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久々にジャンクで勝利w FM/AMチューナーPioneer F-D3を千円でゲット

たまにぷらっと行くハードオフ。あああの商品まだ売れ残ってるなー半額なら買うのになーといったレンズとか、大量のJAPAN DISPLAYの新品箱入とか、お店で特色は出ますよね。
やっぱり大きな店舗ほど種類も豊富ですが、ここ何年かはオーディオ系はさっぱりでした。
ジャンクコーナーも一昔前はカセットデッキとか山のようにあったわけですが、なんだか最近カセットブームなので、品数も少なくなった上に高いですね。
現役時代に使ったことのない世代にはガジェットとして新鮮なんでしょう。テープ選びとか、遊ぶのには丁度よいのもありますね。

さてジャンクコーナーで、割と新し目のFM/AMチューナーを発見、それがなんと千円! 「通電のみ確認」のラベルですが、この年式なら壊れていることはまずないだろうなと思い、ちょっと傷多めだけど千円なので購入。

清掃したら写真ではそこそこきれいに見えますね。ただそこそこ傷はあります。
1999年に発売されたPioneerでは最後の単体FM/AMチューナーです。この頃は単体オーディオが冬の時期になってきていて、FM/AMチューナーも各社あまり手を入れなくなってきました。当時の定価は¥25,000と普及期の価格帯です。もうこれより上級機種は発売されず、Pioneer最後のチューナーとなりました。
スペックも平凡です

【主な仕様】

IHF実用感度14.3dB(1.4μv)
高調波歪率(1kHz)0.4%(MONO)
1.0%(STEREO)
実行選択度(400kHz)65dB
S/N比76dB(MONO)
73dB(STEREO)
セパレーション(1kHz)40dB
消費電力10W
待機消費電力1W
外形寸法 (mm)420(W)x78(H)x287(D)
質量2.7kg

手持ちの5連バリキャップ搭載のKENWOOD KT-1100Dとはスペックは比較にならないですね。値段も3倍違いますし、何よりKT-1100Dはバブル期の設計です。
ただ最近部品劣化(コンデンサ類)で調整しても同調できなくなっており、これはチューナーのメンテナンスで有名な某サイトにご相談するしかないかなと思っています。

なのでこのPioneerが生きていれば、しばらくこれでしのぎたいなと思っています。

アンテナを繋いでみた

通電OKだったので、今度はアンテナ線を接続。うちはマンションのCATV経由でFMも再送されていますが、周波数は実際の放送局のものと異なっています。恐らく干渉を防ぐためでしょうね。

あっさり受信できました。ちゃんとTUNEDとSTEREO表示が出ていますし、音も問題ありません。そして、流石にKT-1100Dの感動するほどの音質ではありませんが、値段を考えると悪くないどころか、結構健闘しているように感じました。これで1000円なら悪くないですね。

7セグ表示は最大4文字のキャラクターをプリセット可能。ただ4文字って中途半端ですね。コールサインが4文字なので、それ前提なのでしょうか? だとしたら相当マニアックですね。
表示は受信感度とかのメーターもない至ってシンプルなものです。

7セグに4文字のキャラクターを記録できる

TOKYO FMのコールサインはJOAUですが、絶対覚えられないので無難にTKYOに設定しました。都内だとFM局が多いので、たくさんのプリセットも行きてきますね。
この機種はAM STEREOというもう終わってしまった規格の受信もできますが、もうステレオ放送は終了しているので、手持ちのループアンテナでAMも受信してみると…AMや感度はKT-1100Dよりむしろ良いくらいです。実はPioneerの90年代のチューナーはAM受信に定評があるんですよね。
マンションというAMが入りづらい環境でも、割ときれいに聞こえます。

AM放送も受信環境の悪化で受信が難しくなっていることや放送設備の老朽化で、順次ワイドFMに切り替わっていて、2028年までには殆どの民放局は停波する予定になっています。
まあ現代はradikoが一般化しつつありますからね。でもFM放送だけは無くならないで欲しいな。

面白いのは、もうこの時期のオーディオ製品ってバブルも弾けて斜陽になりコストダウンの荒らしでしたが、こんな安いチューナーにテンキーが装備されているんです。ダイヤルもあるのに。周波数のダイレクト入力やプリセットの一発選局が可能です。
アッテネーターもありますし、MPX MODEボタンもありますが、MPX MODEは押すと強制モノラルになる仕様です。ここは独立してほしかったけど、まあ値段が値段ですからね。

というわけで、元々定価も安いチューナーな上にジャンク1000円にしては上出来です。最近ハードオフでは掘り出し物がそうそうなかっただけに、これは良い買い物でした。

KENWOODのチューナー KT-1100Dの調整を行った

久しぶりにオーディオネタを連発しています。

カセットデッキのPIONEER T-03SRのベルト交換をしたついでに、その下に設置していたFM/AMチューナーのKENWOOD KT-1100Dの調整を行いました。

KENWOOD KT-1100D

元々はチューナーの老舗

今、KENWOODのイメージはと言うと、一般にはカーナビ、かろうじてミニコンポを売っている、というイメージしかありませんが、元々はFMチューナーなどの受信機の会社として設立し、旧社名のTRIO(トリオ)で、チューナやアンプなどオーディオ機器、そして無線機のメーカーでもありました。また、オシロスコープのような測定器も販売していました。
TRIOはかつてはオーディオ御三家として、SANSUI(現在は法人格が消滅し、ブランド名のみ海外に切り売りされている)、PIONEER(カーナビなどを売るパイオニア本体から切り離され、オーディオブランド名が存続中)と供に、1960年代から70年代の日本のオーディオ界を席巻しましたが、今や御三家で本体から切り離しや倒産せずに生き残っている唯一のブランドだったりします。名前はKENWOODになり、会社自体はVictorと合併しましたけどね。

このKT-1100Dが販売される1年前の1986年に、KENWOODに社名変更されていますが、既にKENWOODブランドは1984年辺りから使われているようですね。
チューナーとしてもバブル期故に贅沢な設計となっており、音質も素晴らしく、同社の高級機Lシリーズほど贅沢な作りではないにしろ、当時の定価が¥74,800とかなり高額な部類です。90年代に入ると、バブル崩壊し、贅沢なアナログ回路の極みであるチューナーは低価格化し、単体オーディオ機器では下火になっていったので、この時代の機種は今や希少なFMを高品質で楽しめるチューナーです。

私はと言うと、学生時代に友人の祖父が使っていたものを処分する、と言うことでタダで頂いたものです。その友人の祖父からはBRONICA S2ももらったので、今でもこの2台が現役なのは、何と物もちが良いというか(笑)

末永く大切にしたいと思います。

経年でずれた同頂点の調整

チューニング自体はデジタル表示ですが、アナログ回路故に経年でどうしてもズレが生じます。

同調点がずれて中央の白いバーではなく、右に1つずれた赤いバーが表示されている

チューニングシグナルバー、周波数が一致すると中心に電波強度が表示され、左右の赤いバーは中心周波数からずれていることを示します。90年代以降はこうしたチューニングバーを搭載する機種はほぼなくなってしまいました。これも贅沢なチューナーの1つの機能でした。
さて、不具合としては、このバーがチューニングを合わせても中心に表示されません。
この部分は何度か調整していますが、数年でズレが発生してしまいます。ズレてしまうと、ステレオ受信ができなくなってしまいます。
今回はこの調整を行いました。調整のやり方や技術的なお話は、こちらのHPが参考になります。大昔から見ていて、今でも参考になります。こうした情報が長く残ることこそ、HPの醍醐味なんですけどね。HP全盛期から消えてしまった情報は多いですから。

同頂点L9を調整する

精密ドライバで、L9を回して同調点を調整します。今回調整するのはここだけですが、これで同頂点ズレが解消され、ステレオ受信可能になります。
実は、ラックから引っ張り出すのが億劫で、この数年、殆どRadikoで過ごしていたので、ちゃんと調整して、再びメインオーディオで聴けるのが楽しみです。

周波数表示自体のズレは直らなかったけど、ステレオ受信が可能に

残念ながら、他の部分の調整が必要なのかな? 本来の周波数に対して0.1MH低い表示で、同調点が白表示になり、ステレオ受信可能になりました。

受信感度も下がってしまったけど、ノイズレスでステレオ受信できるので、とりあえずこれでよし

うちはマンションのケーブルテレビでFMは再送されているため、一般的なアンテナ受信とは周波数が異なっていますが、本来の周波数より0.1MHz低いところで同調点が合ってしまいます。周波数自体の調整が必要ですが、オシロスコープや発振器などがないと、これ以上の調整は難しいので、深追いせずに、ラジオがきれいに聞こえればそれで良しとしました。ちゃんとステレオ受信も可能になりました。
ただ、感度がずいぶん下がってしまいました。受信感度がDIRECTだと、バーの表示が低いのです。以前はインジケーター7つくらいでていたのが、2~4つしか出ません。感度を上げるDISTANCEにすると改善しますが、ノイズも増えるので、DIRECTでノイズレスで聞けている分にはこれで十分でしょう。

音が良い! Radikoとは雲泥の差

最近radikoばかりで聴いていたので、久しぶりにKT-1100DでFMを聴いてみたら…いやぁ、別格です。当たり前ですが、radikoがHE-AAC v2 48kbpsの高圧縮低ビットレートで配信されているのに対し、FMチューナーはアナログ波をそのまま受信していますから、電波環境さえ良ければ、音質は単体FMチューナーを使用するほうが圧倒的に優れています。
MP3とCDとの差、以上に違いますね。音の厚みが全く別物です。ああ、radikoではこんなに失われていた音があったのか、と痛感。

しかし、オーディオの下火とともに、現在は高品質なチューナーは、AccuphaseのT-1200MacintoshのMR87くらいしかなくなってしまいました。もはや1,2万円台のチューナーすらないのです。ちょっと前まで、もう少し低価格でYAMAHAが頑張っていたのですが、それも生産完了となってしまいました。
カーナビではFM/AMチューナーが搭載されていますが、将来的にはradikoになってしまうのかな? 便利なような、そうでないような時代になってきましたね。