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【髙千代酒造】たかちよ 59Takachiyo 出羽燦々100% CHAPTER EIGHT

いつもの酒屋で買ってきたお酒です。色々悩みましたが、久しぶりにこの銘柄を。

新潟のお酒はたくさんありますが、南魚沼の代表的な銘柄の1つ「たかちよ」です。まず間違いのない銘柄ですからね。

59 Takachiyoシリーズは、扁平精米で精米歩合59%をテーマとした「たかちよ」の中でも、主に協会1801号酵母を使用した(例外あり)香り高くフルーティな味わいと特徴としています。

去年買ったものは酒米に「森のくまさん」を使用したものでした。

今回は酒米に「出羽燦々」を使用したものです。美山錦と華吹雪を母体とした品種だそうです。
とにかく59 Takachiyoは様々な酒米を使っていて、中にはブレンドのものもあります。
協会1801号酵母は、どんな米を使っていても基本香り高くフルーティに仕上がる酵母ですが、さて今回はどう仕上がっているかな?

よく冷やした状態で開栓。ガス感ありポンと音がします。さすが1801号酵母のお酒、ふわっと香る上立ち香が洋梨のような甘い香りを醸しています。
口に含むと…もう芳醇に広がる濃厚な甘さ。香りは洋梨系ですが、酸味は少なめで、洋梨をうんと濃縮したような甘み、ちょっと個人的にこの甘みが強すぎるかも。
ただその割に切れは良いので、後味がいつまでも引きずるタイプではないです。このあたりが59 Takachiyoの絶妙なところなんですよね。

そして少し開栓したまま空気に触れさせておくと、ちょっと甘すぎるかな~と思っていた味わいのバランスが変化。少し落ち着きが出てきました。
この味わいだと、オンザロックにするのも良さそうだし、炭酸割りなんかも面白そうですね。


たかちよの良いところは、こだわりを持ちつつもかなりリーズナブルな価格展開を行っているところ。一升瓶で3000円ちょっとって、ありがたいです。この値段なら気軽に買えますし。

新旧NIKKOR 35mm撮り比べをしてみた【最短撮影距離編】

シリーズ「新旧NIKKOR 35mm撮り比べをしてみた」

KhodaaBloom RAIL DISC EX LIMITEDにTOPEAKのQUICK TRACK対応リアキャリアを装着、50cmの長いカゴを取り付けることで、撮影機材などを柔軟に運搬でき、必要に応じて簡単にカゴを取り外せるシステムを構築。
ロードバイクではないのでスピードや重量はそこそこですが、こういう使い方に適したクロスバイクも面白いですね。

今回のテーマは最短撮影距離です。
最近のズームレンズは最短撮影距離が随分近くなりましたが、大昔は全然寄れなかったのを思い出しました。
35mmの単焦点レンズは昔から割と寄れるレンズでしたが、ここでは各レンズをMFで最短撮影距離で撮影してみました。

最短撮影距離が短いから撮影倍率が大きいわけではないのがレンズの面白いところ。
ここでは先に実際の撮影倍率を書きますが、

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED AI AF Nikkor 35mm f/2DNIKKOR Z 35mm f/1.8 S >> NIKKOR-S Auto 35mm F2.8

という順番になりました。カタログスペック通りの結果になりました。AF-SとAI AFは0.25倍、Zは0.19倍、Autoは調べましたがわかりませんでした。Autoは当時のNikonカメラガイドにも書かれていないんですよね。
うちにあるカメラガイドのスキャン抜粋。曲がっているのは御愛嬌w

1971年当時のNikonカメラガイドにNIKKOR-S Auto 35mm F2.8に最大撮影倍率の記載はない


そして意外にも、わずかに最新のZの撮影倍率は少し劣るようです。が、これはわずかなさで、Autoとの差が大きといったところです。
ただ、どのレンズも一般的な撮影では使い勝手が良く、寄れないなと感じることはあまりないと思います。

NIKKOR-S Auto 35mm F2.8

Nippon Kougaku銘ではなくNikon表記となった後期型の本レンズ、最短撮影距離は0.3mで、当時の50mmよりも寄れるので、様々なスナップ撮影で便利に使えます。
比較すると、新しい世代の35mmより最大撮影倍率は劣るものの、実写ではここまで寄れればまず問題ないくらいに使い勝手もよいです。

やはり世代の新しいレンズと違い、最短撮影距離付近では少し解像力は落ちる感じでしょうか。ちょっとボケにざわつきも。
でも絞るほどにキリッとして来るのはさすが、この時代のレンズは絞って使う、というのがセオリーでしたが、f11辺りまで絞ると本当によく解像しますね。
もう60年近く前のレンズなので、オールドレンズと言って差し支えないですが、いかにもオールドレンズな写りというのを期待すると、普通にまともに写るので拍子抜けするでしょう。でもこれが本来のレンズの正しい方向性だと思うのですが。
開放ながら、コントラスト低下もほぼないのもこのレンズの隠れた凄さです。

この写真の撮影時、ちょうど薄曇りになってしまったのはご容赦ください。

AI AF Nikkor 35mm f/2D

実は今回の4本の35mmの中で一番寄れるレンズ。最大撮影倍率0.23倍です。このぐらい寄れると、背景もぐっとボケるので、二線ボケも開放では返って気にならないくらいです。
一般的な撮影距離では少しだけボケが硬いかなと思っていたこのレンズ、割と接写で柔らかくなりますね。中途半端に絞ったときのほうがちょっと硬さが出ます。

実はこのレンズでももうちょっと接写では収差があってコントラスト低下があるのではと思っていたら、良い意味で裏切られました。絞っても回折の影響はあまり感じないですね。Autoもよく写るけど、このAIAFのDタイプ世代は30年近く新しい(と言っても80年代の光学設計!)だけに、更に洗練されていると思います。
欠点は前回も書いたようにMF操作性がスカスカで、細かい調整では引っかかりがあるということ。ボディ内モータによるAF駆動で、フォーカスリングがAF時も回ってしまうタイプゆえの欠点ですね。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

AIAFと同じ最大撮影倍率0.23倍で、スペック通りほぼ同じくらい寄れます。AIAFよりやはり30年近く新しいだけに、大きな差はないものの、わずかにボケ味が柔らかくなっている気がします。特に絞った時のボケの硬さは絞るほどに差が出てきて、AF-Sのほうが絞ってもボケが柔らかいのは、円形絞りになった恩恵でしょう。
画質も開放から安定しています。

最近はもっと寄れる単焦点レンズも多いですが、多分そこまで無理をしないことで、描写の安定性重視なんでしょうね。
全絞りで安定していますね。そしてボケとピント面の繋がりがとても良いです。
ホントこのレンズ1本あればいろんな撮り方が出来ますよ。

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

先輩AFレンズより少し最大撮影倍率が落ちて0.19倍の最新NIKKOR Zですが、開放でもピント面はしっかり解像し、ボケは柔らかく、絞ってもボケの柔らかさは保ちつつ被写界深度が深くなる、というレンズの理想がちゃんと再現されています、最短撮影距離でも。なかなかセオリー通りにはならないのがレンズの面白いところですが、ここまで完璧に写ると面白くない、と言われてしまうのが悲しいところ。写りすぎてしまうのが最近のレンズ、でもこれが技術の集大成なのだから。

サムネサイズでも明らかにボケがしっとり柔らかくなっているのがわかります。絞りの枚数がAF-Sの7枚からNIKKOR Zでは9枚円形絞りになったのも効いているのかもしれませんが、Zマウントの大口径を活かした光学設計ができるのも効いているのでしょうね。
一番最初に出たZマウントレンズは、7年たった今でも素晴らしい性能であることに違いありません。これ、次のモデルの設計担当者はなかなか大変でしょうね。


4本撮り比べて思ったのは、やっぱり新しいほどに最短撮影距離付近の描写も良くなっていること。大きな差ではないですが、今時のレンズは最短撮影距離も重視されているんだなぁと。
ただ新しいとはいえ、安価なNIKKOR Z 40mm f2.8は最短撮影距離ではもう少し解像力やコントラスト低下があるので、ある程度光学系に金をかけられるか否かでも変わるんだなぁと思った次第。
Z40mmもちょっと古い写りが返って心地よかったりもします。
そのうちZ40mmとZ35mmを撮り比べするのもやってみたいですね。

新旧NIKKOR 35mm撮り比べをしてみた【近距離風景編とボケ味】

4本のNIKKOR 35mmを撮り比べるシリーズ第2弾です。

第1弾は↓

第2弾では、近距離の被写体(ここでは木を入れています)と遠景のボケ味を確認してみました。
FTZ IIとAuto NIKKORの組み合わせ、マウントアダプタのデザインがねぇ…。
Nikon Z8ではカスタムセッティングで、AF-ONボタンで拡大表示、もう一度押すかシャッターボタン押せば全体表示に復帰するようにしているので、MFはむしろ一眼レフより楽ですね。お陰でMFレンズも軽快に撮影できます。
Exifにレンズ名もカスタムで入れられて、焦点距離に連動してボディ内手ぶれ補正も最適化されるので、本当に撮影が楽で楽しいですね。

マウントアダプターFTZ IIに自己責任でNIKKOR-S Auto 35mm F2.8を装着

以下の画像はLightroom Classicで未調整のまま解像度のみWebように落として出力しています。
レンズデータはAuto NIKKOR以外適用されています。

今回は木の幹の中央付近にフォーカスを合わせ、各絞り値で撮影してみました。

NIKKOR-S Auto 35mm F2.8

最近重視される近場の解像力とボケ味ですが、流石に1960年代のレンズでは絞り開放で球面収差による影響が感じられますね。
ボケは開放では口径食による影響があり、縁どりも強い、硬いボケ味ですね。この時代は準広角たる絞って撮影するのがセオリーだったので、開放よりも少し絞った辺りを基準としていたと思われます。

絞るほどネガな要素は消えていき、f8からf11あたりで球面収差の影響もなくスッキリとした描写になりますね。
ただ最近のミラーレス専用レンズの完璧な描写とは間逆なだけに、こういった開放の描写がむしろ好みと感じる人も一定数いるんじゃないかな? 実は自分も嫌いではないんですよ。
背景を選べば、このちょっとざわつく開放の背景描写も好ましい方向になるかも?
そしてやはり色合いは寒色系ですねこのレンズ。カラーリバーサルフィルムなら、少し暖色系のKodachrome 64あたりがしっくり来るかもしれませんが、もう買えないフィルムですから、カスタムピクチャーコントロールで作ってみるのも面白いかも。

AI AF Nikkor 35mm f/2D

Auto NIKKORと比べると、80年代の光学系とは言え、いきなりモダンな描写になったのがわかります。
特にボケ味は硬さがなく、同じf2.8でAuto NIKKORと比較してもボケの縁取りが少なくぐっと柔らかさが出ています。
ただ絞り開放では木の幹の左側は少し像が流れているのはAutoと同じ傾向はありますね。絞れば改善されます。像面湾曲などザイデル収差はこの時代のレンズではまだ大きく影響がありそうです。
ただ、この時代はまだ絞り開放から画面の隅々まできっちり解像するなんてのは難しかったわけですし、被写体は平面チャートではない3次元的なものだから、ザイデル収差はある程度妥協はあったでしょう。値段的にも高価なレンズではないですからね。

改めて思ったのは、このレンズの描写、悪くないです。Nikon F90Xを買った後に初めて手に入れた単焦点レンズで、買った当初は絞って撮ってばかりで、何かこんなもんなのかなと思っていたのですが、開放を積極的に使うようになって、レンズの面白さがわかりました。
このレンズはどちらかと言うと暖色系な色合いを感じますが、気のせいかな?

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

上のDタイプと比べて、更に現代的な描写になったのがわかります。像面湾曲や球面収差の影響が少なくなっています。ボケ味はさらに柔らかさが出ていますが、わずかにボケの縁取りは残っていますね。
とは言え、AutoとDタイプほどの差はなく、より現代に近い描写になったと言ってもよいでしょう。
そしてAF-S化によるAFの速度とフォーカス群の繰り出しの正確さはミラーレス機で使っても恩恵がありますね。

絞り開放では木の幹の左側隅の描写がぐっと良くなっているのがわかります。もう収差の影響はあまりなく、単純に被写界深度の浅さによるボケが発生している感じでしょうか。
色合いはニュートラルですね。
一眼レフもミラーレスも両方使う人なら、このレンズ1本あれば十分と言えます。ええ、NIKKOR Zの描写さえ気にならなければw

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

この撮影においては、AF-Sとの差は殆ど感じません。同じ35mmでも、Zのほうがわずかに画角が広いです。描写の傾向もこの撮影だと似ていますね。
ほんの僅かにボケの縁取りがZのほうが少ない気もしますが、殆ど差はないと言っていいでしょう。
これはAF-Sが優秀だという証であり、Zになったから劇的に良くなるという要素は少ないかもしれません。

色合いもニュートラルです。
大きな差はAF-Sとはないものの、Zマウントのボディとレンズの組合せでは煩わしいマウントアダプタ装着も不要ですから、もしFマウントボディをお持ちでないなら、このレンズ一択でしょう。


このテストでは、4本のレンズで劇的な差は認められなかったです。こういうシチュエーションでよく使われる焦点距離だけに、このあたりのフォーカス距離の描写に重点が置かれているのでしょうね。

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ふら~っと入間基地

微妙なスキマ時間を見つけて入間基地でC-2輸送機(18-1213)の上がりを見てきた。

いつも横からは何なので、どセンターで撮ろうと思ったら微妙にズレたw
モクモクの雲は既に真夏。こういう入道雲を背景にするのが好き。

この機体は北上予定だったけど、すぐに降りてきたみたいです。理由は不明。

6月ももう終わり。しかし6月から熱帯夜になる真夏の気温、これが9月まで続くと思うとげんなりしますね。
しばらく平日休みをとって飛行機を撮りに行くのが難しそうな状況なので、こうして週末のスキマ時間でふらっと撮りに行く感じですが、7月8月は暑いし子供のイベントも多めなので、少し大人しくしてます。

新旧NIKKOR 35mm撮り比べをしてみた【中距離風景編】

35mmレンズは標準レンズたる50mmより少し画角が広く、35mmが標準レンズという人も世の中に少なからず存在しますし、私もその一人です。
屋内でも屋外でも、汎用的に使える画角で、昔の単焦点コンパクトカメラでも35mmや38mmというレンズはよく使われていました。

ずっと50mmの画角が苦手だったワタシ(今は苦手意識はなくなり好きな画角になりました)には、35mmレンズは必ず持ち出したい1本となり、いつの間にかレンズも増えました(笑
レンズ交換式のNIKKORレンズだけで4本あります。ま、世の中にはもっとたくさん持っている人もいますが、この4本はそれぞれ思い入れのある4本です。

左からNIKKOR-S Auto 35mm F2.8(後期型), AI AF Nikkor 35mm f/2D, AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED, NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sです。NIKKOR-Sは1959年発売の前期型ではなく、後期型になりますが、NikonのFマウントレンズでも古いものになります。これは親父が1970年に新品で買ったものです。
AIレンズは持っていなくて、いきなりAFレンズのAI AFとなりますが、これが自分にとっての最初の35mm交換レンズです。これを長年使い、待望のAF-Sは初めて予約して買ったレンズでした。そしてNIKKOR Zは、Zマウントで初の単焦点レンズとして2018年位発売されたレンズになります。Zマウントレンズはハズレがないので、試したくて購入しました。

新しくなるほどレンズが大きくなっていますね。古いほど光学系も機構もシンプルとも言えます。Zマウントではマウント径が一眼レフのFマウントより大きいため、大きい径と短いフランジバックを活かした製品づくりをしているせいか、大きめのレンズが多いですね。

ここからは三脚を据えて、レンズ交換しつつ各f値で撮り比べをしています。
今回は中距離風景編、ということで、練馬の光が丘公園にやってきました。
ここはかつて陸軍飛行場があった場所であり、戦後はアメリカ軍が駐留していた場所でもあります。なので、とても広いのですよね。息子もサッカーの練習試合でたまに使っていたりします。自転車で走るもよし、ランニングもよし、スケボーで遊べルるエリアもあり、BBQエリアもあり、なんでもあるんです。こういう撮影テストにピッタリの場所です。

カメラはNikon Z8を使用し、ISO感度は64に固定、AWBは自然光オート、絞り優先のマルチパターン測光で撮影しています。
1本のみMFレンズのNIKKOR-S Auto 35mm F2.8は非CPUレンズなので、カメラ側にあらかじめレンズ情報を入力しています。
現像はLightroom Classicで未調整撮って出しで出力しています。
描写だけでなく、絞りによる露出のばらつきも確認してみてください。

NIKKOR-S Auto 35mm F2.8

半世紀以上前のレンズだけあり、開放では画面中心でわずかに球面収差による影響が見られなくはないものの、なかなか解像力は悪くないです。正直なところ、こんなによく写るとは思っていませんでしたね。
このレンズはAI改造をしていないため、AF一眼レフではフィルム機でもデジタルでも使用していなかったレンズです。Zマウント機へはFTZ IIを使用して撮影していますが、初期のAuto NIKKORレンズはAIレンズ行こうと違ってわずかに寸法の公差設定などが違うそうで、レンズによっては装着が硬かったり外しにくいものがあるため、公式には装着できないことにはなっていますが、自己責任で装着の上撮影しています。確かに手持ちのこの個体は少し装着は硬めでした。

絞るほど解像感は増していき、f11では周辺までかっちり解像します。非CPUレンズの場合は絞り込み測光になるため、実絞りと計算値と乖離はそうそうないはずですが、何故かf11とf16では露出オーバー気味になってしまいました。
もしFやF2をお持ちなら、このレンズは標準レンズとしてコンパクトで確かな描写を得られそうです。F2.8と他のレンズより若干暗いのも(光学設計的に無理がない)古い割に描写の良さを感じさせる要因でしょう。
カラーバランスはやや寒色寄りに感じますね。

AI AF Nikkor 35mm f/2D

80年代の光学設計のレンズ、Auto NIKKORより30年新しいだけに、開放から安心して使えますね。グルグルボケの原因になる非点収差もあまり感じませんね。ただワタシが持っているレンズの個体差なのか、右下隅がほかより像が流れてしまっている気がします。ただf11まで絞ると全体としてかっちり解像します。中心部は開放から何ら問題なく使えそう。
このレンズに限りませんが、初期のAF Nikkorレンズ、ごく一部を除一眼レフではAF時にフォーカスリングが回転するタイプ故に、MFの操作性がスカスカです。MFレンズのようなネットリ感を出せないのは、フォーカスリングごと回る機構によるものです。
そのためか、フォーカスの繰り出しによるガタツキもあり、こうした四隅の一部のみがボケるといった症状、この時代の85mm以下のAF単焦点レンズでよく見かけるような気がします。
中古で買う場合はこうした個体差が出やすいことに注意が必要です。

絞るほど解像感が増していくのは最近の新しい設計のレンズでは味わえない感じです。かといって開放も緩くはないです。
AF一眼レフならフィルムでもデジタルでもオススメの1本です。とてもコンパクトです。ただ外装は昔のプラ外装故に、現代のプラ外装ほど高級感は出せないですね。チープ感も結構あります。使い込むほどテカってしまいます。
色味は少し黄色味が強い気がします。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

2014年発売の本レンズ、流石にまだ新しいだけあります。開放でも中心部はキリッと描写します。周辺はわずかに非点収差による影響はなくはないですが、デフォーカスしていくボケのグラデーションが良いですね。なので、絞り開放でも自然にボケていく感じです。個人的に大好きな描写で、どんな撮影もそつなくこなせるのと、AF-SによりAFもスパッと快速とまで言わないものの、ストレスなく使えます。もちろんFTZ II経由でZマウントボディでもAFが使えます。フル機能で使えるので、AF一眼レフでもミラーレスでも、ちゃんと使えるのがありがたいです。

開放からしっかり解像するので、絞り込むほど解像感が増していく感じはありませんが、f11まで絞ると、この撮影条件では周辺までちゃんと解像しますね。f16だと回折の影響が出てくるので、f11までが実用でしょう。
色もニュートラルに感じますね。

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

実はAF-Sより4年新しいだけです。2018年発売。が、描写がぐっと上がったのはミラーレス専用設計で、口径が大きくフランジバックが短いZマウントの性能を如何なく発揮出来るからでしょう。
開放ではことさらカリカリ感を出していなことに好感が持てます。描写の繊細さが出ています。解像力だけ見ると、ほとんどAF-Sと変わらないですが、デフォーカスしていく部分のつながりがAF-Sより更に上をいっているのではないでしょうか?
少し手前のボケに二線ボケが出ていますが、そこまで目立つ感じではないですね、

絞りによる解像力の変化はもっとも少ない気がします。とにかくグラデーションが豊かですし、f16まで絞っても回折の影響は少なめです。個人的には風景ならf11が良いと思います。
暗部の階調もよく出ていますし、風景でカリカリしないのは本当に好感が持てます。
色味もよりニュートラルで、Nikonで言われがちな黄色味もこのレンズは感じませんね。
光学設計はNikonではない(KONICA MINOLTA?)とも言われていますが、そんなことはどうでもよく、さすが最新ミラーレス専用レンズだけあります。デビューから7年近く経ちますが、まだまだII型は不要でしょう。
Zマウントユーザーは1ポンあって損はないレンズです。


作例が多いので今回はここまで。他にもいくつかのパターンで撮影しましたので、ぼちぼちアップしたいと思います。

Zマウントユーザーならスナップにこの1本。f/1.4よりも描写は良いです。

AF-Sレンズの場合、安価なDX(APS-C)フォーマット用レンズとフルサイズFX対応の以下のレンズとは描写は別物です。APS-Cのデジタル一眼レフでもこちらのレンズがおすすめです。

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【若林醸造】つきよしの 萌黄 山廃純米無濾過生原酒

前回、若林醸造の「つきよしの 空 純米吟醸」を買って飲んで、とても感銘を受けてしまい、いつもの酒屋で山廃の純米無濾過生原酒を見つけてしまい、つい買ってしまいました。

前回は火入れでしたが、今回は待望の無濾過生原酒です。これは楽しみです。もちろん一升瓶で購入。この銘柄は間違いないと確信しました。

萌黄と言うだけあって、透明な瓶に濃いめの黄色のお酒です。個人的に生酛造りと底から山卸(やまおろし)の作業を廃止した山廃のお酒が好きです。
なので期待しちゃいますね。
酒米は長野県産のひとごこち、精米歩合は70%と程よい削り、生原酒ですがアルコール度数は15度と、原酒としてはわずかに低めかな。
独特の酸味、これがいいんです。

生酒ですから、要冷蔵で冷えた状態からいただきます。
上立香は爽やかなりんごを思わせる酸味と甘味を感じます。口に含むと…おおお、これこれ、ワイ氏の大好き系でした! 生酒らしいフレッシュさはありますが、ガス感はありません。どちらかと言うとお落ち着きのある旨味を基調としつつ、りんごのような酸味と甘味を醸し、後味は割とスッキリ切れていきますね。
山廃系のお酒にはどっしりした味わいのものが多い印象ですが、こちらは無濾過生原酒だからなのかフレッシュさがあり、どっしり感はあまりありません。が、旨味がわりとしっかりしているので、生酒にありがちな軽い印象でもないんですよね。

少し温度が上がると、更に旨味が増して、酸味と甘味のバランスは変わらずにより深みが増します。
このお酒は冷やした状態でも、常温でも行けますね。今回は試していませんが、どの温度帯でもバランスが良さそうなので、温燗も行けそうですね。
暑くなってきたこの時期、つい冷やしたものばかり飲んでしまいがちですが、温燗も悪くなさそうです。
つきよしの、2本飲んでとても気に入りました。また違うものも飲んでみたいですね。


まだ大手通販系では扱いはないようですが、一般の酒屋さんのサイトでは入手可能です。
次は辛口純米酒かなぁ。透明な瓶は無濾過生原酒、茶色の瓶は火入れ酒のようですね。

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【百里基地】25/6/18の動画

戦闘機撮影はスチルメインですが、今やカメラの設定レバーひとつ切り替えるだけで動画がサクッと撮れてしまう時代です。
ちょっとお遊びでF-2戦闘機のタッチダウン動画を撮ってみました。

腕が、腕が痛いぜ! 5kg超えのAF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRの手持ちで動画を撮るのは腕が死にますね(笑
三脚なし手持ち撮影なのでブレはご勘弁ください。
ミラーレスになって動画撮影もスチルと遜色ないAFが使えるようになったのはありがたいです。

同じ場所から5年前にはF-4EJ改ファントムIIのハイスピードタキシーをNikon D850で動画撮影していました。レンズは同じAF-S 600mmです。

こちらは動画撮影中の動体のコントラストAFはほぼ絶望的なカメラなので、MFで撮っています。
D850

D850もZ9も、望遠レンズかつ動体撮影だと、4K動画でのローリングシャッター歪みはそれなりに出ていますね。
そしてD850の動画も当時のカメラ(2017年発売)としてはなかなか画質は悪くないですね。

【豊島屋酒造】金婚 純米酒

以前豊島屋酒造の直売所でガチャガチャをした際に当てたお酒です。

飲みきりサイズの1合180mlの瓶、神棚なんかに上がっていたりしますね。豊島屋酒造と言えば、特約店限定の屋守(おくのかみ)が美味しいですが、ここの昔からの定番のお酒は金婚(きんこん)です。

シンプルなラベル、純米酒で精米歩合は65%と程よい削り。酒米は「こしいぶき」を使用しているそうです。
定番中の定番酒ですが、純米酒でも今ではお安い部類に入るお酒です。ありがたいですね。

火入れ酒で、ラベルに「ぬる燗でもどうぞ」とあるように、冷すより常温から温燗が良さそうですね。
まずは常温で。開栓すると、上立香はカラメル系を思わせる香ばしい甘みを感じます。口に含むと、口いっぱいに広がる酸味とややひねっぽい苦みに甘みが実によいです。これは下手に冷やすと味がボケてしまうかもしれません。常温のバランスがなかなか。フレッシュではないけど、どっしり感は少なめでやや軽やかな味わいです。
そして少し温めて、温燗で2杯め。うむ、これこれ、甘味と酸味の角が取れて、より膨らむ旨味、滑らかな味わい、これぞ定番の古き良き日本酒の味わいです。変なアルコール臭さは皆無ですね。やや濃い目の味の和食にもマッチします。例えば肉じゃがなんかとの合わせにピッタリと感じました。

こういうお酒がその辺の酒屋やスーパーマーケットで買えるのはありがたいことです。


ザ、定番酒です。これがちゃんと純米酒なのもよいですね。

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妻を病院に送り、子供たちと防災学習体験「そなエリア東京」に行ってきた

妻、再建手術のため入院です。子供たちと病院に送迎して、病院のお隣りにある「そなエリア東京」に子供たちが行きたいと言うので、行ってきました。

災害に対する対処法や、首都直下型地震が発生した際にどうすればよいか体験できる施設で、無料で入場可能です。
時代だけに、こういう場所ですら外国人観光客が多く、バスで乗り付けてきているのが時代を感じさせました。

当日予約で、タブレットを片手に首都直下型地震が発生した想定でどうすればよいか、クイズに回答しながら学べる施設です。
個人的には、東日本大震災を体験しているので、こういうのは結構心理的に来るものがありますね。

今日は娘が塾がない日だったので、久しぶりに子供ら2人とお出かけしたかな? 娘は今塾が忙しくて、こういう機会もだんだんなくなってきているので、貴重なお出かけでした。


こういう場所に来ると、備えあれば憂いなしという言葉が身にしみます。
実際東日本大震災のときは備蓄の食料で、しばらく買い物行かずに過ごせましたので。

【百里基地】25/6/18の記録

実に4ヶ月ぶりになってしまった百里基地のローカル撮影。
3月くらいから仕事が忙しくなってきて、微妙に休みを取りづらい状況でした。が、そろそろ気持ち的にも限界!ということで、グイッと休みをぶち込みまして行ってきました。

相変わらず3SQの朝は遅いですね。先に上がっていたのは入間基地所属のチェッカーさんこと飛行点検機のU-680A、サイテーションラチチュードが空港の各種設備の点検飛行を行っていました。

無線を聞いていると、「〇〇、-xxdBm」とか無線航法機器に対する評価試験を行っている様子で、色々な角度で進入しているようですね。

そしてやっと3SQが上がります。

ストレート上がりではなく捻ってくれてありがたし! 面白いことにベイパーが出る機体と出ない機体がありまして、近くでとっていたカメラマンの方曰く、飛ばし方で出る出ないがあるようです。バンク角とかフラップ、ラダーの使い方とかなんですかね? 素人なのでよくわからないですが。

そして降りてくるのを撮影、

560号機だけ、AAM-3のキャプティブ弾を装着。AAM-3もファントムが飛んでいたときはよく見ましたが、案外F-2で装着しているシーンは少ない気がします。後継のAAM-5はミサイルが長くなったので、F-2用にも専用ランチャーが必要なようですが、まだ3SQの機体で装着しているのは見たことがないですね。

午後はアラハン前から。

この時間、まだ6月なのに気温は33度くらいあったかな? 湿度も高くてきつかったです。
ギャラリーも2,3人と少なめ。ファントムラストの頃とはえらい差ですねw

スカイマークにチェッカーさんも。
チェッカーはこの日1日R/W03運用でしたが、反対側のR/W21からも進入してきました。もちろん無線航法機器点検のためですね。

チェッカーさんはランディングせずフライパスです。

そして2ndの降りは14時台。時折チェッカーさんがフライパスしていきつつ、F-2「マンモス」が降りてきます。

さてこの後どうしようか、時間的に中途半端なだなぁと思いつつ、せっかく出しということで3rdの上がりに期待します。ってことでポイントを移動。
そして15時半過ぎ、Egスタートしました。

久しぶりにAF-S 600mm f/4GとTC-14EIIIで850mm相当(1.4倍なら840mmじゃね?となりますが、この組み合わせでのExif上の焦点距離は850mmとなります)の手持ち撮影、いや正確に言うと静浜基地航空祭でも撮ったので久しぶりではないけど、ローカルの百里基地出とるのが久しぶりだと、やっぱりいつもの感覚を取り戻すのに時間がかかりますね。
もう少しマメに撮りに行きたいですね。

降りまで撮りたかったけど、時間的制約でここまでの撮影で切り上げました。
そのうちナイトも撮りたいなぁ。