「カメラアクセサリ」カテゴリーアーカイブ

Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)用のDC電源LD-2を入手

以前、Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)とAC電源のLA-2を入手しましたが、残念ながら電源のLA-2は故障していて、そのうち修理しようかと思っていましたが、今回乾電池で動かすためのDC電源LD-2を入手しました。
単3電池8本で動きます。

Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)用DC電源LD-2

電池であれば、構造も単純ですし、何ならAC化の改造もしやすいですね。
問題は使えるかどうか。
何しろ、Medical-NIKKOR 120mmは1981年に販売され、1998年まで売られていましたが、殆どの個体は80年代製造。私の個体はS/N:180945なので、ごく初期の個体と思われます。
40年前後経過しているものが多いので、レンズ本体はともかく、こうした電源周りのアクセサリが枯渇しています。
レンズ単体だけなら比較的入手しやすいのですが、専用の電源やコード類、アタッチメントレンズといった付属品が欠品しているケースが多いのです。
当方も2倍撮影が可能なアタッチメントレンズがないため、手に入れたいとは思っています。

話はそれましたが、コード類はあるため、これが断線していないことを祈りつつ、接続してみました。
さて光るかな?

電源ON! キュイ~ンとコイル鳴きの音を発していますが、イチかバチかでシャッターを切ると…光った!

ということで、早速ベランダの花を撮ってみました。

カメラはNikon D850です。Medical-NIKKORは電源ユニットと、カメラ側のシンクロケーブルを接続すれば、どのカメラでも使用可能。何ならZマウント機でも可能ですが、シンクロターミナルを備えているのは、今のところNikon Z 9のみで、他のカメラは別途アクセサリシューからシンクロターミナル端子を取り出すホットシューアダプタを使用すれば使用可能です。

今回は撮影倍率を入れてみました。描写はやや固めかな? 構造上絞り設定がなく、撮影倍率が上がるほど絞られ、1x(等倍)ではf32まで絞られます。
とはいえ、現代なら感度をコントロールできますし、レンズ本体のあるISO/ASA設定で光量もある程度コントロールできます。
実際の使っている様子は、そのうち別途記事にしたいと思います。

元々医療用の記録撮影用として開発されたMedical-NIKKORは、先に200mmが販売され、これは焦点距離が長くワーキングディスタンスも大きいことから、手術などの邪魔にならない距離から撮影、という至上命題を満たすレンズでしたが、その後に出た120mmはワーキングディスタンスが200mmほどはとれないため、どちらかという本来の医療用途よりは学術用途などの接写用として入手した人も多かったのではないでしょうか? 現在でも比較的流通しているのは、そこそこの数が売れたからでしょう。

とりあえず、レンズ内蔵のフラッシュが生きていることがわかっただけでも、コレクションとしての価値がちょっとは上がったかな?

ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon D810で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

前回はミラーレス一眼のZ 9で、ポータブルバッテリ 富士倉BA-80を使って、ほぼ23時間程度インターバル撮影できることを確認したわけですが、では一眼レフだとどうか?
一眼レフでも、Nikon D850のように、メカシャッターを使わず電子シャッターでインターバル撮影できるカメラもありますが、ここは純粋にメカシャッターとミラーのアップダウン動作を行うとどうなるかも含め、Nikon D810でインターバル撮影してみました。

Nikon D810やD850は、まだUSB給電には対応していない時代のカメラです。フルサイズ機でUSB給電に対応するようになったのはここ何年かですからね。
それまでは外部給電する手段の1つとして、ACアダプタを使用する方法があります。D810やD850、何なら最新のミラーレスのZ 8も、バッテリはEN-EL15シリーズを使うため、パワーコネクター EP-5BACアダプター EH-5dでACコンセントからカメラへの給電が可能です。

ただこの2点、結構良い値段です。互換品もありますが、ちょっと怖いので純正品を使っています。

この組み合わせでBA-80から給電、パワーバッテリパックを使っているので、カメラ本体にもバッテリEN-EL15を搭載し、8時51分に撮影開始、23時3分に両方のバッテリ切れとなりました。時間にして14時間強、これはミラーレスのZ 9との組み合わせよりも持たないですね。


実際の撮影では、一眼レフのほうが消費電力が少ないのですが、インターバル撮影ではZ 9では消費電力の大きいEVFを使わなかったこと、D810ではミラーとメカシャッター動作が思いの外電力を消費していること、そしてAC給電なので、バッテリBA-80からAC電源に変換して出力、ACアダプタでまたDC(直流)に戻しているので、効率という点ではUSB給電より悪くなりますね。

ただ、出力が低いとは言えAC出力もできるのは便利で、繋ぐ機器が小型の扇風機やパソコンやカメラ、ガラケーのACアダプタ程度なら、80Wの出力でも何とかなりそうです。

ということで、BA-80、インターバル撮影に最適ですね。災害用以外にも活用させていただきます。


ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon Z 9で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

最近購入したポータブルバッテリ、富士倉BA-80。災害時用のスマホやラジオの充電用に買ったのですが、もう1つの目論見として、コンセントがない環境でのタイムラプス・インターバル撮影用カメラへの電源供給を考えています。

これは、8月に旅行で撮影した富士山の風景のタイプラプス用撮影が、カメラのバッテリ+10000mAh(10Ah)のモバイルバッテリでは足りなかった、というのが発端です。12時間程度でカメラ本体とモバイルバッテリを使い切ってしまいました。
富士倉BA-80は22.5Ah、これはモバイルバッテリの倍以上の容量があります。さらにソーラーパネルも使うことで、日中日差しがあれば、ある程度バッテリへの電源供給も可能です。

さて、満充電状態にして、Nikon Z 9とUSB Type Cケーブルで接続します。まずは給電可能なことを確認。
カメラのバッテリも満充電し、タイムラプス撮影開始です。

撮影条件は、インターバルタイマー20秒毎、背面液晶使用です。今回はインターバル撮影+4K60pタイムラプス動画生成としました。
今回はソーラーパネルは付けずに、純粋にバッテリの容量のみを使用します。
7時半過ぎに撮影開始。20秒ごとの撮影。気温は概ね25~32℃程度。

仕事帰りの20時半過ぎ時点で、まだ富士倉のポータブルバッテリの残量表示は5段階の3から2になっていました。
そして翌朝6時20分で、ポータブルバッテリとカメラ本体のバッテリ双方が残量切れとなり撮影終了。
ここまでの撮影枚数は約4100枚、撮影時間は23時間弱といったところです。
概ね1日近く持つ感じで、これがあれば、今までのモバイルバッテリでは持たなかったシチュエーションでも、ほぼカバーできそうな感じです。

富士倉BA-80は、80Wまでの疑似正弦波のAC100V(60Hz)のコンセントも備えているため、次回はUSB給電できないNikon D810に、一眼レフ用のACアダプタを接続して、同様に撮影してみたいと思います。


NIKKOR Z 180-600mm用レンズケース考 の結末

先日、NIKKOR Z 180-600mmのレンズケースとして、Lowepro ロープロ レンズケース 13x32cm LP36307-PWWをチョイスしてみて、届いたのですが…

この時点で察しました…

もうね…この時点で確信しました。

やっぱ入りませんよね(苦笑

やっぱり入りませんでした。レンズのマウントとか前後キャップ、フードを考えると、レンズだけの寸法でケースの内寸ギリギリだと、実際には入らないということに。とほほ…

というわけで”Lowepro ロープロ レンズケース 13x32cm LP36307-PWWにNIKKOR Z 180-600mmは入りません!”と人柱報告でした。
やはり、JJCの望遠レンズケース140 x 370mmの入荷を待つしかないかな。

NIKKOR Z 180-600mm用レンズケース考

NIKKOR Z 180-600mmに付属しているレンズケースCL-C6は、ただの柔らかい布なので、正直なところ用途不明な代物です。

レンズケースCL-C6はカメラバッグで傷から守るくらいの機能しかなさそうですが…

AF-S 200-500mmレンズケース CL-1434はまだクッション材として輸送中のレンズ保護に使えそうな感じですが、実際使わないですけど。

CL-1434、わざわざ大きな望遠レンズをこれに入れるかと言われると…

さてNIKKOR Z 180-600mmの輸送方法、私の場合は2パターンあって、1つはメインの望遠レンズとしてリュックタイプのカメラバッグでの輸送。
こちらは以前から使っているVanguardのALTA SKY53を使用しています。サイズ的にも、本レンズとボディ、さらにもう1台のボディと何本かのレンズ輸送にぴったりサイズです。

もう1つのパターンは、大きい単焦点のAF-S 600mm f/4G ED VR(通称ロクヨン)をメインとして、サブで本レンズを使う場合は、ロクヨンをLowepro 600 AW IIIに入れて、さらにボディとZ 180-600mmを、600 AW IIIのサイドにポーチやケースを取り付けて運びたいと考えています。


問題はそのポーチ。
AF-S 200-500mmには、JJCのレンズポーチをサイドに取り付けていました。
このポーチはレンズと共に売却したので、Z 180-600mmのサイズに合う新たなポーチを探さなければなりません。

AF-S 200-500mmよりやや全長が長いZ 180-600mmですが、探したところポーチというものは案外少なく(レンズ単体だけ運ぶ人はあまりいないからかな)、このサイズに合うポーチはこの2種類に絞られました。

JJCのは、これまで使っていて使い勝手はよかったのと、値段もそこそこ。
ただの柔らかい布なので、正直なところ用途不明な代物です。、このポーチはレンズに対してやや幅も長さも大きく、サイズ自体がかなり大きなものとなっています。

一方、Loweproは、内寸的にはレンズのサイズギリギリな感じです。
ただその分外寸が小さいのと、Loweproだけあって安っぽさがないのが良いですね。ちゃんと入るか若干心配ですが…

今回は楽天セールのクーポンと期間限定ポイントが溜まっていたので、楽天の公式アウトレットのLoweproのチョイスすることにしました。
近日中に届くと思いますので、届いたらちゃんと入るか(一番大事!)、人柱確認したいと思います。
ロクヨンとZ 180-600mmがあれば、もう戦闘機撮影、とりわけ航空祭では鬼に金棒ですね(腕が追い付かない…腕も腕力もw)


NIKKOR Z 180-600mmのレンズフードに溝ゴムを取り付けてみた

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRでこれはないだろうという欠点の1つ、レンズフードのゴム縁が付いていなこと。

これ、ないが問題かというと、元々全長が長い望遠レンズ、フードをぶつけやすいのと、レンズを縦の状態で置く機会が多いこと。そのために、フードにゴム縁があると、フードを傷から守ることが出来ます。

望遠レンズはこんな感じで縦で一時的に置くことが多い

縦にして置くのは一時的ではありますが、重いレンズを一時的に足元に立てて置くことは、撮影現場でよくあることです。なので、全長の長い望遠レンズのフードには、ゴム斑がついている件が多いです。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのレンズフードALC-SH157にはちゃんとゴム縁がついていますよ!

ライバルのSONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのレンズフードALC-SH157にはちゃんとゴム縁がついています。フードも立派です。
対して、なんでNikonはそれが出来ないんですかね? これはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRでも指摘していたことです。

溝ゴムをフードに取り付ける

ということで、自分でゴム縁を取り付けることにしました。調べると、やはり同じことを考えてDIYされている方がいるんですね。

これはナイスアイディア、ということで真似てみました。
まずはホームセンターで「溝ゴム」を買ってきました。

Hikariの溝ゴム KGV1-2がぴったりでした

このサイズの溝ゴムを買ってきました。サイズ的にもぴったりです。
これを動画にあるように、少し長めにカットして、レンズフードの縁にはめて最終的に長さを調整します。

薄手の両面テープは全種に巻かず部分部分にしました

両面テープを使わなくても、ゴムの力だけで結構しっかり着きますが、部分部分に薄手の両面テープを貼り付けました。きれいにやりたいなら全周着けたほうが凹凸がなくなります。

継ぎ目は仕方ないけど、まあまあきれいに仕上がりました

実際にレンズを立ててみました。

これこれ、これですわ。これが出来ないと。Nikon、何でこれをケチるかな? 当然中の人は分かっているはずなんですよ、こういう使い方をすることは。
単にコストダウンなんでしょうけど、これがSONYとの差ですよ。あちらはフード自体もしっかりしています。
HB-109も、ロックスイッチがついて外れにくくなったのは良いことなので、もう少ししっかりしたレンズフードにしてくださいよ~。
といことで、簡単でオススメの施工です。Z 180-600mmユーザーは是非この加工を行ってみてください。

ニコンミュージアム「企画展「AI NIKKORの魅力~ニコン社員による写真展~」を見に行ってきた

ニコンミュージアムが、2024年の本社移転に伴い。2024年3月1日から長期休館に入るということで、夏休み閉館から開けた16日、行ってきました。
今回はタイトルの通り、AI NIKKORという、NikonがFマウント一眼レフカメラ用のレンズとして最も長期間販売していたMF(マニュアルフォーカス)レンズによる写真を、社員自ら撮影したものを展示していました。

会期は2024年2月29日まで延長となりましたが、パネルの表示では9月2日までとなっていました。今後修正されるのかな?

各レンズで撮られた写真とレンズが展示されていました。
どれも中々の力作です。ニッコール千夜一夜物語でおなじみのあの社員の写真(佐藤氏のお子様の成長記録も)、中にはMr.ニコン、フェローだった”元”社員のあの方写真も!

基本、AI NIKKORはMFレンズですが、最初に撮ったパネルにもあるように、技術的重要性から、F3AF用レンズのみはAFレンズですが、この企画展に登場しています。

AI AF Nikkor 80mm f/2.8SとAI AF Nikkor ED 200mm f/3.5Sの2本は、F3AFという、マニュアルフォーカス一眼レフのF3をベースにAF化したカメラ専用のレンズで、F3AF以外には、一眼レフではF-501、F4、F-601Mにしか装着できません。しかし解説文にありましたが、マウントアダプタFTZを介したZマウントのミラーレス一眼で撮影可能ということです。となると、手に入れてみたくなりますね。

企画展以外の定常展示も、少しづつ入れ替えなどをして工夫しているようです。
コロナ禍で一時撤去されていた、触ることが可能な歴代カメラの展示が復活していました。これは嬉しい!

Zマウントシステムの展示もあり、2018年登場から5年、やっとレンズも充実し始めたな、という印象です。
水中カメラのNIKONOS-Vの展示もよかった。もう今水中カメラをNikonが売ることはないのだろうけど。せっかくNikon 1 AW1まで出していたのにね。

ということで、ニコンミュージアムも来年2月で一旦休館となりますので、ぜひ足を運んでは?

SmallRig Nikon Z 8専用L型ブラケット 3942 アクセサリポートも使いやすくなった

私はカメラより先に予約して購入できましたが、執筆時点で在庫切れ、今買うと第3段の予約受付中で、7月末発送予定だそうです。

こういうアクセサリが、日本のアクセサリメーカーではなくチャイナから一番に出ることに、製造業を仕事としている身としては複雑な気持ちを抱かざるを得ませんが…
それだけチャイナが工業大国になった証です。そして下請けさせていた日本のメーカーが、今や風前の灯となっている所も多いですね。

着けっぱなしで違和感ないデザイン

このブラケットはバッテリグリップなしボディに適合しますが、バッテリグリップ付き用のケージも存在します。ホント、恐れ入ります。

ブリップ部分(バッテリが入っている箇所が底上げされるので握りが良くなった

Nikon Z 8は、Z 6/7シリーズよりグリップも大きくなっていますが、それでも若干手の方が大きいので、ホールディングではもう少しグリップの高さが欲しいと思っていました。
このL型ブラケットを取り付けることで、実質グリップの高さが11mmほど嵩上げされるので、ホールディングが良くなりました。
ブラケット、着けっぱなしでも問題ないですね。三脚ネジとローテーション防止ピンの2箇所で取り付けで、剛性も問題なしです。

何のレバーかと思ったら、バッテリの蓋が干渉するので、避けるためのもの

若干バッテリは取り出しづらいです。レバーは蓋を開けた時の干渉避けのためでした。

アクセサリポート側はスライドできるので、蓋を開けやすくなった

個人的に良いと思ったのは、アクセサリポート側をスライドできるようになり、ポートカバーを開けやすくなったこと。Z 9のL型ブラケットは固定式(ボルト固定で取り外しは可能)なので、アクセサリポートのカバーが開けづらかったのです。これは地味に改良ポイントですね。

ということで、Z 8ユーザーに広くおすすめしたいアクセサリです。現状は在庫切れで予約販売なので、すぐには買えませんが…。


もはやCFexpressのほうが安いのね

色々準備。メモリカード、CFexpressと、数年ぶりにSD UHS-IIカードを。

Nextrage UHS-II Pro 128GBとPROGRADE CFexpress GOLD 512GB

今や、CFexpressのほうが読み書き速度が速い上に、容量あたりの値段も安くなりましたね。

どちらもZ 8発売記念?で執筆現在割引販売中。PROGRADEのほうは5%引きですが、そもそもが安いです。512GBのカードが今や2万円台半ばで買えるとはね。CFexpress登場当時では考えられないくらいコスパが良くなりました。

Nextrageは、SD UHS-II規格最速のカードですが、それでもCFexpressの1/5以下の読み書き速度しかなく、もはや規格的に古いのですが、SDカード自体の普及率は高いのでね。
ところでNextrageは日本の会社で、元々SONYのフラッシュメモリ部門から独立した会社のようですね。
128GBでこの値段、しかもUHS-II Proではこれより大きな容量はありません。
あくまで、本当にバックアップのためのカードですね。

ニコンプラザ新宿のNikon Z 8の先行体験会に行ってきた

5月26日(金)発売のNikon Z 8の先行体験会があるということで、予約してニコンプラザ新宿に行ってきました。
こういうのに気軽に行けるのは、東京住みの特権ですが、住んでしまうと案外都心方面っていかないんですよね私の場合。

2年ぶりの新宿エルタワーへ

先行体験会は予約制。なおZ 8発売日の5月26日以降は、予約無しで触ることが出来るようです。

日曜日はサービスセンターやその他の展示は定休日となるため元々やっていなくて、先行体験会のためだけに開いているようです。
本当はNIKKOR Z 600mm f/4 Sも試したかったんだけどね。

待ち時間の間に試したZ 30が良かった

NikonのZシリーズで最もコンパクトなZ 30。EVFを省いたカメラで、発売当初に電気屋で見た時はあまりピンとこなかったけど、こうしてLUMIX GX7MK3を並べると、ほとんど同じサイズ! もちろん、マイクロフォーサーズのGX7MK3のほうがレンズはコンパクトになりますが、以外にもボディサイズはZ 30とGX7MK3、グリップの厚みの違いはあれど、センササイズほどの大きな差はないんですね。

PanasonicはGX7シリーズを辞めてしまったので、今後このシリーズが復活しなければ、Z 30はその後継としても良いのかなと思いました。
SmallRigのグリップも使いやすいですね
実はこの後触ったZ 8より、Z 30のほうが楽しかったのはナイショです(笑

Nikon Z 8を試す

順番が来たので、試しました。

Nikon Z 8
最初に装着されていたのはZ 24-200mm

一見してわかるのは、1996年のフィルムのF5以来伝統だった、左肩にあるドライブモードダイヤルがなくなり、ボタン+コマンドダイヤルに変更されたこと、左肩の出っ張りがなくなりました。Z 9ではダイヤルとボタンと両方使えたので、今後はこのタイプになるのでしょうね。
また左肩の四葉のボタンは、Z 9でフラッシュモードボタンだった部分がWB(ホワイトバランス)になっています。

レンズマウント横のファンクションボタンは、Z 9の3つから、他のミドルクラスと同様2つになっています。
シンクロターミナルがなくなりました。
それ以外は、基本的にZ 9を踏襲しています。したがって、Z 9ユーザーなら特に迷わず操作撮影できます。
グリップは握りやすく、縦グリがなくてもしっくりきます。望遠レンズとの組み合わせは、Z 100-400とZ 400/4.5が用意されていましたが、重量感のあるZ 100-400でも違和感なく構えられました。ただ、やっぱり望遠主体なら、Z 9のほうがバランスは良さそうです。

飛行機モードは、なにせ背景が黒い幕の部分にブルーインパルスのT-4の模型がぶら下がっているだけだったので、これで試せと言われても(笑
羽田空港辺りで撮影会をやったほうが良いんじゃないかな?

ファインダや使い勝手はZ 9と同じで、これならZ 9との組み合わせでも違和感ないですし、もちろんファースト機としても十分な性能です。

以下、対応してくれたニコンの方とのやり取りです

Q.飛行機モードは旅客機だけじゃなくて戦闘機も対応するか?
A.戦闘機にも対応します

Q.飛行機モードはZ 9に搭載する予定はあるか?
A.今のところ予定はないけど、やろうと思えば対応はできるのではないか

注:対応できるか、対応するか、わかっているのは開発部門と思うので、広報的に発表されたこと以外は答えられないと思われる

Q.バッファはZ 9と同じ?
A.Z 9のほうが多い
注:スペック上は連続撮影コマ数で大きな差はないし、実際のところZ 8でも十分確保されている

Q.連写する場合SDカードだとバッファ開放が遅い?
A.はい、連写ではXQDかCFexpressをおすすめします。あくまで汎用性を考えてのSDカードスロット搭載です。

Q.要望ですが、DXモードにクロップした際の表示がZ 9と同じで右上に小さく表示されるだけで分かりづらい。Z 9でも何度もDXのまま撮ってしまうことがあったので、動画撮影で赤枠が表示されるように、DXクロップ時にも枠が表示されるようにして欲しい
A.要望として伝えておきます

逆にニコンの方からこんな質問をされました。
中の人.もしD500のミラーレス版が出たら欲しいですか?
Yamaro.いや、フルサイズのほうがクロップも出来るし汎用性高いのでいらないですね。
ただ、この質問は答えが分かれるでしょうね。APS-Cセンサなら価格を下げられますから。ただ、Zマウントはフルサイズセンサの性能を余すところなく使えるマウントなので、あの大きなマウントにAPS-Cは、なんだかもったいないのですよね。

とまあ15分で確認できるのはこの程度でしたが、やり取りや要望を伝えられて満足しました。
発売日が待ち遠しいですね。