横須賀で英空母プリンス・オブ・ウェールズを見てきた(その1)

2025年8月12日、横須賀にイギリス海軍空母「プリンス・オブ・ウェールズ」と随伴の45型駆逐艦「ドーントレス」、そしてノルウェー海軍のフリチョフ・ナンセン級フリゲート「ロアール・アムンセン」が入港しました。

ということで、前日は栃木県の足尾や日光東照宮に出向いていたのですが、その話はまた今度にするとして、先に横須賀の写真を。3時間睡眠で夜のうちに出発し、夜明けの横須賀へ。

天気は曇り、時々雨もぱらつく。東京湾へ入ってくる英空母プリンス・オブ・ウェールズをどこで撮るか悩みました。観音崎あたりか、馬堀海岸か。ただ天候が悪く、視程もいまいちかもしれないと思い、安牌のヴェルニー公園へ。ただ、ここからだと、英空母はどうせ米海軍側に停泊するだろうから、頭しか見えないかなと。
かといって某公園は既に脚立で場所を占領している輩がいて治安悪い。そこで撮りたくはない。煩わしいことは嫌なのでね。

日も昇り、と言っても曇りですが、先に護衛艦「ゆうぎり」が出港。かなり船体にサビが出ていて、任務が忙しいんだろうなと。昔はこんなにサビサビの状態の護衛艦にお目にかかることはまずなかったのですが。

朝撮った護衛艦「おおなみ」では真っ白の制服を着た隊員が登檣礼のスタンバイ。

そして午前8時、やっと英空母プリンス・オブ・ウェールズが入港しました。

予想通り、頭しか見えませんね。これは数年前に来た英空母クイーン・エリザベスと同様ですが、さすが空母だけあって船体が大きいので、米艦艇や建造物の隙間から、艦載機はよく見えました。統合電気推進の通常動力空母で、アイランドを前後に分けているのが独特ですね。
英国の艦艇はかっこいいですね。

動画はXにNikon Z9のN-RAWで撮ったときに同時生成されるHDプロキシ動画を貼っておきました。N-RAWの動画データは後で編集してYoutubeにアップしますね。

1時間弱経過後、随伴艦である英駆逐艦ドーントレスが入港。こちらは空母を守るための艦隊防空を任務として、日米のイージス艦と同様、長射程の防空ミサイルアスター30を搭載しています。

こちらは海上自衛隊側のバースに入っていきました。

こちらもXにプロキシ動画を貼っておきました。

英45型駆逐艦は防空艦ですが、既に各国トレンドになっている3~4面固定アレイではなく、回転式のレーダーを搭載しています。
でも船体が今どきのステルス艦型なので、古臭さは感じないのが不思議です。

煙突部分に入っているマークについては、軍事評論家の岡部いさく先生が解説されています。

こういうマークは欧州の艦艇ではよく見られます。

続いてノルウェー海軍のイージスフリゲート、ロアール・アムンセンが入港。

主砲には熊のマークが。こちらも岡部いさく先生が解説されています。

こちらはあまり詳しくはわからなかったようです。どなたか取材で明らかにしてください(笑

フリチョフ・ナンセン級フリゲートはスペインのイージス艦をベースとしているものの、レーダーがフリゲート用の小型のSPY-1Fを搭載していて、他のイージス艦よりも探知距離は低下しています。採用例はこの艦型のみです。既にAESAレーダーが主流の中、古いPESAはあまり魅力に写らなかったのでしょうね。
搭載ミサイルもSM-2のような長射程の艦隊防空用ではなく、個艦防空レベルのESSMとなっています。

こちらも簡易に入港シーンを。

小型化したSPY-1Fレーダーとはいえ、パッシブなので内部は導波管でそれなりにスペースをとっていると思われます。結構頭でっかちなマストです。

これらの海外艦艇のホストシップだった護衛艦「てるづき」も入港しました。

この後はあらかじめ予約していたYOKOSUKA軍港めぐりの船に乗ってきましたが、その写真は次回に。
この日の軍港めぐりは全席満員御礼だったようです。夏休み期間ですしね。

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