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YOKOSUKA軍港めぐりの船からモロシーニや日米艦艇を眺めた

だいぶ引っ張りましたが、せっかく横須賀に行ったので、イタリア哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ」見学の後は、YOKOSUKA軍港めぐりの船に乗ることにしました。

日伊比較できる並べ方、良いですね。
イタリアと日本の最新鋭艦艇の思想の違いが見て取れます。両艦ともともステルス対策をかなり意識していますが、モロシーニは横から見ると、案外クレーンの部分などステルス対策が今一歩の部分もあります。ロープなど、日本のもがみ型護衛艦はすべて艦内に収められて極力出っ張りはないようにしていますが、モロシーニはそこまで対策されていないですね。
もっとも、お互い運用の仕方が異なるため、哨戒任務が主としている両者に違いが合って当然で、どちらが優れているかではないんですよね。

続いて海上自衛隊のバース。新旧護衛艦や補給艦などが並び、横須賀は呉と並ぶ軍港であることが見て取れます。

アメリカ海軍側は、空母が不在で、イージス艦も整備中、やや寂しい印象。

遠方には、アメリカ海軍のボブ・ホープ級車両貨物輸送艦「フィッシャー(T-AKR-301)」が。

軍港めぐりの案内人によれば、この種の船は珍しく、なかなか見る機会はないとのこと。常駐する母港もないそうです。

ぐるっと周遊してきました。今回は、モロシーニとフィッシャーが目玉でしたね。

だんだん暑くなって、湿度も高くて霞んでしまうのも難点ですが、珍しい船を見たいなら、YOKOSUKA軍港めぐりの船に乗るのが楽しいですよ。

ITS Francesco Morosiniを動画でも撮ってみた

既に横須賀を離れましたが、イタリアの哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ Francesco Morosini」を見学した際に、動画も撮ってみました。
が、他の見学者さんも映っているので、モザイク処理に時間がかかってしまいまして….

動画と写真、同時に撮っている人も見かけますが、自分にはどうしてもどちらも同時に…というのが難しいな。
GoProみたいに小型のカメラがあれば、スチルと同時に動画も撮れるでしょうけど、せっかくNikon Z 8とかZ 9みたいに動画もしっかり撮れるカメラを使っていると、同時並行よりもどちらかに専念したい気がします。

今回はあくまで記録という感じで、ささっと撮ってみましたが、海上自衛隊横須賀基地から乗艦して、ヘリ格納庫の様子までを撮りましたので、御覧くださいませ。

見学後は、YOKOSUKA軍港めぐりの船からも見てきました。

ITS Francesco Morosini

そちらの写真は…今編集中(汗) もう少しお付き合いください

ITS Francesco Morosini (イタリア海軍哨戒艦モロシーニ)を見学してきた

イタリア海軍の最新鋭哨戒艦、ITS Francesco Morosini(フランチェスコ・モロシーニ)が横須賀に寄港したわけですが、今回なんと見学する機会を得ました。

イベントチケット制で募集がかかっていたのですぐに応募

たまたまTwitterで情報をえて、すぐに見学申し込みしました。無料ですが、eチケットで申し込むやり方、上手いなと思いました。
言い方は悪いですが、ITに疎い層はこれで跳ねられるわけです。
海上自衛隊横須賀基地に停泊しているので、基地内に入って見学することになります。

乗艦してまずはヘリ格納庫と搭載ヘリのNH90を見学。

ヘリ格納庫は広くて高さもあり、海自の汎用護衛艦のヘリ格納庫よりやや広く感じましたが、搭載ヘリもやや大きめのNH90だからかな(2機搭載可能)、と思ったけど、実は海自のSH-60Kとほぼ同じ大きさのようです。
機体の基本設計は海自のSH-60系より新しいだけに、先進的なデザインですが、NH90は技術的トラブルも多いようで、早期退役や導入停止している国もあるようで、この機体も実績が気になるところです。質問はしませんでしたが。NH90のNHは、NATO Helicopterの頭文字だそうです。
ヘリの移送装置やシャッターも、海自護衛艦と違って興味深いです。新人自衛官も見学に来ていました。

艦首へ

先進的な外観を近くで拝むことが出来ました。進行方向に対して対面する平面がほぼないのです。速そうです。
搭載砲ややはりイタリア製のOTOメララ127mm単装砲、砲塔は127mm方にしてはコンパクトに見えて、こんごう型護衛艦に搭載されている同じOTOメララの127mm砲より世代が新しいだけあります。
この艦艇は哨戒艦型だけあり、今後建造される重武装型が搭載するであろうミサイルの垂直発射装置(VLS)があるべき1層上がった甲板には何もありません。
続いて艦橋へ。

CICの見学もできた!

どこの海軍も、艦艇の中枢戦闘指揮所であるCIC(Combat Information Center)はまず一般人を立ち入らせることはなく、せいぜい雑誌などの取材での写真で見るくらいしかないのですが、人生初、CICルームを拝むことが出来ました。ただしここだけは撮影禁止でした。
甲板からCICまでの通路も、特に軍艦の階段は海自もアメリカ海軍も急なタラップ、といった感じですが、イタリア海軍は随分と緩やかで広く、安全面からもこうした普通の階段の採用は良いなと思いました。

CICルームは、最新艦艇だけあり、イタリアの軍事企業Leonard製の操作コンソールがズラリ。写真を見せられないのが残念ですが、共通コンソールは40インチ程度のディスプレイとキーボードが搭載されていて、共通とのこと。検索したら、コンソールの画像出てきました。

ログイン画面が表示されていて、各武器などの担当者がログインすることで、どのコンソールからでもレーダーなどの情報表示、砲撃や対艦ミサイルの発射など、各種管制ができるようです。これは海自の新しい艦艇も同様ですが、海自の最新鋭もがみ型護衛艦は、360度ディスプレイを搭載した円形のCICルームと、保守的だった海自にしてはいきなり冒険したデザインらしいので、それと比較すると、大型ディスプレイを進行方向側に敷き詰めたモロシーニは、配置としてはごく一般的なCICですね。
とはいえ、最新鋭艦艇には違いなく、こうした大画面の共通コンソール(以前は武器の種類で専用コンソールがそれぞれ搭載されていた)はトレンドなんでしょうね。

面白いのは、CICルームは艦橋(ブリッジ)のすぐ後ろに配置されていて、この辺りは日米艦艇のように、艦橋とは切り離して防御の面から別階層の場所に設置しているのとは違って興味深いですね。考え方の違いなんでしょう。
ちなみに、この共通コンソールや大型ディスプレイなども、Leonardのロゴが入っていました。

まるで航空機やスポーツカーのような艦橋

CICルームの前方に配置されている艦橋(ブリッジ)、さすがイタリアンデザイン。色使い、ディスプレイの表示や操舵輪など、これだけ見るととても艦艇の操艦をする場所には見えなかったです。

革張りシートにハンドルはまるで航空機。コンソールの間接照明は赤! とても日米の艦艇では真似できない(笑
ところでディスプレイに表示される艦艇のCG画像は、レーダーが1面あたり2枚となっていました。つまり、今後建造される対空ミサイルを搭載する重武装型は、レーダーアレイがもう1面増えるということでしょう。

操舵輪はMOMOステアリングだ!

軍艦史上、最もスポーティな操舵輪を見た!

この操舵輪を見た瞬間、上はカットされているけどMOMOステっぽいと思いました。ロゴは入っていないけど、どうやらMOMO製のようです。どう見てもMOMOです。
ある一定年齢より上の車好きには響くでしょうね。まさか船にMOMOステアリングが装備されているとは! さすがイタリア、デザインの国、フェラーリやアルファロメオの国だけあります。これで艦艇ドリフトも(笑

あらゆる配色がイタリアン

前方のコンソールはまるで航空機のような操作盤ですし、せり上がるディスプレイとか、もうすべてがいちいちカッコイイです。革張りシートにはビジネスクラスのシート宜しくLEDライトも装備されています。
こんな艦艇なら快適でしょう。合理的デザインの日米とは一味違いますね。いやはや楽しい時間でした。

30分の見学はあっという間に終了。ちょっと物足りないくらいがちょうどよい? 見学者の皆さんも名残惜しそうに外観写真を撮っていました。
日米の艦艇以外はなかなか見る機会、まして中を見学する機会はないので、CICルーム含め見学できて、貴重な体験でした。

横須賀にイタリアを感じに行ってきた

横須賀に、イタリアの最新鋭艦、パオロ・タオン・ディ・レヴェル級哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ Francesco Morosini」(P-431)が寄港したので、めったに見られないイタリアの艦艇を拝みに行ってきました。
2022年10月に就役したばかりの最新鋭艦です。

モロシーニは、このクラスの艦艇の哨戒型で、この後建造される同型は、対空ミサイルが搭載され戦闘機能が強化されるようですが、モロシーニは哨戒艦として、武装は5インチ/3インチ砲と対艦ミサイルのみとなっています。

朝、横須賀に到着しました。特徴的な艦橋が目に付きますね。すぐ後ろには、これまた海上自衛隊の最新鋭もがみ型護衛艦「くまの」(FFM-2)が。こちらも2022年4月に就役したばかりの新鋭艦で、同じ時期に就役した両者の違いが見て取れます。
もがみ型も、護衛艦としては、従来と大きく異なりよりステルス対策に踏み込んでいて、掃海艦機能を付与するなど、これまでやや保守的だった護衛艦からは一線を画しています。

せっかくなので、モロシーニを見つつ、ヴェルニー公園から艦艇を散策。

朝のヴェルニー公園はのんびりしていていいですね。
そしてやはり哨戒艦モロシーニの外観、ステルス対策による平面を複雑な構成で成り立たせていて先進的ですフェーズドアレイレーダーが取り付けられた部分に、不自然にくうかんがあいているのは。恐らくこの次の重武装型で対空ミサイルが搭載されるため、その誘導用レーダーが追加装備されるスペースなのでしょうね。

海上自衛隊も、艦艇不足により、武装を大幅に簡略化した哨戒艦を建造予定ですが、同じ型の船で武装違い、という伊のやり方は合理的にも感じます。
そういえばもがみ型護衛艦も、当初予定の建造数22隻から減らして12隻となり、次の型に移行するようなので、もしかしたら哨戒艦と同じ型にして武装の違いで任務を分ける…なんてことも考えているかもしれませんね。

もちろん、これだけのために来たわけではありません。ということで、実際に哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ」の内部を見学する機会を得ましたので、行ってきました。
続きはまた。写真も動画も編集全然進んでないけど…。