この春、PioneerがついにBlu-rayドライブの生産を終了してしまい、最後なのでと買ったドライブ。
せっかくなので、4Kビデオを再生できるUltra HD Blu-ray対応ドライブがほしいと思って買いました。
そして先月のAmazon プライムデーでお安くなっていたので、初めてのUltra HD Blu-rayソフトを買ってみました。

押井守監督の映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編となる「INNOCENCE(イノセンス)」のUltra HD Blu-rayリマスターです。
この映画は学生の頃映画館で見て、あまりの映像の凄さに度肝を抜かれた作品です。アニメなのにこんなに立体感が出せるなんて!
ただ、内容は小難しいセリフも含め一般ウケはしないもので、興行収入も当時は振るわなかったようです。
どちらかと言うとこの作品は押井守が描きたかった映像美を凝縮したもので、ストーリーやセリフには伏線の張り方が弱くて分かりづらい部分も多いです。
後に脚本付きのDVD特別版を購入しましたが、あれからもう四半世紀、世の中HDどころか4Kの時代です。この当時の作品は4Kの解像度で作られているはずはなく、あくまでもリマスターではあるけど、元々の映像がすごいので、それを余す所なく描けていると期待しました。
が、その目論見はあっさりと崩されました
Ultra HD Blu-rayのPCでの再生はとてつもなく制約があるのでした。
えっ、Ultra HD Blu-rayドライブと4Kディスプレイだけじゃだめなん?
まさかソフトを立ち上げるまで、そんな制約があるなんて気づきませんでした。

Intel SGX ランタイムってなんだよ? とりあえずインストールをポチッと押すと…

なんだよそれ~。BIOSで無効? ってことでBIOS(UEFI)を見てみましたがそんな項目はありません。
ここで初めてChatGTPに質問してみました。
すると2番目の項目でもううちの環境ではアウトでした。

何と!CPUにIntelの第7~10世代Core iシリーズが必要だそうです。SGXランタイムが使えるのがどうやらこの世代だけらしい。Intelでも第11世代以降のCore iシリーズは非対応。
こんなに再生ハードルが高いなんて、Ultra HD Blu-rayを普及させたくないとしか思えない仕様です。
ウチのPCはもう数年前のAMD Ryzen 9 5900Xです。intelですらないので、そもそもお呼びでなかったのです。こんなことはドライブ買うときに全く気にしなかったですね。
つまり、対応CPUだったとしても、現在買い替えると再生不可能になってしまいます。
ChatGTPの結論としては以下の通りでした。

こりゃ普及しないわけです。Youtubeだって簡単に4K再生できるのに…。
ちなみに再生ソフトの大手のCyberLinkから、Ultra HD Blu-ray AdvisorというソフトがPioneerからのリンクでダウンロードできます。試してみました。

まずIntel SGXテクノロジーは前述の通り、Intelの極限られた世代のCPUとマザーボードしか対応しないですね。また外付けGPUも基本的にNGになるようで、「高度な保護オーディオ/ビデオ パス」も撥ねられました。
intelのオンボードビデオじゃないと基本難しいようです。外付けGPUが全くだめというわけではないようですが、ハードルが高いのは言うまでもなく。
2017年のPC Watchの記事でも、その再生ハードルの高さが垣間見えました。
結局、うちのPCでUltra HD Blu-ray再生はできないため、同梱されていたBlu-ray版のディスクで視聴しました。

DVDでは何回観たっけなぁ。とりあえずBlu-rayでも解像度はDVDより遥かに良いです。

4Kディスプレイだと、少し絵の解像感に物足りなさを感じさせる部分はあるものの、CG部分はさすがとしか言いようがないですね。
もはやまともに再生するにはUltra HD Blu-ray対応のレコーダーを買うくらいしか方法はなく、レコーダー自体がオワコンになりつつある今、どうしたものかと思案中。
とはいえレコーダーも手持ちの東芝の名機RD-X10はもう14年ものですからね。未だ使っていますが、当時の2TB HDD、いまでもレコーダーが2TB HDDとか存在するので、色んな意味で驚きです。
レコーダーもオワコンにならないうちに買っておきたいとは思いますが…んー