Nikon Z9 FW C:Ver5.30でサッカーを撮ってみた

数字的にはC:Ver 5.20から5.30とマイナーバージョンアップですが、AF関連にもテコ入れが入り、実質メジャーバージョンアップに近いものとなったNikon Z9。
そろそろ次世代機種が出てくると言われていますが、恐らく次世代はAFはライバルメーカーに習って専用のAIプロセッサによるものを入れてくると想像され、EXPEED7は8になるのかそのままになるのかはわかりませんが、大幅に性能アップすると想像されます。

とは言え、まだしばらくは発売されないでしょうし、ディープラーニングによるAFの精度アップのモデルは現行機種にもできるだけ反映させる(むしろそれがAIの機械学習の良さでもあります)というのは各社やっているでしょうから、そうした集大成が今回のVer5.30なのかなと思っています。

実際に息子のサッカーの練習試合で試してみました。
ダイナミックAFと被写体認識が併用できるようにはなり、ダイナミックAFは基本フォーカスポイントで手前にあるものにフォーカスが合い、ポイントから外れると周辺のポイントを使って測距するのですが、被写体認識は検出した被写体を追うので、矛盾しているように感じます。
Z9の推奨設定ガイド(スポーツAF編)では、サッカーの場合、以下のような設定を推奨しています。

私の場合は、入り乱れる選手を捉えるのにダイナミックAFでは横切る別の選手を追ってしまいそうなので、基本はワイドエリアAFで被写体認識(人物)を使っています。

今回もいつものようにワイドエリアAFで撮影しました。

こういったケースならそもそも一眼レフでも問題ない

上の写真のように、被写体が中央付近で他の選手が位置乱れない状態なら、そもそも殆どのAFモードで問題なく被写体補足できます。
オートエリアAFの場合、枠内に入ってきた被写体を補足し続けますが、この検出のスピードがVer5.30では\気持ち早くなったように感じました。

人が前後にそれなりにいる場合も一度捉えた被写体は概ねガッチリ掴んでいます

このように主要被写体が中央にいつつ、前後左右にも人物がいる場合でも、一度オートエリアAFで被写体補足すると、問題なく追い続けました。これは旧バージョンのFWでも問題なかったけど、より他の被写体に引っ張られにくくなった気がします。
とにかくキビキビ感が増していますね。あくまで感覚的なものですが。

同じ動きをする被写体が前後左右に配置する場面では多少迷うけど概ね補足

サッカーで一番多い場面、主要被写体の前後左右にランダムに選手が入り乱れると、さすがに主要被写体が手前の選手に被ったときには引っ張られることも無きにしもあらず。だだ、以前より引っ張られにくい感じはしますね。
自分は今でも望遠撮影では親指AFを多様しているので、このような場合は一瞬AFボタンから指を離し、また被写体が見えたらAFボタンを押す操作をして手前の被写体に引っ張られることを回避しています。
最新のCanon EOS R1辺りならそんなことをしなくても追い続けそうですね。ここは3年半の差が出るところでしょうけど。

というわけで、あまり多くの写真をお見せすることは出来ないけど、確実に従来より被写体検出と補足し続ける能力は向上しています。
マイナーバージョンアップとは言え、かなりメジャーバージョンアップに近いですね。

ダイナミックAF+被写体認識は、戦闘機撮影で重宝しそうなので、今度ローカル撮影で試してみたいと思います。


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