栃木で結婚して、まだ子供が居なかったときに立てた自宅。転勤となり、自宅は貸さざるを得なくなり(手放すと転勤先での家賃補助が少ないため)、大家さんとなりました。
3月末で、それまで借りていた方が転出となったのですが、去年より、壁紙がボロボロになっているとの連絡があり、今年に入ってからは2階の洗面所の漏水被害(1階まで浸水)があり、その状況確認のため、栃木に日帰りで確認をしに行ってきました。
まずは漏水被害状況です。
洗面所の配管ホースが外れて漏水。1階まで浸水しています。漏水跡が1階キッチンと玄関フロアに残っていました。ということは、2階フロア下の見えない部分も被害が出ている可能性ありですね。
不動産管理会社に火災保険使用を伝えて、見積もりを出してもらいました。200万円弱だそうです。グフッ…
築11年でボロボロの壁紙
それよりも絶句したのが、壁紙の状況です。去年、借り主より不動産に、壁紙がボロボロなので交換して欲しい、という連絡がありました。
その際は、写真を見ただけなので、借り主の使い方の問題と思い、とりあえずはそのまま使って欲しいとの連絡をしていました。
しかし、実際こうして現物を見てみると、使い方だけの問題ではないことが一目瞭然でした。
まだ築11年でこのボロボロ、これは明らかに異常です。ちょっとこするだけで、壁紙表面が剥がれてしまいます。
今住んでいる東京の自宅(築22年)も、北海道の実家(築28年)も、ここまでボロボロにはなっていないからです。
不動産管理会社曰く、通常はもっと古くてもこんなにボロボロにはなりません、と。そして、近所の住宅(近所一体同じハウスメーカーの分譲地で築年数も近い)でもリコールがあったらしいとの話を聞きました。
これはハウスメーカーの見解を聞きたいと思い、この後すぐにハウスメーカーの事務所に行ってきました。
サンゲツのEBクロスのリコールが出ていた
ハウスメーカーにはノンアポでしたが、所長に対応していただきました。
その結果、壁紙にリコールが出ていることがわかりました。サンゲツのEBシリーズの壁紙で、2011~2013年(2014年?)に販売されていたものの表面がボロボロに剥がれるようです。製造は大日本印刷(DNP)で、保証貼替えとなっているようです。検索すると、たくさん出てきました。戸建てだと一条工務店(うちは一条工務店とは別のハウスメーカーで建てていますが)、マンションでもかなりの数で発生しているようです。
ハウスメーカーでも、このリコールはオーナーに通達し、貼替え対応を行ったとのことでした。
ただその保証貼替えは施工から10年以内との通達がメーカーから出ているそうで、我が家の壁紙はリコールに該当しているものの、既に築11年を超えています。もっとも、この情報をハウスメーカーからはもらっていなく、ハウスメーカーは保証貼替えの情報はオーナーに連絡しているとのことでしたが、うちは一切連絡は受け取っていないし、そもそも築3年、5年のときの点検の時期になっても何の連絡もありませんでした。もちろん、転勤により住所が変わっていることは連絡済ですし、携帯の番号はずっと変わっていません。
ということで、色々厄介なことになりそうです。
まずはハウスメーカーより、壁紙メーカーに築10年を超えているが、無償交換可能かの確認を行うそうです。ただ、この手の話は、大型リコールの予算の関係もあって、恐らく10年という区切りでバッサリ切るでしょうから、例外を認めるのは難しいかも知れません。
そうなると、今度はハウスメーカーの連絡ミスという落ち度を指摘せねばならず、面倒ですね。壁紙自体のリコールはハウスメーカーの落ち度ではないですが、家の点検を含めた壁紙リコールの連絡がまるでなかったのは、ハウスメーカーの落ち度でもあります。
壁紙総貼替えは、誰も住んでいない今やるしかなく、漏水の修理自体と合わせて行わなければならないので、次の借り手が早くつくためにも時間が勝負だったりします。
ということで、この件で4月5月は忙しくなりそうです。
仮に保証貼替えできなくても、ある程度はハウスメーカーと交渉して安くやってもらいたいですし、それでも大きな出費であることに変わりはなく、非常に憂鬱ですね。
追記・10年超えなのでリコール対応は無理とのこと
昨日ハウスメーカーから連絡あり、サンゲツ・大日本印刷の壁紙リコールは、築10年を超えているため無償交換は不可能との判断でした。
予想通りの対応です。
別に裁判してまで争う気はないですが、ハウスメーカーの連絡ミス、サンゲツは恐らく栃木の住所に直接リコール情報のはがきを出していて、当時の自宅借り主がそれを破棄した可能性が高いです。
いずれにしろ、ここからはハウスメーカーとの交渉を行います。全額出せとは言わないが、せめて折半してもらわないと納得がいかないですね。何せ連絡をよこさなかったのだから。