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【豊島屋本店】微発泡純米うすにごり生酒 綾(あや)夏限定ラベル

夏限定ラベルを冬に呑む。
10月に、豊島屋酒造で買ってきたお酒です。

【豊島屋本店】微発泡純米うすにごり生酒 綾(あや)夏限定ラベル

冷蔵庫の野菜室に入れていたので、少しラベルが汚れてしまった…。

豊島屋本店は、このお酒を製造した豊島屋酒造の親会社で、酒造を別会社として分離して、お酒の製造を豊島屋酒造に委託する形で販売しています。
豊島屋本店としては、昔からの「金婚」ブランドの日本酒を、豊島屋酒造としては、関東圏の日本酒好きにはお馴染みの「屋守(おくのかみ)」ブランドのお酒を販売しています。

こちらは豊島屋本店が、豊島屋酒造に製造委託して販売するお酒の1つ。夏限定の爽やかなお酒です。
生酒で微発泡系、しかも10月製造から少し時間が経過したので、だいぶ瓶内発酵が進んでいたかもしれません。開栓時に吹き出して、慌てて栓をしました(笑)

ということで、少しだけ栓を開けてガス抜きしてから注ぎます。
注いでも、まるでサイダー!?ってくらいシュワシュワします。

香りは爽やかな吟香。口に含むとやっぱりサイダー(笑)
でも、甘さは想像より控えめ。ほのかな甘味で、後味は少し辛さもありますね。これは時間が経過したからかもで、10月中に呑んでいたら、少し違ったかも?
アルコール度数は少し低めの14度ですが、1桁台ではないので、酒感はちゃんとありますね。まあ夏酒だけに、暑い時期にピッタリのテイストですね。

【豊島屋本店】微発泡純米うすにごり生酒 綾(あや)夏限定ラベル

開栓注意と書いてあった…。個人的に、開栓注意が全面に出ている酒ほど、案外大丈夫で、小さく書いてあるお酒のほうが、割と吹き出してないかい?って気がします(汗

酒米の銘柄は非公開です。とにかくサイダーと思いきや、ちゃんとお酒です。どちらかというとシャンパン系ですかね。
次は是非夏に呑みたいな。

【森喜酒造場】るみ子の酒 特別純米 濁り生原酒

関東では扱っている店が少ない気がする「るみ子の酒」。ご存じの方は、漫画「夏子の酒」の作者の方が書いたるみ子さんのラベルでおなじみのお酒です。

今回はその「るみ子の酒」の新酒、しかも濁り、吹き出し系と来ました!

【森喜酒造場】るみ子の酒 特別純米 濁り生原酒

ラベルは、るみ子さんは載っていなくて、代わりに長文の注意書きが書かれています。

火入れしていない活性濁りです。酵母が米に含まれる糖分を分解して、アルコールと二酸化炭素を生成します。

酒米は山田錦を25%、掛米に伊勢錦を使用、精米歩合は60%、日本酒度は+7と辛口です。

この瓶はねじ込みタイプのキャップなので、キャップを少しだけ回して、ゆっくりガス抜きします。一気に開けると吹き出しそうな感触ですね。ご覧の通り、3分ほどシュワシュワと泡が出てきました。落ち着いたら開栓します。注ぐ頃には、そこまでシュワシュワ感はなくなっていますね。

注ぐ頃にはガス感は落ち着いています

吟香は薄い感じです。口に含むと、にごり酒の特徴、サラサラとした米の細かい粒子を感じますが、まずはお米の素直な甘みが伝わります。プチプチと残った炭酸のせいか、日本酒度+7から想像するほどの辛さは感じないですね。酸味は少なく、フレッシュな酒で表現される柑橘系とは違う方向で、素直に米の甘みですね。
後味に辛さが来ますが、やはり日本酒度+7から想像するほどの辛口感はありません。程よいどっしりですね。

アルコール度数は18度とありますが、恐らくもうちょっと置けば、そのくらいに達するのかな? 呑んだ感じでは、底までアルコール度数を感じないくらいフレッシュな感じです。でも、後味がそれなりにどっしりさを残すので、やはり度数は少し高めかな?
フレッシュさはあるけど、ただのフレッシュな酒ではない、そんな懐の深いお酒ですね。


なんでもこのお酒、結構テレビで紹介されて、吹き出すパフォーマンスのイメージが付いているようですが、発酵状態は瓶それぞれ、自分の買った個体は、多分一気に開けるとお酒は漏れそうだけど、高く吹き出す、という感じまではなかったですね。
とは言え、ゆっくり少しずつ開栓する、これはしっかり守りましょう。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

キタコレ! ついに開けました。実は買うのは初めてだった「神蔵(かぐら)」ですが、初めてなのに限定品の裏バージョンがあったので、そちらに手が伸びてしまいました。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

以前は100本限定だったようですが、今回はそう記載されていないようなので、限定ながらも数は少し増えたのかな?

酒の絞りの「責め」の部分を使用したお酒です。
「責め」とは、酒の搾りの3段階あるうちの、一番最後に絞る部分です。
日本酒は、お米を使うため、醪(もろみ)とよばれる、タンクで仕込んで米と米麹と水分になっている状態です。その水分の部分が日本酒となっており、醪を酒袋に入れて濾すことで、酒粕と日本酒に分離させます。
酒袋に入れて最初に出てきた部分を「あらばしり」、その中間を「中汲み・中取り」と呼び、最後に圧力をかけてぐっと絞った部分が「責め」と呼ばれます。

「責め」の部分は、圧力をかけるために、酒粕に含まれる雑味感も出やすいため、独特の味わいになると言われています。あえてこの部分を詰めたお酒が、今回の裏神蔵です。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

仕込みずいは井戸水、酒米は京都産五百万石です。精米歩合50%の大吟醸、ここのところ普通酒やら本醸造酒をよく呑んでいたので、久しぶりの大吟醸。

まず、吟香が素晴らしい! きれいに香ります。さすがに純米大吟醸の無濾過生原酒だけあります。

口に含むと、ごくわずかに微発泡感あり。最初にフレッシュな洋梨のような甘さと酸味、後味に独特の苦味と辛さあり。責めだけに、少し独特な後味ですが、決して嫌な後味ではなく、かなり好みです。

「責め」と聞くと、濃厚かつ癖があるもの、というイメージでしたが、良い意味で覆されました。濃厚ですが、苦すぎず、癖も強すぎず。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

少し温度が上がると、より濃厚に。冷酒のときは最初にフレッシュさが出て、後から濃厚さが出ますが、温度が上がるにつれ、フレッシュさより濃厚さが強く出る印象。どちらが好みかは人それぞれでしょうが、個人的にはこのお酒は冷酒で楽しみたいです。


限定酒だけに、まず買えるお店が限られ(このお酒は練馬区のうえも商店で購入)、すぐに売り切れてしまうので、出会えたのは本当に良かった!
次は通常の神蔵も買ってみたいです。

【八戸酒類】五戸のどんべり 純米にごり酒

珍しく妻が買ってきたお酒です。

【八戸酒類】五戸のどんべり 純米にごり酒

初めての銘柄です。妻いわく、お店で限定生産品だったので買ってみたそうですが、見た目そんな感じはなさそうなので、メーカーHPを調べてみたら、定常販売酒のようです。
多分お店の勘違いでしょうね。八戸の酒造なので、関東圏であまり流通しないからでしょうけど。

純米酒で酒米は青森産のお米とのことですが、種類は非公開。精米歩合65%、日本酒度はラベルにはありませんが、HPでは-25と記載されています。

燗酒コンテスト2020で金賞とありますが、出品の3割は何かしら入賞するので、この手のコンテストって何か意味があるのだろうか…。日本人はこういうのが好きですからね。モンド・セレクションとかね。

【八戸酒類】五戸のどんべり 純米にごり酒

にごり酒ということで、それなりに雑味感もあるものの、日本酒度-25から想像する甘味は少なく、どちらかというと優しい甘みの後に、苦味と辛さが後からついてくる印象。
総じて優しい味で、アタックは少なめ。というのが冷酒での印象。

メーカーHPでは燗は△の表記でしたが、ぬる燗で金賞だったようなので、そうしてみました。なぜあまりおすすめではない飲み方の燗酒コンテストに出品したのか…。

ま、それはともかく、燗酒でもいけますね。どちらかというと、割合少なめの甘みが、ぬる燗ではちょうどよいバランスになった気がします。妻は常温が良いな、とのことです。冷酒がおすすめみたいですが、やや甘みが少ないので、少し温度を上げたほうがバランスはいいようです。


年末になってきましたので、正月に飲みたいお酒も調達しないとな…。あ、燗に合う樽酒を注文して、今週末から受取開始なので、それを充てようかな?

【豊島屋酒造】金婚 上撰

10月に豊島屋酒造の直売店のガチャガチャで当てたお酒です。

【豊島屋酒造】金婚 上撰

金婚の上撰は本醸造酒で、酒米は飼料用米としてよく使われる「アキヒカリ」、精米歩合は70%です。日本酒度は+1。

アキヒカリ、飼料用米用早生品種とされていて、いわゆる白飯で食卓に出る飯米でもなく、日本酒で使われる酒米でもない、飼料用なので、主に家畜の餌に使われるお米です。
そう聞くと、なんだか美味しくなさそうな印象ですが、あえて使っているのだから、恐らくは値段が安く大量生産に向いたお米なのでしょうね。そして飼料用だけに、糖分が少なめなのかな、という印象。

【豊島屋酒造】金婚 上撰

前回呑んだ、普通酒の金婚が「こしいぶき」という飯米を使っていたので、あえてワンランク上の本醸造の金婚が飼料米を使っているのだから、それなりの理由があるのでしょう。

熱燗推奨なので、湯煎します

常温(ひや)から熱燗の温度がおすすめなので、熱燗にしてみます。

ん? 熱燗にしたのにも関わらず、あっさり目の味かも。甘味は控えめ、かと言って辛さもほどほど。日本酒度は+1で中庸と言えますが、ここまでスッキリな日本酒はなかなかないかな。

雑味はそれなりにあるので、スッキリと言っても、大吟醸酒のようなスッキリではないけど、本醸造酒としてはスッキリですね。
蕎麦屋によく卸しているお酒らしく、蕎麦の味を邪魔しない設定になっているのかもしれませんね。


この金婚も、よくある安酒…といっては失礼だけど、安酒にありがちなアルコール臭さは抑えられていて、旨味はもう一歩だけど、安い割には健闘しているのかな、と思います。
寒くなったこの時期なので、熱燗やぬる燗でこういうお酒を飲むのも、たまには良いですね。

【飯沼銘醸】姿 Premium2020 SG 生酒

練馬区でいろいろな銘柄の日本酒を扱っている、「うえも商店」に、行ってまいりました。

うえも商店

駐車場は1台分しかないけど、運良く空いていました。
ここは銘柄が多くて、毎回非常に悩むお店です。

2本買ってきましたが、まずはこちらから。

【飯沼銘醸】姿 Premium2020 SG 生酒

栃木の飯沼銘醸、姿 Premium2020 SG 生酒です。
飯沼銘醸は、元々は「杉並木」ブランドのお酒を出していますが、最近は「姿」ブランドに力を入れていて、全国に渡っているようです。

「杉並木」ブランドのお酒は、正直な所、栃木に住んでいた時も見かけたことはなく、「姿」ブランドで盛り返した、という感じでしょうか? 昔ながらの日本酒だけでは、今の時代、蔵を存続させることが難しい。そんな中、新たなブランドで再挑戦をして成功する酒蔵もあり、これが最近の日本酒を支えている、そんな感じですかね。

さて、今回の「SG」は、姿ブランドでもちょっと変わっていて、契約農家のお米で「規格外」となったものを使用して醸しているお酒です。
醸造アルコールを使用しています。なので値段も安く、一升瓶で税込み2,530円とお安い。

【飯沼銘醸】姿 Premium2020 SG 生酒


しかも、以前と違い、今回のPremium2020は、さらに吟醸、大吟醸酒をブレンドさせているそうです。
このため、精米歩合等含め表示出来ないため、ラベルにも特段情報はなく、酒屋さんの情報によれば、精米歩合は40~60%(その精米歩合の日本酒をブレンドしている)、日本酒度は+2、酸度1.6だそうです。
ラベルにあるように、アルコール度数は17~18度未満と少し高め。火入れしていない生酒です。

さて、醸造アルコールを使っているため、少し醸造アルコールっぽい辛さは感じるものの、まず感じるのは、非常に整ったバランスです。本当にこの値段?と感じるくらい、妙な雑味感もなく、芳醇な果実の味もあり、後味も程よい甘みと辛さを残しつつ、スーッと引いていく。
含み香は、吟醸酒らしいきれいな香りなのに、飲むとまず本醸造酒のような力強さと辛さもあり、かつ後から吟醸酒のような繊細さも感じられます。これは面白いお酒だね。

今回は冷酒でいただきましたが、燗にしてみても面白そうです。


一時期は、醸造アルコールは悪酔いのもと!なんて思っていましたが、要は使い方なんですよね。
醸造アルコール自体はサトウキビ由来で、中には米由来のものもあるそうですが、いわば甲類の焼酎なのです。科学的に調合したアルコールではなく、それ自体が悪酔いを引き起こすこともありません。

日本酒の辛さを出したり、酵母の香りを引き立てると行った役割もあります。一方、甲類焼酎にあるような辛さやアルコールっぽさも、場合によっては出てしまいます。

醸造アルコールも色々種類があり、蔵自身で醸造アルコールを醸すところもあるとか。

そんなわけで、最近は醸造アルコール入のお酒も、先入観なく飲むようにしています。やっぱり受け付けないという人もいるので、その辺は好みの問題ですね。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 無ろ過生 山田錦

久々に買ったなぁ、群馬の流輝(るか)。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 無ろ過生 山田錦

ただし、諸事情により、いつも買っている一升瓶ではなく、四合瓶(720mL)としました。実はもう1本予定外のが酒屋にありまして、それも買いましたので、一升瓶は諦めました。
流輝はハズレがないので、一升瓶で全然問題ないのですけどね。

というわけで、定番の赤文字ラベルの純米吟醸無ろ過生、これまた定番の酒米である山田錦を精米歩合60%で使用。
協会10号酵母、吟醸香が高いと言われていますが。、まさにこれが流輝の特徴を引き出していますね。

流輝らしく、まず香りが良い。吟醸香が素晴らしくきれいに香ります。香り高い日本酒です。
そして口に含めば、押し付けがましくない豊かな果実のような甘みが広がり、これまた押し付けがましくない酸味とともにスーッと引いていく。高い次元でバランスが取れたお酒です。そして、純米吟醸酒としては、決してお値段も高くないんです。コスパが良いですね。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 無ろ過生 山田錦

山田錦の良さを最大限に生かしている感じです。
冷やした状態でも味の主張はしっかりありますし、温度が上がってもそのバランスは崩れることなく、より豊かになっていく印象。

これはやっぱり一升瓶で楽しみたい、すぐ無くなってしまいますから。


ところで、このコスパの高い流輝を製造する松屋酒造ですが、HPには當選ブランドのお酒しか掲載されていません。これが昔から売っているブランドのようです。写真3人しか居ない小さな酒蔵とのことで、HPの更新もままならない感じでしょうか。酒屋やブログなどで、ルデに流輝は人気のブランドになりつつありますから、あえて自らは発信しないのかもしれませんね。

この記事に、現在の流輝の誕生について書かれています。やはり、酒蔵を存続し、人気のブランドを作るには、相当な苦労があるようですね。
普段取材お断りの小さな酒蔵のエピソード、なかなか面白いですね。
これからも応援したい酒蔵です。

【盛田】ねのひ 蔵搾り にごり酒

最近酒ブログと化していますが(笑)、当ブログ、書きたいことを書きたいときがコンセプトなので、その時のマイブームで書き連ねています。今後とも宜しくお願いいたします。

で、今回は妻が久世福商店で買ってきたお酒。

【盛田】ねのひ 蔵搾り にごり酒

初めてのブランドです。単に安く売っていたので買ってみたそうです。スーパーとかに置いていそうな商品ですね。そんなのも真面目に呑んでみます。

盛田という会社、酒造ではなく、醤油や味噌、ソース系なども販売する調味料の会社のようです。ただし、日本酒を作っている会社は、醸造免許を新規に取ることが極めて難しいために、大抵はどこも老舗で、この会社も1665年(寛文5年)創業ですから、350年以上続く老舗です。大昔から、清酒の他に醤油や味噌も製造しているようですね。

にごり酒は、どぶろくのように濾さずに米が残っている、とまではい行きませんが、こす際に目が粗い袋でこすことで、米粒は残りませんが、細かい米や米麹の粒子が残るお酒。とろっとした感触や、米の苦味・雑味もそれなりに残ったりします。

【盛田】ねのひ 蔵搾り にごり酒

さてこのお酒、精米歩合75%、醸造アルコール使用の普通酒、酸味料も入っているので、あまり期待はしていなかったけど、にごり酒によくある、妙に甘すぎる、あるいは苦味が強すぎる、ということもなく、割とバランス良いです。もちろん、雑味やそれなりに感じるけど良い意味でどれも強い主張はなく、安いお酒にありがちな妙な醸造アルコール臭さもなく、普通酒としては非常に飲みやすいお酒でしょう。


最近、安酒とよく言われる普通酒を飲む機会がありますが、案外イケるお酒っておいいなと考えを改めたり。
よく居酒屋にある、ブランド名のない日本酒は、吐き気がするくらいまずいものが多いですが(あれで20代は日本酒嫌いになっていた)、ちゃんと作れば安くても値段なりの味は出せるのですね。造り手の志って大事ですね。

【豊島屋酒造】MELLOW(GREEN) 特別純米無濾過原酒 KAMOSHInoBA LIMITED EDITION

またまた長いタイトルの酒。豊島屋酒造の直売店で購入したお酒です。前回呑んだのが、NEON(YELLOW)でしたが、NEONシリーズが生酒なのに対し、MELLOWシリーズは火入れ酒となります。

酒米は北海道産「吟風」、精米歩合60%、アルコール度数は16度です。
生酒ではないですが、販売時は冷蔵庫に入っていましたので、基本は冷酒でいただくのが良さそうかな?

【豊島屋酒造】MELLOW(GREEN) 特別純米無濾過原酒 KAMOSHInoBA LIMITED EDITION

芳醇系だったNEON(YELLOW)に対し、こちらはもう少し落ちついて、「屋守」に通じるきれいな香り、さっぱりとした甘さと、ゆっくりと引いていく後味、といったところでしょうか。
誰にでも飲みやすい日本酒だと思います。いや、直売限定というのがね…。東村山市、うちからはそこそこ遠いので。

ま、広く流通するお酒と、そうでないお酒、色々あって面白いです。同じ酒造でも、中の人は試行錯誤しながら開発しているわけですしね。答えは一つじゃないですからね。

【豊島屋酒造】金婚 金印

先日、東村山の豊島屋酒造の直売店で、ガチャガチャで当てたお酒の1つ。「金婚」は、豊島屋酒造のお酒のブランドとして古くから親しまれています。
とは言え、自分が出会ったのは「屋守(おくのかみ)」が先だったので、金婚は今回が初めてだったり。

今回は、当たったうちの1本、ザ・スタンダードと言える普通酒の「金婚 金印」を頂きました。

おばあちゃんちの仏壇に置いてありそうだ…

容量は1合(180ml)の飲みきりタイプ。HPには「多くのおそば屋さんで御愛用いただいているお燗瓶型です。」とあり、このまま開栓後に湯煎して、お燗で飲むのが良いようです。

金婚 金印を湯煎

というわけで、湯煎してみることに。

金印は、普通酒ですから、醸造アルコールも当然添加され、精米歩合も70%とあまり削らず。酒米には「こしいぶき」が使われていて、聞いたことないなぁと調べると、コシヒカリ系統の飯米なのですね。

なので、甘めの味を想像しましたが、やや辛口です。でも適度に酸味があり、米の雑味感も多分にありますが、案外悪くないな。ちょっときつい香りは、普通酒らしいですが、燗で呑んでみると、意外にもバランスが良いと言うか、燗が合っていますね。安い日本酒にありがちな、妙な臭みは少ない。
蕎麦屋に卸す酒ですから、日本酒が主張してもなんですし、サラッと飲めるお酒でしょうね。
個人的には、ぬる燗が良いなと思いました。

それにしても、飯米であまり甘くならず、酒米のような味わいが出せるというのは面白いですね。

もう1本、本醸造の金婚がありますので、そちらも今度呑んでみようと。もっと辛口らしいです。