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長期休館する前に所沢航空発祥記念館へ行ってきた その2

現在の展示も見納めです。ということで所沢航空発祥記念館の写真続きです。

保安隊→陸上自衛隊最初の固定翼練習機です。これだって70年前のものです。

そしてHU-1B(ベル204)は明確に展示終了と告知されていました。

こんなにきれいな状態のHU-1Bはもう見られないです。屋外展示機は軒並み老朽化により撤去されてしまい、殆ど残っていません。
スバルが改良しライセンス生産した現在のUH-1Jやその後継のUH-2と比べると、まだキャビンが短く狭いですね。これが原型機で、現在も改良され飛び続けているのだから、もっとも成功したヘリコプターと言えます。
展示は終了ですが、解体するのか、格納庫で保管されるのか、それとも別の場所に移動するのか。どうなるのでしょうね。

そして航空管制室の展示もどうなるのかな?

こちらももう少し新しい機材に更新かな? これはこれで少しでも残して欲しいな。

こういう展示も今後どうなるのかな。

航空機だけでなく、搭載機材や設計者などの展示も重要なものなので、ぜひ残してほしいと思います。

今改めて見ると、航空機の博物館としては少々手狭ですね。かと言って建物自体をリニューアルする感じではなさそうですが、新しい展示がどうなるのか、イラストが有りました。

建物は変わらないっぽいですが、展示機が変わるようですね。そしてこれは本当なのかな? この春に全機退役したC-1輸送機のイラストが! さすがに機体そのものを入れるスペースはないでしょうから、機首の部分だけをカットして展示するのかもしれません。乞うご期待!?

長期休館する前に所沢航空発祥記念館へ行ってきた その1

2025年8月末をもって改装のため長期休館する所沢航空発祥記念館に夏休み中に行ってきました。ここに来るのは、東京に転勤してきて、まだ長女が生まれる前に妻と来たので、12年ぶりですね。

所沢航空発祥記念館にて零式を鑑賞す (←2013年2月アサブロ時代の記事)

大幅リニューアル予定とあり、現在の展示が見られる最後の機会でした。これをもって展示終了する機体もあり、もう見られない、解体されるかもしれない機体を近くで見たかったので。

長期休館は2027年3月までと1年半の予定となっています。

入口にあるT-6G練習機は、自衛隊黎明期に導入された機体、屋内展示だからこその程度の良さです。これはまだ残るものと思っていますが、さてどうなるのかな?

H-19ヘリコプターは特徴的なエンジン配置(機体の前に斜めにレシプロエンジンが入っています)とデザインで、黎明期のヘリコプターとして活躍した機体。
13年前は中に入れたのですが、現在は老朽化のためか、中に入ることはできなくなっていました。

程度の良いH-19はもうほとんど無いため、ぜひ残してほしいですね。

そしてこちらも最後の展示になるとか言われているV-44へり。まさにフライングバナナという愛称にふさわしいくの字型のタンデムローターで、後のV-107に通じるものがありますね。

タンデムローターでも今はCH-47のような機体が主流で、こんなくの字デザインは如何にも黎明期らしいと言えます。
当時は新明和の航空部門が整備担当していたようですね。銘板にもIRANが

特徴的なデザインのこの機体も、やはり13年前は中に入ることができました。

このV-44は内装がしっかりしていて、VIP送迎にも使われていたのでしょうね。通常軍用ヘリはむき出しだったりします。
この機体も解体が噂されていますが、どうなんでしょうね。程度の良いV-44はもはやほぼ無いので、残してほしいと思います。

T-1B練習機とか、エンジンやら、良い展示がたくさんあるんですけどね。

日本の航空発祥の地だけあり、深い歴史が学べます。ちょっと狭いんですよね展示エリア。
広くはないので、展示数が限られてしまうのが残念。リニューアルしてどう工夫して展示するか気になりますね。

続く…

所沢航空記念公園に行ってきた

もう10日ほど前ですが、夏休み中に所沢航空記念公園に行ってきました。

ここは日本で最初の飛行場である所沢飛行場の跡地でもある、実は日本の航空機の歴史を語る上で重要な場所でもあります。
うちの近所にある練馬区の光が丘公園も、元々は成増飛行場だった場所。どちらも戦後米軍に接収された後、日本に返還されて公園となっているのが興味深いです。

もちろん、ただ公園に来ただけではなく、この8月いっぱいで改装のため一時閉鎖となる所沢航空発祥記念館に訪れました。その写真は後日公開します。展示終了となる機体もいくつかありました。

野外ステージでは、とあるバンドがリハーサル中でした。

この撮影の次の日から3日間の公園だったようです

ということで、写真編集中です。

【群馬】丸美屋自販機コーナーに行ってみた

夏休みの足尾日光日帰り、寄りたくて行ってきました。

丸美屋自販機コーナー、以前も通ったときに気にはなっていたけど、今回夜なので、ここで夜食ということにしました。
有名なのはうどんやそば、ラーメンの自販機ですが、トーストやパンなどいろいろはいった自販機、なぜか似つかわしくない(笑)ハーゲンダッツの自販機、普通の飲料水の自販機もあります。

自分は唐揚げラーメンを買ってみました。

スープは結構アツアツなので、自販機から取り出す時注意です。唐揚げラーメン、でっかい唐揚げに当り!の煮卵が入っていました。
スープはややしょっぱめ、麺はソフト麺っぽい感じですが、300円なら悪くないですね。

妻はトーストを買っていました。

こちらもかなりアツアツで取り出し注意です。
如何にも自家製のハムとチーズを挟んだトーストで、美味しかったですよ。

外にはハンバーガーの自販機もあり、これは買ったら店内の電子レンジでチンして食べるシステムです。

パンやお菓子の自販機もあり、面白いですね。

昔山梨と長野の県境あたりにもっと大きな自販機とゲーセンのお店に行ったことはありますが、ここは小ぶりながらも面白いですね。
トラックドライバーがさっと買って食べて出ていくのが印象的でした。

ちょっとレトロな自販機、いかがでしょう? 通りがかりに是非寄ってみてください。


始めてみませんか?自販機コーナーw

【夏休み】家族で栃木県の足尾に行ってきた その2 & 日光東照宮方面にも行ってきた

夏休み行ってきた栃木の足尾。

足尾銅山の遺構+妻の鉄オタ成分を満たすものといえばこれです。

銅山精錬所へかつて伸びていた貨物路線と踏切跡。すでに間藤駅から踏切間の線路は撤去されています。道路を挟んだ反対側は今でも線路が健在です。

鉄橋下の橋、2024年に見た時はてっきり撤去工事かと思っていたら、そうではなく橋の欄干を直していたんですね。

この先は立入禁止なのは今も変わりませんが、橋を直したということは、今でも古河機械金属が鉱山施設としてしっかりと管理している証でもあります。

2025年8月、欄干がきれいになった橋

間藤駅

妻が気になった間藤駅に行ってみました。ここが現在、第三セクターのわたらせ渓谷鐵道の路線の終着駅となっています。

駅舎はキレイですが、無人駅です。
実質的に、ここの住人や古河機械金属の社員さんが使うんでしょうね。

この前に旧精錬所跡まで見に行きましたが、時間の関係で車から眺めるだけにとどめました。また機会があれば、もう少し早くから撮影に出かけたいです。

日光東照宮へ

息子が日光東照宮へ行きたい、というので、行ってきました。流石にこちらは観光地だけあって、一気に外国人観光客が増えます。それでも車はなんとか停められるのが北関東でも北の方だけあります。

ここはまだ東照宮ではなく別の場所でしたが、東照宮はものすごいチケット待ちの列でして、どうしようかと思いましたが、30分程度並んでなんとか入れました。
今度は余裕を持っていきたいですね。

献上された酒樽、ええなぁ。みんな大好き新政もありました。

終了1時間前だったので、色々足早ではありましたが、まだ栃木に住んでいた頃に行った時は陽明門の改修工事中だったので、ちゃんと建物を見られたのは良かったです。

ということで、午後5時。まだ蒸し暑さの残る時間ですが、これで足尾・日光の日帰り旅はおしまい。

さて、帰りのルート、宇都宮方面経由で東北道で戻るか、また足尾・群馬経由で戻るか迷いましたが、ちょっと寄ってみたいところがあって、後者を選択しました。
その話はまた次回に。

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【夏休み】家族で栃木県の足尾に行ってきた その1

もう先週の話をつらつら綴っていきます。

栃木県出身の妻、足尾に行ったことがないという。娘が修学旅行で足尾銅山観光に行ってきて、妻も行ってみたいということで、お盆休み中に行ってきました。

途中寄った群馬県の草木ドライブインで、まんじゅうやらを購入。

ここはレトロな昔ながらのドライブイン(ようはお土産屋+食堂)ですが、ここで買うよもぎまんじゅうやくるみまんじゅうが絶品(作ってい売っているおっちゃんも面白い)ので、ぜひ古き良きドライブイン、行ってみてください。
息子は瓶のコーラの自販機、初めて見たようです。

北上して足尾へ入ります。
この日の天気は曇り時々雨でしたが、運よく雨は降っていないので、観光バスでは行かないであろう足尾鉱山の遺跡を見てきました。

足尾の良いところは、ちゃんと解説の看板が立っていること。そして最近はQRコードも付いていて、更に詳しい解説も見られる…はずなのですが、電波がないwww、携帯電波が届かないんですよね

かつてこの斜面に建物があったとか、今となっては森に戻りコンクリの壁や階段が残っていてかろうじて分かる程度ですが、かつては栄えていたんですよね。
時代の移り変わりは早いものです。

続いて鉱山施設として今も稼働中のものと使われなくなったシックナーをご案内。

わたらせ渓谷鐵道の車両に、隠れ鉄オタの妻は興奮していましたが、ここが唯一、足尾でも近くで稼働している様子が見られるシックナーです。

続いて、自分も何度も足尾に通っているけど行くのは初めての足尾銅山観光へ。

トロッコに乗る、というのは知っていましたが、あくまでトロッコは鉱山内へ入るためのもので、通洞坑に入ったら、後は歩きながら見学なんですね。

トロッコの走行距離は意外と短いです。帰りは歩きです(笑) 

人形が…リアルすぎないところが返って良い味を出しています。よくぞこんなに掘ったものです。
そして明治から大正時代はほぼ人力、徐々に機械化されていくも、だんだん銅の産出量が減り、閉山に至るまでがよくわかります。

もっと早く来ればよかった

鉱山を出た後は資料館も見学できます。そして、長年この廃墟は何だったのか、ここにちゃんと資料がありました。

中央川沿いの今はない建物は溶接工場だった

こういう資料、先に見ておけば…昔の足尾の様子のジオラマ、手前の川沿いの赤い建物、あまり触れられているHPもなくなんだかよくわからなかったのですが、しっかり「溶接工場」と書かれていますね。

ここで2005年、今から20年前に撮影した溶接工場の写真をご覧ください。

この後この建物は老朽化による倒壊が進み、ついに取り壊されてしまいました。
ストリートビューには、2014年、半壊している様子が写っていますね。

現在取り壊された後には何かを建造している様子でした。写真、撮っておいてよかったです。まさに資料なんですよね。

お土産屋さんのは行っている建物はかなり古かったけど、賑わっていました。息子はアメジストを買ってもらいました。

なかなかレトロな食堂も併設されていましたが、それとは別に大食堂はすでに閉鎖されていました。

色々時代を感じさせますね。古い施設だけど、思ったより見応えはありました。
足尾は交通アクセスが良くないため、外国人観光客がほぼいないのが印象的でした。日本人で賑わっているのも今となっては面白い光景です。
外国人観光客がほぼいない理由の1つに、車がないとアクセスが難しい、日光のさらに奥で遠い、そして何よりも食堂など食べるところが皆無なんですよね。ほぼないんです。
この日も当てにしていた唯一の食堂が休みでした。コンビニも離れている上に、今年(2025年)の8月いっぱいで閉店だそうです。

そんなわけで、足尾に行く際は、食料は持っていったほうがいいですね。

続く…


2005年撮影の足尾の写真、他にもありますのでよろしければどうぞ↓

【五十嵐酒造】五十嵐 別誂 純米酒 無濾過生原酒 直汲み

五十嵐酒造のお酒、天覧山も好きですが、この特約店限定の「五十嵐」も好きです。ここのお酒はどれを飲んでも美味しいのですが、今回はさらに特約店でも置いているところが限られる別誂(べつあつらえ)です。

ピンクのラベルなので、何となく甘い系かなと、購入したお店のラベルを見ると、やはりやや甘口系のようです。
五十嵐シリーズは、定常販売酒である「天覧山」ベースの原酒を使用しています。天覧山の名は、五十嵐酒造がある埼玉県飯能市にある小さな山(標高197m)を由来としています。

アルコール度数もやや抑えた14度。ラベルにはありませんが、麹米に山田錦、掛米に五百万石を使用、精米歩合65%と程よく削っています。
生酒で要冷蔵。開栓注意です。日本酒度はラベルにはありませんが-2と中口~やや甘口、といったところです。さてどんな塩梅かな?

生酒で要冷蔵なので冷やした状態でいただきました。開栓するとポンとガスが抜けます。吹き出すほどではないですが、開栓注意です。
上立香は華やかな吟醸香。口に含むと…まず爽やかな微発泡のガス感とともに口いっぱいに広がるライチ系の瑞々しい甘味と酸味、とにかくみずみずしくフレッシュです。ただ甘いだけでなく、後半少し苦みと旨味、アタックがあり、スーッと引いていく。甘口寄りでありながら、後味まで引かないので、口当たりが良いですね。これぞ五十嵐の真骨頂です。
五十嵐は大好きですが、色々なお酒を試したく、最近買っていませんでしたが、やっぱり良いものは良いですね。


五十嵐酒造の五十嵐シリーズは特約店でしか買えません。お近くに特約店がないという方は通販でどうぞ。
↓は緑ラベルの別商品ですが、今度買ってみたいと思います。

Windows環境のDavinci Resolveを使ってHDR動画をYoutubeにアップする方法

Nikon Z9がNikon独自のRAW動画形式のN-RAW動画に対応してから、何度かN-RAWで撮影し、ここ最近は基本Z9もZ8も、動画撮影はN-RAWで動画画質は「標準」で、4.1KのSDRで撮影しています。
色々なやり方があると思いますが、自分なりに試行錯誤して、やっと4K HDR動画をYoutubeにアップできるに至りました。
やり方のWebや動画はたくさん出ていますが、どれも肝心なところが端折られたり(出来る人にとって当たり前のことは説明がなかったりします)、部分的な説明はあっても、撮ってから編集、出力しアップするまでの体系的なワークフローが載っているページはなかなかなく、Chat GTPやCopilotといったAIで質問したりしながら、やっと正解を見つけました。

ということで、ここでは備忘録として、N-RAW動画に対応したNikon Zシリーズのカメラで撮影したN-RAWをHDR形式でYoutubeにアップロードするまでの工程を書いておきます。
なお、当方の所有するカメラはNikon Z9とZ8ですが、N-RAWに対応する機種(Z6IIIやZ5IIなど)であれば、同じフローで出来ると思いますので、参考になれば幸いです。
動画編集はN-RAWに対応できるソフトが現時点(2025年8月執筆時点)Davinci Resolveのみなので(2025年内にAdobe Premiere Proが対応予定)、これをを使用します。
フリー版と有償版STUDIOがあり、私は最近有償版にアップグレードしましたが、無償版でも基本的には可能なはずです。
ただ、N-RAW動画を撮っていくと、ノイズリダクションなどは有償版STUDIOでないと使用できないため、感度が上がるような場面では有償版をおすすめします。

N-RAWで撮影する

ますカメラをN-RAWに設定します。私は以下の通りに設定しています。

  • 動画記録ファイル形式:N-RAW 12-bit(NEV)形式 SDR
  • 画像サイズ/フレームレート:4.1K [FX] (41288X2322) 60p
  • 動画の画質(N-RAW):標準(NORM)
  • オーバーサンプリングの拡張:ON

ここは最終的な出力のさせ方で変わってくると思います。

まずN-RAWはN-LogではなくSDRで撮影しています。
なぜかと言うと、最初からN-Logにしてしまうと、ISO感度はLo 0.3~Lo 2.0、およびISO 800~25600の間での設定となります。Loではハイライト情報が減少、ISO 800~25600では感度が高いため、日中晴れの環境だとシャッタースピードが上がりすぎてしまいます。また、感度があるのでノイズの面で不利です。画面も眠い表示になります(ビューアシストで通常の表示のようにすることは可能)。
N-RAWで撮ってしまえば、後でDavinci Resolve内でN-Logに変換することが容易なので、あえてN-RAW撮影時にN-Logは私は使いません。
もちろんこれは動画素人の個人的見解に過ぎませんので…

撮影サイズは、最終が4K出力であれば4.1Kが良いかと。4Kフォーマットより少し解像度があるため、編集時の電子的なぶれ補正やスームアップに多少余裕がありますね。
Z6IIIとかであれば6Kで撮るのもよいでしょう。

動画の画質は、私の使い方では標準(NORM)で十分でした。高画質にすると、倍近いビットレートとファイル容量となります。
4K60p 10bit H.265で約340Mbps、N-RAWの4.1K60p 標準で約880Mbpsなので、H.265比でおおよそ2.5倍のデータ量ではあるもの、グレーディング前提ならN-RAWは有効な手段と言えます。

オーバーサンプリングの拡張は、より高解像度のセンサから4.1Kへダウンコンバートするので、解像感の点で有利です。基本ONで問題ないでしょう。

Davinci Resolveのプロジェクト設定

ではDavinci Resolveで編集しますが、まずは設定から。

カラーマネージメントの設定

ここではカラーサイエンスをあえて「DaVinci YRGB Color Managed」ではなく、デフォルトの「DaVinci YRGB」を使用します。
あれれ、「DaVinci YRGB Color Managed」でないとHDR動画を作れないのでは? と思うかもしれません。
でもタイムラインカラースペースを「Rec.2020 (Scene)」、出力カラースペースをRec.2100 HLGとすれば問題ないことがわかりました。

カラーサイエンスはあえてデフォルトの「DaVinci YRGB」のまま、カラースペ^スのみ設定する

なぜ「DaVinci YRGB Color Managed」でHDR設定を使わないかと言うと、どうもバグなのか設定の仕方が悪いのか、字幕テキストが白に設定しているのにグレーがかってしまうからです。

「DaVinci YRGB Color Managed」でHDRに設定すると下の字幕がグレーに

「DaVinci YRGB」であれば、字幕などのテキストの白が白として表示されます。
恐らく10bit表示だと、白のRGB:255が、10bit階調の255/1024となってしまっているのではないかと思います。

「DaVinci YRGB」だと白い字幕は白として表示される

なので気持ち悪いですが、プロジェクト設定は上の画像のとおりです。
なお、HDR動画は大きく分けて2つの方式があり、PQ方式とHLG方式があります。前者のほうがよりHDRの効果がわかりやすいのですが、HDR非対応ディスプレイの場合、後者のほうがガンマカーブが変動するため互換性を高めることが出来るため、私はHLGを選択しています。
もっともYoutubeにアップする場合は、SDR環境ではYoutube側が自動的にRec.709に変換するため、どちらの方式でも問題ないようです。

なお、同じカラーマネージメントの設定内にあるHDR 10+などは使用しません。
また、その他の項目も、HDRで出力するという目的においては特に設定は必要ありません。カメラRAWもカラータブから行うため、プロジェクト設定では特に行いません。

【カラータブ】カメラRAW設定

さてまずはN-RAW動画データをメディアタブから取り込んでおきます。
次にエディットタブで動画データをタイムラインにコピーします。1つ取り込んだら、カラータブに移動します。

左下にあるカメラのマークをクリックすると、「カメラRAW」が表示されます。
ここではデコード品質は「フル解像度」、デコードに使用は「クリップ」ホワイトバランスは後で調整できるのでとりあえず「撮影時の設定」カラースペースを「Rec.2020」ガンマを「Nikon N-Log」に設定します。
こうすることで、撮影時にN-RAWのSDRで撮っていても、N-Logで撮ったかのような眠い画像が出てくるはずです。

カメラRAWを上記のように設定
こんな感じでコントラストの薄い眠い画像が出ればとりあえずOK

ではここから同じカラータブ内にあるノードの設定に移ります。

【カラータブ】ノードの設定

右上のノードとfxエフェクトをクリックすると、以下のようなのノード(左)とエフェクトのライブラリが現れます。ライブラリから、ResolveFXカラーのカラースペース変換をドラッグし、左のノードにドロップします。

右のResolveFXカラーから「カラースペース変換」をドラッグし、左のノードにドロップする

するとカラースペース変換の設定項目が表示されるので、下の画像のように設定します。

  • 入力カラースペース:Rec.2020
  • 入力ガンマ:Nikon N-Log
  • 出力カラースペース:DaVinci Wide Gamut
  • 出力ガンマ:DaVinci Intermediate

このやり方はNikonのN-RAWカラーグレーディング術から、映像クリエイター正垣琢磨さんの設定を参考にしました。こうすることで、より広いカラースペースで作業できるようです。

なお、ノードは任意の名前をつけることが可能です。ノードを右クリックすると、ノードラベルが出てくるのでクリックすることで、任意のラベル名を付けられます。ここではCST IN(カラースペース変換入力)としました。

ノードはノードラベル名前を表示できる

次にシリアルノードを追加します

シリアルノードは好きなだけ追加可能

次のノードはLUTを割り当てたり、各種カラーグレーディングを行います。なおノードはいくつか作って、項目ごとに個別に調整することもできます。
とりあえず私はまず1個シリアルノードを作ってさらにもう1個シリアルノードを追加します。この末尾のシリアルノード(名前はCST OUTとしておきました)にも、ResolveFXカラーのカラースペース変換をドロップします。

  • 入力カラースペース:DaVinci Wide Gamut
  • 入力ガンマ:DaVinci Intermediate
  • 出力カラースペース:Rec.2020
  • 出力ガンマ:Rec.2100 HLG

これがミソで、一番最初のシリアルノードで拡張したカラースペースを、最終的な出力としてRec.2020に、出力ガンマをRec.2100 HLGとすることで、この画像はRec.2020のカラースペースを持つHDR HLGとして出力できます。
このやり方は、先のNikonのN-RAWカラーグレーディングのページを参考にしています。主力カラースペースとガンマをRec.709にしておけば、HDRではなくSDRの動画として出力もできますし、出力ガンマをRec.2100 ST2084にすれば、PQ方式のHDR動画として出力もできます。

あれ、カラースペースはRec.2020なのに、なんで出力ガンマはRec.2100なのかと思うかもしれませんが、Rec.2100はHDR動画の規格名で、カラースペースはRec.2020を使用しています。このあたりが、元々プロの映像制作者向けなので、一般には分かりづらいですね。

このカラースペース変換のCST INはノードの一番最初に、間のノードは各々が自由に設定を割り当て、一番最後のノードにCST OUTを置くというのがポイントとなります。

カメラRAWやLUTを使って画像を整えていく

これだけだと、まだ画像は眠い表示のままです。

ノードはひとまず整えたが、このままでは眠いままの画像

ここからN-Logに変換した画像を整えていきます。
ただ、Nikonから提供されているLUTは、RED監修のものも含めカラースペースがRec.709用のみなので、カラースペースがRec.2020のHDR動画用には使用できません。
このため私はカメラRAWの調整項目で調整してみました。なお、調整する際は、CST OUTのノードを選択したうえで調整すると、最終出力される画像のヒストグラムやスコープを見ることが出来るので、必ず先に選択しておきましょう。

N-Logは白飛び、黒つぶれしないようなガンマカーブとなっているため、基本的には露出やコントラストを上げつつ、シャドウやハイライトを調整、ホワイトバランスを調整します。リフトは少しだけ下げておいくとメリハリが出てきます。

スチル写真を現像する後違い、動画は動くので状況がコロコロ変わります。プログレスバーを動かして、動画の変化でシャドウやハイライトが潰れすぎないかも確認します。
基本的にはヒストグラム上でハイライトとシャドウいっぱいまで画像を追い込まないことですね。ヒストグラムの左右がスカスカになっているくらいがちょうどよく、細かく見るのはスコープですね。

複数のカットに同じ設定をコピーする

さて、ここまでの作業を複数のカットに適用するのは面倒ですね。カット1つ1つ追い込むにしろ、この作業を何十ものカットがあったとしたら、日が暮れてしまいます(というかこれを書いていて日が暮れましたw)。
上の画像では5つのN-RAWのカットがありますが、1つ目のカットで適用したノードやカメラRAWの設定を他の残りの4つに適用します。

画像を右クリックするとメニューが現れるので「スチルを保存」をクリックします。

プレビュー画像を右クリックし、「スチルの保存」をクリックする

すると、右上のギャラリーに画像が表示されます。なお、画像が表示されない場合は「ギャラリー」をクリックすると表示されるはずです。

次に、まだ何も設定していないカットを選択します。ここでは、カット01のノードやカメラRAWの設定を、カット02~05に反映させてみましょう。

ここでは01で設定したノードやカメラRAWの設定を02~05のカットにコピーする

まずはカット02~05を選択します。

次に先程のギャラリーの画像を右クリックすると、「グレードを適用」が表示されるので、クリックします。

すると、選択したカット全てにノードやカメラRAWの設定が反映されます。暗かったカットのサムネイルが明るくなったのがわかりますね

ちゃんと別のカットにも反映されています

後はそれぞれのカットを細かく整えていけばOKですね。

デリバーでHDR動画を出力する

さて、動画編集そのもののやり方はここでは割愛します。タイトルや字幕を入れたり、エフェクトを加えたりなどの編集を終え、最終的に出力します。
この設定が肝心です。
YoutubeではHDRの動画は幅広い形式が扱えますが、推奨されている動画形式は

  • VP9 プロファイル 2
  • AV1
  • HEVC/H.265

とのことです。もちろん他の形式でもアップできます。一般的にはH.265が良いと思いますが、うちの環境ではグラフィックボードがAMD RADEON RX 7800Xで、AV1コーデックのほうが書き出しが早いため、そちらを使用します。

デリバータブをクリックし、カスタム書き出しをクリック、まずはフォーマットをMP4、コーデックをAV1とします。種類はうちの環境ではAMDしか選べませんが、GeForce系だと自動とかNVIDIAとかになっているかなと思います。ネットワークの最適化は「ネットワークでダウンロードが完了する前に再生できるようにするようエンコードのやり方を変えている」だそうで、一般的にはチェック入れる必要はないようです。

MP4のAV1コーデックがAMD RADEONの最近のGPUだと書き出しが高速です

なお、H.265の場合は以下のような設定になります。

解像度やフレームレートはプロジェクト設定のマスター設定で設定されたもので問題ありません。ここでは4K60pで出力するため、以下ようにタイムラインの設定のままで問題ありません。ちなみに…60pですが実際には59.64フレーム/秒となっているのは、テレビの歴史に由来するものです。
また、最初にDavinci ResolveにN-RAW動画を読み込ませた時点で、4.1k60pで撮ったN-RAWは59.94フレーム/秒に設定するか聞かれるかと思いますが、そのままで問題ありません。

そしてここが肝心なところですが、プロファイルのところを「メイン10」に設定しましょう

プロファイルは「メイン10」に

メイン10とすることで、10bitで動画出力できます。これが重要で、書いていないページの多いこと! 必ず設定してください。

詳細設定は、カラースペースタグやガンマタグは、予めプロジェクト設定で定義してあるので、ここでは「プロジェクトと同じ」で問題ありませんが、改めてカラースペースを「Rec.2020」、ガンマタグ「Rec.2100 HLG」「Rec.2100 ST2084」に設定しても問題ありません。
最高品質に…の2つは、とりあえずチェックしておきます。しなくてもあまり差は感じないですが。

あとはレンダーキューに入れてレンダリングします。

書き出したデータをMediaInfoでチェックする

Youtubeは動画データのビット深度が10bit以上、カラースペースがRec.2020で、HLGかPQのタグが付いていることがHDR動画の条件としています。
ただ実際に書き出したデータ、Windowsのエクスプローラーのプロパティではわからないので、ここではMediaInfoというソフトを使用します。

これをインストールし、このソフトに出来上がった動画ファイルをドラックアンドドロップします。表示は好みに応じてですが、個人的にはツリー表示が見やすかったです。
書き出したデータはこのように表示されました。

以下の項目を確認します。

  • ビット深度:10ビット(bit)であること(基本AV1やH.265コーデックでは最大10bitですが、ここが8bitになっていたら、レンダリング時にプロファイル10を指定したか確認しましょう)
  • 原色:BT.2020であること(カラースペースがRec.2020と同義で、HDRの条件の1つです)
  • 転送特性:HLGであること(これがHDRのタグで、HLG形式であることを示します。PQ形式ならPQと表示されます)
  • マトリックス係数:BT.2020 non-constantになっていること(non-constantとは luminance、つまり輝度を定義していませんということで、これは一般的な環境ではモニタ輝度がそれぞれ異なるため)

ここが1つでも違う場合は、Davinci Resolveのデリバーから設定を再確認してみてください。プロジェクト設定のカラーマネジメント設定も再度確認してみてください。

YoutubeにHDR動画をアップしてもすぐには反映されない

さてMediaInfoで問題ないことを確認したら、後はYoutubeにアップロードするだけです。
が、ここからが盲点で、あまり言及しているページがなかったのですが、YoutubeにHDR動画をアップしても、すぐにはHDRになりません。
今回作った動画も、Youtubeにアップロードし、4Kまでの動画処理が完了してから、半日以上経過し、やっとHDR表示になりました。
なので、HDRにならないなと思っても、半日から1日程度待ってみましょう。

HDRと表示されるまで半1以上かかった

もちろん、表示するにはPCならHDR対応ディスプレイが必要で、かつシステムの設定のディスプレイでHDRをONにしておく必要があります。

HDRをONにしないとYoutube動画もHDR表示にならない

HDR(HLG形式)のYoutube動画を右クリック→詳細統計情報を出すと、このようにColorの項目にarbis-std-b67 (HLG) / bt2020と表示されます。HDR環境ではないと、自動的にRec.709カラースペースとなり、bt709の表示になります。

HDRに非対応のディスプレイ、あるいは対応していてもWindows側でHDR表示にしていない場合は4K再生はできてもHDRと表示されません。

HDR対応でない場合はHDRにはならない

また最近のスマホであれば、ミドルクラス以上のモデルならHDR表示に対応している物が多いので、自動でHDR表示になるかと思います。

いかがでしたでしょうか? Nikon Z9/Z8やZ6III、Z5IIではN-RAW動画が撮れるので、ぜひこれを活用して、HDR動画をYoutubeにアップしてみては?
もちろん、H.265の10bit HLGでも撮れるので、これを編集するのが手っ取り早いのですが、せっかくのN-RAW、是非活用してみてください。
スチルでRAW現像をやってきた方なら、割とすっと入れるかと思います。


DaVinci Resolve Studio、単品で買うと5万円近い高価なソフトですが、DaVinci Resolve Speed Editorを買うとDaVinci Resolve Studioアクティベーションキーが付属します。
6万円強ですが、時々安売りすることもあるので要チェックです。
なおあまりに安いものはライセンスキーが付属しないものもあるのでご注意を。

横須賀で英45型駆逐艦「ドーントレス」とノルウェーフリゲート「ロアール・アムンセン」を見てきた【動画編】

2025年8月12日、英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」は大きさの艦型で米海軍のバースに入りましたが、表題の英駆逐艦「ドーントレス」と、ノルウェーのフリゲート「ロアール・アムンセン」は海上自衛隊横須賀基地のバースに入港しました。

こちらも動画を撮りました。

動画は編集もさることながら、カラーグレーディングなどの知識がないと、N-RAW動画からの変換は難しいですね。
上の動画はそうやって試行錯誤した末のものです。
実はHDRでアップしたはずですが、どうもHDRにならないようです。HDRに再生可能になりました。どうやらHDR処理には時間がかかるようで、アップロードから半日程度経過しないとHDRにならないようです。

HDR環境があればHDRで再生可能です。Colorの項目がHLG/bt2020になっていますね

Media Infoでアップロードした画像は以下の通りになっています。

PQ形式を使っている人が多いようですが、SDR環境での互換性を考えてHLGを使用しています。
やっとHDR動画をアップできるようになりましたが、Windows環境でDavinci Resolveを使ったN-RAW動画をHDRでアップロードする方法、結構バラバラでまとまっていないので、近い内に備忘録としてまとめたいと思います。

スチルは今はWebでは8bitのJPG画像主体、10bitも対応可能なHEIFの普及はまだまだですね

写真のRAWの現像と比べると、色々設定するところが多く難しいですね。

横須賀で英空母プリンス・オブ・ウェールズを見てきた【動画編】

先日ヴェルニー公園で撮った、イギリス海軍空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の入港シーンの動画です。

4K HDR版をアップロードし直しました

4年前のイギリス空母「クイーン・エリザベス」も米海軍側のバースに停泊していたので、こちらまで来ることはなく、頭が見えればいいかなと思っていましたが、予想通りそういう感じです。
とはいえ、日本のいずも型護衛艦よりはるかに大型なので、アメリカ海軍の駆逐艦越しに艦載機や艦橋の様子は垣間見ることが出来ました。

中にはフェリーに乗って航行中のプリンス・オブ・ウェールズを撮影したツワモノもいらっしゃるようで。

全体像は既にブログにアップしましたが、YOKOSUKA軍港めぐりの船から撮影できました。
したは4K解像度でアップした写真です。昔はWordPressで大きな解像度のアップロードは4K解像度までは上げられなかったけど(解像度が落とされた)、今はできるみたいですね。