さてNIKKOR Z 180-600mmの輸送方法、私の場合は2パターンあって、1つはメインの望遠レンズとしてリュックタイプのカメラバッグでの輸送。 こちらは以前から使っているVanguardのALTA SKY53を使用しています。サイズ的にも、本レンズとボディ、さらにもう1台のボディと何本かのレンズ輸送にぴったりサイズです。
もう1つのパターンは、大きい単焦点のAF-S 600mm f/4G ED VR(通称ロクヨン)をメインとして、サブで本レンズを使う場合は、ロクヨンをLowepro 600 AW IIIに入れて、さらにボディとZ 180-600mmを、600 AW IIIのサイドにポーチやケースを取り付けて運びたいと考えています。
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのレンズフードALC-SH157にはちゃんとゴム縁がついていますよ!
ライバルのSONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのレンズフードALC-SH157にはちゃんとゴム縁がついています。フードも立派です。 対して、なんでNikonはそれが出来ないんですかね? これはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRでも指摘していたことです。
いつものC-130J。ペラ機なので、シャッター速度は1/200秒程度に落としましたが、VR(手ぶれ補正)のモードは露光前センタリングしないSporsモード、これでもしっかり手ぶれ補正が効いて、かつ横方向のフレーミングでもフレームが置いてけぼりになるような不自然さは皆無、しっかり被写体を追うことが出来ます。 Z 9のブラックアウトフリーシャッターで、きちんと被写体を追いながら撮影出来るので、歩留まりが非常に高いです。このVR Sporsモード、AF-S 200-500mmよりさらに進化しています。ほんとフレーミングでブレないので、更にシャッタースピードを落とすことも容易そうです。これならペラ機やヘリの撮影でよりシャッタースピードを落として、躍動的なプロペラの表現ができそうです。
この2019年のロードマップで、今後発売を予定しているレンズは黄色のラインで描かれていますが、この中で200-600mm以外は、一部焦点距離の変更がありつつも、全て現在販売されています。その間にTanmronとのOEMの提携もあったのでしょう、ロードマップに書かれていない、Tamronの設計と思われるレンズも発売されています。 今回、Z 180-600mmと同時に発表されたNIKKOR Z 70-180mm f/2.8も、光学断面図はTamron 70-180mm F/2.8 Di III VXDと同一とみられることから、TamronのOEMと思われます(光学設計のみTamronから買ったのか、製造まで委託しているのか、どの程度Tamronが関与しているのかは不明)。
とにかく、ロードマップ掲載から3年半、本当に待たされましたが、Z 9やZ 8のような動態がやっとまともに撮れるようになったNikon Zにふさわしい望遠レンズがやっと出ますね。あとはミドルのZ 7/ Z 6シリーズも動態に強いAFを搭載して発売されれば。最もこれらの機種は2024年に出るのではとされていますが。
重量・サイズもライバルと並ぶ
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSとほぼ同じ重量・サイズを実現したNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR。ライバルが4年前に発売していたのを考えると、大きな驚きはないですが、SONYがダイレクトドライブSSM(超音波モータ)採用に対し、Nikonは多くのZマウントレンズに採用するSTM(ステッピングモータ)です。 個人的に、モータの方式だけでフォーカス速度を語るべからずと思っていますが(光学・メカ設計やボディの性能にも依存するため)、巷の噂では、Z 100-400mmよりも速いとの話もあり、この点についてはあまり心配はしていません。
またペナペナフードか…
懸念点はレンズフードです。この手の望遠レンズは、レンズとボディを装着したまま、フードを地面側に立てて置くことが多く、より重量級の望遠レンズは、レンズフードの縁にゴムが取り付けられています。 ところが付属のレンズフード、HB-109は、ゴムの取り付けはなく、明らかに薄そうです。ペナペナしそうな感じで、ここはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRのレンズフードHB-71とあまり変わらなそうで残念です。