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プロの動画機材が気になる

高校生の頃放送局(放送部+放送委員会的な扱いだったので部ではなく局でした)に入っていたこともあり、音声のみの番組収録や音響編集、自分は主担当ではなかったけど、ビデオ撮影&編集(当時8mmビデオからデジタルビデオへの移行期)をやっていたので、今でもそうした映像機材は好きです。

最近は動画もよく撮るようになったので、プロが使っているような機材も気になります。
スチルカメラと違って、動画の場合はプロ用とコンシューマ用、明確に機材が分かれていますし、お値段も桁が2つ以上違ったりします。

ただ、アナログビデオの時代と比べると、そうしたプロの機材とコンシューマの機材の差は、縮まってきているように思います。もちろん明確に違う部分は多々ありますが。
例えば、3CMOS(あるいは3CCD)のように、レンズを通した光をプリズムでRGBの3原色に分光し、それぞれのイメージセンサで撮影できるシステムはスチルカメラにはなく(SIGMAのFoveonセンサも3原色分離だけど、見かけ上1枚のセンサで色分離する垂直色分離方式なので、やり方が異なる)、このあたりはビデオカメラならではですね。
3CMOSのビデオカメラ自体は、上級のコンシューマ向けビデオカメラにもあるけど、レンズ交換式となると、もう業務用の世界になってきます。

先日娘が合唱をやってきた会場にあったビデオカメラ。
ケーブルテレビなどで放送するのかな? ビデオカメラ本体はSONYのXDCAMフォーマットで、PDW-850辺りかしら? 3CCDのハイビジョンモデルです。4K放送しなければコレで十分なわけです。
レンズはFUJINON、アームで別途プレビューモニターと、進行表を表示のためiPadも取り付けています。

三脚の雲台はザハトラーのVIDEO 18SBのようです。ザハトラー、最近は野鳥撮りのスチル分野でも使われていて人気ですが、業務用と考えれば良いけど、一般人にとっては高級品ですからね。手が出ません。

プロのマネは出来ないけど、参考にはできるので、なるほど、こうして撮っているんだな~ってなってます。
そろそろマイクを新調したいな。

なお、この写真を撮ったNikon Z 8で、そのままN-RAWで動画撮影をこの後行いました。ちょっと前まで、気軽にRAW動画なんて考えられなかったもんなぁ…。

豊洲にて、美味しいお酒といきものがかりライブ

夏にamazonからメールが来まして、いきものがかりの限定ライブに当選しました!

2023年10月16日開催のいきものがかり限定ライブ当選しました!

同伴1名可能ということで、妻を連れて、会場のある豊洲ピットに行ってきました。

まずは当選メールとチケットの引換をして、入場まで時間があったので早めの夕食。いや飲みですね。

豊洲のららぽーと、自分が想像していたよりハイソサエティ(笑) KISSYO SELECT/日本の酒と肴 このじ、酒屋の角打ちがあるんですよ。
つい先日、ららぽーと富士見に行きましたが、同じららぽーとなのにこうも違う(笑)。どっちがどうとかではなくて、場所柄なんですね。

今回は、角打ちの経営店専売の雨橘(UKITSU)の愛山が良かった! 日本酒なのに、まるで白ワインのような酸味と甘味。何でもこれの前の生酒はいまいちだったけど、今回飲んだ火入れ版のほうが、圧倒的に出来が良いとか。買って帰りたかったけど、この後ライブなので(笑

しかし豊洲はタワマンだらけですね。晴海側もタワマンが生えてますし、金持ちが多いんですね。少し分けてほしいです(笑

豊洲ピット、それほど大きくない会場、スタンディングでした

さてamazon music主催のいきものがかりライブ、Prime Musicでもライブ配信されていたようですね。

今回はamazon musicと、いきものがかりが楽曲提供している映画プリキュアオールスターズFのタイアップもあり、ライブ途中でプリキュアの初代プロデューサー鷲尾天氏と声優さんも登場したり、アンコールは5曲も歌ってくれて(配信で3曲、配信終了後に2曲)、当初予定は1時間と書いてあったのでミニライブと思いきや、ほぼ2時間のライブでした。
楽しかったし、いきものがかりの吉岡さんは去年出産したのに声量ものすごいし(出産して声質が変わったり声量出なくなる人は結構多い)、ギターの水野さんはトーク抜群で面白いし(しかもピアノも弾けるのね!)、さすが18年やっているだけありますね。

ってことで楽しい1日でしたが、なにせ2時間スタンディングだったので、腰に来ますね(笑) 月曜から疲れました。まあ偶になので良しとしましょう。

小学1年で視力低下、ちょっと心配

メガネを使うようになってかれこれ30年以上となるYamaroですが、自分も妻も近視、上の娘もメガネを使うようになりまして。
そしてついに小1息子も、最近目が悪い疑いで眼科に行ったら、視力0.3で左目は乱視も入るという診断に。
小学校入学時点の健診ではそこまで悪くなかったので、この半年で急速に視力悪化したようです。
この年齢で急に悪くなる場合、将来緑内障などになる可能性もあるということで、しばらく慎重に視力状態を確認するとして、もうこの視力だとメガネが必要なので、週末買いに行ってきました。

Zoffは18歳未満は購入1年以内なら視力変化によるレンズ交換が無料

娘もZoffだったので、同じZoffにしました。というのも、Zoffは18歳までなら、購入1年間であれば、視力が変わった場合に眼科の処方箋でレンズ度数変更による交換が無料となっています。(2023年時点)

半年や3ヶ月、そもそもそういう保証がないお店もあるので、1年は助かりますね。
また自治体によっては、子供の視力低下によるメガネ作成に補助金があるそうで(妻から教えてもらった)、ぜひお住まいの自治体で調べてみてください。

購入時にメーカーは選べないけど、レンズはNikon製でした

そして今回、度数はまだ進行していないので、標準の屈折率で傷つきにくいコーティングがされたレンズを選びましたが、これがNikon製(ニコン・エシロール)でした。
一般にメガネ屋でレンズを選ぶ際は、屈折率やコーティングなどは選べても、レンズのメーカーは不明なことが多いですが、今回はたまたまNikon製でした。自分が過去に買ってきたメガネのレンズ、NikonもHOYAもCarl Zeissもあったけど、どれも選んだわけではないのですよね。レンズをメガネ屋で選ぶ際に、メーカー名まで書いていることって少ないですから。

ということでメガネデビュー、Nikonデビューした息子、壊すなよ~

オーディオのブランドって面白い

以前、かつて日本のオーディオ御三家と言われたSANSUI, TRIO(現KENWOOD)PIONEERのうち、オーディオメーカーとしては影も形もなくなってしまったのがSANSUIです。
SANSUIブランドは、オーディオブームだった70年代から80年代にオーディオ界を席巻、特にアンプについてはオーディオ店の売れ筋でした。
607シリーズは、SANSUIのスタンダードモデルとして、同価格のライバルより抜きん出て、特に人気がありましたね。

SANSUI AU-α607NRAII(1999年)がSANSUI最後のモデルとなってしまった
https://audio-heritage.jp/SANSUI/amp/au-alpha607nraii.html

しかし、80年代後半からのCDを筆頭とするデジタル化の波について行けず(CDプレーヤーは販売していましたが)、オーディオブームの衰退をもろに食らってしまいました。
TRIO改めKENWOODやPIONEERは、マニアックな単体オーディオだけでなくシステムコンポ、特にPIONEERはサラウンドシステムやテレビ、LDやDVDなど映像分野もを展開することで、90年代を何とか乗り切りましたが、SANSUIはシステムコンポも出すには出したものの、一般受けせず、90年代後半にかけて会社はどんどん衰退していき、90年代後半をもって製品の新規開発ができないほど衰退、出資した企業も倒産するなど状況は悪化、21世紀には生産拠点も手放すことになり、メンテナンス業務だけの会社となりました。
そして2012年には民事再生法が受理されるも、資金繰りがうまくいかず、2014年に破産し、事実上倒産となりました。

倒産以前から、出資会社によりブランド名を切り売りされた結果、日本国内だけでなく、海外でもSANSUIブランドが使用されています。
日本ではドウシシャが2012年から2021年までSANSUIブランドのオーディオを展開していましたが、それも現在終了しています。

SANSUIブランドの現在

中国の山水电子は、オーディオのみならず、生活家電も展開しています。

http://www.sansui.com.cn/ 2023年現在の商品

SANSUIの洗濯機とか、かつてのオーディオを知っていた身としては、複雑な気持ちになります(笑

インドのSANSUIも同様に、オーディオだけでなく生活家電を展開しています。

SANSUIのエアコンかぁ(汗
https://www.sansuiworld.com/index.html

日本では買えないものばかりですが、今でもドウシシャの製品の在庫はまだAmazonで買えるようです

こうしてブランドって生き残っていくんですね。

運動会のN-RAW動画編集中

忙しくて着手できていなかった運動会の動画を編集中。
今回は全てN-RAW(Nikon RAW)の標準画質、N-Logで撮影。1つだけ試しに8.3Kで撮影しました。

Davinci Resolveなら無料版でも8K N-RAW動画を編集可能

よく8K動画は無駄とか言われますが、編集段階でズームしたり、スタビライズさせたり、傾きを修正しても、最終出力が4Kであれば解像度を落とすことなく、オーバーサンプリングで出力できます。
また、今回撮影に使用したNikon Z 9はRAW動画撮影時に、FHDのプロキシ動画(2K H.264)を生成できるため、編集時のプレビューはプロキシ動画を使えば、サクサク編集可能です。

最終出力時のデリバータブで、動画品質のオプションで「最高品質にサイズ調整」「最高品質にディベイヤー」にチェックを入れます。

最高品質にサイズ変更と最高品質にディベイヤーにチェック

あとはレンダーするだけです。ここはある程度GPUパワーを使いますが、おおよそ4分程度の動画のレンダー時間は、Ryzen 9 5900X GeForce RTX3060という標準的なスペックのマシンで、おおよそ20分程度でした。今回、元データも書き出し先もHDDを使っているので、SSDならもう少し速いかもしれません。

そんなこんなで編集に時間がかかっていて、ブログ更新もままなりません…。ということで簡単に報告でした!

NX Studio Ver. 1.5.0で追加された2つのモノクロームを試す

Nikon純正のRAW現像ソフト、NX Studio Ver. 1.5.0が出ましたので、早速更新してみました。

更新内容は以下の通りです。

  •  Z f で撮影された静止画および動画に対応しました。
  • Z f で撮影されたピクセルシフト画像について、NX Studio でのピクセルシフト合成が可能になりました。
    ※ ピクセルシフト合成されたファイルは拡張子 NEFX で保存されます。
  • ピクチャーコントロールに[リッチトーンポートレート]、[ディープトーンモノクローム]、[フラットモノクローム]を追加しました。
  • Picture Control Utility 2 の機能を統合し、カスタムピクチャーコントロールの作成、読み込み、書き出しが可能になりました。
  • 以下の現象を修正しました。
    – [D-ライティング HS]を調整し画像を書き出すと、書き出された画像の D-ライティング HS の効果が弱い場合がある。
    – RAW 画像に XMP/IPTC 情報(ラベル、レーティングなど)を設定し、ホワイトバランスの自動調整を適用して保存すると設定が反映されない。
    – Nikon Transfer 2 で連写した画像をカードリーダー経由で転送すると、すべての画像が転送されない場合がある。
    – 動画編集機能で出力した動画の音声が途中から再生されなくなる場合がある。
    – 動画編集機能で素材にテキストの挿入を行った場合に、[テキスト設定]ダイアログのプレビュー表示の負荷が高い場合がある。
    – 下部ツールバーの[フォーカスポイント]がオンのとき、イメージビューアーに画像が「処理中」のまま正常に表示されない場合がある。

今年からAdobe課金してLightroomを使いだし、最近やっと慣れてきたところですが、Lightroomは機能盛りだくさんで、ついつい画像をあれこれ弄ってしまう嫌いがあります。
Lightroomでもついにポイントコントロールが追加され、AIによるぼかし機能など、もうRAW現像の概念を超えつつある中、現像の基本を抑えたNX Studioは、久しぶりに使ってみると、やりたいことがシンプルに纏められているので使いやすかったりします。これが無料ソフトなのですから、言うことないです。

2つのモノクロームを追加

今回、ピクチャーコントロールに[リッチトーンポートレート]、[ディープトーンモノクローム]、[フラットモノクローム]を追加とあるように、Nikon Zf登場にあわせて、3種類のピクチャーコントロールが追加されましたが、この内モノクロ2種類に興味があり試してみました。

まずカラーのデフォルトのオートでの出力、昨日アップした写真がAdobe Lightroomで現像したものでしたが、やっぱりLightroomって彩度高いですね。それでも現像時に「自然な彩度」は落としているのですが。
また、よく言われるNikonの絵は黄色い、ってのは確かにNX Studioで出力するとそんな印象はありますね。ちなみにカメラはD850です。

そして2つのモノクロームですが、いいですね。これはデフォルトのままで出していますが、どちらもやり過ぎ感がないです。
ハイキーに柔らかく仕上げるならフラットモノクロームをベースに、深みを出すならディープトーンモノクロームでしょうか。ディープトーンの方は、PanasonicのLUMIXのL.monochromeに似ている感じです。ただコントラストを上げているだけでなく、暗部の階調は潰さずに保ちつつ、引き締まった風合いを出していますね。これは好みです。

追加された2種類を、それぞれをベースに更にトーンカーブを調整してみました。

フラットなので調整しやすいですね。ガンマカーブをいじって、更に柔らかくするためにクイックシャープを落としてみました。黒浮きしない感じにしてみました。

ディープトーンモノクロームをベースにトーンカーブを調整

こちらは逆に、ディープトーンモノクロームをベースに、更にトーンカーブを調整して深みを出してみました、ちょっとやり過ぎ感あり。どれが好みかは人それぞれですね。

久しぶりにNX Studioで現像しましたが、Lightroomだとついつい追い込みすぎてしまう感じが、こちらだと程々に仕上げられて、ある意味本来の写真を少し整える程度ならNX Studioで十分と感じました。
問題は大量の画像を編集出力する場合で、その場合はLightroomのほうが動作が速いのですよね。

NX StudioにPicture Control Utility 2 の機能を統合し、カスタムピクチャーコントロールの作成、読み込み、書き出しが可能になったとのことで、こうしたモノクロームを調整したものをカスタムとしてカメラに適用するのも良さそうです。試してみようと思います。

Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)用のDC電源LD-2を入手

以前、Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)とAC電源のLA-2を入手しましたが、残念ながら電源のLA-2は故障していて、そのうち修理しようかと思っていましたが、今回乾電池で動かすためのDC電源LD-2を入手しました。
単3電池8本で動きます。

Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)用DC電源LD-2

電池であれば、構造も単純ですし、何ならAC化の改造もしやすいですね。
問題は使えるかどうか。
何しろ、Medical-NIKKOR 120mmは1981年に販売され、1998年まで売られていましたが、殆どの個体は80年代製造。私の個体はS/N:180945なので、ごく初期の個体と思われます。
40年前後経過しているものが多いので、レンズ本体はともかく、こうした電源周りのアクセサリが枯渇しています。
レンズ単体だけなら比較的入手しやすいのですが、専用の電源やコード類、アタッチメントレンズといった付属品が欠品しているケースが多いのです。
当方も2倍撮影が可能なアタッチメントレンズがないため、手に入れたいとは思っています。

話はそれましたが、コード類はあるため、これが断線していないことを祈りつつ、接続してみました。
さて光るかな?

電源ON! キュイ~ンとコイル鳴きの音を発していますが、イチかバチかでシャッターを切ると…光った!

ということで、早速ベランダの花を撮ってみました。

カメラはNikon D850です。Medical-NIKKORは電源ユニットと、カメラ側のシンクロケーブルを接続すれば、どのカメラでも使用可能。何ならZマウント機でも可能ですが、シンクロターミナルを備えているのは、今のところNikon Z 9のみで、他のカメラは別途アクセサリシューからシンクロターミナル端子を取り出すホットシューアダプタを使用すれば使用可能です。

今回は撮影倍率を入れてみました。描写はやや固めかな? 構造上絞り設定がなく、撮影倍率が上がるほど絞られ、1x(等倍)ではf32まで絞られます。
とはいえ、現代なら感度をコントロールできますし、レンズ本体のあるISO/ASA設定で光量もある程度コントロールできます。
実際の使っている様子は、そのうち別途記事にしたいと思います。

元々医療用の記録撮影用として開発されたMedical-NIKKORは、先に200mmが販売され、これは焦点距離が長くワーキングディスタンスも大きいことから、手術などの邪魔にならない距離から撮影、という至上命題を満たすレンズでしたが、その後に出た120mmはワーキングディスタンスが200mmほどはとれないため、どちらかという本来の医療用途よりは学術用途などの接写用として入手した人も多かったのではないでしょうか? 現在でも比較的流通しているのは、そこそこの数が売れたからでしょう。

とりあえず、レンズ内蔵のフラッシュが生きていることがわかっただけでも、コレクションとしての価値がちょっとは上がったかな?

【せんきん】仙禽 線香花火

妻が買ってきたお酒を勝手に開ける第2弾w

【せんきん】仙禽 線香花火

夏の終わりに出る限定品、「線香花火」 ラベルは爽やかなイメージで、日本酒に見えません。

【せんきん】仙禽 線香花火

仕様に「アッサンブラージュ」とあります。美術用語で「一般の彫刻概念から逸脱するような立体作品」だそうですが、このお酒は酒米の山田錦を主体として作ったお酒「モダン仙禽」と「クラシック仙禽」のブレンドのようですね。なるほど、方向性の違うモダンとクラシックシリーズを仙禽では販売していますが、その2種類をブレンド下とのことです。
無濾過原酒で、火入れはしていますが要冷蔵の仕様となっています。
しかし最近の仙禽はかなり意識高い系になっていますね。

日本酒らしい薄黄色。別の酒蔵のおちょこでごめんなさい(笑

冷やしていただきました。上立ち香からは酸味を感じます。
口に含むと、爽やかな酸味は仙禽らしいですが、わりかし後味はどっしり。アルコール度数13度とやや低めですが。ただ全体としては爽やか系で、ライチのような爽やかな酸味と甘味のあとに、苦味~どっしりと来ます。とはいえ、全体としては軽めでキレは良いので、後味のどっしりは最初の口当たりの軽さから相対的に感じるだけで、決して重苦しい感じではないですね。

ちょっと気温的には涼しくなってしまいましたが、これは8月後半出荷なので、残暑残る9月中に飲むのがおすすめのお酒ですね。

BRAUNのシェーバーの替刃の偽物が存在する

学生の頃からBRAUNの電気シェーバーにお世話になって早四半世紀…。だいたい10年近く使って本体を買い替えていますが、その間に何度かは替刃を交換することになります。
BRAUNは概ね1年半毎の交換を推奨していますが、替刃は結構お値段が高く、何なら本体の1/3~1/4位の値段がするので割と高価です。

ここ何年かは、日本向けリテールパッケージより若干安い、海外向けの英語表記のパッケージの替刃を買っています。
基本、中身は一緒のはずで、これまで特段トラブルはなかったのですが、前回買った替刃だけは、何かおかしい。
具体的には、網刃を支えている外周の部品のメッキが剥がれてきて、最終的には網刃が外れて浮いてきてしまう状態に。今までにこんな低品質はなかったです。
結局、この替刃は半年程度でこんな状態になったので、日本向けリテールパッケージの替刃に買い換えました。

ダメになった替刃と、買い替えた日本向けリテールパッケージの替え刃を比べてみると…

そもそも部品形状が違いました。ダメになった替刃(写真右側)は、網刃を支える部品のメッキが安っぽい。正規品は艶消しなのに対して、艶のあるギラギラメッキです。調べてみると、最近はそもそも互換品も売っているんですね。

レビューを見ると、評判はあまり良くないですね。恐らくかなり使い込んだ純正刃よりは切れ味は良くなるでしょうが、同然純正より品質は落ちるのでしょう。

互換品の商品写真を見ると、ダメになった替刃と同じ、ギラギラメッキなんですよ。
この替刃、買ったときは海外リテールパッケージでしたが、中身は互換品だった可能性が浮上しました。互換品とは謳っていなかったので、互換品を海外リテールパッケージに詰めた偽物だった可能性が高いです。
最初から互換品と書いて売っていれば、品質の低さも値段なりと思いますが、今回ダメになった替刃は、リテールパッケージに入っていたので、偽物と言っていいでしょう。
ちなみに、購入履歴から販売した業者を調べたら、とっくに消えておりました。悪質ですね。

ということで、リテールパッケージであっても、海外版は偽物の可能性があることは、知っておいたほうが良いですね。
日本語のリテールパッケージが一番安心ということになりそうです。


互換品、どうせ剥がれる安メッキならしなくたっていいぜ!みたいなのも普通に売られています。

こちらが日本語パッケージの正規リテール品。正規品のほうが探すのが大変だったり。


替刃の値段、いい値段ですが、互換品はもうシェーバーの性能放棄しているようなもの。高出力のスポーツカーに聞いたことのないブランドのベーシックタイヤ履かせるようなものです。慎重に純正品を選びたいですね。

映画「沈黙の艦隊」を見てきた

娘の塾の試験で都心に行く機会があり、会場に送迎後、ちょうどよいタイミングだったので、表題の映画を見てきました。

映画「沈黙の艦隊」見てきました

「沈黙の艦隊」と言えば、漫画家かわぐちかいじの代表作であり、その後「ジパング」「空母いぶき」のような海上自衛隊が登場する漫画も有名ですね。
同作は学生時代読んだこともあり、馴染み深い作品と同時に、なぜ今実写化?という疑問もありますが、主演の大沢たかお自らがこの作品の映像化を今このタイミングだからやりたい、と企画を持ち込み実現したとのこと。今までも実写化の話は合ったのですが、原作が大作だけに、予算や政治的な絡み(自衛隊の協力が得られない)から実現が難しかったのは想像に固くありません。中国の覇権、ロシアがウクライナに侵攻と言った情勢から、国防への意識が高まった今だからこそ、このタイミングなんでしょうね。

かわぐちかいじ作品の実写化というと、最近では映画版「空母いぶき」がいろいろな意味でアレな作品だったため(敵国が中国から架空国に変更、戦闘中なのに登場人物が少ない、何より空母という沢山の人と航空機が舞台なのに登場人物が極めて少ない圧倒的なスケール感のなさがね…)、特に日本のミリタリ系作品は予算面の苦しさや内容によって自衛隊の協力得られないとか、映像がイマイチなもの、滑稽な戦闘描写がほとんどなので、最初実写化されると知ったときは、戦々恐々としましたよ。空母いぶきの二の舞にならないかと。

しかし、今回ばかりは違いました。制作がAmazonスタジオだけあり、Amazonスタジオが初めて製作した日本作品とのことです。
GAFAの1つが映画作成にかかわっているだけあり、予算規模も日本だけで作るより多いのでしょうね。加えて変な忖度をしなさそうです(憶測ですが)。配給会社は東宝でした。

現代の情勢に合わせたアレンジがされていた

シネマサンシャイン池袋に行ってきました

さて、原作の「沈黙の艦隊」は、冷戦末期の1980年代後半の世界が舞台。冷戦もかつてほどの緊張感はなく、旧ソ連もゴルバチョフ書記長の政策ペレストロイカにより、徐々に一党独裁の旧来の社会主義体制から民主主義寄りの体制に移行していた時期です。
日本はというと、まさにバブル経済末期で、アメリカの不動産を日本の企業が買い漁るなど、対日感情も悪化していた時期です。ちょうど今の中国と重なりますね。
なので、日本は表向き日米同盟を結びながらも、アメリカは日本を仮想敵ととらえていたとも言われていた時期です。

そんな中、作品では海上自衛隊の潜水艦が事故で喪失したと偽装し、実はその潜水艦の乗員は日米で極秘裏に開発した日本向けの初の原子力潜水艦「シーバット」に乗り込んでおり、日本初の原子力潜水艦となるはずでしたが、艦長の海江田四郎のクーデターにより「シーバット」は乗っ取られて行方をくらます所から、やがて海江田艦長は艦名を「やまと」と命名して独立国を主張、クーデターの意図が明らかになって世界を翻弄する、という超大作となっています。
80年代末の日米関係や世界情勢があってこその作品と思ってたので、あれから30年経過した現在、どのようなストーリーになるか、なぜ今なのか、興味深いところではありました。

原作の「沈黙の艦隊」は、やたら潜水艦同士が海中で競ったり、兵器名や用途が間違っていたり、さらに潜水艦が空を飛ぶような滑稽な描写もあるものの、ストーリーは原潜と核兵器を盾にした最強の独立国家として、日米を始めとした各国との政治的駆け引きが面白く、ミリタリ的な側面ではリアリティは今一歩かな、というのが自分の感想です。

では映画版はどうか?
Amazon Prime会員であれば、冒頭11分を見ることができ、まずはこれを見てみました。
これがなかなか描写にリアリティがあり、横須賀の海上自衛隊の潜水艦が停泊するバース(YOKOSUKA軍港めぐりの観光船から見ることが可能)で、実際の潜水艦の前で撮影が行われていたり、潜水艦内のセットもかなりリアリティがありました。

シネマサンシャイン池袋

そんなわけで、劇場で実際見た本編も、これまでの日本映画ではなかったリアリティとクオリティ、よくぞこの2時間に詰め込んだなと思いました。
原作の時代から30年経過しているだけに、現代にアレンジされたストーリーとなっていました。原作者のかわぐちかいじ氏も、実写化するにあたり、現代の情勢に合わせたアレンジをこなって欲しいとの意見もしっかり反映された形です。

ミリタリ視線から見ても、本当に細かい部分は気になる程度で、テンポ良いストーリーなので話にしっかり入っていけました。もしつまらないと、いろんなところにケチを付けたくなりますが、そんな細かいことは気にせずに見ることが出来ましたね。
映画自体は、原作単行本の最初の4,5巻あたりまでの話となっていて、海江田艦長に乗っとたれた原潜「シーバット」が「やまと」になるシーンまで。間違いなく続編が作られるのではないかと思います。
続編に期待したいです。

ン?という描写は少ないけど

ミリタリ系の映画の場合、分かっていてあえて実際と異なる描写にするものもあれば、分かっていないような滑稽すぎる描写の映画も多いですが、本作はまるで自衛隊の潜水艦のドキュメンタリーを見ているかのごとく自然でした。特に潜水艦内の描写は、実際に公開された写真や映像、取材などからかなり精巧に作られていて、例えば自衛隊潜水艦としてという場する「たつなみ」の内部は、映像のベースとなっている実際の「そうりゅう」型潜水艦に即した潜望鏡配置で、光学潜望鏡と電子潜望鏡とちゃんと分けられていました。
公開された報道写真もかなり参考にした感じです。
そして「シーバット」は現状のアメリカの「バージニア」級原潜を模したかは分かりませんが、もはや光学潜望鏡がなく電子潜望鏡のみという描写が発令所内の様子からわかりました。
潜航シーンも実際にカメラを船体に取り付けて撮ったシーンも有り、まさにドキュメンタリーでした。

そんな感じで、素人目にはとてもリアリティがあった潜水艦の描写でしたが、わずかにン?と思うところもあることはありました。

①浮上した「シーバット/やまと」がどう見ても海自のそうりゅう型潜水艦
シーバットが乗っ取られ、それを追うアメリカ第7艦隊のど真ん中に浮上した「シーバット/やまと」の艦影が、どう見ても原潜ではなく海上自衛隊の通常動力潜水艦「そうりゅう」型でした。なぜここをCGで原潜として描かなかったのか不思議です。潜航シーンはちゃんとアメリカの原潜っぽい外観として描かれていたのですが。

②アメリカ海軍が何故かP-3C哨戒機を運用
潜水艦を探知攻撃する哨戒機、アメリカ海軍ではP-3Cは2020年にすべて引退し、後継のP-8Aに引き継がれましたが、映画では米海軍のP-3Cが爆雷を投下するシーンがありました。何故P-3Cを登場させたか謎です。海上自衛隊は今でもP-3Cを運用していますけどね。

③ASROC(対潜ロケット)の描写が変
アメリカ第7艦隊の艦艇から、VL ASROC(垂直発射型対潜ロケット)を潜航中の「シーバット/やまと」に向かって発射するシーン、ASROCはロケット弾(VL ASROCは誘導できるのでミサイルの扱い)を使って単魚雷を遠方へ発射できる兵器ですが、劇中描かれたASROCは、着水後も魚雷と言うより急潜航する爆雷のような描写でした。
ASROCの実際の描写はなかなかないため、このあたりは現役とマニア以外わからないかもですけど。

④海自潜水艦「たつなみ」の操舵がジョイスティックでない
登場する海自の潜水艦「たつなみ」は実際の海自潜水艦「そうりゅう」型をベースとした描写になっていますが、唯一、潜水艦の操舵が「おやしお」型のような従来型のステアリングだったこと。すでに「そうりゅう」型は、同じ映画で描かれている原潜「シーバット/やまと」と同様のジョイスティック操作となっています。もっとも、名称は架空の潜水艦のため、あえて海自潜水艦よりも「シーバット/やまと」のほうを最新鋭っぽさを出すために、そう描写した可能性はありますが。

シーバットや海自潜水艦の描写に力を入れた結果、米海軍水上艦の描写、空母や巡洋艦の艦橋は少し寂しげな感じでしたね。


そんなこんなで、全体としては現代モノのミリタリ系映画として、従来の日本映画のスケールを超えた作品となっています。この後どう展開していくか楽しみです。
そして映画館自体も、コロナ禍以来久しぶりだけあって、楽しめました。行ったシネマサンシャイン池袋もなかなか良い場所でした。

名作「シャイニング」など、歴代名作映画ポスターが飾られているのがオシャレ

次回作が早く観たいです!