「NIKKOR Z 35mm f/1.2 S」タグアーカイブ

ニコンプラザ東京で3種類のNIKKOR Z 35mmを試してみた

週末土曜日、久しぶりにニコンプラザ東京に行ってきました。じっくりレンズを試せますからね。

試したかったのは、新しいNIKKOR Z 35mm f/1.2 Sです。何せ、これの光学設計者は50mm f/1.2 Sと同じ方のようですからね。
そして普段使っているf/1.8 Sとの比較もできました。

サイズ感がほぼ同じf/1.4とf/1.8 S、その倍近い全長のf/1.2 S

同じ35mmが3種類も! Nikon Zマウントで最初に発売されたf/1.8 S、その後f/1.4とさらに明るいのにコンパクトなレンズが登場(ただし非S Lineレンズ)、そして今回NIKKOR史上もっとも明るい35mm f/1.2 Sが発売されました。

では試してみましょう。後ボケと前ボケを比較してみました。いずれも各レンズの絞り開放です。手持ち撮影なので厳密な同じ構図ではないのはご容赦ください。

NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

NIKKOR Z 35mm f/1.4

それぞれの特徴や個性がよく出ていると思いますね。

まずf/1.2 Sですが、大きく太いレンズながら、その大きさよりは重量を感じませんでした。とはいえ重量は1,060gもあり、これはf1.8 Sの370gの3倍近い重量です。普段持ちするには大きく重いレンズではあります。それだけに撮影に持ち出すには相応の気合は必要でしょう。
しかしの描写は圧巻で、前ボケも後ボケも見事です。35mmでここまでボケを出せるとは! 特に前ボケの柔らかさと非点収差のなさが見事です

次にf1.8 Sですが、3本の中で最もボケ量は少ない(当たり前)ですが、ボケの質感そのものは悪くないですね。2018年のZマウントカメラとともに発売された最も古いZマウントレンズではありますが、その描写力は健在です。そしてこの3本の中で重量や大きさ、価格と描、最もバランスが良いレンズであることも確認できました。f/1.2 Sはこのレンズの3.5倍もの価格です。f/1.2のインパクトは大きいですが、その価格差と大きさを考えると、このf/1.8 S配膳魅力のあるレンズだと思いますね。

最後にf/1.4です。このレンズのみ特に描写にこだわったS-Lineレンズではないので、名称末尾に「S」が入りません。ただf/1.4のは魅力でしょう。f/1.8 Sよりも少し安価なのも、どちらを買うか迷われている方も多いでしょうね。ただ、S-Lineではないので、例えばレンズにAF/MF切り替えスイッチすらなく、質感もS-Lineレンズより劣りますね。
ボケ量はf/1.4らしいのですが、そのボケの質がS-Line2本とは明らかに異なります。球面収差や非点収差による影響が見られ、ボケ方はやや古いレンズを思わせますね。特に写真右の前ボケが、非点収差によるものと思われるぐるぐるボケの傾向が見られますね。また、ライトの光のフチに色づきも見られます。
とはいえ、解像力そのものは良いですし、一眼レフ時代の基準だったら、まあこんなもんでしょうと言われるでしょうね。多分、一眼レフ用で最も明るい35mmだったAI Nikkor 35mm f/1.4Sよりもトータルでの描写は上でしょう。なのにAFで安いのだからびっくりですね。

この3本試せてよかったです。f/1.2 Sにあこがれを抱きますが、やはり普段使いしやすいのはf/1.8 Sだと再認識した次第でもあります。でもこの35mm f/1.2 Sはいつか欲しいし、50mm f/1.2 Sとも迷うところです。今となっては50mm f/1.2 Sの値段も決して高くないですからね。


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増える煩悩 NIKKOR Z 35mm f/1.2 S ええのぅ

かねてからそろそろ出るだろうと言われていたNIKKOR Z 35mm f/1.2 Sが発表されました。

NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

でっかいのは想定の範囲内ですが、色々と既視感がありますね。


NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

外観、全く同じではないけど、50mm f/1.2 Sに似ていますね。レンズ情報パネルは35mmではなくなりましたが、多分50mmでは載せたけど、あまり実用性がなかったのかな? 最近発表のレンズでは搭載されていないですね。

そして光学断面図。

何だか35mmと50mmは似ている? レンズ構成はどちらも15群17枚というのも同じです。ただ使っているレンズの種類は違い、35mmはEDレンズが3枚(50mmは2枚)、50mmでは使用していないED非球面レンズ1枚とメソアモルファスコートを一部のレンズに使用しているようです。
しかし、この2本、考え方は一緒なんでしょうね。そして光学設計を担当されたのは…多分同じ方でしょう。50mm f/1.2 Sの描写は折り紙付きで、鳥肌が立つくらいのすごい描写なので、35mmも期待できそうですね。
これはCP+で作例とか実写が出来るでしょうから楽しみですね。今年も行くかどうかまだ決めていないCP+ですが、やっぱり行こうかな~
欲しいなぁ~

新しいレンズが出れば、それに合わせたソフトやFWのアップデートが入る可能性があります。
そういえばNikon Imaging Cloudは現状対応機種がZ6IIIとZ50IIの2機種のみと寂しいのですが、現行機種のいくつはFWアップデートで対応するのでは?との噂も以前流れていました。

あれから数ヶ月経過し、今のところ新機種以外に対応はされていません。これもぜひ対応してほしいのですが、なかなか難しいのかな?

と話は脱線しましたが、35mmと50mmのf/1.2 S、どちらかは手に入れたいですね。だいぶ先になるでしょうけど…