【府中誉】渡舟 “テロワール” 太田ノ谷 2020

ここ最近、茨城の百里基地に撮影に行く→帰りに焼鳥を買う→焼鳥屋近くの酒屋で酒を買う、がルーチンワーク化しております。だからなのか、撮影結果が乏しくなくても、あまりガッカリ感がなくなりました。
そんな日もあるさ~って流せるようになってきたので、歳をとったなぁと思います。

というわけで、撮影結果は乏しくなかったけど、前から気になっていたお酒を買ってみました。

【府中誉】渡舟 “テロワール” 太田ノ谷 2020

ここ最近お気に入りの、「渡舟」の秋限定出荷品、テロワールです。
曰く、

使用米「渡舟(短稈)」を「太田ノ谷」の南向き斜面の田んぼ 約1ヘクタールで収穫された酒米だけに限定して醸造されたのが〈渡舟 “テロワール” 太田ノ谷〉です

だそうです。酒米「渡舟」でも最も評価の高い物を使用、その他スペックは、アルコール度数が15度である以外、一切非公開。

豊かで爽やかな吟醸香。口に含むと、ことさら主張せず上品な味わい。ガス感や酸味はあるけど、何かこれと言った主張はせず、しかし全体のバランスがよい。この味わいは初めてです。うまく言い表せませんが、上品なのに決して薄味とか特徴がないわけではないです。
酸味と甘味が絶妙、雑味も少し顔を出すけど、決して嫌な雑味ではなく、ミネラルを豊富に含んだ心地よさを感じます。
これは面白いお酒です。値段が四合瓶でも2千円代後半とやや高いのですが、他では早々味わえないこの上品な味はかなりの魅力です。

これはグラスで飲みたいお酒かな

渡舟は、初めて飲んだときの印象がとても良かったのだけど、この酒は更に上質さを持っていて、かつ変な主張がなく、奥に秘めた旨味がじわじわ出てくる、他では体験できないお酒でした。
これは面白いです。
温度が上がると甘みは増して少し華やかな印象が出てきますが、上品さは変わらず。

これは一升瓶で買ってもよかったな~。ちょっと高価なので、手が出しづらいですが、十四代あたりと比較しても引けを取らないように思います。
渡舟、もっっといろいろ試してみたくなります。また買いに行こう。