フレッツ光クロス(10Gbps)導入に向けた準備 その1

早いもので、東京に引っ越してもう11年。その前に栃木にいた時代から数えるとフレッツ光ネクスト(1Gbps)も13年使っていることになります。
ひかり電話を併用しているため、ルータはNTTのレンタル品ですが、東京に引っ越してルータも変更になって以降、11年連続稼働しているのは、さすがNTT純正採用品だけあります。信頼性は市販向けよりさらに高いようです。

さて、この十数年でネットワーク機器も増える一方です。
特にAmazon Prime導入以降は、動画配信を使う機会が増えて回線の使用率が高く、そろそろLAN環境含め、1Gbpsも限界が見えてきました。
そして気が付いたら、10Gbps回線のフレッツ光クロスも、5月31日からひかり電話に対応したようです。
固定電話、もういらないと思いつつ、未だ病院の電話再診申し込みがFAXだったりと、まだ電話回線も必要なため、しばらくはひかり電話は維持したいと思います。下の子が携帯を持つようになるまでかな?

Webより申し込み

今はスマホのキャリアやMVNOなどとのコラボ光回線もありますが、固定回線だけは品質重視、サポート重視でフレッツ光を使い続けています。
申し込みは、フレッツ光クロスのHPから、まずは自宅の場所がフレッツ光クロスの対応地域かを確認し、対応地域であれば申し込み可能です。執筆時点では、東京と大阪、その近郊のみとなっていますが、2023年末以降、他の主要都市にも拡大されるようです。
なお回線切り替えの場合、今までの回線の契約時に発行されるお客さまIDとアクセスキーが必要です。
うちは開通当時の契約書をうっかり紛失していたため、再通知をNTTに依頼、この封筒は1週間ほどかかるといわれましたが、申し込んだ2日後には届きました。

ネット上で申し込みが完了すると、NTTより内容確認と本申し込みのための電話が入ります。結局のところ、ネットだけでは契約できず、必ずオペレーターとのやり取りが必要なのは、ちょっと前時代的な気はしますね。
しかも結構やり取りに時間がかかりました。電話で15分程度。

家庭内LAN環境を整える

インターネット回線は10Gbpsになりますが、実際にそれだけの速度が出るわけではなく、そもそも配信元の帯域も制限されていることもある事を考えると、まだ有線LANについては全て10Gbps環境をそろえるには高くつきます。
実際、フレッツ光クロス回線のインターネットの平均スループットは、2Gbpsに届かない程度のようです。なので、現時点で無理して全てのLANを10Gbpsにする必要はないでしょう。

我が家では、既に10Gの有線LANポートを備え、最大4803MbpsのWifi6を搭載する無線LANルータ、BuffaloのWXR-5950AX12があり、無線LAN環境は現状のままで問題ありません。
ただ、メインのデスクトップPCやNAS、その他テレビなどAV機器は有線LAN接続機器もそれなりにあり、特にPCは2.5Gbps対応のLANを搭載しているため、有線LANは少なくとも2.5Gbpsに変更したい。

ということで、多数のネットワーク機器がぶら下がるHubも更新することに。1か所は全ポート2.5Gbps対応のHubがありますが、根幹のHubを今回更新します。

Buffalo LXW-10G/2G4を購入しました。10Gbpsのポートが2つ、残り4個が2.5Gbpsとなっています。全てが10GbpsのHubはまだ高級品で、10GのLANも現時点でそれほど普及していないため、現状はこれが家庭内使用ではベストでしょう。

フレッツ光クロスで想定される10Gbps対応レンタルルータ(XG-100NE)から LXW-10G/2G4への接続は10G BASE-T(10Gbps)、さらにそのHubから無線LAN APとして使うBuffaloのWXR-5950AX12に10G BASE-T(10Gbps)で接続します。
10G BASE-T(10Gbps)接続にはCAT.6A以上の規格のケーブルが必要と言われていますが、実際には従来からあるCAT.6のケーブルでも、十数m程度なら10Gbps接続できる事がほとんどです。
また、さらに100Mbps時代からあるCAT.5eのケーブルですら、家庭で使う長さであれば2.5Gbpsまでは対応可能となっています。
今新品で買えるLANケーブルは、少なくともCAT.6以上なので、下手に高価なCAT.7やCAT.8を一般家庭で導入する必要はないですね。
CAT.6Aの一部のケーブルとCAT.7, CAT.8のLANケーブルは、コネクタが金属で、ケーブルの内部が金属で遮蔽されたシールド構造(STP)となっていて、外来ノイズに強いのですが、接続機器が対応していて、かつアース線を接続していないとあまり効果がないともいわれています。また両端のアースの電位差があると、逆にノイズを増やす可能性もあります。
なので、一般家庭ではシールドなし(UTP)で十分で、長い距離を引き回すような使い方の場合は、シールド構造STPの方が安心かもしれません。

現状は、まだフレッツ光クロスが開通していないため、新しいHub(LXW-10G/2G4)と無線LAN AP(WXR-5950AX12)間のみ10G接続です。使ったのはちょっと古いCAT.6ケーブルでしたが、10G接続示す青いLEDが点灯し、問題なく10Gbpsでリンクしました。


またこれを機に、無線APの設置場所の見直しも行い、古いAPは1台撤去しました。
撤去した無線AP(ルータ)や1GbpsのHubはハードオフに売却しましたが、思ったよりは値が付いたので満足です。
これで、ひとまず家庭内の有線LANは全て、2.5Gbps以上に対応できるようになりました。もっとも2.5Gbps対応できる有線LAN機器って、メインのデスクトップPCくらいですが。

そうこうしているうちに、NTTからフレッツ光クロス対応レンタルルータのXG-100NEがONU(光回線端末装置)と共に届きました。今までのフレッツ光ネクストのルータはONU内蔵型でしたが、今回は別体なんですね。
ちなみに、ひかり電話を使わなければ、Buffalo WXR-5950AX12もフレッツ光クロス対応なので、レンタルの必要はないのですが、安定性とひかり電話を使いたいために、レンタルルータも入れています。そのあたりの話は次回に。