コロナ禍ももう2年以上経過しますが、今時分が使っている不織布マスク、看護師の妻が2020年に職場で配られたものを使っています。
2020年の今頃は、日本でも第1波のコロナウイルス感染者が出始めた時期です。あの志村けんさんも、2020年3月末に亡くなっています。
その当時といえば、感染者が徐々に出始め、皆がマスクを一気に購入した結果、市場でのマスク不足につながったのは、記憶に新しいですね。
医療機関でもマスク不足が深刻になり、政府が医療機関向けにマスクを配布しました。
しかし、そのマスク、とても医療現場で使えるような代物ではなく、とは言え一般の感染予防用途には使えなくはないので、妻が我が家に持ってきました。
現在ではある程度マスクが流通するようになり、医療機関ではN95、もしくはKN95(中華規格のN95)も使うようですが、やはり高価なので、通常の不織布マスクと患者さんの状況などに応じて使い分けているようです。
で、2020年に医療機関向けに配られた政府のマスクがコチラです。
メーカー名がどこにもないマスク。かろうじて、MADE IN CHINAであることが分かる程度です。
ただ、一昔前の中華製にありがちな、簡体字の入った漢字や、意味不明の日本語になっていることはなく、製造元や輸入元がわからない以外、至って普通のマスクに見えます。
不良率3割!? すぐ切れる紐
このマスク、装着した感覚も、これまで使ってきた不織布マスクと違って明らかにペラペラで、特に鼻あて部分がちゃちいので、息が上に漏れてメガネが曇りやすく、不快なことこの上ないです。
ですがそれ以上に、マスクとして機能しない、紐切れが多発しました。取り出して装着しようとした瞬間に切れたのが数回、使用中にマスクをずらすなどした際に切れたのが数回あります。
50枚入りでまだ全て使い切っていませんが、その段階で、少なくとも10枚以上、紐が切れています。計算上2割以上、3割程度は紐が切れています。
その紐の状態を見てみると、その施工の酷さにびっくりです。最近の中華製は侮れませんが、このマスクは悪い意味でチャイナクオリティでした。
普通は、紐の接着部分を機械が行っているのだと思います。しかし、このマスクは、どう見ても、中国のパートのおばちゃんが手作業でくっつけているのでないか?というくらいにばらつきが大きいです。どの接着箇所も不揃いで、きちんと付いているもののほうが少なく、中には最初から端のギリギリの箇所に接着されているものも。その部分にシワが寄っていたり、取り付け位置もバラバラです。
3割近く紐が外れてしまうのも、うなずける低品質です。
左右で裏表取り付け位置逆です
極めつけはコチラです。
びっくりですが、左右で紐の取り付け位置が裏表逆になっています。どうしてこんな事になってしまったのでしょうね? これは明らかに手作業でのミスでしょう。
別に政府を批判するつもりはないけど、医療用としては失格
2020年前半と言えば、マスクの品不足が深刻になってきた時期です。買い占め転売が横行していた時期です。とにかく手に入りにくかったので、政府がこうして医療機関にマスクを確保し配ったのはありがたいですが、その品質が医療従事者がとても使えるレベルに達していなかったのは問題でしょう。
一般用途では、予備のマスクを持っていれば、この手の紐切れは笑って許される範囲ですが、業務用としては全く使い物になりません。
少なくとも、今まで使ってきたマスクの中でも最低品質です。
使えないレベルのものを配っても意味がありません。日本は災害に対しての備えはありますが、戦時もしくは今回のような感染症に対しての備えが足りないのは明白です。マスクの供給がある程度進むと、今度はマスクが余ったと騒ぐ輩もいましたが、有事が発生してからでは遅いという教訓になったかなと思います。
とりあえず、もったいないので、このマスクは通常使用用途として使っていくつもりです。