が流出してしまったとのこと。これはなんともいたたまれない事故ですね。
今回買ったのは五百万石ver.で、こちらは販売されております。酒こまちver.は来季待ちですね。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色(ももいろ) 無ろ過生 06BY

当ブログでは何度も登場しているので今更説明するまでもないかもですが、赤色酵母を使ったこのお酒は、毎回製造ロット毎にアルコール度数や傾向も変わり、なかなかの暴れ馬だそうです。
それでもここ何年かは安定はしてきているようには思いますが、今回はどうでしょう?

アルコール度数は仕込みにより8~14度と変動するだそうですが、今回は低めの9度でした。澱はそこそこありますね。

相変わらずの美しい桃色薄にごり

開栓すると、ぽんとガス感あり。毎回吹き出しはしないけど、ガスはそこそこあるのでご注意を。
上立香は酸味を感じさせる華やかな吟醸香。口に含むと、お?いつもはこれぞ桃ジュースだ!となるのですが、今回は桃よりもぶどう寄りです。さっぱりした酸味とジューシーながら上質な甘味がマスカットジュースを思わせます。適度に残るガス感も爽快さを出していますね。
そしてアルコール度数9度から想像するよりはしっかりと酒らしいアタックもありますね。これがただ甘いだけで終わらない流輝のももいろ最大の魅力です。後味に少し苦みと旨味を伴うので、甘い系のお酒なのにさっぱり感もあり飽きも来ないのです。

2日、3日と経過するにつれ、ガス感は薄れていくとともに、味わいに落ち着きが出てきましたね。甘みが少し落ち着き、酸味はそのままで、フレッシュな若々しさから大人っぽさが出てきましたね。とはいえ全体としてはフレッシュさが引き立っています。

ぜひお祝いごとで飲んでいただきたいお酒です。


一度流輝を飲み始めると、次もまた流輝を飲みたいな、と思わせるくらいに本当に素晴らしい酒蔵です。
ももいろはあっという間になくなります(笑)冷蔵庫を空けてでも一升瓶をおすすめします。

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久しぶりにベランダテレ(望遠)ワーク

コロナ禍だった数年前はよくベランダフォトやっていましたね。
それこそベランダからブルーインパルスを撮れたのは本当に嬉しかったです。

この週末、2月とは思えない気温15℃になったのと、入間基地のC-2輸送機が体験搭乗で家の近くも飛行していたので、久しぶりにベランダで望遠撮影(つまりテレワーク)を実施。
仕事の方のテレワークは、自分の業種的に現物を触らないと出来ないものが多いので、すっかりやらなくなりましたが。

機体はC-2 (18-1213)で、コールサインCOSMO13で飛んでいました。気温が高く、遠方は陽炎の影響が酷かったけど画質はいまいちだけど富士山と絡めて撮れたので良しとしましょう。

夕方は羽田新ルートで羽田に降りていく旅客機を撮影。

B787-9やA350-1000といった新世代の機体も増えて来ましたね。その一方、B767-300のような古い世代(ただB787の納期遅れで導入した機体なので機齡自体はそれほど古くはない)の機体もまだまだ現役です。

この撮影ではAF-S 600mm f/4GとTC-20EIII、久しぶりの2倍テレコンでしたが、2倍ともなるとフレーミングは三脚があっても難しい。やばいな、2倍テレコンの感覚も取り戻さないと、すっかりフレーミング感覚が鈍ってます。

GITZOのフルードジンバル雲台は安定性が高くて良い

高かったGITZOのフルードジンバル雲台、最近はビデオ雲台と望遠レンズの組み合わせも多いですが、ジンバル雲台はカックンとレンズが下を向いてしまう事故が原理的にないので、重い望遠レンズほど安心感がありますね。


フルードジンバル雲台、高いですが安定感抜群です。望遠端焦点レンズならこれですね。

UGREENのクラウドファンディングでNASync DXP4800 Plusに申し込んだ

早期予約40%引きで話題になっていたUGREENのNASync、14日10時のクラウドファンディング開始と共にサーバーにアクセスが集中。 全く予約できない状況でしたが、お昼に何とかつながったので、4ベイモデルのDXP4800 Plusを申込みしました。
ただ、早期40%割引はその時点で予定数に達して終了、続けて30%引きでクラファン受付とのことで、30%でもスペックに対して安いことは安いので、申込しました。
ちょうど販売終了したNETGEARのReadyNASを2台運用していて、そろそろリプレースと思っていたところでした。

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UGREEN NASync DXP4800 Plus

4ベイモデルのDXP4800 Plusはバランスよくなかなかのスペック

今回、2ベイ、4ベイ、6ベイモデルの3機種が発表されたUGREEN初のNAS。UGREENは高品質なUSBケーブルでまず有名になりましたが、その後USB充電器やモバイルバッテリにも進出し、頭角を現しているブランドです。
中国深圳の会社という点だけが情報を扱うNASとしてはちょっと心配ですが、個人で写真や動画データの保存をする分にはまあいいか、といった感じではあります。個人的に品質がそこそこ安定して良く、印象は良いメーカーです。
日本ではBUFFALO辺りがこういうのをやってくれるといいんですが、BUFFALOはNASは販売していますが、HDD内蔵モデルだけでSOHOや業務用が主体なんですよね。

さてUGREEN初のNASですが、なかなか意欲的なスペックです。
すべてのモデルがDDR5 8GBメモリを標準搭載しています。一般的にこのクラスのNASは搭載メモリ1GB、2GBや4GBも多い中、8GBが標準となっているのがまず良いところで、しかも最新規格のDDR5を搭載、多くはDDR4世代のメモリを搭載していますが、基板設計が新しいのでしょうね。将来的なOSや内蔵ソフトのアップデートでもストレスなく使えそうです。
また4ベイ、6ベイモデルは最大64GBまでメモリを増設可能で、Dockerや仮想環境の構築にも余裕を持って対応できそうなのも、このクラスのNASとしては異例ですね。

また、LANポートも2ベイが2.5GbE x1、4ベイは2.5GbE x1 + 10GbE x1、6ベイではなんと10GbE x2とハイスペックです。
この価格帯ではまだやっと2.5GbEが搭載され始めた、といったところで、4ベイモデル以上10Gbを搭載するのはなかなかですね。
我が家はフレッツ光クロス10Gbを導入しているので、ルータと無線LAN AP間は10GbEを、それ以外は全面2.5GbEのネットワークを構築しているので、PC側に10GbEボードをつければ、NAS-PC間を10GbEで、その他を2.5GbEで構築できそうです

やっと2.5Gb搭載モデルが増えてきた中、2.5Gbと10Gb デュアル搭載が嬉しい https://nas.ugreen.jp/pages/ugreen-nas-next-level-storage-crowdfunding

今回申し込んだ4ベイモデルのCPUはintel Pentium Gold 8505で、おおよそ第7世代あたりのCore i5に匹敵する性能のようです。このクラスだとARMのCPUが多い中、Pentium Goldなので、仮想環境で重くないOSなら動かせそうですね。
NAS自体のOSにはSSDが使われているのと、それとは別にM.2 SSDを2つ搭載可能なので、高速書き込み用ドライブの設定もできるということになりますね。
10Gbイーサ接続なら、M.2 SSDの性能を生かした書き込みが期待でき、例えば動画編集用やLightroomのカタログファイル置き場としても使えそうです。
USBポートが5つ、SDカードリーダーにHDMI出力もあり、至れり尽くせりですね。

ということで、4月以降順次発送だそうなので、気長に待ちましょう。
2台のNETGEARのReadyNASをNASync1台に集約したいと思います。


このNASyncのDXP4800 Plus、正規価格は10万円程度ですが、実質的なライバルはQNAP TS-432Xでしょう。SynologyはDiskStation DS923+が該当しますが、このモデルは標準搭載のNICが1GbE x2で10GbEがオプションなんですよね。このあたりやや設計が古いと言わざるを得ないです。
ということで、正規価格対決ならQNAP TS-432Xとでしょう。QNAPはNASの実績はトップクラスですから、サポートや保証期間、アプリケーションの多さは現時点でQNAPに軍配が上がると思います。
ただ搭載CPUや増設メモリ多さなどはUGREENに軍配、UGREENはこれからなので、ユーザーが増えれば対応アプリケーションも増えるでしょうね。

やっとNikonからN-RAWの使いこなしガイドが出た

Nikon Z 9が2022年4月のFW:Ver2.00で動画のN-RAWに対応して3年近くたちます。その後Nikon Z 8Z6IIIも対応しましたが、私含め、一般の素人にはまだまだ使いこなせていない、というのが実情ではないでしょうか?

今から四半世紀以上前にデジタル一眼レフが登場し、静止画のRAWファイルも一般に扱えるようになってはいたものの、2000年代前半はまだメモリーカードの容量が小さく、RAWで撮影するとすぐいっぱいになってしまう、というのもありましたが、当時はRAW現像できるソフトも有料のものしかなく、PCもまだスペックが低く、Nikonでは純正ビューアーで簡易的に補正できる程度でした。
それが今や、各社無料の純正RAW現像ソフトがあり、サードのソフトも充実するようになりました。おかげで、静止画におけるRAW現像は、ハイアマチュア以上にとっては当たり前のものとなりました。

動画に関しては、まだそこまでではないですが、少しずつ環境が整ってきてはいると思います。
Nikon独自の動画RAWであるN-RAWは、例えば4.1K60pで記録した場合、最高画質AppleのProRes RAWの半分、標準画質で1/4以下とデータを食わないのも魅力です。
※Nikon Z 9/Z 8は8.3K RAWはProRes RAWは非対応で、N-RAWのみ対応します。

とはいえ、カラーグレーディング、Logガンマ、LUT(ルックアップテーブル)など、何となく聞いたことはあるけど何だかよくわからないし、具体的に何をどうすれば…というのが1つにまとまっているページがなかなかないのが実情でした。
そんな中、やっとNikonが公式に使いこなしガイドのページを公開しました。

映像クリエイターのためのN-RAW使いこなしガイド

ただし、現時点でN-RAWに対応する動画編集ソフトはDaVinci ResolveEDIUS X Proに限られるのと、Nikon公式や多くのクリエイターさんが使い方を披露しているのがDavinci Resolveとなるため、実質的にN-RAWを扱うならDavinci Resolveとなります。

Davinci Resolveは無償版と有償版のSTUDIOがあり、無償版でもN-RAWでの編集が可能です。
無償版と優勝版の違いは大まかに以下の通りです。

  • 有償版が8K以上(32Kまで)、120pの書き出しに対応するのに対し、無料版は4K60pまで(無料版も8K動画の読み込みや編集は可能で最終書き出しが4Kまでとなる)
  • 無料版はノイズリダクションツールなど一部のエフェクトや編集機能が使えない(特にノイズ除去はRAW動画はカメラ側でノイズリダクション処理しないため、ソフト側でできないと高感度ノイズが残ってしまう)
  • 有償版はAIを使ったDaVinci Neural Engineを使用可能
  • 編集や書き出しにGPU性能をフルに活用可能(無償版は制限あり)

もちろん上に書いたこと以外にもいろいろと差はありますが、基本的に無償版でもN-RAWが扱え、4K60pまでの出力であっても、まだまだ8K表示環境がほとんどない現状では、無償版でもカラーグレーディング含め大抵のことは出来るため、十分高機能と言って差し支えないでしょう。
趣味程度なら無償版でほぼ賄えるはずです。

ただ、Davinci Resolveの無償版を3年ほど使ってみて、N-RAWを扱った際に有償版が欲しいなと思ったのは、ノイズリダクションですね
特に感度が上がる暗い場所でのN-RAW動画には、かなりのノイズがのってしまいますが、無償版ではノイズリダクションが使えません。これが結構痛いです。
有償版のDaVinci Resolve STUDIOを使っていない現状で、感度を上げざるを得ない状況では、カメラ内でノイズリダクションをかけてエンコードできるH.265やH.264といった圧縮動画、あるいは低圧縮でビットレートが高いProRes 422を使わざるを得ないです。
また、過去に74式戦車引退前に発砲炎を4K120pで撮りましたが、この動画は取り込めても60p扱いになってしまうようです。せっかくなので120pから60pのスローモーション動画にしたかったのですが…

有償版は一度買ってしまえばその後のメジャーアップデートは無料でできるほか、Blackmagicの製品に同梱されているものや、代理店割引もあるため、確認してみてください。
ガンガン編集する人なら買って損はないと思います。私みたいな素人がライトに編集するにはちょっと高価なソフトで二の足を踏んでしまいますけどね。価値は十分あると思います。


せっかくNikon公式の使いこなしガイドが出たので、それを参考にしつつ年始にとって未編集の動画を編集してみました。
Nikon Z 8 + NIKKOR Z 35mm f/1.8Sを使用、N-RAWで撮影。SDRで撮ったものをDaVinci Resolveで一旦N-Logに戻してからカラーグレーディングしました。
LUTにフリーのCrispAutumnを使用し、フィルムライクに仕上げました。が、60pで撮ってしまったので、出力も60pのままです。被写体に動きがないので、24pにしても良かったですね。

【府中誉】短稈 渡舟 純米吟醸 五十五

百里基地撮影帰りに買う定番のお酒、なんですが実は買ったのはかなり久しぶりです。

【府中誉】短稈 渡舟 純米吟醸 五十五

酒米に「渡舟」(短稈)を使用したお酒。以前も書きましたが、「渡舟」は酒米では超有名な「山田錦」の先祖に当たる品種で、大昔からある伝統的な酒米でしたが、長らく作られていなかったものを平成元年(1989年)に復活させたものです。
短稈(たんかん)とは、稲の茎(稈)の長さが短い品種を指し、台風などの風害に強いとされています。

関東ではあまりメジャーではないお酒ですが、自分は好きな銘柄の1つですね。

【府中誉】短稈 渡舟 純米吟醸 五十五

精米歩合55%なので「五十五」となっているお酒ですが、純米吟醸でありながら比較的リーズナブルなお値段なのもよいですね。
生酒ではなく火入れですが、冷蔵推奨となっています。

火入れながらフレッシュ感のある、ごく僅かに濁りあり

要冷蔵なので冷えた状態から。
火入れにも関わらず、フレッシュさを感じさせるプチプチとガス感が残るお酒。上立香はほのかな吟醸香。口に含むと、ごく僅かに残るガスの爽快さとともに、りんごやマスカットを思わせる酸味とジューシーな甘み、そして後味はすっと切れの良いタイプ。軽快でキレが良いので、さっぱりとした味わいの食事とよく合いますね。
これが季節限定酒ではなく通年酒として売られているのだからスゴイことです。
ぜひ買ってみてください。ぱっと見どこにでもありそうなラベルのお酒なんですが(失礼)、そうとは思えない味わい。相当にレベルの高いお酒です。
改めて定番の「渡舟」の実力の高さを思い知らされた次第です。


せっかく通販で買うなら一升瓶で。定番の酒と侮るなかれ。茨城にもこんな素晴らしいお酒があるんですよ。

逆光と強風砂嵐のサッカーも何かいい(写真的にと言う意味で)

土曜日、息子のサッカー練習試合、たまたま行った場所が木など遮るもの一切なしの吹きさらしで、風がビュンビュンでした。

撮影場所は半逆光ぎみ、そして乾燥していて風が強く、砂がビュンビュンとび、砂嵐の形相でした。ユニフォームもサッカーシューズも砂だらけですが、写真的には映えますね。洗濯物が砂だらけですが(笑

3年生が近づいてきて、だんだんプレーも激しさが増してきましたね。遠慮がちだった息子もアタックできるようになってきました。足だけ出していたプレーにしっかり体が入る様になってきました。

こんな感じで最近は飛行機か息子のサッカー撮影、望遠レンズばかり多用しています。そしていつもZ 180-600mmのフォーカスリミッタースイッチの切り替えを忘れて「あれ近場にピント合わない!」→6m以下のフォーカスリミッター入れたままだった…となっています。飛行機撮りではフォーカスリミッター入れているので
のんびり標準レンズでスナップ撮影もしたいところですが、なかなか時間がなくって…

【百里基地】25/2/7の記録

2025年初の百里基地撮影。今年度で退役となるC-1輸送機を撮りに入間基地へ行こうか迷いましたが、今年に入ってファイターをまだ撮っていないということで、行ってきました。

AGG訓練予定ありでしたが、これはあくまで予定なので、飛ぶかどうか入ってみないと。ノーフライトの「魔の金曜日」とも呼ばれるこの日でしたが、行ってみると早朝からハンガーにF-2戦闘機とT-4練習機が並んでいました。

そして珍しく(笑)朝早めから訓練開始。

F-2A (13-8512) 電線入って大失敗…

シャッタースピードが遅かった(息子のサッカー撮影の設定のまま)、そして電線被った! 場所を間違えましたね。トホホ…
まあリハビリ撮影なんでこんなもんです。

午前はT-4のフォーメーションもあったのですが、レンズが長かったな…。そして空気が乾燥していてヴェイパーが全く出なかったのが残念。
この日は午前中西風で、滑走路はどちらを使うか微妙でしたが、読み通りR/W21運用でした。

陸自のUH-1Jも来ました。UH-2ではなかったけど、今後UH-2はどんどん増えていくだろうから、J型も退役が進むでしょう。
色々撮影場所を転々としながら、のんびり撮影。

この後の2ndは光線状態が微妙で撮影はせず見送り(撮影ポジションを失敗しただけですが)、そららで買い物をして昼食をとり、戻ってきた機体を撮影。

スペマのF-2B (53-8130)も撮れたので、まあ良しとしましょう。
その後、移動しようかと思ったけど、風向きが微妙。もしやと思ったら、ランチェンとなりました。

午後再び来た陸自のUH-1J (41925)でしたが、R/W03で進入。タッチアンドゴー訓練でした。なるほど、風が微妙に西北西になったので、もしやと思ったら、やっぱりそうなったか、といったところ。

3rdで再びF-2が上がります。2機のみ。どうやらAGG訓練の様子。午後だと光線状態や飛行高度から、あまりダイナミックな撮影は期待できないと思いつつ、上がりを撮って直ぐに移動。

600mmにx1.4テレコンでも遠い。そう、ここからのAGGは割と高度が高いんですよね。写真はもちろんトリミングしています。
あまり絵にならなかったとはいえ、この時間のこの場所、月が入るんですよね。うまいこと月に機体が入らんかなと撮っていたら、入りました! なかなか狙って撮れないので(同じ軌道で機体が飛んでくる可能性が低いので)、偶然といえば偶然ですが…。でもまあそれなりに狙っていたので満足。

このあとF-2は別の訓練で空港空域を離れたので、最後に降りてくる機体を狙って移動。ギャラリーは自分1人。まあローカルのなんでもない日なので、そうですよね。
またしてもT-4のフォーメーション、レンズ長すぎて撮れず…。タッチアンドゴーを何度か実施。

スカイマークを撮り、降りてきたF-2とT-4を撮って、この日の撮影は終了しました。

お疲れ様でした!

増える煩悩 NIKKOR Z 35mm f/1.2 S ええのぅ

かねてからそろそろ出るだろうと言われていたNIKKOR Z 35mm f/1.2 Sが発表されました。

NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

でっかいのは想定の範囲内ですが、色々と既視感がありますね。


NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

外観、全く同じではないけど、50mm f/1.2 Sに似ていますね。レンズ情報パネルは35mmではなくなりましたが、多分50mmでは載せたけど、あまり実用性がなかったのかな? 最近発表のレンズでは搭載されていないですね。

そして光学断面図。

何だか35mmと50mmは似ている? レンズ構成はどちらも15群17枚というのも同じです。ただ使っているレンズの種類は違い、35mmはEDレンズが3枚(50mmは2枚)、50mmでは使用していないED非球面レンズ1枚とメソアモルファスコートを一部のレンズに使用しているようです。
しかし、この2本、考え方は一緒なんでしょうね。そして光学設計を担当されたのは…多分同じ方でしょう。50mm f/1.2 Sの描写は折り紙付きで、鳥肌が立つくらいのすごい描写なので、35mmも期待できそうですね。
これはCP+で作例とか実写が出来るでしょうから楽しみですね。今年も行くかどうかまだ決めていないCP+ですが、やっぱり行こうかな~
欲しいなぁ~

新しいレンズが出れば、それに合わせたソフトやFWのアップデートが入る可能性があります。
そういえばNikon Imaging Cloudは現状対応機種がZ6IIIとZ50IIの2機種のみと寂しいのですが、現行機種のいくつはFWアップデートで対応するのでは?との噂も以前流れていました。

あれから数ヶ月経過し、今のところ新機種以外に対応はされていません。これもぜひ対応してほしいのですが、なかなか難しいのかな?

と話は脱線しましたが、35mmと50mmのf/1.2 S、どちらかは手に入れたいですね。だいぶ先になるでしょうけど…

アサブロから移転して、2020年よりこちらをメインとします