今年の7月31日に販売を開始した、とても若いやまね酒造 のどぶろく。 埼玉県は飯能市で、令和元年に立ち上げたやまね酒造株式会社、妻がどぶろく好きなので、Twitterなのでなんとなく存在は知っていました。
8月、Facebookでこんな書き込みを見まして。
コロナ禍で緊急事態宣言中のご時世、飲食店での酒類提供停止で、どこの酒造も苦しい状況にあると聞きます。せっかく作った酒も、売れなければ廃棄される運命にあります。特に、火入れしない生酒や、日持ちしないどぶろく、取り巻く環境は難しいものがあります。買って応援せねばと。
Twitterもフォローしましたが、ぜひ買いに行きたい! ということで、通販や取り扱い酒店もありますが、実際に行って買ってみようと思いました。仕込の違いによる飲み比べもしたい!
飯能市であれば、車で行ける距離です。ということで行ってきました。
やまね酒造どぶろく醸造酒
元コンビニだったと思われる場所でした。
掲載時点のストリートビューは2015年、この時点でコンビニの営業はしておらず、一番古い2011年時点でも営業していませんでした。長いこと使われていなかった店舗が、どぶろく醸造所として蘇りました。 営業は土日のみのようですが、のぼりも立っていて、元コンビニなので駐車場も広いので、入りやすかったです。酒造の方ともお話できました。
この日はパウチに入った冷凍どぶろく2種類(酒米に彩のかがやき・彩のきずなの2種類)「氷やまねのどぶろく飲み比べセット」 と、瓶での販売でした。結局どちらも買いました(笑 面白いのはパウチに入った冷凍のどぶろく。これは通販でも対応 しています。というのも、通常のどぶろくは賞味期限が一週間なのと、常に発酵し続けていてガスが出るため、蓋に穴があるので、配送が難しい。なので冷凍なのだそうです。シャーベット状にして飲む(食べる?)のも良さそうです。
まずは瓶のどぶろく(仕込6号)から
今回開けるのは、仕込6号のどぶろくの瓶です。
【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)
仕込6号は、それまで使っていた「彩のかがやき」ではなく、「彩のきずな」を使用したそうです。 「彩のきずな」といえば、埼玉県の酒造ではかなりメジャーに使われている酒米ですね。 木桶を使った酒造り、かなりの拘りです。 酵母は、現状協会701号酵母を使用しているようですが、将来的には飯能産天然酵母を目指すのだそうで、これも楽しみですね。
【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)
こだわりを感じさせますね。見ての通り、アルコール度数が6度と飲みやすいように抑えられています。賞味期限が一週間なのも、天然にこだわった製法だからでしょうね。 ちなみに酒造の名前のもとになっている「やまね」 は、飯能市に生息している天然記念物だそうです。
牛乳瓶の蓋と同じ? 中央に穴が空いています 見るからに米の密度が高そうなどぶろく 【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)
では注いでみましょう。
どぶろくらしい白濁をいただきます
まず上澄みを飲んでみると、プチプチと発酵し続けてガスが出ているので、若々しさもありますが、酸味は結構強め。個人的に酸味があるのは大好きです。そして、木桶の香りが心地よいです。
蓋の穴を指で塞いでゆっくり撹拌、今度は混ぜて飲んでみます。 おおっ! 米粒、今まで飲んだどぶろくの中ではかなり硬めですね。この辺りはもう少し柔らかくても良いかな。そして、澱を混ぜるとバランスがぐっと良くなります。酸味に米のふくよかな甘み、わずかに苦味も程よく加わりますね。 アルコール度数も低いので、スイスイ入っていきます。
賞味期限一週間のうちに、どれだけ味が変化するかも楽しみですね。でも1日で半分空いちゃいましたw 妻が買った冷凍保存できるパウチのどぶろくも、どんな感じか楽しみですね。仕込の違いによる味の変化も見てみたいです。