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【群馬】サラダパークぬまたで雪遊び

群馬雪遊び旅行、ペンションでお泊りのあと、子どもたちにはまたスキーしたいなんて言われていましたが、もともとスキーをすることが予定になかったのと、さすがに20年ぶりのスキーで体がガッチガチなので、ここは雪遊びで妥協していただくことにしました。

雪国だと、雪遊びできる場所ってあるものです。自分も子供の頃は北海道に住んでいたので、近所だった陸上競技場の土手でそり遊びをしたものです。

たまたまスキー場に行く途中に通りかかった「サラダパークぬまた」が雪遊びできそうだったので、ペンションをチェックアウトした後向かいました。

サラダパーク自体は、3月いっぱいまで冬季休業中ですが、駐車場は開放されていて、除雪もされています。雪遊びのために開放されているのでしょうね。

駐車場の除雪された雪もこれだけあります

たんばらスキーパークのタイヤチェーン貸し出し所も隣りにありました。

たんばらスキーパークのタイヤチェーン貸し出し所が隣りにありました

ただ、見ての通りここまでのアクセスが圧雪路面だったので、くれぐれもこの場所までノーマルタイヤで行くのは辞めたほうが良いでしょう。チェーンはあくまでスタッドレスタイヤの補助です。

あいにくソリもなくスコップだけですが、子どもたちには雪自体が珍しいので、これでも楽しかったようです。
地元の人や、たんばらスキーパークによく通う人にとっては、ここは雪遊びスポットのようで、皆さんソリやらスコップやら持ってきて遊んでいました。
ドッグランもあるので、愛犬家も来ていました。

今度来る機会があれば、事前にソリでも買って持っていこうかな。置き場所に困るけどね…

スキー場のすぐ向かいのペンションにお泊りした

たんばらスキーパークで遊んだ後のお泊りはコチラでした。


すぐ向かいがたんばらスキーパークで、最短でアクセスできるペンションです。
予約していなくて急遽スキーレンタルしましたが、対応していただきましてありがとうございました。
ペンション宿泊だと、チェックイン前の朝から、チェックアウト後の夕方まで駐車場が使えるのと、リフト代も大幅に割引が効くので、メリットは多いですね。

夕飯も美味しくいただきました。
ワインの種類も多く、2本いただきました。せっかくなので、チーズも注文しました。

本当は21時からのバーでウイスキーでも…と思ったけど、なにせ20年ぶり以上のスキーで全身筋肉痛! ワイン2本で結構酔いが回ってしまったので、結局早めに就寝。

【群馬】たんばらスキーパークに行ってきた

週末に泊まりで行ってきた群馬。
永井酒造でお酒を買ったあと向かったのが、たんばらスキーパークです。

Googleマップだと積雪ありませんが、ちょっと上がれば新潟の湯沢とか魚沼から遠くない場所、結構山奥です。
道中の道は完全圧雪、路肩の雪は2m超えで完全なる冬山。
当然ながら、車は滑り止め必須です。なお、たんばらスキーパークでは、麓の方でタイヤチェーンの貸し出しも行っていますが、その貸し出し所までの道中も、今回は圧雪アイスバーンがありましたので、時期にもよりますが、基本ノーマルタイヤで行くのは「無謀」と思って差し支えないと思います。

雪遊び…の予定が急遽スキーに

今回泊まったペンションは、スキー場のすぐ向かいにあるので、車はペンションに駐車しました。
当初は、「たんばランド」と言う雪遊びスペースで遊ぶつもりだったのですが…、娘が「スキーをやってみたい」といい、息子も同調したので、2人とも未経験なのでスキースクールに空きがあるか確認した所、空きがあって、スキーのレンタルをしても金額が思ったより高くなかったので、申し込むことに。

子どもたちが滑るならと、結局親も自分はスキーを、妻はボードを借りて滑ることに。
ちなみにYamaroはスキーは学生以来なので20年以上ぶり、妻ももう10年滑っていません。ちょっと不安ですが、たんばらスキーパークのコースは初中級コース中心で緩そうだったので、せっかくだし滑ることにしました。
取り急ぎ、ゴーグルやらチケット入れやら、色々現地調達。

ちなみに、リフト代金はペンション経由で買うとかなりの割引に(1日券が普通に買う4時間券より大幅に安い)、スキー、ボードレンタルもペンションで安く借りることが出来ました。急遽のレンタルでしたが、借りれてよかった~。
自分が学生の頃のスキーは、やっとカービングスキーが出回り始めたくらいだったので、借りることが出来た、身長より遥かに短いスキーは初めてです。

子どもをスキースクールに送り込んで、久々に自由に滑った

今回スキースクールは遅い時間だったので、うちの子供達だけのレッスンでした。なので実質個人レッスンに近い感じで、結構手厚く教えてもらえたようです。
子どもたちをスクールのコーチに預けたら、早速自分と妻も滑ってみました。

さすが新潟に近い山奥のスキー場、積雪量も多く雪質もよいですね。フッカフカです。
まずは初心者コースで慣らしました。若い頃に覚えたスポーツ、体が覚えていますね。スキーはそんなに上手い方ではないけど、転ばずに滑ることが出来ました。
そして、今どきのスキー、スイスイ曲がれますね。昔のスキーより遥かに滑りやすいです。
怪我しないか心配でしたが、初級コースで慣らして、これなら行けそうだなと思いました。

子どもたちのレッスン中の様子を見てみましたが、おお、ちゃんと滑っている! やっぱりスキーとかは、プロに教えてもらったほうが良いですね。なんとか挫折せず、滑ることができるようになりました。
レッスン終了後、家族で一緒に滑ってみましたが、まだスピードは出ないけど(そもそも緩い斜面中心のコースなのでスピード出ない)、割とまともに滑っていてびっくり。子供は覚えるのが早いですね!

結局リフト終了の午後4時まで滑ることが出来ました。
足パンパンになりました(笑

ペンション前で雪遊びも

ペンションの前で、夕方雪遊びも出来ました。関東育ちで雪遊びの経験が殆どない子どもたちも、楽しめたかな?
自分も久しぶりに滑って楽しかったですね。子供が滑るなら、またスキーやりたいですね。

日本酒「水芭蕉」の永井酒造に行ってきた

子供の給付金が支給されたということで、週末に群馬に旅行をしてきました。
子どもたちを雪遊びさせるのが第一目的ですが、ブリヂストンのスタッドレスタイヤ、BRIZZAK VRX3のアンバサダーとして雪道性能を試したい、と言うのもありまして、群馬でも北の方に行ってきました。

目的地はスキー場ですが、まずはご当地の酒造に行こうと思いまして、調べてみると、おお、あるある!となりまして。

関越道を北上すると、赤城あたりから雪景色に。もう少し北上すれば新潟に、と言う感じの沼田ICで降ります。
流石に街中は道路に雪はなかったものの、路肩にある雪を見て子どもたちは大興奮。そして目的の永井酒造への道中は、道路も圧雪の部分が増えてきました。久しぶりの雪道運転、ちょっと緊張しますね。

第一目的地は、表題の永井酒造です。
何年か前に、同じ用に雪遊び目的で群馬旅行した際に、行き先近くの酒屋で買った日本酒「水芭蕉」が美味しかったので、酒蔵も行ってみたいと思っていたのですが、ここにあったのか!と言う感じでした。

永井酒造は武尊山の麓にあり、降雪地域だけに水源も豊富でしょうね。
雪の量も多くて、子どもたちも大はしゃぎです。

スタッドレスのBRIZZAK BRX3の性能も上々、危なげなく走ることが出来ました。この辺りは、BRX3アンバサダーとして、後でまとめて記事にしたいと思います。

蔵カフェ併設の直売店

蔵カフェ併設の直売店はかなり広いですね。
残念ながら、蔵カフェは、群馬県もまん延防止等重点措置により休業中でしたが、ガラス越しに中を覗くと、かなり広そうなカフェでした。
「水芭蕉」ブランドが押しのようですが、他にも「谷川岳」ブランドがありました。

もちろんお酒も買いましたので、今後開栓したら紹介していきます。

仕込み水

武尊山(ほたかさん)を水源とする湧き水を仕込みずいとしている永井酒造。軟水だそうです。飲んでみましたが、確かに柔らかい感じですね。かすかに甘みもあるようです。

子どもたちはこの雪を見て雪遊びしたかったようですが、雪遊びはスキー場で、ということでこの後、更に北上してスキー場に向かいました。続きはまた。

NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S発売!買えないけどw

Nikonより、NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sの発売が発表されました。

NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S   01
NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S

これまで、NikonのZマウントレンズは、望遠レンズのラインアップがほとんど無く寂しい状況でしたが、フラッグシップ機のZ 9も発売されましたので、やっとネイティブなZマウントでの単焦点望遠が誕生することになります。

1.4xテレコン内蔵

Nikonのとしては、AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRに続く、1.4xテレコン内蔵のレンズです。単焦点レンズでのテレコン内蔵は非常に便利で、手元で切り替えるだけで、2本の単焦点レンズを1本にまとめる形になります。1.4xであれば、最新の単焦点望遠だけに、画質にもほとんど影響を与えないと思います。
非常に便利ですね。

ただ、私のように戦闘機を撮るとか、野鳥撮影だと、400mmって短いですね。特に、戦闘機撮影は、500mmが標準レンズなんて言われたりしますので、400mmはやや広角(笑)ですね。
個人的には、同様にテレコン内臓の500mmや600mmも出してほしいですね。
そして、軽量コンパクトで1段程度暗い望遠単焦点にも期待したいところです。

3,000gを切った、重量2,950g

Nikonの超望遠単焦点レンズ、重量軽量化の面ではCanonの周回遅れで重量が重く、モデルチェンジのたびに軽量化はされているものの、Canonに一歩で遅れた状態でしたが、今回2,950gとNikonの400mm f/2.8レンズで初めて3,000gを切りました。

ライバルCanonのRF400mm F2.8 L IS USMが2,890gとややリードしていますが、Nikonはテレコン内蔵というアドバンテージもあるので、実質的にはテレコン含みではかなり軽量化に成功したと言えるでしょう。

個人的に、旧タイプの5,000g超えのAF-S 600mm f/4Gを使用しているだけに、次期レンズ(多分20年後になるでしょう)は軽量化したいところです。体力的にもだんだん重いレンズは厳しくなってきますしね。

新開発AFモータ、シルキースウィフトVCM(SSVCM)

これまで一眼レフでは超音波モータのAF-Sレンズが主流だったNikon。Zマウントでは、一貫してSTM(ステッピングモータ)を採用していました。STMは正確な位置出しが可能で小型で静粛性が高いものの、モータトルクや速度に於いては、超音波モータや他社が採用するリニアモータに一歩譲ると評されていました。
小型化したレンズではSTMで問題ないものの、大型の単焦点望遠レンズのフォーカス光学系では、光学系自体の重量などSTMは採用されない、そしてNikon自身が開発発表時に「新開発モータ」を採用するとしていただけに、てっきりリニアモータを採用すると思っていましたが、まさかのVCM(ボイスコイルモータ)でした。

VMC(ボイスコイルモータ)は、スピーカーの振動板を振動させるためにに使われるボイスコイルの構造を利用したモータで、高速な位置決めに適しています。動画のような滑らかなAFよりも、速度重視で採用したと思われます。400mm超えの単焦点望遠レンズでは、動画よりスチル撮影がメインですから、こうした選択になったのでしょう。
引き続き超音波モータを採用したCanonと違い、新型モータを採用したNikon、果たして実際のAFの速度がどうなのか気になるところです。

VMCはSTMと違い、それ単体では自己位置検出が出来ないため、自己位置検出のため光ABSエンコーダが搭載されています。
ABSエンコーダは、アブソリュートエンコーダの略で、アブソリュート、すなわち絶対自己位置を検出できるエンコーダです。
モータの位置や角度を検出するためのエンコーダには、相対位置検出のインクリメンタル方式と、絶対位置検出のアブソリュート方式があり、前者は電源を遮断されると自己位置がリセットされてわからなくなるため、必ず電源投入時に、自己位置把握のため、最大可動域のどちらかまでモータを動かして、そこからの位置移動で位置検出しますが、アブソリュート方式は、それを行わず、電源遮断されても自己位置が常に把握できるエンコーダです。

Nikonはエンコーダメーカーでもあるので、こうしたエンコーダは得意とするところでしょう。

お値段200万円超え、実売は160万円強

か、買えねぇ…orz
値段はある程度予想していましたが、Canonより実売でも十数万円お高いです。ですが、テレコン内蔵と言うアドバンテージがあります。最もテレコンが高いと言っても、十数万円はしないですけどね。

アマチュアには全くモトが取れないレンズですが、憧れちゃいますね。テレコン内蔵はポイント高いです。
同様に、600mmも期待します。

レンズロードマップ
NIKKOR Zロードマップ

このロードマップにはないですが、600mmのf5.6辺りも期待したいですね。ミラーレスなら、暗いレンズでもテレコン使えますしね。

【栃木】佐野レジャーランド(ヘルスセンター佐波の湯) 2007年1月撮影

現在は解体されて存在しない(現在では太陽光パネルが設置されているようです)、かつて栃木県は佐野市に存在した、佐野レジャーランド(ヘルスセンター佐波の湯)です。
映画「バトルロワイヤル」の撮影でも使用された場所です。

今から15年前の、2007年1月に撮影。この当時は、サバゲーのフィールドだったらしいのですが、いつまで運営されていたかは不明です。
当時の機材は、Nikon COOLPIX5400とF90Xs。過去にも何度か掲載しましたが、古いCOOLPIX5400、どうやらデフォルトの輪郭強調が強めだったようで、現在のモニタで見ると、不自然にエッジが立って見えます。
RAWで撮影したものは、この輪郭強調をNX Studioで「弱」または「切」に設定するだけで、精細さが出てきます。500万画素のデジカメの写真は、今や4Kモニタではドットバイドット表示できるのですね。

また当時のメイン撮影はフィルムでしたので、フィルムの写真も今後アップしてみたいと思います。

【小林酒造】鳳凰美田 日光 Limited Edition 2020 純米吟醸酒 瓶燗火入

正月に帰省した際に買ってきたお酒です。

【小林酒造】鳳凰美田 日光 Limited Edition 2020

栃木県は日光で生産された酒米「夢さらら」を使用、仕込み水も同じ源泉水とする、ワインで言うところの「テロワール」に相当します。
最近日本酒でも、この「テロワール」の手法で醸されるお酒、増えてきていますね。
2017年に源泉水源を確保し、それから4年の歳月をかけてリリースしたそうです。
今林酒造も2021年は創業150周年だったそうで、それを記念してのお酒と言えますね。

【小林酒造】鳳凰美田 日光 Limited Edition 2020

生もと造りということで、天然の乳酸菌と酵母により酒母を育てています。生もと造りのお酒も、最近またよく見かけるようになってきました。
瓶燗火入のお酒ですが、要冷蔵となっています。

香りはさわやか、冷やした状態で口に含むと、生もと造りのお酒によくある、天然の乳酸菌の独特の酸味はそれほど多くなく、爽やかな甘味と適度な辛さ、そして複雑な苦味が絶妙にブレンドしています。
よく柑橘系やフルーツに例えられたりするようなテイストではなく、もっと複雑。でも難解な複雑さではなく、天然酵母が織りなす、複雑だけどスーッと入っていくテイストです。

これまでの鳳凰美田とは一味違う、美田らしいけど華やかすぎず、落ち着いたテイストになっていますね。

色は少し黄色みがかっている

改めて、鳳凰美田の凄さを体感しました。この酒蔵は只者じゃないです。
テロワール手法によるお酒、今後も楽しみですね。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 100-300mm f/5.6S

フィルムMF時代の望遠ズームニッコールレンズ、AI Nikkor 100-300mm f/5.6S。
このスペックの望遠ズームは、ニッコールでは唯一の存在で、1984年に発売されました。
90年後半になると、AF望遠ズームとして、70-300mm f4-5.6といったスペックのレンズが、純正やサードから発売されるようになりましたが、このレンズは、それ以前の時代の望遠ズームとしては、f5.6通しの開放f値、サイズも大きすぎず、直進ズームと相まって、使い勝手はなかなか良かったですね。
一眼レフがAF主流となった1998年頃まで販売されていました。

このレンズもご多分に漏れず、ジャンクで安く手に入れましたが、外観も見てのとおり非常に綺麗で、光学系もカビや曇りもなく、どうしてジャンクだったのがいまいちよくわからないですが、多分明るくもないMFズーム望遠って需要がないのでしょうね。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 100-300mm f/5.6S

あえてNikon Zマウント機で使うようなレンズではありませんが、ボディ内手ブレ補正が使えるので、案外出番はあるかも? ただし、ズームレンズなので、スーミングで焦点距離を変えた場合、ボディない手ブレ補正を正常に作動させるためには、カメラ側にいちいち焦点距離情報を入れてあげないと、手ブレ補正は正常に作動しません。

例えば、ボディ側で300mmと設定したまま、レンズ側を100mmにしてしまうと、より望遠域の手ブレ補正をしようとするボディが過剰に補正をしてしまい、返ってファインダ上で像が揺れるといった不具合が発生しますので、MFレンズをZで使うなら、単焦点がオススメなのかなと思います。

Zでも70-300mmのような、手軽な望遠ズームが早く出てくれることを願います。

f値を欲張っていないためか、割と高い解像力

この時代のズーム望遠、解像力は期待できないかな?と思っていましたが、杞憂に終わりました。4500万画素超えのZ 9でも、なかなかどうして、思ったよりも解像力は高いです。
そして、MFでも見やすいZ 9のEVF、MFもしやすいズームとフォーカシングが1つでできる直進ズーム機構と相まって、非常に使いやすいレンズです。
外観は、直進ズームらしく筒型一直線で、正直な所デザインはいまいちですが、使い勝手と写りはなかなか良いですね。

f5.6からの暗いズームなので、絞り値による画質変化の確認はあえて行っていません。概ね開放からf8で使うでしょうし、開放から割とよく解像します。f8に絞れば、デジタルでも十分に解像します。
EDレンズも使っていませんが、色収差も特に目立たないですね。
太陽直射では、少しフレアやゴーストが出ますが、思ったよりも良好です。
レンズのシリアルからは、多分80年代の製造と思われますが、このクラスの望遠ズームとしては悪くなく、むしろ90年代の安価なサード製のズームよりも、ずっとコントラストも良好ですね。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 50mm f/1.2S

Zのボディを手に入れたので、いつかは欲しいと思っているNIKKOR Z 50mm f/1.2 S。ニコンプラザで試写した写真を見て度肝を抜かれたわけですが、入手はもう少し先になりそうということで、まずは一般スチル写真用ではFマウントで最も明るい、AI Nikkor 50mm f/1.2Sを試してみました。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 50mm f/1.2S

オートニッコールと違って、AIニッコールは、一眼レフであればAIガイド搭載ボディであれば、レンズの絞り値をボディに機械伝達できますが、Zボディに於いては、残念ながらマウントアダプタのFTZやFTZ IIにはAIガイドは搭載されていないため、撮影時の絞り値がExifに残らないのと、実絞り測光となります。
ただし、一眼レフと同様に、非CPUレンズ使用時の焦点距離と開放f値の入力は可能です。
特に、焦点距離の入力は、ボディ内手ブレ補正に影響するため、正しく設定する必要があります。

開放では古い大口径レンズらしい収差が

一眼レフでも愛用してきたレンズですが、Zボディでも同様に、絞り開放のf1.2と少し絞ったf1.4では、かなり多めな球面収差が発生します。f2に絞ると、この収差は急速に改善され、f2.8まで絞ると解像力も十分となり、収差もほぼなくなります。なお、絞り開放でも解像力自体はそこそこ高いことが分かります。ポートレイトでは、絞り開放からf1.4辺りで使うと、独特の線の柔らかさが出るかと思います。

また、サムネイルでもわかる周辺減光が発生しています。これはf4でも少し残っていて、下の作例にはありませんが、f5.6まで絞れば気にならなくなります。

個人的には、ポートレイトでは開放を、風景ではf2.8からf4に絞るのが良さそうかなと。f5.6以上に絞ると、解像力は高くなる反面、やや力強い描写(線が少し太い?)となるので、繊細さを求めるならf4より絞りを開けるのが好みです。

絞りを開けるか絞るかで描写の変化が楽しいレンズ

現代の大口径レンズは、絞り開放化から実用的な描写ですが、AI Nikkor 50mm f/1.2Sは70年代の設計のレンズ(f/1.2Sは1981年発売だが、Sがつかない前身のレンズが1978年発売)故に、絞り開放時の収差は致し方無いというか、この時代のレンズはそういうものですね。それでも、球面収差がまとわりつくけど、ピントの芯自体はしっかり出ているのはさすがです。

当方所有のレンズは、中古ですが元箱付きで、現在のfマウントニッコールのデザインの箱であること、シリアルナンバーが4から始まるもので、恐らくは2010年代製造の最後期型です。コーティングも、80年代製造のものと、90年代半ば以降(あるいはRoHS指令対応となった2006年以降のもの)とではコーティングも変わっているため、このレンズを狙うのであれば、コーディングが「ニコンスーパーインテグレーテッドコーティング」となったであろう、シリアルナンバーの4から始まるものが、個人的にはおすすめです。
ただし、販売期間が長く、最もよく売れていたのは1980年代と思われるので、中古流通も、シリアルナンバーが2または3から始まる古いものがほとんどです。

ただ、スーパーインテグレーテッドコーティングも、90年代のものであることから、最新の名のクリスタルコートやあるネオコートには敵わないため、最新レンズと比較して、フレアやゴーストがそれなりに発生します。

ところで、上の作例の最後の1枚、太陽光が入っているため、右側に緑色のゴースト(内面反射によるもの)が発生していますが、そのゴーストに横縞が発生しているのが分かります。
恐らく強い太陽光のセンサからの反射によるもので、縦位置撮影すると、縞も縦縞となります。
これは設計の古いレンズなので、ある程度仕方のない部分で、最新設計のレンズなら、こうした状況でもフレアやゴーストはほとんど発生しないし、発生しても目立たないので気づきません。
そういうケースも有る、ということは頭の片隅に入れておくと良いかなと思います。

Nikon Z 9 + NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5

早くZ 9で戦闘機を撮りに行きたいと思っていますが、仕事が忙しく、休みが取りづらい状況。
ということで、その反動が(笑)マニュアルレンズに来ています。

NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5は、1959年にNikon Fとともに発売された、Fマウントの初期の中望遠レンズです。
その光学系は、一眼レフ登場以前の、レンジファインダーのSマウントの同名レンズ(1950年発売)からそのまま継承されたレンズです。
つまり、日本の戦後すぐに設計されたレンズとなります。

Nikon Z 9 + NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5

光学系は3群4枚のゾナータイプ。シンプルな光学系です。
写真のレンズは、Nikon名となる前の、「Nippon Kougaku Japan」となっており、前期型となります。
このレンズは、銀座の三共カメラのジャンクで購入したものです。ジャンクなのに、びっくりするくらいきれい。外観も光学系も、半世紀前のレンズとは思えない良好な状態です。
このレンズは比較的安価な中望遠として売れたのか、割とジャンクでよく見かけるレンズで、f値もさして明るくもないf3.5なので、中古でも殆ど値がつかない状態です。
個人的にも、AI改造していないため、これまで手持ちのAFフィルムやデジタル一眼レフで使用できず、今回Zマウント用のマウントアダプタ、FTZ IIを入手したことにより、初めてフルサイズのデジタル一眼で撮影することになりました。

本当に半世紀前のレンズ? しっかり解像するレンズ

最近思っているのが、デジタルカメラの場合、レンズだけでなく、カメラのイメージセンサも光学系の1つで、それを含んでの評価をしないといけないなと感じています。同じレンズでも、カメラボディに寄って描写が変わってくることに気づいたからです。
デジタルでは、特に古いレンズを使う場合、シャキッとしない描写になることも少なくないですが、それを古いレンズだから、と切り捨てられないくらい、イメージセンサ側のセンサフィルタやセンサ自体の光学系とも密接に関わってくると感じています。

開放f値がf3.5と、単焦点レンズにしては比較的暗い本レンズ、暗いだけに、開放からそつない描写です。
開放では、この時代のレンズらしく、描写の線の周りに球面収差による影響や軸上色収差と思われる色付きが見られるものの、比較的少ないです。
f値が違いますが、同じ焦点距離のAF DC-Nikkor 135mm f2Dのほうが、開放での軸上色収差が大きいため、これと比較しても、本レンズは開放から解像力が高いレンズです。f5.6からf8辺りに絞ると、中心は特にシャキッとした解像力の高い描写になります。

ピントが見やすく実用的なレンズ

Fマウントの登場とともに発売されたレンズ、その光学系はSマウントのニッコールから継承されているだけありますね。暗いレンズだけに、開放から実用的に使えるレンズです。
背景ボケは固めで、ボケに線が出やすいのは、解像力重視故でしょうか。この時代のレンズとしては、収差が少なめなのは、あえて過剰補正して解像力を重視しているかもしれません。
昔は、レンズは開放で使うより、ある程度絞ることを重視しており、ボケ味が重視されるようになったのは90年代以降でしょう。とはいえ、背景を選べば、その解像力の高さを生かした撮影ができます。
ほとんど開放で撮りましたが、Z 9のEVFでもピントが見やすく、拡大表示で追い込めるので、撮影は結構楽しかったです。

Nikonはデジタル一眼レフでは、CPUのないMFレンズでも、フォーカスが合っているかどうかはフォーカスエイドで確認できますが、Nikon Zの場合は、現状CPU非搭載レンズは、フォーカスエイドが使用できません。もっとも、拡大表示やフォーカスピーキングを使えばピントを追い込めますが、CPUレンズでのフォーカスエイドが一眼レフよりも精度が高く優秀なだけに、ぜひ非CPUレンズでも、フォーカスエイドが使えると良いですね。