1999年の母校の放送室の風景

懐かしの写真です。1999年、当時は大学生でしたが、夏休みに地元函館に帰った際に、母校の高校の放送室で撮影。
20世紀末の高校の放送室の機材はこんな感じでした。

ラジオ班の音響機材

今やパソコンで何でもできる時代になり、こうした機材のうち、アンプとスピーカーとマイク、ミキサーを除くと、録音機材は大きく変化しているでしょうね。
この時代は徐々に機材がアナログからデジタルに変わっていく時代でした。

私が現役放送局員(委員会的役割もあったので、放送部とは呼ばず放送局と呼ばれていました)に入った頃は、ギリギリカセットテープを使ったTASCAMのMTR(マルチトラックレコーダ)が使われていましたが、その後MD DATAというMD(ミニディスク)派生のPC用メディアを使ったMTRを導入していました。
MDデッキはそれ以上前から導入し、特に番組作りの編集作業では、カセットテープと違って好きな曲順にしたり、不要な部分をカットしてつなげるといった作業がとても楽になりました。そういう意味で、MDデッキは編集ができる民生用としては最初の画期的なディスクメディアだったんですよね。

CDプレーヤーは、固定ピックアップメカのSONY CDP-XA5ES、カセットデッキも民生用カセットデッキ末期のSONY TC-KA3ESでした。
エフェクタも同時導入したてのSONY DPS-V77で、この辺り、実は当時局長だった私の趣味で選定し導入した機材です。わりと予算に恵まれていたのですね。
アンプも懐かしのONKYO IntegraA-925、スピーカーはBOSEの…何だったっけ? 111ではなかったような…。
レコードプレーヤーは、私が寄贈したものです。

ビデオ班の機材

私はラジオ班だったので、こちらはメインで使っていなかったですが、コンクールの締め切り間近とかはよく編集のお手伝いしていました。
この当時、もうデジタル記録できるDVフォーマットのカメラが出ていましたが、まだHi8を主体としたアナログビデオメインでした。
半業務用のSONYのHi8ダブルデッキで、タイムコードを打って編集したものです。汎用性の高いS-VHSデッキはVictorの民生機上級機種とSONYの半業務用機種を導入していました。
スイッチャー編集機は、SONYのFXE-100で、この辺りの機材は業務用故に非常に高価でしたが、学校の創立100周年記念予算でガッツリ予算が取れたので導入した機材です。
モニタもSONYの業務用ピクチャーモニタのPVM-14シリーズでした。

どの機材も今となってはパソコン1台で完結できるようになってしまいましたね。ビデオ分野は本当にPCとソフトの進化で、今や個人レベルでこの機材を上回る編集も可能となりました。

校内放送用のコンソール

皆さんが思い浮かべる放送室の風景ですね。校内の送り出しのコンソールです。シンプルですね。ガラス越しの向こうにアナウンサーが居て、そこから校内放送を流していました。
この時は夏休みなので、まだ現役高校生の後輩たちが談笑していますね。当時は用がなくても、局員はわりと放送室に集まっていました。
こういう風景は今でも変わらないのかな? あれから四半世紀、今どうなっているのか見てみたいですね。

この写真自体も16年以上前にスキャンしたもので、まだ撮影から数年だったので、ネガも状態よくスキャンできていますが、四半世紀経過した今、ネガの変色・退色が始まっています。スキャンしなきゃと思いつつ、スキャンできていないフィルムが山ほどあります。
データが突然飛ぶかもしれないデジタルに比べて失われにくいフィルムとは言え、一般人にとっては、状態よく保存はなかなか難しいものがありますね。

レンズフードがないLUMIX G MACRO 30mmにフードを付けてみた

ミドルクラスや安価なカメラレンズは、フードが別売りの場合が多いのですが、最近はそもそも純正でレンズフードの設定がないレンズも多いですね。

個人的に、レンズフードは見た目的にもハレ切りにも、レンズの保護にも必要と思っています。特にレンズ保護という点では、フードが犠牲になってレンズを守ったことが何度かあるので、必ず装着しています。
先日導入したLUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.にもフードは設定されていません。

レンズフードの設定がないLUMIX G MACRO 30mm / F2.8

元々デザインもそっけないので、せめてフードは着けたいなと言うことで探しました。フィルタ径は46mmなので、46mmのねじ込み式を探しました。
最近はどれも似たりよったりのクラシックなデザインが多いのですが、どうせ同じような感じなので、一番安いものをチョイス。

タイムセールで400円を切っています(執筆時点)。

最近多いですよね、この手のクラシックなデザインのフード。まあレンズ保護と考えれば悪くないです。焦点距離は46~55mmがマッチするそうで、LUMIX G 30mm(フルサイズ換算60mm相当)には少々短めです

まあ悪くはないけど…

でも、LUMIX Gのデザインとマッチしていない気はしますね。ちょっと長めのLUMIX G Macro 30mmなので、どちらかというと一般的な形状のフードのほうが似合いそう。
まあコイツは安いし、そのうちカメラ屋のジャンクかごで良さげなフードを見つけてこようかな? 46mmのフードが見つかるかは知らんけど。

しかしこのフード最大の弱点、と言うかキャップの問題なんですけど、LUMIX純正キャップ着けられないです。
正確に言うと、頑張れば着けられなくはないけど、今どき珍しい両サイドをつまんで押して外すタイプのキャップなので、ほぼフードを付けたままのこのキャップの着け外しは困難でした。

キャップ着けづらい、いや着けられないわ…

最近はキャップの中央部に取り外し用のくぼみがついているタイプが多いので、これは誤算でした。かぶせ式キャップでも買うかな…。

息子の小学校入学式でした

早いもので、息子もまだ幼児だと思っていたら、あっと言う間に小学生になりました。
小学校の入学式は、上の娘に続いて2回目。娘の時は、COVID-19が蔓延し始めた時期だったので、式もかなり簡略化されていましたが、今回はもう少ししっかりと行われました。
それでも、このコロナ禍以前よりは簡略化されているようです。

とりあえず、家族皆健康で入学式を迎えられたのが何よりです。

今回はカメラはZ 9にレンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRメインで撮りました。
動画も少しだけ撮ったので、式典のみNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRでしたが、やはりスチルでは一眼レフ用のレンズとはいえ、24-70mm f/2.8クラスのレンズの自然な立体感のある描写が良いですね。改めて良いレンズだなと思った次第です。
スチル前提で設計されているAF-S 24-70mmのAF用超音波モータは、動画でのコンティニュアスAFは小刻みにフォーカスが動くので苦手ですが(スチル用に設計されたAF-Sレンズは爆速だけど、動画用のゆっくりとした動作は苦手)、スチルであればそういったネガは動態撮影を含め殆どないので、快適に撮れます。

式典で来ていたプロのカメラマンは、Canon EOS 5D MarkIVでした。三脚は意外にもVelbonのカーボンに、SLIKの雲台。フラッシュはCononmarkのモノブロックをお使いでした。まだまだプロの世界では一眼レフが主流ですね。この手の撮影では、ミラーレスのメリットもあまりないですしね。

あとはイベントがかつての日常のように行われてくれたら、と思うけど、またCOVID-19の第9波なんて言われ始めていますからね。マスク着用緩和で感染者が少し増えてきているようです。爆発的に増えなければよいのですが。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

皆さん、お酒でも飲食店選びでも、なんでもそうですが、「いつもの」を選びますか? 「新規開拓」しますか?

Yamaroは飲食店は最近「いつもの」が多いのですが、お酒に関しては「新規開拓」が多いですね。飲んだことのない銘柄があると、ついそっちに手を出しがちです。
そんな感じで、数年前までは「鳳凰美田」はよく買っていたのに、最近は「買おうと思えば買えるから」という思いが先に出てしまって、ついついスルーしていました。
いや、好きなんですよ「鳳凰美田」。ただ栃木のお酒なので、関東圏では比較的入手しやすいのは確か。

ただ先日栃木に行った際に買ってきた「鳳凰美田」は、この時期しかない限定酒。見つけてつい手を出してしまいました。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

長いタイトルだ…。令和四酒造年度醸造「山田錦」四割磨きだそうです。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

酒米の定番である山田錦、兵庫県産のものを精米歩合40%の純米大吟醸で、これを無濾過で。
「荒走押切合併」とあるように、醪(もろみ)を搾って酒粕とお酒に分離する際の、最初に出る部分が「荒走(あらばしり)」、そして最後にギュッと圧力をかけて絞り出す部分が「押切」(「せめ」とも言う)で、この2つをブレンドしたお酒だそうです。
なんとなく、旨味と力強さが凝縮したようなイメージです。さてどんな塩梅でしょう?

ごく僅かに澱がある、ほんのり淡黄色のお酒

上立ち香は華やかとまで行かないものの、瑞々しい青りんごな印象。冷酒で頂きます。
お、定常販売酒の鳳凰美田とは結構テイストが異なりますね。メロンのような瑞々しい甘味と酸味のテイストが顔をのぞかせていますが、その上にかぶせてくる力強い旨味。瑞々しさは鳳凰美田らしいのですが、その力強さの部分は今まで他の鳳凰美田で味わったことのない感じですね。そして後味に少し苦味があり、余韻はゆっくりと残る印象。

少し温度が上がってくると、メロンのような甘みの部分が前に出てきて、個人的にはこのくらいの温度がバランスが良いと思いました。
冷蔵庫から出して少し時間が経ったあたりが好みです。

久しぶりの鳳凰美田でしたが、やっぱり外れがないブランドですね。以前は鳳凰美田のブラックフェニックスをよく飲みましたが、また買いたくなってきました。

LUMIX G MACRO 30mm F2.8で桜スナップ

関東は桜もそろそろ終わりになってきましたね。

LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.での撮影、なかなか出来ていませんが、最後の桜を少し撮ったので、アップしておきます。

東武東上線沿いの桜です。
M4/3における30mm、フルサイズでは60mm相当の画角ですが、使い勝手は良好ですね。標準レンズとして使えます。
このレンズと、手持ちのSUMMILUX 15mm F1.7があれば、もう大抵のスナップは問題ないですね。

解像力もボケ味もなかなか良いです。特に上の写真右上のボケを見ると、二線ボケの傾向もなく、まろやかですね。球面収差はやや補正不足気味にしている感じで、ここにはアップしていませんが、前ボケはもう少し固めです。マクロレンズとして良好なボケ味を持っていますね。
マクロレンズに外れなしといいますが、このレンズも良好な描写で、おすすめの1本ですね。

強いて言うなら、MF時のフォーカスリングの操作性が、若干リニアさに欠けることでしょうか。欠点はそれくらいですね。

壁紙リコール? 栃木の自宅の状況を見に行ってきた

栃木で結婚して、まだ子供が居なかったときに立てた自宅。転勤となり、自宅は貸さざるを得なくなり(手放すと転勤先での家賃補助が少ないため)、大家さんとなりました。
3月末で、それまで借りていた方が転出となったのですが、去年より、壁紙がボロボロになっているとの連絡があり、今年に入ってからは2階の洗面所の漏水被害(1階まで浸水)があり、その状況確認のため、栃木に日帰りで確認をしに行ってきました。

まずは漏水被害状況です。

洗面所の配管ホースが外れて漏水。1階まで浸水しています。漏水跡が1階キッチンと玄関フロアに残っていました。ということは、2階フロア下の見えない部分も被害が出ている可能性ありですね。
不動産管理会社に火災保険使用を伝えて、見積もりを出してもらいました。200万円弱だそうです。グフッ…

築11年でボロボロの壁紙

それよりも絶句したのが、壁紙の状況です。去年、借り主より不動産に、壁紙がボロボロなので交換して欲しい、という連絡がありました。
その際は、写真を見ただけなので、借り主の使い方の問題と思い、とりあえずはそのまま使って欲しいとの連絡をしていました。
しかし、実際こうして現物を見てみると、使い方だけの問題ではないことが一目瞭然でした。

まだ築11年でこのボロボロ、これは明らかに異常です。ちょっとこするだけで、壁紙表面が剥がれてしまいます。
今住んでいる東京の自宅(築22年)も、北海道の実家(築28年)も、ここまでボロボロにはなっていないからです。
不動産管理会社曰く、通常はもっと古くてもこんなにボロボロにはなりません、と。そして、近所の住宅(近所一体同じハウスメーカーの分譲地で築年数も近い)でもリコールがあったらしいとの話を聞きました。

これはハウスメーカーの見解を聞きたいと思い、この後すぐにハウスメーカーの事務所に行ってきました。

サンゲツのEBクロスのリコールが出ていた

ハウスメーカーにはノンアポでしたが、所長に対応していただきました。
その結果、壁紙にリコールが出ていることがわかりました。サンゲツのEBシリーズの壁紙で、2011~2013年(2014年?)に販売されていたものの表面がボロボロに剥がれるようです。製造は大日本印刷(DNP)で、保証貼替えとなっているようです。検索すると、たくさん出てきました。戸建てだと一条工務店(うちは一条工務店とは別のハウスメーカーで建てていますが)、マンションでもかなりの数で発生しているようです。
ハウスメーカーでも、このリコールはオーナーに通達し、貼替え対応を行ったとのことでした。
ただその保証貼替えは施工から10年以内との通達がメーカーから出ているそうで、我が家の壁紙はリコールに該当しているものの、既に築11年を超えています。もっとも、この情報をハウスメーカーからはもらっていなく、ハウスメーカーは保証貼替えの情報はオーナーに連絡しているとのことでしたが、うちは一切連絡は受け取っていないし、そもそも築3年、5年のときの点検の時期になっても何の連絡もありませんでした。もちろん、転勤により住所が変わっていることは連絡済ですし、携帯の番号はずっと変わっていません。

ということで、色々厄介なことになりそうです。
まずはハウスメーカーより、壁紙メーカーに築10年を超えているが、無償交換可能かの確認を行うそうです。ただ、この手の話は、大型リコールの予算の関係もあって、恐らく10年という区切りでバッサリ切るでしょうから、例外を認めるのは難しいかも知れません。
そうなると、今度はハウスメーカーの連絡ミスという落ち度を指摘せねばならず、面倒ですね。壁紙自体のリコールはハウスメーカーの落ち度ではないですが、家の点検を含めた壁紙リコールの連絡がまるでなかったのは、ハウスメーカーの落ち度でもあります。

壁紙総貼替えは、誰も住んでいない今やるしかなく、漏水の修理自体と合わせて行わなければならないので、次の借り手が早くつくためにも時間が勝負だったりします。
ということで、この件で4月5月は忙しくなりそうです。
仮に保証貼替えできなくても、ある程度はハウスメーカーと交渉して安くやってもらいたいですし、それでも大きな出費であることに変わりはなく、非常に憂鬱ですね。

追記・10年超えなのでリコール対応は無理とのこと

昨日ハウスメーカーから連絡あり、サンゲツ・大日本印刷の壁紙リコールは、築10年を超えているため無償交換は不可能との判断でした。
予想通りの対応です。
別に裁判してまで争う気はないですが、ハウスメーカーの連絡ミス、サンゲツは恐らく栃木の住所に直接リコール情報のはがきを出していて、当時の自宅借り主がそれを破棄した可能性が高いです。
いずれにしろ、ここからはハウスメーカーとの交渉を行います。全額出せとは言わないが、せめて折半してもらわないと納得がいかないですね。何せ連絡をよこさなかったのだから。

2014年8月24日の富士総合火力演習

2023年、やっと世間はコロナ禍の規制緩和を受けて、様々なイベントが以前に戻りつつあります。
自衛隊関連のイベントも、航空祭や駐屯地祭は昨年からは復活してきていますが、陸上自衛隊の最大イベントでもあった富士総合火力演習、2023年も一般公開はなく、Web配信が決まりました

2022年の海上自衛隊の観艦式もそうでしたが、こうした大きなベントは、受け入れ側の自衛隊や関連する自治体などに大きな負担をかけていたのは事実で、もちろん宿泊や飲食、交通機関などの経済的効果は大きいものの、特に自衛隊側の負担は大きく、今回の一般公開なしとした事情については、

なお、令和5年度以降の富士総合火力演習については、我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しく複雑になる中、防衛力を抜本的に強化していく必要があることを踏まえ、部隊の人的資源を本来の目的である教育訓練に注力するため一般公開を行わないことといたしました。

https://www.mod.go.jp/gsdf/event/fire_power/index.html

としているように、一般公開とすることによる訓練目的以外のリソースをできるだけ割かないように、という配慮のもとです。
元々、富士総合火力演習は新入隊員へ見せることが主目的、そして使用期限の近い弾薬をただ処分するよりは、実弾演習することでの訓練効果の向上を期待するものです。

さて、2014年の富士総合火力演習は、自分の撮った写真が広報の1つとして、とある地本の募集ポスターに採用されたお礼として、特別な席に招待していただきました。この場所は、自衛隊の関係者や企業、政治家やその家族が見るための場所で、政治家で元自衛官の佐藤正久氏もお見かけしました。

場所はベストでしたが、全く撮影の腕が追いついていない…。ただ発売したばかりのNikon D810を使用しての撮影(サブにNikon 1 V1を使用)だったので、さすがD810、今でも一線級の画質ですね。
今回はNX StudioではなくLightroomで再現像してみました。処理速度は流石にNX Studioよりキビキビしていますね。

この年は、早朝は晴れていたのに、展示中は曇ってしまい、ゲストの戦闘機は見えず、訓練終了後にスカッと晴れるという、実に富士山の麓の御殿場らしい天候でしたね。
今後も生で見る機会は恐らくなさそうな感じです。このとき行けてよかったなと思っています。

LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.を導入してみた

久しぶりのマイクロフォーサーズレンズ購入です。

LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.

マイクロフォーサーズ(M4/3)の特徴ってなんだろうと言うと、そのセンササイズの程よい小ささによる、レンズを小型に設計できる事で、1つは望遠レンズで特にメリットがあります。そしてもう1つは、マクロ領域が得意ということでしょう。

最近ラインナップが大幅に減ってしまったコンパクトデジカメでは、当たり前のように備えているマクロ撮影モードは、元々センサが小型であることにより、接写できるレンズを作りやすい、というのがあります。
M4/3も、交換レンズ式カメラの主流であるAPS-Cやフルサイズセンサよりも小型センサであることから、こうした特性を生かして、より高倍率のマクロレンズを作りやすいのです。
OM SYSTEMが最近発売したM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROも、35mm判換算4倍のマクロレンズで、無限遠撮影できない特殊なものを除き一般的に等倍(1倍)までしかないフルサイズセンサ用と違って、高倍率マクロとなっています。
またセンササイズが適度に小さいので、被写界深度を稼ぎやすいのもメリットで、フルサイズだとかなり絞りを絞るか、深度合成を使うしかないような場面でも、M4/3なら得意です。マクロ撮影主体の昆虫写真家は、M4/3を愛用する人が多いですね。

というウンチクはさておき、今回導入したLUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.も、フルサイズ換算では2倍相当(M4/3としては等倍ですが)のマクロレンズです。デザインはライバルのOLYMPUS(OM SYSTEM)のM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroのほうが好きで、1.25倍(フルサイズ換算2.5倍)ともう少し撮影倍率は高いですが、LUMIXのほうは手ぶれ補正搭載レンズで、PanasonicのLUMIXの対応ボディであれば、ボディとレンズの協働補正Dual I.S.にも対応します。
今使っているボディはLUMIX GX7MK3なので、結局Panasonicに落ち着きました。このレンズと引き換えに、SIGMAの30mm F2.8 DNは売却したいと思います。

デザインはもう一歩かなぁ

GX7MK3に取り付けてみました。
最近自転車の整備をやるようになったので、その記録用として、標準レンズではもう一歩寄れないので、マクロは欲しいと思っていました。記録用にわざわざフルサイズ機を持ち出すのも何ですしね。
鏡胴デザインは、OMのほうが好きかな? LUMIX Gはただの筒ですね。
また、ワーキングディスタンスがあまり取れないためか、レンズフードはオプションでも設定がありません。これは適当なサードのフードがほしいですね。
レンズ側にAF/MFの切り替えスイッチがないのも、マイナス点ですね。GX7MK3はボディ側に物理レバーによるAF/MF切り替えができますが、それがない機種だとMFがちょっとやりづらい。
またMFもバイワイヤ方式で、少々リニアさに欠けるのが欠点でしょうか。バイワイヤでも、最近のレンズは機械式とほぼ遜色ないMFができるレンズが多いですが、このレンズは少々設計が古いからかな?

写真はそのうちアップします。今週末撮影できるかな?

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

正月栃木に帰省した際に買ってきた惣誉酒造のお酒。少し寝かせていました。気温が高くなる前に開けようかなと。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

恐らく地元流通しかない限定酒です。ラベルは相変わらず素っ気ないですね、惣誉(ソウホマレ)は。
こちらは栃木県の百貨店、福田屋のインターパーク店で購入しました。辛口とのことです。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

情報は少なく、精米歩合70%の純米酒であること、原酒のためほんの僅かにアルコール度数は高めな17%です。
まあとにかく開けてみましょう。

ほんのり黄色みがかったお酒

こちらは火入れ酒なので、常温でいただきました。
上立ち香は仄かで、大きな特徴はない感じです。口に含むと、柔らかでふくよかな米の旨味と辛さ、その後に甘みと酸味も程よく広がります。
特に生酛造りとかは謳っていませんが、生酛造りのような印象を受けました。
余韻はゆっくりと引いていくタイプです。伝統的な日本酒と言った趣で、ことさらフルーティでもないですが、甘みはしっかりとあとから出てくるタイプです。
これは燗にしても冷やしても行けそうですね。もう一歩、これといった特徴があればなお良いのですが。


惣誉は栃木でも古くからある酒蔵ですが、どうしても最近の日本酒の流れでもある、フルーティさや飲みやすさのイメージがあまりないように感じます。
インスタなんかを覗くと、おしゃれなラベルのお酒も出していたりしますが、どうも印象として薄いんですよね。お店においてあるのは昔ながらの印象のお酒が多いです。そのせいか、昔から知っているのにあまり飲む機会がないブランドだったりもするので、積極的に外にもアピールしてほしいですね。ぜひ栃木県外にもどんどん出品してほしいですね。

NX Studioの絞り込み機能の不具合とその対処方法

2021年年3月より登場した、Nikonの画像閲覧とRAW現像ソフト「NX Studio」は、従来閲覧とRAW現像で分かれていたソフトを統合し、これまで重いと言われていた従来の閲覧ソフトViewNX-iよりも表示速度が向上しました。
また、閲覧とRAW現像がシームレスに行えるようになりました。
が、ViewNX-i時代からちょくちょく出ている不具合がまた最近出てしまいました。

絞り込み機能を使うと画像表示できない

特定のフォルダで、絞り込み機能を使うと、レーディングやラベルを指定しているのにも関わらず、画像が一切表示できなくなる不具合が発生してしまいました。
例えば、最近撮ったとある日のフォルダ、画像にレーディングや赤のラベルを指定しました。

レーディング(★)と赤のラベルを画像に指定

この状態で、例えば赤いラベルを指定した画像のみ表示しようと絞り込み機能を使うと、こうなります。

「表示できるファイルが見つかりません」となってしまう

「表示できる画像が見つかりません」となり、何も表示できなくなってしまいます。
赤いラベルの指定を解除すると表示できるようになります。同様に、レーディングを指定しても、表示されなくなってしまいます。
この事象は、ViewNX-iの時代も時々発生していて、ファイルの入っているフォルダ名を一時的に変更することで解消される場合もありましたが、今回はフォルダ名を変更しても解消しません。
数十枚程度なら良くても、千枚以上撮影することの多い飛行機写真で発生すると、何のためにラベルやレーディングを付けたかわからなくなってしまいます。

Nikonのカスタマーサポートに問い合わせてみた

まずは、画像の保存先が内蔵ドライブ化外付けドライブかの確認と、下記手順の実施と確認がありました。

【NX Studio でトラブルが発生した場合の対処方法】
https://search.nikon-image.com/faq/products/article?articleNo=000044486

もし、NX Studioをバージョンアップ後に発生している場合は、
原因の切り分けのため、前回バージョンのVer.1.2.2 でも
状況をご確認いただきたく存じます。

お手数ではございますが、現在インストールされているVer.1.3.1を
アンインストールした後、Ver.1.2.2をインストールしていただき、
Ver.1.2.2での動作をご確認くださいますようお願いいたします。

【NX Studio Ver.1.2.2】
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/sw/228.html

上記を行っていただいても現象が改善しない場合、状況について
確認いたしたく存じますので、一連の流れを動画にてお撮りいただき、
当窓口へご提供いただけないでしょうか。

あわせまして、該当フォルダへ画像を転送する際の手順をお知らせ
くださいますようお願いいたします。

このやり取りでは解決せず、次にTempフォルダの削除依頼がありました。

動画を拝見いたしましたが、当窓口のNX Studioでは正常に動作しましたので、
念のため、、以下の手順でキャッシュフォルダの削除と、Tempフォルダ内の
ファイルの削除を実施していただき、動作が改善するかご確認くださいますよう
お願いいたします。

手順1.)

 <削除していただきたい項目>

 ・C\ユーザー¥ログイン名¥AppData¥Local¥Nikon¥NX Studio内にある
   「Cache」フォルダ

  ※Cacheフォルダごと削除してください。

 ・C¥ユーザー¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Temp内にある
  フォルダやファイル

 ※もし、上記の削除していただきたいファイルやフォルダが見えない場合は、
  コントロールパネル>フォルダーオプションにて、「隠しファイル、
  隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れ、
  「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」の
   チェックを外してください。

  隠しフォルダの設定を解除しても見えない場合や削除できない場合は、
  スキップしてください。

手順2.)

 1.)の作業が完了しましたら、ごみ箱も空にしてくださいますようお願いいたします。

手順3.)

 メモリーカード内に画像が保存されている場合は、カメラとパソコンを
 付属のUSBケーブルUC-E24で接続していただき、Nikon Transfer 2で
 画像を転送し直してください。

 ※メモリーカード内に画像が無い場合は、テスト撮影してください。

手順4.)
 ごみ箱が空になりましたら、あらためてNX Studioを再起動し、手順3.)で
 転送し直した画像で動作をご確認ください。

※ここでの動画確認は、実際に絞り込みを実行して表示されないという一連の流れを動画キャプチャしたものです。

このTempフォルダの削除でも駄目でした。
そして以下のNikonからの連絡が、今回の解決のヒントになりました。

前回のご案内を実施しても改善しなかったとのことで、ご迷惑を
おかけしており、誠に申し訳ございません。

他に改善策がないかお調べいたしますので、以下の内容について
確認させていただきたく存じます。

1.)お問い合わせ当初のご連絡内容から、100枚以下では問題なく
  絞り込みができる、ということで間違いないでしょうか。

2.)前回、転送し直していただきましたが、絞り込みが働かないフォルダは、
  画像の他に別のファイルが保存されておりますでしょうか。

この「別のファイル」が今回のヒントになりました。
実は、サイドカーファイル(編集内容が記録された画像とは別の設定ファイル)のフォルダが、NX Studioで編集した場合は生成されます。
「NKSC_PARAM」というフォルダが画像フォルダの下に生成され、そこにサイドカーファイルが保存されます。
これはRAWやJPG問わず、NX Studioで編集した場合は、元のファイルはいじらずにサイドカーファイルに書き込むことで、元ファイルの破損を防止する仕組みになっています。※設定でサイドカーファイルを生成せず画像ファイルに書き込むことも可能

この絞り込みできないトラブルが発生しているフォルダを見ると、NKSC_PARAMフォルダ以外のファイルがあることに気づきました。

.NikonImageInfo.NXFというファイル

謎の.NikonImageInfo.NXFファイル

該当の画像フォルダを見ると、”.NikonImageInfo.NXF”というファイルが有ることに気づきました。Nikonのサポートからは、

>NX Studioで生成されたファイル、フォルダ
がフォルダに存在しているとのことですが、NX Studioで画像編集する場合、
NKSC_PARAMフォルダは生成されますが、同一階層にファイルは生成されません。

との回答があり、本来この”.NikonImageInfo.NXF”というファイルは存在してはいけないようです。
ただ、このファイル名はNikonと入っているように、Nikonのソフト側で生成されているのは間違いないでしょう。
ちなみにこのファイルをテキストエディタで開くと、

このようなファイル内容でした。どうやらNX Studioに入っている画像転送ソフト、Nikon Transferが生成しているようです。
このファイルを削除してみました。
NX Studioを再起動して絞り込みしてみると…

絞り込みできるようになった

おお! 解決しました。
色々原因不明ですが、何故か勝手に生成されていた”.NikonImageInfo.NXF”を消すことで解決しました。
Nikon Transferの設定は特に毎回いじっていないのですが、ソフトのバグっぽいですね。

この対応でも絞り込み表示ができない場合は、該当フォルダの名前を一時的に変更し、NX Studioで表示させ、一度ソフトを落としてフォルダ名を戻してサイド表示させることで、解消することもあるようです。

いずれにしろ、今後のバージョンアップで解消されることを望みます。

アサブロから移転して、2020年よりこちらをメインとします