【夏休みのこぼれ写真から】クロップして見る「ナッチャンWorld」

まもなく函館フェリー埠頭に到着するフェリーから、フェリー埠頭を撮影した写真。

函館フェリー埠頭に停泊中の「ナッチャンWorld」が見える

先日もご紹介した高速フェリー「ナッチャンWorld」は、津軽海峡フェリーの手を離れ、高速マリン・トランスポート社のPFI(Private Finance Initiative)事業船舶となってからも、母港を函館港としているため、基本的に運行されていない場合は函館にいるようですね。

写真はNIKKOR Z 24-200mmの望遠端200mmで撮ったため、風景の中のナッチャンWorldと言った感じです。
さてこのレンズ、高倍率ズームながら、これまでの一眼レフ用とは異次元の、高い解像力を持っています。クロップしてみましょう。

クロップしても2458×1566(約385万画素)あって、ちゃんと解像している

双胴型ウェーブピアーサー型の特徴ある船体は、正面から見るとより一層その特徴がよくわかります。水面に接する部分を極力減らすことで造波抵抗を減らし、高速高校に寄与しています。その代わり、船体の大きさに対して積載量は減るという欠点もあり、津軽海峡フェリー時代も運賃は在来船より高く設定されていました。

これだけクロップしても、ちゃんと解像しているのがすごいです。絞りはf8で、絞り開放からわずかに絞っているだけです。隣に停泊している船が、津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」であることもわかります。
これが一眼レフ用の高倍率ズームだと、もう少しモヤッとした描写になっていました。高倍率ズームでこれだけかっちり解像すれば満足です。本当にすごいレンズですよ。一眼レフ時代の標準ズーム以上の解像力ですから。
動画を撮ることを前提で買ったレンズですが、背景を大きくぼかすことを考えなければ、スチルでも十分実用なレンズです。

この写真はISO800ですが、Z 9は少しノイズが出ますね。この辺りは、高速走査出来る積層裏面照射型CMOSセンサの欠点が見えてしまいますね。