「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【五十嵐酒造】五十嵐 別誂 純米酒 無濾過生原酒 直汲み

五十嵐酒造のお酒、天覧山も好きですが、この特約店限定の「五十嵐」も好きです。ここのお酒はどれを飲んでも美味しいのですが、今回はさらに特約店でも置いているところが限られる別誂(べつあつらえ)です。

ピンクのラベルなので、何となく甘い系かなと、購入したお店のラベルを見ると、やはりやや甘口系のようです。
五十嵐シリーズは、定常販売酒である「天覧山」ベースの原酒を使用しています。天覧山の名は、五十嵐酒造がある埼玉県飯能市にある小さな山(標高197m)を由来としています。

アルコール度数もやや抑えた14度。ラベルにはありませんが、麹米に山田錦、掛米に五百万石を使用、精米歩合65%と程よく削っています。
生酒で要冷蔵。開栓注意です。日本酒度はラベルにはありませんが-2と中口~やや甘口、といったところです。さてどんな塩梅かな?

生酒で要冷蔵なので冷やした状態でいただきました。開栓するとポンとガスが抜けます。吹き出すほどではないですが、開栓注意です。
上立香は華やかな吟醸香。口に含むと…まず爽やかな微発泡のガス感とともに口いっぱいに広がるライチ系の瑞々しい甘味と酸味、とにかくみずみずしくフレッシュです。ただ甘いだけでなく、後半少し苦みと旨味、アタックがあり、スーッと引いていく。甘口寄りでありながら、後味まで引かないので、口当たりが良いですね。これぞ五十嵐の真骨頂です。
五十嵐は大好きですが、色々なお酒を試したく、最近買っていませんでしたが、やっぱり良いものは良いですね。


五十嵐酒造の五十嵐シリーズは特約店でしか買えません。お近くに特約店がないという方は通販でどうぞ。
↓は緑ラベルの別商品ですが、今度買ってみたいと思います。

【松屋酒造】流輝 (るか) 純米吟醸 山田錦 針金屋別注

久しぶりに、針金屋加藤酒店に行ってきました。
ここの店主自ら手詰で組んだ、ここだけのお酒です。

ベースはタイトルの同名のお酒ですが、別注では醪(もろみ)を絞る最初の部分である「あらばしり」と、最後にギュッと酒袋を押して絞る「責め」を混合して手詰めしたお酒となっています。
一般に荒走りの部分は、雑味が少ない若々しく繊細な部分、そして最後の責めはギュッと絞るので苦みや雑味といった部分が表に出てきます。
これらを混合したということで、どんな味わいになるか楽しみなお酒ですね。

スペックとしては、酵母は非公開、アルコール度数は15度と一般(ちょっとだけ低い)。おりがらみの生酒、もちろん要冷蔵。
ロットによっては吹き出しがあるかもしれないようです。冷やしていただきましょう。

澱を絡めると濁りは強め

開栓、とりあえずガス感はなく吹き出しはなし。
上立香は洋梨のような濃厚な甘みです。注ぐと澱が絡んでいい濁り具合。口に含むと…えええ、このトロッとした感触、そして甘みはまるで飯米かのような糖度の高い、甘酒を彷彿とさせます。洋梨のような甘み、だけど後味にちょっと大人びた苦みとアタックがあり、余韻は長め。とにかくとろっとした感触がまるで果汁100%の洋梨ジュースを思わせる丸みのある甘み。
酒米は定番の山田錦なのに、まるで飯米のような膨らみのある甘みば独特で癖になります。
今回の別注、見事です。これは他では味わえないです。
諸事情で四合瓶を買いましたが、一升瓶で買いたいですね。


通販では通常の流輝 純米吟醸 山田錦を購入できます。別注がこんなに美味しいなら、通常版も美味しいに決まっています。

【やまね酒造】やまねのみのり

先月やまね酒造の直売所で買ってきたお酒です。

ノーマルのやまねのみのりは1年ぶりの購入でした。

毎回味わいが変わるお酒故に、一期一会ですが、最近は味が安定してきているように思います。それでも試行錯誤、色々実験的なことをされているので、毎回新鮮ではあります。
ここ最近は、木桶がこなれてきて、木桶感が強すぎることもなくなりましたが、今回はどうでしょう?

いつものように発芽玄米を加えたいわゆるクラフトサケです。その辺の話は上のリンクにある昨年のブログで書いているので割愛します。
協会6号酵母、いわゆる新政酵母を使ったお酒です。今回は今までのやまねのみのりの中でもアルコール度数が高めの14度です。去年買ったものは11度でした。
毎回アルコール度数も変化します。
今回はやや辛口で味わい深くなっているとのことでした。

いつもの様に生酒なので、冷やした状態でいただきます。
上立香は酸味を感じさせるパイナップル? 口に含むと、おお、まず力強い酸味とともにさっぱりとした甘みと旨味、苦みで複雑味が今までのよりもありますね。パイナップル系ですが、甘みよりも酸味が今回は強いですね。アタックも割とありますが、それでも一般の日本酒よりやや低い14度なので、ガツンと強いアタックではないです。
温度が上がってくると、木桶の味わいと甘みが増してきますが、やはり強い酸味が主体です。
私は割と酸味のあるお酒大好きですが、今回は酸味主体になってしまった感じはありますね。もう少し酸味を抑えたほうがこの味わいのバランス的には良さげかなぁ。

今はやまね酒造の隣りにある民泊でやまねのみのりは多く提供されていて、一般流通はほとんどないそうです。唯一BASEでの公式通販で購入可能です。
濁りバージョンなど限定生産のものは残念ながら直売所でしか買えないんですよね。この点もう少し買いやすい酒屋さんで販売してもらえると…といつも思います。
また夏休みに入ったら買いに行きたいですね。

【油長酒造】風の森 雄町 807 笊籬採り

久しぶりの風の森です。まず間違いのないお酒ですからね。

個人的に大好きな807シリーズは、精米歩合80%、協会系7号酵母を使用していることに由来しています。米をあまり削っていないシリーズです。
名前にあるように、酒米は「雄町」を使用しています。

超低温長期発酵、温度管理を徹底したことにより、瑞々しい味わいを再現しています。
笊籬取り(いかきどり)とは、ラベルにあるように、浸透圧で滲み出たお酒を集めるとあります。
実際の笊籬は竹で編んだザルのことをいいますが、油長酒造では笊籬状になったスクリーン使用し、もろみと酒を分離しているとのこと。
もろみと酒の分離は一般に袋吊りし自然に裂けが浸透してくるのを待つという気の遠くなるような作業で、時間がかかることと、それにより酒が空気に触れ酸化してしまうという欠点がありましたが、この独自の笊籬取りではスクリーンをタンクに沈めることで、空気に極力触れずに分離できるのだそうです。

ではいただきましょう。

生酒なので冷やした状態で。開栓するとポンとガス感が。上立香は瑞々しい桃のような甘み酸味を彷彿とさせます。
注ぐとシュワシュワか少しありますね。口に含むと、お、思ったよりもアタックはありますね。でも瑞々しいメロンのようなやや濃厚な甘みと旨味や酸味、後味に少し渋み苦みを残しつつもスーッと引いていく後味。雑味感は少しありますが、嫌な雑味感は皆無で、甘みと旨味を両立させていますね。

少し空気に触れさせ時間が経つと、苦みの感覚が少し後退し、より透き通った味わいに。でも807シリーズらしく渋み苦みの複雑味は少し残しているのが個人的にポイントが高いですね。
もう少し温度が上がるとバナナのような芳醇な甘みと苦みが。温度帯で味わいが変わって面白いですね。流石、風の森と思わせる味わいです。


風の森の素晴らしいところは、これだけこだわりを持った酒蔵ながら、決して高価ではなく買いやすいお値段であること。プレ酒となってしまうと、もはや酒蔵の管理を離れ二次三次流通当たり前、値段は釣り上がり温度管理が疎かになって味わいが落ちていく、とあまり良い流れではなくなりますが、そういうことはなくしっかり供給してくれるのも油長酒造の良いところ。
通販でもどうぞ。

created by Rinker
¥1,650 (2025/08/22 20:39:19時点 楽天市場調べ-詳細)

昨日行ってきた串焼きやさん

いつものお店です。今は別部署同士になっている元同じ職場の仲間と飲んできました。
色々情報のやり取りなんかを。やはりこうやって集まって話を聞かないと、聞いていない状況も結構あるものです。

水曜日なのでたくさんは飲まなかったけど、相変わらず美味しい酒ばかりです。
今は仕込みに母さんが入る以外は、マスター1人で切り盛りしていますが、やはり限界があるようで。人を募集しても来ないのだそうです。
お店の形態も変えていかないと、ということでした。人手不足で飲食業も難しい時代になってきましたね。

十四代の本丸、これ本醸造なのに、醸造アルコール臭さがない、純米と言われても気づかなそうなくらい完成度高いです。良いリフレッシュになりましたよ。

【やまね酒造】やまねのみのり(にごり)

飯能市のさらに山奥故に、ふらっと買いに行くのがなかなか難しいやまね酒造ですが、ふっと時間が出来たときに買いに行ってきました。
ま、ついでに撮影も使用と準備したのですが、残念ながらその日は収穫無しでした。

まずはにごりからご紹介。

にごりも製造ロットで全く別物になります。前回買ってきたのはお正月でしたが、その時は試験醸造だったようですね。

今回は試験醸造とは特に聞いていませんが、製造ロットでかなり傾向は変わるようですね。
絶えず発酵しているため、このタイプは蓋にガス抜き穴が空いています。したがって寝かせるとこぼれてしまうため、立てて冷蔵保管です。

折が沈殿していますね~

今回はアルコール度数13度、お正月に買ったものは9度と低かったので、今回はかなり度数が高いですね。と言っても一般の日本酒よりは少し低いですが…。
あ、この「やまねのみのり」は日本酒ではありません。何度も書いていますが、日本酒の製造免許の取得は極めて難しいため、発芽玄米を加えることで「その他の醸造酒」として販売しています。いわゆる「クラフトサケ」と言われているやつですね。

木桶仕込み、協会6号酵母、袋吊り、無濾過生原酒なのはやまね酒造のお酒の共通項目。新政酒造で修行したオーナーの考えかたは、新政から継承されています。

さて今回直売所で店員から聞いたところによると、今回のにごりは度数が高いことによりやや辛口に仕上がっているようです。

よく澱を絡めました。やはり発泡していて、ガスは程よく出ていますね。ガス抜き穴がなかったら蓋が飛んでいるでしょうね。
冷やした状態で。上立香はほのかで、ことらさ香りを強調するタイプではないですね。口に含むと、まずプチプチと微発泡の爽快さとともに、結構なアタック感が。前回が9度のアルコール度数だったので、13度になるだけでこれだけアタック感が強くなるのね。旨味もぐっと出ていますね。
甘みはあっさりで、酸味も前回飲んだのよりはあっさりめ。木桶感も今回はほんのりですね。苦みがそれなりにあって、これまでのどの「やまねのみのり」よりも大人びた味わいです。後味はスッキリです。
ちょっと温度が上がってくると、甘みが出てくるので、この温度が上がり始めた辺りが好きですね今回は。前回の酸味の力強い感じも好みでしたが、こちらはより味わいや旨味に重きを置いている印象。
なるほど~、試行錯誤がみてとれますね。

ところで、最近やまね酒造のお酒は一般の酒屋に置いていないのかと尋ねると、今は販売所の隣りにある「やまねの民泊」での消費が多いそうで、小さな酒蔵故に製造量が限られるため、なかなか外に出せていないようです。うーん、民泊も一度体験してみたいんですけどね~。

前回行ったような、どこかの居酒屋貸し切りのイベントは?と聞いたところ、こちらは計画中だそうです。いつになるかわかりませんが、あれは楽しかったのでまたやってほしいですね~。

【若林醸造】つきよしの 萌黄 山廃純米無濾過生原酒

前回、若林醸造の「つきよしの 空 純米吟醸」を買って飲んで、とても感銘を受けてしまい、いつもの酒屋で山廃の純米無濾過生原酒を見つけてしまい、つい買ってしまいました。

前回は火入れでしたが、今回は待望の無濾過生原酒です。これは楽しみです。もちろん一升瓶で購入。この銘柄は間違いないと確信しました。

萌黄と言うだけあって、透明な瓶に濃いめの黄色のお酒です。個人的に生酛造りと底から山卸(やまおろし)の作業を廃止した山廃のお酒が好きです。
なので期待しちゃいますね。
酒米は長野県産のひとごこち、精米歩合は70%と程よい削り、生原酒ですがアルコール度数は15度と、原酒としてはわずかに低めかな。
独特の酸味、これがいいんです。

生酒ですから、要冷蔵で冷えた状態からいただきます。
上立香は爽やかなりんごを思わせる酸味と甘味を感じます。口に含むと…おおお、これこれ、ワイ氏の大好き系でした! 生酒らしいフレッシュさはありますが、ガス感はありません。どちらかと言うとお落ち着きのある旨味を基調としつつ、りんごのような酸味と甘味を醸し、後味は割とスッキリ切れていきますね。
山廃系のお酒にはどっしりした味わいのものが多い印象ですが、こちらは無濾過生原酒だからなのかフレッシュさがあり、どっしり感はあまりありません。が、旨味がわりとしっかりしているので、生酒にありがちな軽い印象でもないんですよね。

少し温度が上がると、更に旨味が増して、酸味と甘味のバランスは変わらずにより深みが増します。
このお酒は冷やした状態でも、常温でも行けますね。今回は試していませんが、どの温度帯でもバランスが良さそうなので、温燗も行けそうですね。
暑くなってきたこの時期、つい冷やしたものばかり飲んでしまいがちですが、温燗も悪くなさそうです。
つきよしの、2本飲んでとても気に入りました。また違うものも飲んでみたいですね。


まだ大手通販系では扱いはないようですが、一般の酒屋さんのサイトでは入手可能です。
次は辛口純米酒かなぁ。透明な瓶は無濾過生原酒、茶色の瓶は火入れ酒のようですね。

若林醸造 辛口純米酒 つきよしの 赤 1800ml 長野

【豊島屋酒造】金婚 純米酒

以前豊島屋酒造の直売所でガチャガチャをした際に当てたお酒です。

飲みきりサイズの1合180mlの瓶、神棚なんかに上がっていたりしますね。豊島屋酒造と言えば、特約店限定の屋守(おくのかみ)が美味しいですが、ここの昔からの定番のお酒は金婚(きんこん)です。

シンプルなラベル、純米酒で精米歩合は65%と程よい削り。酒米は「こしいぶき」を使用しているそうです。
定番中の定番酒ですが、純米酒でも今ではお安い部類に入るお酒です。ありがたいですね。

火入れ酒で、ラベルに「ぬる燗でもどうぞ」とあるように、冷すより常温から温燗が良さそうですね。
まずは常温で。開栓すると、上立香はカラメル系を思わせる香ばしい甘みを感じます。口に含むと、口いっぱいに広がる酸味とややひねっぽい苦みに甘みが実によいです。これは下手に冷やすと味がボケてしまうかもしれません。常温のバランスがなかなか。フレッシュではないけど、どっしり感は少なめでやや軽やかな味わいです。
そして少し温めて、温燗で2杯め。うむ、これこれ、甘味と酸味の角が取れて、より膨らむ旨味、滑らかな味わい、これぞ定番の古き良き日本酒の味わいです。変なアルコール臭さは皆無ですね。やや濃い目の味の和食にもマッチします。例えば肉じゃがなんかとの合わせにピッタリと感じました。

こういうお酒がその辺の酒屋やスーパーマーケットで買えるのはありがたいことです。


ザ、定番酒です。これがちゃんと純米酒なのもよいですね。

created by Rinker
¥1,423 (2025/08/22 15:50:35時点 楽天市場調べ-詳細)

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

まさかこんな貴重なお酒を昨年に引き続き、今年も買えるなんて(^^)

相変わらずかっこいい瓶だ…。そしてこれを普通に予約とか取り置き無しで買えるお店に感謝です。作(ZAKU)IMPRESSIONシリーズでも、Type Nは飲食店でもなかなか見かけないお酒なんですよね。
以前も書いたと思いますが、Type Nの由来は、作の雅乃智(みやびのとも)の中取りをベースとしていて恵乃智(めぐみのとも)のIMPRESSION版が既に「Type M」となっているため、この酒は中取りの「Type N」なんだそうです。
あと精米歩合が、他のIMPRESSIONシリーズが60%なのに対し、こちらは大吟醸で50%となっています。

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

作(ZAKU) は全て火入れ酒なので、火入れなのに生酒らしいフレッシュさを味わえるお酒、極微発泡で開栓注意となっていますが、実際にはちゃんと冷やした状態で開栓すれば吹き出すことはないです。ここは品質を安定させるために火入れにこだわっているだけあり、ロットによって発泡感が大きく変わることもありません。
酵母は自家酵母

ところで個人的な話ですが、若い頃は出張でよく鈴鹿に行っていたんですよ。で、清水清三郎商店って鈴鹿のどの辺りなんだろうと調べてみました。

あ、海に近いところなんですね。最寄り駅は近鉄名古屋線の伊勢若松かぁ。昔よく出張で行っていたのは、この先の白子駅が最寄りだったもので、もしあの時代に日本酒にハマっていたら、出張帰りに寄っていましたね。ただあの時代はまだそこまで有名ではなかったかな?

と話が脱線したところで、開栓しましょう。

よく冷やして慎重に開栓、ポンと音はしたけど、吹き出すまではないですね。注ぐと少しだけシュワシュワします。
上立香は仄かな吟醸香で、ことさら香り高いという感じではないです。口に含むと軽快な発泡感とともに、マスカットやライチの酸味甘味、そしてやっぱりどっしり感もそれなりにあります。IMPRESSIONシリーズ唯一の大吟醸ですが、決してよくある大吟醸のすっきり感ではなく、甘味と酸味に複雑味が実に絶妙に絡み合っています。フレッシュ感は他のIMPRESSIONシリーズよりは少なめ、もちろん火入れ酒としてはフレッシュ感はかなりある方ですよ。
このType Nについてはシリーズで最も大人びた味わいです。旨味がシリーズトップクラスにあるので、個人的には食後にアテもなくじっくり味わいたいお酒ですね。


四合瓶でちょっとお高いですが、特別なひとときに。

created by Rinker
¥2,860 (2025/08/23 05:28:40時点 楽天市場調べ-詳細)

【若林醸造】つきよしの 空 純米吟醸

いつもの酒屋さんで買った、今まで飲んだことのない銘柄の新規開拓、ということで、長野県上田の若林醸造「つきよしの」を買ってみました。

初めての銘柄でも一升瓶で買えるならなるべく一升瓶で買っています。この酒屋においてあるお酒はどれも確かなものですし、説明書きもちゃんと添えてあるのが良いです。安心して買えます。
ってことで長野のお酒もなかなか良いものが揃っているのですが、「つきよしの」はお店でも飲んだことがないです。なのでとても楽しみ。

若林酒造はラベルにあるように1896年(明治29年)創業で伝統ある酒蔵、だったのですが、1969年頃(昭和44年)には自社での日本酒製造をほぼ辞めていたそうです。どこかのOEMで販売していたようですね。しかし、現在の杜氏である若林真美氏はアパレル業界から転身して実家の酒蔵を引き継ぎ、現在では自社醸造を増やしているのだとか。最近このパターン結構聞く話ですね。日本酒が見直されているのは良いことです。
実は自社で作っていないお酒、あるんですよね。どこの何とは言いませんが。

酒米は長野県産美山錦、アルコール度数は平均的な15度、酒米は非公開。今回買ったものは火入れですが、季節限定で無濾過生原酒も出しているそうです。
なおいつもの酒屋では冷蔵庫に入っていたので、それに習ってうちでも冷蔵保管としています。

ほぼ透明に近いお酒

生酒ではありませんが冷やした状態で。
開栓し注ぐと上立香は瑞々しいメロンを思わせる吟醸香。口に含むと…最初はスッキリ系?と思いきや、じわっと芳醇な甘みとともにぐっと膨らむ旨味、そして苦みと辛さもほぼ同時に押し寄せます。そしてさっぱりと後味が良い。割と甘口寄りではありますが、この後味のさっぱりすっきり感がなんとも良いです。
そしてやや温度を上げていくとより甘みと旨味が膨らむ印象です。そしてキレの良さは相変わらずですね。
これはなかなかすごいお酒だぞ。今度機会があればぜひ無濾過生原酒も飲んでみたいです。が、火入れでもしっかりフレッシュさも感じさせつつ安定した味わいが素晴らしいです。
これは一升瓶で買ってよかったよ~


まだ通販取扱は少ないようです。お店で買えてよかったってやつですね。この「空」は楽天では見つけられなかったけど、他のも試したいですね。

若林醸造 つきよしの 華 無濾過生原酒 1800ml 要冷蔵 クール便 長野