「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【廣瀬商店】白菊 純米吟醸60

記事を書こうと思って、少し時間がたってしまったので、忘れぬうちに。

前から、茨城県の百里基地撮影に行く際に通る酒造、気にはなっていたのですが、いつも時間がなく行けていませんでした。
今月上旬の百里撮影の後、早めに撮影を切り上げて寄ってきました。

直売所とはいえ、入ると事務所でした(笑)。メニュー表があって、そこから選んだものを奥から持ってきてくれる、という買い方になります。
私、勘違いしていましたが、ここが石岡市のため、去年倒産した石岡酒造と勘違いしていました。大変申し訳ございません! こちらは廣瀬酒造、絶賛営業中です。

【廣瀬商店】白菊 純米吟醸60

「白菊」
このお酒は辛口だそうです。ラベルが素敵です。今どき風のオシャレでもないけど、正統派の日本酒、藍染のような色合いが素敵です。

【廣瀬商店】白菊 純米吟醸60

アルコール度数はやや高めの17度以上。ラベルにあるように加水していない原酒です。茨城県産の山田錦を精米歩合60%で。日本酒度は+3で、超辛口というわけではなさそう。
酵母は小川酵母、協会10号酵母としても知られています。小川酵母は茨城県の明利酒類の小川氏が開発した酵母であることから、その名が使われています。

ほんのり黄金色

火入れ酒ですが、なんとなく冷やして飲んでみたいと思い、今回は冷酒で。
上立ち香はメロンの思わせる爽やかな吟醸香。口に含むと、おや、マスカット系の酸味と瑞々しい甘みを感じさせる、冷やしてちゃんと甘いのだから、辛口という概念は吹っ飛びました。いいわ。そして辛口と思わせるドッシリ感はあとから来るけど、決してドッシリ過ぎない、というか最初ののみくちの甘みがあって、ドッシリさをあまり感じさせないのです。
よく言う淡麗辛口ではなく、爽やかほんのり辛口、とでも言うべきか? 温度が上がると、甘みも掘より広がる感じ。

食事の味を邪魔せず、かと言って淡麗すぎないので、酒単体でも楽しめます。
廣瀬商店「白菊」、なんで今までスルーしてたんだろ? なかなかのお酒です。これ、戦闘機が飛ばないなと思ったら、早めに撮影切り上げて今度また買いに行こうと思いました。次は一升瓶で、じっくり味わいたいな。

【島崎酒造】東力士 ニゴリ酒 活性生原酒

東力士のニゴリにはいくつか種類があり、先日購入したものは超特濃にごり酒でしたが、今回は「にごり活性生原酒」。
毎回購入のたびに酒屋に脅される(笑)、「とにかく慎重に空けてください」「天井まで吹くこともある」「お風呂場で開栓したほうが良いかも」「部屋中酒まみれになったとクレームが入った」。

【島崎酒造】東力士 ニゴリ酒 活性生原酒

ただこの活性生原酒、蓋にガス抜き穴が空いているため、実はこれまで何度か買って吹いたことはなかったりするのは、過去のブログを見て実証済みではあります。
とはいえ、今回もかなり慎重です。

【島崎酒造】東力士 ニゴリ酒 活性生原酒

以前買ったものと同様、アル添、アルコール度数19度以上とかなり度数が高いです。
酒米や酵母は非公開、日本酒度は参考までに、東力士HPにあるゴリララベルではない定常販売品で-8となっています。

とにかく慎重に慎重を重ねて、大きなボウルを2個用意して、瓶の上下を挟んで開栓しました。

うん、今回も吹かなかった!

ガス感ほぼありませんでした。とはいえ、次回も同じ保証はありません。慎重に開栓してください。

細かい澱がたっぷり

一度蓋をしてニゴリ成分をゆっくり撹拌。澱の粒子は割と細かめ。同じニゴリでも超特濃ほどのトロトロ感はないですね。

トロトロではない正統派ニゴリ?

上立ち香は華やかな果実系。口に含むと、いやぁ甘みがすごい。濃厚バナナジュース(笑)酸味と苦味のバランスも良い。かなり強い甘みです。そして以前飲んだものよりもアルコール感が少ない。なんなら、アル添だなんてのはわからないくらいです。とはいえアルコール度数19度以上だけあって、後からドッシリ感は来ます。が、最初がバナナジュースなので、アルコールのドッシリ感が割りと感じにくいのです。危険なお酒です。甘いと思ってグイグイ飲むと痛い目に遇いますよ(笑

上の写真は2回めに注いだときのものですが、これぐらい澱がしっかり絡むと、濃厚バナナジュースの強い甘みが少し後退。酸味や苦味もより強くなり、更にバランス良くなりました。上澄みを楽しんだ後、澱を絡めて飲むのが楽しいお酒ですね。

飲み過ぎ注意です。ホントに。ついつい飲みすぎてしまいます。

【森島酒造】森嶋 雄町 純米大吟醸 瓶燗火入

酒屋さんNo.1のおすすめ、ということで、自宅用としては初めて買ってみた森嶋

【森島酒造】森嶋 雄町 純米大吟醸 瓶燗火入

なかなかシックなデザインのラベルです。茨城県日立市の酒蔵、森島酒造。あまり酒のイメージがない、文字通り日立製作所のイメージが強い日立市。

酒米は雄町、これを精米歩合50%とした純米大吟醸。瓶燗火入ですが、まだ酵母が少し生きているのか、冷蔵推奨です。

瓶燗火入だけど、ごく僅かにプチプチ発泡

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと、おお、酸味主体!? とても酸味を感じます。そして程よいメロンのようなみずみずしい甘み、苦味。ごく僅かに発泡感が残りプチプチとガス感あり。
そして何故か2杯目を注ぐと、酸味が落ち着き全体のバランスが向上、え、初日の2杯目でこうも味が変わる!? 不思議なお酒です。酸味が落ち着きサイダーになりました(笑

その後2日、3日経過するにつれ、酸味は落ち着き甘み、サイダーのようなフレッシュな甘さも少し落ち着き、どんどん水に近づいていきます。もちろんそれは例えですよ。味に落ち着きと深みが増していきます。瑞々しさはあれど、最初の華やかさから落ち着きへ。このお酒は一升瓶で買って正解。毎日変化があり、どんどん美味しくなっていくお酒。確かに酒屋のオススメだけありますね。毎日の晩酌が楽しくなります。

【井上清吉商店】澤姫 山廃純米かすみざけ

先日の北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影後に、宇都宮の酒店で買ってきたお酒その2です。

【井上清吉商店】澤姫 山廃純米かすみざけ

栃木県の酒造、有名所は「鳳凰美田」「姿」「仙禽 (せんきん)」辺りでしょうか? なんとなく、県庁所在地の宇都宮市以外の酒蔵のブランドが思い浮かびますが、宇都宮市もちゃんと酒蔵はあり、その1つが、「澤姫」の井上清吉商店です。
今回は、その澤姫のかすみざけです。

好きなんです、瓶内二次発酵のお酒。吹き出すかもしれないドキドキ感(笑
山廃仕込みというのいうのもポイントです。櫂入れしない、これがポイントなんです(何の?)。って自分でツッコミを入れていますが、山廃仕込みで瓶内二次発酵ってのが面白いです。
酒米は栃木県産ひとごこち、精米歩合65%、アルコール度数は16度、スペックだけ見ると、ごくごく一般的な日本酒です。
それを火入れせずに瓶に入れ、さらに瓶内発酵させています。開栓時期で味が変わるでしょうね。製造が2月、3ヶ月寝かせて5月に出荷ということのようです。

では、恐る恐る開栓します。ねじ込みの栓ではないので、慎重に開栓。今回は吹き出しなしでした。

プチプチ微発泡、うすにごり

澱は沈殿するタイプで、ゆっくり撹拌して混ぜると薄濁に。
注ぐとプチプチ泡が出ますが、発泡感はあまり強くないようです。ただこれは瓶内発酵の具合にもよるので、開栓は慎重に。

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと…プチプチ微発泡感。思ったより甘味は控えめ、ですがちゃんと米の甘みは感じられます。あくまで爽やかな甘み、そしてほんのり酸味。苦味はそこそこありますね。そして辛さも適度にあるのは山廃らしいです。大人な味ですね。やや辛口ですが、飽きのこない味と言って良いですね。この手のお酒は、食事と合わせるより、それ単体で飲む方が、というものが多いですが、こちらは食中酒としてちょうどよいバランスです。
そして、ついつい進んでしまう…。味わいの変化も楽しみたいですが、すぐに無くなりそうですね。

栃木の酒、まだまだ開拓しきれていない。また今度行ったら買わないとだね。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

妻が特にお気に入りで、何度もリピート購入しているお酒です。
先日の北宇都宮駐屯地のあとに、いつもの宇都宮の有名酒店に置いてあったので、購入しました。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

相変わらずの特濃っぷり、もはや濁酒ですが、れっきとした日本酒です。
そしてラベルの通り、一升瓶で破格の¥2,420です。今どき、銘柄酒でこの価格で購入できるなんて、そうそうないですよ。
今回は活性バージョンではなく、超特濃バージョンです。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

酒米は非公開で、精米歩合70%、アルコール度数を9度に抑えて飲みやすく、日本酒度はなんと-66、一般に日本酒度は低いほど甘口ですが、実際には日本酒度は水に対する比重でしかないため、実際の甘い辛いには必ずしもリンクしません。とはいえ、これだけ濃いということは、米の糖分が相当残っているということですね。
出荷毎に日本酒度やアルコール度数は変化します。さて今回はどうでしょう?

相変わらずのニゴリっぷり

一応火入れ酒ですが、フレッシュなので冷蔵が望ましく、もちろん冷酒でいただきました。
香りは思ったよりも落ち着きがありますね。口に含むと…おお、押し付けがましくないけど芳醇な米の甘み、そしてこれまた押し付けがましくない程度の酸味で、ヨーグルトドリンクのようですが、より濃厚でとろとろしています。米の甘みです。お米からこれだけの甘みを引き出せるとは!
スイスイ飲めますし、決して濃厚すぎて飽きが来るということもない。濃厚ながら、割と後味がさっぱりとしているのも、適度に酸味と苦味も含んでいるからです。やはり、酒には適度に酸味や苦味もないと、飽きてしまうのですよね。

ということで、一升瓶でもあっという間になくなります。また見つけたら買わないとだね。

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 大吟醸 秘蔵壱拾年以上

皆さん、古酒ってどんなイメージですか? なんとなく「濃厚」「癖が強そう」「ちょっと苦手かも」なんて印象を持つ方も多いと思います。
ところが、そんなイメージを覆す古酒もあるのです。というか、古酒のイメージって、そもそも少ない流通量のごく限られたものを飲んだだけ、しかもしれを人から聞いたといいうほうが多いので、実はイメージはイメージでしかなかったり!?

立派な小箱に入った古酒、実は去年のGWで栃木に帰省した際に買ってきたもので、購入時点で10年以上熟成させたものでしたが、更に我が家で1年熟成させました。
箱も立派なら、瓶も立派です。そして栓が木製というのも面白いですね。

洞窟低温熟成酒とあるように、島崎酒造は洞窟を所有しており(見学も可能)、真夏でも15度以下という低温の洞窟で10年以上熟成、中には20年以上熟成させたものもラインナップしています。

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 大吟醸 秘蔵壱拾年以上

本品は酒米の定番、山田錦を精米歩合40%とかなり削った大吟醸ですが、醸造アルコール添加となっています。これからイメージすると、なんとなく強い酒、辛口をイメージしますね。
ただラベルの「味わい」には、10~20年は「深みとまろみをました気品ある熟成酒へ」とあります。さて実際はどうでしょう?

熟成酒らしい琥珀色

今回は常温(ひや)でいただきました。
香りは何とも甘いカラメルのような華やかさを感じさせます。口に含むと…えっ、これ本当に醸造アルコール入ってます? 何ともまろやかな甘みと深み。香りもカラメルっぽいですが、飲んだ印象もまさにそれですが、決して華やかすぎず、むしろ落ち着いています。
アル添にありがちな辛さは微塵も感じず、何ならアルコールっぽさをあまり感じないのですよ。変な癖もなったくなく、今まで飲んだ古酒の中でもダントツなまろやかさです。
押し付けがましくなく、カラメルっぽい感じなのに気品を感じます。高級洋菓子店の味わい? 適度な酸味と苦味もありますが、それらは余韻にわずかに感じら、これがまた絶妙。

ということで、島崎酒造の洞窟見学をしたら、ぜひ記念に1本買ってみてください。自宅でさらに熟成させるのも良いでしょう。

【五十嵐酒造】天覧山 純米酒

当ブログでは割とよく登場する五十嵐酒造のお酒。ですが、これまで直汲み原酒の「五十嵐」ブランドのお酒をよく買っていて、昔からある「天覧山」ブランドのお酒を買ったことがなかったのです。何せフレッシュな生酒ブームで、昔ながらのお酒よりも売れるのでね。
でも、昔からあるブランドも大切にしたいし、何しろ「五十嵐」のベースになるお酒そのものだから、ぜひ定常商品も味わいたいのに、案外置いていなかったりします。特約店のみ販売の五十嵐のほうがよく見かける!?
が、こちらはGWに行ったOH!飯能で売っていたので、買ってきました。

【五十嵐酒造】天覧山 純米酒

「天覧山」のベーシック。すごいのは、四合瓶(720ml)で税込み¥1,200という安さ! 一般に、純米酒の四合瓶は¥1,500前後が多いのですが、この値段は魅力です。HPには、

酒造好適米の持つ旨味、香りを十分に引き出した軽快で滑らかな口当たりが特徴の純米酒です。料理との相性も幅広く、特に素材の味を生かした 軽い味付けの料理に良く合います。まろやかな口当たりを活かす為に冷や~ぬる燗でお楽しみ下さい。

https://www.tenranzan.jp/SHOP/369.html

とあるように、冷や(常温)からぬる燗がオススメのようです。

【五十嵐酒造】天覧山 純米酒

情報は少なめ。純米であること、精米歩合65%であること。良いではないですか、先入観を持っちゃいけないのです(笑
もちろん冷やで頂きます。

ああ、安心する昔ながらの日本酒の色

上立ち香は、生酛系のような酸味と米の旨味を予感する感触。口に含むと、まさに生酛系の酸味、カラメルの甘み、アタックはそこそこあるけど、わりと余韻はすっと引いていくタイプで、この手の古典的な味わいの日本酒なのに、引きが良いって面白い。古典的な味わいなのに、後味が洗練されている。

「天覧山」の初代久蔵は、新潟県中頸城郡の出身で杜氏として青梅の「澤乃井」小沢酒造につとめていましたが、独立して飯能の地で酒造りを始めました。

https://www.snw.co.jp/~iga_s/about/

ああ、確かに、この味は澤乃井に通じるものがありますね。澤乃井も生酛系の日本酒が得意な酒造です。
この旨味は確かに燗にしてもうまいやつ、いや、むしろちょっと温めるとより引き立つでしょう。良い酒ですよ。これは普段飲みに置いておきたいお酒です。

【やまね酒造】やまねのみのり

GWが明けて一気に仕事が忙しくなってしまった今日此の頃ですが、先日GW休み中に購入したお酒です。

埼玉県飯能市のやまね酒造の若林社長が「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」に出店しているということで、買ってきました。天覧山と能仁寺だけに行ったわけではないのです(笑

【やまね酒造】やまねのみのり

醸造家でもあり生物研究家でもある多才な若林福成氏が2019年(令和元年)に創業したやまね酒造。妻がここのどぶろくを気に入っていまして、よく購入していました。
今は、この「やまねのみのり」や甘酒を一般販売し、どぶろくは民泊のみでの提供となっているとのことでした。製造量が少ないだけに、両方を一般販売するのは難しいのでしょうね。

【やまね酒造】やまねのみのり

日本酒に近い製法ですが、日本酒(清酒)ではなくその他の醸造酒という分類。現在、日本では清酒を造る酒蔵免許の新規取得が難しいため、発芽玄米を原材料に加えているのでしょうね。
清酒、すなわち日本酒を作るための免許は年間6万リットルの最低製造量、または海外輸出限定であれば最低製造量は問わないようですが、こうしたハードルの高さは、もう少しなんとかなって欲しいところです。
新政酒造で修行した若林氏の作る正規の日本酒、いつか飲めると良いのですが。

アルコール度数は10度と低めです。度数は仕込みによって変動するそうです。要冷蔵とあるように生酒です。
また新政で修行した若林氏だけあり?新政No.6など新政のお酒でも使われている、協会6号酵母を使用、木桶で仕込んで袋吊りでゆっくりと搾った無濾過のお酒です。
少量生産のため現在は300mlの瓶のみの販売です。

薄にごりでやや黄色のお酒

まずは冷えた状態で。上立ち香は…仄かに米らしい甘みを感じます。口に含むと、思ったよりもあっさり。アタック弱めです。押し付けがましくない甘みと苦味がさっと口に広がります。アルコール度数10度だけに、口当たりがまろやかですね。

ところが温度が上がると、ぐっと甘みと旨口が増しました。冷えた状態だと、少しあっさりかな、と思っていましたが、木桶らしい酸味や苦味などの複雑な旨さがより広がってきます。ということで、温度で結構印象が変わりますね。

何せ300mlなので、すぐになくなってしまう(笑
また飯能に行ったら買ってこないとね。

【山梨銘醸】七賢スパークリング 山ノ霞 瓶内二次発酵

正月に山梨撮影ツアーで買ってきたお酒もこれが最後、七賢のスパークリングです。

【山梨銘醸】七賢スパークリング 山ノ霞 瓶内二次発酵

瓶の形状はまるでスパークリングワインです。山梨は日本屈指のワイン生産地なので、こうした瓶の調達も容易でしょうね。
瓶内二次発酵とあるように、瓶内で酵母が発酵して糖分が二酸化炭素とアルコールに変わり、その二酸化炭素が溶け込んでスパークリングとなっています。

日本酒でも、プチプチとした発泡感を味わえるものはありますが、ここまでスパークリングを味わえるお酒はなかなかありません。
日本酒では、宝酒造の澪(Mio)が有名ですが、アルコール度数は5%と低めに設定しているのに対して、こちらは11%と一般に日本酒よりは低いものの、澪より高めです。

【山梨銘醸】七賢スパークリング 山ノ霞 瓶内二次発酵

サントリーのウイスキー醸造所など、様々な飲料の工場が山梨の北杜市やその周辺に存在するのは、富士山系の豊富な水源があるから。
良いウイスキーもワインも日本酒も、山梨にはあるのです。では開栓。

コルクやコルク留もスパークリングワインそのもの

スパークリングワインと同様、よく冷やして慎重に開栓。もちろんワイングラスでいただきました。

うすにごりのシュワシュワなお酒

上立ち香は、不思議なことにワインのようなブドウ系の酸味を感じます。口に含むと、まずは爽やかな甘味と酸味が広がりますが、ここはブドウ系の味ではなく、ちゃんと日本酒らしい米のほのかな優しい甘みです。その後、わりとドッシリ感を味わえます。決して軽すぎるテイストではなく、適度な重厚感もあります。
最初の口あたりはかろやかなのに、その後しっかりとドッシリ感が来るけど、決して重すぎないですね。爽快感→重厚感を味わえます。これは面白い!

ということで、山梨に出向いた際にはまた買いたいお酒です。いや~、若かりし頃山梨に住んでいた時は、この酒蔵まで30分で行けたのに、全く興味がなかったのが痛いです。
あの頃に戻って、もっと早く日本酒の楽しみを知っていれば!

【渡辺酒造】蓬莱 蔵まつりご来場者還元 手詰め中汲み純米 無ろ過生原酒

すっかり酒ブログです(笑)が、当ブログはノンジャンルで書きたいことを書きたいときにがコンセプトでお送りしております。

今回は妻のいただきもののお酒ですが、これがなかなかなんですわ。

【渡辺酒造】蓬莱 蔵まつりご来場者還元 手詰め中汲み純米 無ろ過生原酒

蔵まつり、行きたいですね。なかなか酒蔵の蔵まつりとなると、難しいですね。車では行けないですし、電車でもけっこう遠いですからね。
しかも、蓬莱(ほうらい)の酒蔵は岐阜県。関東住みにはかなり遠いです。でもこのお酒を通販でも扱っているのがさすがです。
公式HPによれば、酒米は「ひだほまれ」を精米歩合55%で。日本酒度は-3となっています。

【渡辺酒造】蓬莱 蔵まつりご来場者還元 手詰め中汲み純米 無ろ過生原酒

シンプルなラベルですね。中汲みだけを手詰めするのは、酒蔵にとって面倒な作業ですが、これをあえて行うことで、醪から絞るお酒の中間部分のみ、つまり最もそのお酒のバランスの良い部分を楽しむことができます。
無濾過生原酒なので、度数はわずかに高め、

澱は少なめでほんのり黄色

冷酒でいただきました。
上立ち香は華やかな吟醸香。とても香り高いです。口に含むと、すっと水のように透き通った感触なのに、あとからじんわりと口の中いっぱいに甘みが広がります。そして、その後じんわりとアタックが押し寄せます。これはとても不思議な感覚です。
最初にアタックや甘みがぐっと広がる、と言うお酒は割とあるのですが、最初の透き通った感触、これはなかなかないです。そしてあとに押し寄せる米の甘みもまた、押し付けがましくなく、しかし薄くもなく主張はしっかりあります。本当に不思議な感覚です。何とも面白いです。
少し温度が上がると、最初の透き通った感覚はわずかに弱まり、甘みを感じるスピードは早くはなります。が、透き通った感触は変わらず。

すべての原点です。水みたいというのは、決して純真無垢な純水と言っているわけではないのです。純水って何も入っていない水ですが、飲むととても不味いのですよ。水道水だって何かしら入っているわけだから不味くないのです。
私が良い酒を飲んだときいう「水のようだ」は、最大の褒め言葉です(と上から目線で書いてしまってすみません、つまり美味しいってことです!)。