入間基地ランウェイウォーク2024に行ってきた

入間基地航空祭はここ何年か毎年行っているものの(2023年度は中止)、ランウェイウォークにはずっと縁がなく、抽選ということもあって、毎回落選(笑

ところが今年は自衛隊70周年記念だからなのか、初の試みとして、抽選なしの一般開放となったため、家族で行ってきました。天気もずっと雨予報だったのが奇跡的に晴れ予報になり、結果的に素晴らしい青空の下、退役間近のC-1やYS-11を拝むことが出来ました。

ランウェイウォークは10時半スタートでしたが、先に駐機されていた機体をじっくり眺めてきました。

YS-11EA/EB

戦後初の国産旅客機として開発されたYS-11ですが、軍用機として採用されたほうが世界的に信頼を誇示できる、との観点から自衛隊でも採用されました。民間機としては90年代から2000年代に引退していきましたが、民間機扱いではない軍用機扱いの自衛隊機としては、法的にTCAS(空中衝突防止装置)義務付けられていないため、更に長く運用されており、現在航空自衛隊では最後のYS-11EA/EBが全6機、電子作戦群にて運用されています。
いずれも通称「スーパーYS」仕様で、エンジンとプロペラを改装しています。

レドームがないEA型は162,163号機が留め置かれていましたが、2機ともプロペラは外された状態で、ビニールでカバーされていました。
これがこのまま退役する直前なのか、あるいは整備中なのかは不明ですが、公式文書に令和6年度中に電子支援機YS-11EAの用途廃止が明記されていることから、このままフライトすることなく退役する可能性が高そうです。とは言え、まだ令和6年度10ヶ月近く残っているため、11月の航空祭に向けて、最後の整備を行っている!? ただ、割と前から飛んでいないようなので、事実上の用廃かもしれませんが。

一方、レドームがある電波情報収集機のYS-11EB型は、後継機のRC-2の数が揃うまでは現役でいるのかなと思っています。写真を見ても哀愁漂うEA型と違って現役感がありますね。

あまりに空がステキだったので、何枚も撮影してしまいました(笑

C-1/EC-1

輸送機であるC-1と、それをベースに改造された電子戦訓練機EC-1ですが、こちらも引退間近で、少なくともEC-1は令和6年度中に退役することが決まっています。また、030号機もIRANから3年経過するのが本年中のため、間もなく退役するのではないかと言われています。
この日030号機は、これが最後と思われる北宇都宮駐屯地の航空祭に出向いていたようです。
したがってこの日の入間基地では、EC-1(021号機)と002号機、C-1最終生産機の031号機がありました。最後の花道としての展示なのかなと個人的に思いました。
特に002号機は子どもの綱引き大会に駆り出されていましたが、やや塗装が薄くなっている気がして、まだ2023年のIRANから1年とは言え、そろそろ退役なのかもしれませんね。

それにしても、上に書いたYS-11EA/EBも、EC-1も、かつては機密度が高い機体として、航空祭などのイベントでも立入エリアから相当離れた場所に留め置かれていましたが、それも今は昔、といった感じですね。個人的にその特徴的な機種のレドームから「カモノハシ」と称されるEC-1をこの距離で見られたことは、素直に感動しました。
退役したら、ぜひ雑誌なんかで内部写真を掲載してほしいな、難しいかな?

ランウェイウォーク

息子が疲れてしまって、ランウェイウォーク自体は自分が少しだけやってきました。

天気が良かったけど結構暑くなったな。でもこの時期だから、まだ風が吹けば涼しさも感じますね。
普段歩けない場所を歩くのは爽快ですね。

C-2輸送機もすっかり自衛隊の主役となりました。こちらはもう少しで生産予定数が終了しつつあるようですが、なかなか海外への売却も決まらず、このまま生産終了に向かうのか? サイズ的には輸送機としては運用しやすいと思われますが、なかなかその国々の事情に合わせるのは難しいのかも。なにせ今まで自衛隊に特化して作ってきたので。
今後の成功を祈りたいですね。

ということで、フライトはないけど、ゆっくり見学できるのも良いですね。入場も手荷物検査なく、激混みではなくスムーズに入場できました。
さて来年はどういった開催になるかな?