息子の小学校入学式でした

早いもので、息子もまだ幼児だと思っていたら、あっと言う間に小学生になりました。
小学校の入学式は、上の娘に続いて2回目。娘の時は、COVID-19が蔓延し始めた時期だったので、式もかなり簡略化されていましたが、今回はもう少ししっかりと行われました。
それでも、このコロナ禍以前よりは簡略化されているようです。

とりあえず、家族皆健康で入学式を迎えられたのが何よりです。

今回はカメラはZ 9にレンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRメインで撮りました。
動画も少しだけ撮ったので、式典のみNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRでしたが、やはりスチルでは一眼レフ用のレンズとはいえ、24-70mm f/2.8クラスのレンズの自然な立体感のある描写が良いですね。改めて良いレンズだなと思った次第です。
スチル前提で設計されているAF-S 24-70mmのAF用超音波モータは、動画でのコンティニュアスAFは小刻みにフォーカスが動くので苦手ですが(スチル用に設計されたAF-Sレンズは爆速だけど、動画用のゆっくりとした動作は苦手)、スチルであればそういったネガは動態撮影を含め殆どないので、快適に撮れます。

式典で来ていたプロのカメラマンは、Canon EOS 5D MarkIVでした。三脚は意外にもVelbonのカーボンに、SLIKの雲台。フラッシュはCononmarkのモノブロックをお使いでした。まだまだプロの世界では一眼レフが主流ですね。この手の撮影では、ミラーレスのメリットもあまりないですしね。

あとはイベントがかつての日常のように行われてくれたら、と思うけど、またCOVID-19の第9波なんて言われ始めていますからね。マスク着用緩和で感染者が少し増えてきているようです。爆発的に増えなければよいのですが。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

皆さん、お酒でも飲食店選びでも、なんでもそうですが、「いつもの」を選びますか? 「新規開拓」しますか?

Yamaroは飲食店は最近「いつもの」が多いのですが、お酒に関しては「新規開拓」が多いですね。飲んだことのない銘柄があると、ついそっちに手を出しがちです。
そんな感じで、数年前までは「鳳凰美田」はよく買っていたのに、最近は「買おうと思えば買えるから」という思いが先に出てしまって、ついついスルーしていました。
いや、好きなんですよ「鳳凰美田」。ただ栃木のお酒なので、関東圏では比較的入手しやすいのは確か。

ただ先日栃木に行った際に買ってきた「鳳凰美田」は、この時期しかない限定酒。見つけてつい手を出してしまいました。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

長いタイトルだ…。令和四酒造年度醸造「山田錦」四割磨きだそうです。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

酒米の定番である山田錦、兵庫県産のものを精米歩合40%の純米大吟醸で、これを無濾過で。
「荒走押切合併」とあるように、醪(もろみ)を搾って酒粕とお酒に分離する際の、最初に出る部分が「荒走(あらばしり)」、そして最後にギュッと圧力をかけて絞り出す部分が「押切」(「せめ」とも言う)で、この2つをブレンドしたお酒だそうです。
なんとなく、旨味と力強さが凝縮したようなイメージです。さてどんな塩梅でしょう?

ごく僅かに澱がある、ほんのり淡黄色のお酒

上立ち香は華やかとまで行かないものの、瑞々しい青りんごな印象。冷酒で頂きます。
お、定常販売酒の鳳凰美田とは結構テイストが異なりますね。メロンのような瑞々しい甘味と酸味のテイストが顔をのぞかせていますが、その上にかぶせてくる力強い旨味。瑞々しさは鳳凰美田らしいのですが、その力強さの部分は今まで他の鳳凰美田で味わったことのない感じですね。そして後味に少し苦味があり、余韻はゆっくりと残る印象。

少し温度が上がってくると、メロンのような甘みの部分が前に出てきて、個人的にはこのくらいの温度がバランスが良いと思いました。
冷蔵庫から出して少し時間が経ったあたりが好みです。

久しぶりの鳳凰美田でしたが、やっぱり外れがないブランドですね。以前は鳳凰美田のブラックフェニックスをよく飲みましたが、また買いたくなってきました。

LUMIX G MACRO 30mm F2.8で桜スナップ

関東は桜もそろそろ終わりになってきましたね。

LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.での撮影、なかなか出来ていませんが、最後の桜を少し撮ったので、アップしておきます。

東武東上線沿いの桜です。
M4/3における30mm、フルサイズでは60mm相当の画角ですが、使い勝手は良好ですね。標準レンズとして使えます。
このレンズと、手持ちのSUMMILUX 15mm F1.7があれば、もう大抵のスナップは問題ないですね。

解像力もボケ味もなかなか良いです。特に上の写真右上のボケを見ると、二線ボケの傾向もなく、まろやかですね。球面収差はやや補正不足気味にしている感じで、ここにはアップしていませんが、前ボケはもう少し固めです。マクロレンズとして良好なボケ味を持っていますね。
マクロレンズに外れなしといいますが、このレンズも良好な描写で、おすすめの1本ですね。

強いて言うなら、MF時のフォーカスリングの操作性が、若干リニアさに欠けることでしょうか。欠点はそれくらいですね。

壁紙リコール? 栃木の自宅の状況を見に行ってきた

栃木で結婚して、まだ子供が居なかったときに立てた自宅。転勤となり、自宅は貸さざるを得なくなり(手放すと転勤先での家賃補助が少ないため)、大家さんとなりました。
3月末で、それまで借りていた方が転出となったのですが、去年より、壁紙がボロボロになっているとの連絡があり、今年に入ってからは2階の洗面所の漏水被害(1階まで浸水)があり、その状況確認のため、栃木に日帰りで確認をしに行ってきました。

まずは漏水被害状況です。

洗面所の配管ホースが外れて漏水。1階まで浸水しています。漏水跡が1階キッチンと玄関フロアに残っていました。ということは、2階フロア下の見えない部分も被害が出ている可能性ありですね。
不動産管理会社に火災保険使用を伝えて、見積もりを出してもらいました。200万円弱だそうです。グフッ…

築11年でボロボロの壁紙

それよりも絶句したのが、壁紙の状況です。去年、借り主より不動産に、壁紙がボロボロなので交換して欲しい、という連絡がありました。
その際は、写真を見ただけなので、借り主の使い方の問題と思い、とりあえずはそのまま使って欲しいとの連絡をしていました。
しかし、実際こうして現物を見てみると、使い方だけの問題ではないことが一目瞭然でした。

まだ築11年でこのボロボロ、これは明らかに異常です。ちょっとこするだけで、壁紙表面が剥がれてしまいます。
今住んでいる東京の自宅(築22年)も、北海道の実家(築28年)も、ここまでボロボロにはなっていないからです。
不動産管理会社曰く、通常はもっと古くてもこんなにボロボロにはなりません、と。そして、近所の住宅(近所一体同じハウスメーカーの分譲地で築年数も近い)でもリコールがあったらしいとの話を聞きました。

これはハウスメーカーの見解を聞きたいと思い、この後すぐにハウスメーカーの事務所に行ってきました。

サンゲツのEBクロスのリコールが出ていた

ハウスメーカーにはノンアポでしたが、所長に対応していただきました。
その結果、壁紙にリコールが出ていることがわかりました。サンゲツのEBシリーズの壁紙で、2011~2013年(2014年?)に販売されていたものの表面がボロボロに剥がれるようです。製造は大日本印刷(DNP)で、保証貼替えとなっているようです。検索すると、たくさん出てきました。戸建てだと一条工務店(うちは一条工務店とは別のハウスメーカーで建てていますが)、マンションでもかなりの数で発生しているようです。
ハウスメーカーでも、このリコールはオーナーに通達し、貼替え対応を行ったとのことでした。
ただその保証貼替えは施工から10年以内との通達がメーカーから出ているそうで、我が家の壁紙はリコールに該当しているものの、既に築11年を超えています。もっとも、この情報をハウスメーカーからはもらっていなく、ハウスメーカーは保証貼替えの情報はオーナーに連絡しているとのことでしたが、うちは一切連絡は受け取っていないし、そもそも築3年、5年のときの点検の時期になっても何の連絡もありませんでした。もちろん、転勤により住所が変わっていることは連絡済ですし、携帯の番号はずっと変わっていません。

ということで、色々厄介なことになりそうです。
まずはハウスメーカーより、壁紙メーカーに築10年を超えているが、無償交換可能かの確認を行うそうです。ただ、この手の話は、大型リコールの予算の関係もあって、恐らく10年という区切りでバッサリ切るでしょうから、例外を認めるのは難しいかも知れません。
そうなると、今度はハウスメーカーの連絡ミスという落ち度を指摘せねばならず、面倒ですね。壁紙自体のリコールはハウスメーカーの落ち度ではないですが、家の点検を含めた壁紙リコールの連絡がまるでなかったのは、ハウスメーカーの落ち度でもあります。

壁紙総貼替えは、誰も住んでいない今やるしかなく、漏水の修理自体と合わせて行わなければならないので、次の借り手が早くつくためにも時間が勝負だったりします。
ということで、この件で4月5月は忙しくなりそうです。
仮に保証貼替えできなくても、ある程度はハウスメーカーと交渉して安くやってもらいたいですし、それでも大きな出費であることに変わりはなく、非常に憂鬱ですね。

追記・10年超えなのでリコール対応は無理とのこと

昨日ハウスメーカーから連絡あり、サンゲツ・大日本印刷の壁紙リコールは、築10年を超えているため無償交換は不可能との判断でした。
予想通りの対応です。
別に裁判してまで争う気はないですが、ハウスメーカーの連絡ミス、サンゲツは恐らく栃木の住所に直接リコール情報のはがきを出していて、当時の自宅借り主がそれを破棄した可能性が高いです。
いずれにしろ、ここからはハウスメーカーとの交渉を行います。全額出せとは言わないが、せめて折半してもらわないと納得がいかないですね。何せ連絡をよこさなかったのだから。

2014年8月24日の富士総合火力演習

2023年、やっと世間はコロナ禍の規制緩和を受けて、様々なイベントが以前に戻りつつあります。
自衛隊関連のイベントも、航空祭や駐屯地祭は昨年からは復活してきていますが、陸上自衛隊の最大イベントでもあった富士総合火力演習、2023年も一般公開はなく、Web配信が決まりました

2022年の海上自衛隊の観艦式もそうでしたが、こうした大きなベントは、受け入れ側の自衛隊や関連する自治体などに大きな負担をかけていたのは事実で、もちろん宿泊や飲食、交通機関などの経済的効果は大きいものの、特に自衛隊側の負担は大きく、今回の一般公開なしとした事情については、

なお、令和5年度以降の富士総合火力演習については、我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しく複雑になる中、防衛力を抜本的に強化していく必要があることを踏まえ、部隊の人的資源を本来の目的である教育訓練に注力するため一般公開を行わないことといたしました。

https://www.mod.go.jp/gsdf/event/fire_power/index.html

としているように、一般公開とすることによる訓練目的以外のリソースをできるだけ割かないように、という配慮のもとです。
元々、富士総合火力演習は新入隊員へ見せることが主目的、そして使用期限の近い弾薬をただ処分するよりは、実弾演習することでの訓練効果の向上を期待するものです。

さて、2014年の富士総合火力演習は、自分の撮った写真が広報の1つとして、とある地本の募集ポスターに採用されたお礼として、特別な席に招待していただきました。この場所は、自衛隊の関係者や企業、政治家やその家族が見るための場所で、政治家で元自衛官の佐藤正久氏もお見かけしました。

場所はベストでしたが、全く撮影の腕が追いついていない…。ただ発売したばかりのNikon D810を使用しての撮影(サブにNikon 1 V1を使用)だったので、さすがD810、今でも一線級の画質ですね。
今回はNX StudioではなくLightroomで再現像してみました。処理速度は流石にNX Studioよりキビキビしていますね。

この年は、早朝は晴れていたのに、展示中は曇ってしまい、ゲストの戦闘機は見えず、訓練終了後にスカッと晴れるという、実に富士山の麓の御殿場らしい天候でしたね。
今後も生で見る機会は恐らくなさそうな感じです。このとき行けてよかったなと思っています。

LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.を導入してみた

久しぶりのマイクロフォーサーズレンズ購入です。

LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.

マイクロフォーサーズ(M4/3)の特徴ってなんだろうと言うと、そのセンササイズの程よい小ささによる、レンズを小型に設計できる事で、1つは望遠レンズで特にメリットがあります。そしてもう1つは、マクロ領域が得意ということでしょう。

最近ラインナップが大幅に減ってしまったコンパクトデジカメでは、当たり前のように備えているマクロ撮影モードは、元々センサが小型であることにより、接写できるレンズを作りやすい、というのがあります。
M4/3も、交換レンズ式カメラの主流であるAPS-Cやフルサイズセンサよりも小型センサであることから、こうした特性を生かして、より高倍率のマクロレンズを作りやすいのです。
OM SYSTEMが最近発売したM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROも、35mm判換算4倍のマクロレンズで、無限遠撮影できない特殊なものを除き一般的に等倍(1倍)までしかないフルサイズセンサ用と違って、高倍率マクロとなっています。
またセンササイズが適度に小さいので、被写界深度を稼ぎやすいのもメリットで、フルサイズだとかなり絞りを絞るか、深度合成を使うしかないような場面でも、M4/3なら得意です。マクロ撮影主体の昆虫写真家は、M4/3を愛用する人が多いですね。

というウンチクはさておき、今回導入したLUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.も、フルサイズ換算では2倍相当(M4/3としては等倍ですが)のマクロレンズです。デザインはライバルのOLYMPUS(OM SYSTEM)のM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroのほうが好きで、1.25倍(フルサイズ換算2.5倍)ともう少し撮影倍率は高いですが、LUMIXのほうは手ぶれ補正搭載レンズで、PanasonicのLUMIXの対応ボディであれば、ボディとレンズの協働補正Dual I.S.にも対応します。
今使っているボディはLUMIX GX7MK3なので、結局Panasonicに落ち着きました。このレンズと引き換えに、SIGMAの30mm F2.8 DNは売却したいと思います。

デザインはもう一歩かなぁ

GX7MK3に取り付けてみました。
最近自転車の整備をやるようになったので、その記録用として、標準レンズではもう一歩寄れないので、マクロは欲しいと思っていました。記録用にわざわざフルサイズ機を持ち出すのも何ですしね。
鏡胴デザインは、OMのほうが好きかな? LUMIX Gはただの筒ですね。
また、ワーキングディスタンスがあまり取れないためか、レンズフードはオプションでも設定がありません。これは適当なサードのフードがほしいですね。
レンズ側にAF/MFの切り替えスイッチがないのも、マイナス点ですね。GX7MK3はボディ側に物理レバーによるAF/MF切り替えができますが、それがない機種だとMFがちょっとやりづらい。
またMFもバイワイヤ方式で、少々リニアさに欠けるのが欠点でしょうか。バイワイヤでも、最近のレンズは機械式とほぼ遜色ないMFができるレンズが多いですが、このレンズは少々設計が古いからかな?

写真はそのうちアップします。今週末撮影できるかな?

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

正月栃木に帰省した際に買ってきた惣誉酒造のお酒。少し寝かせていました。気温が高くなる前に開けようかなと。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

恐らく地元流通しかない限定酒です。ラベルは相変わらず素っ気ないですね、惣誉(ソウホマレ)は。
こちらは栃木県の百貨店、福田屋のインターパーク店で購入しました。辛口とのことです。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

情報は少なく、精米歩合70%の純米酒であること、原酒のためほんの僅かにアルコール度数は高めな17%です。
まあとにかく開けてみましょう。

ほんのり黄色みがかったお酒

こちらは火入れ酒なので、常温でいただきました。
上立ち香は仄かで、大きな特徴はない感じです。口に含むと、柔らかでふくよかな米の旨味と辛さ、その後に甘みと酸味も程よく広がります。
特に生酛造りとかは謳っていませんが、生酛造りのような印象を受けました。
余韻はゆっくりと引いていくタイプです。伝統的な日本酒と言った趣で、ことさらフルーティでもないですが、甘みはしっかりとあとから出てくるタイプです。
これは燗にしても冷やしても行けそうですね。もう一歩、これといった特徴があればなお良いのですが。


惣誉は栃木でも古くからある酒蔵ですが、どうしても最近の日本酒の流れでもある、フルーティさや飲みやすさのイメージがあまりないように感じます。
インスタなんかを覗くと、おしゃれなラベルのお酒も出していたりしますが、どうも印象として薄いんですよね。お店においてあるのは昔ながらの印象のお酒が多いです。そのせいか、昔から知っているのにあまり飲む機会がないブランドだったりもするので、積極的に外にもアピールしてほしいですね。ぜひ栃木県外にもどんどん出品してほしいですね。

NX Studioの絞り込み機能の不具合とその対処方法

2021年年3月より登場した、Nikonの画像閲覧とRAW現像ソフト「NX Studio」は、従来閲覧とRAW現像で分かれていたソフトを統合し、これまで重いと言われていた従来の閲覧ソフトViewNX-iよりも表示速度が向上しました。
また、閲覧とRAW現像がシームレスに行えるようになりました。
が、ViewNX-i時代からちょくちょく出ている不具合がまた最近出てしまいました。

絞り込み機能を使うと画像表示できない

特定のフォルダで、絞り込み機能を使うと、レーディングやラベルを指定しているのにも関わらず、画像が一切表示できなくなる不具合が発生してしまいました。
例えば、最近撮ったとある日のフォルダ、画像にレーディングや赤のラベルを指定しました。

レーディング(★)と赤のラベルを画像に指定

この状態で、例えば赤いラベルを指定した画像のみ表示しようと絞り込み機能を使うと、こうなります。

「表示できるファイルが見つかりません」となってしまう

「表示できる画像が見つかりません」となり、何も表示できなくなってしまいます。
赤いラベルの指定を解除すると表示できるようになります。同様に、レーディングを指定しても、表示されなくなってしまいます。
この事象は、ViewNX-iの時代も時々発生していて、ファイルの入っているフォルダ名を一時的に変更することで解消される場合もありましたが、今回はフォルダ名を変更しても解消しません。
数十枚程度なら良くても、千枚以上撮影することの多い飛行機写真で発生すると、何のためにラベルやレーディングを付けたかわからなくなってしまいます。

Nikonのカスタマーサポートに問い合わせてみた

まずは、画像の保存先が内蔵ドライブ化外付けドライブかの確認と、下記手順の実施と確認がありました。

【NX Studio でトラブルが発生した場合の対処方法】
https://search.nikon-image.com/faq/products/article?articleNo=000044486

もし、NX Studioをバージョンアップ後に発生している場合は、
原因の切り分けのため、前回バージョンのVer.1.2.2 でも
状況をご確認いただきたく存じます。

お手数ではございますが、現在インストールされているVer.1.3.1を
アンインストールした後、Ver.1.2.2をインストールしていただき、
Ver.1.2.2での動作をご確認くださいますようお願いいたします。

【NX Studio Ver.1.2.2】
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/sw/228.html

上記を行っていただいても現象が改善しない場合、状況について
確認いたしたく存じますので、一連の流れを動画にてお撮りいただき、
当窓口へご提供いただけないでしょうか。

あわせまして、該当フォルダへ画像を転送する際の手順をお知らせ
くださいますようお願いいたします。

このやり取りでは解決せず、次にTempフォルダの削除依頼がありました。

動画を拝見いたしましたが、当窓口のNX Studioでは正常に動作しましたので、
念のため、、以下の手順でキャッシュフォルダの削除と、Tempフォルダ内の
ファイルの削除を実施していただき、動作が改善するかご確認くださいますよう
お願いいたします。

手順1.)

 <削除していただきたい項目>

 ・C\ユーザー¥ログイン名¥AppData¥Local¥Nikon¥NX Studio内にある
   「Cache」フォルダ

  ※Cacheフォルダごと削除してください。

 ・C¥ユーザー¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Temp内にある
  フォルダやファイル

 ※もし、上記の削除していただきたいファイルやフォルダが見えない場合は、
  コントロールパネル>フォルダーオプションにて、「隠しファイル、
  隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れ、
  「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」の
   チェックを外してください。

  隠しフォルダの設定を解除しても見えない場合や削除できない場合は、
  スキップしてください。

手順2.)

 1.)の作業が完了しましたら、ごみ箱も空にしてくださいますようお願いいたします。

手順3.)

 メモリーカード内に画像が保存されている場合は、カメラとパソコンを
 付属のUSBケーブルUC-E24で接続していただき、Nikon Transfer 2で
 画像を転送し直してください。

 ※メモリーカード内に画像が無い場合は、テスト撮影してください。

手順4.)
 ごみ箱が空になりましたら、あらためてNX Studioを再起動し、手順3.)で
 転送し直した画像で動作をご確認ください。

※ここでの動画確認は、実際に絞り込みを実行して表示されないという一連の流れを動画キャプチャしたものです。

このTempフォルダの削除でも駄目でした。
そして以下のNikonからの連絡が、今回の解決のヒントになりました。

前回のご案内を実施しても改善しなかったとのことで、ご迷惑を
おかけしており、誠に申し訳ございません。

他に改善策がないかお調べいたしますので、以下の内容について
確認させていただきたく存じます。

1.)お問い合わせ当初のご連絡内容から、100枚以下では問題なく
  絞り込みができる、ということで間違いないでしょうか。

2.)前回、転送し直していただきましたが、絞り込みが働かないフォルダは、
  画像の他に別のファイルが保存されておりますでしょうか。

この「別のファイル」が今回のヒントになりました。
実は、サイドカーファイル(編集内容が記録された画像とは別の設定ファイル)のフォルダが、NX Studioで編集した場合は生成されます。
「NKSC_PARAM」というフォルダが画像フォルダの下に生成され、そこにサイドカーファイルが保存されます。
これはRAWやJPG問わず、NX Studioで編集した場合は、元のファイルはいじらずにサイドカーファイルに書き込むことで、元ファイルの破損を防止する仕組みになっています。※設定でサイドカーファイルを生成せず画像ファイルに書き込むことも可能

この絞り込みできないトラブルが発生しているフォルダを見ると、NKSC_PARAMフォルダ以外のファイルがあることに気づきました。

.NikonImageInfo.NXFというファイル

謎の.NikonImageInfo.NXFファイル

該当の画像フォルダを見ると、”.NikonImageInfo.NXF”というファイルが有ることに気づきました。Nikonのサポートからは、

>NX Studioで生成されたファイル、フォルダ
がフォルダに存在しているとのことですが、NX Studioで画像編集する場合、
NKSC_PARAMフォルダは生成されますが、同一階層にファイルは生成されません。

との回答があり、本来この”.NikonImageInfo.NXF”というファイルは存在してはいけないようです。
ただ、このファイル名はNikonと入っているように、Nikonのソフト側で生成されているのは間違いないでしょう。
ちなみにこのファイルをテキストエディタで開くと、

このようなファイル内容でした。どうやらNX Studioに入っている画像転送ソフト、Nikon Transferが生成しているようです。
このファイルを削除してみました。
NX Studioを再起動して絞り込みしてみると…

絞り込みできるようになった

おお! 解決しました。
色々原因不明ですが、何故か勝手に生成されていた”.NikonImageInfo.NXF”を消すことで解決しました。
Nikon Transferの設定は特に毎回いじっていないのですが、ソフトのバグっぽいですね。

この対応でも絞り込み表示ができない場合は、該当フォルダの名前を一時的に変更し、NX Studioで表示させ、一度ソフトを落としてフォルダ名を戻してサイド表示させることで、解消することもあるようです。

いずれにしろ、今後のバージョンアップで解消されることを望みます。

自転車のブレーキワイヤが破断したので交換してみた

息子の保育園送迎も今週いっぱいとなりました。毎朝、電動アシスト自転車(嫁チャリ)で息子を保育園に送迎してから出勤していますが、昨日保育園にもう到着というところでブレーキを握った所…

バキッ!

と言う音と主にブレーキレバーがスカスカに。なんと、ブレーキワイヤが切れてしまいました(滝汗

購入から12年でブレーキワイヤ破断

この自転車は購入から12年。さすがにあちこちガタが来ていますね。長年保育園送迎もしてますし、重量があるのでブレーキの負荷も高く、通勤路は坂道が多いので、仕方ないですが、下り坂走行中でなくて良かったです。
切れたのはリアブレーキ、フロントは無事でしたので、停止は可能でしたが、送迎後は走行は危険なので、電車通勤に切り替えました。

そして仕事帰りに自転車屋に寄って、ブレーキワイヤを買ってきました。

切れたのはリア側ですが、フロントもついでに交換しようと思います。部品自体は安く、2つ合わせても千円しません。
夕食後に整備開始です。

必要な工具はレンチ、ワイヤカッター、あとはワイヤの端末を処理してかしめるためのカシメ工具です。カシメ工具は電工用で代用しました。
まずは古いワイヤを外しますが、電動アシスト自転車は、モータのある部分の中を通過しているので、カバーを外して作業しました。
外したワイヤのアウターケーブルの長さに合わせて、やや長めの新品のワイヤのアウターケーブルを切断します。
あとは外したときの逆手順で、まずはレバー側を装着、ブレーキ側にワイヤを通していきます。ブレーキにワイヤを取り付けて、ナットを締めて、ブレーキの握りしろなど調整して完了です。

リアは色々外さなければならなかったので、作業時間は約40分程度、フロントは長さも短く、経路も単純で慣れたのもあって、10分程度で交換完了しました。
やはりフロントもリアも、かなりワイヤが伸びていたのでしょうね。1年ほど前にも調整はしていたのですが、新品に変えたら、フロントもリアも、ブレーキレバーを握ったときの剛性感がまるで違いました。

ついでにチェーンも交換

せっかくなので、伸びてしまっているチェーンも交換しました。こちらは以前チェーンは買っていたのですが、チェーンカッターがシングルスピード非対応(内装変速機なのでシングルスピード扱い)だったので、Amazonで安いチェーンカッターを調達しました。


チェーンは、本当はSHIMANOかPanasonic純正品が良いのでしょうけど、Panasonicの電動アシスト自転車の純正部品、あまりネット通販で取り扱いがないのです。
今回はKMCの電動アシスト車対応のシングルスピードチェーンを購入。ただ、SHIMANOのチェーンにより表面の仕上げが雑な感じはありますね。
それでもこれにしたのは、電動アシスト自転車はチェーンが長い(コマ数が多い)ので、SHIMANOだと2つ買わないと長さが足りないからです。

チェーンカッターも、前回買ったPWTのものと比べると、作りが如何にも安っぽいですが、作業自体は問題なく出来ました。
こちらも交換は2回目なので30分程度で出来ましたが、あちこち汚れを落としたりしていたので、結局トータルで1時間です。

交換後は、走りがまるで違う! ペダルの踏み出しから剛性感が高いです。少しガタガタ気味だった自転車がシャキッとしました。これでしばらく安心して乗れますね。

カメラレンズのプラスチックマウントに対する反響が大きかったので考察してみた

プラマウントのレンズたち

先日、デジカメWatchに掲載された、NIKKOR Z 26mm f/2.8の開発担当者に聞いてみた、という記事内にて、プラスチックマウント(以下プラマウント)についての開発者の見解が書かれていました。

陳: 個人的な印象ですが、プラマウントのメリットがまだ浸透していないなと思います。見た目で“金属マウントがいい”という話になりますが、機能としてはプラマウントもクリアしていますから、安心してお使いいただけます。

石上: レンズ着脱の回数をしっかり考えて、プラマウントと金属マウントは同じ耐久試験を行っていますから、安心です。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1483668.html

プラスチックと一括りで言っても、そのプラ材料は無数にあり、そして常に進化しています。10,20年前の常識が通用しないこともあります。
実はYamaroは前職で、プラスチックなど材料系の強度試験、熱劣化試験、絶縁試験、耐候性試験などの仕事をしていたため、材料屋ではないですが、多少はその辺の知識はあります。
今は直接材料系の仕事はしていませんが、研究開発の過程で様々な材料に触れる機会があります。長くこの仕事をしていると、プラスチック材料の進化に驚かされることもしばしばです。

一般に、金属と比較してプラスチックは、強度や耐久性に劣る、摩耗しやすい、紫外線劣化しやすい、と言ったイメージを持たれていることが多いです。
しかし、そういったネガティブな部分は、材料の進化とともに解消されており、物によっては金属を上回る性能を有するものもあります。
ただ、世間一般には、まだまだ浸透していないのも事実です。
この記事を見て、こんなツイートをしてみたところ、わりと反響がありました。

プラマウントに肯定的な意見もあれば、ネガティブな意見もありました。そして、わりとプラマウントにネガティブな意見が多かったように感じます。
もちろん、古くは真鍮、そしてアルミやステンレス合金など金属のほうが安定した材質であり、光軸の僅かなズレが結果に影響を及ぼそレンズにとっては、金属マウントが安心であるのは理解できます。
一方で、金属マウントはレンズ全体の重量増を招くのも確かです。

プラマウントは割れやすい?

プラマウントのトラブルでよく聞くのは、マウントが割れてしまったという話です。ただ、通常のレンズ交換で割れてしまうということよりも、外部からの衝撃(落としたぶつけた)で破損させてしまう事例のほうが多いようです。
この場合、金属であれば衝撃で割れることは稀ですが、金属の場合はその衝撃がレンズ鏡胴に伝わるため、どちらかというとレンズ鏡胴自体を破壊してしまう可能性があります。
プラスチックは、きっかけがないとそう簡単に割れることはありません。
部品が分離してしまうほどではない衝撃を過去に受けて、ごく僅かなクラック(割れ)が発生し、そのまま使用することで疲労蓄積して、最終的にクラックが広がってしまうのは、レンズマウントに限らずプラスチック製品全般であることです。
また軽い衝撃であれば、適度にしなることで衝撃を吸収できるメリットもあります。
使っているうちに割れてしまったプラマウント、レンズ装着時にカメラマウントにガチャガチャぶつけたりしていませんか? 衝撃が蓄積され、疲労破壊することも考えられます。」

金属は、特にマウントに使われるステンレスなどは、ちょっとした衝撃で割れることが少ないため、この点では確かに金属マウントのほうが強いといえますが、衝撃自体はプラマウントも金属マウントも、落としたりぶつけたりすればレンズのどこかに伝わります。マウントは金属でも、それ以外にプラスチックを多用しているレンズが多い昨今、他にダメージが行く可能性は高いです。

ということで、割れる原因には外的要因といった理由でしょう。。
Nikonの開発者が言う、プラマウントと金属マウントは同じ耐久試験を行っている、という発言からも、実用上、プラマウントと金属マウントに大きな耐久性の差はないようです。

それでも、パンケーキレンズのNIKKOR Z 26mm f/2.8が金属マウントを採用したのは、

——金属マウントを求める声は常にありますが、それはどのような理由からですか?

石上: “プラマウントは安っぽい”という、デザインや見た目からの理由が多いです。レンズも決して安い買い物ではありませんから、金属の頑丈でしっかりしたイメージが安心感に繋がるのかなと思います。

https://ameblo.jp/ayumuhito12/entry-12531673915.html

とあるように、主に質感とデザインで選択したとのことです。
同じ値段を払うなら、プラマウントより金属マウントの方を選ぶでしょうし、私もそうします。ただ裏を返すと、このサイズ、この重量のレンズであれば、実用上プラマウントでも問題ない、ということなのでしょう。
特に重量面では、軽量コンパクトが売りのパンケーキレンズでは、金属マウントはプラマウントより重量がかさむので、プラマウントのほうがメリットは大きいと思いますが、ここでは金属マウントの質感を優先したということなのでしょう。

プラマウントは摩耗しやすい?

実際プラマウント使っていて気になるのは摩耗です。確かに、プラマウントを見てみると、摩耗粉のようなものは見られますし、削れているようなものがなくもない気はします。

写真は、左がPanasonicのLUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.、右上がNikonのAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、右下がNIKKOR Z 40mm f/2です。
白っぽくなっているのは確かに摩耗粉かも知れませんが、一方でマウントに着いた汚れの可能性もあります。プラマウントは色が黒の場合が多いためか、このスリアとはどうしても目立ってしまいます。
金属マウントの場合、多くはシルバーで、汚れや擦り傷は目立ちにくいです。しかし金属マントもよく見ると、黒い汚れや摩耗粉のようなものは見受けられるのです。
金属マウントでも、頻繁に交換した場合は摩耗が発生します。カメラ側のマウントは金属ですが(近年はステンレスが多い)、レンズ交換頻度の多いカメラはカメラ側のマウントも摩耗し、オーバーホールなどで交換対象になることもあります。
金属も摺動を重ねると摩耗するわけですから、プラマウントが金属マウントと比較して一概に摩耗しやすいとは言い切れないです。プラマウントの場合、表面にコーティングすることで摺動抵抗を減らすことも出来ます。
やり方によっては、プラでも耐摩耗性を金属以上にすることは可能です。もちろん、それはコストにも関わってくるので、プラもあまりに耐久性や強度にこだわりすぎると、金属マウントより高価になってしまいます。
この辺り、プラマウントと金属マウントのいずれを選択するかは、特性やレンズの価格で変わってきます。要はバランスです。

最近はカーボンを含有させたプラスチックのように、金属を超える特性のものもありますが、仮にそういったものを採用すると、現時点では金属マウント以上に高価になります。マウントだけ耐久性を高めても、鏡胴を含めた耐久性や強度も考慮に入れる必要があるので、結局のところ、見た目とコストのバランスでプラか金属の選定をし、更にプラでもその種類とコストを天秤にかけて材質を選定しているのでしょうね。

見た目の質感、破壊強度と耐久性のバランスは金属マウントに分がある

NIKKOR Z 26mm f/2.8は、見た目と質感で金属マウントが選ばれましたが、それ以外にも各メーカーとも、多くのレンズは今も金属マウントが採用されています
ある程度重量やレンズの全長が長くなるほど、重心位置がカメラから離れるために、よりマウントに荷重がかかります。
また、耐久性の高いプラスチック材料はコストが金属マウントよりかかる場合もあります
こうした点から、まだカメラマウントは金属が主流です。

——金属マウントとプラマウントでは、想定するレンズ交換の頻度や、レンズ自体が使われる想定年数に違いがありますか? 使っているうちにマウント部の角にスレが出て悲しいという声もあります。

石上: 高級レンズでは、耐久性ではなく主に破壊強度の面で金属マウントが選ばれます。高級レンズは重くなる傾向があり、プラマウントでは耐えられないレベルの重さになる場合があるからです。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1483668.html

耐久性でプラマウントと金属マウントに差はないが、重量のあるレンズは破壊強度の点で金属マウントが選択される、ということです。
破壊強度とは、材料が破壊するときの応力で、引張強度・圧縮強度・せん断強度など複合要因が関わってきます。
例えば重量級の超望遠レンズは、そもそもの重量が大きく全長も長いため、重心位置からのモーメントによりマウントに掛かる荷重が大きくなります。

単純に破壊強度だけを見ると、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は一般的な金属並み、あるいはそれらを超える強度を持っていますが、仮にこの材質をレンズマウントに採用すると、ステンレスの金属マウントより高価になってしまいます。
また、耐久性の面で言うと、湿気や繰り返し応力負荷による破壊特性が読めないということもあり、総合的なバランスでは金属マウントに分があるということになります。

もちろん、見た目のや質感の良さでも金属マウントが選ばているわけです。質感という点では、まだまだプラスチックは金属に追いつけないですね。

プラスチックの進化は続く

プラスチックの進化は日進月歩で、20年前の常識が通用しなかったりします。
2001年に発売されたAF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6Gは、NikonのNikkorレンズでは初めてプラマウントを採用したレンズ(1995年のおもしろレンズ工房でプラスチックマウントは採用されているが、Nikkor銘ではない)のしたが、当時も当然プラは弱いのではと懸念されたものです。
そして、この当時採用されたプラスチックよりも、現在のプラマウントに採用されているプラスチックのほうが、遥かに優秀になっていることは間違いないでしょう。

2001年にプラマウントを採用したAF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6G

AF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6Gは発売から20年以上経過し、廉価なズームレンズだったことからか、レンズマウントが割れているという記事もいくつか見かけましたが、少なくともこの時代からはプラスチックは進化していますし、廉価ズーム故にぞんざいな扱いを受けて衝撃により割れてしまったケースもあったでしょうね。

炭素繊維強化プラスチックも、弱点を克服し、コストも安くなれば、将来的にレンズのマウントに採用される可能性もなくないでしょうし、既に炭素繊維複合材はカメラのボディにも採用されたりしています。
将来的にはプラマウントの採用事例は増えるのではないかと思います。

紫外線劣化は気にする必要ないのでは…

おまけ。あえてツイートを晒すのはなんなので、画像だけにしておきますが…

紫外線に晒すとボロボロ…、まあずっと屋外に出しっぱなしにしていたらそうかも知れませんが、レンズマウントを直射日光に何日も晒すシチュエーションってありえないのでは?」
レンズマウントの耐候性はわかりませんが、一部のプラスチックは紫外線に弱いのは事実です。耐候性を考慮したプラスチックとそうでないものは差が出るのも確かです。
よくプラの洗濯バサミをずっと外の物干し竿につけっぱなしにしておくと、1,2年で表面が白っぽくなり、パキパキに割れてしまうことがありますが、それとて外に出しっぱなしで1,2年ですからね。カメラレンズを、ましてカメラに装着した状態ではマウント部が直接日光に当たることはないです。気にしすぎですね。
それを言ってしまうと、カメラやレンズの外装にも、多くのプラスチックは使われていますから。

ちなみに、自動車の外装部品、あるいは住宅の外配管など、屋外で長期間紫外線にさらされるようなものに使われるプラスチックは、耐候性試験を行い、紫外線劣化が発生しづらい材質を使っています。
もう20年以上前、私が試験屋だった頃は、紫外線劣化の促進試験のため、サンシャインウェザーメーターという試験機でプラスチック製品の試験をしていたことを思い出しました。

古くからある促進耐候性試験の1つで、カーボンに電気を流し、強烈なアーク光を試験サンプルに当てる試験です。内部では更に水を噴霧して、雨が降った直後に晴れる、と言った環境も再現しています。
今はカーボン交換は自動化されていますが、昔はカーボンを定期交換していました。カーボン交換の必要のない、キセノンランプを使用したウェザーメーターもありますが、カーボンアークは紫外線スペクトラムを多く含み、かつ半世紀以上の長きに渡る実績があることから、現在でも使われているようです。
プラスチックの一部は、こうした環境試験に耐えるものも存在します。

まあ、紫外線でプラマウントが劣化したなんてのは聞いたことがないですから、一般的な使い方、保管方法で紫外線劣化を気にすることはないです。

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