MonsterAdapter LA-FZ1のFirmware v1.3で対応レンズが増えた
NikonのFマウントAFレンズ(モータ非内蔵)をNikon ZミラーレスでAF出来るようにする、MonsterAdapter LA-FZ1のFirmware v1.3が配信されました。
執筆時点では日本の販売代理店である商店工房さんのページやMonsterAdapterの公式ページには記載されていませんが、上記のようにXで公開されました。
ダウンロード先がdropboxで、全開はOnedriveだったんですけどねぇ…。この辺りの怪しさは…、まあこの手の中華アダプタはそもそもリバースエンジニアリングでメーカーとのライセンスはないですから、あくまで自己責任です。
少し脱線 Eマウントとライセンスの話
話は変わりますが、SONYのEマウントはライセンスフリーだからどのメーカーでもレンズを作れるなんてまことしやかに言われてきて、事実中華レンズを中心にサードのレンズが最も豊富なのは確かですが、ここに来てSONY自身がEマウントのライセンスパートナー企業の公開を行いました。
[ライセンスパートナー企業一覧]
(2026年7月現在, 英文社名のアルファベット順)
- Carl Zeiss AG
- Cooke Optics Ltd
- 株式会社コシナ
- 富士フイルムホールディングス株式会社
- 株式会社ケンコー・トキナー
- LK SAMYANG CO., LTD.
- 株式会社シグマ
- 株式会社タムロン
- THALES LAS FRANCE SAS
意外と少ないですね。もちろん、電子接点がない単純な機械マウントのレンズならライセンスも何もいらないでしょうけど、最近はサードのAFレンズ、増えてきていますからね。
またこうも書かれています。
基本仕様開示に関しては互換に必要な基本部分を開示しています。すべての機能の互換性、品質を保証しているものではありません。
これを見る限り、殆どの中華AFレンズ(電子接点搭載レンズ)はライセンスを取得していないことが判明しました。Cooke Opticsが中華企業っぽいですが、あまりメジャーではないですね。
またTHALES LAS FRANCE SASともあり、これは仏の防衛・宇宙関連企業で、直接民生用のレンズを作っているわけではなく、防衛用産業用向けの製品にEマウントが使われているのでしょうね。
そしてEマウントの基本仕様開示申請は以下の要件があります。
「Eマウント」基本仕様開示に当たっては、以下の制限を設けております。
- 基本仕様をご使用頂ける対象製品は、弊社Eマウントレンズ交換式デジタルカメラに対応するレンズ及びマウントアダプターのみであり*2 、それ以外の製品の製造、販売等にはご使用頂けません。
- 基本仕様開示に際してライセンス料は発生しませんが、基本仕様配布に伴う実費を一部ご負担頂きます。
- 開示する仕様書、及び全ての手続きや諸連絡は、日本語または英語のみとなります。
- 所定の審査基準を満たした法人のみへの開示とさせて頂いております。
従いまして、個人の方の申請はできません。
秘密保持契約を締結した法人のみに審査基準リストを開示させて頂きます。*1弊社都合により、制限事項の変更を行う場合があります。*2カメラ側の仕様は開示しておりません。
*2カメラ側の仕様は開示しておりません。
Eマウントはライセン資料は発生しないものの、仕様配布に伴う実費を一部ご負担いただくのと、所定の審査基準を満たした法人とあり、完全無料で開示するわけでもないし、審査があるということです。
中華レンズがほぼこのライセンスパートナーに入っていないのは、最初から開示請求をしていないか、しても跳ねられたかのどちらかなんでしょうね。
このことから中華レンズに関しては基本リバースエンジニアリング製品で、SONY EマウントはCanon RFマウントやNikon Zマウントとほぼ同じ土俵です。
ただこのCanonとNikonの2社、特段Canonはリバースエンジニアリングが難しいのか、あるいは特許でガチガチに固めているのか、無断使用を警告していたからか非ライセンスのサード品は少なめ。
ただNikonがZマウントの特許の件で、Viltroxへの特許控訴で敗訴(今後控訴の可能性あり)したことで流れは変わるかもしれません。
いずれにしても、非ライセンスのAFレンズやレンズアダプタは全て自己責任になるということ、またライセンスパートナーの製品であっても、その製品に起因する不具合は全てその製品のメーカーに責任があるということです。
この流れは今後中華製品がより商品力を持つ、あるいはDJIのような勢いのある企業がレンズ交換式システムカメラに参入することで変わるかもしれませんね。
話を戻して Firmware v1.3でズームレンズの対応製品が増えた
MonsterAdapter LA-FZ1のファームウェアアップデート方法は、以下のブログに詳しく記載していますので、ご確認をお願いします。
今回のアップデートでは、
- カメラ本体の手ブレ補正機能を向上させる;
- オートフォーカスドライバーを最適化して、フォーカス性能をわずかに向上させる;
- もっと多くのレンズに対応している。
というちょっと控えめな表現でのアップデートと、対応レンズが増えたことが記されていました。
追加されたレンズは以下のとおりです。

かなり多くの対応レンズが追加されましたね。この時代のズームレンズは今のレンズと比較して、収差やズーミングによる性能変化などの影響で光学性能的にミラーレスの像面位相差あるいはコントラストでのAFが難しそうな印象があり、そのためにもアダプタ側でのサポートが不可欠と思われます。
サードレンズ3本がなぜこの3本なのか分かりませんが、CP+で開発者の方がレンズを集めてテストしていると伺っていて、恐らく手に入ったレンズで地道に作業しているのでしょうね。
SIGMAのUC 28-70mm F2.8-4は自分が初めて買ったズームレンズで、懐かしいなと思いますが、もうとっくに売却済みです。需要あるのかなw
ぜひTamronのSP AF 90mm F2.8 MacroのModel 72E, 172E, 272E辺りには今後対応してもらえるとありがたいですねぇ。