「カメラ・レンズ関連」カテゴリーアーカイブ

新装ニコンミュージアムで動画もちょこっと撮ってきました

ニコンミュージアム、お昼くらいに少しお客さんが少なくなったタイミングを見計らって、手持ち撮影をNikon Z 8とスマホ(ASUS Zenfone 11 Ultra)で行ってきました。

やっぱりカメラ単体の手持ち撮影は厳しいなぁ…。かといってジンバル買ってまで撮るほど気合が入っているわけではないので。
こういった撮影はアクションカメラのほうが向いていると思うけど、ジンバル内蔵のZenfone 11 Ultraでも撮ってみればよかったかな? 最後のNikon F3 + MD-4 +AI Nikkor 400mm f/2.8Sの連写シーンのみ、Zenfoneで撮影しています。

是非足を運んでみてください。写真や動画では分からない、あ、こんなのもある、とか色々気付きがありますよ。古い商品の当時のカタログなんかも以前より大きな画面で見られます。
いずれ企画展もあるでしょうから、機会を見てまた行きたいと思います。

新社屋で新たに開館したニコンミュージアムに行ってきた

旧品川本社に2015年からオープンしていたニコンミュージアムですが、本社を古くからニコン縁の地である西大井に移転、そこに新たにニコンミュージアムが併設されることになりました。
2024年10月12日(土)、ついにオープンしましたので、行ってきました。

2024年に完成したNikon本社の新社屋

入口では開館記念としててニコンミュージアムメダルを進呈されました。こういう記念品はいかにもNikonらしい(あえて画像は載せません)。

インダストリーゾーン

まず入場するとインダストリーゾーンが。その名の通り、業務用製品が中心の展示です。製造業や研究職でないとあまり馴染みのないものが多いかもしれません。

パッと見るとなにかわからないけど、よく見るとものすごいものが展示されています。Ultra Micro Nikkorとかがサラッと展示されていることに驚き。ごく一部の界隈に反響があったから? 実体顕微鏡も以前はなかった展示ですね。
また現行品としてデジマイクロ(マイクロメーター)も触れる状態で展示。マイクロメーターはミツトヨのイメージが強いのですが、Nikonも作っているんですね。

コンシューマコーナー

いわゆる民生品、とは言えほぼプロが使う商品も展示されていたり、民生品をベースとした特殊製品もサラッと展示されています。多くの人には馴染みのあるNikonといえば、カメラやレンズを主体としたこのコーナーですね。
タッチアンドトライコーナーでは、恐ろしいことにF3 + MD-4 +AI Nikkor 400mm f/2.8S やF2 + MD-1 + AI Nikkor 1200mm f/11Sなんかが触れて連写できる状態で設置されているではありませんが! ミュージアムに展示されている製品で、こんな無防備にトライできる状態で設置されているなんて! クレイジーですね!(褒め言葉)

かと思えば、タッチアンドトライコーナーのF6が不調となり急遽F5の50周年モデルに切り替わっていました。50周年記念モデル、普通にあるんかいw
まあ新装初日なので、頑張ったんだと思います。1950年代のNikon SPなんてのが誰でも触れる状態なんて、ありえないですよホント。
だいたい、Nikon F2のウエムラスペシャルとか、何の説明もなく展示されていたりするんですよ。ここは詳細な説明がほしいですね。そのうち展示されることを願います。

正確には左側はインダストリアルではなく引き伸ばしレンズのEL-NIKKORや大判用のレンズ、右には工業用レンズのRayfactが。工場の検査用センサなどに使われているレンズです。

これらは説明が必要と思いますが、今回の展示にはなし。いずれどう使うものかは補足展示してくれると良いですね。

そして創業当時の三菱財閥つながりが分かる展示、この辺りは良いですね。
将来は海上自衛隊潜水艦に搭載されている13m潜望鏡が展示されると面白そうなのですが。

レンズの展示は、従来と同様むき出しのままですが、横一列の展示となったことで、より圧巻さが増しましたね。
そうそう、タッチアンドトライコーナーの望遠レンズは、このレンズ展示から貸し出されているんですね。ちょうどAI Nikkor 400mm f/2.8Sが抜けていましたが、当に今さ割れる状態になっていたんですね。なお、展示のレンズはお触り禁止です。
でも、こうしてガラス越しではない展示が多いのは、直接見てほしいという意思と見学者のマナーが良いからでしょうね。ガラス越し展示にせざるを得ない、とならないことを切に願います。

ミュージアムショップ

先に券売機でチケットを買って、カウンターで商品引渡しのスタイルは以前と同様。ガチャガチャもありました。アンブレラマーカーのるつぼのアクリルイラストが当たりました(笑)

もちろんニコンようかんも購入。

ニコンようかんなどいくつかのグッズを購入。結構期間限定物も多いので、行くたびに新しい発見があったりします。今後に期待です。

新社屋もとても広くて綺麗でした。
こういう環境で仕事ができるのはちょっぴり羨ましい。

ミュージアムは従来の品川より広いので、今後企画展などの展示でも大いに活躍できるでしょう。今はまだ説明不足の展示も多いですが、いずれ充実してくると思いますので、頃合いを見計らってまた行きたいと思います。
なお、閉館日は「月曜日、日曜日、祝日および当館の定める日」となっているので、事前にご確認されることをお勧めします。

当日お会いした皆様に感謝申し上げます。お久しぶりでございました。
またお会いしましょう。

雨天撮影時の雨対策

先日の木更津航空祭では、事前予報が雨だったため、雨天対策をして挑みました。

カメラレンズが見えませんが、この迷彩カバーの中にNikon D850とAF-S NIKKOR 600mm f/4Gがいます

結果的に機材が濡れて故障する、といったトラブルもなく乗り切れましたが、周囲を見ると、カメラにビニール袋をかぶせている人もいれば、手拭いをかけている人、濡れるに任せて全くの未対策という人まで、その対応は多種多様でした。

撮影経験もそれなりに長くなってくると、こうしたイベントでの雨に対しては、ある程度対策していくようになりました。
月並みですが、私なりの装備をご紹介します。

ポンチョ

自転車通勤もしているので、ポンチョはいろいろ試したしたが、航空機撮影時は終了のある望遠レンズやボディを2台以上持つことになるため、厚手のポンチョはかなりかさばり重量もあるため、あえて折りたたんだ時のサイズがコンパクトな薄手のポンチョを使用しています。
私が使っているIKEAのKnallaという今は廃版のポンチョがちょうどよいペラペラ(笑)加減なので愛用しています。

この形状は腕を出す穴がある以外は、すっぽり360度覆えるので、例えばカメラリュックやバッグをかけたまま装着すればバッグを濡らさずに済むのと、バッグやカメラ機材を地面に置いていても、裾の内側に入れておけば極力濡らさずに済みます。
なのでこれに似た形状の薄手のポンチョがおすすめです。

IKEAの現行品はSALTSTENという名称で販売されていますが、この形状だと腕は出しやすい分、両サイドから雨水が入りやすく、お勧めできません。

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薄手の場合、どうしても雨が染みやすいのが欠点なので、事前に防水スプレー処理を施すのが良いでしょう。

正面側が眺めの自転車用も悪くないですね。

シューズ

最近は防水スニーカーも多く出ています。寒くなってきたらスノーブーツ型もよいでしょうが、歩き回るには少し疲れるかもしれません。
私は最近ムーンスターの防水シューズを使っていますね。職場で安く買えるんですよ。足が幅広な4Eなので、履き心地はゆったりしています。

防水パンツ

アウトドア向けは結構お高め。ワークマンだと比較的安価に購入できます。上下セットでこの値段ですからね。他のメーカー品だとパンツだけでもっと高価です。

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カメラバッグカバー

カメラバッグのレインカバーは単体でもなくはないですが、ある程度のサイズと値段のバッグでは、専用レインカバーが別売りまたは付属していることが多いです。
私が木更津航空祭で使ったバッグは、VANGUARDのALTA SKY53でレインカバーが付属しています。
カバーはコンパクトに折りたためるのと、サイズにも余裕があるため、何かをバッグに装着したままでもかぶせることが可能です。折りたたみいすを取り付けた状態柄カバーできました

ALTA SKY 53付属のレインカバー装着時

このカメラバッグは、ドローンや折りたたみ椅子などを外側に固定できて、かつサンニッパや180-600mmクラスの望遠ズームレンズとボディを装着した状態で収納可能な上に、更にボディ2台とレンズも収納可能で、非常に便利なバッグです。もう6年くらい愛用していますが、まだまだ活躍できそう。収納がとても多くオススメです。

望遠レンズ用レインカバー

望遠レンズ用のレインカバーは、どちらかというと三脚にレンズを据えて使う用途に設計されたカバーが多いですね。
私が使っているものは、一番上の写真の迷彩のもので、かなり前に買ったものなので現行品ではありませんが、AF-S 600mm f/4Gのような大型の望遠レンズにも対応できるものです。

現行品だと、例えばthinkTANKphoto(シンクタンクフォト) エマージェンシーレインカバー ラージが適合します。

Vanguardも600mmレンズ対応のこれはよさそうですね

Canonも自社レンズ用にカバーをラインアップしています

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以前はNikonも望遠レンズ用のレインカバーを販売していましたが、現在では販売終了となっています。

どのカバーも基本的に三脚に据えたレンズ前提ではありますが、捲し上げれば手持ち撮影には対応できますし、背面が透明カバーなら、カバー越しに何とかファインダも確認可能です。

標準~中望遠レンズ用レインカバー

今回買い直そうと思っているのがこれです。
今使っているものは透明なナイロンのカバーですが、全てナイロンだと柔軟性が悪く、また畳んだ状態から広げるのにナイロン同士がくっついてしまい、剥がすのに手間取りました。

例えばJJCのこれは、Nikonの丸窓のアイピースに対応しているので、ファインダのみ露出させ、後はカバーすることが可能です。

次回に備えて、これは買っておきたいと思います。ということでポチりました(^^)

俺のカメラは防滴だから大丈夫だぜ、と思っている方も、せめて簡易型で良いのでカバーがあれば安心。

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防水カバーは、もっと使い捨てなど安価なものも存在しますが、結局使い勝手が悪かったり、雨漏りするものもあるので、ある程度しっかりしたものを購入したほうが無難でしょう。
出来れば雨の日の撮影は避けたいものですが、その機会でしか撮れないものもあり、しっかり雨対策することをお勧めします。

登山などアウトドア好きな方はもっとガチな装備でしょうけど、航空祭のような場合の雨は、あまりガチガチにすると重量が大きくなるので、ある程度の妥協は必要かな。
このあたりは個人の好みも大きいですけどね。

久しぶりに一眼レフD850で連写撮影した雑感

先日の木更津航空祭ですか、カメラ3台体制でした。

去年は以下の2台体制でした。

  • Nikon Z 9 + NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR
  • Nikon Z 8 + NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

実のところ、上の組み合わせで全く問題なく撮影出来たのですが、今年はそれにプラスしてNikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR + TC-14EIIIも追加しました。

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED この後1.4xテレコンバーターのTC-14EIIIを装着

本来なら、AF-S 600mmはZ 9と組合せて使いたいところですが、Z 24-200mmとZ 180-600mmも使いたい、レンズ交換すると撮影タイミングを逃しかねないし、雨天ということもあり、なるたけレンズ交換はしたくない。
そうなると、AF-S 600mmはFマウントレンズですから、D850で撮影すれば良い、となりました。そしてZ 180-600mmがあるので、AF-S 600mmは1.4xテレコンバーターのTC-14EIIIで撮影すれば、850mm相当になります。

ということで、この3台での撮影となりました。D850をフィールドに持ち出すのは久しぶりです。
普段はZ 9もZ 8も、連写速度ば秒10コマとしています。最大秒20コマで撮影できますが、航空機撮影には秒10コマで十分なので。一方D850はマルチパワーバッテリーパック MB-D18とバッテリをEN-EL18シリーズ取付の場合にのみ、秒9コマに対応します。
最近はエントリー機でも秒10コマ以上連写可能な機種も少なくないですが、秒あたりの連写コマ数だけが連写能力を決めるものではないのを、今回再認識した次第です。

Z 9/ Z 8とD850バッファサイズと書き出し速度の差はかなり大きい

Nikon Z 9やZ 8(Nikonの方が言うにはZ 9のほうがバッファサイズは大きいとのこと)は、14bit 高効率圧縮RAWで秒10コマ連写している限り、バッファが切れて連写速度低下する事はありません。シャッターを押している限り、ほぼ無尽蔵に撮影可能です。
ファインダ上は [r20] (20コマ分以上のバッファがある)の表示ですが、実際に連写していても、[r18~15]付近のままなので、バッファが埋まる前にカードに書き込みされています。

Z 8の場合は、14bit ロスレス圧縮RAW(CFe)で秒10コマ連写の場合、CFexpressカードとSDカード(SD UHS-II)で同時記録した場合は、おおよそ50コマ(5秒間連写しっぱなし)でバッファが詰まりますが、CFexpress単体だけに記録した場合は、バッファは詰まりません。これはCFexpressへの書き込み速度が速いので、バッファのデータを即座にカードに記録できるからで、SD UHS-IIカードの300MB/sでは限界があるということです。
そういう点では、CFexpressダブルスロットのZ 9では、2枚のカードに同時書き込みしても、バッファが詰まらず撮影可能です。ここはさすがプロ機です。バックアップを取りながらの撮影でも速度低下の心配がないのです。

一方、D850はCFexpressカードにファームウェアアップデートで対応したものの、内部記録速度はXQDカードの440MB/s程度しかありません。SD UHS-IIカード(300MB/s)にも対応していますが、実はCFeとSDカードの速度差はZ 8程はないということになります。
D850には高効率圧縮RAWはなく、(非可逆)圧縮RAWの12bitであれば、データ量を 14bit ロスレス圧縮RAWの7割弱まで減らせるため、これがRAWで最も連写出来る設定になります。
この設定で、SDカードは使わずCFexpressカードで連写した場合は、38コマ(秒9コマ連写なのでおおよそ4秒強)撮ったところでバッファが詰まり、さらにバッファの完全開放に14秒かかりました。
SDカードに同時記録すると更に連写コマ数は減ります。

木更津航空祭では、D850は14bit ロスレス圧縮RAW(CFe)+JPG FINE★(SD-UHS-II)で撮影していたので、さらにはやくバッファが詰まってしまいました。バッファのサイズもそうですが、カードへの書き込み速度が連続連写コマ数にかなり影響を及ぼしていることが分かりました

D850は2017年発売当時の4500万画素のカメラとしてはかなりの連写が出来、それまでのD810やD800よりも大幅にバッファが増えたことで、連写コマ数もかなり改善されました。実際、秒9コマで数秒も連続で連写することは稀なので、戦闘機撮影でもかなり活躍しました。
が、Z 9やZ 8の感覚で撮影することに慣れてしまった今、改めてバッファとカードの書き込み速度をD850では意識する事になってしまいましたね。
もちろん、アホみたいにシャッターを押し続けなければよいだけの話ですが、航空祭のようにここぞというときは、やはりZ 9やZ 8をメインとしたいのは言うまでもないですね。

ちなみにAFについては、航空機撮影は被写体認識よりも食いつきが重要なので、D850で全く問題はないということを記載して、この話を閉じたいと思います。


今でも一眼レフとしてはベストなカメラだと思いますD850。Bluetooth+WiFiを搭載し始めた時代のカメラなので、今でもスマホ連携は遜色ないし、むしろZ 9 / Z 8より繋がりやすかったり(^^)

息子氏、初ゴールを決めた!

息子のサッカー練習試合。サッカーを初めて10ヶ月、初めて息子がゴールを決めました!

フォワードにいても、他の上手い子に譲ってしまうことが多かったけど、今回は決められると思ったのか、初めてゴールポストに蹴り上げまして、決めました!
よく頑張ったね!


今回は試合回数が多かったので、カメラ側もいろいろ試してまして。
普段はNikon Z 9の3Dトラッキングで撮影しています。ただZ 9の場合、人物が入り乱れると、ロックオンしていた被写体以外に持っていかれることも多々あるので、横切りへの応答は「鈍感」に設定していたのですが、よくよく説明書を見ると、3Dトラッキングの場合は、この設定は無効で、”常に「3」を選んだときと同じ動作になります。”とありました。

撮りたい被写体と別の人物が手前に被った場合は、自分は親指AF-ONボタンを使っているので、一度AFボタンを離して被写体が再び見えるようになったらAF-ONボタンを押す、という作業が有効だったりしますが、この横切りへの応答機能が3Dトラッキングでも有効になってほしいですね。
CanonがEOS R5IIや今後登場するであろうEOS R1で、特定人物の被写体検出のロックオンがかなり活用できそうな感じなので、Nikonももう少し食いつきは良くしてほしいなと思います。
Z 9では画像処理エンジンのEXPEED 7が従来のEXPEED 6に対して約10倍の処理能力を持つことから、AF専用エンジンを持たず、AFも含めてすべてをEXPEED 7で処理しています。が、次世代のZ 9IIでは、AF処理エンジンは画像処理エンジンと分離して更に検出とロックオン能力を高めてほしいですね。

Canon EOS R5IIで良いなと思った機能。

AFの処理に余裕があるのでしょうね。まあ子どものサッカーでここまで必要かはさておき、視線入力と合わせてこうした機能はちょっと羨ましかったり。

個人的には3Dトラッキングの食いつきの改善、これさえ良くなれば、と思いますね。

ついに登場 Tamron 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD 純正とどっちが良いかな?

一眼レフ用のModel F017が早々に販売終了に、ミラーレス前世に鳴ってからも音沙汰がなかったTamronの90mmマクロレンズ、通称「タムキュー(タムQ)」ですが、待ち焦がれて3年、ついに「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」が発表されました。

Tamro 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (Model F072)

いや~待ちました。今レンズは純正以外にあまり興味はない(ZマウントはAFのサードレンズが少ないというのもあるけど)のですが、このレンズだけは指名買いしたいサード製のレンズです。
SONY EマウントとZマウントが同時発売というのも嬉しいですね。Zマウント版ですが、予約価格は10万円強といったところです。

Nikonの純正であるNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sは13万円弱であることから、価格差はさほど大きくはないと言ったところです。

NIKKORとタムキュー、どっちを選ぶ?

甲乙つけがたい2本です。タムキューのほうが2.5万円ほど安価ですが、NIKKORも中古良品だと価格的に差がなくなります。
中望遠マクロですが、焦点距離が違います。NIKKOR Z MC 105mmに対し、Tamronは90mmです。この差は割とあります。
最短撮影距離はNIKKORが0.29mに対し、Tamronは0.23mと、6cmの差があります。もちろんどちらも等倍なので、写せる大きさは同じですが、最短撮影距離は被写体までの距離、すなわちワーキングディスタンスに関わります。なるべく距離を離したいならNIKKORですし、そこまで求めないならTamronです。

次に手ブレ補正の有無。NIKKORは手ブレ補正搭載で、かつ対応ボディではレンズとの協同補正も可能です。Tamronは一眼レフ時代のはあった手ブレ補正を無くしています。ミラーレスではボディ内手ブレ補正を搭載した機種が多く、それがあればレンズ側は不要(協同補正はなかなか難しいというのもある)と考えているようですね。もちろんコスト面も重視したと思われます。

最後に操作性。Tamronはフォーカスリング1つに対し、NIKKORはコントロールリング2つで、カメラ側の設定により機能を自由に割り当て可能です。手前のコントロールリングを絞り操作に設定することも可能です。
Tamronは専用ソフトを使ってパソコンやスマホとUSB接続することで、MFのレスポンスやA-Bフォーカスといった任意のフォーカスに移動させることが可能です。

なかなか甲乙つけがたい2本。後は実際に手にとって、かなぁ。作例も多くみたいですね。
とりあえず、現物が出て手にとって確かめてから検討したいです。が、そうして待っていると最近はなかなか買えなかったりするんだよなぁ…

現場でレーディングをつけておくと、サッカーで1000枚以上撮っても選定が楽

昨日は祝日で、息子のサッカーの試合に午前中行ってきて、午後から仕事。流石にちょっと疲れたな。

さて写真選定ですが、Nikon Z 9など最近は高速連写出来るカメラが増えてきました。もう秒20コマ30コマとか、動画レベルだし、自分の撮影ではそこまではまず必要ないです。普段は連写でも秒10コマで撮影しています。

それでも1回の撮影で1000コマ以上撮るのが当たり前になると、その選定もかなり大変。これが連写コマ数を上げたくない理由でもあります。
CanonのEOS R5 MarkIIでは、ボケやブレ判定をカメラ側でしてくれるそうですが、そもそも歩留まりが上がっている最近のカメラでは、それよりむしろ写真選定、ベストショットを選ぶことが大変だったりしますね。

なので、自分は撮影現場でササッとプレビューしながら、採用写真にレーディングをつけています。
Nikon Z 9やZ 8ではカスタムメニューのf31「1コマ再生時のフリック操作」で「上にフリック」すると「レーディングの★4」が付くように設定しています。逆に「下にフリック」では「ゴミ箱レーディング」にしています。

これを撮影のスキマ時間でササッと行うことで、大まかに選定しておけます。
後は帰った後PCに取り込んで、レーディングのついたコマやその前後を優先的にフォーカスチェックなど行って絞り込めますね。
もちろん、時間がない場合は現場でレーディング付与できないこともあるけど、これを行うだけでも相当選定が楽ですよ。

イメージセンサのクリーニングスワブを観察してみた

カメラのイメージセンサに付着するゴミ、絞りを絞り込むほどに画像として映り込んでしまうので、定期的な清掃が必要ですが、その清掃用ツールとして重宝するのがクリーニングスワブですね。

VSGOのM4/3センサ用クリーニングスワブ

最近は仕事で産業用カメラのセンサの清掃も行っているのですが、1インチセンサの清掃、結構シビアでして。マイクロスコープでその清掃の出来を観察していますが、クリーニング駅を1滴塗布してセンサをワイプするだけで、概ね0.005mm以上のホコリは見事に取れてしまうのが素晴らしいです。
が、本当に細かい、肉眼で見えないホコリは、空気中に浮遊するものも含めて、完全に除去することは難しいのも事実です。最も映り込みがなければ問題ないですし、全く埃がつかないなんてのはクリーンルーム以外では無理ですね。

さてこのクリーニンスワブ、職場のマイクロスコープを職場のマイクロスコープで見てみました。
1本の直径が約20μmの合成繊維が何十本か束になって、直径約0.2mmのロープに。そのロープ2本が約0.5mm間隔で編み込まれていました。
これにクリーニング液を塗布することで、繊維と繊維の間の肉眼で見えない程度の細かいホコリまで、ほぼ除去が可能です。

職場のマイクロスコープのデータ持ち出しできないので、上の写真は自宅でLUMIX GX7MK3とLUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH.で撮影したものです。職場のマイクロスコープではン千倍まで拡大可能なので、繊維1本まで見えますが、流石にマクロレンズ単体では無理ですね。
でもこんな感じで編み込まれているのは分かると思います。この利点は、繊維が落ちてこないので、拭き取ることで返って汚してしまうという心配が少ないことです。
なお、クリーニング液は1滴、あまりつけすぎないことがコツです

さて今までは元祖スワブとも言えるVSGOのスワブを買っていましたが、最近価格がかなり上がってしまったので、今度はK&F Conceptのスワブを買ってみることにしました。

ちと価格が上がってしまったVSGO。パッケージは昔のから変わって黒い袋になっていますね。

しばらくクリーニングをサボっていたら、結構付着しているので、たまには清掃せねば。

ビックカメラでZマウントレンズを色々試した雑感

ここ最近カメラ屋や電気屋にあまり行けていなかったので、商品を試すなんてのができていなかったけど、先日久しぶりにZマウントレンズ、色々触ってきました。

Zマウントレンズをお試ししてきた

所詮短時間ですし、背面液晶のプレビューなので細かいところまではわからないけど、ここ1,2年発売されたレンズは全く試せていなかったので、良い機会でした。

NIKKOR Z 28-75mm f/2.8

標準ズームレンズが異常なほどにラインナップされているNIKKOR Zですが、TamronのOEMと言われているNIKKOR Z 28-75mm f/2.8、S-Lineではないですが、評判は悪くないですね。
展示機のNikon Z 8に取り付けてみましたが、軽い! f/2.8ズームとは思えない565gの軽量さは、Fマウントの同クラスの半分近くです。

Zマウントレンズは、S-Lineでなくとも解像力はどのレンズも安定して高いのはもちろんですが、S-Lineとの差は球面収差の出方なのかなと思わせます。
AFのスピードはまあまあで、やっぱりS-Lineよりは球面収差が多めなのかな、ただ解像感を損なうものではなく、ボケのが距離と撮影距離で傾向がちょっと変わる印象はありますね。

レンズを触った質感的には、やっぱり価格が大きく違うNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sよりも安っぽい感じはあるので、仕事や屋外の厳しい条件でガンガン使う用途よりは街角スナップ向け、あるいは動画向けで、初めてf/2.8通しのズームを買うのなら良さそうなレンズですね。

広角が一昔前のような28mmからスタートをどう考えるかによるレンズですね。

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NIKKOR Z 70-180mm f/2.8

実はAI AF Zoom Micro Nikkor ED 70~180mm F4.5~F5.6Dの代替になるのではないかと思わせるのがこのレンズで、ちょっと注目しています。
というのもNIKKOR Z 70-180mm f/2.8の撮影倍率は70mmで0.48倍、これはZoom Micro Nikkorの70mmでの撮影倍率0.31倍を上回るんですよね。逆に180mm域はZoom Micro Nikkorは0.75倍と逆転し、Micro Nikkorの面目を保っています。

まずやっぱり軽さ、これは大きいです。Zoom Micro Nikkorよりも軽量(795g)かつ明るい、もちろんNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの半分近い重量で大幅に軽いレンズ、コンパクトでまるでf/2.8通しの中望遠ズームには思えないですね。

撮影した感じは、とにかく軽いので望遠ながらスナップにも使えそうな印象、AFスピードは速くもなく遅くもなくでしたが、やはり完璧なボケ味と解像力の両立を図ったNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sと比較すると、やはりボケ味にすこし線の太さを感じます。繊細さは当然値段が倍以上するS-Lineが上回りますね。

このレンズはMicro Zoom Nikkorの代替と考えれば、割と納得できる価格と思います。近接の描写も悪くない感じでした。S-Lineのほう仕事レンズ、こちらはスナップレンズですね。

レンズに手ぶれ補正は入っていませんが、200mmまでならNikon Zのフルサイズ機であればボディ内手ぶれ補正があり、想像以上に効きは良いです。Z 8の5段分でもちゃんと補正されている印象で、一昔前の一眼レフ+手ぶれ補正内蔵レンズよりもしっかり効いている印象があります。
残念ながら現時点でZマウントのAPS-Cボディにはボディ内手ぶれ補正が入った機種がないため、そういった機種ではお勧めしませんが、フルサイズ機ならこのレンズはおすすめですね。
スナップなら重たいS-Lineを持ち出すより、このレンズがぴったりでしょう。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sは次狙っているレンズです。
学生時代に買ったTamron SP AF 90mm F2.8 Macro (Model172E:通称タムキュー)を四半世紀使っていて、画質は今でも不満はありません。
当時新品がニーキュッパと、カメラのキタムラでお安くなっていたのを購入。
ただ、この時代のTamronらしく質感は安っぽく、最近外装がヤレて来た感があるのと、ZマウントではAFが使えないのです。
Tamronは事実上最後の一眼レフ用のタムキューとなったModel F017を最後に、ミラーレス一眼用は販売しておらず、その動向が気になるところで、個人的にはタムキューのZマウント版が出てくれるなら欲しいなと思っていました。最後のModel F017とその1つ前のF004は、AFの超音波モータや基板の修理部品が部品供給元の生産打ち切りで一部不具合が修理不能となっていて、中古でも手を出しづらいです。オークションでAF不良の同レンズが割と出回っていることから、不具合もそれなりにあるんだと思っています。

タムキューが出ない以上、S-Lineレンズとしては比較的安価な本レンズはかなり気になるのですが、1点だけ、ポートレートの被写体距離と背景によっては、口径食と非点収差の影響でボケがグルグルボケになってしまうという特性もあるようです。

狭い店内で試しただけでは、このグルグルボケは再現できませんでした。そしてさすがS-Line、とろけるボケとピント面のなだらかさは格別でした。
AFは速くもなく遅くもなく、手振れ補正(VR)の効きはかなり良いですね。
ということで次の購入候補ですね。まあ、まだしばらく先ですが。とにかく触れてよかったです。

そしてやっぱり気になるZ 30

サイズ感が良いのよねZ 30

以前ニコンプラザ新宿で触って、割とお気に入りだったZ 30、再び触ってみましたが、やっぱり良いな。小気味よいシャッターとサイズ感。
AFは2世代くらい前感は拭えませんが、じゃあこの手のカメラで激しい動体撮影するか?と問われると、それはないですよね。スナップには必要十分だったりもします。
SNSではヤレ被写体認識の精度がどうのこうのとか書かれていたりもしますが、みんながみんな動体撮影するわけでもないし、何が何でも最新のAFでないと写真が撮れないわけでもないですし。
もう少しだけスリムになってくれたら、M4/3のLUMIX GX7MK3とほとんどボディサイズは変わらないんですよね。
レンズはDX 17mmと標準ズームがあればいいかなあといった感じなので、GX7MK3がだめになったら、検討したいですね。

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短時間のお試しでしたが、通販の時代であっても実店舗で触って確認できるという良さは何物にも代えがたいですね。自分で確かめてみるのは大事です。

Zenfone 11 Ultraのカメラを1ヶ月使ってみたのでレビュー【RAW写真編】

Zenfone 11 Ultraのカメラレビュー、最後はRAW画像です。
標準カメラアプリでは、カメラ解像度の設定からRAW+JPGを選択します。

RAW撮影は何故かカメラ解像度から設定する

生成されるRAWファイルの拡張子は汎用RAWデータの.dngとなります。今回はRAWデータを未調整のままAdobe Lightroom ClassicでJPGに変換し、ブログ用の解像度に落として出力したものと、個人的に調整したものを掲載しています。
また今回は基本的にメインカメラである5000万画素 広角カメラ (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9) 6軸ジンバルスタビライザー&アダプティブEIS で撮影しています。

RAWデータの素の出力はかなりあっさりめの発色

息子のサッカーの練習試合の風景です。
まず未調整ファイル、解像度はしっかり5000万画素(50MP)あります。そして発色は相当あっさりめで、ある意味レタッチ向けな出力とも言えます。
ただカラー出力はフラットとは言えず、やや癖がありますね。
一眼カメラのRAW出力では、彩度はむしろ落とし気味にすることが多いのですが、このデフォルトの発色は相当あっさりめなので、彩度はかなり持ち上げて調整。
色々調整したものの、やや黄色っぽい発色となりました。

等倍で見た限り、手持ちのNikon Z 9/Z 8やD850の4500万画素を超える画素数とは言え、登載するイメージセンサは1/1.56型のSONY IMX 890センサ、流石に実際の解像感でフルサイズセンサと比較してはいけませんね。IMX 890は多くのミドルクラスからハイエンドスマホに搭載されている主力のセンサだけに、実力は悪くないはずです。後継のIMX 906も登場していますが、Zenfone 11 Ultraは先行するROG Phone 8をベースとしているため、共通した1世代前のセンサを採用していると思われます。
このセンサは、4画素をピクセルビニングにより混合して12.5MPで出力でき、JPGの場合はこれを使用していますが、RAWの場合は混合せず生データとして出力しています。

ただ、この画像を見て思ったのは、ピクセルビニングで生成した12.5MPのJPGのディテールの潰れっぷりは、RAWのJPG変換に関しては発生していないんですよね。

50MPの解像感はないけど、スマホ内生成のJPG出力より遥かにディテールは出ている

うーん、これを見る限り、50MPのRAWから”HyperClarity AIアルゴリズムでRAWファイルを直接処理”なんて謳っている割に、JPGのディテールの潰れっぷりは何なのかと思ってしまいますね。
これは想像でしかないですが、50MPのセンサ出力からピクセルビニングで12.5MPに変換した後に画像処理しているフシがあるんですよね。
確かにZenfone生成のJPGは小さな画面ではそれなりに解像感があるように見えて映えるので、ベタ塗りしてでもパッと見の良さを優先しているのかな?

感度が上がるとディテールとカラーバランスは崩れる

こちらは夜の電車を撮ってみたもので、ISO748まで上がっています。基本感度がISO25とわりかし低いセンサなので、ISO748はそれなりに高感度なんですよね、このセンサにとっては。

このデータはなかなか手強かったです。蛍光灯による緑被りをモロに受けていますが、さらに高感度ノイズ発生、暗所潰れにハイライト飛びもあります。
この緑かぶりが相当強く、ホワイトバランスだけでは調整しきれず。とにかく緑の成分が強く、他の色に乏しいんですよ。
最終的にLightroomのAIノイズリダクションで仕上げたのが調整済の写真です。RAWとは言え、無いデータは復元できないですし、カラーバランスの崩れを完璧には補正できないですね。
よく、RAWなら色味なんて後からどうにでもなるなんていうのは幻想に過ぎないのがわかります。

夜明けのSA、これはなかなか良く撮れている

驚くほどよく撮れたのがこちら。夜明けの花輪SAです。これは50MPセンサの出しうるディテールをなかなか良く出していると思います。
露出落とし気味で撮りました。

あっさり目の発色が良い方向に行っていますね、色の調整がこれに関してはしやすかったですね。
空にゴミのような黒い点が写っていますが、フルHDサイズではそう見えますが、等倍で見てみると…

よく見るとトンボが飛んでいるよ

細部表現はもちろん一眼カメラのセンサには敵わないとしても、ちゃんとトンボが飛んでいるのが分かるくらいにはディテールが出ています。木の葉もややシャギー掛かっている部分も見受けられるものの、どのみち素の50MPで使う用途なんてのはスマホに求めないので、解像度を落とした時にディテールがあればそれで良いです。
感度はISO25ですが、暗部はそれなりにノイズが出ていますね。ただ、このくらいは許容範囲でしょう。

スープカレーの美味しさを伝えるのは難しい

函館のスープカレー吉田商店にて。
1枚目は店内の様子。店内の木造とコンクリートの質感、よく出ていると思います。あっさり目の発色は、こうした調整に都合が良いですね。レタッチ向きの特性です。

2枚目はスープカレー。これが調整が難しくって。店内の電球照明、スープカレーの色、同じような色合いなので難しいですね。
感度はISO370、やや上がっているけど、この程度は許容範囲です。
こうした接写に近い撮影は、案外スマホのレンズの苦手な領域ですが、こうした撮影領域におけるモヤッとした収差の影響があまりないのはこのカメラのレンズの美点です。最近のスマホは接写の質が良くなってきましたね。

それにしても色を出すのはなかなか難しい。美味しいさを伝えるのは、ちょっとRAWをいじったレベルでは難しいです。

手ブレ補正の影響!?画像の下側の像が流れている

RAWとは直接関係ない話ですが、函館にある六花亭で撮った写真なんですが、写真の下側の像が流れてしまっています。

この現象はこれ以外にももう1枚あったのですが、原因不明です。
思うフシもあり、とっさに構えてさっと撮った際に、ジンバルスタビライザーが最大限に動作して、レンズの周辺を使ったせいではないか? 一般に、レンズは中心ほど解像度力が高く、周辺に行くに従ってその性能が低下していく事が多いのですが、近年レンズ交換式カメラのレンズは高性能で周辺も綺麗、更に手ぶれ補正を見込んでイメージサークルより広い範囲もカバーしているんですけど、強力なジンバル手ぶれ補正を備えたZenfone 11 Ultraも、最大限に手ぶれ補正を発揮するとこうなる?

像が流れる方向が画面の角ほど斜めになっていて、レンズ中心軸に向かう方向ではあり、やはり手ぶれ補正が最大限に動作した際のレンズの周辺性能限界が写っただけかな、と今のところ思っています。

像が流れる方向がレンズ中心に向かっているように見えるので、やっぱりジンバル手ぶれ補正が最大限に働いた時のレンズの限界かな?

でも、そうだとすると、なぜ下側だけなのか?左側はもっと像が流れないのかとか、思うところもありますが、左側はまだ最大限に補正されていないからなのかな?

いずれにしろ、スチルの場合はラフに撮らずしっかりカメラを構えよう、という基本は変わらないですね。

最後は望遠カメラ、JPGとの違いすぎるRAWを見よ!

最後に、3200万画素 望遠カメラ (35mm換算:65.3mm相当/F値2.4) で撮ったRAWデータ。
こちらはZenfone 11 Ultraで生成されたRAW+JPGのデータをまず見てみましょう。

おいおい全然別物になってるよ!

本当に同時に生成された写真かと思いますが、同じタイミングです。あまりにも色が違いすぎますし、JPGのほうが実はわずかにトリミングされています。
雲は緑がかっています

これだけ違うのです

トリミングされている理由は不明で、RAWで撮影できる状態ではズームできないのです。
しかしRAWが素の未調整状態の色調だとすると、一体どうやって同時生成JPGの色合いに持っていけるのか?

調整してみました。結論から言うと無理でした
まずはLightroomでの調整結果を見てください。

シャドウは最大限に持ち上げて、何ならトーンカーブでも持ち上げてみたけど無駄でした。そこには真っ黒のデータしか残っていませんでした。でもZenfoneが同時生成したJPGは、暗部にちゃんと人影が写っているんですよね。このRAWにはまるで階調がないんですよ。

このRAWデータは本当にRAWなんだろうか? センサの吐き出した出力を全てデータ化しているのだろうか? いずれにしろ、Zenfone 11 UltraのRAWデータ、全データを残しているわけではない、もしくはJPGのみは複数枚撮影して合成しているとか、何かしらの違いはありそうです。
決して真っ暗な状況ではなかったんですけどね。明暗差が激しいとこうなってしまう?

ということで、Zenfone 11 UltraのRAW、一筋縄ではいかなそうですね。