「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生 針金屋別注

明日から通常営業、いやテレワーク再開です。どこにも出かけなくても、GW連休はあっという間…もっと欲しい。いや社会復帰できなくなりますね(笑

気を取り直して、群馬県のお酒、流輝(るか)の、販売店別注バージョンです。針金屋加藤酒店さんの別注バージョンで、このお店でしか買えません。
人混みを避けて、ササッと選んで買ってきました。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生 針金屋別注

ベースは流輝の山田錦おりがらみ生で、ラベルの色も同じですが、斜めに入っているラベルにあるように、酒屋である針金屋の別注品です。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生 針金屋別注

裏のラベルも別注版で、搾った際の最初に垂れる「あらばしり」と、最後に押す「責め」を手詰めした、ということで、別注となっています。ということは、通常版の山田錦おりがらみは、その間の部分を使っているということかな?

30BYとなっていますが、本当に30BY? 31BYでなくて? 30BY別注が正しいとすると、2年前に仕込んだお酒になりますね。製造年は02.5.とあるように、今月ですね。

別注版、去年も2年前も買っていますが、今回のものは、バナナを思わせる芳醇な甘さもありつつ、苦味が少し強い、そして後味も少しどっしりしている印象。微発泡感と爽やかな果実味を感じさせつつも、苦味と少しの酸味もあり、結構複雑です。苦味が強め…責めの部分が多いのか?

個人的には、去年のバージョンのほうが飲みやすさがあったように思いますが、芳醇かつちょい苦目な流輝も、これはこれでちょっと大人な味でいいな。開栓3日程度すると、やや落ち着きが出てきたかなと。フレッシュさより芳醇さが上回ってきた印象。バランスが良くなりました。それでも今回は少し苦味はあるかな。

毎年飲んでいますが、その年年の変化も楽しみになりつつある今日このごろです。

【大和川酒造店】弥右衛門 伝家のカスモチ原酒 純米 8年熟成酒

前回は弥右衛門のカスモチ原酒 しぼりたて生原酒を飲みましたが、そのカスモチ原酒を8年間寝かせた古酒が、今回のタイトルの商品です。

ところで、HPを見ると、このカスモチ原酒の8年熟成酒は、純米ではなく本醸造と書かれていまして、注文時の伝票にも、純米とは特に明記されていませんが、届いた商品は「純米」とラベルに記載されていました。

【大和川酒造店】弥右衛門 伝家のカスモチ原酒 純米 8年熟成酒

ラベルの色も、HPでは白っぽく、届いた商品は黄色がかっていて、本醸造と純米があるのかな? よくわかりませんが、純米とあるからには純米酒でしょうね。

さて、カスモチ原酒シリーズは、日本酒度-20で、このお酒もそうなのですが、8年熟成させたからなのか、むしろ甘さは通常のカスモチ原酒よりも控えめ…いや酒としては甘口なのは変わりませんが、甘さが滑らかなのです。これは不思議…

古酒独特の癖ですが、確かに琥珀色の古酒は結構独特な癖があるものが多いのですが、このお酒は古酒の中では控えめな印象。紹興酒みたいなグッと来るものもなく、比較的飲みやすい部類です。

古酒ですから、冷やすよりは常温かなと思いますが、ふと思いついて温めて燗で飲んでみたら、これが良かった! 燗にすることで、まろやかな口当たりがより一層引き立ち、甘さも膨らむけど、しつこすぎない甘さです。

この古酒、以前大和川酒造店を見学した際に、実際に寝かしている場所を見ましたが、瓶に入ってそのまま常温の蔵で寝かせていました。もしかしたら、今飲んでいるのは、あの時見学したときに見たものかもしれませんね。

値段も古酒と考えると良心的ですね。

行きつけの小料理屋のお刺身

小料理屋のお刺身とともにいただきました。こちらも美味しかった!

【大和川酒造店】弥右衛門 カスモチ原酒 しぼりたて生酒

以前は甘口で苦手だったカスモチ原酒ですが…最近は美味しく飲めるようになった不思議。

【大和川酒造店】弥右衛門 カスモチ原酒 しぼりたて生酒

カスモチ原酒とは、カスが醪(もろみ)を、モチはもち米のことを指すのだそうです。酒米は弥右衛門ではおなじみ、福島県産の「夢の香」ですが、これのもち米版ということなのかな?

通常のお酒の倍近い麹ともち米を使用したお酒、ということで、濃厚な甘さが持ち味です。こちらはさらに、冬季限定の火入れしていない生酒で、通常のカスモチ原酒は甘すぎてちょっと苦手な部類ですが、こちらは生酒だからか、フレッシュさもあるため、私もぎりぎり美味しく飲める甘さです。

とにかく、米の甘さが芳醇で際立っているのが特徴ですが、生鮭のこちらは若干の酸味も感じられるのがよいかな。通常のカスモチ原酒はとにかく濃厚な甘さなので。

【大和川酒造店】弥右衛門 カスモチ原酒 しぼりたて生酒

甘いので濃い味の料理に合うとのことですが、個人的には食前酒かな。そして甘いからと油断すると、アルコール度数は17度なので、もちろん普通の日本酒並みにあるので、要注意です。

軽く飲むのが良いですね。

【富久千代酒造】鍋島 五百万石 純米吟醸 生酒

裏鍋島と一緒に買った「表鍋島」? オレンジラベル。
タイトル通り、酒米は五百万石、精米歩合は50%と限りなく大吟醸に近い、純米吟醸です。

【富久千代酒造】鍋島 五百万石 純米吟醸 生酒

鍋島の真骨頂、バナナを思わせる香り、フレッシュさとスッキリとした酸味、切れ味の良さなど、これぞ鍋島と言ったところです。

フレッシュさは、プチプチの微発泡も相まって、飲みやすさと口当たりの良さを演出しています。裏鍋島がもう少し芳醇さを押した感じと違い、こちらは口に含んだときから爽やかさが引き立っています。

【富久千代酒造】鍋島 五百万石 純米吟醸 生酒

この日は、行きつけの小料理屋の酒の肴のテイクアウトのおかけで、酒が進みまして、1日で開けてしまうという…。

外出自粛で、酒の消費量が全体的に増えているようですが、うちも例外じゃないな…。程々に飲みたいと思います。

【大和川酒造店】弥右衛門 月あかり 純米にごり酒

お取り寄せ日本酒その2。こちらは季節限定ではなく、定常販売のお酒。

【大和川酒造店】弥右衛門 月あかり 純米にごり酒

弥右衛門(やうえもん)月あかり 純米にごり酒、酒米は、前回飲んだ活性にごりと同じ「夢の香」。日本酒度は-15と甘口です。

前回飲んだ活性にごりは、日本酒度-20でしたが、割とどっしりとした辛さも立っていました。が、-15のこちらのほうがむしろ甘い。

とろっとした甘さと程よい酸味が持ち味ですが、今回のは特に甘さが強いような。
弥右衛門は、他のお酒もそうですが、甘みのあるお酒であっても、最近よくある芳醇な柑橘系と表現される甘さよりは、古典的な米の甘みが引き立っています。
そこに苦味と酸味が交差する…といった感じでしょうか。

活性にごりと同じ黄色系

前回飲んだ活性にごりと同じ酒米、甘口系、同じ濁り系でありながら、味は全然違いますね。活性にごりが荒々しさのある、苦味や酸味も強いお酒としたら、こちらは火入れして安定感のある米の甘さが際立っています。

何でしょう、古典的なにごり酒に近い味でありながら、妙な癖やアルコール臭さがないので、食前酒として軽く飲むのが良さげなお酒ですね。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生

私が日本酒にハマるきっかけになった酒造の1つ、福島県の大和川酒造店。東日本大震災の復興の意味も込めて、買って支援ということで、よくお取り寄せしていました。

東京に来てからは、いろいろな酒屋を知るようになって、最近は購入料は減ってしまいましたが、関東では扱っているところがあまりなく、なかなか手に入らない弥右衛門(やうえもん)

通販では、いつもは1万円以上購入で送料無料でしたが、今回GWまでの期間限定で、3,300円以上で送料無料なのです!

大和川酒造店が3,300円以上で送料無料!

1万円って割とハードル高い。それだけ買うと冷蔵庫も埋まる! でも3,300円からなら、一升瓶1本、四合瓶2本程度ですからね。買わない手はありません

弥右衛門4本購入

というわけで、早速お取り寄せ。季節モノのお酒と、初めて買ってみた古酒。楽しみ~。

まずは、シュワシュワ系の、今季の販売はそろそろ終わりかな、と言うこの1本。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生

はい、タイトルのお酒です。弥右衛門の純米活性にごり生
旧アサブロではよく紹介していましたが、WordPress版ブログでは初めての紹介。

吹き出し注意とあるように、シュワシュワ系です。実際には吹きそうになったことは1度だけですが、慎重に開けましょう。米の粒が残るくらいですから、絞らずに詰めているのかな? 米粒が均一になるよう、慎重に瓶を回し、ゆっくりと開栓します。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生 これはシュワシュワが少し引いた状態

ゆっくり注ぐと、炭酸飲料かと思うくらいにシュワシュワ泡立ちます。写真はそれから少し落ち着かせた状態ですが、いくつか気泡が見えているのがわかると思います。色も黄色みが買っていますね。米粒も見えます。

日本酒度-20度の甘口のお酒…のハズですが、今回のは割と辛さも出ていますね。日本酒シャンパンと言う感じはいつものとおりです。他銘柄でも日本酒シャンパンのようなお酒はありますが、こちらは米粒がしっかり残っている分、米の苦味や酸味もしっかりと感じます。荒々しさも残っていますね。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生

精米歩合は65%と削りはほどほど、いつもは甘口が全面なのですが、今回は甘さより辛さが出ているせいか、どっしり感も出ていますね。

よく言われる柑橘系の芳醇さより、米! 米の甘さです。米の味ですね。酒米は「夢の香」で、福島産です。ベースは八反錦だそうです。

出荷時期で風味が変わるとあり、多分1月辺りに買うと、もう少し甘めなんですね。今回は4月製造ですから、風味も結構変わっているようですね。いかにも生酒らしい、荒削りながらシュワシュワと爽快なお酒です。ぜひお試しあれ。

【富久千代酒造】鍋島 隠し酒 純米吟醸(裏鍋島)

通称「裏鍋島」とも呼ばれる、この時期限定のお酒。実は行きつけの居酒屋ではよく出ていたので、自身で買ったのはこれが初めてだったりします。

【富久千代酒造】鍋島 隠し酒 純米吟醸(裏鍋島)

ご覧の通り、ラベルの「鍋島」が鏡文字になっていて、これが別名「裏鍋島」と呼ばれる所以です。

酒を絞る際の「あらばしり」(絞り始め)と「せめ」(絞り終わり)をブレンドした生酒です。

これの前に、芳醇な「榮光冨士 純米大吟醸 森のくまさん 熊太郎」を飲んでいたせいか、裏鍋島は相対的にスッキリした印象。

とはいえ、客観的には、まず口に含んだときの米の甘みと芳醇さはやや強め。ですが、その後サッと引いていきます。
最近Amazon Primeビデオで見ている「石ちゃんのSAKE旅」での石塚の発言「お見いっきり殴られて振り返ったらもういない」じゃないですけど、本当に気持ちよくすっと引いていきます。

【富久千代酒造】鍋島 隠し酒 純米吟醸(裏鍋島)

傾いちゃったw

精米歩合は50%ですが、それにしては芳醇なのも、あらばしりとせめンのブレンドだからか?

開栓初日は甘みのほうが立っていましたが、詰めたての生酒、2,3日すると、甘さと供に辛さと苦味も出てきました。口に含んだときの濃厚な果実感と弱めの酸味→グッと来る辛さ→スーッと引く。
面白いお酒ですね。これは一升瓶で飲みたかったな。生酒ならではの、味の変化を楽しみたい向きにぴったりです。

【冨士酒造】榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 森のくまさん:熊太郎

山形の老舗、冨士酒造といえば、無濾過生原酒が人気ですが、森のくまさんは、飯米である熊本産「森のくまさん」を使用したシリーズで、打ち上げの一部を熊本城復興に寄付するという、飲んだこちらも間接的に応援するシリーズです。

以前も買ったことのある「森のくまさん」ですが、今回は「熊太郎」のだそうです。

【冨士酒造】榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 森のくまさん:熊太郎

生活感ある食卓からお届けしております(笑

まず香りから芳醇。コシヒカリがベースとなっている飯米「森のくまさん」ですが、飯米を使ったお酒らしく、純米大吟醸とは思えないくらい、濃厚で芳醇な口当たり。米の甘みがぐっと濃縮されていて、よく表現される濃縮な果実系の甘さとはまた違う、酸味は抑えめで米感の強い甘みです。米本来の甘味というか。

でも、ただ甘いだけでなく、どっしり感も出ています。純米大吟醸酒の無濾過生原酒によくある、フルーティで軽やか…とは一線を画しています。なので、日本酒度-3.0とは言いつつ、後味のどっしりさと辛さも兼ね備えています。

【冨士酒造】榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 森のくまさん:熊太郎

2,3日経過すると、芳醇さはより増して、どっしりさも更に増した感じがします。でも、後味は尾を引く、というわけでもないのです。濃い味だけどしつこくない、引くところは引く、メリハリがあります。


東日本大震災のときも、福島のお酒を買って復興支援しました。今は世界全体がCOVID-19で、あらゆるものが自粛です。
なので、酒を買って、少しでも経済を回したいなと。ちょっとした楽しみは欲しいですしね。

【北西酒造】彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒

「(買っておきますけど)どうします?」と職場の酒の神に言われましたので、「じゃあよろしく」との声がけにより調達されたお酒。

おかげで最近酒屋に行っていません。たまには行きたいな…

ということで、今回のお酒はこちら。

【北西酒造】彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒

埼玉の北西酒造、彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒でございます。

埼玉県のお酒、意外と侮れない、というか非常に良い酒が多いのですが、どうしても日本酒というと米所の新潟とか東北のイメージ、日本酒発祥の地と言われている奈良のイメージがあるのですが埼玉もなかなか美酒の多い県だったりします。どうしても、東京都のお隣というイメージのほうが先立ってしまいがち、「翔んで埼玉」が注目を浴びましたが、酒も頑張っていますよ。

【北西酒造】彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒

いやもうね、開けたてから美味いのなんの。Yamaroの大好きな酸味系なのでありました。米の香りとバナナを思わせる甘みがまずスッと出てきて、その後すぐに柑橘系の酸味があります。
しかし甘みも酸味も押し付けがましくなく爽やか、上品です。苦味もちょいある感じです。

どれも強く主張せず、それでいて存在感がある、という印象です。ただ、昔ながらの日本酒好きには、ちょっと物足りないかも。

あと、この酒は温度が上がると味がぼやける印象で、冷やしてさっと飲むのが良いですね。

私は昔ながらのどっしり系もフレッシュなのも好きなので、これはこれで好きですね。

【吉久保酒造】百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒

まだコロナウイルス騒動がそこまでではなかった時期、酒飲みの同僚と出張したときに、昼飯代を貸してあげまして、その昼飯代は酒で返してよいということにしました。

で、帰ってきたのがこれです。

【吉久保酒造】百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒

見切れる娘さんは気にしないでください(笑

吉久保酒造の「百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒」、2月限定のお酒です。通常は火入れ酒のようですが、こちらは生酒。桜のラベルが良いですね。

酒米は常陸錦で精米歩合は55%、アルコール度数はやや低い15度、日本酒度は+1と中庸です。

【吉久保酒造】百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒

いや~、水! 水です(笑)良い意味で。
こうやって書くと、味ないのかよと思いますが、違います。口当たりは軽い、というの言うのは様々なHPにも書かれていましたが、スーッと浸透していく感じです。甘さは控えめ、でもって辛さもそこまでない、香りも強くなく爽やか。大きく主張しない。漆黒のような深い味わいとラベルにはありますが、個人的にはそこまで深い味わい(日本酒らしいどっしりとしたという意味で)という感じではなかったかな?

完璧な食中酒ですね。食べ物の味を一切邪魔しません。ついつい飲みすぎてしまいます。


今回、この写真はTamron SP AF 90mm F/2.8 Macro (172E)で撮影しました。四合瓶を撮るには、60mmより90mmがしっくり来ますね。ただちょっと、コントラストがいまいち冴えないなぁと写真の仕上がりを見て思いました。レンズクリーニングしないとですね。